JP2012122557A - パイロット操作切換弁を備えたショック緩和回路 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】油圧ポンプ8からアクチュエータに至る油路にパイロット操作切換弁3を備えた油圧回路において、パイロット操作切換弁3の両側のパイロットライン上に、開状態及び閉状態においてパイロットラインと並列するようにオリフィス付チェック弁とスプリングを備えた開閉弁6,7を設け、パイロット圧の上昇時には、一の開閉弁6に作用するパイロット圧を他の開閉弁7を開く方向に作用させて他の開閉弁7を開弁状態とし、一方、パイロット圧が降圧時にはパイロット操作切換弁3の戻り油は、パイロット圧が一の開閉弁6の設定圧より大きい時は一の開閉弁6が閉弁状態となり、一の開閉弁6のオリフィス付チェック弁のオリフィスを、設定圧より小さい時は一の開閉弁6が開弁状態となり一の開閉弁6を通過させる。
【選択図】図2
Description
J/Sを急操作、急停止をすると機械も急作動、急停止しようとするが、急停止時のショックは操作性に大きく影響する。機械停止時のショックを緩和するために、パイロットライン上にスロットルチェック弁を設けてメータアウト制御し、フルストロークから中立状態に戻るまでの全ストロークをスロットルオリフィスで制御することが多い。
しかしながら、この回路では切換弁を中立状態から全ストロークまで切り換える際にも、切換弁のパイロット室から排出されるパイロット油量がスロットルオリフィスによって制御されてしまうため、応答性を高めることができなかった。このため、油圧ショベル等の操作で多く行われている「バケットの泥落とし」等のバイブレーション操作には難があった。
具体的に図1を参照して説明すると、切換弁3を切換えて機械を始動する際はJ/S1をON操作し、パイロット圧力はチェック弁2を押し開き切換弁3に作用するが、切換弁3から排出されるストローク分の戻り油は、スロットルオリフィス4を通過するため、結果として素早い応答性を得ることができない。
反面、J/S1を中立に戻した際は、チェック弁2が閉弁し、切換弁3から排出されるストローク分の戻り油は、スロットルオリフィス4を通過するので、切換弁3はゆっくり中立に戻りショックを緩和できる。しかし、切換弁3の戻り時間は、オリフィス4によって影響されるので、ショックを軽減するためにオリフィス4の流路面積を小さくしすぎると機械の停止性能が悪くなるという問題がある。
J/Sを切換えて切換弁を開弁するときは、パイロット圧力供給側の開閉弁はどちらの切換位置でも、開閉弁の通路又は開閉弁に組込まれたオリフィス付チェック弁によってパイロット圧力が素早く切換弁に供給され、反対側の開閉弁にはパイロット圧力がスプリング室に供給されるため、開閉弁は開弁状態を維持し、切換弁の速い応答性が得られる。
逆に、J/Sを中立に戻すと、切換弁のパイロット室からの戻り油がパイロット圧力供給側の開閉弁を通ってタンクラインに戻るが、パイロット圧力供給側の開閉弁のスプリングによって設定された圧力まで切換弁のパイロット室の圧力が下がらなければ、パイロット圧力供給側の開閉弁が開弁しないため、開閉弁に組込まれたオリフィス付チェック弁のオリフィス機能によって切換弁は途中ストロークまでゆっくり戻り、切換時のショックが緩和できる。切換弁のストロークが途中の位置からは、パイロット圧力供給側の開閉弁が開弁するが、アクチュエータの速度は遅くなっているため切換弁のスプールが中立に戻った際のショックは少なく、一方、アクチュエータの良好な停止性能を得ることができる。
このように切換弁を開く場合は応答性が良く、また切換弁を閉じる場合はショックが少なくアクチュエータの停止精度を優れたものとすることができる。
図2の油圧回路は、パイロットラインを介してパイロット圧を作用させて油路の切換を行うための切換弁3と、切換弁3のパイロットライン上に、2位置の開閉弁6,7を配置し、開閉弁6,7は、各位置においてパイロットラインと並列になるようにオリフィス付チェック弁を備えている。尚、図示しないが、切換弁3は、油圧ポンプを備えた主回路に接続され、主回路から供給される圧油は、油圧ショベル等のアクチュエータに接続される。
パイロット圧力が一の開閉弁6の、スプリングによって設定された圧力を上回ると、一の開閉弁6は閉弁するが、一の開閉弁6の内部に設けられたオリフィス付チェック弁のチェック弁機能によりパイロット通路が絞られずに、パイロット圧力は図3に示すように切換弁3に作用する。
前述したように切換弁3からのストローク分の戻り油は、他の開閉弁7が開弁している状態を保持するので、切換弁3の速い応答が可能となる。
パイロット圧力が、一の開閉弁6のスプリングにより設定された圧力を下回ると、図5に示すように、一の開閉弁6は開弁し、切換弁3の切換速度は速くなる。
このように切換弁3の戻り速度は、初期段階では一の開閉弁6のオリフィス付チェック弁のオリフィス機能により比較的に遅く、ある程度パイロット圧力が降下すると一の開閉弁6がスプリングによって開弁することで速くなり、ショックを緩和しながら適切な停止性能が得られる。
従来のスロットルオリフィスだけでの制御では、パイロット圧力は二次関数の曲線で降下し、切換時間は範囲Aで示す時間となるが、本発明によれば、開閉弁6、7のスプリング力を調整することで開閉弁6、7の切換圧力(B点)を変更できるので、機械の状態に合せた切換時間、範囲Aを設定することが可能となり、ショックを緩和しながら停止性能を向上させることができる。
2 チェック弁
3 パイロット操作切換弁
4,5 スロットルオリフィス
6,7 開閉弁
8 油圧ポンプ
9,10 油路
Claims (1)
- 油圧ポンプからアクチュエータに至る油路に、制御弁からのパイロット圧力により前記アクチュエータに供給される圧油の方向を切り換えるためのパイロット操作切換弁を備えた油圧回路において、
前記パイロット操作切換弁の両側のパイロットライン上に、開状態及び閉状態において前記パイロットラインと並列するようにオリフィス付チェック弁とスプリングを備えた開閉弁を設け、パイロット圧が上昇する時は、一の前記開閉弁に作用するパイロット圧を他の前記開閉弁を開く方向に作用させ他の前記開閉弁を開弁状態とし、一方、パイロット圧が降圧する時に前記パイロット操作切換弁の戻り油は、パイロット圧が一の前記開閉弁のスプリングにより設定された圧力より大きい時は一の前記開閉弁が閉弁状態となり、一の前記開閉弁のオリフィス付チェック弁のオリフィスを、スプリングにより設定された圧力より小さい時は前記一の開閉弁が開弁状態となり前記一の開閉弁を通過するようにしたことを特徴とするパイロット操作切換弁を備えたショック緩和回路。
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JP2010274684A JP5775292B2 (ja) | 2010-12-09 | 2010-12-09 | パイロット操作切換弁を備えたショック緩和回路 |
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JP2010274684A JP5775292B2 (ja) | 2010-12-09 | 2010-12-09 | パイロット操作切換弁を備えたショック緩和回路 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104386597A (zh) * | 2014-11-14 | 2015-03-04 | 徐州徐工随车起重机有限公司 | 一种直臂随车起重机的防冲击型电磁卸荷阀 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH0551947A (ja) * | 1991-08-26 | 1993-03-02 | Hitachi Constr Mach Co Ltd | 建設機械のアクチユエータ制御装置 |
JPH05223105A (ja) * | 1991-12-17 | 1993-08-31 | Hitachi Constr Mach Co Ltd | 油圧パイロット装置 |
JPH08232906A (ja) * | 1995-02-28 | 1996-09-10 | Toshiba Mach Co Ltd | 油圧操作回路 |
-
2010
- 2010-12-09 JP JP2010274684A patent/JP5775292B2/ja active Active
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