JP2012124199A - 板状物の加工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】レーザーが接着テープに照射されたり、板状物に完全切断溝が形成されてレーザーが接着テープに照射されても、板状物が貼着された接着テープに貫通穴が形成されない板状物の加工方法を提供する。
【解決手段】板状物2の分割予定ライン21に沿ってレーザーを照射し分割溝を形成する板状物の加工方法であって、ポリオレフィンフイルムを基材とし表面に接着層が敷設された300〜400nmの波長域での全光線透過率が50%以上であるとともにヘーズが70%以上の接着テープ4を開口部に設けた環状フレームの接着テープに板状物を貼着する工程と、該板状物をレーザー加工装置のチャックテーブル51に接着テープを介して保持し、300〜400nmの波長のレーザーを照射しつつ加工送りし、板状物に設定された分割予定ラインに沿ってレーザーを照射し、レーザー加工溝を形成するレーザー加工溝形成工程とを含む。
【選択図】図4

Description

本発明は、半導体ウエーハ等の板状物に設定された分割予定ラインに沿ってレーザー加工溝を形成する板状物の加工方法に関する。
半導体デバイス製造工程においては、略円板形状である半導体ウエーハの表面に格子状に形成された分割予定ラインによって複数の領域が区画され、この区画された領域にIC、LSI等のデバイスを形成する。このように形成された半導体ウエーハを分割予定ラインに沿って切断することによりデバイスが形成された領域を分割して個々のデバイスを製造している。また、サファイア基板や炭化珪素基板の表面に窒化ガリウム系化合物半導体等が積層された光デバイスウエーハも分割予定ラインに沿って切断することにより個々の発光ダイオード、レーザーダイオード等の光デバイスに分割され、電気機器に広く利用されている。
上述したウエーハを分割予定ラインに沿って分割する方法として、ウエーハに対して吸収性を有するパルスレーザー光線を分割予定ラインに沿って照射することにより破断の起点となるレーザー加工溝を形成し、この破断の起点となるレーザー加工溝が形成されたストリートに沿って外力を付与することにより割断する方法が提案されている。(例えば、特許文献2参照。)また、ウエーハに対して吸収性を有するパルスレーザー光線を分割予定ラインに沿って照射し、ウエーハを分割予定ラインに沿って完全に分割する溝(完全切断溝)を形成する方法も実用化されている。
上述したようにウエーハに対して吸収性を有するパルスレーザー光線を分割予定ラインに沿って照射する際には、ウエーハが個々のデバイスに分割されてもバラバラにならないように、ウエーハは環状のフレームに装着され塩化ビニールを基材とし表面にアクリル系粘着剤が塗布された接着テープに貼着される。
特開平10−305420号公報
ウエーハにレーザー加工を施すためには、ウエーハをチャックテーブル上に保持した状態でレーザー光線照射手段からレーザー光線を照射しつつ、チャックテーブルとレーザー光線照射手段を加工送り方向に相対移動せしめる。しかるに、ウエーハの外周縁をオーバーランしてレーザー光線が照射されたり、ウエーハに完全切断溝が形成されると、接着テープに貫通穴が形成され、ウエーハをチャックテーブルに吸引保持する負圧がリークしてウエーハの保持力が不安定となり所望の位置にレーザー光線を照射することができなくなるという問題がある。
また、接着テープに貫通穴が形成されるとウエーハの搬送が困難になるとともに接着テープを拡張してデバイス同士の間隔を広げる際に接着テープが破断しデバイスのピックアップができなという問題がある。
更に、接着テープに貫通穴が形成されるとウエーハを保持するチャックテーブルに溶融物が付着し、チャックテーブルを汚染するとともにチャックテーブルに固着してチャックテーブルから接着テープに貼着されたウエーハを搬出できない場合があるという問題がある。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術課題は、ウエーハ等の板状物の外周縁をオーバーランしてレーザー光線が接着テープに照射されたり、板状物に完全切断溝が形成されてレーザー光線が接着テープに照射されても、板状物が貼着された接着テープに貫通穴を形成することがない板状物の加工方法を提供することにある。
上記主たる技術課題を解決するため、本発明によれば、被加工物を保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された被加工物にレーザー光線を照射するレーザー光線照射手段と、該チャックテーブルと該レーザー光線照射手段とを相対的に加工送りする加工送り手段とを具備するレーザー加工装置によって板状物に設定された分割予定ラインに沿ってレーザー光線を照射し、板状物に分割予定ラインに沿ってレーザー加工溝を形成する板状物の加工方法であって、
板状物を収容する開口部を有する環状のフレームにポリオレフィンフィルムを基材とし表面に接着層が敷設された300〜400nmの波長域において全光線透過率が50%以上であるとともにヘーズが70%以上の接着テープを貼着して該環状のフレームの開口部に位置づけられた板状物を該接着テープの表面に貼着する板状物貼着工程と、
該接着テープに貼着された板状物を該チャックテーブルに該接着テープを介して保持する板状物保持工程と、
該レーザー光線照射手段から300〜400nmの波長のレーザー光線を照射しつつ該加工送り手段によって該チャックテーブルと該レーザー光線照射手段とを相対的に加工送りし、板状物に設定された分割予定ラインに沿ってレーザー光線を照射し、板状物に分割予定ラインに沿ってレーザー加工溝を形成するレーザー加工溝形成工程と、を含む、
ことを特徴とする板状物の加工方法が提供される。
上記レーザー加工溝形成工程においてレーザー光線照射手段から照射するレーザー光線の波長は、355nmに設定されている。
本発明による板状物の加工方法においては、板状物が貼着される接着テープはポリオレフィンフィルムを基材とし表面に接着層が敷設された300〜400nmの波長域において全光線透過率が50%以上であるとともにヘーズが70%以上の接着テープからなっており、板状物に設定された分割予定ラインに沿って照射するレーザー光線が300〜400nmの波長に設定されているので、板状物の外周縁をオーバーランしてレーザー光線が接着テープに照射されたり、板状物に完全切断溝が形成されてレーザー光線が接着テープに照射されても、板状物が貼着された接着テープに貫通穴が形成されることはない。従って、板状物が貼着された接着テープに貫通穴が形成されることによって板状物をチャックテーブルに吸引保持する負圧がリークして板状物の保持力が不安定となり所望の位置にレーザー光線を照射することができなくなるという問題が解消されるとともに、溶融物がチャックテーブルに付着してチャックテーブルを汚染したりチャックテーブルに固着してチャックテーブルから接着テープに貼着された板状物を搬出できないという問題が解消される。
板状物としての半導体ウエーハを示す斜視図。 本発明による板状物の加工方法における板状物貼着工程が実施され環状のフレームに装着された接着テープに板状物が貼着された状態を示す斜視図。 図2に示す環状のフレームに装着された接着テープの要部を拡大して示す断面図。 本発明による板状物の加工方法におけるレーザー加工溝形成工程を実施するためのレーザー加工装置の要部斜視図。 本発明による板状物の加工方法におけるレーザー加工溝形成工程の説明図。 本発明による板状物の加工方法におけるピックアップ工程を実施するためのピックアップ装置の斜視図。 本発明による板状物の加工方法におけるピックアップ工程の説明図。
以下、本発明による板状物の加工方法の好適な実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1には、被加工物である板状物としての半導体ウエーハの斜視図が示されている。図1に示す半導体ウエーハ2は、例えば厚みが30μmのシリコンウエーハからなり、表面2aに格子状に形成された複数の分割予定ライン21によって区画された複数の領域にIC、LSI等のデバイス22が形成されている。このように形成された半導体ウエーハ2の内部に分割予定ライン21に沿ってレーザー加工溝を形成するには、図2に示すように半導体ウエーハ2を収容する円形の開口部31を有す環状のフレーム3に接着テープ4を貼着して環状のフレーム3の開口部31に位置づけられた半導体ウエーハ2を接着テープ4の表面に貼着する(板状物貼着工程)。従って、接着テープ4の表面に貼着された半導体ウエーハ2は、表面2aが上側となる。なお、接着テープ4の表面に貼着する半導体ウエーハ2は、表面2a側を貼着してもよい。上記接着テープ4は、図3に示すようにポリオレフィンフィルムを基材41とし表面に接着層42が敷設された300〜400nmの波長域において全光線透過率が50%以上であるとともにヘーズが70%以上の接着テープであることが重要である。このような、接着テープ4を製作する方法については、後で詳細に説明する
上述した板状物貼着工程を実施したならば、半導体ウエーハ2の表面2aに形成された複数の分割予定ライン21に沿ってレーザー光線を照射し、半導体ウエーハ2に分割予定ライン21に沿ってレーザー加工溝を形成するレーザー加工溝形成工程を実施する。このレーザー加工溝形成工程は、図示の実施形態においては図4に示すレーザー加工装置5を用いて実施する。図4に示すレーザー加工装置5は、被加工物を保持するチャックテーブル51と、該チャックテーブル51上に保持された被加工物にレーザー光線を照射するレーザー光線照射手段52と、チャックテーブル51上に保持された被加工物を撮像する撮像手段53を具備している。
上記チャックテーブル51は、上面である保持面に被加工物を吸引保持するように構成されており、図示しない加工送り手段によって図4において矢印Xで示す方向に加工送りされるとともに、図示しない割り出し送り手段によって図4において矢印Yで示す方向に割り出し送りされるようになっている。
上記レーザー光線照射手段52は、実質上水平に配置された円筒形状のケーシング521を含んでいる。ケーシング521内には図示しないYAGレーザー発振器或いはYVO4レーザー発振器からなるパルスレーザー光線発振器や繰り返し周波数設定手段を備えたパルスレーザー光線発振手段が配設されている。このパルスレーザー光線発振手段は、300〜400nmの波長のパルスレーザー光線、図示の実施形態においては波長が355nmのパルスレーザー光線を発振する。上記ケーシング521の先端部には、パルスレーザー光線発振手段から発振されたパルスレーザー光線を集光するための集光器522が装着されている。
また、上記レーザー光線照射手段52を構成するケーシング521の先端部に装着された撮像手段53は、図示の実施形態においては可視光線によって撮像する通常の撮像素子(CCD)の外に、被加工物に赤外線を照射する赤外線照明手段と、該赤外線照明手段によって照射された赤外線を捕らえる光学系と、該光学系によって捕らえられた赤外線に対応した電気信号を出力する撮像素子(赤外線CCD)等で構成されており、撮像した画像信号を図示しない制御手段に送る。
上述したレーザー加工装置5を用いて上記半導体ウエーハ2に分割予定ライン21に沿ってレーザー加工溝を形成する方法について、図4および図5を参照して説明する。
上記半導体ウエーハ2に分割予定ライン21に沿ってレーザー加工溝を形成するには、先ず上述した図4に示すレーザー加工装置5のチャックテーブル51上に半導体ウエーハ2が貼着された接着テープ4側を載置する。そして、図示しない吸引手段を作動することにより、チャックテーブル51上に接着テープ4を介して半導体ウエーハ2を吸引保持する(板状物保持工程)。従って、チャックテーブル51に保持された半導体ウエーハ2は、表面2aが上側となる。なお、図4においては、接着テープ4が装着された環状のフレーム3を省いて示しているが、環状のフレーム3はチャックテーブル51に配設された適宜のフレーム保持手段に保持されている。
上述したようにチャックテーブル51上に半導体ウエーハ2を吸引保持したならば、図示しない加工送り手段を作動して半導体ウエーハ2を吸引保持したチャックテーブル51を撮像手段53の直下に移動する。チャックテーブル51が撮像手段53の直下に位置付けられると、撮像手段53および図示しない制御手段によって半導体ウエーハ2のレーザー加工すべき加工領域を検出するアライメント作業を実行する。即ち、撮像手段53および図示しない制御手段は、半導体ウエーハ2の所定方向に形成されている分割予定ライン21と、分割予定ライン21に沿ってレーザー光線を照射するレーザー光線照射手段52の集光器522との位置合わせを行うためのパターンマッチング等の画像処理を実行し、レーザー光線照射位置のアライメントを遂行する(アライメント工程)。また、半導体ウエーハ2に形成されている上記所定方向に対して直交する方向に延びる分割予定ライン21に対しても、同様にレーザー光線照射位置のアライメントが遂行される。なお、半導体ウエーハ2の表面を接着テープ4に貼着した場合には分割予定ライン21が形成された表面が下側に位置しているが、撮像手段53が上述したように赤外線照明手段と赤外線を捕らえる光学系および赤外線に対応した電気信号を出力する撮像素子(赤外線CCD)等で構成された撮像手段を備えているので、裏面から透かして分割予定ライン21を撮像することができる。
上述したアライメント工程を実施したならば、図5の(a)で示すようにチャックテーブル51をレーザー光線を照射するレーザー光線照射手段52の集光器522が位置するレーザー光線照射領域に移動し、所定の分割予定ライン21を集光器522の直下に位置付ける。このとき、図5の(a)に示すように半導体ウエーハ2は、分割予定ライン21の一端(図5の(a)において左端)が集光器522の直下に位置するように位置付けられる。そして、集光器522から照射されるパルスレーザー光線の集光点Pを図5の(a)に示すように半導体ウエーハ2の表面2a(上面)付近に合わせる。次に、レーザー光線照射手段52の集光器522から300〜400nmの波長のパルスレーザー光線、図示の実施形態においては波長が355nmのパルスレーザー光線を照射しつつ図示しない加工送り手段を作動してチャックテーブル51を図5の(a)において矢印X1で示す方向に所定の加工送り速度で移動せしめる(レーザー加工溝形成工程)。そして、図5の(b)で示すように分割予定ライン21の他端(図5の(b)において右端)が集光器522の直下位置に達したら、パルスレーザー光線の照射を停止するとともにチャックテーブル51の移動を停止する。この結果、図5の(b)に示すように半導体ウエーハ2には、分割予定ライン21に沿ってレーザー加工溝210が形成される。
なお、上記レーザー加工溝形成工程における加工条件は、例えば次のように設定されている。
光源 :YVO4レーザー
波長 :355nm
繰り返し周波数:100kHz
パルス幅 :50ns
出力 :5W
集光スポット径:楕円径(長軸:100μm、短軸:10μm)
加工送り速度 :100mm/秒
上記加工条件においては、パルスレーザー光線を分割予定ライン21に沿って1回照射することにより、8μm程度のレーザー加工溝を形成することができる。従って、厚みが30μmの半導体ウエーハ2を完全切断するには、パルスレーザー光線を1ラインに4回照射すればよい。
以上のようにして、半導体ウエーハ2の所定方向に延在する全ての分割予定ライン21に沿って上記レーザー加工溝形成工程を実施したならば、チャックテーブル51を90度回動せしめて、上記所定方向に対して直交する方向に形成された各分割予定ライン21に沿って上記レーザー加工溝形成工程を実施する。
上述したレーザー加工溝形成工程においては、分割予定ライン21の端部が集光器522の直下位置に達したら、パルスレーザー光線の照射を停止するとともにチャックテーブル51の移動を停止するが、実際には慣性等の影響で制御が難しく図5の(b)に2点鎖線で示すようにチャックテーブル51が所定位置よりオーバーランするため、半導体ウエーハ2が貼着されている接着テープ4にパルスレーザー光線が照射されることになる。また、半導体ウエーハ2を完全切断した際にも、接着テープ4にパルスレーザー光線が照射される。このように接着テープ4にパルスレーザー光線が照射されても、接着テープ4はポリオレフィンフィルムを基材41とし表面に接着層42が敷設された300〜400nmの波長域において全光線透過率が50%以上であるとともにヘーズが70%以上の接着テープからなっているので、貫通穴が形成されることがない。従って、半導体ウエーハ2が貼着された接着テープ4に貫通穴が形成されることによって半導体ウエーハ2をチャックテーブル51に吸引保持する負圧がリークして半導体ウエーハ2の保持力が不安定となり所望の位置にレーザー光線を照射することができなくなるという問題が解消されるとともに、溶融物がチャックテーブル51に付着してチャックテーブル51を汚染したりチャックテーブル51に固着してチャックテーブル51から接着テープ4に貼着された板状物を搬出できないという問題が解消される。
ここで、接着テープ4の基材41について検討する。
本発明者等は、ポリエステル、キュプラ、セロハン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、塩化ビニール、ポリオレフィン(ポリエチレン)で形成された厚さ100μmのシートをそれぞれ用意し、上記加工条件によってパルスレーザー光線を1ラインに2回照射した。この実験結果によると、ポリオレフィン(ポリエチレン)からなるシートは貫通穴が形成されなかったが、他の材料からなるシートは切断若しくは貫通穴が形成された。従って、接着テープの基材としてはポリオレフィン(ポリエチレン)が望ましいことが判った。
次に、本発明による板状物の加工方法において用いる接着テープの設定条件(300〜400nmの波長域において全光線透過率が50%以上であるとともにヘーズが70%以上)について説明する。
「全光線透過率」とは、JIS K 7375:2008で規定する全光線透過率をいう。
「ヘーズ」とは、下記の算術式により算術した値をいう。
ヘーズ(%)=拡散透過率/全光線透過率×100
「300〜400nmの波長域において全光線透過率」とは、300〜400nmの波長領域において、1nm間隔ごとに全光線透過率を測定した値の平均値をいう。
「300〜400nmの波長領域におけるヘーズ」とは、300〜400nmの波長領域において、1nm間隔ごとにヘーズを測定した値の平均値をいう。
本発明による板状物の加工方法において用いる接着テープは、300〜400nmの波長領域における全光線透過率が50%以上である。かかる波長領域の全光線透過率が50%以上であることにより、短波長のレーザー光線が当該接着テープに留まってしまうことを防止することができ、当該接着テープが破断してしまうのを防止することができる。300〜400nmの波長領域における全光線透過率は、好ましくは70%以上、より好ましくは80%以上とする。
また、本発明による板状物の加工方法において用いる接着テープは、300〜400nmの波長領域におけるヘーズが、70%以上である。ヘーズが70%以上であることにより、短波長のレーザーが当該接着テープに照射された際に光を分散させることができ、当該接着テープが破断してしまうのを防止することができる。ヘーズは、好ましくは75%以上、より好ましくは80%以上とする。
なお、300〜400nmの波長領域における全光線透過率及びヘーズは、本発明に係わる接着テープの接着層側から光を入射した際の値を指すものであるが、基材側から光を入射した際にも上述した値を満たすものであっても良い。
本発明による板状物の加工方法において用いる接着テープの基材は、ポリオレフィンフィルムからなるものである。ポリオレフィンフィルムは、波長が300〜400nm程度の短波長レーザーに対して透過率が高いため、当該ポリオレフィンフィルムを接着テープとして用いることにより、短波長レーザーの照射によっても溶融し完全切断されてしまうことを防止することができる。
ポリオレフィンフィルムとしては、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリブテンフィルム、ポリメチルペンテンフィルム、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−プロピレン−ブテン共重合体等のフィルムが挙げられる。これらの中でも量産性に優れつつレーザー加工性に低いポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルムが好ましく用いられ、特にポリエチレンフィルムが好ましく用いられる。
ポリオレフィンフィルムには、本発明で規定する全光線透過率、ヘーズを満足させるために顔料を含有させても良い。このような顔料としては、スチレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ウレタン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、ナイロン樹脂、シリコーン樹脂、アクリル樹脂等からなる有機樹脂粒子や、シリカ、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、酸化チタン、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、窒化アルミニウム、ほう酸アルミウイスカ、窒化ほう素等の無機粒子等が挙げられる。
基材として用いるポリオレフィンフィルムは、上述したようなフィルム1枚により構成されてなるものであっても、同一種又は異種(例えばポリプロピレンフィルムとポリエチレンフィルム)のポリオレフィンフィルムを複数枚貼り合わせた積層構造としたものであってもよい。
基材の厚みとしては、30〜300μmが好ましく、50〜150μmとすることがより好ましい。30μm以上とすることにより、短波長レーザーによる完全切断をより適切に防止することができる。また、300μm以下とすることにより、エキスパンド性を維持することができる。
接着層としては、アクリル系感圧接着剤、ゴム系感圧接着剤などの感圧接着剤、ホットメルト接着剤などの接着剤、熱圧着可能な熱可塑性樹脂フィルムなどを用いることができる。また、常温では感圧接着性を有し、加熱ないしは電離放射線照射等による架橋硬化により接着力が低下する接着剤は、レーザー加工中(ダイシング等)の被着体の固定に優れつつ、レーザー加工完了後に接着テープから被着体を剥離しやすい点で好ましい。
また、接着層には、本発明で規定する全光線透過率及びヘーズを満足させるため、有機樹脂粒子や無機粒子を含有させても良い。これら有機樹脂粒子や無機粒子は、上記のポリオレフィンフィルム中で述べたものと同様のものが用いられる。
接着層の厚みとしては、3〜50μmが好ましく、5〜30μmとすることがより好ましい。3μm以上とすることにより、補助シートとしての好適な接着力を維持することができる。また、50μm以下とすることにより、エキスパンド性を良好に維持することができる。
また、接着層中には、レベリング剤等の添加剤を添加しても良い。
上述した接着層を形成するには、接着層を構成する材料を、適宜必要に応じて添加剤や希釈溶剤等を加えて塗布液として調整して、当該塗布液を従来公知のコーティング方法により塗布、乾燥する方法、接着層を構成する樹脂成分を溶融し、これに他の必要成分(無機顔料等)を含有させてシート化する方法などが挙げられる。
本発明による板状物の加工方法において用いる接着テープによれば、基材と、基材の片面に有する接着層とを含むものであって、基材がポリオレフィンフィルムからなり、300〜400nmの波長領域における全光線透過率が50%以上であり、300〜400nmの波長領域におけるヘーズが70%以上であることから、高硬度の基板に対して用いられる短波長のレーザー加工においても完全切断されることなく好適に用いられる。
以下、本発明による板状物の加工方法において用いる接着テープの実施例を示す。なお、「部」、「%」は特に示さない限り、重量基準とする。
1.本発明による板状物の加工方法において用いる接着テープの作製
[実施例1]
基材として厚み100μmのポリエチレンフィルムの一方の面に、下記処方からなる接着層用塗布液を乾燥後の厚みが23μmとなるようにバーコーティング法により塗布、乾燥して接着層を敷設し、実施例1の接着テープを得た。
<実施例1の接着層用塗布液>
・アクリル系感圧接着剤 100部
(コーポニールN4823:日本合成化学社)
・イソシアネート化合物 0.44部
(コロネートL45E:日本ポリウレタン工業社)
・希釈溶剤 54部
[実施例2]
基材として厚み110μmのポリエチレンフィルムの一方の面に、実施例1と同様の接着層用塗布液を乾燥後の厚みが23μmとなるようにバーコーティング法により塗布、乾燥して接着層を形成し、実施例2の接着テープを得た。
[実施例3]
実施例1の接着層用塗布液を下記処方の接着層用塗布液に変更し、乾燥後の厚みが22μmとなるように設計した以外は、実施例1と同様にして実施例3の接着テープを得た。
<実施例3の接着層用塗布液>
・アクリル系感圧接着剤 100部
(コーポニールN4823:日本合成化学社)
・イソシアネート化合物 0.44部
(コロネートL45E:日本ポリウレタン工業社)
・シリコーン樹脂粒子 4部
(トスパール120:モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社

・希釈溶剤 63部
[実施例4]
実施例1の接着層用塗布液を下記処方の接着層用塗布液に変更し、乾燥後の厚みが26μmとなるように設計した以外は、実施例1と同様にして実施例4の接着テープを得た。
<実施例4の接着層用塗布液>
・アクリル系感圧接着剤 100部
(コーポニールN4823:日本合成化学社)
・イソシアネート化合物 0.44部
(コロネートL45E:日本ポリウレタン工業社)
・酸化ジルコニウム 4部
(PCS:日本電工社)
・希釈溶剤 63部
[実施例5]
実施例1の接着層用塗布液を下記処方の接着層用塗布液に変更した以外は、実施例1と同様にして実施例5の接着テープを得た。
<実施例5の接着層用塗布液>
・アクリル系感圧接着剤 100部
(コーポニールN4823:日本合成化学社)
・イソシアネート化合物 0.44部
(コロネートL45E:日本ポリウレタン工業社)
・炭酸カルシウム 3.27部
(サンライトSL700:竹原化学工業社)
・コロイダルシリカ 0.24部
(アエロジルR972:日本アエロジル社)
・酸化チタン 0.48部
(マルチラックW106:東洋インキ製造社)
・希釈溶剤 63部
[実施例6]
基材として厚み100μmのポリプロピレンフィルムの一方の面に、下記処方からなる接着層用塗布液を乾燥後の厚みが22μmとなるようにバーコーティング法により塗布、乾燥して接着層を形成し、実施例6の接着テープを得た。
<実施例6の接着層用塗布液>
・アクリル系感圧接着剤 100部
(コーポニールN4823:日本合成化学社)
・イソシアネート化合物 0.44部
(コロネートL45E:日本ポリウレタン工業社)
・シリコーン樹脂粒子 20部
(トスパール120:モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社

・希釈溶剤 100部
[比較例1]
実施例6の接着層用塗布液を下記処方の接着層用塗布液に変更し、乾燥後の厚みが25μmとなるように設計した以外は、実施例6と同様にして比較例1の接着テープを得た。
<比較例1の接着層用塗布液>
・アクリル系感圧接着剤 100部
(コーポニールN4823:日本合成化学社)
・イソシアネート化合物 0.44部
(コロネートL45E:日本ポリウレタン工業社)
・炭酸カルシウム 16.36部
(サンライトSL700:竹原化学工業社)
・コロイダルシリカ 1.21部
(アエロジルR972:日本アエロジル社)
・酸化チタン 2.42部
(マルチラックW106:東洋インキ製造社)
・希釈溶剤 173部
[比較例2]
比較例1の接着層用塗布液を下記処方の接着層用塗布液に変更し、乾燥後の厚みが23μmとなるように設計した以外は、比較例1と同様にして比較例2の接着テープを得た。
<比較例2の接着層用塗布液>
・アクリル系感圧接着剤 100部
(コーポニールN4823:日本合成化学社)
・イソシアネート化合物 0.44部
(コロネートL45E:日本ポリウレタン工業社)
・酸化ジルコニウム 20部
(PCS:日本電工社)
・希釈溶剤 55部
2.評価
(1)全光線透過率
実施例1〜6及び比較例1〜2の接着テープについて、300〜400nmの波長領域における全光線透過率(JIS K7375:2008)を、1nm間隔ごとに分光光度計(UV−3101PC:島津製作所社)を用いて分光・測定し、これらの値の平均値を得た。なお、測定は接着層側から光を入射させた。結果を表1に示す。
(2)ヘーズ値
実施例1〜6及び比較例1〜2の接着テープについて、300〜400nmの波長領域における拡散光透過率を、1nm間隔ごとに分光光度計(UV−3 101PC:島津製作所社)を用いて分光・測定した。なお、測定は接着層側から光を入射させた。次いで、上記(1)にて測定した300〜400nmの波長領域における1nm間隔ごとの全光線透過率と拡散光透過率とを、以下のヘーズの算術式に代入してヘーズ値を算術し、これらの平均値を得た。算術結果を表1に示す。
ヘーズ(%)=拡散光透過率 / 全光線透過率×100
(3)レーザー加工適性
実施例1〜6及び比較例1〜2の接着テープを下記の条件に基づき、Nd−YAGレーザーを用いてレーザー光線を接着テープの接着層側から照射して溝を形成し、基材が50μm未満しか切断されていなかったものを「◎」、基材が50μm以上80μm未満カットされていたものを「○」、基材が80μm以上カットされたが完全切断されていなかったものを「△」、基材が完全切断されてしまったものを「×」とした。結果を表1に示す。
<レーザー条件>
波長 :355nm
繰り返し周波数:100kHz
平均出力 :5w
照射回数 :4回/1ライン
パルス幅 :50ns
集光スポット :楕円形(長軸100μm、短軸10μm)
加工送り速度 :100mm/秒
[表1]

全光線透過率(%) ヘーズ(%) ダイシング適性
実施例1 85.5 82.1 ◎
実施例2 88.0 87.4 ◎
実施例3 71.5 91.3 ◎
実施例4 53.3 84.7 ○
実施例5 55.3 88.6 ○
実施例6 69.0 94.5 △
比較例1 10.9 97.2 ×
比較例2 25.3 98.5 ×
以上の結果より、実施例1〜6の接着テープは、ポリオレフィンフィルムからなる基材と、前記基材の片面に有する接着層とを含むものであって、300〜400nmの波長領域における全光線透過率が50%以上であり、300〜400nmの波長領域におけるヘーズが70%以上であることから、短波長のレーザーを用いてレーザー光線を照射しても完全切断されることがなく、作業性を低下させないものであった。
特に、実施例1〜3の接着テープは、300〜400nmの波長領域における全光線透過率が70%以上であり、300〜400nmの波長領域におけるヘーズが80%以上であったことから、当該接着テープが切断される割合がより低く、耐久性に優れるものであった。
また、実施例1〜5の接着テープは、基材としてポリエチレンフィルムを用いたものであったことから、短波長のレーザーを用いたレーザー光線の照射においても切断される割合がより低く、耐久性に優れるものであった。
一方、比較例1及び2の接着テープは、300〜400nmの波長領域における全光線透過率が50%未満であったことから、レーザー光線の照射において短波長のレーザーが接着テープ内に留まってしまい、いずれのものも完全切断されてしまいウエーハを分割する溝を形成する加工には適さないものとなった。
以上のように、ポリオレフィンフィルムを基材とし表面に接着層が敷設された300〜400nmの波長域において全光線透過率が50%以上であるとともにヘーズが70%以上の接着テープ4に貼着された半導体ウエーハ2に対して上述したレーザー加工溝形成工程を実施する。そして、半導体ウエーハ2の分割予定ライン21に沿って形成されたレーザー加工溝210が分割予定ライン21を完全切断していない場合には、接着テープ4を拡張(エキスパンド)して半導体ウエーハ2をレーザー加工溝210に沿って破断することにより個々のデバイスに分割する。また、半導体ウエーハ2が分割予定ライン21に沿って形成されたレーザー加工溝210によって完全切断され個々のデバイスに分割されている場合には、接着テープ4を拡張(エキスパンド)することにより各デバイス間を拡げて個々のデバイスをピックアップするピックアップ工程を実施する。このピックアップ工程は、図6に示すピックアップ装置6を用いて実施する。
図6に示すピックアップ装置6、上記環状のフレーム3を保持するフレーム保持手段61と、該フレーム保持手段61に保持された環状のフレーム3に装着された接着テープ4を拡張するテープ拡張手段62と、ピックアップコレット63を具備している。フレーム保持手段61は、環状のフレーム保持部材611と、該フレーム保持部材611の外周に配設された固定手段としての複数のクランプ612とからなっている。フレーム保持部材611の上面は環状のフレーム3を載置する載置面611aを形成しており、この載置面611a上に環状のフレーム3が載置される。そして、載置面611a上に載置された環状のフレーム3は、クランプ612によってフレーム保持部材611に固定される。このように構成されたフレーム保持手段61は、テープ拡張手段62によって上下方向に進退可能に支持されている。
テープ拡張手段62は、上記環状のフレーム保持部材611の内側に配設される拡張ドラム621を具備している。この拡張ドラム621は、環状のフレーム3の内径より小さく該環状のフレーム3に装着された接着テープ4に貼着される半導体ウエーハ2の外径より大きい内径および外径を有している。また、拡張ドラム621は、下端に支持フランジ622を備えている。図示の実施形態におけるテープ拡張手段62は、上記環状のフレーム保持部材611を上下方向に進退可能な支持手段623を具備している。この支持手段623は、上記支持フランジ622上に配設された複数のエアシリンダ623aからなっており、そのピストンロッド623bが上記環状のフレーム保持部材611の下面に連結される。このように複数のエアシリンダ623aからなる支持手段623は、図7の(a)に示すように環状のフレーム保持部材611を載置面611aが拡張ドラム621の上端と略同一高さとなる基準位置と、図7の(b)に示すように拡張ドラム621の上端より所定量下方の拡張位置の間を上下方向に移動せしめる。
以上のように構成されたピックアップ装置6を用いて実施するピックアップ工程について図7を参照して説明する。即ち、半導体ウエーハ2が貼着されている接着テープ4が装着された環状のフレーム3を、図7の(a)に示すようにフレーム保持手段61を構成するフレーム保持部材611の載置面611a上に載置し、クランプ612によってフレーム保持部材611に固定する(フレーム保持工程)。このとき、フレーム保持部材611は図7の(a)に示す基準位置に位置付けられている。次に、テープ拡張手段62を構成する支持手段623としての複数のエアシリンダ623aを作動して、環状のフレーム保持部材611を図7の(b)に示す拡張位置に下降せしめる。従って、フレーム保持部材611の載置面611a上に固定されている環状のフレーム3も下降するため、図7の(b)に示すように環状のフレーム3に装着された接着テープ4は拡張ドラム621の上端縁に接して拡張せしめられる(テープ拡張工程)。この結果、接着テープ4に貼着されている半導体ウエーハ2には放射状に引張力が作用するため、半導体ウエーハ2の分割予定ライン21に沿って形成されたレーザー加工溝210が分割予定ライン21を完全切断していない場合には半導体ウエーハ2はレーザー加工溝210に沿って破断され、個々のデバイス22に分割されるとともにデバイス間に間隔Sが形成される。一方、導体ウエーハ2が分割予定ライン21に沿って形成されたレーザー加工溝210によって完全切断され個々のデバイスに分割されている場合には、デバイス22間が広がり、間隔Sが拡大される。次に、図7の(c)に示すようにピックアップコレット63を作動してデバイス22を吸着し、接着テープ4から剥離してピックアップし、図示しないトレーまたはダイボンディング工程に搬送する。なお、ピックアップ工程においては、上述したように接着テープ4に貼着されている個々のデバイス22間の隙間Sが広げられているので、隣接するデバイス22と接触することなく容易にピックアップすることができる。
上述したピックアップ工程において、接着テープ4は上述したようにレーザー加工溝形成工程を実施した際に切断されていないので、拡張されても破断することはなく、デバイス22間を隙間Sに広げることができる。従って、隣接するデバイス22と接触することなく容易にピックアップすることができる。
以上、本発明を図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明は実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨の範囲で種々の変形は可能である。例えば、上述した実施形態においては。板状物としてシリコンウエーハからなる半導体ウエーハを加工する例を示したが、本発明は光デバイスウエーハが形成されたサファイアウエーハやメタルウエーハに適用しても同様の作用効果が得られる。
2:半導体ウエーハ
21:分割予定ライン
22:デバイス
3:環状のフレーム
4:接着テープ
41:接着テープの基材
42:接着層
5:レーザー加工装置
51:レーザー加工装置のチャックテーブル
52:レーザー光線照射手段
6:ピックアップ装置
62:テープ拡張手段
63:ピックアップコレット

Claims (2)

  1. 被加工物を保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された被加工物にレーザー光線を照射するレーザー光線照射手段と、該チャックテーブルと該レーザー光線照射手段とを相対的に加工送りする加工送り手段とを具備するレーザー加工装置によって板状物に設定された分割予定ラインに沿ってレーザー光線を照射し、板状物に分割予定ラインに沿ってレーザー加工溝を形成する板状物の加工方法であって、
    板状物を収容する開口部を有する環状のフレームにポリオレフィンフイルムを基材とし表面に接着層が敷設された300〜400nmの波長域において全光線透過率が50%以上であるとともにヘーズが70%以上の接着テープを貼着して該環状のフレームの開口部に位置づけられた板状物を該接着テープの表面に貼着する板状物貼着工程と、
    該接着テープに貼着された板状物を該チャックテーブルに該接着テープを介して保持する板状物保持工程と、
    該レーザー光線照射手段から300〜400nmの波長のレーザー光線を照射しつつ該加工送り手段によって該チャックテーブルと該レーザー光線照射手段とを相対的に加工送りし、板状物に設定された分割予定ラインに沿ってレーザー光線を照射し、板状物に分割予定ラインに沿ってレーザー加工溝を形成するレーザー加工溝形成工程と、を含む、
    ことを特徴とする板状物の加工方法。
  2. 該レーザー加工溝形成工程において該レーザー光線照射手段から照射するレーザー光線の波長は、355nmに設定されている、請求項1記載の板状物の加工方法。
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