JP2012124148A - 燃料電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】発電を停止した状態における燃料の劣化を防止するとともに、発電効率を向上することができる燃料電池を提供する。
【解決手段】カソード11およびアノード12と、カソード11およびアノード12を収容する容器10と、容器10内に配置され、容器10内をカソード11が配置されたカソード領域Aとアノード12が配置されたアノード領域Bとに区画するアニオン交換膜13とを備え、カソード領域Aにおける容器10の外表面には、容器10外部からの酸素を透過する通気部14が形成され、アノード領域Bには中性または酸性の糖燃料17が収容されている燃料電池1を採用する。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池に関するものである。
従来、糖類の溶液を燃料として発電を行う燃料電池が知られている(例えば、特許文献1参照)。この燃料電池は、糖類の溶液燃料を直接アノードに供給し、アノードでの糖酸化とカソードでの酸素還元を生じさせることで発電を行う燃料電池である。このとき、アノードでの糖酸化反応とカソードでの酸素還元反応に伴って、両電極間では外部回路を通って電子が移動するとともに、カソードからアノードへ陰イオン(アニオン)である水酸化物イオン(OH)が移動するようになっている。
上記の燃料電池において、アノードでは、燃料である糖類が酸化されて電子が放出される。放出された電子は、外部回路を通って仕事(発電)を行い、カソードに運ばれる。カソードでは、大気中の酸素(と水)が運ばれてきた電子と結合して(還元)、水酸化物イオンが発生する。発生した水酸化物イオンは、アニオン透過膜を透過し、アノード(燃料)側へ移動する。アノードでは、移動してきた水酸化物イオン(OH)と、糖類の酸化で発生した水素イオン(H)とが反応して水(HO)が生成される。つまり、燃料電池として外部回路に電子を流すために、カソードからアノードにアニオンである水酸化物イオンが移動することで、発電回路が形成されている。
特開2009−93948号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている燃料電池では、「アニオン交換膜はOHが移動するためアルカリ性を有し、」と記載されているように、アニオン交換膜内での水酸化物イオンの移動、すなわち発電に伴う水酸化物イオンの移動が行われないと、アニオン交換膜内はアルカリ性を得ることができない。これは、アニオン交換膜が水酸化物イオンを移動させやすいために、大気中の二酸化炭素を速やかに吸収して炭酸イオン化(CO 2−)し、水酸化物イオンを失いやすいことに起因する。このため、アニオン交換膜は、大気中では水酸化物イオンをほとんど有さない膜となっており、期待するようなアルカリ性とはなっていない。
したがって、水酸化物イオンがほとんどないアニオン交換膜の状態では、特許文献1に記載されるような酸素還元や糖酸化の過電圧を下げることができず、発電が期待できない。発電が期待できなければ、水酸化物イオンがアニオン交換膜内を移動しないため、アルカリ化も図れない。このため、特許文献1に記載されるように、糖溶液を水やアルコールに溶解しただけの燃料液では、アニオン交換膜が高いアルカリ性を有することが期待できないため、高い発電効率を得ることができない。
また、発電しない状態において、アニオン交換膜内に水酸化物イオンを捕獲しておくためには、アニオン交換膜を水酸化物イオンがリッチなアルカリ性溶液に浸漬しておくことが必須となる。したがって、特許文献1の実施例では、糖溶液に水酸化カリウムを混合したアルカリ性の燃料液を利用している。特許文献1には、「燃料にアルカリ性を添加することもできる」と記載されているが、実際にはアニオン交換膜のアルカリ性を保ち、発電をスタートさせるために、燃料にアルカリ性を添加することが必須条件となる。しかしながら、糖溶液に水酸化カリウムを混合したアルカリ性糖燃料を利用することは、糖酸化の過電圧を下げ、且つアニオン交換膜の保護(水酸化物イオンの捕獲)を行うには効果的であるが、これは原理的に次のような新たな問題点がある。
(1)水酸化物イオンの伝導度の低下
特許文献1に開示されている燃料電池では、カソードからアノードに水酸化物イオンが移動することで発電が行われるが、アノード側にアルカリ性溶液が蓄えられていると、水酸化物イオンの移動抵抗となってしまい、発電効率が低下する。つまり、水酸化物イオンの濃度で比較すると、アルカリ性溶液を蓄えたアノード側よりカソード側は水酸化物イオンが希薄であり、希薄なカソード側から濃厚なアノード側に移動することは自然原理に逆らったイオン移動となるため、移動抵抗が大きく(物質は濃厚な領域から希薄な領域に拡散するため)、燃料電池の出力低下を招く。
(2)水酸化物イオンによる糖類の異性化
特許文献1に開示されている燃料電池では、アルカリ下では糖類酸化の過電圧が低下して発電(電子移動)が容易になる。ここで、アルカリ性の環境では糖類は不安定な状態になり、例えば燃料電池で利用が期待される単糖類のグルコースは、アルカリ性の中ではフルクトースへの異性化や有機酸への分解が進みやすくなる。グルコースが異性化でフルクトースに変化すると、フルクトースは還元性を有さないため糖酸化による発電が行えなくなる。また、糖が有機酸へ分解されると、更なる酸化による電子移動が困難となり発電が行えなくなる。つまり、糖類の燃料にアルカリ液を混合することは、発電を行わない状態でも燃料を劣化させることになる。
また、発電に伴う大気の酸素還元で得られる水酸化物イオンの移動だけに頼ったアニオン交換膜のアルカリ性維持には限界があり、特に発電を停止すると、前述したようにアニオン交換膜のアルカリ性が失われていく。したがって、アニオン交換膜をアルカリ性に維持するためには、アルカリ性溶液と接触させておくことが必須である。しかし、糖類とアルカリを混合させておくことは、性能上や使用上の制約が大きいという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、発電を停止した状態における燃料の劣化を防止するとともに、発電効率を向上することができる燃料電池を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を採用する。
本発明は、カソードおよびアノードと、前記カソードおよび前記アノードを収容する容器と、該容器内に配置され、前記容器内を前記カソードが配置されたカソード領域と前記アノードが配置されたアノード領域とに区画するアニオン交換膜とを備え、前記カソード領域における前記容器の外表面には、前記容器外部からの酸素を透過する通気部が形成され、前記アノード領域には中性または酸性の糖燃料が収容されている燃料電池を採用する。
本発明に係る燃料電池によれば、アノードが配置されたアノード領域では、糖燃料(例えばグルコース)は、アノードにおいて電子を放出するともに、水素イオンを生成する(酸化)。アノードに放出された電子は、アノードとカソードとを電気的に接続する配線を通って、カソードに送られる。一方、カソードが配置されたカソード領域では、通気部を介して容器外部から酸素が供給され、カソード表面において、容器外部から供給された酸素と、アノードから送られてきた電子と、カソード領域中の水または通気部を介して容器外部から供給された水(水蒸気)とが反応して、水酸化物イオンが生成される(還元)。
このように生成された水酸化物イオンは、カソード領域とアノード領域とを区画するアニオン交換膜を透過して、アノード領域に到達する。そして、アノード領域では、アノードにおいて生成された水素イオンと、カソード領域から移動してきた水酸化物イオンとが反応して水が生成される。上記のように、アノードにおいて酸化が行われるともに、カソードにおいて還元が行われることで、発電が行われる。
この場合において、アノード領域に収容されている糖燃料は、酸性または中性であるため、カソード領域において生成された水酸化物イオンのアノード領域への移動抵抗を小さくすることができる。これにより、水酸化物イオンのカソード領域からアノード領域への移動を円滑に行うことができ、燃料電池の出力を向上することができる。
また、糖燃料として利用される単糖類のグルコースは、アルカリ性の中ではフルクトースへの異性化が進みやすくなる。このフルクトースは還元性を有さないため、グルコースが異性化してフルクトースに変化すると、糖酸化による発電が行えなくなる。そこで、アノード領域の糖燃料(グルコース)を酸性または中性とすることで、グルコースのフルクトースへの異性化を防止することができ、糖燃料の劣化を防止することができる。
また、アルカリ性が高濃度であると、異性化に加え糖そのものが有機酸への分解が生じる。この場合は燃料である糖類が有機酸へと変化するため、さらに酸化させて発電を行うことが困難となる。そこで、前記同様に酸性または中性にしておくことで、糖燃料の劣化を防止できる。
上記発明において、前記カソード領域にはアルカリ性の電解質溶液が収容されていることとしてもよい。
このようにすることで、カソード領域における還元反応を促進するとともに、発電開始時における、カソード領域からアニオン交換膜を透過してアノード領域に移動する水酸化物イオンの量を増加させることができ、燃料電池の起動速度を速めることができる。
上記発明において、アルカリ性の電解質溶液を収容するアルカリタンクと、該アルカリタンクから前記カソード領域にアルカリ性の電解質溶液を供給するアルカリ供給手段とを備えることとしてもよい。
このようにすることで、アルカリ供給手段により、アルカリタンクからカソード領域にアルカリ性の電解質溶液を供給することができ、カソード領域における還元反応を促進するとともに、燃料電池の起動速度を速めることができる。また、アルカリ供給手段を動作させることで、燃料電池の起動時にのみ、カソード領域にアルカリ性の電解質溶液を供給することができる。これにより、燃料電池の停止時において、水酸化物イオンがカソード領域からアニオン交換膜を透過してアノード領域に移動することを防止することができ、アノード領域に収容されている糖燃料の劣化を防止することができる。
上記発明において、前記アノード領域の内圧を前記カソード領域の内圧よりも低くする減圧手段を備えることとしてもよい。
このようにすることで、燃料電池の停止時において、減圧手段によりアノード領域の内圧をカソード領域の内圧よりも低くして、アノード領域の水が、アニオン交換膜を透過してカソード領域に移動することを防止することができる。これにより、浸透圧の作用に伴う水の移動によるカソード領域内のアルカリ溶液の無用な希釈劣化を防止することができる。
上記発明において、前記カソード領域の電位を前記アノード領域の電位よりも高くする印加手段を備えることとしてもよい。
このようにすることで、燃料電池の停止時において、印加手段によりカソード領域の電位をアノード領域の電位よりも高くして、カソード領域の水酸化物イオンが、アニオン交換膜を透過してアノード領域に移動することを防止することができる。これにより、アノード領域に収容されている糖燃料の水酸化物イオンによる劣化を防止することができる。
上記発明において、前記アニオン交換膜が、互いに対向して配置された第1のアニオン交換膜と第2のアニオン交換膜とから構成され、前記第1のアニオン交換膜と前記第2のアニオン交換膜との間にアルカリ性の電解質溶液が封入されていることとしてもよい。
このようにすることで、第1のアニオン交換膜と第2のアニオン交換膜とをアルカリ性に維持することができ、酸素還元や糖酸化の過電圧を下げて、燃料電池の発電効率を向上することができる。また、第1のアニオン交換膜と第2のアニオン交換膜との間にアルカリ性の電解質溶液を封入することで、通気部を介してカソード領域に浸入した二酸化炭素による炭酸化を防止することができ、アルカリ性の電解質溶液の劣化を防止することができる。
本発明によれば、発電を停止した状態における燃料の劣化を防止するとともに、発電効率を向上することができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る燃料電池の概略構成図である。 図1の第1の変形例に係る燃料電池の概略構成図である。 図1の第2の変形例に係る燃料電池の概略構成図である。 図1の第3の変形例に係る燃料電池の概略構成図である。 図1の第4の変形例に係る燃料電池の概略構成図である。
以下、本発明の一実施形態に係る燃料電池1について図面を参照して説明する。
本実施形態に係る燃料電池1は、図1に示すように、容器10と、容器10の内部に配置されたカソード11およびアノード12と、容器10の内部に配置され、容器10内をカソード11が配置されたカソード領域Aとアノード12が配置されたアノード領域Bとに区画するアニオン交換膜13とを備えている。
容器10は、例えば樹脂等の電気絶縁性を有する材料で構成された密閉容器であり、後述するように、カソード領域Aにはアルカリ性溶液16が、アノード領域Bには糖燃料液17が収容されている。
カソード領域Aには、例えば水酸化カリウム水溶液(KOH)等のアルカリ性溶液16が収容されている。これらのアルカリ水溶液としては、水酸化カリウム水溶液以外では例えば水酸化ナトリウム(NaOH)、炭酸水素ナトリウム(NaHCO)、酢酸ナトリウム(CHCOONa)などが挙げられる。
カソード領域Aにおける容器10の外表面には、容器10外部からの酸素を透過する通気部14が形成されている。この通気部14は、例えばテフロン(登録商標)等の通気性を有する撥水部材15で塞がれている。このような構成を有することで、カソード領域Aに収容されたアルカリ性溶液16の容器10からの漏洩を防止しつつ、通気部14を介して容器10の外部からカソード領域Aに酸素が供給されるようになっている。
アノード領域Bには、例えばグルコース水溶液等の糖燃料液17が収容されている。糖燃料液17は、純水にグルコース等の糖を溶解させた水溶液であり、中性または酸性の水溶液である。
アノード12は、糖の酸化反応を司る金属触媒粒子と、この金属触媒粒子を担持する担持体とから構成され、金属触媒粒子を触媒としてアノード領域B中のグルコースを酸化するようになっている。金属触媒粒子としては、金、白金、パラジウム、イリジウム、ロジウム、ルテニウムなどの貴金属や、ニッケル、銀、コバルト、銅、鉄、亜鉛などの卑金属も利用できる。卑金属が利用できるのは、アニオン膜はアルカリ性を呈しているため、金属触媒は、反応する界面において水酸化物イオンがリッチなアルカリ性の状態となり、卑金属でも酸化することがないためである。また、金属触媒粒子として、前述した各金属を組み合わせて複合化あるいは合金化した粒子を利用することも可能である。
担持体としては、分極性が高く、導電性を兼ね備えた素材が好ましい。具体的には、カーボン、グラファイト、チタンといった素材が適している。また、担持体を多孔質材料とすることで、アノード12の表面積を増加させ、反応効率を高めることができる。また、触媒粒子として活用する金属を、基材用の金属として利用することも可能である。
アノード12には、容器10の外部まで延びる導線19が電気的に接続されており、導線19の他端は外部機器20に接続されている。
カソード11は、撥水部材15に当接して設けられおり、通気部14および撥水部材15を介して容器10の外部から供給された酸素を還元して、水酸化物イオンを生成するようになっている。カソード11には、導線18が電気的に接続されており、導線18の他端は外部機器20に接続されている。
カソード11は、アノード12と同様に、金属触媒粒子と、該金属触媒粒子を担持する担持体とから構成されている。金属触媒粒子として、金、白金、パラジウム、イリジウム、ロジウム、ルテニウムなどの貴金属に加え、ニッケル、銀、マンガンなどの卑金属も利用でき、それぞれ単体もしくは混合あるいは合金化して利用することもできる。担持体もカーボン、グラファイト、チタンといった素材や多孔質材料が適しており、触媒粒子として活用する金属を、基材用の金属として利用することも可能である。例えば、既存の空気亜鉛電池の酸素還元用のカソード11として利用されるマンガンは、ニッケルの網に酸化マンガンの粒子を固めて付着させるだけで構成することができ、本実施形態でも酸素を還元するカソード11として、同様な構成を利用することができる。
アニオン交換膜13は、容器10内を、カソード11が配置されたカソード領域Aと、アノード12が配置されたアノード領域Bとに区画するように配置されている。
ここで、アニオン交換膜とは、膜内に陰イオン交換基を有し、陰イオンを移動・伝達させることができる高分子の膜である。陰イオン交換基を有する素材としては、アンモニウム基、ピリジニウム基、イミダゾリウム基、ホスホニウム基、スルホニウム基があり、これらのいずれかを基材として構成する高分子化合物で構成されている。このような構成を有することで、アニオン交換膜13は、カソード領域A内で生成された水酸化物イオン、あるいはカソード領域に蓄えたアルカリ性溶液内の水酸化物イオンを、アノード領域Bへ透過させるようになっている。
ここで、カソード領域Aおよびアノード領域Bで行われる化学反応について以下に説明する。
一般的に、燃料であるグルコースから、どれだけの電子を奪える(=酸化できる)かによって、グルコース燃料電池の放電容量が大きく異なる。その反応式は、最小放電容量となる2個の電子を奪う反応から、最大放電容量となる24個の電子を奪う反応にまで至り、これらの間の6個、12個、18個の電子を奪う反応も想定される。その中で、最小の2個の電子を奪う反応をケース1、最大の24個の電子を奪う反応をケース2として以下にそれぞれ説明する。
ケース1は、グルコースから2電子酸化を行い、グルコノラクトンが生じる反応である。
ケース2は、グルコースから24電子酸化を行い、二酸化炭素が生じる反応である。これは食物であるグルコースを酸素と共に体内で完全分解し、二酸化炭素を排出する動物の呼吸系と同じ反応である。
<ケース1:2個の電子を奪う(酸化)場合>
(1)燃料電池全体としての反応
12+1/2O⇒C10+H
(2)アノード12(−極)での反応
12+2OH⇒C10+2HO+2e
(3)カソード11(+極)での反応
1/2O+(HO)+2e⇒2OH
<ケース2:24個の電子を奪う(酸化)場合>
(1)燃料電池全体としての反応
12+6O⇒6CO+6H
(2)アノード12(−極)での反応
12+24OH⇒6CO+18HO+24e
(3)カソード11(+極)での反応
6O+(12HO)+24e⇒24OH
アニオン移動型の燃料電池において、ケース1およびケース2の反応を得るには、ケース1、ケース2ともカソード11の理論反応電位は、水素の標準電極電位(=±0V)に対して約+0.4Vとなる。同様に、ケース1のアノード12反応電位が−0.79V、ケース2のアノード12反応電位が−0.84Vとなる。このため、燃料電池としての起電力は、両電極の電位差となるため、ケース1が1.19V(=0.4+0.79)、ケース2が1.24V(=0.4+0.84)となる。このように、いずれのケースも水の理論電気分解電位1.5Vより小さくなるため、水を溶液とした燃料を利用して電力を得ることが可能となる。
ここで、触媒に酵素を利用する場合は、それぞれの酵素は限定した反応しか行わない(いわゆる反応選択性が高い。)。例えばグルコースオキシターゼでは、グルコースの酸化反応は行っても、他の糖類の酸化反応は全く行わない。反応する糖と酵素の型が決まっているためである。
これに対して、本実施形態において主に利用する金属粒子触媒を坦持した電極では、糖との型があるわけではないため、反応の選択性が低い。すなわち、グルコースを酸化できる電極は、他の糖類を酸化することも可能である。具体的には、還元性を有する糖類であれば、全て酸化反応を行うことができる。
ここで、単糖類は全て還元性があり、二糖類も還元性がある糖は活用できる。
具体的な単糖類としては、トリオース(三炭糖)、テトロース(四炭糖)、ペントース(五炭糖)、ヘキソース(六炭糖)、ヘプトース(七炭糖)に分類され、トリオースはグリセルアルデヒド、ジヒドロキシアセトンが、テトロースはエリトロース、トレオース、エリトルロースが、ペントースはリボース、リキソース、キシロース、アラビノース、アピオースが、ヘキソースはアロース、タロース、グロース、グルコース、アルトロース、マンノース、ガラクトース、イドース、プシコース、フルクトース、ソルボース、タガトースが、ヘプトースはセドヘプツロース、コリオースが挙げられる。
同様に、二糖類としては、マルトース,ラクトース,セロビオースが挙げられる。
また、デンプン、グリコーゲン、セルロースのような多糖類や多糖類よりは分子量が小さなオリゴ糖は、単糖類がグルコシド結合した糖であるため、加水分解することで還元性を有する単糖類を生じることができる。このため、多糖類やオリゴ糖は、加水分解することで、単糖類化して燃料として利用が可能となる。
同様に、二糖類のスクロース(ショ糖)も単糖類のグルコースとフルクトースの結合した糖であり、多糖類やオリゴ糖と同様に加水分解することで、燃料として利用することが可能である。
また、本実施形態に係る燃料電池1では、アノード12とカソード11の間に介在するアニオン交換膜13が電解質となるため、燃料となるグルコースへの電解質の混合は不要である。つまり、糖燃料17としては、イオン性を排除した純水にグルコースを溶解しただけのグルコース水溶液で問題がない。
また、水以外に、中性領域を維持する緩衝液を混合しても良い。グルコースを燃料として発電を行うと、2電子酸化であればグルコノラクトンが発生し、グルコノラクトンは直ちに水と反応してグルコン酸へと変化する。つまり、酸性物質がアノード12の周辺に発生することになる。アノード12の周辺の酸性濃度が高まると、グルコースの酸化反応の過電圧が大きくなり、発電能力の低下が発生する。このため、反応生成物で生じた酸性物質を少しでも除く、あるいは緩和するために、中性領域を維持するような緩衝液を混合しておくことは、長時間の発電を維持する上で有効である。
中性域を維持する緩衝液としては、例えば下記のような12種類の水溶液が挙げられる。それぞれx、yあるいはzで表記する2〜3種の試薬材料を混合してpH7近傍とすることで、中性域での高い緩衝能を有するものである。
(1)x:リン酸水素2ナトリウム,y:リン酸2水素ナトリウム
(2)x:3,3−ジメチルグルタル酸,y:水酸化ナトリウム
(3)x:3,4−ジメチルグルタル酸,y:水酸化ナトリウム,z:塩化ナトリウム
(4)x:カコジル酸ナトリウム,y:塩酸
(5)x:マレイン酸,y:水酸化ナトリウム,z:Tris
(6)x:リン酸2水素カリウム,y:水酸化ナトリウム
(7)x:ピロリン酸ナトリウム,y:塩酸
(8)x:Tris,y:塩酸
(9)x:Bicine,y:水酸化ナトリウム
(10)x:クエン酸,y:リン酸水素2ナトリウム
(11)x:ピペラジン2塩酸,y:グリシルグリシン,z:水酸化ナトリウム
(12)x:貯蔵液(クエン酸,リン酸2水素カリウム,ホウ酸,ジエチルバルビツール酸の混合液),y;水酸化ナトリウム
また、上記に例示した緩衝液が好適であるが、これら以外にも、酸性域あるいは中性域での緩衝能が高い緩衝液も、混合量の割合に応じて中性域で利用することはできるため、これらも利用することは可能である。
また、酸性溶液の場合は、燃料である糖の異性化を防止できたり、微生物発生による腐敗から防止することができるため、長期間にわたって保存あるいは利用することができる。
これらの酸性溶液としては、例えば、塩酸溶液、炭酸溶液、硫酸溶液のような水溶液があげられる。
上記構成を有する燃料電池1の作用について以下に説明する。
本実施形態に係る燃料電池1によれば、アノード領域Bでは、糖燃料液17(グルコース)は、アノード12において電子を放出するともに、水素イオンを生成する(酸化)。アノード12に放出された電子は、アノード12とカソード11とを電気的に接続する導線18,19(および外部機器20)を通って、カソード11に送られる。一方、カソード領域Aでは、通気部14および撥水部材15を介して容器10の外部から酸素が供給される。これにより、カソード11表面において、容器10の外部から供給された酸素と、アノード12から送られてきた電子と、カソード領域A中の水または通気部14を介して容器10外部から供給された水(水蒸気)とが反応して、水酸化物イオンが生成される(還元)。
このように生成された水酸化物イオンは、カソード領域Aとアノード領域Bとを区画するアニオン交換膜13を透過して、アノード領域Bに到達する。そして、アノード領域Bでは、アノード12において生成された水素イオンと、カソード領域Aから移動してきた水酸化物イオンとが反応して水が生成される。上記のように、アノード12において酸化が行われるともに、カソード11において還元が行われることで、発電が行われる。
この場合において、アノード領域Bに収容されている糖燃料液17は、酸性または中性であるため、カソード領域Aにおいて生成された水酸化物イオンのアノード領域Bへの移動抵抗を小さくすることができる。これにより、水酸化物イオンのカソード領域Aからアノード領域Bへの移動を円滑に行うことができ、燃料電池1の出力を向上することができる。
また、糖燃料液17として利用される単糖類のグルコースは、アルカリ性の中ではフルクトースへの異性化が進みやすくなる。このフルクトースは還元性を有さないため、グルコースが異性化してフルクトースに変化すると、糖酸化による発電が行えなくなる。そこで、アノード領域Bの糖燃料液17(グルコース)を酸性または中性とすることで、グルコースのフルクトースへの異性化を防止することができ、糖燃料液17の劣化を防止することができる。
また、カソード領域Aに、例えば水酸化カリウム水溶液(KOH)等のアルカリ性溶液16を収容することで、カソード領域Aにおける還元反応を促進するとともに、発電開始時における、カソード領域Aからアニオン交換膜13を透過してアノード領域Bに移動する水酸化物イオンの量を増加させることができ、燃料電池1の起動速度を速めることができる。
[第1の変形例]
次に、本実施形態に係る燃料電池1の第1の変形例について以下に説明する。
本変形例に係る燃料電池2は、図2に示すように、前述の燃料電池1の構成(図1参照)に加え、アルカリ性水溶液16を収容するアルカリタンク21と、アルカリタンク21とカソード領域Aとを接続する配管(アルカリ供給手段)22と、配管22の途中位置に設けられたバルブ23とを備えている。
上記構成を有する燃料電池2によれば、バルブ23を開くことで配管22により、アルカリタンク21からカソード領域Aにアルカリ性水溶液16を供給することができる。これにより、カソード領域Aにおける還元反応を促進するとともに、燃料電池2の起動速度を速めることができる。
また、バルブ23を動作させることで、燃料電池2の起動時にのみ、カソード領域Aにアルカリ性水溶液16を供給することができる。これにより、燃料電池2の停止時において、水酸化物イオンがカソード領域Aからアニオン交換膜13を透過してアノード領域Bに移動することを防止することができ、アノード領域Bに収容されている糖燃料液17の、水酸化物イオンによる劣化を防止することができる。
なお、本変形例に係る燃料電池2において、カソード11は、配管22から供給されるアルカリ性水溶液16をカソード11全体に行き届かせるために、多孔質材料で構成することが好適である。
[第2の変形例]
次に、本実施形態に係る燃料電池1の第2の変形例について以下に説明する。
本変形例に係る燃料電池3は、図3に示すように、前述の燃料電池1の構成(図1参照)に加え、アノード領域Bに連通するシリンジ25と、シリンジ25内に配置されたピストン(減圧手段)26とを備えている。
上記構成を有する燃料電池3によれば、シリンジ25内のピストン26を動作させることで、シリンジ25内およびアノード領域B内の糖燃料液17を減圧することができる。
これにより、燃料電池3の停止時において、ピストン26によりアノード領域Bの内圧をカソード領域Aの内圧よりも低くして、アノード領域Aの水が、アニオン交換膜13を透過してカソード領域Bに移動することを防止することができる。これにより、浸透圧の作用に伴う水の移動によるカソード容器内のアルカリ溶液の無用な希釈劣化を防止することができる。
[第3の変形例]
次に、本実施形態に係る燃料電池1の第3の変形例について以下に説明する。
本変形例に係る燃料電池4は、図4に示すように、前述の燃料電池1の構成(図1参照)に加え、カソード領域Aとアノード領域Bとの間の電位差を生じさせる印加装置(印加手段)30を備えている。
印加装置30は、カソード領域Aに配置された電極31と、アノード領域Bに配置された電極32と、これら電極に電圧を印加する電源35と、電極31と電源35の正極とを接続する導線33と、電極32と電源35の負極とを接続する導線34と、導線34に設けられたスイッチ36とを備えている。
上記構成を有する燃料電池4によれば、スイッチ36を閉じて電極31と電極32との間に電位差を設けることができる。具体的には、電極31が配置されたカソード領域Aの電位を、電極32が配置されたアノード領域Bの電位よりも高くすることができる。本実施例では、具体的には0.8V〜1.3V程度の電位差を印加を行っている。
これにより、燃料電池4の停止時において、印加装置30によりカソード領域Aの電位をアノード領域Bの電位よりも高くして、カソード領域Aの水酸化物イオンが、アニオン交換膜13を透過してアノード領域Bに移動することを防止することができる。これにより、アノード領域Bに収容されている糖燃料液17の、水酸化物イオンによる劣化を防止することができる。
[第4の変形例]
次に、本実施形態に係る燃料電池1の第4の変形例について以下に説明する。
本変形例に係る燃料電池5は、図5に示すように、前述の燃料電池1の構成(図1参照)において、アニオン交換膜13に代えて、互いに対向して配置された第1のアニオン交換膜13aと第2のアニオン交換膜13bとを有している。
第1のアニオン交換膜13aと第2のアニオン交換膜13bとの間には、リング状の弾性部材38が容器10の外周に沿って設けられている。リング状の弾性部材38により密閉された第1のアニオン交換膜13aと第2のアニオン交換膜13bとの間には、領域Cが形成されている。この領域Cには、例えば水酸化カリウム水溶液(KOH)等のアルカリ性溶液39が封入されている。
上記構成を有する燃料電池5によれば、第1のアニオン交換膜13aおよび第2のアニオン交換膜13bに、これら交換膜の間に封入されたアルカリ性溶液39を浸潤させ、第1のアニオン交換膜13aと第2のアニオン交換膜13bとをアルカリ性に維持することができる。これにより、酸素還元や糖酸化の過電圧を下げることができ、燃料電池5の発電効率を向上することができる。また、第1のアニオン交換膜13aと第2のアニオン交換膜13bとの間にアルカリ性水溶液16を封入することで、通気部14および撥水部材15を介してカソード領域Aに浸入した二酸化炭素による炭酸化を防止することができ、アルカリ性溶液39の劣化を防止することができる。
また、本発明の一実施形態および各変形例において、カソード領域A内のアルカリ水溶液16に水酸化ナトリウム(NaOH)を、アノード領域Bには糖燃料内として還元性を有する糖と塩酸を用いることもできる。この場合、カソード領域A側のアルカリ性溶液からは水酸化イオンがアノード領域B側へ移動し、アノード領域B側の酸性の糖溶液からは、塩化イオンがカソード側へ移動する。
これにより、カソード領域A側ではNaOHがNaClへ変化し、アノード領域B側ではHClの水素イオンが水酸化イオンにより中和されて水(HO)へと変わる。このため、初期はアルカリと酸であった水溶液は、NaCl水溶液と水へと変化するため、廃棄の際の溶液の安全性が高めることができる。
さらに、アノード界面で生じる中和反応熱によって糖酸化反応か活性が高まる効果もある。
また、本発明の一実施形態および各変形例において、カソード領域A内のアルカリ水溶液16に水酸化ナトリウム(NaOH)を、アノード領域Bには糖燃料内として還元性を有する糖と有機酸を用いることもできる。この有機酸としては、特にカルボン酸やアミノ酸が想定される。この中でも特にグルコースを燃料とする場合は、グルコースより拡散速度が速く、反応の拡散律速が低下しづらい炭素数が7以下の単鎖脂肪酸が好ましい。
具体的な酸としては、カルボン酸では、酢酸、リンゴ酸、コハク酸、クエン酸、ギ酸、プロピオン酸、酪酸(ブチル酸)、吉草酸(バレリアン酸)、カプロン酸、エナント酸、乳酸、酒石酸、マレイン酸、フマル酸、マロン酸、アコニット酸、グルタル酸、アジピン酸、アスコルビン酸などがあげられ、アミノ酸ではグリシン、アラニン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、グルタミン酸、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、メチオニン、フェニルアラニン、プロリン、セリン、トレオニン、チロシン、バリンなどが挙げられる。
これらの酸を用いる場合、例えば酢酸では酢酸ナトリウム、コハク酸ではコハク酸2ナトリウムなど、反応が進むことで安全性の高いナトリウム塩へと変化するため、廃棄の際の溶液の安全性が高めることができる。
以上、本発明の一実施形態および各変形例について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。例えば、本発明を上記の実施形態および各変形例を適宜組み合わせた実施形態に適用してもよく、特に限定されるものではない。
A カソード領域
B アノード領域
1,2,3,4,5 燃料電池
10 容器
11 カソード
12 アノード
13 アニオン交換膜
13a 第1のアニオン交換膜
13b 第2のアニオン交換膜
14 通気部
15 撥水部材
16 アルカリ性溶液
17 糖燃料液
18,19 導線
20 外部機器
21 アルカリタンク
22 配管(アルカリ供給手段)
23 バルブ
25 シリンジ
26 ピストン(加圧手段)
30 印加装置
31,32 電極
35 電源
38 弾性部材
39 アルカリ性溶液

Claims (6)

  1. カソードおよびアノードと、
    前記カソードおよび前記アノードを収容する容器と、
    該容器内に配置され、前記容器内を前記カソードが配置されたカソード領域と前記アノードが配置されたアノード領域とに区画するアニオン交換膜とを備え、
    前記カソード領域における前記容器の外表面には、前記容器外部からの酸素を透過する通気部が形成され、
    前記アノード領域には中性または酸性の糖燃料が収容されている燃料電池。
  2. 前記カソード領域にはアルカリ性の電解質溶液が収容されている請求項1に記載の燃料電池。
  3. アルカリ性の電解質溶液を収容するアルカリタンクと、
    該アルカリタンクから前記カソード領域にアルカリ性の電解質溶液を供給するアルカリ供給手段とを備える請求項1また2に記載の燃料電池。
  4. 前記アニオン交換膜が、互いに対向して配置された第1のアニオン交換膜と第2のアニオン交換膜とから構成され、
    前記第1のアニオン交換膜と前記第2のアニオン交換膜との間にアルカリ性の電解質溶液が封入されている請求項1〜3のいずれかに記載の燃料電池。
  5. 前記アノード領域の内圧を前記カソード領域の内圧よりも低くする減圧手段を備える請求項1〜4のいずれかに記載の燃料電池。
  6. 前記カソード領域の電位を前記アノード領域の電位よりも高くする印加手段を備える請求項1〜5のいずれかに記載の燃料電池。
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