JP2012117124A - 圧延銅箔 - Google Patents

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Abstract

【課題】広い温度条件の範囲で熱処理を施した後でも、安定して優れた屈曲疲労寿命特性を発揮することができる圧延銅箔を提供する。
【解決手段】本発明に係る圧延銅箔は、主成分としての銅(Cu)及び不可避的不純物と、チタン(Ti)と、銀(Ag)と、銅(Cu)及び銀(Ag)以外で結晶構造が面心立方で、かつ積層欠陥エネルギーの値が銅(Cu)より大きい値を有する元素群の中から選択される1種以上の添加元素と、を含むことを特徴とする圧延銅箔である。
【選択図】図1

Description

本発明は、圧延銅箔に係わり、特に、フレキシブルプリント配線板等に好適に用いられる圧延銅箔に関する。
フレキシブルプリント配線板(Flexible Printed Circuit:FPC)は、厚さが薄く可撓性に優れることから、電子機器等への実装形態における自由度が高い。そのため、折り畳み式携帯電話の折り曲げ部、デジタルカメラ、プリンターヘッド等の可動部、及びHard Disk Drive(HDD)、Digital Versatile Disc(DVD)、Compact Disk(CD)等、ディスク関連機器の可動部の配線等にFPCが用いられている。
近年、装置の小型化や高水準化に伴い、優れた屈曲疲労寿命特性を持つFPCが要求されている。FPCの屈曲疲労寿命特性を高めるためには、その素材となる圧延銅箔の屈曲疲労寿命特性を高めることが有効である。
FPCに使用される銅箔の素材には、主にタフピッチ銅(酸素含有量100〜500mass ppm)が用いられている。また、FPCの屈曲疲労寿命特性を高めるため、タフピッチ銅に合金元素を添加する発明がなされている。
例えば、特許文献1では、タフピッチ銅にAg、Au、Pd、Pt、Rh、Ir、Ru、Osの内の1種以上を、次式で定義したTが100〜400になる範囲で含有し、T=[Ag]+0.6[Au]+0.6[Pd]+0.4[Rh]+0.3[Ir]+0.3[Ru]+0.3[Os]、 S、As、Sb、Bi、Se及びTeの合計量が0.003重量%以下(30ppm以下)であり、厚さが5〜50μmであり、200℃で30分間の焼鈍後の圧延面のX線回折で求めた200面の強度(I)が微粉末銅のX線回折で求めた200面の強度(I)に対し、I/I>20であり、120〜150℃の半軟化温度を有し、室温において継続して300N/mm以上の引張り強さを保持しているフレキシブルプリント回路基板用圧延銅箔が記載されている。
特開2002−167632号公報
特許文献1に記載のフレキシブルプリント回路基板用圧延銅箔は、上記構成を備えるので、優れた屈曲疲労寿命特性を発揮する。しかしながら、当該銅箔に含有されている酸素から酸化物が生成されると、当該酸化物が疲労破壊の起点になる場合があり、屈曲疲労寿命特性の向上には限界がある。
また、酸化物をほとんど含まない無酸素銅を用いた場合、無酸素銅自身が酸素を含有する(100〜500ppm含有)銅より軟化温度が高いため、使用できる軟化温度の最低条件が高くなってしまう。さらに、無酸素銅に特許文献1のような添加元素を用いると、さらに銅の軟化温度が高くなってしまい、高温の条件においては好都合であるが、低温側の条件では全く使用できない。
さらに、無酸素銅に何も添加しない状態では、酸化物の影響が無いので低温の条件(低温条件といっても、酸素を含有する銅を用いた場合よりは高い温度になってしまう。)では、銅箔中で再結晶の進行が適正に進み良好な屈曲疲労寿命特性が得られるが、高温の条件では、銅箔中で再結晶が過剰に進行することにより屈曲疲労寿命特性が低下する場合があり、広い温度範囲の熱処理に対応できない。
そこで、本発明は、広い温度範囲の熱処理を施した後でも優れた屈曲疲労寿命特性を発揮する圧延銅箔を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、主成分としての銅(Cu)及び不可避的不純物と、チタン(Ti)と、銀(Ag)と、銅(Cu)及び銀(Ag)以外で結晶構造が面心立方で、かつ積層欠陥エネルギーの値が銅(Cu)より大きい値を有する元素群の中から選択される1種以上の添加元素と、を含むことを特徴とする圧延銅箔を提供する。
また、前記圧延銅箔において、酸素を0.002重量%以下(20ppm以下)含んでもよい。
また、前記圧延銅箔において、厚さが20μm以下であることが好ましい。
また、前記チタン(Ti)を0.0005重量%以上0.003重量%以下(5ppm以上30ppm以下)、並びに前記銀(Ag)を0.002重量%以上0.025重量%以下(20ppm以上250ppm以下)含有することが好ましい。
さらに、前記添加元素が、ニッケル(Ni)及び/又はアルミニウム(Al)であることが好ましい。
また、前記ニッケル(Ni)及び/又はアルミニウム(Al)が少なくとも一方の総量で0.003重量%以上0.03重量%以下(30ppm以上300ppm以下)含有することが好ましい。
本発明の圧延銅箔は、広い温度条件の範囲で熱処理を施した後でも、安定して優れた屈曲疲労寿命特性を発揮することができる。
本発明の実施の形態に係る圧延銅箔の製造の流れを示す図である。 屈曲疲労寿命試験(摺動屈曲試験)の試験方法の概要を示す図である。
(圧延銅箔の概要)
本実施の形態に係る圧延銅箔は、例えばフレキシブルプリント配線板等の可撓性配線部材に用いられる圧延銅箔である。具体的に、本実施の形態に係る圧延銅箔は、主成分としての銅(Cu)及び不可避的不純物と、チタン(Ti)と、銀(Ag)と、銅(Cu)及び銀(Ag)以外で結晶構造が面心立方で、かつ積層欠陥エネルギーの値が銅(Cu)より大きい値を有する元素群の中から選択される1種以上の添加元素、とを含んで構成される。そして、一例として、本実施の形態に係る圧延銅箔は、後述する圧延銅箔の製造工程の最終冷間圧延工程を経た後であって再結晶焼鈍を経る前に得られる圧延銅箔であり、例えばFPC用の圧延銅箔に用いることを目的として、50μm以下、好ましくは20μm以下の厚さを有して形成される。
(銅(Cu))
本実施の形態に係る圧延銅箔は、例えば無酸素銅又は無酸素銅に準ずる銅材を母材にして形成される。ここで、本実施の形態に係る「無酸素銅」とは、例えばJIS C1020で規定される無酸素銅で99.96%以上の純度であるが、酸素含有量は完全にゼロであるわけではなく、数ppm(0.000数%)程度の酸素が、無酸素銅に含まれることは排除されない。従って、本実施の形態に係る圧延銅箔は、一例として0.002重量%以下(すなわち、20ppm以下)の酸素を含んで形成される。なお、圧延銅箔中において酸化物が生成することを抑制すべく、酸素含有量を更に低減させることが好ましい。
また、無酸素銅に不可避的不純物、例えば硫黄(Sが固)等溶することにより無酸素銅の軟化温度は上昇する傾向がある。一方、不可避的不純物(例えばS等)が所定の添加元素と反応して化合物を生成することで無酸素銅中への固溶がなくなれば、当該無酸素銅の軟化温度は低下する傾向にある。
(チタン(Ti))
チタン(Ti)は、製造される圧延銅箔の軟化温度を低下、すなわち、再結晶を低い温度から開始させる役割をする。ここで、チタン(Ti)の添加量の上限を0.003重量%(30ppm)に設定した理由は、チタンが0.003重量%を超えると、過剰のチタンは母材としての銅へ固溶し始めることが実験で確認できたからである。すなわち、チタンは0.003重量%まで銅中の不可避的不純物と反応して化合物を生成するので銅中へは固溶しない。また、チタンの添加量の下限を0.0005重量%(5ppm)に設定した理由は、実用上の観点から製造される圧延銅箔の軟化温度を適切な温度まで低下させることと、量産での制御可能な最低量のためである。
また、チタン(Ti)と銅中の不可避的不純物との反応について、発明者は次のような知見を得ている。本実施の形態に係る圧延銅箔は、無酸素銅又は無酸素銅に準ずる銅を母材として形成されており、チタン(Ti)は、この銅中の不可避的不純物、例えば硫黄(S)等との間で化合物を生成する。ここで、S等が母材に固溶すると、母材の軟化温度が上昇することが考えられるが、S等とTiが化合物を生成することで、S等の母材への固溶を抑制できる。これにより、母材の軟化温度が上昇することを抑制できる。通常の無酸素銅の軟化温度が高い理由は、不可避的不純物であるS等が母材に固溶していることが大きな要因の一つであると考えられている。
(銀(Ag))
銀(Ag)は、製造される圧延銅箔の再結晶における結晶粒の成長速度を抑制する効果がある。
(ニッケル(Ni)及び/又はアルミニウム(Al))
銅(Cu)及び銀(Ag)以外で結晶構造が面心立方で、かつ積層欠陥エネルギーの値がCuより大きい値を有する元素として、ニッケル(Ni)及び/又はアルミニウム(Al)が考えられる。
表1は、積層欠陥エネルギーの値を示した表である(木村宏 著、「材料強度の考え方」、(株)アグネ技術センター、2004年2月10日改訂版第2刷発行、p.134より)。
Figure 2012117124
ここで、積層欠陥エネルギーと屈曲寿命特性について、発明者は金属材料の見地とこれまでの実験による知見から次のように考察した。積層欠陥エネルギーが大きい銅箔ほど、屈曲動作において銅結晶中の転位は移動がし易くなる(転位が銅の結晶粒界を飛び越えることができるようになる)ため、結晶粒界への転位の蓄積、すなわち金属疲労の蓄積が遅延される。すなわち、積層欠陥エネルギーが低下した銅合金を用いて製造される銅合金箔の屈曲寿命特性は、低下してしまうと考えられる。従って、銅を合金化した場合、屈曲寿命特性のために積層欠陥エネルギーを低下させてはならない。
一般に、積層欠陥エネルギーが大きいほど、転位の拡張は小さいことが知られているが、本実施の形態の合金元素(添加元素)として用いるニッケル(Ni)やアルミニウム(Al)は、表1に示したようにそれぞれ積層欠陥エネルギーが大きいので、転位の拡張は非常に小さい。また、Cuは合金化することで積層欠陥エネルギーが低下することも一般に知られている。従って、積層欠陥エネルギーが大きい合金元素をCuへ添加して固溶させることで、積層欠陥エネルギーの低下が抑制でき転位の拡張を抑制できるのではないかと考えて実施した結果、後述の実施例での結果のように優れた屈曲寿命特性が得られ、本発明に至った。後述の実施例で得られた銅合金の積層欠陥エネルギーについては、測定が非常に難しいので未測定であるが、優れた屈曲寿命特性が得られていることから、積層欠陥エネルギーの低下は抑制されたものと発明者は考えている。
ここで、ニッケル(Ni)やアルミニウム(Al)は、積層欠陥エネルギーに関与するだけでなく、製造されるCu合金の再結晶における結晶粒の成長速度にも関与する。しかし、AlやNiのみでの、後述のように多種多様の温度条件(150℃〜400℃、1分〜120分)を有するCCL工程には汎用的に適用することができないため、Agも添加して固溶させることで広い温度条件で汎用的に適用できるようになる。なお、再結晶時の結晶粒の成長速度を抑制する効果は、Agの方がNiやAlよりも高い。
(圧延銅箔の製造方法)
図1は、本発明の実施の形態に係る圧延銅箔の製造の流れを示すフローチャートである。以下、図1に示すフローチャートを参照しつつ、圧延銅箔の製造方法を説明する。
まず、原材料として、銅合金材の鋳塊(すなわち、インゴット)を準備する(鋳塊準備工程:ステップ10、以下、ステップを「S」と表記する)。例えば、酸素(O)含有量が2ppm以下の無酸素銅(例えば、JIS H3100、JIS C1020等)を母材として、合計で所定量のニッケル(Ni)及び/又はアルミニウム(Al)と、所定量のチタン(Ti)と、所定量の銀(Ag)とを含む銅合金材の鋳塊(インゴット)を準備する。
次に、鋳塊(インゴット)に熱間圧延を施して板材を製造する(熱間圧延工程:S20)。熱間圧延工程に続き、板材に冷間圧延を施す工程(冷間圧延工程:S32)と、冷間圧延された板材に焼鈍処理を施す工程(中間焼鈍工程:S34)とを所定回数、繰り返し実施する(S30:ループ)。なお、中間焼鈍工程(S34)は、冷間圧延が施された板材の加工硬化を緩和する工程である。これにより、「生地」と称される銅条(以下、「最終冷間圧延工程前の銅条」という場合がある)が製造される。
続いて、この銅条に所定の焼鈍処理を施す(生地焼鈍工程:S40)。生地焼鈍工程においては、生地焼鈍工程を経る前の各工程に起因する加工歪を十分に緩和することのできる熱処理、例えば、略完全焼鈍処理を実施することが好ましい。続いて、焼鈍処理を施した「生地」(以下、「焼鈍生地」と称する)に対して冷間圧延を施す(最終冷間圧延工程(仕上げ圧延工程という場合もある):S50)。これにより、本実施の形態に係る所定の厚さを有する圧延銅箔が製造される。
なお、上述のようにして得られた本実施の形態に係る圧延銅箔をFPCの製造に用いる場合は、引き続いて、本実施の形態に係る圧延銅箔を、後述するFPCの製造工程に投入することができる。この場合、まず、最終冷間圧延工程を経た圧延銅箔に対して、表面処理等を施す(表面処理等工程:S60)。次に、表面処理等が施された圧延銅箔は、FPCの製造工程に供給される(FPC製造工程:S70)。FPC製造工程(S70)を経ることにより、本実施の形態に係る圧延銅箔に表面処理等を施すことによって得られた表面処理圧延銅箔を備えるFPCを製造することができる。
(FPC製造工程)
以下、FPC製造工程についてその概略を説明する。FPC製造工程は、例えば、FPC用の銅箔と、ポリイミド等の樹脂からなるベースフィルム(基材)とを貼り合わせてCopper Claded Laminate(CCL)を形成する工程(CCL工程)と、CCLにエッチング等の手法により回路配線を形成する工程(配線形成工程)と、回路配線上に配線を保護することを目的として、表面処理を施す工程(表面処理工程)とを含む。CCL工程としては、接着剤を介して銅箔と基材とを積層した後、熱処理により接着剤を硬化・密着させて積層構造体(銅箔/接着剤/ベースフィルム: 3層CCL)を形成する方法と、接着剤を介さずに表面処理が施された銅箔を基材に直接張り合わせた後、加熱・加圧することにより一体化して積層構造体(銅箔/ベースフィルム:2層CCL)を形成する方法との2種類の方法を挙げることができ、そのいずれも用いることができる。
ここで、FPC製造工程においては、製造の容易性の観点から冷間圧延加工が施された銅箔、すなわち、加工硬化した硬質な状態の銅箔を用いることがある。これは、焼鈍されることにより軟化した銅箔は、この銅箔を裁断した場合、又は基材に積層させた場合に変形(例えば、伸び、しわ、折れ等の変形)が生じやすく、製品不良が発生する場合があるからである。
一方、銅箔の屈曲疲労寿命特性は、銅箔に再結晶焼鈍を施すと、銅箔に圧延加工を施した場合よりも著しく向上する。そこで、上述のCCL工程における基材と銅箔とを密着・一体化させる熱処理においては、銅箔の再結晶焼鈍を兼ねる製造方法を採用することが好ましい。
なお、再結晶焼鈍の熱処理条件は、CCL工程の内容に応じて変化させることができるものの、一例として、150℃以上400℃以下の温度で、1分間以上120分間以下の時間の熱処理を実施する。また、再結晶焼鈍は、CCL工程において実施される熱処理ではなく、別工程にて実施することもできる。このような温度条件の範囲内の熱処理によって、再結晶組織を有する銅箔を製造することができる。ここで、FPCにおいては、ポリイミド等の樹脂からなるベースフィルムの屈曲疲労寿命が銅箔の屈曲疲労寿命に比較して著しく長い。従って、FPC全体の屈曲疲労寿命は、銅箔の屈曲疲労寿命に大きく依存することになる。
(実施の形態の効果)
本発明の実施の形態に係る圧延銅箔は、母材としての無酸素銅に、所定量のチタン(Ti)と、所定量の銀(Ag)と、所定量のニッケル(Ni)及び/又はアルミニウム(Al)とを含有させることで、軟化温度(再結晶温度)を低下させることができるとともに、再結晶後の結晶粒の成長速度を緩やかにすることができる。従って、この銅箔は、低温の条件(例えば、150℃×120分)のCCL製造工程から高温の条件(例えば、400℃×5分)のCCL製造工程までの広い温度条件範囲で、適正な再結晶を得ることができ、かつ優れた屈曲疲労寿命特性を発揮することができる。これにより、本実施の形態に係る圧延銅箔は、例えば、CCL製造工程(FPC製造工程)における様々な条件の熱処理に対応することができる。
以下、本発明の圧延銅箔を、実施例を用いてさらに具体的に説明する。なお、本発明は、以下の実施例によって、いかなる制限を受けるものではない。
まず、各実施例における成分組成は、一元素ずつ濃度を振り、他の元素は濃度を固定した形で製造した。ただし、銅合金の製造の場合、製造しようとする濃度(目標濃度)に対して、製造工程のスケールによって大小のばらつきが発生する。それぞれの固定濃度は、Ni及び/又はAlの固定組成の目標値は120ppm、Tiの固定組成の目標値は20ppm、Agの固定組成の目標値は100ppmである。後述の表2〜表4において太字で示した数値が固定組成の分析結果であるが、このようにばらつきが発生するのは避けられない。また、酸素は、通常の無酸素銅では2〜3ppmで安定して製造されるので、実施例19,20,21,40,41,42,61,62,63及び比較例7,8,15,16,23,24ではあえて酸素濃度を高くして製造した。ここで、酸素濃度を高くする場合の製造方法は、通常の無酸素銅の製造設備において、鋳造途中で溶解炉の蓋を開けて大気を入れ鋳造中の酸素濃度を高くすることで製造した。従って、酸素濃度を通常の2〜3ppm以外にしたものについては、酸素の目標濃度はなく、出来たものについて酸素濃度を測定してその結果で実施例や比較例に相当する濃度部分を採取した。
(実施例1〜6)
まず、無酸素銅を母材にした主原料を溶解炉にて溶解した後、この溶解物中に、ニッケル(Ni)、チタン(Ti)、銀(Ag)を添加して、厚さ150mm、幅500mmの鋳塊(インゴット)を製造した(鋳塊準備工程)。ここで、Niは30〜300ppmの間で濃度を6条件振り、Ti、Ag、酸素は濃度を固定した。
次に、実施の形態に係る圧延銅箔の製造方法に従って、鋳塊に熱間圧延を施して10mmの板材を製造した(熱間圧延工程)。続いて、板材に冷間圧延(冷間圧延工程)及び焼鈍処理(中間焼鈍工程)を繰り返して「生地」を製造した。そして、「生地」に焼鈍処理を施した(生地焼鈍工程)。なお、生地焼鈍工程における焼鈍処理は、約750℃の温度で約1分間保持することにより実施した。次に、生地焼鈍工程を経た焼鈍生地に冷間圧延を施した(最終冷間圧延工程)。これにより、厚さが0.012mm(12μm)の実施例1〜6に係る圧延銅箔を作製した。
(実施例7〜12)
まず、無酸素銅を母材にした主原料を溶解炉にて溶解した後、この溶解物中に、ニッケル(Ni)、チタン(Ti)、銀(Ag)を添加して、厚さ150mm、幅500mmの鋳塊(インゴット)を製造した(鋳塊準備工程)。ここで、Tiは5〜30ppmの間で濃度を6条件振り、Ni、Ag、酸素は濃度を固定した。
次に、上記と同様に実施の形態に係る圧延銅箔の製造方法に従って、厚さが0.012mmの実施例7〜12に係る圧延銅箔を作製した。
(実施例13〜18)
まず、無酸素銅を母材にした主原料を溶解炉にて溶解した後、この溶解物中に、ニッケル(Ni)、チタン(Ti)、銀(Ag)を添加して、厚さ150mm、幅500mmの鋳塊(インゴット)を製造した(鋳塊準備工程)。ここで、Agは20〜250ppmの間で濃度を6条件振り、Ni、Ti、酸素は濃度を固定した。
次に、上記と同様に実施の形態に係る圧延銅箔の製造方法に従って、厚さが0.012mmの実施例13〜18に係る圧延銅箔を作製した。
(実施例19〜21及び比較例7,8)
まず、無酸素銅を母材にした主原料を溶解炉にて溶解した後、この溶解物中に、ニッケル(Ni)、チタン(Ti)、銀(Ag)を添加して、厚さ150mm、幅500mmの鋳塊(インゴット)を製造した(鋳塊準備工程)。ここでは、前記のように鋳造途中で溶解炉の蓋を開けることで大気を混入させて酸素濃度を高くした。従って、製造した鋳塊の酸素濃度は溶解炉の蓋を開けところから濃度勾配が生じた。この濃度勾配の中で、本発明の酸素濃度範囲である20ppm以下の部分を採取して実施例19〜21とした。同様に比較例7〜8を20ppm以上の部分から採取した。比較例7と比較例8の酸素濃度は、本発明の酸素濃度範囲の上限である20ppmよりかなり高く、それぞれ41ppm、73ppmであるが、これは上記のような方法で製造したので、20ppmを超えた部分の濃度勾配が急になっており、比較的安定した材料長さが取れる部分から採取したためである。
次に、上記と同様に実施の形態に係る圧延銅箔の製造方法に従って、厚さが0.012mmの実施例19〜21及び比較例7,8に係る圧延銅箔を作製した。
(比較例1〜6)
比較例1と比較例2では、Ni濃度を30ppm未満、300ppm超として、Ti,Ag,酸素濃度を固定した。また、比較例3と比較例4では、Ti濃度を5ppm未満、30ppm超として、Ni,Ag,酸素濃度を固定した。比較例5と比較例6では、Ag濃度を20ppm未満、250ppm超として、Ni,Ti,酸素濃度を固定した。
比較例1〜6の鋳塊は、実施の形態に係る圧延銅箔の製造方法と同条件で厚さ0.012mmの比較例1〜6に係る圧延銅箔を作製した。
表2は、上記実施例および比較例の成分濃度(分析濃度)を示した表である。成分濃度はICP発光分光分析を用いて定量した。













Figure 2012117124
ここで、表中の数値は、5ppm単位で表示している。但し、Tiと酸素は1ppm単位(1ppm=0.0001%)で表示している。また、表中の太字の成分組成は、値を固定したものである。Ni及び/又はAlの固定組成の目標値は120ppmであり、Tiの固定組成の目標値は20ppm、Agの固定組成の目標値は100ppm、酸素の固定組成の目標値は、無酸素銅の通常濃度である2〜3ppmである。次に示す表3、表4においても同様の単位で表示し、各元素の固定組成の目標値も同様である。
銅合金の製造では、酸素は別として、合金元素のNi、Al、Ti、Agは固定組成を上記のようにしたが、実際には表2に示した程度はバラツキが発生する。本発明の実験は、研究所スケールで実施したので、表2に示した程度のばらつきで抑えられたが、量産工程を実施した場合は、さらにばらつきで大きくなることもあることを付け加えておきたい。
(実施例22〜42および比較例9〜16)
実施例22〜42および比較例9〜16では、実施例1〜21および比較例1〜8におけるNi部分をAlにして同様な条件で製造した。NiをAlにした以外、製造方法、製造条件は全て同様である。
表3は、上記実施例および比較例の成分濃度(分析濃度)を示した表である。












































Figure 2012117124
(実施例43〜63および比較例17〜24)
実施例43〜63および比較例17〜24では、実施例1〜21および比較例1〜8におけるNi部分をNi+Alにして同様な条件で製造した。NiをNi+Alにした以外、製造方法、製造条件は全て同様である。
表4は、上記実施例および比較例の成分濃度(分析濃度)を示した表である。






Figure 2012117124
(屈曲疲労寿命試験)
屈曲疲労寿命試験は、信越エンジニアリング株式会社製の摺動屈曲試験装置(型式:SEK−31B2S)を用い、IPC規格に準拠して実施した。
図2に示すように、摺動屈曲試験装置2は、圧延銅箔10を保持する試料固定板20と、圧延銅箔10を試料固定板20に固定するネジ20aと、圧延銅箔10に接触して圧延銅箔10に振動を伝達する振動伝達部30と、振動伝達部30を上下方向に振動させる発振駆動体40とを備える。
具体的には、実施例1〜63及び比較例1〜24に係る圧延銅箔(厚さ0.012mm、すなわち12μm)のそれぞれから、幅12.5mm、長さ220mmの試験片を作製した後、この試験片に、160℃、120分間で再結晶焼鈍を施した。その後、屈曲疲労寿命試験を実施した。
また、実施例1〜63及び比較例1〜24に係る圧延銅箔(厚さ0.012mm、すなわち12μm)のそれぞれから、幅12.5mm、長さ220mmの試験片を作製した後、この試験片に、400℃、5分間の再結晶焼鈍を施した。その後、同様にして、屈曲疲労寿命試験を実施した。
屈曲疲労寿命試験の試験条件としては、圧延銅箔の曲率Rが1.5mm、振動伝達部30の振幅ストロークが10mm、発振駆動体40の周波数が25Hz(すなわち、振幅速度が1500回/分)を用いた。また、試験片の長さ220mmの方向、すなわち、圧延銅箔10の長手方向が圧延方向になるようにした。測定は、各試料について5回ずつ実施して、5回の実施結果の平均値(下3桁を四捨五入)を互いに比較した。その結果を表5、表6にそれぞれ示す。
表5は、160℃、120分間で熱処理したサンプルの結果であり、表6は、400℃、5分間で熱処理したサンプルの結果である。


































Figure 2012117124
Figure 2012117124
表5及び表6を参照すると、実施例1〜63に係る圧延銅箔の場合はいずれも、低い温度条件の160℃×120分と高い温度条件400℃×5分との双方の条件において、非常に優れた屈曲疲労寿命回数が得られ、低い温度条件から高い温度条件までの広い範囲に対応している圧延銅箔であることが示された。
一方、比較例では、比較例3,6,11,14,19,22を除いてはいずれも、低い温度条件の160℃×120分と高い温度条件400℃×5分との双方の条件において、屈曲寿命回数が実施例の約半分かそれ以下であった。これは、各合金元素のいずれかが所定量範囲から外れているためである。また、比較例3,6,11,14,19,22では、低い温度条件160℃×120分と高い温度条件400℃×5分の双方において、屈曲寿命回数は他の比較例よりもさらに短い。この理由は、先ず、比較例3,11,19ではチタン(Ti)が所定量より少ないため、銅箔の再結晶が進行しなかったので屈曲寿命特性が発揮されなかったためである。一方、比較例6,14,22は、銀(Ag)が所定量よりも多いため、銅箔の再結晶温度が上昇してしまい、再結晶が進行しなかったので屈曲寿命特性が発揮されなかった。チタン(Ti)が所定量より少ない比較例3,11,19及び銀(Ag)が所定量より多い比較例6,14,22はいずれも低い温度条件160℃(×120分)と高い温度条件400℃×5分との双方において、再結晶が進行しないために屈曲寿命特性が低かった。
また、比較例7,8,15,16,23,24は、低い温度条件の160℃×120分と高い温度条件400℃×5分との双方の条件において、再結晶の進行は適正に行われているが、酸素含有量が20ppmより高いため酸化物が形成して銅中に介在し、この酸化物が金属疲労の原因となって屈曲寿命特性が低下した。
(最適条件についての根拠)
酸素については、その量が少ないほど酸化物生成が少なくなる(屈曲疲労寿命回数を短くする要因が少なくなる)。本発明では、実施例の結果より20ppmm未満であれば問題がないという結果が得られているが、10ppm以下であることが好ましく、さらには5ppm以下であることが好ましい。ただし、前記のように、本発明における実施例・比較例の製造方法では、酸素濃度が20ppmよりかなり高くなっている(41〜87ppm)ので、酸素濃度が21ppm〜40ppmについては不明である。
チタン(Ti)については、5ppm以上30ppm以下としたが、本発明の効果を安定させるためには、下限値は7.5ppm以上が好ましく、さらには10ppm以上の方が好ましい。また、上限値は27.5ppm以下の方が好ましく、さらには25ppm以下の方が好ましい。
Agについては、20ppm以上250ppm以下の範囲に設定したが、本発明の効果
を安定して得るためには、下限値は35ppm以上が好ましく、さらには50ppm以上である方が好ましい。また、上限値は225ppm以下の方が好ましく、さらには200ppm以下である方が好ましい。
Ni及び/又はAlについては、総量で30ppm以上300ppm以下の範囲に設定したが、本発明の効果を安定して得るためには、下限値は40ppm以上の方が好ましく、さらには50ppm以上が好ましい。また、上限値は250ppm以下である方が好ましく、さらには200ppm以下である方が好ましい。
以上、本発明の実施の形態及び実施例を説明したが、上記に記載した実施の形態及び実施例は、本発明を何ら制限するものではない。また、実施の形態及び実施例の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。
また、本実施の形態に係る圧延銅箔は、上述のとおり広い温度条件の範囲で熱処理を施した後でも、安定して優れた屈曲疲労寿命特性を発揮することができるので、この圧延銅箔を用いてフレキシブルプリント配線板、その他の導電部材の可撓性配線に好適に用いることができる。
さらに、本実施の形態に係る圧延銅箔は、無荷重における耐振動性や、固定されていない状態における耐振動性等と屈曲疲労寿命特性との間である程度の相関性があると考えられている特性が要求される導電部材に適用することもできる。
2…摺動屈曲試験装置、10…圧延銅箔、20…試料固定板、20a…ねじ、30…振動伝達部、40…発振駆動体。

Claims (6)

  1. 主成分としての銅(Cu)及び不可避的不純物と、チタン(Ti)と、銀(Ag)と、銅(Cu)及び銀(Ag)以外で結晶構造が面心立方で、かつ積層欠陥エネルギーの値が銅(Cu)より大きい値を有する元素群の中から選択される1種以上の添加元素と、を含むこと
    を特徴とする圧延銅箔。
  2. 請求項1に記載の圧延銅箔において、酸素が0.002重量%以下(20ppm以下)含まれること
    を特徴とする圧延銅箔。
  3. 請求項1または請求項2に記載の圧延銅箔において、厚さが20μm以下であること
    を特徴とする圧延銅箔。
  4. 前記チタン(Ti)を0.0005重量%以上0.003重量%以下(5ppm以上30ppm以下)、並びに前記銀(Ag)を0.002重量%以上0.025重量%以下(20ppm以上250ppm以下)含有すること
    を特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の圧延銅箔。
  5. 前記添加元素が、ニッケル(Ni)及び/又はアルミニウム(Al)であること
    を特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の圧延銅箔。
  6. 前記ニッケル(Ni)及び/又はアルミニウム(Al)が少なくとも一方の総量で0.003重量%以上0.03重量%以下(30ppm以上300ppm以下)含有すること を特徴とする請求項5に記載の圧延銅箔。
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