JP3152047U - 健康器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】筋肉のストレッチ効果だけでなく、足首運動(底屈と背屈)の際の筋肉のコントロールを可能とした運動器具を提供する。【解決手段】少なくとも一方の足部を配置する台部1と台部を支持する軸部2を設け、軸部2は軸線方向の長さが少なくとも足部の幅にほぼ対応し、回動する軸部2を介して台部1が前傾状態と後傾状態に変換移動する。そして台部1を支持する軸部2の軸線が足部のリスフラン関節Rの部位にほぼ対応している。また台部1を支持する軸部2の軸線が台部1の前後方向の中央部より前方又は後方に偏位している。【選択図】図1

Description

本考案は健康器具、特に一方および/又は両方の足部を台部1上面に配置して使用する運動器具にかんする。
足部、脚部など人体の筋肉に適宜な緊張を付与し、筋肉の強化や健康増進に寄与するよう工夫を凝らした運動器具が種々提案されている。すなわち筋肉を強化するのみの運動器具は開発されているが、足首運動(足首の底屈と背屈)およびその際の身体バランス維持に必要な筋肉のコントロールを有効に行うことができる運動器具は開発されていない。
特開2001−384665
このような状況の下、本考案は筋肉のストレッチ効果が得られるだけでなく、足首運動(底屈と背屈)の際の筋肉のコントロールを可能とした運動具を提供するものである。
上記の課題を解決する手段として、本考案にかかる運動器具は、少なくとも一方の足部を配置する台部と台部を支持する軸部2を設け、軸部の軸線方向の長さが少なくとも足部の幅にほぼ対応し、回動する軸部を介して台部が前傾状態と後傾状態に変換移動する。
そして台部を支持する軸部の軸線が足部のリスフラン関節の部位にほぼ対応している。また.台部を支持する軸部の軸線が台部の前後方向の中央部より前方又は後方に偏位している。また台部を支持する軸部の軸線が足部の中足指節関節の部位又はショパール関節の部位にほぼ対応している。また台部1上面に軸部の軸線に対応する箇所を表示してなる。そして一方の足部を配置する一方の台部構成部と、他方の足部を配置する他方の台部構成部から形成された台部であって、一方の台部構成部と他方の台部構成部を着脱可能とした。また一方の足部を配置する一方の台部構成部と他方の足部を配置する他方の台部構成部から形成された台部であって、一方の台部構成部と他方の台部構成部を一体化又は分離して使用する。
軸部を中心として回動する台部が前傾状態と後傾状態へ変換移動し、台部に配置された足部が足首運動(底屈と背屈)を繰り返し、アキレス腱などの筋肉に対する顕著なストレッチ効果が得られる。また足首運動(底屈と背屈)を連続して行うことにより、姿勢を正しく維持しようとバランスをとるところから、足首運動を通して関連筋肉のコントロールとバランスの調整力が自然に身に付く。ダンサーやジャンプを伴う競技のアスリートなどの典型的な怪我に足首の捻挫、膝(靱帯や半月板)の損傷、ふくらはぎの肉離れ、アキレス腱断裂、剥離骨折などがあるが、その要因としてジャンプの着地時にかかる大きな衝撃がある。ジャンプの着地時には爪先部と踵部とのバランスだけでなく、上体のバランスをいかにとるかが重要である。本考案にかかる運動具ではこのようなバランス力の強化が可能である。特にアキレス腱は伸張性収縮状態(筋肉が収縮状態から伸張しながらも収縮状態である)で伸張させることができる。またジャンプ着地時の足首の動きに関係する筋肉、神経の機能の強化することができ、怪我の予防に顕著な効果がある。また軸部に支持された台部上面に足部を配置し、台部上でバランスをコントロールしながら台部を交互変換(前傾状態と後傾状態への変換)することにより、身体バランスをコントロールする筋肉や神経が強化され、このような運動を通じて大きな衝撃を受けることもなくジャンプのスムーズな着地が可能となる。
本考案を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。運動器具20は台部1と台部1を支持する軸部2を備える。台部1は少なくとも一方の足部21、つまり片足部21のみ又は両足部21,21が配置される。図1で台部1は複数(2枚)の板部から構成され、上部板6と下部板7を重ね合わせて固定してある。この場合、足部21を安定して配置する観点から下部板7は硬質性であることが好ましい。しかし身体のバランの調整力の促進という点(後記)からは若干の柔軟性を有するものでもよい。上部板6は足部21裏面と接触するところから、適宜な弾力性を有しかつ滑りにくい性質のものが理想であるが、硬質性でもよい。なお台部1は複数の板部でなく単板のみで構成することができる(図示せず)。また台部1の上面は平面状であるが、足部が配置できるのであれば、例えば湾曲面などを含むものでもよい(図示せず)。
回動する軸部2(軸線3)を中心として台部1は前傾状態と後傾状態へ変換移動をする(図1などに示される矢標参照)。台部1は前傾状態と後傾状態を交互にとり、前傾状態で台部1の一端部へと下降傾斜する一方、後傾状態で台部1の他端部に向け下降傾斜する(図4参照)。軸部2を介して回動する台部1は前端部と後端部が設置面G(地面や床面など)に当接するが、前端部、後端部が設置面Gに当接したとき、台部1は最大の前傾状態又は後傾状態になる。前傾状態又は後傾状態での最大傾斜角度、すなわち台部1と設置面Gとの角度は約75度である。なお当接時の設置面Gとのショックを和らげるため、台部1の前端部、後端部に弾力性の緩衝部材を設けてもよい(図示せず)。
軸部2と台部1がスムーズに回動するため、軸部2の断面形状はほぼ半円形状、半楕円形又はこれらの適宜な変形態様などの湾曲面により構成するのが好ましい。図示の軸部2は軸線3に直交する断面が円形の一部(上部)を切り欠いた形状である。台部1と軸部2とは直接に固定されているが、台部1と軸部2との間に他の部材が介在してもよい(図示せず)。また軸部2は弾力性と高反撥性を備えたものとするのが好ましい。軸部2に剛性と適宜な弾力性を付与するため、中心芯部を硬質素材で形成する一方、外周部を弾力素材で形成することもできる(図示せず)。
軸部2は軸線方向の長さが少なくとも足部の幅にほぼ対応している。軸部2の軸線方向の長さが少なくとも足部の幅にほぼ対応しているとは、軸部2の軸線方向の長さが足部の幅とほぼ同じか(従って若干短くてもよい)又はそれ以上の長いということである。図4では台部1に両足部21,21が配置されているが、台部1の軸部2は軸線方向の長さ(台部1でいえば台部1の短辺部の長さ)が両足部の幅よりやや大きい。同様に図5では台部構成部1に片足部が配置されているが、台部構成部11の軸部2は軸線方向の長さ(台部構成部11でいえば台部構成部11の短辺部の長さ)は片足部21の幅よりやや大きい。足部の幅は各人同じではないが、例えばそのサイズを大型・中型・小型のように適宜に類型化し、各サイズに対応した平均的な軸部の長さを設定すればよい。足部21の幅と軸部3の軸線方向の長さがほぼ同じかあるいはそれより長いから、軸部2を介して台部1は安定して回動する。
軸部2の回動により台部1は軸部2(軸心)を中心として前傾状態と後傾状態へ交互に変換移動をする。この場合、台部1上面に配置された足部21では足首運動(足首の底屈と背屈)が交互に行われ、足首の底屈と背屈によりアキレス腱などに対してストレッチがなされる。また底屈と背屈を交互に繰り返して連続するとき、運動者はバランスを崩さないよう上半身の姿勢を維持しようとするから、足首運動を通して関連筋肉の強化と身体バランスの調整力が増進される。なお軸部2の弾力性、柔軟性が大きくなると台部1上面で身体のバランスをとるのがより困難となるが、このような困難な状態でバランス調整の訓練を強化することもできる。
解剖学的な見地から、足部21は主要関節のリスフラン関節Rとショパール関節Sを基準とし、前足部、中足部、後足部に分けられる。さらに前足部は中足指節関節(MP関節)Pにより足指部と中足骨部に分けられる。これらの関節は、足部21の爪先部から踵部に向けて、前足部における中足指節関節P、前足部と中足部との間のリスフラン関節R、中足部と踵部と間のショパール関節Sの順序で存在する。なお前足部は爪先部、中足部は土踏まず部、後足部は踵部にほぼ相当する。
足部21は台部1の上面の任意個所に配置することができる。そして図1に示される台部1では軸部の中心線である軸線3が足部のリスフラン関節Rの部位にほぼ対応している。リスフラン関節Rは足部21の前後方向のほぼ中央部にあり、これに対応するように軸部の軸線3が台部1の前後方向のほぼ中央部にある。前記のように、台部1の変換移動(前傾状態と後傾状態への変換)により足首運動(足首の底屈と背屈)が行われる。すなわち台部1の前傾状態で足首は底屈位となり、足部が前方の設置面Gへ滑り落ちないよう爪先部は台部1を強く押圧するように働く。また台部1の後傾状態で足首は背屈位となり、アキレス腱が伸張されアキレス腱へのストレッチ効果が高まる。また軸部2が回動して底屈位と背屈位に変換するとき、身体バランスを維持するように爪先部側と踵部側の両方の筋肉が働く。台部1を支持する軸部の軸線3が足部のリスフラン関節Rの部位にほぼ対応している構造では、足部のほぼ中央部のリスフラン関節Rを介して足首の底屈と背屈およびその変換がスムーズに行われ、バランスのとれた筋肉の強化が可能である。
また軸部2の中心線(軸線)3を台部1の前後方向の中央部より前方又は後方に偏位したものすることができる。まず台部1を支持する軸部の軸線3が台部1の前後方向の中央部より前方に偏位したものとし、図2に示される台部1では軸線3が足部の中足指節関節(MP関節)Pの部位にほぼ対応している。次に軸部の軸線3が台部1の前後方向の中央部より後方に偏位したものとし、図3に示される台部1では軸線が足部のショパール関節Sの部位にほぼ対応している。中央部より前方又は後方に軸部2の軸線が偏位している台部1では、前傾状態又は後傾状態での足首の底屈度又は背屈度が大きくなりなり、爪先部の押圧力又はアキレス腱へのストレッチ効果がさらに大となる。そして台部1を支持する軸部の軸線3が足部の中足指節関節P又はショパール関節Sにほぼ対応している構造では、これらの関節を介して足首運動を行うことができる。また中足指節関節Pとショパール関節Sは足部20の前後方向のほぼ中央部を基準としてその前方と後方にほぼ同じ間隔で存在する(図8参照)。そこで関節P、Sのいずれかに対応して偏位する軸線3を設けた台部1では、台部1の前端側あるいは後端側のいずれの方向へ爪先部を配置してもそのまま有効な運動器具として使用することができる。つまり運道具として台部の前後両サイドからの使用が可能である。
運動者は自己の主要関節P,R,Sと軸部の軸線3おおよその位置を認識できるから、台部上面で軸線3にほぼ対応する位置に所定の関節を配置するようにすればよいが、台部1上面には軸線に対応する箇所を表示し、関係関節(従って足部21)を台部1上面の所定位置に容易に配置することができる。表示の方法としては台部1上面の幅方向に線E(単数線あるいは複数線)などにより表示し、2本の線で形成される帯状部5として表示する。図4では軸線3に対するリスフラン関節の対応関係を帯状部5で表示してある。足部の大きさは各人同じではないが、前記のように、例えば、足部のサイズを大型・中型・小型のように適宜に類型化し、各サイズに対応した平均的な位置として軸線に対する関係関節の位置を台部1に表示すればよい。ここで軸部の軸線3と関係関節R、P、S、がほぼ対応するとは、軸線3と関節が少なくとも一部が部分的に対応することである。
台部1は1個の台部構成部で形成されるが、複数個(2個以上)の台部構成部11,11から形成してもよい。すなわち、一方の足部21を配置する一方の台部構成部11と、他方の足部21を配置する他方の台部構成部11から形成された台部1であって、一方の台部構成部11と他方の台部構成部11は着脱可能である。一方の台部構成部11と他方の台部1構成部から形成された台部1においては、一方の台部1構成部と他方の台部1構成部を一体化又は分離して使用することができる。一対の台部構成部11を一体化した台部1では台部1の上面に両足部21,21が配置される。また一対の台部構成部11を分離した状態の台部1では各台部構成部11の方向、角度、両者間の距離などを任意に設定し、一方の台部構成部11に一方の足部21が配置され、他方の台部構成部11に他方の足部21が配置される。これにより種々形態における足部21の強化が可能となる。図5では同じ構造をもつ一対の台部構成部11、11が「逆ハ字状」に配置され、台部1上面の足部21の踵部は互いに近接している。これは舞踊バレエの基本パターンの1つである「ヒール・ツギャザー」(HEEL TOGETHER)を模したものであり、バレエの基礎訓練にも利用することができる。なお一方の足部21と他方の足部21が同時にそれぞれ台部構成部11,11に配置するだけでなく、一方の足部20のみを一方の台部構成部11に配置して使用することもできる
一方の台部構成部11と他方の台部構成部11との着脱は公知の着脱手段により行う。図6,7に示されるものは台部構成部11の裏面9に設けられた掛止具10による掛止めとその解除により、台部構成部11、11の着脱を行う。すなわち台部構成部11,11の対向する内側面12,12を互いに当接するとともに、一方の台部構成部に軸着された係止リング13を回動させて他方の台部構成部11の係止突起15に係止し、台部構成部11、11を一体化する。逆に一体化された台部構成部11、11では係止リングの係止突起15からの係止を解除し、台部構成部11、11をそれぞれ分離する。
本考案にかかる運動器具の使用状態を示し、台部を支持する軸部がほぼ台部の中央部に設けられた運動器具の側面図である。 同軸部がほぼ台部の中央部から前方位置に設けられた運動器具の側面図である。 同軸部がほぼ台部の中央部から後方位置に設けられた運動器具の側面図である。 同運動器具の使用状態を表す説明図である。 同運動器具の他の使用状態を表す説明図である。 分離状態の台部構成部の裏面を示す説明図である。 一体化された台部構成部の裏面を示す説明図である。 足部の主要関節を示す説明図である。
1 台部
2 軸部
3 軸線
5 帯状部
6 上部板
7 下部板
9 台部裏面
10 掛止具
11 台部構成部
12 台部構成部の内側面
13 係止リング
15 係止突起
20 運動器具
21 足部

Claims (7)

  1. 少なくとも一方の足部を配置する台部と台部を支持する軸部を設け、軸部は軸線方向の長さが少なくとも足部の幅にほぼ対応し、回動する軸部を介して台部が前傾状態と後傾状態に変換移動する運動器具。
  2. 台部を支持する軸部の軸線が足部のリスフラン関節の部位にほぼ対応している請求項1に記載の運動器具。
  3. 台部を支持する軸部の軸線が台部の前後方向の中央部より前方又は後方に偏位している請求項1に記載の運動器具。
  4. 台部を支持する軸部の軸線が足部の中足指節関節の部位又はショパール関節の部位にほぼ対応している請求項1又は2に記載の運動器具。
    運動器具。
  5. 台部1上面に軸部の軸線に対応する箇所を表示してなる請求項1、2、3又は4に記載の運動器具運動器具。
  6. 一方の足部を配置する一方の台部構成部と、他方の足部を配置する他方の台部構成部から形成された台部であって、一方の台部構成部と他方の台部構成部を着脱可能とした請求項1、2、3、4又は5に記載の運動器具。
  7. 一方の足部を配置する一方の台部構成部と他方の足部を配置する他方の台部構成部から形成された台部であって、一方の台部構成部と他方の台部構成部を一体化又は分離して使用する請求項6記載の運動器具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012090681A (ja) * 2010-10-25 2012-05-17 Hiroto Taura トレーニング器具
JP2020513293A (ja) * 2016-12-09 2020-05-14 プローバン・フィットネス・ソリューションズ・エルエルシーProven Fitness Solutions, Llc 運動補助装置

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