JP2017184116A - 電力増幅回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】回路面積の増大を抑制しつつ、キャパシタの個数を増加させる電力増幅回路を提供する。【解決手段】電力増幅回路は、第1のメタル層と、第1の絶縁層と、第2のメタル層と、第2の絶縁層と、第3のメタル層とが順に積層された容量素子であって、第1のメタル層を一方の電極、第2のメタル層を他方の電極とする第1のキャパシタと、第2のメタル層を一方の電極、第3のメタル層を他方の電極とする第2のキャパシタと、を備える容量素子と、無線周波数信号を増幅するトランジスタと、を備え、第1のキャパシタの一方の電極に無線周波数信号が供給され、第1のキャパシタの他方の電極と、第2のキャパシタの一方の電極とがトランジスタのベースに接続され、第2のキャパシタの他方の電極がトランジスタのエミッタに接続される。【選択図】図7

Description

本発明は、電力増幅回路に関する。
電力増幅回路等の半導体集積回路において、複数のキャパシタを直列接続とすることがある。例えば、特許文献1には、直列接続された2つのキャパシタと、一端がこれらのキャパシタの接続点に接続され他端が接地されたインダクタと、から構成されるCLC型ハイパスフィルターが開示されている。
特開2011−259215号公報
しかしながら、複数のキャパシタを回路に実装する場合、キャパシタの個数を増加させる毎にキャパシタ1つ当たりの占有面積分、回路面積が増大するという問題がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、回路面積の増大を抑制しつつ、キャパシタの個数を増加させる電力増幅回路を提供することを目的とする。
本発明の一側面に係る電力増幅回路は、第1のメタル層と、第1の絶縁層と、第2のメタル層と、第2の絶縁層と、第3のメタル層とが順に積層された容量素子であって、第1のメタル層を一方の電極、第2のメタル層を他方の電極とする第1のキャパシタと、第2のメタル層を一方の電極、第3のメタル層を他方の電極とする第2のキャパシタと、を備える容量素子と、無線周波数信号を増幅するトランジスタと、を備え、第1のキャパシタの一方の電極に無線周波数信号が供給され、第1のキャパシタの他方の電極と、第2のキャパシタの一方の電極とがトランジスタのベースに接続され、第2のキャパシタの他方の電極がトランジスタのエミッタに接続される。
本発明によれば、回路面積の増大を抑制しつつ、キャパシタの個数を増加させる電力増幅回路を提供することができる。
本発明の一実施形態である電力増幅回路に含まれるキャパシタの構成を示す図である。 本発明の一実施形態である電力増幅回路に含まれるキャパシタの断面構造の一例を示す図である。 本発明の一実施形態である電力増幅回路を含む送信ユニットの構成例を示す図である。 本発明の一実施形態である電力増幅回路に含まれる電力増幅器160の構成の一例(電力増幅器160A)を示す図である。 電力増幅器160に用いることが可能なユニットセルの構成の一例を示す図である。 ユニットセル300が複数個並列接続された電力増幅器160Bの構成を示す図である。 キャパシタ240を積層容量により構成した場合におけるキャパシタ210,240、抵抗素子270、及びトランジスタ200の構成例の平面図、A−A線断面図、及びC−C線断面図である。 図7のB−B線断面図である。 キャパシタ210、抵抗素子270、及びトランジスタ200の構成例(比較例1)の平面図及びA−A線断面図である。 キャパシタ240をMIM容量により構成した場合におけるキャパシタ210,240、抵抗素子270、及びトランジスタ200の構成例(比較例2)の平面図及びA−A線断面図である。 キャパシタ240を積層容量により構成した場合の変形例におけるキャパシタ210,240、抵抗素子270、及びトランジスタ200の平面図及びA−A線断面図である。 電力増幅回路1A及び電力増幅回路1000を複数個並列接続した場合の配置例を示す図である。 フリップチップ構造におけるキャパシタ210、抵抗素子270、及びトランジスタ200の構成例(比較例3)の平面図及びA−A線断面図である。 図13のB−B線断面図である。 キャパシタ240を配線の寄生容量により構成した場合におけるキャパシタ210,240、抵抗素子270、及びトランジスタ200の断面構造の一例を示す図である。 キャパシタ210の容量値CCUT=0.4pF、キャパシタ240の容量値CADD=0.01pFの場合のシミュレーション結果を示す図である。 キャパシタ210の容量値CCUT=0.4pF、キャパシタ240の容量値CADD=1pFの場合のシミュレーション結果を示す図である。 電力増幅器160Bにおける、キャパシタ240の容量値CADDと電力付加効率との関係の一例を示すシミュレーション結果を示す図である。 キャパシタ210の容量値CCUT=1.4pF、キャパシタ240の容量値CADD=0.01pFの場合のシミュレーション結果を示す図である。 キャパシタ210の容量値CCUT=1.4pF、キャパシタ240の容量値CADD=1pFの場合のシミュレーション結果を示す図である。 本発明の一実施形態である電力増幅回路に含まれる電力増幅器160の構成の一例(電力増幅器160C)を示す図である。 本発明の一実施形態である電力増幅回路に含まれる整合回路180の構成の一例(整合回路180A)を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、同一の要素には同一又は類似の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本発明の一実施形態である電力増幅回路に含まれるキャパシタの構成を示す図である。電力増幅回路は、図1に示されるように、直列接続された2つのキャパシタC1,C2を含む。なお、電力増幅回路の構成の具体例は後述する。
図2は、本発明の一実施形態である電力増幅回路に含まれるキャパシタの断面構造の一例を示す図である。なお、図2においては、横方向をX軸方向、幅方向をY軸方向、厚さ方向をZ軸方向とする。
キャパシタC1,C2は、例えば、板状の半導体基板10上に形成されたアイソレーション層12上に形成されている。キャパシタC1,C2は、メタル層20,22,24、及び絶縁層30,32を備える。
半導体基板10の材料は特に限定されないが、例えば、結晶構造を有した材料が挙げられる。結晶構造を有した材料として、GaAs、Si、InP、SiC、GaN等が挙げられる。本実施形態では、半導体基板10は、例えば、GaAsで構成されている。
アイソレーション層12は、半導体基板10上に形成されている。アイソレーション層12の材料は特に限定されないが、本実施形態では、イオン注入により絶縁化された半導体(例えばGaAs)で構成されている。
メタル層20(第3のメタル層)は、アイソレーション層12上に形成されている。メタル層20上に、絶縁層30(第2の絶縁層)を隔ててメタル層22(第2のメタル層)が形成され、さらに絶縁層32(第1の絶縁層)を隔てて、メタル層24(第1のメタル層)が積層されて形成されている。
メタル層20,22,24は、それぞれ、導電性物質によって構成される。メタル層20,22,24の材料は特に限定されないが、例えば、Au、Mo、Al等を用いて形成される。
絶縁層30,32は、例えば、絶縁膜によって構成される。絶縁層30,32の材料は特に限定されないが、例えば、SiN、SiO2、AlN等を用いて形成される。
本実施形態においては、例えば、メタル層24、絶縁層32、及びメタル層22がキャパシタC1(第1のキャパシタ)を構成し、メタル層22、絶縁層30、及びメタル層20がキャパシタC2(第2のキャパシタ)を構成する(図2参照)。具体的には、メタル層24がキャパシタC1の一方の電極として機能し、メタル層22がキャパシタC1の他方の電極として機能する。そして、メタル層24、メタル層22に電圧を印可することにより、絶縁層32に所定の電荷が蓄積される。同様に、メタル層22がキャパシタC2の一方の電極として機能し、メタル層20がキャパシタC2の他方の電極として機能する。そして、メタル層22及びメタル層20に電圧を印可することにより、絶縁層30に電荷を蓄積する。
即ち、本実施形態においては、キャパシタC1,C2がメタル層22をいずれか一方の電極として共有している。このように、メタル層20,22,24を厚さ方向(Z軸方向)において積層構造とすることにより、1つのキャパシタが占める面積と略同等の面積で2つのキャパシタC1,C2を実装することができる。従って、電力増幅回路の回路面積の増大を抑制しつつ、キャパシタの個数を増加させることができる。なお、以後の説明において、複数のキャパシタが積層構造により構成された容量素子を、積層容量と呼ぶ。
なお、メタル層20,22,24、及び絶縁層30,32の形状は特に限定されるものではないが、各部材の厚さ方向(Z軸正方向)から見た平面視において、それぞれ、平面形状(例えば矩形形状)を有していてもよい。また、メタル層20,22,24及び絶縁層30,32の各々の位置関係は特に限定されるものではないが、各部材の少なくとも一部がZ軸方向について重なっている必要がある。
また、本実施形態においては、3層のメタル層によりキャパシタを2つ構成する例を示しているが、メタル層及び形成されるキャパシタの個数はこれに限られず、4層以上のメタル層を用いてキャパシタを3つ以上形成してもよい。
次に、積層容量を適用可能な電力増幅回路について説明する。
==第1適用例==
図3は、本発明の一実施形態である電力増幅回路を含む送信ユニットの構成例を示す図である。送信ユニット100は、例えば、携帯電話等の移動体通信機において、音声やデータなどの各種信号を基地局へ送信するために用いられる。なお、移動体通信機は基地局から信号を受信するための受信ユニットも備えるが、ここでは説明を省略する。
図3に示すように、送信ユニット100は、変調部110、電力増幅モジュール120、フロントエンド部130、及びアンテナ140を含む。
変調部110は、GSM(登録商標)などの規格の変調方式に基づいて入力信号を変調し、無線送信を行うための無線周波数(RF:Radio−Frequency)信号を生成する。RF信号は、例えば、数百MHzから数GHz程度である。
電力増幅モジュール120は、RF信号(PIN)の電力を、基地局に送信するために必要なレベルまで増幅し、増幅信号(POUT)を出力する。電力増幅モジュール120は、例えば、2段の電力増幅器により構成することができる。具体的には、図3に示すように、電力増幅モジュール120は、電力増幅器150,160及び整合回路(MN:Matching Network)170,180,190を含むことができる。電力増幅器150は、初段(ドライブ段)の増幅器であり、入力されるRF信号を増幅した信号(第1の増幅信号)を出力する。電力増幅器160は、後段(パワー段)の増幅器であり、入力されるRF信号を増幅した信号(第2の増幅信号)を出力する。整合回路170,180,190は、回路間のインピーダンスを整合させるための回路であり、キャパシタやインダクタを用いて構成される。なお、電力増幅モジュール120を構成する電力増幅器の段数は2段に限られず、1段であってもよいし、3段以上であってもよい。
フロントエンド部130は、増幅信号に対するフィルタリングや、基地局から受信する受信信号とのスイッチングなどを行う。フロントエンド部130から出力される増幅信号は、アンテナ140を通じて基地局に送信される。
図4は、本発明の一実施形態である電力増幅回路に含まれる電力増幅器160の構成の一例(電力増幅器160A)を示す図である。電力増幅器160Aは、NPNトランジスタ(以下、単に「トランジスタ」という。)200、キャパシタ210、バイアス回路220、インダクタ230、及びキャパシタ240を含む。
トランジスタ200は、例えば、ヘテロ接合バイポーラトランジスタ(HBT:Heterojunction Bipolar Transistor)である。トランジスタ200は、コレクタにインダクタ230を通じて電源電圧VCCが供給され、ベースにキャパシタ210を通じてRF信号RFINが入力され、エミッタが接地される。また、トランジスタ200のベースには、バイアス回路220からバイアス電流又はバイアス電圧が供給される。トランジスタ200は、ベースに入力されるRF信号を増幅し、コレクタから増幅信号RFOUTを出力する。
キャパシタ210(第1のキャパシタ。以下、DCカット容量とも呼ぶ)は、一端(第1のメタル層)にRF信号RFINが入力され、他端(第2のメタル層)がトランジスタ200のベースに接続されている。キャパシタ210は、RF信号のDC成分をカットし、トランジスタ200のベースに出力する。
バイアス回路220は、トランジスタ250、抵抗素子260,270、キャパシタ280、及びダイオード290,291を含む。トランジスタ250は、コレクタにバッテリ電圧VBATが供給され、ベースに抵抗素子260を通じてバイアス制御電圧VCONTが供給され、エミッタが抵抗素子270の一端に接続される。抵抗素子260は、一端にバイアス制御電圧VCONTが印加され、他端がトランジスタ250のベースに接続される。抵抗素子270は、一端がトランジスタ250のエミッタに接続され、他端がトランジスタ200のベースに接続される。キャパシタ280は、一端がトランジスタ250のベースに接続され、他端が接地される。ダイオード290,291は直列に接続されており、ダイオード290のアノードがトランジスタ250のベースに接続され、ダイオード291のカソードが接地される。バイアス回路220は、バイアス制御電圧VCONTに基づいて、トランジスタ200のベースに対してバイアス電流IBIASを出力する。なお、キャパシタ280は、トランジスタ250のベースに入力されるノイズを低減させることができる。また、ダイオード290,291は、バイアス制御電圧VCONTのばらつきに対して、トランジスタ250のベース電圧の変動を抑制することができる。
インダクタ230は、一端に電源電圧VCCが印加され、他端がトランジスタ200のコレクタに接続される。電源電圧VCCは、例えば、レギュレータによって生成された所定レベルの電圧である。
キャパシタ240(第2のキャパシタ。以下、ベース・エミッタ間容量とも呼ぶ)は、一端(第2のメタル層)がトランジスタ200のベースに接続され、他端(第3のメタル層)がトランジスタ200のエミッタに接続されている。キャパシタ240の容量値CADDは、例えば、トランジスタ200のオフ時の容量値と略同等である。キャパシタ240は、大出力時における電力増幅器160Aの電力付加効率を改善するために設けられている。
まず、電力増幅器160Aにおいて、キャパシタ240が設けられていない場合の動作について説明する。大信号出力時においては、キャパシタ210に入るRF信号の振幅が大きくなり、RF信号の負のサイクル時にトランジスタ200のベース電圧VBが大きく低下し、トランジスタ200がオフする。そして、トランジスタ200のベース電圧VBが大きく低下すると、バイアス回路220からのバイアス電流IBIASが大きくなる。バイアス電流IBIASが大きくなると、トランジスタ200がオンになるタイミングが早くなる。これにより、トランジスタ200のコレクタ電流ICとコレクタ電圧VCがオーバラップする期間が長くなる。従って、電力は電流と電圧の掛け算で決まることから、RF信号を増幅しない区間にも電力が発生するため、電力付加効率が低下することとなる。
他方、電力増幅器160Aでは、キャパシタ240が設けられていることにより、電力付加効率を改善することができる。具体的には、電力増幅器160Aでは、トランジスタ200がオフになり、ベース電圧VBが低下しようとすると、キャパシタ240からトランジスタ200のベースに電流が流れる。この電流により、トランジスタ200のベース電圧VBの低下が抑制される。従って、バイアス回路220からのバイアス電流IBIASの増加が抑制される。その結果、トランジスタのコレクタ電流ICとコレクタ電圧VCがオーバラップする期間(電力が発生する期間)が短くなることで、電力付加効率を改善することができる。
図4には、電力増幅器160の一例として、電力増幅器160Aを示したが、電力増幅器160は、複数のユニットセルを並列接続した構成とすることも可能である。
図5は、電力増幅器160に用いることが可能なユニットセルの構成の一例を示す図である。ユニットセル300は、図4に示した電力増幅器160Aにおける、トランジスタ200、キャパシタ210,240、トランジスタ250、及び抵抗素子270を含む。
図6は、ユニットセル300が複数個(例えば、16個)並列接続された電力増幅器160Bの構成を示す図である。このように、複数のユニットセル300が並列接続された電力増幅器160Bにおいても、各ユニットセル300にキャパシタ240が設けられていることにより、前述したとおり、電力付加効率を改善することができる。なお、図5に示したユニットセル300の構成は一例であり、ユニットセルに含まれる要素はこれに限られない。
次に、図7〜図10を参照しつつ、積層容量を電力増幅器160Aに適用した場合におけるキャパシタ210,240、抵抗素子270、及びトランジスタ200の構造について説明する。なお、図7はキャパシタ240を積層容量により構成した場合におけるキャパシタ210,240、抵抗素子270、及びトランジスタ200の構成例の平面図、A−A線断面図、及びC−C線断面図であり、図8は図7のB−B線断面図であり、図9はキャパシタ210、抵抗素子270、及びトランジスタ200の構成例(比較例1)の平面図及びA−A線断面図であり、図10はキャパシタ240をMIM容量により構成した場合におけるキャパシタ210,240、抵抗素子270及びトランジスタ200の構成例(比較例2)の平面図及びA−A線断面図である。なお、以下の説明においては、同一工程によって形成されるメタル層については類似の符号を用いて示す(例えば、メタル層20a,20b,・・・等)。また、図7に示す平面図においては、絶縁層30,32,34を省略して図示する。以下に説明する図9、図10、図11、図12、及び図13の平面図においても同様である。
図7及び図8を参照しつつ、キャパシタ240を積層容量によって形成した場合における電力増幅回路1Aの構造について説明する。電力増幅回路1Aは、キャパシタ210(DCカット容量)、キャパシタ240(ベース・エミッタ間容量)、抵抗素子270、及びトランジスタ200を含む。
図7に示されるように、電力増幅回路1Aは、半導体基板10上において、X軸負方向側(以下、キャパシタ側と呼ぶ)にキャパシタ210、240、及び抵抗素子270を備え、X軸正方向側(以下、トランジスタ側と呼ぶ)にトランジスタ200を備える。本実施形態において、キャパシタ210,240は、トランジスタ200の一方向側(例えば、X軸負方向側)に隣接して形成されている。
まず、キャパシタ側の構造について説明する。キャパシタ側は、アイソレーション層12の上に、メタル層20a(第3のメタル層)、絶縁層30(第2の絶縁層)、メタル層22a(第2のメタル層)、絶縁層32(第1の絶縁層)、及びメタル層24a(第1のメタル層)が、下から順に積層されている(図7参照)。
図4に示すキャパシタ210(第1のキャパシタ)は、メタル層24a、絶縁層32、メタル層22aによって構成される。具体的には、メタル層24a(第1のメタル層)は、RF信号RFINが供給され、キャパシタ210の一方の電極を形成する。メタル層22a(第2のメタル層)は、X軸正方向側(トランジスタ側)に引き出されて、後述するトランジスタ200のベース電極58と電気的に接続され、キャパシタ210の他方の電極を形成する。これにより、メタル層24aとメタル層22aの間の絶縁層32(第1の絶縁層)に所定の電荷が蓄積され、所定の容量値(例えば、CCUT=0.7pF)のキャパシタ210(DCカット容量)が構成される。
一方、図4に示すキャパシタ240(第2のキャパシタ)は、メタル層22a、絶縁層30、メタル層20aによって構成される。具体的には、メタル層22a(第2のメタル層)は、上述の通りベース電極58と電気的に接続され、キャパシタ240の一方の電極を形成する。メタル層20a(第3のメタル層)は、後述するトランジスタ200のエミッタ電極62と電気的に接続され、キャパシタ240の他方の電極を形成する。これにより、メタル層22aとメタル層20aの間の絶縁層30(第2の絶縁層)に所定の電荷が蓄積され、所定の容量値(例えば、CADD=0.35pF)のキャパシタ240(ベース・エミッタ間容量)が構成される。なお、メタル層20aとエミッタ電極62の接続の詳細は後述する。
図4に示す抵抗素子270は、キャパシタ210,240の一方向側(例えば、X軸負方向側)に隣接して形成された抵抗40によって構成される。抵抗40は、一端がメタル層22aによって構成され、後述するトランジスタ200のベース電極58と電気的に接続される。抵抗40の他端には、バイアス回路(不図示)からバイアス電流が供給される。これにより、抵抗40は、トランジスタ200のベースバラスト抵抗として機能する。
次に、トランジスタ側の構造について説明する。電力増幅回路1Aにおいては、トランジスタ200として、コレクタ層とベース層、及び、ベース層とエミッタ層の少なくも一方がヘテロ接合されて構成されたヘテロ接合バイポーラトランジスタを一例に説明する。
図4に示すトランジスタ200は、例えば、半導体基板10上に形成されている。トランジスタ200は、サブコレクタ層50と、コレクタ層52と、コレクタ電極54と、ベース層56と、ベース電極58と、エミッタ層60と、エミッタ電極62と、を備える(図8参照)。
サブコレクタ層50は、半導体基板10の一部表面上に形成されている。サブコレクタ層50の材料は、特に限定されないが、例えば結晶構造を有した材料が挙げられる。サブコレクタ層50は、コレクタ層52とともにコレクタとして機能している。
コレクタ層52は、サブコレクタ層50上でサブコレクタ層50の幅方向(Y軸方向)の中央部に形成されている(図8参照)。コレクタ層52の材料は、特に限定されないが、例えば結晶構造を有した材料が挙げられる。本実施形態では、コレクタ層52は、例えばサブコレクタ層50と同様の材料としてGaAsを主成分として含有している。なお、コレクタ層52のGaAsの結晶方位は、例えば半導体基板10のGaAsの結晶方位と揃っている。
なお、GaAsを含有するコレクタ層52全体は、n型半導体であっても、p型半導体であってもよい。コレクタ層52がn型半導体である場合は、トランジスタ200はnpn接合となる。また、コレクタ層52がp型半導体である場合は、トランジスタ200はpnp接合となる。ただし、GaAsは、電子移動度よりもホール移動度が非常に低いため(電子移動度は約0.85m2/(Vs)、ホール移動度は約0.04m2/(Vs)である。)pnp接合より周波数特性が良いという観点から、n型半導体である方が好ましい。以下、本実施形態では、コレクタ層52がn型半導体であるものとする。なお、コレクタ層52をn型にするためには、コレクタ層52にSi、S、Se、Te、Sn等のドーパントをドープする。また、コレクタ層52をp型にするためには、コレクタ層52にC、Mg、Be、Zn、Cd等のドーパントをドープする。
コレクタ電極54は、サブコレクタ層50上でコレクタ層52を挟んでサブコレクタ層50の幅方向(Y軸方向)の両端部にそれぞれ(一対)形成されている(図8参照)。なお、コレクタ電極54は、サブコレクタ層50上で、コレクタ層52のいずれか一方側(Y軸正方向側又はY軸負方向側)に形成されていてもよい。コレクタ電極54の材料は、特に限定されないが、例えばTi/Pt、WSi、Pt/Ti/Au又はAuGe/Ni/Au等である。ここで、「/」は、積層構造を表す。例えば、「Ti/Pt」は、Ti上にPtが積層された構造を示している。以下の説明においても同様である。
ベース層56は、コレクタ層52上に形成されている(図7、図8参照)。ベース層56の材料は、特に限定されないが、例えば結晶構造を有した材料が挙げられる。本実施形態では、ベース層56は、例えば、サブコレクタ層50及びコレクタ層52と同様の材料としてGaAsを主成分として含有している。
また、ベース層56の主成分とされるGaAsは、n型半導体であっても、p型半導体であってもよい。本実施形態では、ベース層56のGaAsは、コレクタ層52がn型半導体とされているので、p型半導体とされている。
ベース電極58は、ベース層56上に形成されている(図7、図8参照)。ベース電極58の材料は、特に限定されないが、例えばTi/Pt、WSi、Pt/Ti/Au又はAuGe/Ni/Au等である。ベース電極58は、キャパシタ側とトランジスタ側の境界領域において、ベース層56とメタル層22aとの間に挟まれて設けられている(図7参照)。これにより、ベース層56は、ベース電極58を通じて、メタル層22a(キャパシタ210の他方の電極、キャパシタ240の一方の電極)と電気的に接続される。
エミッタ層60は、ベース層56上に形成されている(図7、図8参照)。エミッタ層60の材料は、半導体であれば特に限定されない。ただし、本実施形態では、エミッタ層60は、ベース層56とヘテロ接合されるため、ベース層56の主成分と格子整合する材料を主成分とした半導体で構成されることが好ましい。
エミッタ電極62は、エミッタ層60上に形成されている(図7、図8参照)。エミッタ電極62の材料は、特に限定されないが、例えばTi/Pt、WSi、又はAuGe/Ni/Au等である。
トランジスタ200の上方には、メタル層22b,24bが形成されている。具体的には、エミッタ電極62上にメタル層22b,24bが下から順に積層される(図7、図8参照)。
また、トランジスタ200、及びメタル層22b,24bの周囲は、絶縁層30,32,34により囲われている(図8参照)。絶縁層30,32,34の材料は、特に限定されないが、例えば、絶縁層30,32をSiN膜とし、絶縁層34をPolyimide膜としてもよい。また、絶縁層30,32,34は、無機膜と有機膜の積層構造であってもよい。
次に、キャパシタ側のメタル層20aと、トランジスタ側のエミッタ層60の接続について説明する。メタル層20aは、アイソレーション層12と絶縁層30との間に形成される。メタル層20aは、図7C−C線上において、その上方に形成されるメタル層22aと比べて、X軸方向の長さが長くなるように形成されている(図7C−C線断面図参照)。一方、エミッタ層60は、メタル層22b,24b,22c(貫通電極)を通じてメタル層20aと電気的に接続される。具体的には、トランジスタ側においてメタル層22b上に積層されたメタル層24bがキャパシタ側に延在し、キャパシタ側のメタル層20aの上方において、貫通電極を通じてメタル層20aと電気的に接続されるように構成される。例えば、本実施形態においては、メタル層24bは、Z軸正方向から見た平面視において、キャパシタ側のメタル層20aの上方まで延在するように形成される(図7平面図参照)。そして、メタル層24bは、メタル層22aの上方においてY軸方向の両端付近まで延在されて形成される(図7平面図参照)。
これにより、図7A−A線上においては、メタル層20aとメタル層24bは、絶縁層32、メタル層22a、及び絶縁層30によって隔たれ、電気的に接続されない(図7A−A線断面図参照)。一方、図7C−C線上においては、メタル層20aがメタル層22aよりX軸正方向側に延在した領域にメタル層22cが形成され、当該メタル層22cを通じてメタル層24bと電気的に接続される(図7C−C線断面図参照)。従って、メタル層20aは、メタル層22c,24b,22bを通じて、トランジスタ200のエミッタ電極62及びエミッタ層60と電気的に接続される(図7参照)。なお、メタル層20aとエミッタ層60との接続、及びメタル層22aとベース層56との接続については、当該態様に限られない。例えば、メタル層20aとメタル層24bが、図7A−A線上付近において接続され、メタル層22aとベース電極58が、図7C−C線上付近において接続されていてもよい。
上述の構成により、電力増幅回路1Aにおいては、キャパシタ210の一方の電極を利用して、キャパシタ240を形成することができる。すなわち、キャパシタ210,240がメタル層22aをいずれか一方の電極として共有している。このように、メタル層20a,22a,24aを厚さ方向(Z軸方向)において積層構造とすることにより、キャパシタ210が占める面積と略同等の面積において2つのキャパシタ210,240を実装することができる。これにより、電力増幅回路1Aは、回路面積の増大を抑制しつつ、上述の通り電力増幅器160Aの電力付加効率を改善することができる。
次に、図9を参照しつつ、電力増幅器160Aがキャパシタ240を備えない場合における電力増幅回路1000(比較例1)の構造について説明する。電力増幅回路1000は、キャパシタ210(DCカット容量)、抵抗素子270、及びトランジスタ200を含む。
図9に示されるように、電力増幅回路1000は、半導体基板10上において、キャパシタ側にキャパシタ210、及び抵抗素子270を備え、トランジスタ側にトランジスタ200を備える。
電力増幅回路1000は、図7に示される電力増幅回路1Aと比べて、キャパシタ側においてメタル層20aを備えない。即ち、メタル層24a、絶縁層32、及びメタル層22aがキャパシタ210(DCカット容量)を構成し、RF信号RFINの直流成分を除去する機能を有する。
このような電力増幅回路1000(比較例1)と比べて、図7に示される電力増幅回路1Aは、電力増幅回路1000の回路面積からほぼ変更することなくキャパシタ240が新たに形成されていることが分かる。
次に、図10を参照しつつ、キャパシタ240をMIM(Metal Insulator Metal)容量によって形成した場合における電力増幅回路2000(比較例2)の構造について説明する。電力増幅回路2000は、キャパシタ210(DCカット容量)、キャパシタ240(ベース・エミッタ間容量)、抵抗素子270、及びトランジスタ200を含む。
図10に示される電力増幅回路2000は、キャパシタ側において、横方向(X軸方向)に2つのキャパシタ210,240が並列して形成される。具体的には、メタル層22d上の絶縁層32上に、絶縁層34により隔てられた2つのメタル層24a,24dが形成されている(図10参照)。これら2つのメタル層24a,24dは、それぞれ、メタル層22dと対をなしてキャパシタを構成する。即ち、X軸負方向側のメタル層24aは、メタル層22d(ベース電極58と電気的に接続)と対をなしてキャパシタ210を構成する。一方、X軸正方向側のメタル層24dは、トランジスタ側に引き出され、メタル層22b、及びエミッタ電極62を通じて、エミッタ層60と電気的に接続されている。従って、メタル層24dは、メタル層22d(ベース電極58と電気的に接続)と対をなしてキャパシタ240(ベース・エミッタ間容量)を構成する。
上述の通り、電力増幅回路2000は、キャパシタ240を備えることにより、電力増幅回路1000に比べて電力増幅器160Aの電力付加効率を改善することができる。しかし、キャパシタ210,240を横方向に並列に備えるため、電力増幅回路1000に比べてキャパシタ側の横方向(X軸方向)の長さが長くなる。従って、電力増幅回路2000においては、電力増幅回路1000に比べて回路面積が増大してしまう。
一方、図7に示す電力増幅回路1Aにおいては、上述の構成により、キャパシタ210(メタル層24a、絶縁層32、メタル層22a)の下方(Z軸負方向)に、キャパシタ240(メタル層22a、絶縁層30、メタル層20a)を積層して形成することができる。従って、キャパシタ240を備えない電力増幅回路1000の配置からほぼ変更することなく(例えば、キャパシタ210の占有面積の数%程度の変更によって)、キャパシタ240を新たに形成することができる。また、電力増幅回路2000と比較しても、キャパシタ240を備えることによる回路面積の増大分が抑制されている。従って、電力増幅回路1Aによれば、回路面積の増大を抑制しつつキャパシタの個数を増加させ、電力付加効率を改善することができる。なお、電力増幅回路1Aにおいては、積層容量のうち、上方(Z軸正方向側)に形成された容量をキャパシタ210とし、下方(Z軸負方向側)に形成された容量をキャパシタ240としたが、これらのキャパシタの割り当ては逆でもよい。
図11は、キャパシタ240を積層容量により構成した場合の変形例(電力増幅回路1B)におけるキャパシタ210,240、抵抗素子270、及びトランジスタ200の平面図及びA−A線断面図である。
図11に示される電力増幅回路1Bは、図7に示される電力増幅回路1Aと比較して、メタル層20a,22a,24aの代わりに、メタル層20b,22e,24eを備える。
メタル層20bは、メタル層20aに比べて、横方向(X軸方向)の長さが短い。具体的には、電力増幅回路1Bにおいては、キャパシタ側のアイソレーション層12の一部表面上(例えば、X軸正方向側の一部)にのみメタル層20bが配置される。すなわち、キャパシタ側のうち一部が積層容量を構成する。これにより、キャパシタ210(メタル層24e、絶縁層32、メタル層22e)については、並列に配置されたMIM容量及び積層容量によって形成され、キャパシタ240(メタル層22e、絶縁層30、メタル層20b)については、キャパシタ側の一部の積層容量によって形成される。
このように、メタル層20bは、メタル層22eの下方全体に渡って形成される必要はなく、メタル層22eの下方の一部のみに形成されていてもよい。なお、メタル層24bとメタル層20bの電気的接続の構成については、図7に示される電力増幅回路1Aと同様であるため、詳細な説明は省略する。
図12は、電力増幅回路を複数個(例えば、8個)並列接続した配置例を示す図である。図12に示される実施形態は、電力増幅回路1Aを4個、電力増幅回路1000を4個、交互に並列接続した例である。
図12に示されるように、電力増幅回路1Aは、電力増幅回路1000と比べてほぼ占有面積を変更することなく実装できることが分かる。なお、複数のキャパシタ210,240、抵抗素子270、及びトランジスタ200を並列接続して実装する場合において、図12に示されるように、一部のトランジスタ等についてのみ電力増幅回路1Aを適用してもよいし、すべてのトランジスタ等について電力増幅回路1Aを適用してもよい。
次に、図13〜図15を参照しつつ、キャパシタ240(ベース・エミッタ間容量)の他の構成例について説明する。
図13〜図15は、フリップチップ構造により電力増幅回路を実装する場合における、キャパシタ210,240、抵抗素子270、及びトランジスタ200の構造例を示している。ここで、図13はフリップチップ構造におけるキャパシタ210、抵抗素子270、及びトランジスタ200の構成例(比較例3)の平面図及びA−A線断面図であり、図14は図13のB−B線断面図であり、図15はキャパシタ240を配線の寄生容量により構成した場合におけるキャパシタ210,240、抵抗素子270、及びトランジスタ200の断面構造の一例を示す図である。
図13及び図14に示す比較例3(電力増幅回路3000)は、図9に示す電力増幅回路1000と比べて、メタル層22aの代わりにメタル層22fを備え、メタル層24cの代わりにバンプ接続のためのメタル層26aを備える。
メタル層26aは、例えば、トランジスタ側においてメタル層22bの上に設けられ、キャパシタ側(X軸負方向側)に引き出して形成される(図13参照)。ここで、当該引き出されたメタル層26aと、ベース電極58に接続するために引き出されたメタル層22fとの間において寄生容量が発生し得る。従って、当該寄生容量の発生を回避するため、一般的に、メタル層26aとメタル層22fとの間に、絶縁層34bを設ける(図13参照)。
一方、図15に示される電力増幅回路2においては、図13に示す電力増幅回路3000と比べて、メタル層26aとメタル層22fとの間の絶縁層34bを除去し、メタル層26aを形成する。これにより、メタル層26aとメタル層22fとの間に意図的に所定の寄生容量を発生させる(図15参照)。従って、エミッタ層60と電気的に接続されたメタル層26aと、ベース層56と電気的に接続されたメタル層22fとの間に電荷が蓄積され、キャパシタ240(ベース・エミッタ間容量)が構成される。
上述の構成は、例えば、電力増幅回路3000における絶縁層34bを設ける工程を省き、絶縁層32の上に直接メタル層26aを設けることで形成することができる。このため、電力増幅回路3000におけるキャパシタ210(DCカット容量)の配置からほぼ変更することなく、キャパシタ240(ベース・エミッタ間容量)を新たに形成することができる。従って、電力増幅回路2によれば、回路面積の増大を抑制しつつキャパシタの個数を増加させ、電力付加効率を改善することができる。なお、寄生容量の大きさは、各々の配線の長さや配線間の距離等の設計により、適宜変更することができる。
==シミュレーション結果==
次に、図16〜図20を参照しつつ、電力増幅器160Bの構成により電力付加効率が改善されることを、シミュレーション結果に基づいて説明する。
図16は、キャパシタ210の容量値CCUT=0.4pF、キャパシタ240の容量値CADD=0.01pFの場合のシミュレーション結果を示す図である。なお、CADD=0.01pFは、キャパシタ240を無視できる程度に小さい値である。即ち、図16は、キャパシタ240が設けられていない場合のシミュレーション結果と同等である。
図16において、横軸は時間であり、縦軸には図4に示す8つの指標が示されている。RFINは、キャパシタ210に入力されるRF信号の電圧である。I1は、キャパシタ210から出力される電流である。I2は、I1にIBIASを加えた電流である。IBは、トランジスタ200のベース電流である。IBIASは、バイアス回路220から出力されるバイアス電流である。IADDは、キャパシタ240に流れる電流である。VBは、トランジスタ200のベース電圧である。VCは、トランジスタ200のコレクタ電圧である。ここで、電力増幅器160Aにおいては、トランジスタ200のコレクタ電圧VCと、コレクタ電流ICの波形が重なる領域が大きくなると、消費電力(=VC×IC)が増加し、電力付加効率が低下する。
図16のA1点に示すように、大出力時(即ち、VCの振幅レベルが大きい時)において、トランジスタ200がオフになると、ベース電圧VBが大きく低下する。これに伴い、B1点に示すように、バイアス電流IBIASが大きくなる。バイアス電流IBIASが大きくなると、C1点に示すように、コレクタ電圧VCが上昇するタイミングが早くなる。これにより、コレクタ電圧VCとコレクタ電流ICの波形が重なる領域が大きくなり、消費電流が増加する。すなわち、キャパシタ240が設けられていない場合、大出力時において、電力付加効率が低下することがわかる。
図17は、キャパシタ210の容量値CCUT=0.4pF、キャパシタ240の容量値CADD=1pFの場合のシミュレーション結果を示す図である。図17における横軸及び縦軸は、図16と同一である。
図17のD2点に示すように、トランジスタ200がオフになると、キャパシタ240からトランジスタ200のベースに電流(負の電流IADD)が流れる。この電流により、A2点に示すように、大出力時におけるベース電圧VBの低下量は、図16の場合と比較して小さくなる。これに伴い、B2点に示すように、バイアス電流IBIASの増加量も、図16の場合と比較して小さくなる。従って、C2点に示すように、図16の場合と比較すると、コレクタ電圧VCが上昇するタイミングが早くなることが抑制される。これにより、キャパシタ240が設けられている場合、コレクタ電圧VCとコレクタ電流ICの波形が重なる領域が小さくなる。すなわち、大出力時において、電力付加効率が改善されることがわかる。
図18は、電力増幅器160Bにおける、キャパシタ240の容量値CADDと電力付加効率との関係の一例を示すシミュレーション結果を示す図である。図18において、横軸は出力レベル(dBm)、縦軸は電力付加効率(%)である。図18に示すように、キャパシタ240が設けられていない場合(CADD=0.01pFの場合)、出力レベルが30dBm付近から、電力付加効率は大きく低下し始める。これに対して、キャパシタ240を付加することにより、大出力時における電力付加効率の低下を抑制することができる。特に、図18に示す例では、容量値CADDを0.8pF〜1.2pF(トランジスタ200のオフ時の容量値と略同等)とすることにより、大出力時における電力付加効率が大きく改善されている。
次に、広帯域のRF信号に対応するために、キャパシタ210の容量値CCUTを大きくした場合のシミュレーション結果について説明する。図19は、キャパシタ210の容量値CCUT=1.4pF、キャパシタ240の容量値CADD=0.01pFの場合のシミュレーション結果を示す図である。図19における横軸及び縦軸は、図16と同一である。
図19のA3点に示すように、大出力時において、トランジスタ200がオフになると、ベース電圧VBが大きく低下する。これに伴い、B3点に示すように、バイアス電流IBIASが大きくなる。バイアス電流IBIASが大きくなると、C3点に示すように、コレクタ電圧VCが上昇するタイミングが早くなる。これにより、コレクタ電圧VCとコレクタ電流ICの波形が重なる領域が大きくなる。すなわち、キャパシタ240が設けられていない場合、大出力時において、電力付加効率が低下することがわかる。
図20は、キャパシタ210の容量値CCUT=1.4pF、キャパシタ240の容量値CADD=1pFの場合のシミュレーション結果を示す図である。図20における横軸及び縦軸は、図16と同一である。
図20のD4点に示すように、トランジスタ200がオフになると、キャパシタ240からトランジスタ200のベースに電流(負の電流IADD)が流れる。この電流により、A4点に示すように、大出力時におけるベース電圧VBの低下量は、図19の場合と比較して小さくなる。これに伴い、B4点に示すように、バイアス電流IBIASの増加量も、図19の場合と比較して小さくなる。従って、C4点に示すように、図19の場合と比較すると、コレクタ電圧VCが上昇するタイミングが早くなることが抑制される。これにより、キャパシタ240が設けられている場合、コレクタ電圧VCとコレクタ電流ICの波形が重なる領域が小さくなる。すなわち、大出力時において、電力付加効率が改善されることがわかる。このように、キャパシタ210の容量値によらず、キャパシタ240を設けることにより、電力付加効率が改善されることがわかる。
==第2適用例==
図21は、本発明の一実施形態である電力増幅回路に含まれる電力増幅器160の構成の一例(電力増幅器160C)を示す図である。電力増幅器160Cは、電力増幅器160Aの構成におけるキャパシタ240を備えない代わりに、キャパシタ400,410、インダクタ420,430を備える。
キャパシタ400(第1のキャパシタ)は、一端(第2のメタル層)がトランジスタ200のコレクタに接続され、他端(第1のメタル層)がインダクタ420を通じて接地される。キャパシタ410(第2のキャパシタ)は、一端(第2のメタル層)がトランジスタ200のコレクタに接続され、他端(第3のメタル層)がインダクタ430を通じて接地される。インダクタ420,430は、それぞれ、一端がキャパシタ400,410の他端と接続され、他端が接地される。
キャパシタ400及びインダクタ420は、トランジスタ200によって増幅された増幅信号RFOUTの周波数の略M倍(M:自然数)の周波数を共振周波数とする高調波終端回路を構成する。これにより、キャパシタ400及びインダクタ420は、増幅信号RFOUTの略M倍波(例えば、2倍波)(第1の高調波)のインピーダンスを短絡の状態に制御することができる。
同様に、キャパシタ410及びインダクタ430は、トランジスタ200によって増幅された増幅信号RFOUTの周波数の略N倍(N:自然数)の周波数を共振周波数とする高調波終端回路を構成する。これにより、キャパシタ410及びインダクタ430は、増幅信号RFOUTの略N倍波(例えば、4倍波)(第2の高調波)のインピーダンスを短絡の状態に制御することができる。従って、当該2つの高調波終端回路が増幅信号RFOUTの高調波を短絡させることにより、増幅信号RFOUTから高調波を除去することができる。
なお、高調波終端回路において短絡させる高調波は偶数次高調波(例えば、2倍波、4倍波等)に限られず、奇数次高調波(例えば、3倍波、5倍波等)であってもよい。
このような構成においても、電力増幅器160Cにおける2つのキャパシタ400,410について積層容量を適用することができる。従って、電力増幅回路の回路面積の増大を抑制しつつキャパシタの個数を増加させ、増幅信号RFOUTから高調波を除去することができる。
==第3適用例==
図22は、本発明の一実施形態である電力増幅回路に含まれる整合回路180の構成の一例(整合回路180A)を示す図である。整合回路180Aは、キャパシタ440,450、インダクタ460を備える。
キャパシタ440(第1のキャパシタ)は、一端(第1のメタル層)が電力増幅器150(第1の増幅器)の出力端子と接続され、他端(第2のメタル層)がインダクタ460の一端に接続される。キャパシタ450(第2のキャパシタ)は、一端(第2のメタル層)がインダクタ460の一端に接続され、他端(第3のメタル層)が電力増幅器160(第2の増幅器)の入力端子に接続される。インダクタ460は、一端がキャパシタ440及びキャパシタ450の接続点に接続され、他端が接地される。
キャパシタ440,450、及びインダクタ460は、電力増幅器150及び電力増幅器160の間のインピーダンスを整合する整合回路180Aを構成する。
このような構成においても、整合回路180Aにおける2つのキャパシタ440,450について積層容量を適用することができる。従って、電力増幅回路の回路面積の増大を抑制しつつキャパシタの個数を増加させ、2つの増幅器間のインピーダンスを整合することができる。
なお、当該構成を適用可能な整合回路は整合回路180Aに限られず、直列接続された2つのキャパシタを含むいずれの整合回路に適用してもよい。例えば、図3に示される整合回路170,190において適用してもよい。
以上、本発明の実施形態について説明した。電力増幅器160A(図4参照),160B(図6参照)は、一端がトランジスタ200のベースに接続され、他端にRF信号RFINが供給されるキャパシタ210と、一端がトランジスタ200のベースに接続され、他端がトランジスタ200のエミッタに接続されたキャパシタ240について、3つのメタル層20,22,24を積層構造とする積層容量により構成することができる。これにより、電力増幅回路の回路面積の増大を抑制しつつ、キャパシタの個数を増加させることができる。また、大出力時における電力増幅器160A,160Bの電力付加効率を改善することができる。
また、図7、図11に示されるように、電力増幅回路1A,1Bにおいて、キャパシタ240の他端とトランジスタ200のエミッタとの電気的接続は、貫通電極により構成することができる。なお、当該接続の構成はこれに限られない。
また、電力増幅器160C(図21参照)は、一端がトランジスタ200のコレクタに接続され、他端が各々インダクタ420,430と接続されたキャパシタ400,410について、積層容量により構成することができる。これにより、回路面積の増大を抑制しつつ、増幅信号RFOUTから高調波を除去することができる。
また、整合回路180A(図22参照)は、一端が電力増幅器150の出力端子に接続され、他端がインダクタ460の一端に接続されたキャパシタ440と、一端がインダクタ460の一端に接続され、他端が電力増幅器160の入力端子に接続されたキャパシタ450について、積層容量により構成することができる。これにより、回路面積の増大を抑制しつつ、電力増幅器150,160の間のインピーダンスを整合させることができる。
なお、本実施形態では、バイアス回路220は、トランジスタ250によるエミッタフォロア回路としたが、バイアス回路220の構成はこれに限らない。具体的には、バイアス回路220は、トランジスタ200のベース電圧VBの低下に伴ってバイアス電流IBIASが増加するものであれば、任意の構成を採用することができる。
また、本実施形態では、電力増幅モジュール120のパワー段の電力増幅器160においてキャパシタ240を設ける例を説明したが、ドライブ段の電力増幅器150についても、電力増幅器160と同等の構成としてもよい。3段以上の電力増幅器を有する構成においても同様である。
また、本明細書においては、本発明を適用した例として、電力増幅器及び整合回路を用いたが、本発明を適用する回路は電力増幅器又は整合回路に限られない。例えば、2つのキャパシタが直列接続された他の回路においても同様に適用可能である。
なお、以上説明した各実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更又は改良され得るととともに、本発明にはその等価物も含まれる。即ち、各実施形態に当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、各実施形態が備える各要素およびその配置、材料、条件、形状、サイズなどは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、各実施形態は例示であり、異なる実施形態で示した構成の部分的な置換または組み合わせが可能であることは言うまでもなく、これらも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
1A,1B,2,1000,2000,3000 電力増幅回路
10 半導体基板
12 アイソレーション層
20,22,24,26 メタル層
30,32,34 絶縁層
40 抵抗
50 サブコレクタ層
52 コレクタ層
54 コレクタ電極
56 ベース層
58 ベース電極
60 エミッタ層
62 エミッタ電極
100 送信ユニット
110 変調部
120 電力増幅モジュール
130 フロントエンド部
140 アンテナ
150,160,160A,160B,160C 電力増幅器
170,180,180A,190 整合回路
200,250 トランジスタ
210,240,280,400,410,440,450,C1,C2 キャパシタ
220 バイアス回路
230,420,430,460 インダクタ
260,270 抵抗素子
290,291 ダイオード
300 ユニットセル

Claims (4)

  1. 第1のメタル層と、第1の絶縁層と、第2のメタル層と、第2の絶縁層と、第3のメタル層とが順に積層された容量素子であって、
    前記第1のメタル層を一方の電極、前記第2のメタル層を他方の電極とする第1のキャパシタと、
    前記第2のメタル層を一方の電極、前記第3のメタル層を他方の電極とする第2のキャパシタと、
    を備える容量素子と、
    無線周波数信号を増幅するトランジスタと、
    を備え、
    前記第1のキャパシタの前記一方の電極に前記無線周波数信号が供給され、
    前記第1のキャパシタの前記他方の電極と、前記第2のキャパシタの前記一方の電極とが前記トランジスタのベースに接続され、
    前記第2のキャパシタの前記他方の電極が前記トランジスタのエミッタに接続される、
    電力増幅回路。
  2. 請求項1に記載の電力増幅回路であって、
    前記第2のキャパシタの前記他方の電極が貫通電極によって前記トランジスタのエミッタに接続される、
    電力増幅回路。
  3. 第1のメタル層と、第1の絶縁層と、第2のメタル層と、第2の絶縁層と、第3のメタル層とが順に積層された容量素子であって、
    前記第1のメタル層を一方の電極、前記第2のメタル層を他方の電極とする第1のキャパシタと、
    前記第2のメタル層を一方の電極、前記第3のメタル層を他方の電極とする第2のキャパシタと、
    を備える容量素子と、
    無線周波数信号を増幅するトランジスタと、
    を備え、
    前記第1のキャパシタの前記他方の電極と、前記第2のキャパシタの前記一方の電極が前記トランジスタのコレクタに接続され、
    前記第1のキャパシタの前記一方の電極から前記無線周波数信号の周波数の略M倍(M:自然数)の周波数である第1の高調波が出力され、
    前記第2のキャパシタの前記他方の電極から前記無線周波数信号の周波数の略N倍(N:自然数)の周波数である第2の高調波が出力される、
    電力増幅回路。
  4. 第1のメタル層と、第1の絶縁層と、第2のメタル層と、第2の絶縁層と、第3のメタル層とが順に積層された容量素子であって、
    前記第1のメタル層を一方の電極、前記第2のメタル層を他方の電極とする第1のキャパシタと、
    前記第2のメタル層を一方の電極、前記第3のメタル層を他方の電極とする第2のキャパシタと、
    を備える容量素子と、
    無線周波数信号を増幅して第1の増幅信号を出力する第1の増幅器と、
    前記第1の増幅信号を増幅して第2の増幅信号を出力する第2の増幅器と、
    を備え、
    前記第1のキャパシタの前記一方の電極が前記第1の増幅器の出力端子と接続され、
    前記第1のキャパシタの前記他方の電極と、前記第2のキャパシタの前記一方の電極がインダクタを通じて接地され、
    前記第2のキャパシタの前記他方の電極が前記第2の増幅器の入力端子と接続され、
    前記第1のキャパシタ、前記第2のキャパシタ、及び前記インダクタにより、前記第1及び第2の増幅器間のインピーダンスが整合される、
    電力増幅回路。
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