JP2011224180A - 靴中敷き用ブロック並びに靴中敷き - Google Patents

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  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Abstract

【課題】重心移動を合理的にする事で、体重移動を理想的にし、下肢に掛かる負荷を全方位に適正に分散し、下肢に生じる運動器障害や、疼痛などを解消し、本来の下肢運動能力を容易に発揮できる靴中敷き用ブロックと靴中敷きを提供する。
【解決手段】踵領域に対応させた肉厚片からなるブロックAと、踵領域から小指球の手前に至る外側領域に対応させた肉厚片からなるブロックBと、踵領域から土踏まずの領域を経て母指球の手前に至る内側領域に対応させた肉厚片からなるブロックCとからなる靴中敷き用ブロックを、靴中敷き本体1の裏面に備えるようにした。
【選択図】図5

Description

本考案は、人の足に懸かる重心を調整し、下肢全般において自然な運動を自発的に発揮させる機能を有する靴中敷き用ブロックと靴中敷きに関する。
従来、人の足に懸かる重心を調整し、下肢全般において自然な運動を自発的に発揮させる機能を有する靴中敷きは、例えば、特許文献1乃至7或いは非特許文献1乃至5において開示されるように、図6の足の骨格図に基づいて説明すれば、踵a、母指球b、小指球cの3点をもって、体重を支え、それらを結ぶアーチがクッションの役目をしいると考えられていて、図6において破線で示したように、体重は歩行時に、踵aを基点として土踏まずdを避ける様に踵aから立方骨eを経て母指fへと向かうように移動させるのが好ましい、いわゆる『あおり』という概念に基づき設計されていた。具体的には、中敷き本体の表面若しくは裏面に合成樹脂製の凸凹状物を配置して、歩行時の体重移動を踵aから土踏まずdを避ける様に立方骨eを経て母指fへ抜けるように導くように設計されていた。また、土踏まずdを持ち上げて偏平足などにも効果があるとされていた。
特開2001−353005号公報 特開2001−269201号公報 特開2000−354503号公報 特開平11−226042号公報 特開平9−224703号公報 特開2007−61563号公報 特開2007−175532号公報
ヒトの足 この謎にみちたもの 水野祥太郎 創元社 3〜12、51〜155、172〜258 (昭和59年5月10日発行) ひ弱になる日本人の足 近藤四郎 草思社 9〜117 (平成5年11月15日発行) ボディダイナミックス入門 歩き始めと歩行の分析 江原義弘 山本澄子 医歯薬出版株式会社 (平成14年10月15日発行) ペリー歩行分析 正常歩行と異常歩行 Jacquelin Perry 統括監訳者 武田巧 医歯薬出版株式会社 2〜93 (平成19年5月20日発行) NHK 人間講座 古の武術に学ぶ 甲野善紀 日本放送協会出版 102〜110 (平成15年10月1日発行)
しかしながら、前記概念に基づき設計されている靴中敷きは、効果が必ずしも期待通りには得られず、場合によっては足や膝に痛みが発生し歩行が困難になる場合もあって、実際の効果と理論には疑問が残るものであった。
そこで、本考案は、前記従来の概念とは全く別の概念に基づいて、人の足に懸かる重心を調整し、下肢全般において自然な運動を自発的に発揮させる機能を有する靴中敷き用ブロックと靴中敷きを提供しようとするものである。
即ち、重心移動を合理的にする事で、体重移動を理想的にし、下肢に掛かる負荷を全方位に適正に分散し、下肢に生じる運動器障害や、疼痛などを解消し、本来の下肢運動能力を容易に発揮できる靴中敷き用ブロックと靴中敷きを提供する事を課題とする。
経験的に、靴の踵が極度に減っている人、言い換えれば、引きずり歩きをする傾向にある人程、腰、膝、股関節、足首などに痛みや障害があるという事に着目し、人の歩行時の重心移動を可能な限り直線とする事で歩行時の重心移動の無駄を修正し、特定の関節や筋肉に負担を掛けない重心移動が達成されるのではとの着想に至った。
そこで、本考案者が鋭意検討の結果、解剖学に於いて、足首(距骨)は土踏まず上に存在し、直立時の人間の重心は、あくまでも距骨中心であり、歩行時の重心移動における軌道は距骨の中心を通る直線上を移動することが合理的・経済的・自然的な理想であるという知見に達した。
本考案はかかる知見に基づきなされたもので、本考案の靴中敷き用ブロックは請求項1記載の通り、踵領域に対応させた肉厚片からなるブロックAと、踵領域内側から小指球の手前に至る外側領域に対応させた肉厚片からなるブロックBと、踵領域内側から土踏まずの領域を経て母指球の手前に至る内側領域に対応させた肉厚片からなるブロックCとからなることを特徴とする。
また、請求項2記載の靴中敷き用ブロックは、請求項1記載の靴中敷き用ブロックにおいて、前記各ブロックA,B,Cを構成する肉厚片の厚みを0.1mm〜8mmの範囲に設定したことを特徴とする。
また、請求項3記載の靴中敷き用ブロックは、請求項1記載または2記載の靴中敷き用ブロックにおいて、前記ブロックAに対して,前記ブロックB,Cの少なくとも何れかが一体に形成されていることを特徴とする。
また、本考案の靴中敷きは、請求項4記載の通り、請求項1乃至3の何れかに記載の靴中敷き用ブロックを靴中敷き本体の裏面に備えたことを特徴とする。
また、請求項5記載の靴中敷きは、請求項4記載の靴中敷きにおいて、前記靴中敷き用ブロックと前記靴中敷き本体とが一体に形成されていることを特徴とする。
上記構成により、踵領域に対応させたブロックAは、踵部を持ち上げ前内方への重心移動を容易にし、距骨下へ重心を導く機能を有する。
また、踵領域内側から小指球の手前に至る外側領域に対応させた肉厚片からなるブロックBは、重心を外側へ逃がす事無く、距骨の中心線上へ導く機能を有する。そして、小指の底屈や背屈等を容易にする。
また、踵領域内側から土踏まずの領域を経て母指球の手前に至る内側領域に対応させたブロックCも同様に、距骨の中心線上へ重心を導く機能を有する。そして母指の底屈・背屈等の可動を容易にし、引きずり歩きを解消し靴底を磨耗から守る。
また、ブロックA、B、Cは足底筋全体を補助しアーチを下支えし刺激することで各種縦・横のアーチを成す筋力等を賦活する。
ブロックA、B、Cがその厚さ分、足底を底上げしているので、靴に足がフィットし、疲労や靴擦れ等を予防・軽減する。
歩行時では、図6中に実線で示したように、足首(距骨g)の中心を通る直線(縦軸)に体重(重心)が移動し親指と人差し指の間を通過するように歩行ができる。依って、下肢に生じる撓みや捻じれ、不要な負荷が生じる事は無く、足指は自由に屈伸・外反・内反を容易にする。結果、膝の障害・足の障害の解消、下肢・腰部筋群の強化、下肢運動能力が向上する。
距骨前方へ直線的に重心移動するので、下駄や雪駄などの鼻緒のある履物を履いている時と同様な足への効果がある。また、5本の足指は均等に動かし易く、下肢の踏ん張りも利き易い。ゴルフや野球などの身体を回転するスポーツでは、軸足母指球での回転運動が容易にできて、指先まで力が入り易いので、各種運動競技成績向上が容易であるのを始め、歩行機能回復などの治療効果がある。
また、靴中敷き表面に部品を設置しない為、それらが足裏面に触れないので、個人差より生じる痛みや不具合が生じない。
また、靴底(特に踵の外側)の磨耗を減少させ、靴が長持ちする。
本考案に係る靴中敷き用ブロックを右足の靴中敷きに適用した状態の一実施の形態の右側面図 同左側面図 同平面図 底面側からみた同斜視図 本考案の靴中敷きの一実施の形態の底面側からみた斜視図 足の骨格図
以下、本考案の靴中敷き用ブロック並びに靴中敷きの実施の形態について、図面に基づき説明する。
実施の形態として図示したものは、本考案の靴中敷き用ブロック並びに靴中敷きの一例を示すものであって、本考案の靴中敷き用ブロック並びに靴中敷きは図示されたものに限定されるものではない。
図1乃至4は本考案の靴中敷き用ブロックを右足の靴中敷きに適用した例を示すもので、図中1はEVA(エチレン酢酸ビニル共重合樹脂)の靴中敷き本体を示し、靴中敷き用ブロックを分かりやすくするため、図中では破線で示すようにした。
前記靴中敷き本体1の裏面には、図中Aで示されるブロックA、Bで示されるブロックB、Cで示されるブロックCが接着剤で接着固定して配置されている。
本実施の形態では、踵領域に対応させた肉厚片からなる半円状のブロックAと、踵領域内側から小指球の手前に至る外側領域に対応させた肉厚片からなるブロックBとは4部音符状の形状に一体に形成されている。
また、踵領域内側から土踏まずの領域を経て母指球の手前に至る内側領域に対応させた肉厚片からなるブロックCは単独形状に形成されている。
前記各ブロックA,B,Cは、本実施の形態ではブロックAとブロックBとを一体に形成したが、ブロックAとブロックCを一体に形成しても、ブロックA,B,Cの全てを一体に形成しても、或いは、ブロックA,B,Cが各単独に形成されてもよい。
また、各ブロックA,B,Cを構成する肉厚片の厚みを0.1mm〜8mmの範囲に設定するのが好まく、2mm〜4mmの範囲に設定するのがより好ましい。
尚、本実施の形態では、前記各ブロックA,B,Cは加工が容易な粘着弾性包帯を利用して作製するようにした。
その他、ポリウレタン、シリコン等の合成樹脂・各種皮革・フェルト、麻、綿等の繊維・コルク材等の木材・鉄および鉄を主成分とした合金等の鉄鋼金属・チタニウム、アルミニウム等の非鉄金属を用いて作製してもよい。
図5は、本考案の靴中敷きの一実施の形態の斜視図を示し、図示のものは右足用の靴中敷きを示す。
先の靴中敷き用ブロックの実施の形態において、材料として、EVAを用い、各ブロックA,B,Cと靴中敷き本体1を一体に形成したもので、その他の構成は前記靴中敷き用ブロックの実施の形態と同様であるので繰り返しの説明は省略する。
前記靴中敷きを、痩身・外反母趾・内反小趾・下肢の浮腫・下肢冷え性・偏平足・膝痛・腰痛等の老若男女数百名に使用してもらったところ、実施約1ケ月から3ケ月で効果を実感できたと回答があった。
このように、本考案の靴中敷きによれば、人の歩行時の重心移動を可能な限り直線とする事で歩行時の重心移動の無駄を修正するので、特定の関節や筋肉に負担を掛けず、下肢の運動器の歪みや痛みが無くなる為、本考案の靴中敷き装着した靴を履いて運動をするほど、下肢関節・筋群の活性化を無意識のうちに可能するので、運動選手は競技成績の向上、老人は下肢運動器の機能向上等に非常に効果があった。
重心移動を合理的にする事で、体重移動を理想的にし、下肢に掛かる負荷を全方位に適正に分散し、下肢に生じる運動器障害や、疼痛などを解消し、本来の下肢運動能力を容易に発揮できる靴中敷き用ブロックと靴中敷きを提供できるので、産業上の利用可能性を有する。
1 靴中敷き本体
A ブロックA
B ブロックB
C ブロックC
a 踵
b 母指球
c 小指球
d 土踏まず
e 立方骨
f 母指
g 距骨

Claims (5)

  1. 踵領域に対応させた肉厚片からなるブロックAと、踵領域内側から小指球の手前に至る外側領域に対応させた肉厚片からなるブロックBと、踵領域内側から土踏まずの領域を経て母指球の手前に至る内側領域に対応させた肉厚片からなるブロックCとからなることを特徴とする靴中敷き用ブロック。
  2. 前記各ブロックA,B,Cを構成する肉厚片の厚みを0.1mm〜8mmの範囲に設定したことを特徴とする請求項1記載の靴中敷き用ブロック。
  3. 前記ブロックAに対して,前記ブロックB,Cの少なくとも何れかが一体に形成されていることを特徴とする請求項1記載または2記載の靴中敷き用ブロック。
  4. 請求項1乃至3の何れかに記載の靴中敷き用ブロックを靴中敷き本体の裏面に備えたことを特徴とする靴中敷き。
  5. 前記靴中敷き用ブロックと前記靴中敷き本体とが一体に形成されていることを特徴とする請求項4記載の靴中敷き。

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CN112869291A (zh) * 2021-01-05 2021-06-01 福建省嘉辰体育用品有限公司 一种成长期扁平足矫治鞋的制备工艺

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