JP2012120760A - バランス訓練用履物 - Google Patents

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Abstract

【課題】足に装着してスクワットやステップなどの運動をしながら膝や足の捻じれを解消し、バランスの取り方などのトレーニングがなし得るバランス訓練履物を提供する。
【解決手段】底面にバランス訓練要素2を有するバランス訓練用シューズ1であって、バランス訓練要素2が目的とのするバランス訓練をなす方向またはなす位置に配設されてなるものである。バランス訓練要素2は、例えば角型棒状体とされ、角型棒状体の軸心Cが足の第4中足骨に沿うように配設される。
【選択図】図1

Description

本発明は、バランス訓練用履物に関する。さらに詳しくは、スクワットやステップなどのエクササイズをしながら、膝や足の捻じれを解消し、バランスの取り方などのトレーニングがなし得るバランス訓練用履物に関する。
従来より、スポーツのトレーニングやリハビリの訓練に、その上に乗ってバランスをとる用具、いわゆるバランスボードが用いられている。
例えば、特許文献1には、使用者が乗る搭乗面および床面に対面する裏面を有する板状のボード本体と、裏面と床面との間に配設されてボード本体を床面に対して揺動可能に支持する支持部材とを備え、ボード本体が支持部材を着脱自在に取り付けられる取付部を複数有するバランスボードが提案されている。
しかしながら、特許文献1の提案に係るバランスボードは、多様なバランストレーニングはなし得るものの、運動の自由度が高いことから、その上でどのような運動を行うかは使用者に委ねられており、医学的・スポーツ運動学的に姿勢の矯正をなしつつ目的とするスポーツに適したトレーニングがなし得ないという問題がある。また、足に装着されていないため、ジャンプや足を地面から離すステップ運動がなし得ないという問題もある。
特開2004−305442号公報
本発明はかかる従来技術の課題に鑑みなされたものであって、足に装着してスクワットやステップなどの運動をしながら膝や足の捻じれを解消し、バランスの取り方などのトレーニングがなし得るバランス訓練履物を提供することを目的としている。
本発明のバランス訓練用履物は、底面にバランス訓練要素を有するバランス訓練用履物であって、前記バランス訓練要素が、目的とのするバランス訓練をなす方向またはなす位置に配設されてなることを特徴とする。
本発明のバランス訓練用履物の第1形態の第1態様は、バランス訓練要素が角型棒状体とされ、前記角型棒状体の軸心が足の第4中足骨に沿うように配設されてなることを特徴とする。
本発明のバランス訓練用履物の第1形態の第2態様は、バランス訓練要素が角型棒状体とされ、前記角型棒状体の軸心が足の距骨下関節運動軸の軸心に対応させて配設されてなることを特徴とする。
本発明のバランス訓練用履物の第1形態の第3態様は、バランス訓練要素が角型棒状体とされ、前記角型棒状体が踵外側から母趾球方向に向けて配設されてなることを特徴とする。
本発明のバランス訓練用履物の第1形態においては、角型棒状体の幅が、5mm−20mmの範囲とされてなるのが好ましい。
本発明のバランス訓練用履物の第2形態は、バランス訓練要素が回転用凸部材とされ、前記回転用凸部材が母趾球に対応する位置に配設されてなることを特徴とする。
本発明は前記のごとく構成されているので、ジャンプや足を地面から離す訓練もなし得るという優れた効果が得られる。
本発明の実施形態1に係るバランス訓練用シューズの正面図である。 同シューズの片方の二面図であって、同(a)は正面図を示し、同(b)は側面図を示す。 本発明の実施形態2に係るバランス訓練用シューズの正面図である。 同シューズの片方の二面図であって、同(a)は正面図を示し、同(b)は側面図を示す。 本発明の変形例の正面図である。 同シューズの片方の二面図であって、同(a)は正面図を示し、同(b)は側面図を示す。
以下、添付図面を参照しながら本発明を実施形態に基づいて説明するが、本発明はかかる実施形態のみに限定されるものではない。
実施形態1
本発明の実施形態1に係るバランス訓練用シューズ(以下、単にシューズという)1を図1に示す。
シューズ1は、図1に示すように、バランス訓練要素2を底面に設けてなるものとされる。なお、シューズ1は左右対称とされているので、以下、右足用のものについて説明し、左足用のものについてはその説明を省略する。図中、符号Rは右足用のものを示し、符号Lは左足用のものを示す。
シューズ1は、硬質の底板を有する一般的なシューズと同様とされているので、以下、バランス訓練要素2を主として説明する。
バランス訓練要素2は、図2に示すように、角型棒状体とされ、シューズ1R底板裏面の長手方向に沿うようにして配設されている。より具体的には、バランス訓練要素2は、揺動軸心Cが右足の第4中足骨に沿うように配設されている。このようにするのは、バランス訓練要素2がこのように配設されたシューズ1R,1Lを履いて膝を曲げた姿勢でバランスを保持するためには、膝を爪先の真上に位置させる必要があり、そしてそのような膝屈曲姿勢を反復する訓練を行うことにより、下腿が内旋位に誘導され、膝靭帯損傷や変形性膝関節症の要因である下腿外旋の運動習慣の矯正をなすことが可能となるからである。
バランス訓練要素2の材質は、軟質ゴムとされる。これは、床面との当接時における騒音の発生を抑制するためである。なお、バランス訓練要素2の材質は軟質ゴムに限定されるものではなく、適宜とすることができ、例えば合成樹脂とすることもできる。
バランス訓練要素2のサイズは、幅が5mm−20mmの範囲とされ、高さが15mm程度とされ、長さはシューズ1の長さの9割程度とされる。
バランス訓練要素2の底面(床面に当接する面)を平面とするのは、補助者の援助がなくても自立できるようにするためである。すなわち、従来技術のようにバランス訓練要素2を半円弧に形成すると、補助者の援助なしには自立するのが困難であるとともに、初心者にあっては転倒事故を起こすおそれもあり、またその逆に幅を広くしすぎると、揺動動作が困難となり、目的とする効果が期待できなくなるからである。
このように、本実施形態のシューズ1は、バランス訓練要素2の揺動軸心Cが足の第4中足骨に沿うようにシューズ1の底板裏面に配設されているので、膝靭帯損傷や変形性膝関節症の要因である下腿外旋の運動習慣の矯正をしながら、スキーや日常生活などで要求される望ましい下肢の運動習慣の習得がなし得る。
また、バランス訓練要素2の底面が平面とされているので、補助者の援助なくして訓練やトレーニングがなし得る。
さらに、シューズ1の底にバランス訓練要素2を形成しているので、スクワットやステップ動作、あるいはジャンプ動作を必要とする訓練やトレーニングもなし得る。
実施形態2
本発明の実施形態2に係るバランス訓練用シューズ(以下、単にシューズという)1を図3および図4に示す。
実施形態2は、バランス訓練要素2の軸心Cの方向を実施形態1とは異なる方向としてなるものとされる。より具体的には、軸心Cの方向を距骨下関節運動軸の軸心に対応させてなるものとされる。このようにするのは、バランス訓練要素がこのように配設されたシューズ1R,1Lを履いてバランスを保持するためには、常に足部の前外側を宙に浮かせた状態とする必要があり、そしてそのような姿勢を保持する訓練を行うことにより、腓骨筋の強い活動を促して足関節捻挫の要因である足の内反の運動習慣の矯正をなすことが可能となるからである。
なお、実施形態2のその余の構成および作用・効果は実施形態1と同様とされているので、その構成および作用・効果の説明は省略する。
このように、本実施形態のシューズ1は、バランス訓練要素2の軸心Cが距骨下関節筋運動軸の軸心に一致させてシューズ1の底板裏面に配設されているので、足関節捻挫の要因である足の内反の運動習慣の矯正をしながら、歩行、ランニング、スケートなどあらゆる陸上での運動で要求される体重のかけ方、正しい姿勢の習得がなし得る。
以上、本発明を実施形態に基づいて説明してきたが、本発明はかかる実施形態のみに限定されるものではなく、種々改変が可能である。
例えば、実施形態では、バランス訓練要素の軸心Cの方向が第4中足骨に沿うようにされていたり、距骨下関節運動軸心に対応するようにされているが、バランス訓練要素の軸心Cの方向は前記に限定されるものではなく、矯正目的やスポーツに応じて適宜とすることができる。
例えば、図5および図6に示すように、シューズ1は、底板裏面の母趾球に対応する位置に、半楕円体状とされたバランス訓練要素2、つまり回転用凸部材2aを配設するものとされてもよい。というのは、これにより、バスケットボールのおけるターンの練習に必要な母趾球を軸とした回転運動の学習をなすことができるからである。
また、実施形態においては、履物の例としてシューズ1が挙げられているが、履物はシューズ1に限定されるものではなく、各種の履物とすることができ、例えば、サンダル、下駄、かんじきとすることもできる。
さらに、バランス訓練要素2の配置は、運動目的や矯正目的に応じて適宜とでき、例えば踵外側から母趾球方向に向けるようにすることもできる。
本発明は、スポーツのトレーニングや下肢の捻じれ、姿勢の矯正に適用できる。
1 シューズ
2 バランス訓練要素
C 軸心、揺動軸心

Claims (6)

  1. 底面にバランス訓練要素を有するバランス訓練用履物であって、
    前記バランス訓練要素が、目的とのするバランス訓練をなす方向またはなす位置に配設されてなることを特徴とするバランス訓練用履物。
  2. バランス訓練要素が角型棒状体とされ、前記角型棒状体の軸心が足の第4中足骨に沿うように配設されてなることを特徴とする請求項1記載のバランス訓練用履物。
  3. バランス訓練要素が角型棒状体とされ、前記角型棒状体の軸心が足の距骨下関節運動軸の軸心に対応させて配設されてなることを特徴とする請求項1記載のバランス訓練用履物。
  4. バランス訓練要素が角型棒状体とされ、前記角型棒状体が踵外側から母趾球方向に向けて配設されてなることを特徴とする請求項1記載のバランス訓練用履物。
  5. 角型棒状体の幅が、5mm−20mmの範囲とされてなることを特徴とする請求項2、3または4記載のバランス訓練用履物。
  6. バランス訓練要素が回転用凸部材とされ、前記回転用凸部材が母趾球に対応する位置に配設されてなることを特徴とする請求項1記載のバランス訓練用履物。
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