JP2012117346A - シャッターカーテンの補修方法および補修構造 - Google Patents

シャッターカーテンの補修方法および補修構造 Download PDF

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Abstract

【課題】破損個所の拡大を防ぎ、簡単な加工によりシート状シャッターカーテンの縁部の早期修復を行えるようにした。
【解決手段】シート状のカーテン本体5の左右縁部に沿って抜止め部材8,8が設けられ、左右の抜止め部材8,8が、開口部左右のガイドレール3,3内を昇降可能に案内されることにより、開口部を開閉自在としたシャッターカーテンであって、前記抜止め部材8,8の少なくとも一部が脱落、破損もしくは損傷などにより不良化した状態において、不良化した抜止め部材8,8が除去された前記カーテン本体5の縁部の所定幅部分を固化せしめる(固化部分9)ことにより、補修させるようにした。
【選択図】 図3

Description

本発明は、建物の開口部や屋内の間仕切りに用いられるシート状シャッターカーテンの縁部の補修方法および補修構造に関する。
建物の開口部や、屋内の間仕切り、例えば、冷凍冷蔵施設の出入り口に設けられるシャッターカーテンとしては、開閉速度が速いことや断熱効果が大きいことから、シート状のシャッターカーテンが多く用いられている。このような、シート状のシャッターカーテンは、可撓性のシート状カーテン本体の左右縁部に沿って、一般に務歯と称される抜け止め部材が設けられ、抜け止め部材が設けられたカーテン本体の左右縁部が、一般にはあり溝状のガイドレール内を移動可能にガイドされることにより、シャッターカーテンを開閉自在としている(下記、特許文献1,2参照)。
特公平6−86788号公報 特開2009−169584号公報
以上の構成において、シャッターカーテンに作業車などが衝突などした場合には、シャッターカーテンの左右縁部がガイドレールから抜出てしまう場合があり、この抜出過程でガイドレールの溝に抜止め部材が引っかかり、破損したり、衝撃によりほつれたり、一部抜出てしまう場合がある。このような場合にはシャッターカーテン移動時の摩擦抵抗が大となったり、引っかかるなどして開閉動作の抵抗となり、昇降動作が全くできないような事態も生ずる。また、このような抜け止め部材の損傷部から、冷気暖気が洩れることとなり、シートシャッターとしての機能が果たせなくなるなどの問題が生じる。
また、抜け止め部材が取れてしまったシート状シャッターカーテンの箇所は、カーテンを構成するシートそのものが腰がなく、柔軟に過ぎるため、この部分が特に開閉障害となるほか、抜け止め部材が一旦ほぐれた場合には、順次そのほぐされてしまった部分から伝染拡大するため、シャッターカーテン全体がガイドレールから抜出てしまうおそれがあった。
本発明は、以上の課題を解決するものであって、その目的とするところは、破損個所の拡大を防ぎ、簡単な加工によりシート状シャッターカーテンの縁部の早期修復を行えるようにしたシャッターカーテンの補修方法および補修構造を提供するものである。
上記の課題を解決するための手段を、図の実施の形態例を参照して説明する。
本発明の請求項1記載のシャッターカーテンの補修方法は、シート状のカーテン本体5の縁部に沿って抜止め部材8,8が設けられ、前記抜止め部材8,8が、ガイドレール3,3内をスライド移動可能に案内されることにより、開口部を開閉自在としたシャッターカーテンであって、前記抜止め部材8,8の少なくとも一部が脱落、破損もしくは損傷などにより不良化した状態において、不良化した部分の抜止め部材8,8が除去された前記カーテン本体5の縁部の所定幅部分を固化せしめることにより、補修させるようにしたことを特徴としている。
請求項2記載のシャッターカーテンの補修方法は、前記所定幅部分の固化は、前記カーテン本体5の縁部の所定幅部分に瞬間接着剤を含浸および/または塗布させることにより行わせるようにしている。
また、請求項3記載のシャッターカーテンの補修方法は、前記抜止め部材8,8の少なくとも一部が脱落、破損もしくは損傷などにより不良化した状態において、不良化した部分の抜止め部材8,8が除去された前記カーテン本体5の縁部に、前記縁部に沿った方向に連続もしくは断続して、ホチキス針10を打込むことにより補修させるようにしている。
さらに、請求項4記載のシャッターカーテンの補修方法は、前記不良化した抜止め部材8,8が除去された前記カーテン本体5の縁部の所定幅部分に瞬間接着剤を含浸および/または塗布させることにより固化せしめるとともに、該固化部分に前記縁部に沿った方向に連続もしくは断続してホチキス針10を打込むことにより補修させるようにしている。
さらに、請求項5記載のシャッターカーテンの補修方法は、前記ホチキス針10は、前記カーテン本体5の縁部に複数列前記縁部に沿った方向に連続もしくは断続して設けられた構成としている。
複数列の上記ホチキス針10は、2列、3列又はそれ以上の複数列に打ち込み形成させることができる。複数列のホチキス針10は、例えば、カーテン本体5の正面側から見て略コ形針の中間片部10aが前記縁部に沿った方向に連続するように同方向から打ち込み形成させることができ、また、左右又は上下に連続するホチキス針10の打ち込み方向を、表裏別方向から、打ち込み形成させることも可能である。
またさらに、請求項6記載のシャッターカーテンの補修方法は、前記複数列の前記ホチキス針10のうち、互いに隣接する一列のホチキス針10は、前記カーテン本体5の正面側から見て略コ形針の中間片部10aが前記縁部に沿った方向に連続するとともに、隣接する他列のホチキス針10は、前記カーテン本体5の正面側から見て略コ形針の折曲げ片部10b,10bが前記縁部に沿った方向に連続する構成としている。
本発明の請求項7記載の本発明のシャッターカーテンの補修構造では、シート状のカーテン本体5の縁部に沿って抜止め部材8,8が設けられ、前記抜止め部材8,8が、ガイドレール3,3内をスライド移動可能に案内されることにより、開口部を開閉自在としたシャッターカーテンであって、前記抜止め部材8,8の少なくとも一部が脱落、破損もしくは損傷などにより不良化した状態において、不良化した部分の抜止め部材8が除去された前記カーテン本体5の縁部の所定幅部分に、瞬間接着剤を含浸および/または塗布させることにより固化せしめるとともに、該固化部分9に前記縁部に沿った方向に連続もしくは断続して、一列もしくは複数列のホチキス針10を打込んだことを特徴としている。
請求項1の本発明の補修方法では、抜止め部材の除去後に、その部分を固化させることにより、除去部位の保形性が保たれるため、補修部位に抜止め部材がなくともカーテン本体の昇降動作をスムーズに行わせることができ、また、カーテン本体のガイドレールからの抜け出しを防止させることができる。さらに、抜止め部材の脱落の伝染を阻止することができ、応急的補修方法としても有効である。
請求項2記載の方法では、瞬間接着剤の浸透性と、瞬間接着効果により、軟質な縁部に短時間で剛性のある固化面を形成でき、作業も簡単である。
請求項3記載の方法では、機械的又は手動的作業によりホチキス針による補修を能率的に行うことができ、補修作業が簡単で能率的である。またホチキス針そのものが剛体であるため、ホチキス針の打込み位置を剛性のある固化面とすることができる。さらに、ホチキス針の列が抜止め部材に連続して抜止め部材の機能を有するため、補修部分におけるシャッターカーテンのガイドレールからの抜け止め、及び昇降移動がスムーズとなる。
請求項4記載の方法では、カーテン本体の補修部分の布地を固化した上でホチキス針を打込むことにより、ホチキス針の固定を確実に行うことができる。また、固化部分とホチキス針列との相乗効果により、補修部分におけるシャッターカーテンのガイドレールからの抜け止め、及び昇降移動を一層スムーズに行わせることができる。
請求項5記載の方法では、2列若しくは3列以上の複数列の連続もしくは断続するホチキス針による縁部表裏の突出面を、幅方向に厚みのある抜止め部材として確実に兼用できる。
請求項6記載の方法では、ホチキス針によるカーテン本体の表裏状態を均等にすることができる。
請求項7記載の本発明の補修構造では、速硬化型の接着剤による固化部分とホチキス針との組合せであるため、補修そのものを簡易に実現でき、上記本発明の補修方法により容易に実現できる。
本発明が適用されるシャッターカーテン装置の全体構成を示す斜視図である。 図1のA−A線における拡大断面図である。 (a),(b)は第1実施形態におけるカーテン本体における不具合と修復後のの状態を示す説明図である。 (a),(b),(c)は第2実施形態におけるカーテン本体における不具合と修復後の状態を示す説明図、および(c)におけるB−B線断面図である。 (a),(b)は第1の参考例を示す説明図である。 (a)(b),(c)は第2の参考例を示す説明図である。 (a),(b)は第3の参考例を示す説明図である。
以下、本発明を適用した実施の形態例を図1〜図4を参照して説明する。
図1,2は本発明が適用されるシャッターカーテン装置を示すもので、建物内外あるいは建物内を仕切る壁面1には開口部1aが形成され、この開口部1aは、シャッターカーテン装置によって開閉可能となっている。すなわち、開口部1aの上縁にはこれに沿ってシャッターケース2が横設され、開口部1aの両側にはこれに沿って一対のガイドレール3が設けられ、このガイドレール3の上縁はシャッターケース2の長手方向両側に連通している。シャッターケース2内には図示しない巻取機構を介してシャッターカーテン4が巻取繰出し可能に収装されている。
シャッターカーテン4は、同図1,2に示すように、シート状のカーテン本体5と、カーテン本体5の繰出し端である下縁部に沿って取付けられた錘部6と、カーテン本体5の両側縁部に逢着された基布7と、基布7の側縁部に一体化され、且つ、ガイドレール3に形成されたあり溝状のガイド溝3aに沿って抜止め状態であって、昇降スライド移動可能にガイドされる抜止め部材8とを備えている。基布7は、カーテン本体5の縁部を構成し、抜止め部材8はカーテン本体5の縁部に沿って連続または略連続している。
カーテン本体5は、プラスチックの可撓性薄板、織り布、或いは、不織布等により、シート状に構成されている。ガイドレール3は、図では、アウターレールの対向内面に、あり溝状のインナーレールを固定して奥拡がりあり溝状のガイド溝3aを形成しているが、ガイド溝3aの開口対向面に抜け止め突起を設けて、抜止め部材8が抜け止め係合する構成としてもよい。抜止め部材8は、一般に務歯と称されており、プラスチック或いは金属による、ブロック状の形状であってもよい。また、抜止め部材8は、プラスチック線材を、ジグザグ状或いはコイル状に折り曲げて、先端に頭部を形成した形状であってもよい。抜止め部材8は、カーテン本体5の開閉方向略全長に亙って連続してまたは略連続して設けられている。
(第1実施形態)
図3(a),(b)は、第1実施形態の補修方法および補修構造を示す。
第1実施形態では、抜止め部材8は、連続したプラスチック線材の折れ曲げ形状であって、カーテン本体5の縁部となる基布7の縁部に連続的に設けられたものであり、抜け方向の力に対しては、抜止め部材8によりガイド溝3aに対して抜止めを行うとともに、抜止め部材8の列が上下に連続することによりスムーズな昇降ガイドを行う。
しかしながら、抜止め部材8の列に過度の抜け方向の外力が加わると、図3(a)に示すように、外力が加わった部位Lは基布7から脱落し、かつガイド溝3aから抜出す場合があり、このような脱落部位Lは、カーテン本体5のスムーズな移動の妨げとなる。なお、図においては、カーテン本体5および基布7の移動方向を矢印に示す横方向としているが、実際の移動は縦方向であり、以下の説明も同じである。
従ってこのような状態が生じた場合の補修作業として、脱落部位Lに位置する抜止め部材8’の列を一点鎖線で示すように他の部位からニッパなどで切離して切除すればよいが、切除したままの状態では基布7およびカーテン本体5ともは柔軟な素材であり、この部分が腰折れ状態となるため、巻取、繰出し動作に支障を生ずる。
そこで、さらなる補修作業として、第1実施形態では、図3(b)に示すように脱落部位Lにおける基布7に瞬間接着剤(図のハッチングで囲う部分)を滴下含浸させることにより、含浸位置は瞬間的に硬化し、基布7そのものに剛性と可撓性のある固化部分9が形成される。これにより、第1実施形態の補修構造では、抜止め部材8の列が連続する他の部位と同等な可撓性により適度な曲げ強度を有するものとなり、抜止め部材8の一部が切除されたままであっても、スムーズに昇降ガイドされることになる。
(第2実施形態)
次に第2実施形態の補修方法および補修構造を図4を用いて説明する。なお、以下の説明からは、前記第1実施形態と同一箇所には同一符号を用い、新たに付加される部品にのみ別の符号を用いて説明する。
まず図4(a)に示すように、抜止め部材8の列に過度の抜け方向の過度の外力が加わった部位Lは基布7から脱落し、且つ、ガイド溝3aから抜出す場合があるので、このような脱落部位Lにおける抜止め部材8’をニッパなどで他の部位から切離した後(一点鎖線)、前記と同様に、この部位Lにおける基布7を瞬間接着剤(図中ハッチングで囲う部分)により固化せしめることにより固化部分9を形成する。その後、図4(b)に示すように、基布7の縁部に沿って所定距離離して複数のホチキス針10(ステーブルと呼ぶこともある)をカーテン本体5の縁部に沿った上下方向に連続又は断続して打込むことにより、補修構造が完成する。従って、この構造によれば、ホチキス針10そのものが剛体であるため、瞬間接着剤による固化部分9による補剛効果に加え、さらなる剛性強化を図ることができるほか、ホチキス針10が基布7の表面に突出して固定されるため、ガイド溝3aに対するある程度の抜止め効果も得られる。
次に図4(c)およびその断面は、第2実施形態の他の例を示すものであり、瞬間接着剤で固められた固化部分9には、左右平行な二列のホチキス針10,10が打込まれる。一方のホチキス針10の列は基布7の正面側から見て略コ形針の中間片部10aが上下方向に連続するとともに、左右方向に隣接する他列のホチキス針10は、前記カーテン本体の正面側から見て略コ形針の上下折曲げ片部10b(針足部)が上下方向に連続する構成となっている。
本実施形態では、2重のホチキス針となっているため、さらに剛性が増す。また、隣接するホチキス針10が反対側から打込まれているため、その剛性度合が表裏で平均化する。さらには、ホチキス針10が基布7の表面に突出して固定されるため、ガイド溝3aに対するある程度の抜止め効果も得られる。
上記第2実施形態において、カーテン本体5の開閉方向において、ホチキス針10の配置位置は、抜止め部材8の残存箇所と若干であればオーバーラップしてもよい。
ホチキス針10を1列または2,3列設けるにあたって、列ごとにホチキス針10の表裏が揃っていた方が、ホチキス針10を打込むにあたって表裏を切り替える手間があまりかからず、さらに直線状にホチキス針10を順次打込みやすいというメリットがあるが、これにこだわらず、ホチキス針10の表裏はランダムであってもよい。
ホチキス針10は、略列状になっていれば、本発明による一定の作用効果を奏し、また、ホチキス針10の配置位置は図4の図示位置から若干ずれていても本発明による一定の作用効果を奏する。また、ホチキス針10は、開閉に支障のない範囲内で、抜止め部材8に対して図4における上下方向にずれていてもよく、ホチキス針10の打ち込み位置には厳密な精度は要求されない。
ホチキス針10は、その列において、間隔を明けて配置してもよいし、間隔を明けずにまたはホチキス針10どうしが若干オーバーラップするように配置してもよい。
ホチキス針10は、折曲げ片部10b(針足部)が平なタイプでも、盛り上がるタイプでも、使用可能であり、中間片部10aも折曲げ片部10bも長さは任意である。
第2実施形態の補修方法の手順は、上述したように、瞬間接着剤を塗布した後にホチキス針を打ち込んでもよいが、ホチキス針を打ち込んだ後に瞬間接着剤を塗布させるようにしてもよい。また、瞬間接着剤塗布の後にホチキス針を打ち込み、さらに瞬間接着剤を塗布させるようにしてもよい。ホチキス針打ち込みの後にホチキス針の配置箇所に瞬間接着剤を滴下すると、ホチキス針は強固に固定される。また、厚さが許せば、補修箇所をテーピングなどで保護してもよい。
第2実施形態の補修方法において、瞬間接着剤が用意できないときには、瞬間接着剤を省いた構成、すなわちホチキス針のみによる補修とすることも可能である。このとき、特に抜止め部材8がプラスチック線材をジグザグ状あるいはコイル状に折り曲げて、先端に頭部を形成した務歯の形状である場合には、シートに残った抜止め部材の切断箇所は、遊び自在とするのではなく、ほつれ防止のため、少なくとも一部のホチキス針が抜止め部材8の切断箇所を跨いでシートに保持されることが好ましい。
上記第1実施形態又は第2実施形態において、抜止め部材8がプラスチック線材をジグザグ状あるいはコイル状に折り曲げて、先端に頭部を形成した務歯の形状である場合には、シートに残った抜止め部材の切断箇所は、遊び自在とするのではなく、ほつれ防止のために基布7に滴下した瞬間接着剤によりシートに固定されることが望ましい。
カーテン本体5の開閉方向において、瞬間接着剤の滴下範囲は、図示(図3(b),図4(b),(c))の斜線範囲より若干オーバーして、抜止め部材8の残存箇所とオーバーラップしてもよいし、若干であれば図示の斜線範囲よりも狭くてもよい。
瞬間接着剤は基布7に含浸しなければ、基布7の表面に塗布するのみとすることでも本発明の一定の効果を得ることができる。基布7に含浸した上、基布7の表面に塗布してもよい。
瞬間接着剤は、補修時間に余裕があれば、速乾性の低い固化時間がよりかかる接着剤を用いることも可能である。
シャッターカーテンの開閉方向は、上下でも横方向でも斜め方向でもよく、巻き取って収納するものでも、巻き取らずに収納するものであってもよい。
ガイドレールは、シャッターカーテンの一端部をガイドする態様でもよく、対向する2つの端部をガイドする態様でもよい。
シート状のカーテン本体は、樹脂製シート、ガラスクロス、シリカクロス、織布や網などの、またはこれらを組み合わせたシート体をすることも可能である。
(参考例)
次に補修時における他の参考例について、図5〜図7を用いて説明する。まず図5は抜止め部材としての抜止め部材20が金属又はプラスチックブロックの断続によるカシメタイプの場合を示すものであって、この場合には、図5(a)に示すように、過度な外力が抜止め部材20に加わった場合には、該当する脱落部位Lの抜止め部材20は基布7から脱落するが、この場合には予め用意された予備の抜止め部材20を脱落部位Lにカシメ治具などを用いて嵌め込み固定することにより、初期の連続状態を保つことができる。この補修方法によれば、補修作業に時間がかかるが、完全復旧できる。
次に、図6,図7は前記第1、第2実施形態と同じくコイル状の抜止め部材8を用いた場合の補修例の参考例を示すもので、図6(a)に示すように、脱落部位Lにおける抜止め部材8’のみでなく、この部分を含む基布7全体を鋏などで切取り、(b)に示すように、抜止め部材8を列設した新たな基布7を用意し、(b),(c)に示すようにカーテン本体5の縁部に所定の重ね合せしろで重ね合せ、次いでこの重なり箇所を接着または溶着30により一体に接合する場合を示している。
また図7(a),(b)では同一要領で基布7を切離した後、抜止め部材8を列設した新たな基布7を重ね合せ、逢着40により、カーテン本体5の縁部に一体に接合場合を示している。いずれの場合とも、脱落部位Lの長さが長い場合などに好適である。
本発明は、所謂一般的なシャッターに用いられるシャッターカーテン装置の他、所謂オーニング、ロールスクリーンに用いられるシャッターカーテン装置にも適用可能である。
1 壁面
2 シャッターケース
3 ガイドレール
3a ガイド溝
4 シャッターカーテン
5 カーテン本体
6 錘部
7 基布
8 抜止め部材
9 固化部分
10 ホチキス針
10a 中間片部
10b 折曲げ片部

Claims (7)

  1. シート状のカーテン本体の縁部に沿って抜止め部材が設けられ、前記抜止め部材が、ガイドレール内をスライド移動可能に案内されることにより、開口部を開閉自在としたシャッターカーテンであって、
    前記抜止め部材の少なくとも一部が脱落、破損もしくは損傷などにより不良化した状態において、不良化した部分の抜止め部材が除去された前記カーテン本体の縁部の所定幅部分を固化せしめることにより、補修させるようにしたことを特徴とするシャッターカーテンの補修方法。
  2. 前記所定幅部分の固化は、前記カーテン本体の縁部の所定幅部分に瞬間接着剤を含浸および/または塗布させることにより行わせるようにしたことを特徴とする請求項1記載のシャッターカーテンの補修方法。
  3. シート状のカーテン本体の縁部に沿って抜止め部材が設けられ、前記抜止め部材が、ガイドレール内をスライド移動可能に案内されることにより、開口部を開閉自在としたシャッターカーテンであって、
    前記抜止め部材の少なくとも一部が脱落、破損もしくは損傷などにより不良化した状態において、不良化した部分の抜止め部材が除去された前記カーテン本体の縁部に、前記縁部に沿った方向に連続もしくは断続して、ホチキス針を打込むことにより補修させるようにしたことを特徴とするシャッターカーテンの補修方法。
  4. シート状のカーテン本体の縁部に沿って抜止め部材が設けられ、前記抜止め部材が、ガイドレール内をスライド移動可能に案内されることにより、開口部を開閉自在としたシャッターカーテンであって、
    前記抜止め部材の少なくとも一部が脱落、破損もしくは損傷などにより不良化した状態において、不良化した部分の抜止め部材が除去された前記カーテン本体の縁部の所定幅部分に瞬間接着剤を含浸および/または塗布させることにより固化せしめるとともに、該固化部分に前記縁部に沿った方向に連続もしくは断続してホチキス針を打込むことにより補修させるようにしたことを特徴とするシャッターカーテンの補修方法。
  5. 前記ホチキス針は、前記カーテン本体の縁部に複数列前記縁部に沿った方向に連続もしくは断続して設けられたことを特徴とする請求項3または4記載のシャッターカーテンの補修方法。
  6. 前記複数列の前記ホチキス針のうち、互いに隣接する一列のホチキス針は、前記カーテン本体の正面側から見て略コ形針の中間片部が前記縁部に沿った方向に連続するとともに、隣接する他列のホチキス針は、前記カーテン本体の正面側から見て略コ形針の折曲げ片部が前記縁部に沿った方向に連続するようにしたことを特徴とする請求項5記載のシヤッターカーテンの補修方法。
  7. シート状のカーテン本体の縁部に沿って抜止め部材が設けられ、前記抜止め部材が、ガイドレール内をスライド移動可能に案内されることにより、開口部を開閉自在としたシャッターカーテンであって、
    前記抜止め部材の少なくとも一部が脱落、破損もしくは損傷などにより不良化した状態において、不良化した部分の抜止め部材が除去された前記カーテン本体の縁部の所定幅部分に、瞬間接着剤を含浸および/または塗布させることにより固化せしめるとともに、該固化部分に前記縁部に沿った方向に連続もしくは断続して、一列もしくは複数列のホチキス針を打込んだことを特徴とするシャッターカーテンの補修構造。
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