JP2012119540A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2012119540A
JP2012119540A JP2010268828A JP2010268828A JP2012119540A JP 2012119540 A JP2012119540 A JP 2012119540A JP 2010268828 A JP2010268828 A JP 2010268828A JP 2010268828 A JP2010268828 A JP 2010268828A JP 2012119540 A JP2012119540 A JP 2012119540A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solder resist
layer
resist layer
insulating substrate
adhesive layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010268828A
Other languages
English (en)
Inventor
Shunichi Tadokoro
俊一 田所
Takeshi Ishihara
剛 石原
Akiji Shibata
明司 柴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Cable Ltd filed Critical Hitachi Cable Ltd
Priority to JP2010268828A priority Critical patent/JP2012119540A/ja
Publication of JP2012119540A publication Critical patent/JP2012119540A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/42Wire connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/47Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process
    • H01L2224/48Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process of an individual wire connector
    • H01L2224/4805Shape
    • H01L2224/4809Loop shape
    • H01L2224/48091Arched
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/42Wire connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/47Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process
    • H01L2224/48Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process of an individual wire connector
    • H01L2224/481Disposition
    • H01L2224/48151Connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive
    • H01L2224/48221Connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked
    • H01L2224/48225Connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked the item being non-metallic, e.g. insulating substrate with or without metallisation
    • H01L2224/48227Connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked the item being non-metallic, e.g. insulating substrate with or without metallisation connecting the wire to a bond pad of the item
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/73Means for bonding being of different types provided for in two or more of groups H01L2224/10, H01L2224/18, H01L2224/26, H01L2224/34, H01L2224/42, H01L2224/50, H01L2224/63, H01L2224/71
    • H01L2224/732Location after the connecting process
    • H01L2224/73251Location after the connecting process on different surfaces
    • H01L2224/73265Layer and wire connectors
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/15Details of package parts other than the semiconductor or other solid state devices to be connected
    • H01L2924/151Die mounting substrate
    • H01L2924/153Connection portion
    • H01L2924/1531Connection portion the connection portion being formed only on the surface of the substrate opposite to the die mounting surface
    • H01L2924/15311Connection portion the connection portion being formed only on the surface of the substrate opposite to the die mounting surface being a ball array, e.g. BGA

Landscapes

  • Wire Bonding (AREA)

Abstract

【課題】接着剤層のソルダーレジスト層からの剥離を防止する。
【解決手段】絶縁性基板と、前記絶縁性基板上に所定パターンで形成される導体層と、前記絶縁性基板上の前記導体層のうち被覆保護が必要とされる導体層を被覆保護するソルダーレジスト層と、前記ソルダーレジスト層上に半導体チップを接着固定する接着剤層と、前記接着剤層上に接着固定される半導体チップと、を備えた半導体装置において、前記接着剤層は、前記ソルダーレジスト層の形成領域の周縁部において前記絶縁性基板に対して接着する領域を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は半導体装置およびその製造方法に関し、特に、ソルダーレジスト層上に接着剤層を介して半導体チップを搭載する構造の半導体装置およびその製造方法に関する。
近年、コンピュータ、情報機器端末の性能アップや小型化に伴って、半導体装置には、小型化、薄型化、多端子化が求められるようになり、BGA(Ball Grid Array)構造や
LGA(Land Grid Array)構造に代表される面配置型半導体装置が開発されている(例
えば、特許文献1、2参照)。
図5に、そのような従来のBGA構造の半導体装置を示す。従来のBGA構造の半導体装置は、絶縁性基板101上面に、所定パターンを有する導体層102が形成されており、導体層102を被覆保護するためのソルダーレジスト層103が絶縁性基板101の上に形成される。また、ソルダーレジスト層103上に接着剤層104を介して半導体チップ105が接着固定されている。半導体チップ105は、ワイヤ106を介して、ボンディングパッド122に接続される。さらに、半導体チップ105の保護のために、絶縁性基板101上がモールド樹脂108で被覆されている。そして、絶縁性基板101の下に、半田ボール109が導体110を介して導体層102と接続されている。このような構成をしたBGA構造の面実装方式の半導体装置によれば、絶縁性基板101の下面に外部接続端子としての半田ボール109を多く設けることができるため、小型化、高密度化が図れる。
特開2000−223613号公報 特開平10−4151号公報
しかしながら、図6に示すように、ソルダーレジスト層103と接着剤層104との界面において接着剤層104が剥離200するという問題があった。この問題は、ソルダーレジスト層103の形成領域上で、接着剤層104の形成領域を最大としても、解決できなかった。剥離200の要因としては、第一に、ソルダーレジスト層103の表面平滑性が要求されるようになり、接着剤層104とソルダーレジスト層103との密着力が低下するためである。第二に、半導体装置の小型化に伴いソルダーレジスト層103の面積も縮小されるので、ソルダーレジスト層103上に形成される接着剤層104の形成領域も制限され、接着剤層104の密着力を向上させることが困難なためである。
したがって、本発明の目的は、接着剤層のソルダーレジスト層からの剥離を防止することが可能な半導体装置及びその製造方法を提供することにある。
本発明の一の実施の態様によれば、絶縁性基板と、前記絶縁性基板上に所定パターンで形成される導体層と、前記絶縁性基板上の前記導体層のうち被覆保護が必要とされる導体層を被覆保護するソルダーレジスト層と、前記ソルダーレジスト層上に半導体チップを接着固定する接着剤層と、前記接着剤層上に接着固定される半導体チップと、を備えた半導体装置において、前記接着剤層は、前記ソルダーレジスト層の形成領域の周縁部において
前記絶縁性基板に対して接着する領域を有する半導体装置が提供される。
この場合、前記接着剤層の形成領域の面積は、前記絶縁性基板上における前記ソルダーレジスト層の形成領域の面積よりも大きいことが好ましい。
また、絶縁性基板の表面が粗化面であることが好ましい。
本発明の他の実施の態様によれば、絶縁性基板上に所定パターンで形成された導体層のうち被覆保護が必要とされる導体層をソルダーレジスト層により被覆保護する被覆工程と、前記ソルダーレジスト層上に接着剤層を介して半導体チップを接着固定する接着工程と、を含む半導体装置の製造方法において、前記接着工程は、前記ソルダーレジスト層が形成された領域の周縁部において前記絶縁性基板に対して接着させるようにした半導体装置の製造方法が提供される。
この場合、前記導体層は、圧延金属箔を所定パターンでエッチングすることにより形成され、前記接着剤層が接着する前記絶縁性基板の表面は、粗化面である前記圧延金属箔を貼り付けて転写することにより粗化面とすることが好ましい。
本発明によれば、接着剤層のソルダーレジスト層からの剥離を防止することができる。
本発明の一実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。 図1におけるソルダーレジスト層の要部拡大図である。 本発明の一実施形態に係る半導体装置の正面及び平面の概略図である。 本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法における工程図である。 従来の半導体装置を示す断面図である。 図5におけるソルダーレジスト層の要部拡大図である。
以下、本発明の実施形態に係る半導体装置およびその製造方法について、図面を参照して説明する。
これまで、接着剤層は、半導体チップをソルダーレジスト層に単に接着固定するだけのものであるから、半導体チップとソルダーレジスト層との間に設けられていれば十分であると考えられていた。しかし、本発明者は、接着剤層がソルダーレジスト層上を越えて絶縁性基板に接着すれば、接着剤層とソルダーレジストとの密着力に寄与することを見出し、本発明を創作するに至った。
[半導体装置]
図1は、本発明の一実施形態である半導体装置を示す断面図である。
半導体装置は、絶縁性基板1と、絶縁性基板1上に形成され、所定パターンを有する導体層2と、絶縁性基板1上の導体層2のうち被覆保護が必要とされる導体層を被覆保護するソルダーレジスト層3と、ソルダーレジスト層3上に形成され半導体チップ5を接着固定する接着剤層4と、接着剤層4上に接着固定される半導体チップ5とを、備えている。半導体装置はさらに出力端子を備えるが、その出力端子は半田ボールを備えたBGA(Ball
Grid Array)であることもある。
本実施の形態は、そのようなBGA構造を有した半導体装置である。この半導体装置は
、前記導体層2に接続される格子状に配列された複数の半田ボール9を備えたBGA構造をしたものであり、導体層2を介して接続されるボンディングパッド22を有し、このボンディングパッド22が半導体チップ5にワイヤボンディングされるFBGA(Fine pitch Ball Grid Array)構造をしたものである。
導体層2は、絶縁性基板1の上面に形成されており、所定の配線パターンを有している。所定の配線パターンは、半田ボール9と接続されるランド21、半導体チップ5と接続されるボンディングパッド22、及びランド21とボンディングパッド22とを接続する配線23(図3参照)から構成される。半導体装置の小型化のために、複数のランド21は、半導体チップ5が搭載される絶縁性基板1の上面のチップ搭載部に集約配置されている。ボンディングパッド22は、半導体チップ5とのボンディングを確保するために、チップ搭載部の外周部に配置されている。
そして、ランド21は絶縁性基板1上面の外周部に配置されたボンディングパッド7と配線23で電気的に接続されている。また、ランド21は、絶縁性基板1の下面において、絶縁性基板1に形成されるビアホール13に充填された導体10を介して半田ボール9と電気的に接続される。なお、導体層2の材料には例えば金属が用いられ、実施の形態では銅が用いられる。
ソルダーレジスト層3は、導体層2の被覆保護を目的として形成され、絶縁性基板1の上面に形成された導体層2を被覆保護している。これらの導体層2のうちソルダーレジスト層3によって被覆保護が必要とされる導体層は、ランド21と配線23であり、ソルダーレジスト層3により被覆保護しない導体層はボンディングパッド22である。ランド21及び配線23には、半導体チップ5のダイボンディングによる衝撃等から保護するためにソルダーレジスト層3が必要である。これに対してボンディングパッド22はワイヤボンディングを行うためにソルダーレジスト層3の被覆保護ができないため、ソルダーレジスト層3による被覆保護を行っていない。なお、ソルダーレジスト層3は、例えば感光性ソルダーレジスト等が用いられる。ソルダーレジスト層3は、スピンコート法やスクリーン印刷法等により薄く形成されるため、表面平滑性を有している。
実施の形態では、絶縁性基板1上におけるソルダーレジスト層3の形成領域は、ランド21及び配線23が集約配置された絶縁性基板1の中央領域を含む領域である。絶縁性基板1上の外周領域に配置されたボンディングパッド22と、ソルダーレジスト層3によって被覆保護されている複数のランド21のうち、中央領域の最外周に配置されたランド21との間には、導体層2が形成されていない絶縁性基板1の露出面であって、後述する接着剤層4と絶縁性基板1とが直接接着する領域(以後、直接接着面1aとよぶ)が確保されている。この場合、ソルダーレジスト層の形成領域を縮小することなく、この直接接着面1aがもともと確保される場合は問題ないが、直接接着面1aを確保できない場合は、半導体装置の寸法を大きくするか、ソルダーレジスト層の形成領域を縮小するかして、直接接着面1aを確保する必要が生じる。
例えば、図6に示すように、従来は、ソルダーレジスト層103と絶縁性基板101との密着力を向上させて、ソルダーレジスト層103と絶縁性基板101との界面における剥離を防止するために、ソルダーレジスト層103の形成領域は、ランド121及び配線(図示略)が集約配置された絶縁性基板101の中央領域を超えて、絶縁性基板101の外周領域に配置されたボンディングパッド122の一部にまでかかるように拡大されていた。このため、上述した直接接着面1aを確保するために、ソルダーレジスト層103の形成領域を縮小する必要が生じる。
既述したように前記直接接着面1aの確保のために、ソルダーレジスト層3の形成領域
を可能な範囲で縮小しても、接着剤層4がソルダーレジスト層3上を越えて絶縁性基板1に接着すれば、接着剤層4とソルダーレジスト層3との密着力に寄与して、ソルダーレジスト層3の形成領域が縮小したことによる密着力の低下を補完できる。
また、特に、実施の形態では、ソルダーレジストによって被覆保護するランド21及び配線23が絶縁性基板1の中央部に集約配置され、被覆保護しないボンディングパッド22が絶縁性基板1の外周部に配置されているFBGA構造が採用されているため、半導体装置の寸法を大きくすることなく、ボンディングパッド22とランド21及び配線23との間の絶縁性基板1上に直接接着面1aを確保するスペースを設けることは容易である。
したがって、本実施の形態では、半導体装置の寸法を大きくすることなく、ソルダーレジスト層3の形成領域を縮小することによって、直接接着面1aを確保することができる。
実施の形態において、上記絶縁性基板と、導体層と、ソルダーレジスト層とを備えて構成されるものは、絶縁フィルム上に配線パターンが形成された構造となっているテープキャリアであることもある。
前記接着剤層4は、ソルダーレジスト層3と半導体チップ5の間に介在し、半導体チップ5を接着固定する。そして、図1及び図3に示すように、接着剤層4はソルダーレジスト層3の周縁部において絶縁性基板1とも接着している。すなわち、接着剤層4は、ソルダーレジスト層3の上面3aに加えて、絶縁性基板1と接着剤層4との直接接着面1a及びソルダーレジスト層3の側面3bのそれぞれに対して接着している。このように接着剤層4を設けることによって、接着剤層4の絶縁性基板1への密着力が、低下するおそれのあるソルダーレジスト層3の絶縁性基板1への密着力を補完するため、ソルダーレジスト層3の絶縁性基板1への密着力を低減することなく、接着剤層4のソルダーレジスト層3への密着力を向上させることができる。そして、接着剤層4のソルダーレジスト層3からの剥離を防止することができる。
また、接着剤層4の形成領域の面積は、絶縁性基板1上におけるソルダーレジスト層3の形成領域の面積よりも大きいことが好ましい。ここで、ソルダーレジスト層3、接着剤層4それぞれの形成領域の面積とは、図3に示すように、平面視において、ソルダーレジスト層3、接着剤層4のそれぞれの領域が占める面積を示している。そして、接着剤層4の形成領域面積は、ソルダーレジスト層3の形成領域面積と比較して、図3における斜線部(直接接着面1a)の面積の分だけ大きくなっている。したがって、上記構成によれば、接着剤層4は、ソルダーレジスト層3の全体を覆って、ソルダーレジスト層3を抱き込む形で、絶縁性基板1に接着することができる。すなわち、接着剤層4のソルダーレジスト層3への密着力をさらに向上させ、接着剤層4のソルダーレジスト層3からの剥離を防止することができる。
図3の実施の形態では、接着剤層4がソルダーレジスト層3の形成領域の周縁部全てにおいて接着していることを示しているが、接着剤層4がソルダーレジスト層3の形成領域の周縁部の少なくとも一部において接着していれば良い。これは、接着剤層4とソルダーレジスト層3が一体的となって、絶縁性基板1に対して接着して形成されれば良いからである。なお、接着剤層4の外縁部はボンディングパッド22近傍まで延在するものの、ボンディングパッド22とは接しないことが好ましい。それは通電によりボンディングパッド22が発熱し、接着剤層の密着力を低下させるためである。また、接着剤層4は、例えばエポキシ樹脂系等の化合物が用いられる。
前記半導体チップ5は、例えばシリコンICチップが用いられる。そして、半導体チッ
プ5は、上述した接着剤層4上にダイボンディングにより接着固定されている。また、半導体チップ5は、ワイヤ6によりボンディングパッド22に電気的に接続される。さらに、半導体チップ5及びワイヤ6はモールド樹脂8によって封止されている。
このようにして図1乃至図2に示す本発明の一実施の形態に係る半導体装置が構成されている。
本発明の一実施形態に係る半導体装置によれば、絶縁性基板上における接着剤層がソルダーレジスト層の形成領域の周縁部において絶縁性基板に対しても接着されている。この構成とすることによって、接着剤層が絶縁性基板表面に対しても接着することができるので、ソルダーレジスト層の表面平滑性や装置小型化にともなう接着剤層形成領域の制限にかかわらず、接着剤層のソルダーレジスト層への密着力を向上させることが可能となり、接着剤層とソルダーレジスト層との界面における剥離を防止することができる。そして、界面剥離による組み立て不良を低減でき、半導体装置の歩留まりを向上することができる。
絶縁性基板上における接着剤層の形成領域を、絶縁性基板上におけるソルダーレジスト層の形成領域を縮小することなく確保できる場合は問題ないが、絶縁性基板上におけるソルダーレジスト層の形成領域を縮小して確保する場合は、ソルダーレジスト層の絶縁性基板への密着力が低下するおそれがある。しかし、接着剤層の絶縁性基板への密着力が、低下するおそれのあるソルダーレジスト層の絶縁性基板への密着力を補完するため、ソルダーレジスト層の絶縁性基板への密着力を低減することなく、接着剤層のソルダーレジスト層への密着力を向上させることができる。
また、半導体チップを半導体チップ外周に配置されるボンディングパッドにワイヤボンディングする実施の形態のFBGA構造にあっては、ボンディングパッドをソルダーレジスト層で被覆保護することはできない。このため、ボンディングパッドが配置されたポリイミド基板の外周部には、もともとソルダーレジスト層を形成せず、ポリイミド基板表面が露出している領域が存在している。したがって、上記のFBGA構造にあっては、ポリイミド基板表面を露出させて、接着剤層のポリイミド基板への接着領域を確保するのは容易であり、本発明の適用が一層容易である。
上述した半導体装置において、接着剤層の形成領域の面積は、絶縁性基板上におけるソルダーレジスト層の形成領域の面積よりも大きいことが好ましい。これは、ソルダーレジスト層の形成領域の面積よりも小さいと、接着剤層のソルダーレジスト層への密着力を十分に得られないためである。
上述したソルダーレジスト層の形成領域の周縁部において絶縁性基板に対しても接着している接着剤層の形成領域の面積は、絶縁性基板上におけるソルダーレジスト層の形成する領域面積の25%以下の範囲内の数値とするのがよい。これは、25%よりも大きいと、接着剤層の密着力を十分に得られるものの、直接接着面の面積が大きくなるために、半導体装置の小型化及び低コスト化の妨げとなるためである。
また、絶縁性基板の表面を粗化面とする構成によって、接着剤層が絶縁性基板上の粗化面の凹凸へ侵入し、アンカー効果が得られるため、接着剤層の密着力をさらに向上することができる。同様にして、ソルダーレジスト層の絶縁性基板への密着力も向上することができる。
[半導体装置の製造方法]
次に、本発明に係る一実施形態である半導体装置の製造方法について、図4を参照して説明する。
まず、金属箔用接着剤12を絶縁性基板1としてのポリイミド基板の上面に貼り付ける。そのポリイミド基板に対して、例えば、パンチング加工を施し、グリッド状に半田ボール搭載用のビアホール13を形成する。そして、絶縁性基板1の上面に対して、ローラ14により金属箔用接着剤12を介して金属箔11としての圧延銅箔をラミネートする(図4(a))。この際、圧延銅箔の粗化面がポリイミド基板のラミネート面に転写される。
続いて、貼り付けられた金属箔11としての圧延銅箔の表面上にマスキングを施し(図示せず)、メッキ法を行うことにより、ビアホール13にメッキを充填した導体10を形成する(図4(b))。
続いて、金属箔11としての圧延銅箔にフォトリソグラフィ法によるパターンエッチングで、所定パターンを有する導体層2を形成する。この導体層2は、ランド21、ボンディングパッド22、及びこれらを接続する配線からなる。なお、圧延銅箔の一部が除去されるパターンエッチングの際に、前記転写されたポリイミド基板の粗化面がポリイミド基板の一部に露出する(図4(c))。
続いて、塗布が必要な導体層2にソルダーレジスト層3を塗布して、ランド21及び配線(図示略)の形成されたポリイミド基板上の中央部に、ソルダーレジスト層3で覆われた領域を形成する。このとき、ボンディングパッド22の形成されたポリイミド基板上の周辺、すなわち、ソルダーレジスト層3が形成する領域の周縁部には、直接接着面1aを確保するためにソルダーレジスト層3を塗布せず、ボンディングパッド22及びその周辺のポリイミド基板の上面は露出したままとする。ソルダーレジスト層3が形成する領域を縮小して直接接着面1aを確保する場合であっても、塗布領域を変更するだけで済むので、工程数の増加はない。なお、ボンディングパッド22及び導体10に対して表面メッキ層16を設ける(図4(d))。
続いて、ソルダーレジスト層3の形成された領域のみならず、当該領域を超えて接着剤層4を塗布する。この際、ポリイミド基板上における接着剤層4の形成する領域面積を、ポリイミド基板上におけるソルダーレジスト層3の形成する領域面積よりも大きく形成し、ソルダーレジスト層3が形成する領域の周縁部において接着剤層4がポリイミド基板上の直接接着面1aに対しても接着するようにする。このように接着剤層4をソルダーレジスト層3の形成領域を超えて形成することにより、ソルダーレジスト層3はその上面3a及び側面3bを含めて接着剤層4に抱き込まれた形でポリイミド基板上に接着されるため、絶縁性基板1に対して、ソルダーレジスト層3と接着剤層4とを一体的に接着することができる。また、接着剤層4は、パターンエッチングする際に露出したポリイミド基板の粗化面に対して接着されるので、接着剤層4のポリイミド基板への密着力が一層向上する(図4(e))。
続いて、接着剤層4を介して半導体チップ5をソルダーレジスト層3上に接着固定し、半導体チップ5とボンディングパッド22とをワイヤ6により電気的に接続する。その後、半導体チップ5およびワイヤ6を保護するための封止樹脂としてのモールド樹脂8を絶縁性基板1上に形成する(図4(f))。
続いて、ポリイミド基板の下面に半田ボール9をマウントし、リフローすることによって導体10を介して半田ボール9と導体層2とを電気的に接続し、図1に示す本実施の形態の半導体装置を得る(図4(g))。
本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法によれば、工程数を増加させることなく、半導体装置における接着剤層の密着力を向上できるので、接着剤層とソルダーレジス
ト層との界面剥離による半導体装置の組み立て不良を低減し、半導体の歩留まりを向上することができる。
また、接着剤層がソルダーレジスト層を抱き込んでポリイミド基板に接着するので、アンカー効果が発揮されてソルダーレジスト層とポリイミド基板との密着力も向上する。その結果、ソルダーレジスト層の形成する領域面積が従来例より縮小して、ソルダーレジスト層のポリイミド基板への接着力が低減するおそれがあるが、その低減量を有効に補完できるので、ソルダーレジスト層のポリイミド基板への接着力の低減の問題は生じない。
また、導体層として圧延金属箔を用いているので、電解金属箔等と比較して、圧延金属箔がその表面に適度な凹凸を有するため、絶縁性基板に対して貼り合わされる工程において、その表面の凹凸を絶縁性基板の表面に転写して、絶縁性基板表面を粗面化できる。このように絶縁性基板表面を粗面化できるので、接着剤層と絶縁性基板との密着力を向上できる。しかも、導体層として圧延金属箔を貼り合わせることによって、絶縁性基板表面を粗面化できるので、密着力向上のための粗面化処理工程を別途設ける必要がない。
以上、本発明の実施形態を具体的に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、インナーリードボンディング用の開口が設けられたTABテープ上に、ソルダーレジスト層(エラストマ層)および接着剤層を介して半導体チップが接着固定され、半導体チップと導体層とをインナーリードボンディングにより電気的に接続するCSP(Chip Size Package)であるμBGA(登録商標)構造の半導体装置にも適用可能である。
この場合、ソルダーレジストの被覆保護が必要とされる導体層はランド、及びランドとインナーリードとを接続する配線であり、ソルダーレジストにより被覆保護しない導体層はインナーリードである。このμBGAにおいては、接着剤層は、ソルダーレジスト層の形成領域の周縁部またはインナーリードボンディングの開口縁部において直接接着面を確保することによって、TABテープに対しても接着させるようにする。
また、外部接続端子として半田ボールの高さが0.1mm以下であるもの又は平らな電極パッドを用いるLGA構造の半導体装置にも適用可能である。
1,101 絶縁性基板
1a 直接接着面
2,102 導体層
3,103 ソルダーレジスト層
3a ソルダーレジスト層上面
3b ソルダーレジスト層側面
4,104 接着剤層
5,105 半導体チップ
6,106 ワイヤ
8,108 モールド樹脂
9,109 半田ボール
10,110 導体
11 金属箔
12 金属箔用接着剤
13 ビアホール
14 ローラ
16 表面メッキ層
21、121 ランド
22、122 ボンディングパッド
23 配線
200 剥離

Claims (5)

  1. 絶縁性基板と、前記絶縁性基板上に所定パターンで形成される導体層と、前記絶縁性基板上の前記導体層のうち被覆保護が必要とされる導体層を被覆保護するソルダーレジスト層と、前記ソルダーレジスト層上に半導体チップを接着固定する接着剤層と、前記接着剤層上に接着固定される半導体チップと、を備えた半導体装置において、
    前記接着剤層は、前記ソルダーレジスト層の形成領域の周縁部において前記絶縁性基板に対して接着する領域を有することを特徴とする半導体装置。
  2. 請求項1に記載の半導体装置において、前記接着剤層の形成領域の面積は、前記絶縁性基板上における前記ソルダーレジスト層の形成領域の面積よりも大きいことを特徴とする半導体装置。
  3. 請求項1または2に記載の半導体装置において、前記絶縁性基板の表面が粗化面であることを特徴とする半導体装置。
  4. 絶縁性基板上に所定パターンで形成された導体層のうち被覆保護が必要とされる導体層をソルダーレジスト層により被覆保護する被覆工程と、前記ソルダーレジスト層上に接着剤層を介して半導体チップを接着固定する接着工程と、を含む半導体装置の製造方法において、
    前記接着工程は、前記ソルダーレジスト層が形成された領域の周縁部において前記絶縁性基板に対して接着させることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 請求項4に記載の半導体装置の製造方法において、前記導体層は、圧延金属箔を所定パターンでエッチングすることにより形成され、前記接着剤層が接着する前記絶縁性基板の表面は、粗化面である前記圧延金属箔を貼り付けて転写することにより粗化面とすることを特徴とする半導体装置の製造方法。
JP2010268828A 2010-12-01 2010-12-01 半導体装置およびその製造方法 Pending JP2012119540A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010268828A JP2012119540A (ja) 2010-12-01 2010-12-01 半導体装置およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010268828A JP2012119540A (ja) 2010-12-01 2010-12-01 半導体装置およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012119540A true JP2012119540A (ja) 2012-06-21

Family

ID=46502049

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010268828A Pending JP2012119540A (ja) 2010-12-01 2010-12-01 半導体装置およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2012119540A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9165878B2 (en) Semiconductor packages and methods of packaging semiconductor devices
JP4171499B2 (ja) 電子装置用基板およびその製造方法、並びに電子装置およびその製造方法
JP5400094B2 (ja) 半導体パッケージ及びその実装方法
US20020140085A1 (en) Semiconductor package including passive elements and method of manufacture
JP4534927B2 (ja) 半導体装置
US6194778B1 (en) Semiconductor package with improved cross talk and grounding, and method of manufacturing same
CN100424866C (zh) 带式电路基板及使用该带式电路基板的半导体芯片封装
JP2006222164A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP6439046B2 (ja) 半導体装置
JPH1197573A (ja) 半導体パッケージ
JP4052078B2 (ja) 半導体装置
KR20020065705A (ko) 테이프 배선 기판과 그 제조 방법 및 그를 이용한 반도체칩 패키지
JP4084737B2 (ja) 半導体装置
KR20130050077A (ko) 스택 패키지 및 이의 제조 방법
JP2865072B2 (ja) 半導体ベアチップ実装基板
JP4364181B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP2012119540A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP3841135B2 (ja) 半導体装置、回路基板及び電子機器
US11139228B2 (en) Semiconductor device
JP2970595B2 (ja) Bga型半導体装置
JP2011187497A (ja) 半導体装置の実装構造およびその実装方法
JP3797044B2 (ja) Tabテープ及びそれを用いた半導体装置
JP3057194B2 (ja) 半導体パッケージの製造方法
JP3910937B2 (ja) 半導体装置
JP4263211B2 (ja) 半導体装置