JP2007312031A - 電子デバイス - Google Patents

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Abstract

【課題】移動機のマルチバンド化への対応により2系統以上の高周波電力増幅器を搭載する必要がある場合においても、薄型で高周波特性に優れた高周波電力増幅器を低コストで提供する。
【解決手段】インピーダンス変換回路36は、モノリシックマイクロ波集積回路59及び60として構成された5系統の高周波電力増幅器の出力端子73A〜73Eから出力された高周波信号を、当該各出力端子73A〜73Eに相対するように配置された複数の入力端子77A〜77Eから入力してインピーダンス変換を行う。
【選択図】図2

Description

本発明は、携帯電話機などの小型・軽量・薄型の高機能移動機として用いられる無線通信機に、その通信用高周波信号の増幅用として設けられた高周波電力増幅器に関するものである。
携帯電話機などの移動機のなかには、無線周波数帯の信号を送信するために十分な大きさの電力に増幅するための高周波電力増幅器が含まれている。この高周波電力増幅器には、低消費電力であること、小型であること、及び安価に構成できることが要求されている。これらの目的を果たすための高周波電力増幅器の増幅素子として、GaAsFET(field effect transistor )やHBT(Heterojunction Bipolar Tranjistor )などの高電子移動度を持つ化合物高周波デバイスが使用されている。
通常、高周波電力増幅器が増幅できる周波数及び帯域幅には制限がある。特にCDMA(code-division multiple access )変調方式に使用される線形電力増幅器においては、要求性能を満たすことができる周波数帯域幅は、1GHz帯で50MHz程度までにとどまり、5%程度の比帯域しか確保できない。また、近年の携帯電話においては、加入者の増加、新たなサービス提供にともなう周波数帯域の追加、及び各国に割り当てられた周波数・システムへ対応するために、1つの移動機で複数の無線周波数帯を扱うマルチバンド化が加速している。このマルチバンド化にともない、移動機の無線回路部は複雑になり、異なる周波数帯を取り扱うための高周波部品が増えている。特に、前述のように比帯域が5%程度しか確保できない高周波電力増幅器については、追加される周波数帯につき1系統の増幅回路が必要になるので、近年の移動機には高周波電力増幅器だけで3系統も搭載されていることがあり、機器の小型化に対して大きな制約になっている。一方、近年、カードタイプの移動機や無線カードに搭載するために、高周波電力増幅器を薄型化することが強く求められている。
図9は、従来の高周波電力増幅器の回路構成の一例、具体的には、1系統の周波数帯の信号を増幅するための3段構成の回路を示している。すなち、図9に示す高周波電力増幅器においては、直列に配置される3つの増幅用トランジスタ126、127及び128としてバイポーラトランジスタを使用している。また、各増幅用トランジスタ126〜128には、各増幅用トランジスタ126〜128から所望のコレクタ電流が得られるようにバイアス回路129、130及び131が接続されている。1段目の増幅用トランジスタ128の入力側には、高周波信号の反射を抑えて、できる限り損失がないように信号を入力させるために必要な入力整合回路132が接続されている。1段目の増幅用トランジスタ128と2段目の増幅用トランジスタ127との間には段間整合回路133が設けられていると共に、2段目の増幅用トランジスタ127と3段目の増幅用トランジスタ126との間には段間整合回路134が設けられている。3段目の増幅用トランジスタ126のコレクタ側には、直流電源を供給するために必要なバイアス回路129と、当該増幅用トランジスタ126の性能を十分に引き出すために必要な出力整合回路135とが接続されている。各増幅用トランジスタ126、127及び128のそれぞれのベース側には、ベースバイアスを供給するためにベースバイアス回路136が接続されている。
図10は、図9に示す回路構成を持つ高周波電力増幅器の回路配置の一例を模式的に示す図である。図10に示すように、高周波電力増幅器に求められている小型・低消費電力性能に応えるために、小型化に有利なマイクロ波集積回路と、低消費電力動作に有利な低損失の受動素子とを混載実装したハイブリッド集積回路の形態が採用されている。すなわち、図10に示すように、ハイブリッド集積回路を構成する誘電体基板137上には、増幅用トランジスタ138、整合回路の構成要素であるMIM(metal-insulator-metal )キャパシタ139及びスパイラルインダクタ140などの回路素子を集積したモノリシックマイクロ波集積回路141が搭載されている。増幅用トランジスタ138の出力端子は誘電体基板137上の金属配線181にワイヤ182によって接続されている。金属配線181は、誘電体基板137の誘電体内部に配置されている金属配線層をグランド層として、マイクロストリップ伝送線路142を構成している。誘電体基板137上には、モノリシックマイクロ波集積回路141の他にも、チップコンデンサ143、144及び145並びにチップインダクタ146が実装されている。ここで、チップコンデンサ143、144及び145並びにチップインダクタ146は、図9に示すバイアス回路129及び出力整合回路135を構成している。誘電体基板137の端部には、外部接続用の端子183が設けられている。
図11は、2つの異なる通信システムである、GSM(Global System for Mobile Communications )とUMTS(Universal Mobile Telecommunications System )とを搭載した、従来のマルチバンドシステムの高周波電力増幅器の回路構成の一例を示している。図11に示すマルチバンドシステムにおいては、GSM850方式(850MHz帯)とGSM900方式(900MHz帯)とで1系統の高周波電力増幅器147、DCS(Digital Communication System)方式(1800MHz帯)とPCS(Personal Communication Services )方式(1900MHz)とで1系統の高周波電力増幅器148、UMTSバンドI(1920〜1980MHz)とUMTSバンドII(1850〜1910MHz)とで1系統の高周波電力増幅器149、UMTSバンドIII (1710〜1785MHz)とUMTSバンドIV(1710〜1755MHz)とで1系統の高周波電力増幅器150、UMTSバンドV(824〜849MHz)とUMTSバンドVI(830〜840MHz)とで1系統の高周波電力増幅器151がそれぞれ必要であり、合計5系統の高周波電力増幅器147〜151を備える必要がある。尚、各高周波電力増幅器147〜151の回路構成は図9に示す回路構成と同様である。
特開2005−277728号公報 特開2005−244336号公報(特に図2)
従来技術では、図11に示した5系統の高周波電力増幅器を構成する技術として、図10に示すような回路配置を有する高周波電力増幅器が適用されている。すなわち、ひとつの移動機には最大で5個の高周波電力増幅器が搭載されている。このことは、移動機の小型化に対して大きな制約になるだけではなく、マルチバンド化以前においては1系統であった高周波電力増幅器に対して5系統分のコストが生じることになるので、移動機の大幅なコストアップ要因になる。
図12は、図10に示す回路配置を用いて構成した5系統の高周波電力増幅器を含むハイブリッド集積回路を示す図である。図12に示すように、誘電体基板152上には、5系統分の高周波電力増幅器が集積されたモノリシックマイクロ波集積回路153及び154が搭載されている。各高周波電力増幅器の増幅用トランジスタの出力端子(5系統分)は、誘電体基板152上に形成されている金属配線191にワイヤ192によって接続されている。誘電体基板152上には、マイクロ波伝送線路193、チップコンデンサ194、195及び196並びにチップインダクタ197などの受動素子が実装されている。これらの受動素子は上記増幅用トランジスタの整合回路を構成している。各高周波電力増幅器に対して設けられる整合回路は、大きな電流振幅が得られるように1〜30Ωまで下げられている入力インピーダンスを、できるだけ損失を抑ながら50Ω程度の特性インピーダンスに変換するインピーダンス変換回路の役割を果たしている。上記モノリシックマイクロ波集積回路153及び154並びに上記インピーダンス変換回路が搭載された誘電体基板152はマザーボード201上に搭載されており、マザーボード201の表面に設けられた配線202と、誘電体基板152の端部に設けられた端子198とは電気的に接続されている。
図12に示すように、5系統分の高周波電力増幅器に対しては、5系統分のインピーダンス変換回路が必要となる。これらの5系統分のインピーダンス変換回路は、いずれも入力される高周波信号の周波数が異なるため、構成部品であるマイクロ波伝送線路のインピーダンス及び電気長並びに構成部品であるチップコンデンサ及びチップインダクタなどの受動素子の素子定数は各インピーダンス変換回路毎に異なっている。すなわち、各インピーダンス変換回路が同一の回路ではないことによってコストアップが生じる。
図13は図12のB−B’線の断面図である。図13に示すように、誘電体基板152には、金属配線191A(最上層配線)、191B(第3層配線)、191C(第2層配線)及び191D(第1層配線)が形成されている。このうち、金属配線191A及び191Cは信号配線層として使用されており、当該金属配線191A及び191Cと、グランド層として使用されている金属配線191B及び191Dとが誘電体を挟んで配置されることにより、マイクロ波伝送線路が形成されている。モノリシックマイクロ波集積回路153等が実装されている誘電体基板152には、基板表面から基板底面へ達する複数の貫通ビア161が設けられている。モノリシックマイクロ波集積回路153等で発生した熱は、これらの貫通ビア161を経て基板底面へ逃がされてマザーボード201へ放出される。各貫通ビア161は放熱経路としての役割だけではなく、モノリシックマイクロ波集積回路153等の接地を良好にする役割も果たしている。これらの貫通ビア161の本数が少ないと、モノリシックマイクロ波集積回路153等に配置されている増幅用トランジスタの接地を十分に確保できなくなる。このことは、利得低下などの特性劣化要因となるばかりではなく、安定動作の妨げとなり異常発振を引き起こす原因となるので、十分な数の貫通ビア161を確保しておく必要がある。しかし、これらの貫通ビア161の数を増やしすぎると、モノリシックマイクロ波集積回路153等が実装されている箇所において、誘電体基板152内部の配線をグランド配線以外に使用できなくなる。このことは、図12に示したハイブリッド集積回路において、モノリシックマイクロ波集積回路153及び154の配置面積について多層構造の誘電体基板152を有効に使用できなくさせるので、余分な基板コストが生じることになる。
尚、誘電体基板152は、搭載される多種多数の部品を保護する役割も持っているので、電気的特性だけではなく強度も十分に確保できるように、誘電体基板152の厚さを選ぶ必要がある。さらに、ハイブリッド集積回路の高周波性能を劣化させないようにするためには、グランド層として使用している金属配線191B及び191Dと信号配線層として使用している金属配線191A及び191Cとによって挟まれている誘電体部分の厚さを十分に大きくしなければならない。すなわち、強度確保及び高周波性能の確保の点から、誘電体基板152の厚さを一定以上確保しなければならない。さらに、誘電体基板152上に実装されているモノリシックマイクロ波集積回路153等の表面保護及びワイヤ192の保護のために、図13に示すように、誘電体基板152の上面全体を十分な厚さを有する樹脂163によって覆う必要がある。この結果、従来技術によって構成された、高周波電力増幅器を有するハイブリッド集積回路は非常に厚くなり、カード型の電子機器などの薄型の移動機への搭載には適さない構造となっている。
前記に鑑み、本発明は、移動機のマルチバンド化への対応により2系統以上の高周波電力増幅器を搭載する必要がある場合においても、薄型で高周波特性に優れた高周波電力増幅器を低コストで提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明に係る電子デバイスは、異なる周波数の高周波信号を増幅するための複数の高周波電力増幅器と、前記各高周波電力増幅器の出力端子のそれぞれから出力された高周波信号を、当該各出力端子に相対するように配置された複数の入力端子から入力してインピーダンス変換を行うインピーダンス変換回路とを備えている。具体的には、本発明に係る電子デバイスにおいて、例えば、複数系統の高周波電力増幅器として機能するモノリシックマイクロ波集積回路は、リードフレーム上に実装されていると共に樹脂モールドを用いて半導体集積回路専用のプラスチックパッケージ等に封入されており、インピーダンス変換回路は、上記モノリシックマイクロ波集積回路とは別の誘電体基板上に設けられている。ここで、パッケージに封入されたモノリシックマイクロ波集積回路と、インピーダンス変換回路が集積されている誘電体基板とは、それぞれの1辺が近接して向かいあうように、移動機などの電子デバイスのマザーボード上に実装されている。また、2系統以上の複数系統の高周波電力増幅器における増幅用トランジスタの出力端子のそれぞれに相対するように、インピーダンス変換回路の各入力端子が配置されている。さらに、高周波電力増幅器の出力端子の1つとそれに対応するインピーダンス変換回路の入力端子の1つとによってそれぞれ構成される複数の端子対が互いに平行に規則正しく並んでいる。
本発明の電子デバイスによると、高周波電力増幅器を構成する例えばモノリシックマイクロ波集積回路は、インピーダンス変換回路が集積される例えば誘電体基板上には実装されていないので、モノリシックマイクロ波集積回路の厚さを薄くできる。また、モノリシックマイクロ集積回路の裏面から、誘電体基板を経由することなく薄いリードフレームを経由してマザーボードへ放熱させることができるので、放熱性に優れた高い信頼性を有する高周波電力増幅器を実現できる。さらに、モノリシックマイクロ波集積回路を誘電体基板上に実装しないため、当該回路を接地するためのグランド層までの距離を短くできるので、利得劣化を抑制して、高周波特性に優れた高周波電力増幅器を実現できる。
本発明の電子デバイスにおいて、前記各高周波電力増幅器の前記各出力端子から前記インピーダンス変換回路の前記各入力端子に入力された高周波信号の入力インピーダンスの実部の範囲は1Ω以上で且つ30Ω未満であり、前記インピーダンス変換回路は前記入力インピーダンスを、実部が30Ω以上のインピーダンスに変換してもよい。
本発明の電子デバイスにおいて、前記インピーダンス変換回路の前記各入力端子の少なくとも1つに、電気長及び入力インピーダンスの少なくとも一方を変更する手段が接続されていることが好ましい。すなわち、複数系統の高周波電力増幅器と、それに対応して設けられるインピーダンス変換回路とを移動機などの電子デバイスに実際に組み込む際に、少なくとも1系統について予め電気長又はインピーダンスのズレを補正する手段を設けておくことにより、高周波電力増幅器を構成するモノリシックマイクロ波集積回路及びインピーダンス変換回路のそれぞれの配置位置の調整を容易に行うことができる。特に、5系統にも及ぶ配線が必要な場合には、上記構成により、全ての系統の電気長又はインピーダンスが完全に最適値と一致したインピーダンス変換回路を容易に実現することが可能となる。
本発明の電子デバイスにおいて、前記インピーダンス変換回路の前記各入力端子と、当該各入力端子と対応する前記インピーダンス変換回路の複数の出力端子のそれぞれとを結ぶ配線のうち少なくとも2本が互いに交差しており、それにより当該各入力端子の配置順序と当該各出力端子の配置順序とが異なっていることが好ましい。このようにすると、移動機等の電子デバイスに搭載されるアンテナ等の接続位置の都合等により、2系統以上並んで配置されている高周波電力増幅器の配置順序と異なる順序でインピーダンス変換回路の出力端子を配置する必要が生じた場合にも、高周波電力増幅器を構成するモノリシックマイクロ波集積回路の出力端子の配置順序もインピーダンス変換回路内の各構成要素(配線を除く)の配置順序も変更することなく、インピーダンス変換回路の出力端子の配置順序のみを柔軟に変更することができる。
本発明の電子デバイスにおいて、前記インピーダンス変換回路は、前記各高周波電力増幅器に使用されている信号増幅用トランジスタを動作させるために必要な直流電源電圧を前記各高周波電力増幅器の前記各出力端子を経由して供給するためのバイアス供給回路を有していてもよい。この場合、インピーダンス変換回路における2系統以上のバイアス供給回路へのバイアス供給用端子を1本の端子に集約することによって、移動機などの電子デバイスのマザーボード上に複雑な配線を複数配置する必要がなくなる。
本発明の電子デバイスにおいて、前記インピーダンス変換回路は、インピーダンス変換された高周波信号を出力するための複数の出力端子のうち少なくとも1つ以上の出力端子を通過する高周波信号を検出するための結合器、又は当該検出された信号を出力するための他の端子を備えていることが好ましい。このようにすると、移動機等の電子デバイスから出力される信号を適切に制御することが可能となる。
本発明の電子デバイスにおいて、前記インピーダンス変換回路が、前記高周波電力増幅器に使用されている信号増幅用トランジスタを動作させるために必要な直流電源電圧を前記各高周波電力増幅器の前記各出力端子を経由して供給するためのバイアス供給回路を有する場合、前記インピーダンス変換回路は、前記バイアス供給回路の直流電源電圧供給端子とグランドとの間に、前記各高周波電力増幅器に使用されている信号増幅用トランジスタを保護するためにサージ成分をバイパスする保護回路を有することが好ましい。このようにすると、増幅した高周波信号を漏らさないように設計されているバイアス供給回路から、比較的周波数が低いサージ成分をバイパスさせることができるので、高周波電力増幅器(モノリシックマイクロ波集積回路)に使用されている信号増幅用トランジスタを確実に保護することができる。
本発明の電子デバイスにおいて、前記各高周波電力増幅器の前記各出力端子のうち少なくとも1つの出力端子は、一対の端子からなる平衡回路の出力端子であり、前記インピーダンス変換回路は、前記平衡回路の出力端子に相対するように配置された一対の端子からなる平衡回路の入力端子を有することが好ましい。このようにすると、高周波電力増幅器として機能する例えばモノリシックマイクロ波集積回路の増幅用トランジスタが高周波信号を平衡出力する場合でも、当該モノリシックマイクロ波集積回路とインピーダンス変換回路とは互いに相対するように近接して配置されているので、インピーダンス変換回路の入力側を平衡入力可能に設定するだけで、当該モノリシックマイクロ波集積回路とインピーダンス変換回路とを互いに容易に接続することが可能になる。
本発明の電子デバイスにおいて、前記インピーダンス変換回路は、インピーダンスを変換するための手段として、誘電体基板に信号配線とグランド配線とを配置してなるマイクロ波伝送線路を有することが好ましい。このようにすると、高周波信号の漏れと損失とを最低限に抑えることが可能になるので、高周波信号の変換効率を向上させることができる。
本発明の電子デバイスにおいて、前記インピーダンス変換回路が、前記高周波電力増幅器に使用されている信号増幅用トランジスタを動作させるために必要な直流電源電圧を前記各高周波電力増幅器の前記各出力端子を経由して供給するためのバイアス供給回路を有する場合、前記インピーダンス変換回路は、前記バイアス供給回路を構成するための手段として、誘電体基板に信号配線とグランド配線とを配置してなるマイクロ波伝送線路を有することが好ましい。このようにすると、高周波信号の損失を最小限に抑えて直流電源電圧を供給することが可能になるので、移動機等の電子デバイスの消費電力を低減できる。
本発明の電子デバイスにおいて、インピーダンス変換回路がマイクロ波伝送線路を有する場合、前記マイクロ波伝送線路を構成する前記グランド配線は、対応する前記各高周波電力増幅器毎に分離されていることが好ましい。すなわち、2系統以上の高周波電力増幅器のインピーダンス変換回路の信号経路を、対応する高周波電力増幅器毎に分離するだけではなく、インピーダンス変換回路内でマイクロ波伝送線路を構成するために誘電体基板に配置されているグランド層についても、対応する高周波電力増幅器毎に分離することにより、インピーダンス変換回路の内部で各系統のマイクロ波伝送線路が互いに近接する場合にも、各系統のマイクロ波伝送線路間の干渉、つまり、一方のマイクロ波伝送線路から他方のマイクロ波伝送線路への信号の漏洩を抑制することができる。
以上のように、本発明によれば、移動機のマルチバンド化により2系統以上の高周波電力増幅器を搭載する必要が生じた場合でも、薄型で高周波特性に優れた高周波電力増幅器を低コストで提供することができる。すなわち、例えば、高周波電力増幅器を構成するモノリシックマイクロ波集積回路はリードフレーム上に実装されていると共に樹脂モールドを用いた半導体集積回路専用のプラスチックパッケージ等に封入されているため、インピーダンス変換回路が集積されている基板に当該モノリシックマイクロ波集積回路を実装しなくてもよいので、薄型化に有利である。また、モノリシックマイクロ波集積回路の裏面からリードフレームを経由して直接マザーボードに放熱させることができるので、誘電体基板上にモノリシックマイクロ波集積回路を実装する場合に比べて、放熱性が良好になる。さらに、モノリシックマイクロ波集積回路を誘電体基板上に実装しないため、当該回路を接地するためのグランド層までの距離を短縮できるので、高周波特性の良好な高周波電力増幅器を実現できる。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態に係る電子デバイスについて、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態の電子デバイスの一構成例を示す等価回路図である。図1に示すように、本実施形態の電子デバイスは、5系統の高周波電力増幅器1、2、3、4及び5を有している。2系統の高周波電力増幅器1及び2はそれぞれ3段増幅構成を有している。すなわち、高周波電力増幅器1は、直列に配置された3つのバイポーラトランジスタである増幅用トランジスタ6、7及び8を有し、高周波電力増幅器2は、直列に配置された3つのバイポーラトランジスタである増幅用トランジスタ9、10及び11を有している。3系統の高周波電力増幅器3、4及び5はそれぞれ2段増幅構成を有している。すなわち、高周波電力増幅器3は、直列に配置された2つのバイポーラトランジスタである増幅用トランジスタ12及び13を有し、高周波電力増幅器4は、直列に配置された2つのバイポーラトランジスタである増幅用トランジスタ14及び15を有し、高周波電力増幅器5は、直列に配置された2つのバイポーラトランジスタである増幅用トランジスタ16及び17を有している。各高周波電力増幅器1〜5においてはそれぞれ、1段目の増幅用トランジスタの入力側に入力整合回路18、19、20、21及び22が接続されており、各増幅用トランジスタのベース側にベースバイアス回路23、24、25、26、27が接続されている。また、前段の増幅用トランジスタと後段の増幅用トランジスタとの間の整合をとるための段間整合回路28、29、30、31、32、33及び34、並びに各増幅用トランジスタから所望のコレクタ電流が得られるようにベース電流を供給するためのバイアス回路が設けられている。本実施形態では、以上の5系統の高周波電力増幅器1〜5はモノリシックマイクロ波集積回路に集積されており、当該集積回路は1つのパッケージ35に封入されている。
本実施形態の電子デバイスの特徴は、これらの5系統の高周波電力増幅器1〜5の出力端子のそれぞれに相対するように配置された5つの入力端子を有するインピーダンス変換回路36を備えていることである。インピーダンス変換回路36は、5系統の高周波電力増幅器1〜5における最終段の増幅用トランジスタ8、11、13、15及び17の出力整合回路の役割を果たすと共に、電力増幅を最大に確保するために低インピーダンス(例えば1〜30Ω)で構成された入力インピーダンスをそれよりも大きい例えば50Ω程度のインピーダンスに変換する。インピーダンス変換回路36には、5系統の高周波電力増幅器1〜5における最終段の増幅用トランジスタ8、11、13、15及び17のそれぞれと対応して、インピーダンスの実部を下げるための並列容量37、38、39、40及び41と、使用する周波数帯域に応じてインピーダンスの虚部を合わせるための直列インダクタ42、43、44、45及び46とが設けられている。また、インピーダンス変換回路36には、5系統の高周波電力増幅器1〜5の出力端子を経由して最終段の増幅用トランジスタ8、11、13、15及び17のそれぞれに直流電源電圧を供給するためのバイアス供給回路52、53、54、55及び56と、当該各バイアス供給回路52、53、54、55及び56から供給された直流電流がインピーダンス変換回路36の出力側へ流れることを防ぐための直列容量47、48、49、50及び51とが配置されている。
図2は、図1に示す回路構成を持つ電子デバイスの回路配置の一例を模式的に示す図である。図2に示すように、5系統分の高周波電力増幅器が集積されたモノリシックマイクロ波集積回路59及び60はダイボンディングパッド58上に実装されていると共にプラスチックパッケージ35に封入されている。プラスチックパッケージ35は、インピーダンス変換回路36が集積されている誘電体基板63と共に、移動機等の電子デバイスのマザーボード61上に実装されている。
パッケージ35には複数のリード端子73が設けられている。モノリシックマイクロ波集積回路59及び60と各リード端子73とは複数のワイヤ74によって電気的に接続されている。5系統の高周波電力増幅器における最終段の増幅用トランジスタの出力は各ワイヤ74並びにリード端子(出力端子)73A、73B、73C、73D及び73Eをそれぞれ経由して、インピーダンス変換回路36の入力端子77A、77B、77C、77D及び77Eに接続されている。尚、5系統の高周波電力増幅器の出力端子73A〜73Eとインピーダンス変換回路36の入力端子77A〜77Eとは、マザーボード61表面に設けられた配線71によって電気的に接続されている。また、互いに対となる出力端子73Aと入力端子77A、出力端子73Bと入力端子77B、出力端子73Cと入力端子77C、出力端子73Dと入力端子77D、及び出力端子73Eと入力端子77Eは、互いに平行に規則正しく並んでいる。
インピーダンス変換回路36が集積されている誘電体基板63上には、インピーダンス変換回路36の構成要素として、並列容量として使用されるチップコンデンサ64と、直列インダクタとして使用されるチップインダクタ65とが設けられている。入力端子77、チップコンデンサ64及びチップインダクタ65のそれぞれの間の電気的接続は金属配線層75によって行われる。また、インピーダンス変換回路36には、5系統の高周波電力増幅器における最終段の増幅用トランジスタのそれぞれに直流電源電圧を供給するためのバイアス供給回路が設けられている。当該各バイアス供給回路は、誘電体基板63上に形成されたマイクロ波伝送線路66及びRFバイパス用コンデンサ67から構成されている。このRFバイパス用コンデンサ67が接続されている端子において交流は短絡している。また、マイクロ波伝送線路66の線路長は、マイクロ波伝送線路66とインピーダンス変換回路36との接続点が十分に開放となるように、使用する周波数での電気長を考慮して決められている。さらに、インピーダンス変換回路36には、上記バイアス供給回路から供給された直流電流がインピーダンス変換回路36の出力側に流れ出ることを防ぐために、直列容量68が接続されている。当該直列容量68、並列容量として使用されているチップコンデンサ64、直列インダクタとして使用されているチップインダクタ65、並びに上記バイアス供給回路を構成するマイクロ波伝送線路66及びRFバイパス用コンデンサ67については、5系統分がそれぞれ並列して配置されている。尚、5系統分のバイアス供給回路への直流電源電圧の供給に用いられる配線については必要に応じて共通化されており、インピーダンス変換回路36(つまり誘電体基板63)に設けられている一つの端子69を経由して外部から各バイアス供給回路に直流電源電圧が供給される。
図3は図2のA−A’線の断面図である。図3に示すように、プラスチックパッケージ35の内部では、ダイボンディングパッド58上にモノリシックマイクロ波集積回路60等が実装されている。パッケージ35の端部には複数のリード端子73が設けられている。モノリシックマイクロ波集積回路60等の上部と接続用のワイヤ74とは表面保護用の封止用樹脂76によって保護されている。プラスチックパッケージ35はマザーボード61上に実装されている。インピーダンス変換回路36は誘電体基板63上に構成されている。誘電体基板63は、その誘電体内部に金属配線層75A(最上層配線)、75B(第3層配線)、75C(第2層配線)及び75D(第1層配線)が配置された多層配線構造を有している。チップコンデンサ64及びチップインダクタ65等は誘電体基板63の表面に実装されている。尚、チップコンデンサ64等は誘電体基板63上で表面保護用の封止用樹脂78によって保護されている。また、封止用樹脂78に代えて、金属ケースを用いてもよい。
本実施形態においては、金属配線層75Aを信号線路とし、金属配線層75Bをグランド層とすることにより、マイクロ波伝送線路の構成形態の1つであるマイクロストリップ線路が形成されている。当該マイクロストリップ線路は、上記バイアス供給回路のマイクロ波伝送線路66として用いられる。これにより、高周波信号の損失を最小限に抑えて直流電源電圧を供給することが可能になるので、移動機等の電子デバイスの消費電力を低減できる。
また、本実施形態においては、金属配線層75Cを信号線路とし、金属配線層75B及び75Dをグランド層として、金属配線層75Cと金属配線層75B及び75Dのそれぞれとの間に誘電体を挟み込むことにより、マイクロ波伝送線路の構成形態の1つであるストリップ線路が形成されている。当該ストリップ線路はインピーダンスを変換するための手段として用いられる。これにより、高周波信号の漏れと損失とを最低限に抑えることが可能になるので、高周波信号の変換効率を向上させることができる。また、当該ストリップ線路を、上記マイクロストリップ線路と同様に、上記バイアス供給回路のマイクロ波伝送線路として用いることもできる。
また、本実施形態においては、金属配線層75Cを、複数の高周波電力増幅器に対して設けられる複数のバイアス供給回路へ直流電源電圧を供給するための端子を1本の端子に集約するために用いている。これにより、移動機などの電子デバイスのマザーボード61上に複雑な配線を複数配置する必要がなくなる。しかし、上記のように、金属配線層75Cはマイクロ波伝送線路としての機能も有するので、上記バイアス供給回路の一部として使用することも可能である。
以上に説明したように、第1の実施形態によると、複数系統の高周波電力増幅器を構成するモノリシックマイクロ波集積回路59及び60は、インピーダンス変換回路36が集積されている誘電体基板63上には実装されていないので、モノリシックマイクロ波集積回路59及び60の厚さを薄くできる。また、モノリシックマイクロ集積回路59及び60の裏面から、誘電体基板63を経由することなく薄いリードフレーム(ダイボンディングパッド58)を経由してマザーボード61へ放熱させることができるので、放熱性に優れた高い信頼性を有する高周波電力増幅器を実現できる。さらに、モノリシックマイクロ波集積回路59及び60を誘電体基板63上に実装しないため、当該回路を接地するためのグランド層までの距離を短くできるので、利得劣化を抑制して、高周波特性に優れた高周波電力増幅器を実現できる。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態に係る電子デバイスについて、図面を参照しながら説明する。
図4は、本実施形態の電子デバイスの一構成例を示す等価回路図である。尚、図4においては、図1に示す第1の実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付すことにより説明を省略する。図4に示すように、本実施形態の電子デバイスにおいても、図1に示す5系統の高周波電力増幅器を有する第1の実施形態の電子デバイスと同様に、高周波電力増幅器1〜5(モノリシックマイクロ波集積回路として構成されている)を搭載したパッケージ35と、インピーダンス変換回路36とが互いに相対するように配置されている。
本実施形態が第1の実施形態と異なっている点は、5系統の高周波電力増幅器1〜5のうちの1系統の高周波電力増幅器5の出力端子と、当該出力端子と電気的に接続されるインピーダンス変換回路36の入力端子との間に、電気長を長くするための直列インダクタ86と、電気長を短くするための並列コンデンサ87とが配置されていることである。
上記特徴によると、モノリシックマイクロ波集積回路を搭載したパッケージ35とインピーダンス変換回路36とを移動機などの電子デバイスのマザーボードに実際に実装する際に、パッケージ35及びインピーダンス変換回路36のそれぞれの配置位置の調整によって、5系統それぞれの接続に必要な電気長を最適値に完全に合わせることが困難な場合であっても、図4に示す電気長変更手段86及び87により、それが可能となり、5系統分の高周波電力増幅器1〜5の性能を安定して引き出すことができる。
また、本実施形態が第1の実施形態と異なっている他の点は、高周波電力増幅器4と対応するインピーダンス変換回路36の入力端子と当該入力端子と対応するインピーダンス変換回路36の出力端子89とを結ぶ配線が、高周波電力増幅器5と対応するインピーダンス変換回路36の入力端子と当該入力端子と対応するインピーダンス変換回路36の出力端子88とを結ぶ配線と交差しており、インピーダンス変換回路36の各入力端子の配置順序つまり高周波電力増幅器1〜5の配置順序と、それと対応するインピーダンス変換回路36の各出力端子の配置順序とが異なっていることである。
上記特徴によると、移動機等の電子デバイスに搭載されるアンテナ等の接続位置の都合等により、5系統の高周波電力増幅器1〜5の配置順序と異なる順序でインピーダンス変換回路36の出力端子を配置する必要が生じた場合にも、パッケージ35の出力端子の配置順序もインピーダンス変換回路36内の各構成要素(配線を除く)の配置順序も変更することなく、インピーダンス変換回路36の出力端子の直前(実質的なインピーダンス変換回路の構成部分よりも後)で各系統の配線を交差させることによってインピーダンス変換回路36の出力端子の配置順序のみを柔軟に変更することができる。
尚、第2の実施形態において、インピーダンス変換回路36における1系統の入力端子に対して電気長を変更する手段を設けたが、これに代えて、2系統以上の入力端子に対して電気長を変更する手段を設けてもよい。また、電気長を変更する手段に代えて、又はそれに加えて、入力インピーダンスを変更する手段を設けても良い。具体的には、高周波電力増幅器の出力端子とインピーダンス変換回路の入力端子との接続ラインにコンデンサを並列に接続すれば、入力インピーダンスを低減させることができる。また、当該接続ラインに、インダクタとコンデンサ、又はマイクロ波伝送線路とコンデンサを接続すれば、入力インピーダンスを増大させ又は低減させることができる。
また、第2の実施形態において、インピーダンス変換回路36内で2系統分の配線を互いに交差させたが、これに代えて、3系統分以上の配線を互いに交差させてもよい。
(第3の実施形態)
以下、本発明の第3の実施形態に係る電子デバイスについて、図面を参照しながら説明する。
図5は、本実施形態の電子デバイスの一構成例を示す等価回路図である。尚、図5においては、図1に示す第1の実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付すことにより説明を省略する。
本実施形態が第1の実施形態と異なっている点は、図5に示すように、第1の実施形態のインピーダンス変換回路36に代えて、インピーダンス変換回路90を備えていることである。尚、図5に示すように、本実施形態の電子デバイスにおいても、図1に示す第1の実施形態の電子デバイスにおける高周波電力増幅器1〜5とインピーダンス変換回路36との接続関係と同様に、高周波電力増幅器1〜5(モノリシックマイクロ波集積回路として構成されている)を搭載したパッケージ35の各出力端子と、インピーダンス変換回路90の各入力端子とが互いに相対するように配置されている。
本実施形態のインピーダンス変換回路90の内部構成の特徴は、図5に示すように、インピーダンス変換された高周波信号を出力するための複数の出力端子91a、92a、93a、94a及び95aのうち、出力端子91a及び92aのそれぞれを通過する高周波信号の一部を検出するために、出力端子91a及び92aの直前(実質的なインピーダンス変換回路の構成部分よりも後)に方向性結合器91b及び92bが設けられていることである。尚、方向性結合器91b及び92bによって検出した信号はそれぞれ端子91c及び92cから出力される。
また、本実施形態の他の特徴は、インピーダンス変換回路90の外側において出力端子93a、94a及び95aのそれぞれに対して、一定方向のみに信号を通過させるアイソレータ96、97及び98が接続されていることである。これにより、出力端子93a、94a及び95aのそれぞれを通過する信号の方向性を限定する必要がなくなるので、出力端子93a、94a及び95aの直前(実質的なインピーダンス変換回路の構成部分よりも後)にコンデンサ93b、94b及び95bを設けることによって、出力端子93a、94a及び95aを通過する信号の一部を端子93c、94c及び95cから取り出すことができる。
第3の実施形態によると、移動機等の電子デバイスから出力される信号を適切に制御することが可能となる。
尚、第3の実施形態において、インピーダンス変換回路90における全ての出力端子に対して、高周波信号を検出するための結合器、又は当該検出された信号を出力するための他の端子を設けたが、これに限らず、信号検出が必要とされる少なくとも1つ以上の出力端子に、高周波信号を検出するための結合器、又は当該検出された信号を出力するための他の端子を設ければよい。
また、第3の実施形態において、第1の実施形態の構成を前提として、インピーダンス変換回路の出力端子に対して、高周波信号を検出するための結合器、又は当該検出された信号を出力するための他の端子を設けたが、これに代えて、図4に示す第2の実施形態の構成を前提として、インピーダンス変換回路の出力端子に対して、高周波信号を検出するための結合器、又は当該検出された信号を出力するための他の端子を設けてもよい。
(第4の実施形態)
以下、本発明の第4の実施形態に係る電子デバイスについて、図面を参照しながら説明する。
図6は、本実施形態の電子デバイスの一構成例を示す等価回路図である。尚、図6においては、図1に示す第1の実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付すことにより説明を省略する。
本実施形態が第1の実施形態と異なっている点は、図6に示すように、第1の実施形態のインピーダンス変換回路36に代えて、インピーダンス変換回路99を備えていることである。尚、図6に示すように、本実施形態の電子デバイスにおいても、図1に示す第1の実施形態の電子デバイスにおける高周波電力増幅器1〜5とインピーダンス変換回路36との接続関係と同様に、高周波電力増幅器1〜5(モノリシックマイクロ波集積回路として構成されている)を搭載したパッケージ35の各出力端子と、インピーダンス変換回路99の各入力端子とが互いに相対するように配置されている。
本実施形態のインピーダンス変換回路99の内部構成の特徴は、図6に示すように、バイアス供給回路52の直流電源電圧供給端子100Aとグランドとの間に保護ダイオード101A及び102Aが並列に接続されていることである。同様に、バイアス供給回路53の直流電源電圧供給端子100Bとグランドとの間に保護ダイオード101B及び102Bが並列に接続されており、バイアス供給回路54の直流電源電圧供給端子100Cとグランドとの間に保護ダイオード101C及び102Cが並列に接続されており、バイアス供給回路55の直流電源電圧供給端子100Dとグランドとの間に保護ダイオード101D及び102Dが並列に接続されており、バイアス供給回路56の直流電源電圧供給端子100Eとグランドとの間に保護ダイオード101E及び102Eが並列に接続されている。これにより、各バイアス供給回路52〜56に対して、比較的周波数が低いサージ成分をバイパスできる保護回路が構成される。
第4の実施形態によると、増幅した高周波信号を漏らさないように設計されているバイアス供給回路52〜56から、比較的周波数が低いサージ成分をバイパスさせることができるので、高周波電力増幅器1〜5に使用されている信号増幅用トランジスタを確実に保護することができる。
尚、第4の実施形態において、バイアス供給回路52〜56のそれぞれにおける直流電源電圧供給端子とグランドとの間に保護回路を設けたが、これに限らず、少なくとも1つ以上のバイアス供給回路における直流電源電圧供給端子とグランドとの間に保護回路を設けてもよい。
また、第4の実施形態において、バイアス供給回路52〜56のそれぞれにおける直流電源電圧供給端子とグランドとの間に保護回路を構成するために接続されるダイオードについては、想定される印加電圧値、極性、及びバイパスさせる電流等に応じて、直列に多段接続したり、並列に逆方向に配置したり、又は並列に同一方向に配置したりしてもよい。また、保護回路の構成要素として、短段の保護ダイオードに代えて、高電圧印加時に抵抗値が下がる正特性サーミスタ等の半導体セラミックを使用することも可能である。
また、第4の実施形態において、第1の実施形態の構成を前提として、バイアス供給回路の直流電源電圧供給端子とグランドとの間に保護回路を設けたが、これに代えて、図4に示す第2の実施形態の構成若しくは図5に示す第3の実施形態の構成又は両実施形態を組み合わせた構成を前提として、バイアス供給回路の直流電源電圧供給端子とグランドとの間に保護回路を設けてもよい。
(第5の実施形態)
以下、本発明の第5の実施形態に係る電子デバイスについて、図面を参照しながら説明する。
図7は、本実施形態の電子デバイスの一構成例を示す等価回路図である。尚、図7においては、図1に示す第1の実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付すことにより説明を省略する。
本実施形態が第1の実施形態と異なっている第1の点は、図7に示すように、パッケージ35内でモノリシックマイクロ波集積回路を構成する高周波電力増幅器1〜5のうち高周波電力増幅器5が、平衡回路により構成された1系統の高周波電力増幅器103に置換されていることである。具体的には、高周波電力増幅器103は、最後段となる一対の増幅用トランジスタ104及び105と、第2段の平衡増幅器106と、第1段の平衡増幅器107とからなる3段増幅構成を有している。平衡増幅器107の入力側には平衡回路により構成された入力整合回路108が設けられており、平衡増幅器106と平衡増幅器107との間には段間整合回路109が設けられており、平衡増幅器106と増幅用トランジスタ104及び105のそれぞれとの間には段間整合回路110が設けられている。平衡増幅器106及び107にはバイアス回路が内蔵されている。また、増幅用トランジスタ104及び105のそれぞれの入力側には、増幅用トランジスタ104及び105のそれぞれにベース電流を供給するバイアス回路118が接続されている。
本実施形態が第1の実施形態と異なっている第2の点は、図7に示すように、第1の実施形態のインピーダンス変換回路36に代えて、インピーダンス変換回路111を備えていることである。尚、図7に示すように、本実施形態の電子デバイスにおいても、図1に示す第1の実施形態の電子デバイスにおける高周波電力増幅器1〜5とインピーダンス変換回路36との接続関係と同様に、高周波電力増幅器1〜4及び103を搭載したパッケージ35の各出力端子と、インピーダンス変換回路111の各入力端子とが互いに相対するように配置されている。また、高周波電力増幅器103の増幅用トランジスタ104及び105からの出力は平衡出力になっているので、当該出力端子(一対の端子)からインピーダンス変換回路111の対応する入力端子(一対の端子)まで2本の線路が1対をなして延びている。
ここで、本実施形態のインピーダンス変換回路111においては、図7に示すように、高周波電力増幅器103の平衡回路の出力端子と対応する平衡回路の入力端子のそれぞれに対して、インピーダンスの実部を下げるための並列容量41A及び41Bと、使用する周波数帯域に応じてインピーダンスの虚部を合わせるための直列インダクタ46A及び46Bと、高周波電力増幅器103の増幅用トランジスタ104及び105のそれぞれに直流電源電圧を供給するためのバイアス供給回路56A及び56Bとが設けられている。さらに、本実施形態のインピーダンス変換回路111は、上記平衡回路の入力端子から入力された信号に対してインピーダンス変換を行った後、当該信号が伝送される平衡配線を1本の信号ラインに変換するバルン112を有している。これにより、インピーダンス変換回路111の出力端子からは平衡配線は不要となるので、マザーボード上の配線設計が簡単になる。尚、本実施形態のインピーダンス変換回路111においては、バイアス供給回路56A及び56Bから供給された直流電流がインピーダンス変換回路111の出力側へ流れることを防ぐために、バルン112の後ろに直列容量51が配置されている。
第5の実施形態によると、モノリシックマイクロ波集積回路中の高周波電力増幅器103の増幅用トランジスタが高周波信号を平衡出力する場合でも、当該モノリシックマイクロ波集積回路とインピーダンス変換回路111とは互いに相対するように近接して配置されているので、インピーダンス変換回路111の入力側を平衡入力可能に設定するだけで、当該モノリシックマイクロ波集積回路とインピーダンス変換回路111とを互いに容易に接続することが可能になる。
尚、第5の実施形態において、インピーダンス変換回路111内で1系統分の配線を平衡配線としたが、これに代えて、2系統分以上の配線を平衡配線としてもよい。
また、第5の実施形態において、第1の実施形態の構成を前提として、平衡配線を用いたが、これに代えて、図4に示す第2の実施形態の構成、図5に示す第3の実施形態の構成若しくは図6に示す第4の実施形態の構成又は第2〜第4の実施形態を2つ以上任意に組み合わせた構成を前提として、平衡配線を用いてもよい。
(第6の実施形態)
以下、本発明の第6の実施形態に係る電子デバイスについて、図面を参照しながら説明する。
図8は、本実施形態の電子デバイスの一構成例を示す断面図であり、第1の実施形態の回路配置を示す図2のC−C’線の断面図に相当する。図8に示すように、インピーダンス変換回路36は、5系統の高周波電力増幅器と対応するインピーダンス変換部113、114、115、116及び117から構成されている。また、インピーダンス変換回路36が集積されている誘電体基板63は、その誘電体内部に金属配線層75A(最上層配線)、75B(第3層配線)、75C(第2層配線)及び75D(第1層配線)が配置された多層配線構造を有している。ここで、インピーダンス変換回路36の構成要素であるチップコンデンサ及びチップインダクタ等は、誘電体基板63表面に配線されている金属配線層75A上に実装されている。また、金属配線層75Aを信号線路とし、金属配線層75Bをグランド層とすることにより、マイクロ波伝送線路の構成形態の1つであるマイクロストリップ線路が形成されている。信号線路である金属配線層75Aは、互いに隣接するインピーダンス変換部113、114、115、116及び117のそれぞれの間で分断されている。グランド層である金属配線層75Bは、ビア123及び124を経由して金属配線層75Dに接続されている。金属配線層75Dは、移動機等の電子デバイスのマザーボード61表面に設けられた配線71に接続されている。
本実施形態の特徴は、グランド層である金属配線層75Bが、互いに隣接するインピーダンス変換部113、114、115、116及び117のそれぞれの間で分断されていることである。尚、各インピーダンス変換部113〜117内の金属配線層75Bはそれぞれ、ビア123及び124を経由して金属配線層75Dに接続されている。
第6の実施形態によると、インピーダンス変換回路36の内部で各系統のマイクロ波伝送線路が互いに近接する場合にも、上記特徴により、理想グランドを形成できない金属配線層75Bを経由した各系統のマイクロ波伝送線路間の干渉、つまり、一方のマイクロ波伝送線路から他方のマイクロ波伝送線路への信号の漏洩を抑制することができる。
尚、第6の実施形態において、第1の実施形態の構成を前提として、マイクロ波伝送線路を構成するグランド配線を、対応する高周波電力増幅器毎に分離したが、これに代えて、図4に示す第2の実施形態の構成、図5に示す第3の実施形態の構成、図6に示す第4の実施形態の構成若しくは図7に示す第5の実施形態の構成又は第2〜第5の実施形態を2つ以上任意に組み合わせた構成を前提として、マイクロ波伝送線路を構成するグランド配線を、対応する高周波電力増幅器毎に分離してもよい。
本発明は、移動機のマルチバンド化への対応により2系統以上の高周波電力増幅器を搭載する必要がある場合においても、薄型で高周波特性に優れた高周波電力増幅器を低コストで提供することができるものであり、携帯電話網などの移動体通信システムの高機能化・高付加価値サービス化に対応するための移動機の高周波電力増幅器等として適する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電子デバイスの一構成例を示す等価回路図である。 図2は、本発明の第1の実施形態に係る電子デバイスの回路配置の一例を模式的に示す図である。 図3は図2のA−A’線の断面図である。 図4は、本発明の第2の実施形態に係る電子デバイスの一構成例を示す等価回路図である。 図5は、本発明の第3の実施形態に係る電子デバイスの一構成例を示す等価回路図である。 図6は、本発明の第4の実施形態に係る電子デバイスの一構成例を示す等価回路図である。 図7は、本発明の第5の実施形態に係る電子デバイスの一構成例を示す等価回路図である。 図8は、本発明の第8の実施形態に係る電子デバイスの一構成例を示す断面図であり、図2のC−C’線の断面図に相当する。 図9は、従来の高周波電力増幅器の一構成例を示す等価回路図である。 図10は、従来の高周波電力増幅器の回路配置の一例を模式的に示す図である。 図11は、従来のマルチバンドシステムの高周波電力増幅器の一構成例を示す等価回路図である。 図12は、5系統の高周波電力増幅器を含む従来のハイブリッド集積回路の一構成例を示す図である。 図13は図12のB−B’線の断面図である。
符号の説明
1〜5 高周波電力増幅器
6〜17 増幅用トランジスタ
18〜22 入力整合回路
23〜27 ベースバイアス回路
28〜34 段間整合回路
35 パッケージ
36 インピーダンス変換回路
37〜41 並列容量
42〜46 直列インダクタ
47〜51 直列容量
52〜56 バイアス供給回路
58 ダイボンディングパッド
59、60 モノリシックマイクロ波集積回路
61 マザーボード
63 誘電体基板
64 チップコンデンサ
65 チップインダクタ
66 マイクロ波伝送線路
67 RFバイパス用コンデンサ
68 直列容量
69 端子
71 配線
73 リード端子(出力端子)
74 ワイヤ
75 金属配線層
76 封止用樹脂
77 入力端子
78 封止用樹脂
86 直列インダクタ
87 並列コンデンサ
88、89 出力端子
90 インピーダンス変換回路
91a、92a、93a、94a、95a 出力端子
91b、92b 方向性結合器
91c、92c、93c、94c、95c 端子
93b、94b、95b コンデンサ
96、97、98 アイソレータ
99 インピーダンス変換回路
100 直流電源電圧供給端子
101、102 保護ダイオード
103 高周波電力増幅器
104、105 増幅用トランジスタ
106、107 平衡増幅器
108 入力整合回路
109、110 段間整合回路
111 インピーダンス変換回路
112 バルン
113〜117 インピーダンス変換部
118 バイアス回路
123、124 ビア

Claims (11)

  1. 異なる周波数の高周波信号を増幅するための複数の高周波電力増幅器と、
    前記各高周波電力増幅器の出力端子のそれぞれから出力された高周波信号を、当該各出力端子に相対するように配置された複数の入力端子から入力してインピーダンス変換を行うインピーダンス変換回路とを備えていることを特徴とする電子デバイス。
  2. 請求項1に記載の電子デバイスにおいて、
    前記各高周波電力増幅器の前記各出力端子から前記インピーダンス変換回路の前記各入力端子に入力された高周波信号の入力インピーダンスの実部の範囲は1Ω以上で且つ30Ω未満であり、
    前記インピーダンス変換回路は前記入力インピーダンスを、実部が30Ω以上のインピーダンスに変換することを特徴とする電子デバイス。
  3. 請求項1又は2に記載の電子デバイスにおいて、
    前記インピーダンス変換回路の前記各入力端子の少なくとも1つに、電気長及び入力インピーダンスの少なくとも一方を変更する手段が接続されていることを特徴とする電子デバイス。
  4. 請求項1又は2に記載の電子デバイスにおいて、
    前記インピーダンス変換回路の前記各入力端子と、当該各入力端子と対応する前記インピーダンス変換回路の複数の出力端子のそれぞれとを結ぶ配線のうち少なくとも2本が互いに交差しており、それにより当該各入力端子の配置順序と当該各出力端子の配置順序とが異なっていることを特徴とする電子デバイス。
  5. 請求項1又は2に記載の電子デバイスにおいて、
    前記インピーダンス変換回路は、前記各高周波電力増幅器に使用されている信号増幅用トランジスタを動作させるために必要な直流電源電圧を前記各高周波電力増幅器の前記各出力端子を経由して供給するためのバイアス供給回路を有することを特徴とする電子デバイス。
  6. 請求項1又は2に記載の電子デバイスにおいて、
    前記インピーダンス変換回路は、インピーダンス変換された高周波信号を出力するための複数の出力端子のうち少なくとも1つ以上の出力端子を通過する高周波信号を検出するための結合器、又は当該検出された信号を出力するための他の端子を備えていることを特徴とする電子デバイス。
  7. 請求項5に記載の電子デバイスにおいて、
    前記インピーダンス変換回路は、前記バイアス供給回路の直流電源電圧供給端子とグランドとの間に、前記各高周波電力増幅器に使用されている信号増幅用トランジスタを保護するためにサージ成分をバイパスする保護回路を有することを特徴とする電子デバイス。
  8. 請求項1又は2に記載の電子デバイスにおいて、
    前記各高周波電力増幅器の前記各出力端子のうち少なくとも1つの出力端子は、一対の端子からなる平衡回路の出力端子であり、
    前記インピーダンス変換回路は、前記平衡回路の出力端子に相対するように配置された一対の端子からなる平衡回路の入力端子を有することを特徴とする電子デバイス。
  9. 請求項1又は2に記載の電子デバイスにおいて、
    前記インピーダンス変換回路は、インピーダンスを変換するための手段として、誘電体基板に信号配線とグランド配線とを配置してなるマイクロ波伝送線路を有することを特徴とする電子デバイス。
  10. 請求項5に記載の電子デバイスにおいて、
    前記インピーダンス変換回路は、前記バイアス供給回路を構成するための手段として、誘電体基板に信号配線とグランド配線とを配置してなるマイクロ波伝送線路を有することを特徴とする電子デバイス。
  11. 請求項9又は10に記載の電子デバイスにおいて、
    前記マイクロ波伝送線路を構成する前記グランド配線は、対応する前記各高周波電力増幅器毎に分離されていることを特徴とする電子デバイス。
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