JP2012123662A - 電気機器およびそのプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】筐体に異物が入り込んだ場合にそれを直ちに検知して短絡や焼け焦げを防ぐことができる安全性にすぐれた電気機器およびそのプログラムを提供する。
【解決手段】電気機器の筐体内に入った異物を異物センサが検知し、それから所定時間後に同じ異物センサが異物を検知しているか否かを判定し、この判定結果が肯定の場合は異物を検知したことおよびその検知箇所を報知し、当該電気機器が所定の処理を実行中であればその処理の終了後に当該電気機器の動作を停止し、所定の処理を実行中で無ければ当該電気機器の動作を直ちに停止する。
【選択図】図3
【解決手段】電気機器の筐体内に入った異物を異物センサが検知し、それから所定時間後に同じ異物センサが異物を検知しているか否かを判定し、この判定結果が肯定の場合は異物を検知したことおよびその検知箇所を報知し、当該電気機器が所定の処理を実行中であればその処理の終了後に当該電気機器の動作を停止し、所定の処理を実行中で無ければ当該電気機器の動作を直ちに停止する。
【選択図】図3
Description
この発明の実施形態は、通気孔が形成された筐体を持つ電気機器およびそのプログラムに関する。
電子式キャッシュレジスタ、POSターミナル、パーソナルコンピュータ等の電気機器は、回路基板およびその回路基板上の電気部品を通気孔が形成された筐体で被っている。この筐体に、通気孔を通して塵や虫などの異物が入り込むことがある。とくに、筐体の中は温かいため、しばしば、蠅、蚊、ゴキブリなどの虫が侵入する。
筐体に異物が入り込むと、回路や電気部品が短絡する可能性がある。入り込んだ異物が電気部品の高熱で焼け焦げることもある。
虫の侵入に関しては、筐体内の回路基板上に虫の接触を検知するセンサを設け、センサが虫を検知した場合にその旨を報知するものがある(例えば特許文献1)。
虫の侵入を検知して報知するだけでは、安全対策として不十分である。
この発明の実施形態の目的は、筐体に異物が入り込んだ場合にそれを直ちに検知して短絡や焼け焦げを防ぐことができる安全性にすぐれた電気機器およびそのプログラムを提供することである。
この発明の実施形態の目的は、筐体に異物が入り込んだ場合にそれを直ちに検知して短絡や焼け焦げを防ぐことができる安全性にすぐれた電気機器およびそのプログラムを提供することである。
この発明の実施形態の電気機器は、回路基板および電気部品を被う筐体と、この筐体内に入った異物を検知する検知手段と、この検知手段が異物を検知したとき、当該電気機器の動作を停止する制御手段と、を備える。
以下、この発明の一実施形態を説明する。
図1において、1は電気機器たとえばPOSターミナルの本体で、現金等を収容するためのドロワ2を付属して備え、商店等のレジカウンタに設置される。ドロワ2は、開閉自在な引出し2aを有する。
図1において、1は電気機器たとえばPOSターミナルの本体で、現金等を収容するためのドロワ2を付属して備え、商店等のレジカウンタに設置される。ドロワ2は、開閉自在な引出し2aを有する。
そして、本体1は、正面側にキーボード3、モードスイッチ4、カードリーダ5、およびタッチパネル式のオペレータディスプレイ(カラー液晶ディスプレイ)6を有し、購入者が立つ側に客面ディスプレイ(カラー液晶ディスプレイ)7を有する。また、本体1は、ジャーナルを電子媒体に保存する電子ジャーナル8、レシートやジャーナル用紙をプリントするプリンタ9、商品に付されたラベルのバーコードを読取るバーコードスキャナ10を有する。
上記キーボード3は、数値入力用のテンキーおよび条件設定用の各種設定キーを有する。モードスイッチ4は、各種業務モードの選択用で、専用キーにより操作される。カードリーダ5は、カードの挿入およびスライド操作により、そのカードに記録されているデータを読取る。オペレータディスプレイ6は、商品販売処理に伴うデータ表示およびデータ入力用の各種画面を表示する。客面ディスプレイ7は、商品販売処理に伴う各種データを表示する。
本体1は、図2に示す筐体20で被われている。この筐体20内の回路基板30に後述する制御回路のCPU31および各種電気部品が配置され、そのCPU31および各種電気部品がリード線や導電パターンなどで電気的に配線接続される。CPU31にはヒートシンク32が設けられ、CPU31の熱がヒートシンク32によって放出される。
筐体20の側面部20aに通気孔21が形成され、筐体20の背面部20bに通気孔22が形成される。背面部20bには排気口23も形成され、その排気口23の内側に排気ファン33が配設される。排気ファン33が動作すると、筐体20の外の空気が通気孔21,22を通って筐体20内に吸込まれ、その吸込み空気がヒートシンク32から熱を奪い、そのヒートシンク32を経た空気が排気口23から筐体20外に排出される。
そして、回路基板30の複数個所に複数の異物センサ40が配置される。これら異物センサ40が配置される個所として、通気孔21の近傍、通気孔22の近傍、排気口23の近傍、CPU31の近傍などが選定される。異物センサ40としては、例えば、異物の接触を圧力として捕らえる圧力センサが用いられる。なお、異物センサ40の配置箇所としては、回路基板30上に限らず、筐体20の内周面を含めてもよい。
制御回路を図3に示す。
上記CPU31にチップセット51が接続され、そのチップセット51に上記ドロワ2、キーボード3、モードスイッチ4、カードリーダ5、オペレータディスプレイ6、客面ディスプレイ7、電子ジャーナル8、プリンタ9、バーコードスキャナ10、プログラム記憶用のROM52、各種データ記憶用のRAM53、データファイル記憶用のハードディスクドライブ(HDD)54、通信用インタフェース55、排気ファン33のモータ33M、および上記各異物センサ40が接続される。
上記CPU31にチップセット51が接続され、そのチップセット51に上記ドロワ2、キーボード3、モードスイッチ4、カードリーダ5、オペレータディスプレイ6、客面ディスプレイ7、電子ジャーナル8、プリンタ9、バーコードスキャナ10、プログラム記憶用のROM52、各種データ記憶用のRAM53、データファイル記憶用のハードディスクドライブ(HDD)54、通信用インタフェース55、排気ファン33のモータ33M、および上記各異物センサ40が接続される。
上記ROM52は、商品販売処理に必要な制御プログラムとして、オペレーティングシステム(OS)およびアプリケーションプログラムを記憶している。通信用インタフェース55は、通信用ネットワークたとえばLANを介して上位のホストコンピュータとのデータ送受信を行う。ハードディスクドライブ54は、商品名およびその商品名ごとの商品価格(単価)を対応付けて格納した商品データファイル、売上額を計上するための売上計データファイル、収入額を計上するための収入計データファイルなどを記憶している。
上記CPU31、ROM52、RAM53、ハードディスクドライブ54などを主体に、商品販売処理用のコンピュータが構成される。
そして、CPU31は、ROM52内の制御プログラムに基づく主要な機能として、次の(1)〜(3)の手段を有する。
(1)購入者が購入しようとする商品に関する商品販売処理を実行する手段。
(1)購入者が購入しようとする商品に関する商品販売処理を実行する手段。
(2)各異物センサ40のいずれかが異物を検知したとき、当該POSターミナルの動作を停止(シャットダウンという)する制御手段。具体的には、各異物センサ40のいずれかが異物を検知したとき、当該POSターミナルが商品販売処理(所定の処理)を実行中であればその商品販売処理の終了後に当該POSターミナルの動作を停止し、商品販売処理を実行中でなければ当該POSターミナルの動作を直ちに停止する。
(3)各異物センサ40のいずれかが異物を検知したとき、それから所定時間t1(例えば数秒)後に同じ異物センサが異物を検知しているか否かを判定し、この判定結果が肯定の場合は異物として塵や虫などを検知したことおよびその検知箇所をディスプレイの表示とプリンタの印字により報知し、判定結果が否定の場合は異物として虫を検知したことおよびその検知箇所をディスプレイの表示とプリンタの印字により報知する報知手段。
つぎに、図4のフローチャートを参照しながら動作について説明する。
筐体20の通気孔21,22のいずれかに異物が入り込み、入り込んだ異物が各異物センサ40のいずれかに接触すると、その接触が異物ありとして検知される(ステップ101のYES)。このとき、タイムカウントtが開始され(ステップ102)、そのタイムカウントtと所定時間t1とが比較される(ステップ103)。
筐体20の通気孔21,22のいずれかに異物が入り込み、入り込んだ異物が各異物センサ40のいずれかに接触すると、その接触が異物ありとして検知される(ステップ101のYES)。このとき、タイムカウントtが開始され(ステップ102)、そのタイムカウントtと所定時間t1とが比較される(ステップ103)。
タイムカウントtが所定時間t1に達すると(ステップ103のYES)、タイムカウントtがクリアされるとともに(ステップ104)、上記異物ありを検知したのと同じ異物センサ40が異物ありをまだ検知しているか否かが判定される(ステップ105)。
上記異物ありを検知したのと同じ異物センサ40が異物ありをまだ検知していれば(ステップ105のYES)、異物として塵を検知したこと及びその検知箇所が、オペレータディスプレイ6の表示およびプリンタ9でのレシート用紙への印字によりオペレータに報知される(ステップ106)。同じ異物センサ40にとどまる異物としては、塵が主であるが、場合によっては蠅、蚊、ゴキブリなどの虫も含まれる。
この報知に伴い、当該POSターミナルが商品販売処理の実行中であるか否かが判定される(ステップ108)。商品販売処理の実行中でなければ(ステップ108のYES)、当該POSターミナルの動作が強制的に停止(シャットダウン)される(ステップ109)。商品販売処理の実行中であれば(ステップ108のNO)、その商品販売処理の終了を待って、当該POSターミナルの動作が強制的に停止される(ステップ109)。
こうして当該POSターミナルの動作が停止することにより、異物がとどまることによる回路や電気部品の短絡を防ぐことができ、異物が電気部品の高熱で焼け焦げる不具合も防ぐことができる。これにより、当該POSターミナルの安全性が向上する。
オペレータは、筐体20内に異物が入り込んだこと、そのために当該POSターミナルの動作が停止したことを、オペレータディスプレイ6の表示およびプリンタ9でのレシート用紙への印字を見ることで的確に把握できる。表示および印字には、各異物センサ40のどれが異物を検知したかの検知箇所も含まれるので、その検知箇所に基づき、塵や虫が通気孔21,22のどこから入り込んだかも容易に把握できる。そして、オペレータは、これら把握した情報に基づき、筐体20を開けて内部の異物を確実に取り除くことができる。
短絡が置き易い箇所として、回路基板30上の電源回路から導出された配線などがある。そのような箇所に塵や虫などの異物が少しずつ溜まり、その異物が湿気を帯びてしかも塩分を含んでいると、電気伝導性が生じて短絡が起き易くなるが、オペレータによって異物が取り除かれるので、そのような短絡を防ぐことができる。
異物の侵入頻度が多い場合、異物の侵入量が多い場合、異物の侵入箇所が通気孔21,22のどちらかに偏っている場合には、例えば本体1の設置場所を移動するなどの対策により、そのような侵入頻度や侵入量を減らせるとともに、侵入箇所の偏りを解消できる。
一方、上記ステップ105の判定において、異物ありを検知したのと同じ異物センサ40が異物ありをもう検知していなければ(ステップ105のNO)、一旦検知した異物が別の場所へ飛び去った虫であるとの判断の下に、虫を検知したこと及びその検知箇所が、オペレータディスプレイ6の表示およびプリンタ9のレシート印字によってオペレータに報知される(ステップ107)。
この報知に伴い、当該POSターミナルが商品販売処理の実行中であるか否かが判定される(ステップ108)。商品販売処理の実行中でなければ(ステップ108のYES)、当該POSターミナルの動作が強制的に停止(シャットダウン)される(ステップ109)。商品販売処理の実行中であれば(ステップ108のNO)、その商品販売処理の終了を待って、当該POSターミナルの動作が強制的に停止される(ステップ109)。
こうして当該POSターミナルの動作が停止することにより、侵入した虫による回路や電気部品の短絡を防ぐことができ、侵入した虫が電気部品の高熱で焼け焦げる不具合も防ぐことができる。これにより、当該POSターミナルの安全性が向上する。オペレータは、筐体20内に虫が侵入したこと、そのために当該POSターミナルの動作が停止したことを、オペレータディスプレイ6の表示およびプリンタ9でのレシート用紙への印字を見ることで的確に把握することができる。表示および印字には、各異物センサ40のどれが最初に虫を検知したかの検知箇所も含まれるので、その検知箇所に基づき、虫が通気孔21,22のどこから入り込んだかも容易に把握できる。そして、オペレータは、これら把握した情報に基づき、筐体20を開けて内部の虫を確実に取り除くことができる。
虫の侵入頻度が多い場合、虫の侵入量が多い場合、侵入箇所が通気孔21,22のどちらかに偏っている場合には、例えば本体1の設置場所を移動するなどの対策により、そのような侵入頻度や侵入量を減らせるとともに、侵入箇所の偏りを解消できる。
なお、上記実施形態では、電気機器としてPOSターミナルを例に説明したが、他の電気機器にも同様に実施可能である。また、異物センサ40として圧力センサを用いる場合を例に説明したが、同様の機能を有するものであれば、他のセンサを用いてもよい。
その他、上記実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、書き換え、変更を行うことができる。この実施形態や変形は、発明の範囲は要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
その他、上記実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、書き換え、変更を行うことができる。この実施形態や変形は、発明の範囲は要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…POSターミナルの本体、2…ドロワ、6…オペレータディスプレイ、9…プリンタ、20…筐体、21,22…通気孔、23…排気口、30…回路基板、31…CPU、32…ヒートシンク、33…排気ファン、40…異物センサ
Claims (6)
- 回路基板および電気部品を被う筐体と、
この筐体内に入った異物を検知する検知手段と、
この検知手段が異物を検知したとき、当該電気機器の動作を停止する制御手段と、
を備える電気機器。 - 前記制御手段は、前記検知手段が異物を検知したとき、当該電気機器が所定の処理を実行中であればその処理の終了後に当該電気機器の動作を停止し、所定の処理を実行中でなければ当該電気機器の動作を直ちに停止する、
ことを特徴とする請求項1記載の電気機器。 - 前記検知手段は、前記筐体内の複数個所に設けられている、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電気機器。 - 前記各異物センサのいずれかが異物を検知したとき、それから所定時間後に同じ異物センサが異物を検知しているか否かを判定し、この判定結果が肯定の場合は異物を検知したことおよびその検知箇所を報知し、判定結果が否定の場合は虫を検知したことおよびその検知箇所を報知する報知手段、
をさらに備えることを特徴とする請求項3記載の電気機器。 - 前記報知手段は、前記各異物センサのいずれかが異物を検知したとき、それから所定時間後に同じ異物センサが異物を検知しているか否かを判定し、この判定結果が肯定の場合は異物を検知したことおよびその検知箇所をディスプレイの表示とプリンタの印字により報知し、判定結果が否定の場合は虫を検知したことおよびその検知箇所をディスプレイの表示とプリンタの印字により報知する、
ことを特徴とする請求項4記載の電気機器。 - 回路基板および電気部品を被う筐体と、この筐体内に入った異物を検知する検知手段と、コンピュータと、を備えた電気機器において、
前記コンピュータに、
前記検知手段が異物を検知したとき、当該電気機器の動作を停止する機能を持たせる、
ことを特徴とする電気機器のプログラム。
Priority Applications (1)
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JP2010274568A JP2012123662A (ja) | 2010-12-09 | 2010-12-09 | 電気機器およびそのプログラム |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN106979976A (zh) * | 2016-01-19 | 2017-07-25 | 发那科株式会社 | 具备异物检测面板的电气装置 |
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JP2005017547A (ja) * | 2003-06-25 | 2005-01-20 | Hitachi Ltd | 映像表示装置 |
-
2010
- 2010-12-09 JP JP2010274568A patent/JP2012123662A/ja active Pending
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