JP2003067434A - 論理回路改善装置及び方法並びにプログラム - Google Patents

論理回路改善装置及び方法並びにプログラム

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JP2003067434A
JP2003067434A JP2001261767A JP2001261767A JP2003067434A JP 2003067434 A JP2003067434 A JP 2003067434A JP 2001261767 A JP2001261767 A JP 2001261767A JP 2001261767 A JP2001261767 A JP 2001261767A JP 2003067434 A JP2003067434 A JP 2003067434A
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logic
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JP2001261767A
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Nobuyuki Sando
信幸 三堂
Shingo Shimoaze
真吾 下畦
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Renesas Design Corp
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Renesas Design Corp
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遅延制約にそぐわない箇所が大量にあると、
これらの違反を解消するための対処検討や手作業による
ネットリストの修正に多大な工数と時間を必要とすると
いう課題があった。 【解決手段】 論理回路レイアウトの遅延解析結果から
所定の遅延制約値を違反する箇所及びその違反遅延値を
含む違反箇所情報を抽出し、違反箇所情報に基づいて遅
延制約値を違反する箇所に挿入すべき遅延素子の選択や
その挿入個数を算出し、該処理結果を反映させた違反解
消用ネットを生成・保持すると共に、論理回路レイアウ
トを作成する論理合成ソフトウェアに、当初の論理回路
レイアウト内の対応する箇所に違反解消用ネットを挿入
する機能を与えるスクリプトファイルを生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は半導体集積回路な
どの論理回路設計において、遅延違反を起こした箇所を
自動修正する論理回路改善装置及びその方法並びにこれ
をコンピュータに実行させるプログラムに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路などの論理回路設計にお
いて、論理素子の配置や概略・詳細配線を行ったレイア
ウトデータが得られると、所望の遅延制約条件を満たし
ているか否かがチェックされる。この結果、遅延制約条
件が満たされていないと、論理素子の配置処理や概略・
詳細配線処理に戻って、再びレイアウトが行われる。
【0003】図7は上述したような論理回路レイアウト
の遅延検証を行う遅延解析装置の構成を示すブロック図
である。図において、100は遅延解析装置であって、
具体的にはパス解析ソフトウェアを実行するコンピュー
タ装置である。また、パス解析ソフトウェアは、レイア
ウトにおける信号の伝搬経路とそれぞれの論理素子に定
義された遅延時間に基づいて動作解析を行う、いわゆる
静的タイミング解析を行うものとする。101はレイア
ウト遅延抽出手段であって、入力したレイアウトデータ
から論理素子で構成される基本ブロックや配線部分に関
する遅延情報を抽出する。遅延情報としては、論理素子
の端子インピーダンス情報や配線部分の配線遅延パラメ
ータ、論理素子で構成される基本ブロックの出力遅延時
間などがある。102は遅延情報ライブラリで、レイア
ウトの元になる回路図を論理素子レベル(ゲートレベ
ル)で有し、その各論理素子(ゲート)のレイアウトに
対応する遅延情報を格納する。103はタイミング制約
情報であって、論理回路レイアウトにおける各パスごと
の目標性能を規定する遅延時間の制限値である。104
はレイアウト全体の遅延を解析・検証するタイミング解
析手段で、処理結果をタイミング解析データとして出力
する。105は入力手段であって、コンピュータ装置の
キーボードやマウスなどの他に、外部装置との間で情報
を送受する入出力機構も含む。106はタイミング解析
データなどの処理データを表示する表示手段で、コンピ
ュータ装置のCRTやLCDなどが考えられる。107
はタイミング解析データであって、レイアウトにおける
各論理回路の各パスごとの遅延時間やそのタイミング検
証結果からなる。
【0004】次に動作について説明する。先ず、入力手
段105を用いて評価対象のレイアウトデータ(詳細配
線後のレイアウト)を遅延解析装置100内のレイアウ
ト遅延抽出手段101に入力する。レイアウト遅延抽出
手段101では、入力したレイアウトデータを論理素子
で構成される基本ブロックや配線部分に分類し、遅延情
報ライブラリ102に格納された遅延情報を参照して、
これら基本ブロックや配線部分に関する遅延情報を抽出
する。基本ブロックや配線部分に関する遅延情報として
は、論理回路レイアウトの各信号パスの伝搬遅延時間や
基本ブロックの出力遅延時間などがある。ここで、入力
手段105を介して論理回路レイアウトにおける各パス
ごとの目標性能を規定する遅延時間の制限値であるタイ
ミング制約情報103をタイミング解析手段104に入
力する。
【0005】タイミング解析手段104では、タイミン
グ制約情報103とレイアウト遅延抽出手段101が抽
出した評価対象レイアウトの論理素子で構成される基本
ブロックや配線部分に関する遅延情報とを用いて、当該
レイアウト全体の遅延を解析・検証する。例えば、評価
対象レイアウト内の各基本ブロックに対する信号入力時
間差に、タイミング制約情報103として制約時間が与
えられていた場合、その制約時間違反の有無を検証す
る。この解析・検証結果は、タイミング解析手段104
によってタイミング解析データ107としてまとめら
れ、表示手段106に表示したり、不図示の印刷手段な
どによって遅延解析装置100外に出力される。
【0006】図8は上述したタイミング解析データを用
いたレイアウトの再設計処理を示すフロー図である。先
ず、設計者は、遅延解析装置100からタイミング解析
データ107を取得する(ステップST100)。例え
ば、タイミング解析データ107は、遅延解析装置10
0の表示手段106にグラフ化して表示される。
【0007】設計者は、タイミング解析データ107の
内容を目視によって確認(ステップST101)し、タ
イミングエラー発生箇所の対処を検討する(ステップS
T102)。具体的には、例えばホールドマージンが不
足している箇所に遅延セルをどれくらい追加すべきかを
検討・決定する。
【0008】次に、上記検討結果を評価対象レイアウト
のネットリストに反映させて修正を行う(ステップST
103)。例えば、評価対象レイアウト内のあるパスに
おいて、タイミング違反によって0.3ナノ秒の遅延時
間を必要とした場合、設計者がコンピュータを用いたC
ADシステムによって当該パスに0.3ナノ秒分の遅延
セルをネットリストに追加する。具体的には、設計者
が、Verilog−HDLなどのハードウェア記述言
語による機能記述におけるタイミングエラー発生箇所に
関する記述を1つ1つ特定して、遅延セルを追加した記
述に変更する。
【0009】最後に、上述のようにして、設計者がいわ
ゆる手作業にてエラー発生箇所を修正すると、論理合成
ソフトウェアによって上記ハードウェア記述言語による
機能記述をコンパイルし、タイミングエラーを解消した
詳細レイアウトを生成する(ステップST104)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の論理回路レイア
ウトの改善は以上のようになされているので、遅延制約
にそぐわない箇所が大量にあると、これらの違反を解消
するための対処検討や手作業によるネットリストの修正
に多大な工数と時間を必要とするという課題があった。
【0011】将来的に、半導体集積回路の設計は大規模
化や高機能化される傾向にある。これによって、使用さ
れる回路素子数が増大し、これらの省電力化の要望を満
たすために遅延制約が厳しくなることが予想される。こ
のため、現状と比較して遅延制約の違反発生箇所が多く
なる可能性があり、上記課題が注目されるのは必至であ
る。
【0012】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、遅延制約違反を起こした箇所を自
動的に修正する手段を設けることで、レイアウトの修正
を容易に且つ短時間で行うことができる論理回路改善装
置及びその方法並びにこれをコンピュータに実行させる
プログラムを得ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明に係る論理回路
改善装置は、論理回路レイアウトの遅延解析結果を電子
ファイルとして取得し、該電子ファイルを検索して所定
の遅延制約値を違反する箇所及びその違反遅延値を含む
違反箇所情報を抽出する違反抽出手段と、所定の遅延値
を有する遅延素子に関する情報が予め設定されており、
違反箇所情報に基づいて遅延制約値を違反する箇所に挿
入すべき遅延素子を選択すると共に、その挿入個数を算
出する違反解消手段と、該違反解消手段の処理結果を反
映させた違反解消用ネットを生成・保持する違反解消用
ネット生成手段と、論理回路レイアウトを作成する論理
合成ソフトウェアに、当初の論理回路レイアウト内の対
応する箇所に違反解消用ネットを挿入する機能を与える
スクリプトファイルを生成する修正用ファイル生成手段
とを備えるものである。
【0014】この発明に係る論理回路改善装置は、修正
用ファイル生成手段からのスクリプトファイルを組み込
んだ論理合成ソフトウェアを実行して、遅延違反を解消
した論理回路レイアウトを作成する論理合成手段を備え
るものである。
【0015】この発明に係る論理回路改善装置は、違反
解消用ネット生成手段が遅延制約値を違反する箇所に挿
入すべき遅延素子が複数選択されると、これらの内部接
続を予め行って1つのモジュールとした違反解消用ネッ
トを生成するものである。
【0016】この発明に係る論理回路改善方法は、論理
回路レイアウトの遅延解析結果を電子ファイルとして取
得し、該電子ファイルを検索して所定の遅延制約値を違
反する箇所及びその違反遅延値を含む違反箇所情報を抽
出する違反抽出ステップと、所定の遅延値を有する遅延
素子に関する情報を予め設定しておき、違反箇所情報に
基づいて遅延制約値を違反する箇所に挿入すべき遅延素
子を選択すると共に、その挿入個数を算出する違反解消
ステップと、該違反解消ステップでの処理結果を反映さ
せた違反解消用ネットを生成・保持する違反解消用ネッ
ト生成ステップと、論理回路レイアウトを作成する論理
合成ソフトウェアに、当初の論理回路レイアウト内の対
応する箇所に違反解消用ネットを挿入する機能を与える
スクリプトファイルを生成する修正用ファイル生成ステ
ップとを備えるものである。
【0017】この発明に係る論理回路改善方法は、修正
用ファイル生成ステップで生成したスクリプトファイル
を組み込んだ論理合成ソフトウェアを実行して、遅延違
反を解消した論理回路レイアウトを作成する論理合成ス
テップを備えるものである。
【0018】この発明に係る論理回路改善プログラム
は、論理回路レイアウトの遅延解析結果を電子ファイル
として取得し、該電子ファイルを検索して所定の遅延制
約値を違反する箇所及びその違反遅延値を含む違反箇所
情報を抽出する違反抽出手段、所定の遅延値を有する遅
延素子に関する情報が予め設定されており、違反箇所情
報に基づいて遅延制約値を違反する箇所に挿入すべき遅
延素子を選択すると共に、その挿入個数を算出する違反
解消手段、該違反解消手段の処理結果を反映させた違反
解消用ネットを生成・保持する違反解消用ネット生成手
段、論理回路レイアウトを作成する論理合成ソフトウェ
アに、当初の論理回路レイアウト内の対応する箇所に違
反解消用ネットを挿入する機能を与えるスクリプトファ
イルを生成する修正用ファイル生成手段としてコンピュ
ータを機能させるものである。
【0019】この発明に係る論理回路改善プログラム
は、修正用ファイル生成手段からのスクリプトファイル
を組み込んだ論理合成ソフトウェアを実行して、遅延違
反を解消した論理回路レイアウトを作成する論理合成手
段としてコンピュータを機能させるものである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による論
理回路改善装置を用いた論理回路設計システムの構成を
示すブロック図である。図において、1は詳細配線後の
レイアウトデータに対して遅延解析を行う遅延解析装置
で、具体的にはパス解析ソフトウェアを実行するコンピ
ュータ装置である。また、パス解析ソフトウェアは、レ
イアウトにおける信号の伝搬経路とそれぞれの論理素子
に定義された遅延時間に基づいて動作解析を行う、いわ
ゆる静的タイミング解析を行うものとする。2は実施の
形態1による論理回路改善装置であって、遅延解析装置
1からタイミング解析データを取得して遅延制約違反を
起こした箇所の修正に使用するスクリプトファイルを生
成する。また、この論理回路改善装置2は、後述する処
理をコンピュータ装置に実行させるソフトウェアによっ
て実現される。3は論理回路レイアウトを作成する論理
設計ソフトウェアを実行するコンピュータによって実現
されるレイアウト設計装置(論理合成手段)で、論理回
路改善装置2が生成したスクリプトファイルを用いてレ
イアウトを再設計する。
【0021】4はレイアウト遅延抽出手段であって、入
力したレイアウトデータから論理素子で構成される基本
ブロックや配線部分に関する遅延情報を抽出する。遅延
情報としては、論理素子の端子インピーダンス情報や配
線部分の配線遅延パラメータ、論理素子で構成される基
本ブロックの出力遅延時間などがある。5は遅延情報ラ
イブラリで、レイアウトの元になる回路図を論理素子レ
ベル(ゲートレベル)で有し、その各論理素子(ゲー
ト)のレイアウトに対応する遅延情報を格納する。6は
レイアウト全体の遅延を解析・検証するタイミング解析
手段であって、処理結果をタイミング解析データとして
出力する。7はタイミング制約情報で、論理回路レイア
ウトにおける各パスごとの目標性能を規定する遅延時間
の制限値である。
【0022】8は遅延解析装置1が生成したタイミング
解析データを入力して処理を行うエラー抽出手段(違反
抽出手段)であって、評価対象のレイアウトからタイミ
ング制約情報7に規定される所定の遅延制約値を違反す
る箇所及びその遅延値を含む違反箇所情報を抽出する。
9はエラー抽出手段8が抽出した違反箇所情報及びエラ
ー解消セル情報10を入力して処理を行うエラー解消手
段(違反解消手段、違反解消用ネット生成手段)で、違
反箇所情報に基づいて評価対象のレイアウト内の遅延制
約値を違反する箇所に挿入すべき遅延セルを追加したエ
ラー解消用ネットリストファイルを生成する。10は論
理回路改善装置2に予め設定したエラー解消セル情報
(遅延素子に関する情報)であって、遅延制約値を違反
する箇所に挿入すべき遅延素子が遅延値ごとに関連付け
られている。
【0023】11はスクリプトファイルを生成する論理
合成用ファイル生成手段(修正用ファイル生成手段)
で、具体的には論理合成ソフトウェアに対してエラー解
消用ネットリストファイルを評価対象のレイアウト内の
対応する箇所に挿入する機能を補完するスクリプトファ
イルを生成する。12はエラー抽出手段8やエラー解消
手段9が生成した情報を保持する中間ファイル保持手段
(違反解消手段、違反解消用ネット生成手段)であっ
て、表示手段15を介して適宜読み出し可能である。1
3はエラー解消用ネットリストで、エラー解消手段9が
生成した様々なパターンのタイミング制約違反に関する
エラー解消用ネットリストファイルを格納する記憶装置
で実現される。14は実施の形態1による論理回路改善
装置2を実現するコンピュータ装置の入力手段であっ
て、キーボードやマウスなどの他に、外部装置との間で
情報を送受する入出力機構も含む。
【0024】15は中間ファイル保持手段12が保持す
る情報などを適宜表示する表示手段で、コンピュータ装
置のCRTやLCDなどが考えられる。16は論理合成
用ファイル生成手段11が生成したスクリプトファイル
を用いてネットリストを修正し再レイアウトを行う論理
合成手段(論理合成手段)で、上記論理合成ソフトウェ
アを実行するコンピュータ装置によって実現される。1
7は評価対象のレイアウトの作成に使用された修正前ネ
ットリスト、18は論理合成手段16によって修正前ネ
ットリスト17を修正した結果である修正後ネットリス
トで、19は論理合成手段16が修正後ネットリスト1
8を用いて生成したレイアウトデータである。
【0025】次に動作について説明する。先ず、評価対
象のレイアウトデータ(詳細配線後のレイアウト)を遅
延解析装置1内のレイアウト遅延抽出手段4に入力す
る。レイアウト遅延抽出手段4では、入力したレイアウ
トデータを論理素子で構成される基本ブロックや配線部
分に分類し、遅延情報ライブラリ5に格納された遅延情
報を参照して、これら基本ブロックや配線部分に関する
遅延情報を抽出する。基本ブロックや配線部分に関する
遅延情報としては、論理回路レイアウトの各信号パスの
伝搬遅延時間や基本ブロックの出力遅延時間などがあ
る。また、論理回路レイアウトにおける各パスごとの目
標性能を規定する遅延時間の制限値であるタイミング制
約情報7をタイミング解析手段6に入力する。
【0026】タイミング解析手段6では、タイミング制
約情報7とレイアウト遅延抽出手段4が抽出した評価対
象レイアウトの論理素子で構成される基本ブロックや配
線部分に関する遅延情報とを用いて、当該レイアウト全
体の遅延を解析・検証する。例えば、評価対象レイアウ
ト内の各基本ブロックに対する信号入力時間差に、タイ
ミング制約情報7として制約時間が与えられていた場
合、その制約時間違反の有無を検証する。この解析・検
証結果は、タイミング解析手段6によってタイミング解
析データとしてまとめられて、入力手段14などを介し
て論理回路改善装置2に出力される。このタイミング解
析データのファイル形態は、例えばテキストファイルな
どの電子ファイルであるものとする。
【0027】図2は論理回路改善装置及びレイアウト設
計装置によるレイアウトの再設計処理を示すフロー図で
あり、この図に沿って各装置の動作を詳細に説明する。
先ず、エラー抽出手段8は、タイミング解析手段6から
タイミング解析データを入力(ステップST1)し、評
価対象レイアウト中のタイミング違反を起こしている箇
所の情報を抽出する(ステップST2、違反抽出ステッ
プ)。具体的に説明すると、タイミング解析データは、
タイミングエラー発生箇所、そのネットに関与する論理
回路素子、真値との差を示す値などを特定の領域に格納
するフォーマットを有するテキストファイルであるもの
とする。エラー抽出手段8には、このタイミング解析デ
ータのフォーマットを設定しておく。つまり、エラー抽
出手段8が、タイミング解析データを入力すると、直ち
にタイミングエラーに関する情報を格納する上記領域内
の情報を検索して読み出すように設定しておく。これに
よって、エラー抽出手段8は、入力したタイミング解析
データからタイミング違反を起こしている箇所の情報を
自動的に抽出する。
【0028】図3はタイミングエラーの例としてホール
ドエラーを起こした論理回路レイアウトを示す図であ
る。図において、20,21はポジティブエッジのフリ
ップフロップ回路であり、クロック信号の立ち上がりエ
ッジがクロック端子Tに入力されることにより、データ
入力端子Dに入力した信号をデータ出力端子Qから出力
する。22はホールドエラーを起こしたフリップフロッ
プ回路20,21間の配線である。ここで、図3に示し
たレイアウトのタイミング条件は、以下の通りである。 (1)クロック信号の立ち上がりエッジがフリップフロ
ップ回路20,21の端子Tに到達する際の遅延差は、
0ナノ秒である。 (2)フリップフロップ回路20が端子Tを介してクロ
ック信号の立ち上がりエッジを入力してから、フリップ
フロップ回路21の端子Dにフリップフロップ回路20
からのデータが転送されるまでの遅延値は、0.15ナ
ノ秒である。 (3)フリップフロップ回路21に割り付けられたホー
ルドチェック値は、0.20ナノ秒である。 (1)から(3)を考慮すると、このレイアウトにおい
ては、0.15ナノ秒−0.20ナノ秒=−0.05ナ
ノ秒のホールドエラー値を有するエラーが発生してい
る。
【0029】エラー抽出手段8は、タイミング解析デー
タから図3に示すレイアウトにおける上記(1)から
(3)までの情報を読み出し、配線22を介して−0.
05ナノ秒のホールドエラーが発生していることを認識
する。このあと、エラー抽出手段8は、フリップフロッ
プ回路20からのデータが0.05ナノ秒だけ早く入力
されるフリップフロップ回路21のデータ入力端子D
と、そのホールドエラー値である−0.05ナノ秒とを
記述したタイミング違反箇所を特定するファイル(違反
箇所情報)を生成して中間ファイル保持手段12に格納
する。また、このファイルは、タイミング違反箇所を有
する当初のネットリスト(修正前ネットリスト17)を
特定する情報などの修正の際に必要な全ての情報を含む
ものとする。
【0030】次に、エラー解消手段9は、中間ファイル
保持手段12からタイミング違反箇所を特定する上記フ
ァイルを読み出し、設計者が入力手段14を介して設定
するか、若しくは、予め設定しておいたエラー解消セル
情報10を読み出して(ステップST3)、タイミング
違反箇所に挿入すべき遅延セルを選択すると共に、その
挿入個数を算出する(ステップST4、違反解消ステッ
プ)。ここで、エラー解消セル情報10は、例えばタイ
ミング違反箇所に挿入すべき遅延セルをその遅延値に対
応付けて格納してなる。エラー解消手段9では、タイミ
ング違反箇所を特定する上記ファイルとエラー解消セル
情報10との内容を比較して、どの遅延セルを何個挿入
すべきかなどのエラー解消条件を自動的に決定する。
【0031】図3の例について考えると、エラー解消手
段9は、ホールドエラーの対処としてフリップフロップ
回路20のデータ出力端子Qとフリップフロップ回路2
1のデータ入力端子Dとをつなぐ配線22に遅延セルを
追加する。エラー解消セル情報10において、例えば挿
入すべき遅延セルの1個あたりの遅延値が0.02ナノ
秒と設定されている場合、挿入個数計算は下記のように
なる。タイミング解析データから求めたホールドエラー
値が−0.05ナノ秒であることから、遅延セル遅延値
(0.02ナノ秒)×挿入セル数(α)>|ホールドエ
ラー値(−0.05ナノ秒)|となる。これによって、
エラー解消手段9は、挿入セル数(α)=3を算出す
る。
【0032】図4は上述のようにしてタイミングエラー
を解消するために求められた遅延セルを示す図であり、
(a)は個々の遅延セルを示し、(b)は(a)に示す
遅延セル間の内部接続を予め行って1つのモジュールと
したものを示している。図において、23a,23b,
23cは図3に示したレイアウトのホールドエラーを解
消するために求めた遅延セルであり、個々の遅延値が
0.02ナノ秒であるものとする。24は遅延セル23
a,23b,23cの各々の内部接続を行った追加モジ
ュールである。図4(a)に示すように、挿入すべき遅
延セル数(α)が3個の場合、ネットリストに追加する
際に、接続点Y0とA1、Y1とA2、Y2とA3、Y
3とA0(Y0,A0は、挿入されるネット側の接続
点)の4箇所を接続しなければならない。
【0033】そこで、実施の形態1によるエラー解消手
段9では、遅延セル23a,23b,23c側での接続
(接続点Y1とA2、Y2とA3)を予め行って、図4
(b)に示すような1つの遅延セルによるモジュールを
作成する(ステップST5、違反解消用ネット生成ステ
ップ)。これによって、ネットリストに追加する際に必
要な接続数が2箇所で済む。このようなモジュール化し
たネットリストファイルの作成を実現させる手段とし
て、例えばVerilog−HDLなどのハードウェア
記述言語を用いてファイル自動作成プログラムなどがあ
る。具体的には、遅延セルの1個あたりの遅延値及び挿
入セル数(α)を設定すると、モジュール化されたエラ
ー解消用ネットリストファイルを自動生成するプログラ
ムをハードウェア記述言語を用いて作成しておき、実施
の形態1による論理回路改善プログラムに組み込んでお
く。このあと、エラー解消手段9は、上述のようにして
作成したエラー解消用ネットリストファイル及びこれを
特定するための最上位モジュール名をエラー解消用ネッ
トリスト13に格納する。
【0034】次に、論理合成用ファイル生成手段11
が、中間ファイル保持手段12からタイミング違反箇所
を特定する上記ファイルを読み出し、エラー解消用ネッ
トリスト13からエラー解消用ネットリストファイルや
それに関する情報を読み出して、後述する論理合成ソフ
トウェアに対してエラー解消用ネットリストファイルを
評価対象のレイアウト内の対応する箇所に挿入する機能
(つまり、評価対象レイアウトのネットリストの対応箇
所にエラー解消用ネットリストファイルを挿入する機
能)を補完するスクリプトファイルを生成する(ステッ
プST6、修正用ファイル生成ステップ)。
【0035】ここで、図3に示すレイアウトを例にして
スクリプトファイルの生成動作を説明する。先ず、論理
合成用ファイル生成手段11は、エラー解消用ネットリ
ストファイルに関する情報やタイミング違反箇所を特定
するファイルから、例えば下記のようなスクリプトファ
イル作成条件を抽出・自動設定する。 (1)エラー解消用ネットリストファイルを特定するフ
ァイル名などの情報、及び、モジュール若しくはセルの
入出力端子を特定する情報(図4(b)の例では、モジ
ュール24の入力端子A1と出力端子Y3を特定する端
子名などの情報)。 (2)タイミング違反箇所を有する当初のネットリスト
を特定する情報(ファイル名など)、及び、修正後のネ
ットリストを特定する情報(ファイル名など)。 (3)上記タイミング違反箇所を有する当初のネットリ
ストにおける上記モジュールの接続先であるフリップフ
ロップ回路21を特定する情報(インスタンス名な
ど)、及び、データ入力端子Dを特定する情報(端子名
など)。 (4)接続先のフリップフロップ回路21のデータ入力
端子Dと上記モジュールの出力端子Y3とを接続するネ
ットを特定する情報(ネット名など)。
【0036】例えば、Verilog−HDLなどのハ
ードウェア記述言語をコンパイルして論理合成を行う論
理合成ソフトウェアに対するスクリプトファイルである
場合、論理合成用ファイル生成手段11は、上記ハード
ウェア記述言語で上記作成条件を入力してエラー解消用
ネットリストファイルを当初のネットリストの対応する
箇所に挿入するプログラムを作成する。図5はエラー解
消用ネットリストファイルをネットリストに挿入する動
作を説明する説明図である。図示の例では、モジュール
24を配線22に追加する過程()、モジュール24
に寄与するネット22aを生成する過程()、モジュ
ール24の出力端子Yとフリップフロップ回路21のデ
ータ入力端子Dとを接続するネット22bを生成する過
程()を介してエラー解消用ネットリストファイルで
あるモジュール24を図3に示すレイアウトのネットリ
ストに挿入する。論理合成用ファイル生成手段11は、
論理合成時に上記動作を実現させるスクリプトファイル
を作成する。
【0037】また、上記では、モジュール24の接続先
は、フリップフロップ回路21のデータ入力端子Dとし
たが、フリップフロップ回路21のデータ入力端子Dに
セレクタセルが接続されている場合は、モジュール24
の接続先をセレクタセルのデータ入力端子とする。図6
は上述したようなタイミング違反ネットにセレクタセル
が接続している場合におけるエラー解消用ネットリスト
ファイルの挿入動作を説明する説明図である。図におい
て、25,27はポジティブエッジのフリップフロップ
回路であり、クロック信号の立ち上がりエッジがクロッ
ク端子Tに入力されることにより、データ入力端子Dに
入力した信号をデータ出力端子Qから出力する。26は
フリップフロップ回路25のデータ出力端子Qからのデ
ータの入力先を端子A,Bに切り替えるセレクタセルで
ある。ここで、図6(a)に示すように、フリップフロ
ップ回路25のデータ出力端子Qからのデータの入力先
が端子Aである場合、タイミング違反が発生せず、図6
(b)に示すようにフリップフロップ回路25のデータ
出力端子Qからのデータの入力先が端子Bである場合、
タイミング違反が発生するものと仮定する。
【0038】このような場合では、エラー抽出手段8
が、フリップフロップ回路25のデータ出力端子Qから
セレクタセル26の端子Bまでの経路をタイミング違反
が発生した箇所として特定する情報を抽出し、中間ファ
イルとして中間ファイル保持手段12に保持しておく。
これによって、論理合成用ファイル生成手段11は、フ
リップフロップ回路25のデータ出力端子Qからセレク
タセル26の端子Bまでの経路に、モジュール24を挿
入するスクリプトファイルを作成する。このように、実
施の形態1による論理合成用ファイル生成手段11は、
タイミング違反を改善するのに最も有効な箇所に、遅延
セルやそのモジュールなどのエラー解消用ネットリスト
ファイルを挿入するスクリプトファイルを作成する。
【0039】このあと、論理合成用ファイル生成手段1
1が作成したスクリプトファイルは、レイアウト設計装
置3内の論理合成手段16に出力される。論理合成手段
16では、入力したスクリプトファイルを自己の論理合
成ソフトウェアに組み込むと共に、該スクリプトファイ
ルによって付与された機能で評価対象レイアウトのネッ
トリスト(修正前ネットリスト17)を修正する(ステ
ップST7)。具体的には、論理合成手段16がスクリ
プトファイルの記述を基にして、ハードウェア記述言語
による機能記述を修正する。これによって、エラー解消
用ネットリストファイルをタイミング違反箇所に挿入し
た修正後ネットリスト18を生成する機能記述に改めら
れる。
【0040】このあと、論理合成手段16は、論理合成
ソフトウェアを用いて上記修正後のハードウェア記述言
語による機能記述をコンパイルし、タイミング違反を解
消した論理回路レイアウトを作成する(ステップST
8、論理合成ステップ)。
【0041】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、論理回路レイアウトのタイミング解析データから所
定の制約値を違反する箇所及びその遅延値を含む情報を
抽出し、該情報に基づいてタイミング違反箇所に挿入す
べき遅延セル及びその挿入個数を算出して、該処理結果
を反映させたエラー解消用ネットリストファイルを生成
すると共に、論理回路レイアウトを作成する論理合成ソ
フトウェアに、当初の論理回路レイアウト内の対応する
箇所にエラー解消用ネットリストファイルを挿入する機
能を与えるスクリプトファイルを生成して、該スクリプ
トファイルを組み込んだ論理合成ソフトウェアを実行し
て、タイミング違反を解消した論理回路レイアウトを作
成するので、タイミング解析データに基づいてタイミン
グ違反が発生した論理回路レイアウトの修正が自動的に
行われることから、修正作業を容易に且つ短時間で行う
ことができる。
【0042】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、論理
回路レイアウトの遅延解析結果を電子ファイルとして取
得し、該電子ファイルを検索して所定の遅延制約値を違
反する箇所及びその違反遅延値を含む違反箇所情報を抽
出し、違反箇所情報に基づいて遅延制約値を違反する箇
所に挿入すべき遅延素子の選択やその挿入個数を算出
し、該処理結果を反映させた違反解消用ネットを生成・
保持すると共に、論理回路レイアウトを作成する論理合
成ソフトウェアに、当初の論理回路レイアウト内の対応
する箇所に違反解消用ネットを挿入する機能を与えるス
クリプトファイルを生成したので、論理回路レイアウト
の遅延違反を改善する処理を容易に且つ短時間で行うこ
とができるという効果がある。
【0043】この発明によれば、スクリプトファイルを
組み込んだ論理合成ソフトウェアを実行して、遅延違反
を解消した論理回路レイアウトを作成したので、遅延違
反が発生した論理回路レイアウトを容易に且つ短時間で
修正することができるという効果がある。
【0044】この発明によれば、遅延制約値を違反する
箇所に挿入すべき遅延素子が複数選択されると、これら
の内部接続を予め行って1つのモジュールとした違反解
消用ネットを生成したので、論理回路レイアウトの遅延
違反を改善する際の機能記述の変更を容易に且つ短時間
で行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による論理回路改善
装置を用いた論理回路設計システムの構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】 論理回路改善装置及びレイアウト設計装置に
よるレイアウトの再設計処理を示すフロー図である。
【図3】 ホールドエラーを起こした論理回路レイアウ
トを示す図である。
【図4】 タイミングエラーを解消するために求められ
た遅延セルを示す図である。
【図5】 エラー解消用ネットリストファイルをネット
リストに挿入する動作を説明する説明図である。
【図6】 タイミング違反ネットにセレクタセルが接続
している場合におけるエラー解消用ネットリストファイ
ルの挿入動作を説明する説明図である。
【図7】 遅延解析装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図8】 タイミング解析データを用いたレイアウトの
再設計処理を示すフロー図である。
【符号の説明】
1 遅延解析装置、2 論理回路改善装置、3 レイア
ウト設計装置(論理合成手段)、4 レイアウト遅延抽
出手段、5 遅延情報ライブラリ、6 タイミング解析
手段、7 タイミング制約情報、8 エラー抽出手段
(違反抽出手段)、9 エラー解消手段(違反解消手
段、違反解消用ネット生成手段)、10 エラー解消セ
ル情報(遅延素子に関する情報)、11 論理合成用フ
ァイル生成手段(修正用ファイル生成手段)、12 中
間ファイル保持手段(違反解消手段、違反解消用ネット
生成手段)、13 エラー解消用ネットリスト、14
入力手段、15 表示手段、16 論理合成手段(論理
合成手段)、17 修正前ネットリスト、18 修正後
ネットリスト、19 レイアウトデータ、20,21,
25,27 フリップフロップ回路、22 配線、22
a,22b ネット、23a,23b,23c 遅延セ
ル、24 モジュール、26 セレクタセル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三堂 信幸 兵庫県伊丹市中央3丁目1番17号 三菱電 機システムエル・エス・アイ・デザイン株 式会社内 (72)発明者 下畦 真吾 兵庫県伊丹市中央3丁目1番17号 三菱電 機システムエル・エス・アイ・デザイン株 式会社内 Fターム(参考) 5B046 AA08 BA04 CA04 GA01 JA03 JA07 5F064 BB02 BB19 EE47 EE54 FF09 FF52 HH06 HH10 HH12 HH13 HH14 5J056 BB38 CC00 CC05 CC14 FF01 GG14

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 論理回路レイアウトの遅延解析結果を電
    子ファイルとして取得し、該電子ファイルを検索して所
    定の遅延制約値を違反する箇所及びその違反遅延値を含
    む違反箇所情報を抽出する違反抽出手段と、 所定の遅延値を有する遅延素子に関する情報が予め設定
    されており、上記違反箇所情報に基づいて上記遅延制約
    値を違反する箇所に挿入すべき遅延素子を選択すると共
    に、その挿入個数を算出する違反解消手段と、 該違反解消手段の処理結果を反映させた違反解消用ネッ
    トを生成する違反解消用ネット生成手段と、 論理回路レイアウトを作成する論理合成ソフトウェア
    に、当初の論理回路レイアウト内の対応する箇所に上記
    違反解消用ネットを挿入する機能を与えるスクリプトフ
    ァイルを生成する修正用ファイル生成手段とを備えた論
    理回路改善装置。
  2. 【請求項2】 修正用ファイル生成手段からのスクリプ
    トファイルを組み込んだ論理合成ソフトウェアを実行し
    て、遅延違反を解消した論理回路レイアウトを作成する
    論理合成手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の
    論理回路改善装置。
  3. 【請求項3】 違反解消用ネット生成手段は、遅延制約
    値を違反する箇所に挿入すべき遅延素子が複数選択され
    ると、これらの内部接続を予め行って1つのモジュール
    とした違反解消用ネットを生成することを特徴とする請
    求項1記載の論理回路改善装置。
  4. 【請求項4】 論理回路レイアウトの遅延解析結果を電
    子ファイルとして取得し、該電子ファイルを検索して所
    定の遅延制約値を違反する箇所及びその違反遅延値を含
    む違反箇所情報を抽出する違反抽出ステップと、 所定の遅延値を有する遅延素子に関する情報を予め設定
    しておき、上記違反箇所情報に基づいて上記遅延制約値
    を違反する箇所に挿入すべき遅延素子を選択すると共
    に、その挿入個数を算出する違反解消ステップと、 該違反解消ステップでの処理結果を反映させた違反解消
    用ネットを生成・保持する違反解消用ネット生成ステッ
    プと、 論理回路レイアウトを作成する論理合成ソフトウェア
    に、当初の論理回路レイアウト内の対応する箇所に上記
    違反解消用ネットを挿入する機能を与えるスクリプトフ
    ァイルを生成する修正用ファイル生成ステップとを備え
    た論理回路改善方法。
  5. 【請求項5】 修正用ファイル生成ステップで生成した
    スクリプトファイルを組み込んだ論理合成ソフトウェア
    を実行して、遅延違反を解消した論理回路レイアウトを
    作成する論理合成ステップを備えたことを特徴とする請
    求項4記載の論理回路改善方法。
  6. 【請求項6】 論理回路レイアウトの遅延解析結果を電
    子ファイルとして取得し、該電子ファイルを検索して所
    定の遅延制約値を違反する箇所及びその違反遅延値を含
    む違反箇所情報を抽出する違反抽出手段、 所定の遅延値を有する遅延素子に関する情報が予め設定
    されており、上記違反箇所情報に基づいて上記遅延制約
    値を違反する箇所に挿入すべき遅延素子を選択すると共
    に、その挿入個数を算出する違反解消手段、 該違反解消手段の処理結果を反映させたネットである違
    反解消用ネットを生成・保持する違反解消用ネット生成
    手段、 論理回路レイアウトを作成する論理合成ソフトウェア
    に、当初の論理回路レイアウト内の対応する箇所に上記
    違反解消用ネットを挿入する機能を与えるスクリプトフ
    ァイルを生成する修正用ファイル生成手段としてコンピ
    ュータを機能させるための論理回路改善プログラム。
  7. 【請求項7】 修正用ファイル生成手段からのスクリプ
    トファイルを組み込んだ論理合成ソフトウェアを実行し
    て、遅延違反を解消した論理回路レイアウトを作成する
    論理合成手段としてコンピュータを機能させる請求項6
    記載の論理回路改善プログラム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006203687A (ja) * 2005-01-21 2006-08-03 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体集積回路
JP2012123524A (ja) * 2010-12-07 2012-06-28 Fujitsu Semiconductor Ltd 回路設計支援装置、回路設計支援方法および半導体集積回路

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