JP2012123524A - 回路設計支援装置、回路設計支援方法および半導体集積回路 - Google Patents

回路設計支援装置、回路設計支援方法および半導体集積回路 Download PDF

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Abstract

【課題】半導体集積回路の遅延時間の変動を抑制すること。
【解決手段】回路設計支援装置1は、選択部1bと配置部1cとを有している。選択部1bは、設計対象の半導体集積回路モデルが備えるレジスタモデル2bにクロック信号を供給するクロック信号線の分岐点P1からレジスタモデル2bのクロック信号入力端子に至る第1の経路と、分岐点P1からレジスタモデル2bのデータ信号入力端子に至る第2の経路の、配線に関する物理パラメータの差分値に基づいて、物理パラメータが異なる配線負荷を有する複数の遅延回路モデルから遅延回路モデルBを選択する。配置部1cは、選択された遅延回路モデルBをデータ信号入力端子に接続されるデータ信号線に配置する。
【選択図】図1

Description

本発明は回路設計支援装置、回路設計支援方法および半導体集積回路に関する。
近年、半導体集積回路の微細化、高集積化に伴い、半導体集積回路のトランジスタのゲート長およびゲート幅等のばらつき(以下プロセスばらつきという)や、配線長や配線幅等のばらつき(以下配線ばらつきという)による遅延時間の変動が増大している。このため、これら遅延時間のばらつきを検証するタイミング検証の負担の増大を抑制する技術が考えられている。
タイミング検証では、例えば、レジスタ(フリップフロップ)に入力されるデータ信号と、クロック信号とのタイミングがタイミング制約を満たすか否かが検証される。タイミング制約が満たされない場合には、データ信号を伝達するデータパスまたはクロック信号を伝達するクロックパスに、例えば、大きな遅延をもつディレイバッファを挿入することで、遅延時間の調整が行われる。
特開2009−110380号公報 特開2008−21134号公報
しかし、ディレイバッファ内の配線は短く、ディレイバッファを挿入したパスと他のパスでは配線ばらつきによる遅延時間の変動に差が出てくる場合がある。そのため、トランジスタのプロセスばらつきと配線ばらつきの関係によっては、レジスタに入力されるデータ信号とクロック信号のタイミングの余裕値(スラック値)が大きく変動してしまい、タイミング制約違反が発生するという問題があった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、半導体集積回路でのタイミング制約違反の発生を抑制する回路設計支援装置、回路設計支援方法および半導体集積回路を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、開示の回路設計支援装置が提供される。この回路設計支援装置は、選択部と配置部とを有している。
選択部は、設計対象の半導体集積回路モデルが備えるレジスタモデルにクロック信号を供給するクロック信号線の基準位置からレジスタモデルのクロック信号入力端子に至る第1の経路と、基準位置からレジスタモデルのデータ信号入力端子に至る第2の経路の、配線に関する物理パラメータの差分値に基づいて、物理パラメータが異なる配線負荷を有する複数の遅延回路モデルから遅延回路モデルを選択する。
配置部は、選択された遅延回路モデルをデータ信号入力端子に接続されるデータ信号線に配置する。
また、上記目的を達成するために、開示の半導体集積回路が提供される。この半導体集積回路は、クロック信号入力端子とデータ信号入力端子とを備えたレジスタと、クロック信号入力端子にクロック信号を供給するクロック信号線の基準位置からレジスタのクロック信号入力端子に至る第1の経路の配線と、基準位置からレジスタのデータ信号入力端子に至る第2の経路の、配線に関する物理パラメータの差分値が等しくなるように調整された配線負荷を備えた遅延回路とを有している。
開示の回路設計支援装置、回路設計支援方法および半導体集積回路によれば、半導体集積回路でのタイミング制約違反の発生を抑制できる。
第1の実施の形態の回路設計支援装置の概要を示す図である。 第2の実施の形態の回路設計支援装置のハードウェアの一構成例を示す図である。 回路設計支援装置の機能を示すブロック図である。 遅延回路ライブラリ格納部に格納されている遅延回路モデルを説明する図である。 遅延回路ライブラリ格納部に格納されている遅延回路モデルを説明する図である。 遅延回路ライブラリ格納部に格納されている遅延回路モデルを説明する図である。 遅延回路ライブラリ格納部に格納された部品モデルを示す図である。 トランジスタ間に配置する部品の一例を示す図である。 部品管理テーブルを示す図である。 回路設計支援装置の処理を示すフローチャートである。 遅延回路モデルの決定処理を示すフローチャートである。 遅延回路モデルの決定処理の具体例を示す図である。
以下、実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
まず、実施の形態の回路設計支援装置について説明し、その後、実施の形態をより具体的に説明する。
<第1の実施の形態>
図1は、第1の実施の形態の回路設計支援装置の概要を示す図である。
実施の形態の回路設計支援装置(コンピュータ)1は、タイミング検証時に、設計対象の半導体集積回路のモデル(半導体集積回路モデル)のタイミング制約違反が発生した箇所にタイミング制約違反を回避する遅延回路モデルを配置する機能を有している。実施の形態の回路設計支援装置1は、例えば、格納部1aと選択部1bと配置部1cとを有している。
格納部1aは、配線に関する物理パラメータが異なる配線負荷を有する複数の遅延回路モデルを識別する情報を格納する。配線に関する物理パラメータとしては、例えば、配線長、配線抵抗、配線容量、配線負荷による信号の遅延時間等が挙げられる。図1には、格納部1aに格納されたテーブル1a1を示している。テーブル1a1では、一例として配線に関する物理パラメータとして配線長を用いた場合を示している。テーブル1a1の配線長の欄には、配線負荷の配線長が格納されている。また、遅延時間の欄には、遅延回路モデルにより発生する遅延時間の値が格納されている。
選択部1bは、タイミング制約違反が発生したレジスタモデルにクロック信号を供給するクロック信号線の基準位置から、第1の経路と第2の経路の配線に関する物理パラメータ(本実施の形態では配線長)の差分値を取得する。
第1の経路は、上記基準位置から上記レジスタモデルのデータ信号入力端子に至る経路であり、以下データパスと呼ぶ。第2の経路は、上記基準位置から上記レジスタモデルのクロック信号入力端子に至る経路であり、以下クロックパスと呼ぶ。
差分値は、選択部1bが演算により求めてもよいし、図示しない他の装置から取得してもよい。
図1では、レジスタモデル2aと後段のレジスタモデル2bを図示している。クロック信号線およびデータ信号線には、信号のゆがみ(スキュー)を抑制する複数のバッファモデルが挿入されている。
図1におけるデータパスは、クロック信号線の分岐点P1を基準位置としている。そして、この分岐点P1から信号の伝達方向、すなわち、バッファモデル3a、レジスタモデル2a、およびバッファモデル3bを経由してレジスタモデル2bのデータ信号入力端子に至る経路である。また、図1におけるクロックパスは、分岐点P1から信号の伝達方向、すなわち、バッファモデル3c、3d、3e、3f、3gを経由してレジスタモデル2bのクロック信号入力端子に至る経路である。
また、選択部1bは、取得したデータパスとクロックパスの配線長および遅延時間に基づいて、複数の遅延回路モデルから遅延回路モデルを選択する。例えば、選択部1bは、データパスとクロックパスの配線長の差分に等しい配線長を有し、タイミング制約を満たす遅延時間を有する遅延回路モデルをテーブル1a1から選択する。例えば、データパスの配線長とクロックパスの配線長の差が100μmであり、タイミング制約を満たすのに足りない時間が1nsである場合、選択部1bはテーブル1a1を参照し、条件に一致する遅延回路モデルBが選択される。
配置部1cは、選択された遅延回路モデルをレジスタモデル間のデータ信号線に配置する。図1では、配置部1cは、遅延回路モデルBをレジスタモデル2aとレジスタモデル2b間のデータ信号線に配置する。なお、遅延回路モデルBは、回路設計支援装置1内の図示しない記憶部に記憶されていてもよいし、図示しない他の装置から読み出して配置するようにしてもよい。
この回路設計支援装置1によれば、選択部1bが、テーブル1a1を参照することで配置する遅延回路モデルを選択し、配置部1cが、選択部1bにより選択された遅延回路モデルを配置するようにした。配置する遅延回路モデルは、データパスとクロックパスの配線に関する物理パラメータの差を補償するものであるため、配線ばらつきがデータパスとクロックパスとで同様となる。これにより配線ばらつきによる遅延時間の変動は、両パスで同様となるため、配線ばらつきによるタイミング制約違反の発生を抑制できる。
さらに、選択回路モデルは、データパスとクロックパスの遅延時間に応じて選択されるので、トランジスタのプロセスばらつきと配線ばらつきの両方を考慮した設計を行うことができ、半導体集積回路におけるタイミング制約違反の発生を抑制できる。
なお、選択部1bおよび配置部1cは、回路設計支援装置1が有するCPU(Central Processing Unit)が備える機能により実現することができる。また、格納部1aは、回路設計支援装置1が有するRAM(Random Access Memory)やハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)等が備えるデータ記憶領域により実現することができる。
以下、実施の形態をより具体的に説明する。
<第2の実施の形態>
図2は、第2の実施の形態の回路設計支援装置のハードウェアの一構成例を示す図である。
回路設計支援装置10は、CPU101によって装置全体が制御されている。CPU101には、バス108を介してRAM102と複数の周辺機器が接続されている。
RAM102は、回路設計支援装置10の主記憶装置として使用される。RAM102には、CPU101に実行させるOS(Operating System)のプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM102には、CPU101による処理に使用する各種データが格納される。
バス108に接続されている周辺機器としては、ハードディスクドライブ103、グラフィック処理装置104、入力インタフェース105、光学ドライブ装置106、および通信インタフェース107がある。
ハードディスクドライブ103は、内蔵したディスクに対して、磁気的にデータの書き込みおよび読み出しを行う。ハードディスクドライブ103は、回路設計支援装置10の二次記憶装置として使用される。ハードディスクドライブ103には、OSのプログラム、アプリケーションプログラム、および各種データが格納される。なお、二次記憶装置としては、フラッシュメモリ等の半導体記憶装置を使用することもできる。
グラフィック処理装置104には、モニタ104aが接続されている。グラフィック処理装置104は、CPU101からの命令に従って、画像をモニタ104aの画面に表示させる。モニタ104aとしては、CRT(Cathode Ray Tube)を用いた液晶表示装置等が挙げられる。
入力インタフェース105には、キーボード105aとマウス105bとが接続されている。入力インタフェース105は、キーボード105aやマウス105bから送られてくる信号をCPU101に送信する。なお、マウス105bは、ポインティングデバイスの一例であり、他のポインティングデバイスを使用することもできる。他のポインティングデバイスとしては、タッチパネル、タブレット、タッチパッド、トラックボール等が挙げられる。
光学ドライブ装置106は、レーザ光等を利用して、光ディスク200に記録されたデータの読み取りを行う。光ディスク200は、光の反射によって読み取り可能なようにデータが記録された可搬型の記録媒体である。光ディスク200には、Blu−ray(登録商標)、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)等が挙げられる。
通信インタフェース107は、ネットワーク50に接続されている。通信インタフェース107は、ネットワーク50を介して、他のコンピュータまたは通信機器との間でデータの送受信を行う。
以上のようなハードウェア構成によって、本実施の形態の処理機能を実現することができる。
このようなハードウェア構成の回路設計支援装置10内には、以下のような機能が設けられる。
図3は、回路設計支援装置の機能を示すブロック図である。
回路設計支援装置10は、ネットリスト格納部11と、ライブラリ格納部12と、回路遅延計算部13と、セットアップ、ホールド情報格納部14と、タイミング検証部15と、タイミングレポート格納部16と、遅延回路ライブラリ格納部17と、テーブル格納部18と、遅延回路モデル決定部19とを有している。
ネットリスト格納部11には、設計対象の半導体集積回路モデルが備える各回路間の論理接続を示すネットリストが格納されている。
ライブラリ格納部12には、回路や部品のCADデータのライブラリが格納されている。
回路遅延計算部13は、ネットリスト格納部11に格納されているネットリストと、ライブラリ格納部12に格納されているライブラリとに基づいて、半導体集積回路モデルの遅延を計算する。
セットアップ、ホールド情報格納部14には、半導体集積回路モデルが備えるレジスタのセットアップ時間およびホールド時間の情報が格納されている。
タイミング検証部15は、静的タイミング解析(STA:Static Timing Analysis)を実行する。具体的には、セットアップ時間およびホールド時間に基づいて、回路遅延計算部13により計算された遅延時間がクロック信号とデータ信号の相対関係からタイミング制約違反(タイミング・バイオレーション)を起こすか否かを判断する。そして、検証結果をタイミングレポート格納部16に格納する。
遅延回路ライブラリ格納部17には、配線に関する物理パラメータが異なる配線負荷を有する複数種類の遅延回路モデル(バッファ回路モデル)が格納されている。
テーブル格納部18には、遅延回路モデルの、配線に関する物理パラメータ(配線長、配線抵抗等)等を管理するテーブルが格納されている。
遅延回路モデル決定部19は、タイミングレポート格納部16に格納されているタイミングレポートに基づき、タイミング制約違反を起こしたレジスタモデルのデータ信号入力端子に接続されるデータ信号線に遅延回路モデルを配置するか否かを判断する。そして、遅延回路モデルを配置すると判断した場合、遅延回路モデル決定部19は、遅延回路ライブラリ格納部17に格納されている遅延回路モデルの中から、半導体集積回路モデルに挿入する遅延回路モデルを決定する。この決定方法については後に詳述する。また、遅延回路モデル決定部19は、決定した遅延回路モデルを上記のレジスタモデルのデータ信号入力端子に接続されるデータ信号線に配置する。
次に、遅延回路ライブラリ格納部17に格納されている遅延回路モデルを説明する。
本実施の形態の遅延回路モデルは、予め用意された1種類のトランジスタモデルと、複数の配線モデルが組み合わされたモデルである。なお、トランジスタモデルが複数種用意されていてもよい。
図4〜図6は、遅延回路ライブラリ格納部に格納されている遅延回路モデルを説明する図である。
図4に示す遅延回路21は、遅延回路モデルにより具現される遅延回路の内部構造を示している。
図4(a)は、遅延回路21の等価回路を示す図である。遅延回路21は、信号入力端子INに接続されたインバータInv1と、信号出力端子OUTに接続されたインバータInv2とを有している。そして、インバータInv1とインバータInv2との間には、インバータInv1とインバータInv2とを最短距離で配線したときに比べて配線の遅延時間が大きくなるような迂回路が設定された配線が生成されている。
図4(b)は、図4(a)に示す遅延回路21を層構造で表した図である。遅延回路21には、拡散層、ポリシリコン層、第1のメタル層、第2のメタル層がこの順に積層されている。なお、これらの層間に他の層が存在していてもよい。
遅延回路21は、それぞれが等しい構造をなすトランジスタ21a、21b、21c、21d、21e、21fを有している。
例えばトランジスタ21aは、拡散層に形成されソース、ドレインを構成する拡散領域211と、ポリシリコン層に形成されゲート電極を構成するポリシリコン212と、第1のメタル層に形成された電極213a、213b、213cを有している。電極213aには、電源電圧VDDが供給され、電極213bには、電圧VSSが供給される。電極213cは各トランジスタの拡散領域211間を接続している。
また、トランジスタ21aのポリシリコン212に入力端子INが接続され、トランジスタ21fの電極213cに信号出力端子OUTが接続されている。
また、トランジスタ21aの拡散領域211と、トランジスタ21fのポリシリコン212は、それぞれ図示しないビア(Via)を介して第2のメタル層に形成された配線214aに接続されている。この配線214aは、例えば半導体集積回路モデルに挿入されることによりデータ信号線となるものである。これにより、遅延回路21は2段のインバータ回路を構成している。このように、図4(b)に示す遅延回路21は、トランジスタ21b、21c、21d、21eをゲートの遅延時間を増加させるトランジスタとして使用しない例を示している。
配線214aは複数の屈曲部分を有している。なお、配線の形状は、図示した形状に限らず、例えば一部または全部が湾曲していてもよいし、V字状、U字状をなしていてもよい。そして、屈曲することにより形成された互いに平行な配線214a間に、第2のメタル層に形成され配線214aとは接しない電極214bが挿入されている。電極214bのうち、一部は第1のメタル層に形成された電極213aを介して電源電圧VDDに接続されており、他部は第1のメタル層に形成された電極213bを介して電源電圧VSSに接続されている。互いに平行な配線214a間に電極214bが挿入されることで、遅延回路21の電気容量を増加させることができる。
また、図4(b)では配線214aは、第2のメタル層にのみ生成された場合を示したが、これに限らず、第1のメタル層等、配線が他の層に跨って生成されていてもよい。
図5に示す遅延回路22は、トランジスタ21a、21bを有している。トランジスタ21aのポリシリコン212に入力端子INが接続され、トランジスタ21bの電極213cに信号出力端子OUTが接続されている。遅延回路22は、トランジスタ21aの電極213cとトランジスタ21bのポリシリコン212とが配線214cを介して互いに接続されている。この配線214cは、第2のメタル層に形成され、トランジスタ21aの電極213cとトランジスタ21bのポリシリコン212とを最短距離で接続する。この配線214cには、第2のメタル層に形成された配線215が接続されている。
配線215は、互いに噛み合うように形成された櫛歯状の電極215a、215bを有している。電極215bは、電源電圧VDDに接続されている。このような構成にすることで、トランジスタ21a、21bを接続する配線の抵抗値を増加させずに容量負荷を増加させることができる。
図6に示す遅延回路23には、拡散層、ポリシリコン層、第1のメタル層、第2のメタル層、第3のメタル層がこの順に積層されている。なお、これらの層間に他の層が存在していてもよい。
遅延回路23は、トランジスタ21a、21b、21cを有している。この遅延回路23は、トランジスタ21aの電極213cとトランジスタ21bのポリシリコン212とが第2のメタル層に形成された配線216aを介して互いに接続されている。また、トランジスタ21bの電極213cとトランジスタ21cのポリシリコン212とが第3のメタル層に形成された配線216bを介して違いに接続されている。配線216a、216bは、それぞれ複数の屈曲部分を有しており、平面視で配線216a、216bの少なくとも一部が重なるように形成されている。このような構成にすることで、配線の容量負荷を増加させることができる。
ところで、図4〜図6では、予め組み合わされた遅延回路について説明した。これに限らず、遅延回路ライブラリ格納部17にそれぞれの遅延回路モデルを構成する部品モデルとして用意されていてもよい。
図7は、遅延回路ライブラリ格納部に格納された部品モデルを示す図である。
図7に示す部品31は、部品モデルにより具現される回路の内部構造を示している。
部品31は、基板30にトランジスタ21a、21fが配置されている。この基板30のトランジスタ21a、21f間には、トランジスタ21b、21c、21d、21eや、配線214a、214c、215、216a、216bや、電極214b等を配置することができる。遅延回路モデル決定部19がトランジスタや配線を選択して配置することで、遅延回路のトランジスタの遅延時間と配線の遅延時間を任意の時間に設定することができる。
図8は、トランジスタ間に配置する部品の一例を示す図である。
図8(a)に示す部品32は、トランジスタ21b、21cのゲート容量を負荷として利用したものである。例えば部品32をトランジスタ21a、21f間に配置し、トランジスタ21aの出力をトランジスタ21b、21cを介してトランジスタ21fに接続することで、単にトランジスタ21aの出力がトランジスタ21fにつながる通常のバッファに、トランジスタ21b、21cのゲート容量を負荷として付け加えたものとなっている。
図8(b)に示す部品33は、配線214aおよび電極214bを組み合わせた部品である。この部品33をトランジスタ21a、21f間に配置することで、遅延回路21を作成することができる。
図8(c)に示す部品34は、配線214aよりも配線長が短い配線214dと、配線214dに対応して形成された電極214eを有している。この部品34は、部品33に比べ、配線長、配線抵抗および配線容量が小さい部品である。この部品34をトランジスタ21a、21f間に配置することで、遅延回路21の配線長、配線抵抗および配線容量より小さな配線長、配線抵抗および配線容量を有する遅延回路を作成することができる。
図8(d)に示す部品35は、トランジスタ21b、21c、21d、21eと配線214a、214bとが予め組み合わされた部品である。このように、トランジスタと部品とを予め組み合わせて格納しておいてもよい。
なお、図4〜図8では、それぞれが等しい構造をなすトランジスタ21a〜21fと部品とを組み合わせる例について説明した。しかしこれに限らず、遅延回路ライブラリ格納部にはゲートの遅延時間の異なる複数のトランジスタを格納しておき、これらのトランジスタと部品とを組み合わせるようにしてもよい。
次に、部品管理テーブルの内容を説明する。
図9は、部品管理テーブルを示す図である。
部品管理テーブルT1には、遅延回路モデル名、配線長(μm)、配線抵抗(Ω)、配線容量(fF)、配線遅延(ns)、および遅延時間(ns)の欄が設けられている。横方向に並べられた情報同士が互いに関連づけられている。
遅延回路モデル名の欄には、遅延回路モデルを識別する名前が設定されている。配線長の欄には、各遅延回路モデルの配線長が設定されている。配線抵抗の欄には、各遅延回路モデルの配線の抵抗値が設定されている。配線容量の欄には、各遅延回路モデルの配線の容量値が設定されている。配線遅延の欄には、各遅延回路モデルの配線による遅延時間が設定されている。遅延時間の欄には、各遅延回路モデルの遅延時間が設定されている。
次に、回路設計支援装置10の処理を説明する。
図10は、回路設計支援装置の処理を示すフローチャートである。
[ステップS1] 回路遅延計算部13は、ネットリスト格納部11に格納されているネットリストと、ライブラリ格納部12に格納されているライブラリとに基づいて、半導体集積回路モデルの遅延を計算する。その後、ステップS2に遷移する。
[ステップS2] タイミング検証部15は、セットアップ情報およびホールド情報に基づいて、半導体集積回路モデルの静的タイミング解析を行い、回路遅延計算部13により計算された遅延時間が、クロック信号とデータ信号の相対関係からタイミング制約違反を起こすか否かを判断する。そして、検証結果をタイミングレポート格納部16に格納する。
[ステップS3] 遅延回路モデル決定部19は、タイミングレポート格納部16に格納されているレポートにタイミング制約違反(ホールドエラーまたはセットアップエラー)を起こしたレジスタモデルが存在するか否かを判断する。タイミング制約違反を起こしたレジスタモデルが存在する場合(ステップS3のYes)、ステップS4に遷移する。タイミング制約違反を起こしたレジスタモデルが存在しない場合(ステップS3のNo)、図10に示す処理を終了し、テストパターンの検証ステップ等に移行する。
[ステップS4] 遅延回路モデル決定部19は、タイミング制約違反が発生したレジスタモデルを特定する。エラーが発生したレジスタモデルのデータ信号入力端子に接続されるデータ信号線が、遅延回路モデルの挿入箇所となる。その後、ステップS5に遷移する。
[ステップS5] 遅延回路モデル決定部19は、遅延回路ライブラリ格納部17に格納されている遅延回路ライブラリとテーブル格納部18に格納されている部品管理テーブルT1を参照し、挿入する遅延回路モデルを決定する。その後、ステップS1に遷移する。
以上で図10の処理の説明を終了する。
次に、ステップS5の遅延回路モデルの決定処理をより詳しく説明する。
図11は、遅延回路モデルの決定処理を示すフローチャートである。
[ステップS5a] 遅延回路モデル決定部19は、クロック信号線のうち、エラーが発生したレジスタモデルの前段のレジスタモデルにクロック信号を供給するクロック信号線の分岐点を特定する。そして、特定した分岐点からエラーが発生したレジスタモデルのクロック信号入力端子に接続されたクロック信号線の長さ(以下、「第1の配線長」と言う)を取得する。その後、ステップS5bに遷移する。
[ステップS5b] 遅延回路モデル決定部19は、前述した分岐点から前段のレジスタモデルにクロック信号を供給するクロック信号線の長さを取得する。また、前段のレジスタモデルのデータ信号出力端子とタイミング制約違反が発生したレジスタモデルのデータ信号入力端子とを接続するデータ配線の長さを取得する。そして、取得したクロック信号線の長さとデータ配線の長さの和(以下、「第2の配線長」と言う)を取得する。その後、ステップS5cに遷移する。
[ステップS5c] 遅延回路モデル決定部19は、第1の配線長と第2の配線長の差分を計算する。その後、ステップS5dに遷移する。
[ステップS5d] 遅延回路モデル決定部19は、タイミング検証によりデータパスとクロックパスの遅延時間を取得する。その後、ステップS5eに遷移する。
[ステップS5e] 遅延回路モデル決定部19は、部品管理テーブルT1を参照する。そして、挿入する遅延回路モデルを決定する。
[ステップS5f] 遅延回路モデル決定部19は、ステップS5eで決定した遅延回路モデルをタイミング制約違反が発生したレジスタモデルのデータ信号入力端子に接続されるデータ信号線に挿入する。その後、遅延回路モデルの決定処理を終了し、ステップS1に遷移する。
以上で図11の説明を終了する。なお、図11では、配線長に基づいて遅延回路モデルを選択する例を説明したが、これに限らず、配線抵抗、配線容量、配線の遅延時間またはこれらの組み合わせに基づいて、遅延回路モデルを選択してもよい。この場合も図11と同様の方法により行うことができる。
次に、挿入する遅延回路モデルの決定処理の具体例を説明する。
図12は、遅延回路モデルの決定処理の具体例を示す図である。図12では、タイミング制約違反が発生したレジスタ(フリップフロップ)モデルFF2とレジスタモデルFF2の前段のレジスタモデルFF1を図示している。
遅延回路モデル決定部19は、第1の配線長を取得する。図12に示す第1の配線長は、分岐点P1からバッファモデルBuf1、Buf2、Buf3、Buf4、Buf5を経由して後段のレジスタモデルFF2のクロック信号入力端子に接続されたクロック信号線の長さである。この第1の配線長は、500μmとする。
次に、遅延回路モデル決定部19は、第2の配線長を取得する。図12に示す第2の配線長は、分岐点P1からバッファモデルBuf6を経由して前段のレジスタモデルFF1のクロック信号入力端子に接続されたクロック信号線の長さと、レジスタモデルFF1のデータ信号出力端子からバッファBuf7を経由してレジスタモデルFF2のデータ信号入力端子に接続されたデータ配線の長さの和である。この第2の配線長は、400μmとする。
次に、遅延回路モデル決定部19は、第1の配線長500μmと第2の配線長400μmの差分を計算し、100μmを得る。また、遅延回路モデル決定部19は、タイミング検証によるデータパスに足りない遅延時間1nsを得る。
次に、遅延回路モデル決定部19は、部品管理テーブルT1を参照し、挿入する遅延回路モデルを決定する。本具体例では、配線長100μm、遅延時間1nsに一致する遅延回路モデル名Bの遅延回路モデルDEL1を決定する。そして、決定した遅延回路モデルを遅延回路ライブラリ格納部17から取り出し、レジスタモデルFF1とレジスタモデルFF2のデータ配線間、例えばバッファモデルBuf7の出力端子とレジスタモデルFF2のデータ信号入力端子間に挿入する。図12では、決定した遅延回路モデルDEL1をバッファモデルBuf7の出力端子とレジスタモデルFF2のデータ信号入力端子間に挿入する。
なお、本実施の形態では、タイミング解析を行った後に遅延回路モデルを挿入する場合について説明した。しかしこれに限らず、半導体集積回路モデルに部品31を予め配置した状態でタイミング解析を行い、タイミング解析の解析結果に応じて遅延回路モデル決定部19が配置する部品32〜35を決定し、部品31に組み合わせるようにしてもよい。
次に、回路設計支援装置10により遅延回路モデルが挿入された半導体集積回路モデルに従い製造された半導体集積回路を説明する。
半導体集積回路モデルに従い製造された半導体集積回路は、データ信号線に配置された遅延回路を有している。この遅延回路は、第1の経路および第2の経路の配線に関する物理パラメータの差分値(例えば、配線長、配線抵抗、配線容量、配線遅延のうちの少なくとも1つ)が等しくなるように調整された配線負荷を有している。第1の経路は、前段のレジスタおよび後段のレジスタにクロック信号を供給するクロック信号線の基準位置(例えば前述した分岐点P1に相当する位置)から後段のレジスタのクロック信号入力端子に至る経路である。また、第2の経路は、基準位置から前段のレジスタを経由して後段のレジスタのデータ信号入力端子に至る経路である。
以上述べたように、回路設計支援装置10によれば、遅延回路モデル決定部19が、部品管理テーブルT1を参照することで挿入する遅延回路モデルを決定し、プロセスの遅延時間のばらつきと配線の遅延時間のばらつきの両方を考慮した遅延回路モデルを挿入するようにした。挿入する遅延回路モデルは、データパスとクロックパスの配線に関する物理パラメータの差を補償するものであるため、配線ばらつきがデータパスとクロックパスとで同様となる。これにより配線ばらつきによる遅延時間の変動は、両パスで同様となるため、配線ばらつきによるタイミング制約違反の発生を抑制できる。
さらに、選択回路モデルは、データパスとクロックパスの遅延時間に応じて選択されるので、トランジスタのプロセスばらつきと配線ばらつきの両方を考慮した設計を行うことができ、半導体集積回路におけるタイミング制約違反の発生を抑制できる。
また、半導体集積回路の集積化が進んできた(例えば90nmプロセス以降)ことに伴い、トランジスタの温度特性と、配線の温度特性は、より異なる傾向を持つようになってきている。そのため、単にトランジスタのゲート遅延を増加させる目的で遅延回路を挿入するだけでは、温度条件が異なる場合に、回路の動作を許容するマージンが狭まる場合がある。
そこで半導体集積回路の遅延回路にメタル配線による遅延を付加することにより、同じ遅延時間をもつ遅延回路において、異なる温度特性を表現できるようになる。
このように、回路設計支援装置10によれば、温度特性の調整が可能となる。そのため、半導体集積回路モデルに対し、容易に精度のよいタイミング調整ができるようになる。
なお、回路設計支援装置10が行った処理が、複数の装置によって分散処理されるようにしてもよい。例えば、1つの装置が、タイミング解析処理までを行ってタイミングレポートを生成しておき、他の装置が、そのタイミングレポートを用いて配置する遅延回路モデルを決定するようにしてもよい。
以上、本発明の回路設計支援装置、回路設計支援方法および半導体集積回路を、図示の実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物や工程が付加されていてもよい。
また、本発明は、前述した各実施の形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
なお、上記の処理機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合、回路設計支援装置1、10が有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記憶装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリ等が挙げられる。磁気記憶装置には、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ等が挙げられる。光ディスクには、DVD、DVD−RAM、CD−ROM/RW等が挙げられる。光磁気記録媒体には、MO(Magneto-Optical disk)等が挙げられる。
プログラムを流通させる場合には、例えば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROM等の可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
プログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、ネットワークを介して接続されたサーバコンピュータからプログラムが転送されるごとに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
また、上記の処理機能の少なくとも一部を、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)等の電子回路で実現することもできる。
以上の第1〜第2の実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1) 設計対象の半導体集積回路モデルが備えるレジスタモデルにクロック信号を供給するクロック信号線の基準位置から前記レジスタモデルのクロック信号入力端子に至る第1の経路と、前記基準位置から前記レジスタモデルのデータ信号入力端子に至る第2の経路の、配線に関する物理パラメータの差分値に基づいて、前記物理パラメータが異なる配線負荷を有する複数の遅延回路モデルから遅延回路モデルを選択する選択部と、
選択された前記遅延回路モデルを前記データ信号入力端子に接続されるデータ信号線に配置する配置部と、
を有することを特徴とする回路設計支援装置。
(付記2) 前記選択部は、さらに前記データ信号入力端子に入力されるデータ信号のクロック信号に対する遅延時間に基づいて、前記遅延回路モデルを選択することを特徴とする付記1記載の回路設計支援装置。
(付記3) 前記第2の経路は、前記クロック信号線から前記レジスタモデルの前段のレジスタモデルを経由して前記レジスタモデルのデータ信号入力端子に至る経路であることを特徴とする付記1または2に記載の回路設計支援装置。
(付記4) 前記物理パラメータと前記遅延回路モデルを識別する情報とが関連づけられて記憶されたテーブルを格納する格納部をさらに有し、
前記選択部は、前記遅延回路モデルを前記テーブルに基づいて選択することを特徴とする付記1ないし3のいずれかに記載の回路設計支援装置。
(付記5) 前記配置部は、複数のインバータ回路モデルと前記インバータ回路モデル間を接続する前記物理パラメータの異なる配線モデルが複数格納された素子モデル格納部から前記インバータ回路モデルと前記配線モデルを組み合わせて、配置する前記遅延回路モデルを作成することを特徴とする付記1ないし4のいずれかに記載の回路設計支援装置。
(付記6) 前記配線モデルは、複数の層を跨ぐモデルであることを特徴とする付記5に記載の回路設計支援装置。
(付記7) 設計対象の半導体集積回路モデルが備えるレジスタモデルにクロック信号を供給するクロック信号線の基準位置から前記レジスタモデルのクロック信号入力端子に至る第1の経路と、前記基準位置から前記レジスタモデルのデータ信号入力端子に至る第2の経路の、配線に関する物理パラメータの差分値に基づいて、前記物理パラメータが異なる配線負荷を有する複数の遅延回路モデルから遅延回路モデルを選択し、
選択された前記遅延回路モデルを前記データ信号入力端子に接続されるデータ信号線に配置する、
ことを特徴とする回路設計支援方法。
(付記8) クロック信号入力端子とデータ信号入力端子とを備えたレジスタと、
前記クロック信号入力端子にクロック信号を供給するクロック信号線の基準位置から前記レジスタのクロック信号入力端子に至る第1の経路の配線と、前記基準位置から前記レジスタのデータ信号入力端子に至る第2の経路の、配線に関する物理パラメータの差分値が等しくなるように調整された配線負荷を備えた遅延回路と、
を有することを特徴とする半導体集積回路。
(付記9) 前記遅延回路は、前記データ信号入力端子に接続されるデータ信号線に挿入されていることを特徴とする付記8記載の半導体集積回路。
1、10 回路設計支援装置
1a 格納部
1a1 テーブル
1b 選択部
1c 配置部
2a、2b、FF1、FF2 レジスタモデル
3a〜3g バッファモデル
11 ネットリスト格納部
12 ライブラリ格納部
13 回路遅延計算部
14 セットアップ、ホールド情報格納部
15 タイミング検証部
16 タイミングレポート格納部
17 遅延回路ライブラリ格納部
18 テーブル格納部
19 遅延回路モデル決定部
21、22、23 遅延回路
21a〜21f トランジスタ
211 拡散領域
212 ポリシリコン
213a、213b、213c、214b、214e、215a、215b 電極
214a、214c、214d、215、216a、216b 配線
DEL1 遅延回路モデル
Buf1〜Buf7 バッファ

Claims (8)

  1. 設計対象の半導体集積回路モデルが備えるレジスタモデルにクロック信号を供給するクロック信号線の基準位置から前記レジスタモデルのクロック信号入力端子に至る第1の経路と、前記基準位置から前記レジスタモデルのデータ信号入力端子に至る第2の経路の、配線に関する物理パラメータの差分値に基づいて、前記物理パラメータが異なる配線負荷を有する複数の遅延回路モデルから遅延回路モデルを選択する選択部と、
    選択された前記遅延回路モデルを前記データ信号入力端子に接続されるデータ信号線に配置する配置部と、
    を有することを特徴とする回路設計支援装置。
  2. 前記選択部は、さらに前記データ信号入力端子に入力されるデータ信号のクロック信号に対する遅延時間に基づいて、前記遅延回路モデルを選択することを特徴とする請求項1記載の回路設計支援装置。
  3. 前記第2の経路は、前記クロック信号線から前記レジスタモデルの前段のレジスタモデルを経由して前記レジスタモデルのデータ信号入力端子に至る経路であることを特徴とする請求項1または2に記載の回路設計支援装置。
  4. 前記物理パラメータと前記遅延回路モデルを識別する情報とが関連づけられて記憶されたテーブルを格納する格納部をさらに有し、
    前記選択部は、前記遅延回路モデルを前記テーブルに基づいて選択することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の回路設計支援装置。
  5. 前記配置部は、複数のインバータ回路モデルと前記インバータ回路モデル間を接続する前記物理パラメータの異なる配線モデルが複数格納された素子モデル格納部から前記インバータ回路モデルと前記配線モデルを組み合わせて、配置する前記遅延回路モデルを作成することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の回路設計支援装置。
  6. 設計対象の半導体集積回路モデルが備えるレジスタモデルにクロック信号を供給するクロック信号線の基準位置から前記レジスタモデルのクロック信号入力端子に至る第1の経路と、前記基準位置から前記レジスタモデルのデータ信号入力端子に至る第2の経路の、配線に関する物理パラメータの差分値に基づいて、前記物理パラメータが異なる配線負荷を有する複数の遅延回路モデルから遅延回路モデルを選択し、
    選択された前記遅延回路モデルを前記データ信号入力端子に接続されるデータ信号線に配置する、
    ことを特徴とする回路設計支援方法。
  7. クロック信号入力端子とデータ信号入力端子とを備えたレジスタと、
    前記クロック信号入力端子にクロック信号を供給するクロック信号線の基準位置から前記レジスタのクロック信号入力端子に至る第1の経路の配線と、前記基準位置から前記レジスタのデータ信号入力端子に至る第2の経路の、配線に関する物理パラメータの差分値が等しくなるように調整された配線負荷を備えた遅延回路と、
    を有することを特徴とする半導体集積回路。
  8. 前記遅延回路は、前記データ信号入力端子に接続されるデータ信号線に挿入されていることを特徴とする請求項7記載の半導体集積回路。
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