JP2012117663A - ブーミングサウンド発生減速機 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブーミングサウンドを発生させる減速機を提供する。
【解決手段】本発明は、モータと連結する入力軸と、前記入力軸に結合する入力ギヤと、前記入力ギヤとギヤ結合する出力ギヤと、前記出力ギヤの回転力が伝達されて自動車の車速を調節するモータとを含む自動車の減速機であって、前記入力軸に前記入力ギヤと所定の間隔をおいて形成されるアンバランス駆動ギヤ、前記アンバランス駆動ギヤとギヤ結合するアンバランス被動ギヤ、および前記アンバランス被動ギヤに連結してアンバランス質量を有するアンバランスモジュール、を含み、前記アンバランスモジュールは、前記アンバランス被動ギヤと連結するアンバランスシャフトと、前記アンバランスシャフトの一側に付着するアンバランス質量と、前記アンバランスシャフトの外周面に形成されて前記アンバランスシャフトを支持するベアリングとを含むことを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、ブーミングサウンド発生減速機に係り、より詳しくは、自動車の減速機にアンバランス質量を有するアンバランスモジュールを設置し、アンバランスモジュールを回転させることによってブーミングサウンドを発生させるブーミングサウンド発生減速機に関する。
最近、環境に優しい自動車として活発に開発が進められている電気自動車および燃料電池自動車は、通常のエンジンの代わりにモータが駆動力を発生させ、その駆動力は適切なギヤ比を有する減速機によってトルクおよび回転数が変換されて車両駆動軸に伝達される構造を有する。電気自動車はモータ駆動に用いられる電気エネルギーがバッテリから供給され、燃料電池自動車は水素燃料電池から発生する電気エネルギーを利用する自動車である。
車両の走行室内騒音は運転手の感性に大きな影響を与え、車両に対する満足度を決定する重要な因子である。モータ駆動車両の場合は、全体的な音圧はエンジン駆動車両に比べて大きく有利であるが、モータ作動による鋭いホワイン(whine)性の騒音のみが主に発生するため、運転手の感性に極めて良くない印象を与えるという問題が発生する。
従来のエンジン騒音の場合、電気車に比べて音圧が高いという側面はあるが、ブーミングサウンドが適度に加味され、モータ駆動車両に比べてダイナミック(dynamic)かつスポーティー(sporty)なエンジンサウンドの効果によって運転手が運転する興味を感じることができる。しかし、電気自動車などが量産される場合、消費者は既存のエンジン駆動車両に比べてダイナミックサウンドが不足し、運転への興味を失うようになる。
このような問題点を解決する方案として、従来にはASD(Active Sound Design)技術を利用したが、その原理は、図1に示すように、電源10によってマイク50、スピーカ20、アンプ30、制御機40などを利用し、運転手にとって聞き心地の良い仮想のサウンドを発生させる。
しかし、このような技術は、主に高級車両のみに適用されているのが実情であり、システムが複雑で値段も高いという問題があった。
特開平06−110471号公報
本発明は、上述したような問題点を解決するためになされたものであって、ブーミングサウンドを発生させる減速機の提供を目的とする。
上述したような目的を達成するために、本発明の実施形態は、モータと連結する入力軸と、前記入力軸に結合する入力ギヤと、前記入力ギヤとギヤ結合する出力ギヤと、前記出力ギヤの回転力が伝達されて自動車の車速を調節するモータとを含む自動車の減速機であって、前記入力軸に前記入力ギヤと所定の間隔をおいて形成されるアンバランス駆動ギヤ、前記アンバランス駆動ギヤとギヤ結合するアンバランス被動ギヤ、および前記アンバランス被動ギヤに連結してアンバランス質量を有するアンバランスモジュール、を含むことを特徴とする。
前記アンバランスモジュールは、前記アンバランス被動ギヤと連結するアンバランスシャフトと、前記アンバランスシャフトの一側に付着するアンバランス質量と、前記アンバランスシャフトの外周面に形成されて前記アンバランスシャフトを支持するベアリングとを含むことを特徴とする。
前記アンバランスシャフトの回転数によってブーミングサウンドが調節され、前記アンバランスシャフトの回転数は、アンバランス駆動ギヤとアンバランス被動ギヤのギヤ比によって調節されることを特徴とする。
前記ブーミングサウンドは、前記アンバランス質量の大きさによって調節されることを特徴とする請求項1に記載のブーミングサウンド発生減速機。
前記ベアリングは、ボールベアリングまたはメタルベアリングであることを特徴とする。
従来のASD技術がマイク、スピーカ、アンプ、制御機などの様々な部品を必要とし、別途のプログラム開発期間を必要とし、仮想のサウンドを発生させるものである反面、本発明はアンバランス質量を有し、容易な構造を有するアンバランスモジュールにより、実際に機械的な振動によって発生するブーミングサウンドによってサウンドにさらに現実感があり、ASDに比べて費用が節減できる効果がある。
従来のASD技術を示す構成図である。 本発明に係るアンバランスモジュールを示す模式図である。 本発明に係るアンバランスシャフトの回転数と振動周波数の関係を示すグラフである。 本発明に係るアンバランスモジュールが減速機に結合した様子を示す模式図である。 本発明に係るアンバランスモジュール、アンバランス被動ギヤ、およびアンバランス駆動ギヤを示す模式図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明について詳しく説明する。
本発明に係る実施形態では、モータで駆動する電気自動車またはハイブリッド自動車などでブーミングサウンドを発生させるために、従来のモータ駆動自動車の減速機にアンバランスモジュールを設置する。
モータで駆動する自動車の減速機は、図4に示すように、駆動モータ400に連結して回転する入力ギヤ440と、入力ギヤ440とギヤ結合して動力が伝達される出力ギヤ460と、出力ギヤ460が結合されており、出力ギヤ460に伝達される動力によって回転する出力軸450と、出力軸450に結合しながら出力ギヤ460と所定の間隔をおいて形成され、出力軸450と平行に形成される出力シャフトギヤ470と、出力シャフトギヤ470とギヤ結合するディファレンシャルギア480とを含む。
このような減速機により、ディファレンシャルギア480に伝達された動力がディファレンシャルギア480に結合した駆動軸490に伝達され、動力が車輪485に伝達され、上述した経路を経て速度が調節されるようになっている。
本発明の実施形態では、ブーミングサウンド(booming sound)を発生させるためにアンバランス質量120を用いるが、これは図2に示している。アンバランス質量120がアンバランスシャフト140の一側に付着しており、アンバランスシャフト140の回転に伴ってアンバランス質量120が共に回転することによって不平衡振動を発生させる。
このとき発生した不平衡振動が車体を加振することによって車両の室内でブーミングサウンドとして現れるが、アンバランスシャフト140の回転数と車体を加振させる振動周波数は図3に示す通りである。
図4は、本発明に係る実施形態のアンバランスモジュール100が減速機に結合された状態を示す模式図であるが、アンバランスモジュール100を設置するために、本発明では、入力軸420上にアンバランス駆動ギヤ300が形成されており、アンバランス駆動ギヤ300とギヤ結合しながら入力軸420の回転力をアンバランスシャフト140に伝達するアンバランス被動ギヤ200を備えている。
アンバランス被動ギヤ200が回転しながら、アンバランス被動ギヤ200に連結しているアンバランスシャフト140を回転させる。アンバランスシャフト140は、入力軸420と平行に形成されている。
このようなブーミングサウンドを発生させる減速機では、アンバランスシャフト140が1回転するたびに1回の振動が発生する。すなわち、図3に示すように、アンバランスシャフト140の回転速度が増加するほど、アンバランスシャフト140の回転数に比例して振動周波数が共に増加するため、アンバランスシャフト140の回転数を変化させることによって振動周波数を可変させることができる。
アンバランスシャフト140の回転数を変化させる方法としては、アンバランス駆動ギヤ300とアンバランス被動ギヤ200のギヤ比を変化させる方法がある。このとき、ギヤ比を大きく設定すれば、相対的に高周波の音色を有するブーミングサウンドを発生させることができる。これとは反対に、ギヤ比を低く設定すれば、相対的に低周波の音色を有するブーミングサウンドを発生させることができる。
また、アンバランス質量120の大きさを変化させることによってブーミングサウンドの強度を調節することができるが、アンバランス質量120を大きくすればより大きい音圧を形成することができるため、ブーミングサウンドをより大きくすることができ、アンバランス質量120を小さくすれば音圧をより小さく形成し、より小さい音を発生させることができる。
このように、アンバランス質量120、アンバランスシャフト140の回転数、アンバランス駆動ギヤ300とアンバランス被動ギヤ200のギヤ比を可変させることにより、モータ駆動車両の特性に適合するブーミングサウンドの音色音量を調節することができる。
本発明に係る実施形態では、手動変速機のように減速機の内部にオイル圧が形成されない場合には、ベアリング160をホイールベアリングを用いてアンバランスシャフト140を支持することができ、電気自動車に自動変速機を適用する場合には、オイルポンプによるオイル圧力が形成されるため、アンバランスシャフト140を支持するためにベアリング160はメタルベアリングを採用してもよい。
100:アンバランスモジュール
120:アンバランス質量
140:アンバランスシフト
160:ベアリング
200:アンバランス被動ギヤ
300:アンバランス駆動ギヤ
400:駆動モータ
420:入力軸
440:入力ギヤ
450:出力軸
460:出力ギヤ
470:出力シフトギヤ
480:ディファレンシャルギア
485:車輪
490:駆動軸

Claims (9)

  1. モータと連結する入力軸と、前記入力軸に結合する入力ギヤと、前記入力ギヤとギヤ結合する出力ギヤと、前記出力ギヤの回転力が伝達されて自動車の車速を調節するモータとを含む自動車の減速機であって、
    前記入力軸に前記入力ギヤと所定の間隔をおいて形成されるアンバランス駆動ギヤ、
    前記アンバランス駆動ギヤとギヤ結合するアンバランス被動ギヤ、および
    前記アンバランス被動ギヤに連結してアンバランス質量を有するアンバランスモジュール、
    を含むことを特徴とするブーミングサウンド発生減速機。
  2. 前記アンバランスモジュールは、
    前記アンバランス被動ギヤと連結するアンバランスシャフトと、前記アンバランスシャフトの一側に付着するアンバランス質量と、前記アンバランスシャフトの外周面に形成されて前記アンバランスシャフトを支持するベアリングとを含むことを特徴とする請求項1に記載のブーミングサウンド発生減速機。
  3. 前記アンバランスシャフトの回転数によってブーミングサウンドが調節されることを特徴とする請求項1に記載のブーミングサウンド発生減速機。
  4. 前記ブーミングサウンドは、アンバランスシャフトの回転数によって調節されることを特徴とする請求項2に記載のブーミングサウンド発生減速機。
  5. 前記アンバランスシャフトの回転数は、アンバランス駆動ギヤとアンバランス被動ギヤのギヤ比によって調節されることを特徴とする請求項3に記載のブーミングサウンド発生減速機。
  6. 前記アンバランスシャフトの回転数は、アンバランス駆動ギヤとアンバランス被動ギヤのギヤ比によって調節されることを特徴とする請求項4に記載のブーミングサウンド発生減速機。
  7. 前記ブーミングサウンドは、前記アンバランス質量の大きさによって調節されることを特徴とする請求項1に記載のブーミングサウンド発生減速機。
  8. 前記ブーミングサウンドは、前記アンバランス質量の大きさによって調節されることを特徴とする請求項2に記載のブーミングサウンド発生減速機。
  9. 前記ベアリングは、ボールベアリングまたはメタルベアリングであることを特徴とする請求項2に記載のブーミングサウンド発生減速機。
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