JP2012115834A - 光触媒素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】微弱な可視光線を用いても触媒作用を示すことができ、小型化可能な光触媒素子を提供する。
【解決手段】光触媒素子1,11,21,31は、繊維状長尺体又は柱状体からなり、光が軸に沿う方向に入射せしめられる基材としての光導波体2,12,22,32と、光導波体2,12,22,32の表面に形成された金属被覆層3,13,23,33と、金属被覆層3,13,23,33の上に形成された光触媒薄膜層4,14,24,34とを備える。金属被覆層13,33は、前記発光ダイオードの発光光の波長より小さい直径を有し規則性をもって配列された孔部17,37を備える。金属被覆層3,13,23,33は、Au,Ag,Al,Cu,Pt,Pdからなる群から選択される1種以上の金属からなる。光触媒素子11,21は、金属被覆層3,23と光触媒薄膜層4,24との間に、ルテニウム色素層5,25又は2光子蛍光体層6,26を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光を照射することにより触媒作用を示す光触媒素子に関する。
従来、アナターゼ型酸化チタン等の化合物は、光を照射することにより触媒作用を示すことが知られており、光触媒と呼ばれている。前記アナターゼ型酸化チタンは、光触媒としての強い酸化作用を利用して、水を分解して水素と酸素とを得る水素生成装置に用いられている(例えば特許文献1参照)。また、前記アナターゼ型酸化チタンは、前記酸化作用により、有害物の分解、殺菌、防汚等の環境浄化に用いられている(例えば非特許文献1参照)。
ところが、前記アナターゼ型酸化チタンは、触媒作用を示すには紫外領域の光を吸収する必要がある。このため、太陽光や、白熱灯または蛍光灯の発光光では、その一部の光が光触媒作用に寄与するに過ぎず、反応速度が遅い、光反応収率が低い等、十分な触媒効率を得ることができない。そこで、前記アナターゼ型酸化チタンからなる光触媒を改良して、可視光を吸収することにより前記触媒作用を示すようにする試みが種々なされている。
しかしながら、前記アナターゼ型酸化チタンからなる光触媒の改良は十分とは言えず、ある程度満足できる触媒作用を得るためには、触媒として作用する面積を大きくすることが避けられず、装置が大型化するため、高価になるという不都合がある。
特開2003−238104号公報
藤嶋昭、「光触媒を利用した環境浄化の実用化」、日本化学会編、季刊化学総説、No.36、1988、p.239-247
本発明は、かかる不都合を解消して、微弱な可視光線を用いても触媒作用を示すことができ、小型化の可能な光触媒素子を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために、本発明の光触媒素子は、光が入射せしめられる基材と、該基材の表面に形成された金属被覆層と、該金属被覆層の上に形成された光触媒薄膜層とを備える光触媒素子であって、該基材は、繊維状長尺体又は柱状体からなり、光が軸に沿う方向に入射せしめられる光導波体であり、該光導波体に入射せしめられた光が、該光導波体側から該金属被覆層に入射して該金属被覆層に吸収され、該金属被覆層の表面に表面プラズモン共鳴光を励起することを特徴とする。
本発明の光触媒素子では、まず、前記光が、前記基材であって繊維状長尺体又は柱状体からなる前記光導波体に対して、該光導波体の軸に沿う方向に入射する。ここで、該光導波体の軸に沿う方向とは、該光導波体の軸に完全に平行な方向だけに限定されるものではなく、該光導波体の軸に直交する方向を除くいずれの方向であってもよい。前記光導波体に入射し該光導波体を透過した光のうち、入射角が所定の条件に適合したものは前記金属被覆層により吸収され、入射角が前記所定の条件に適合しないものは該金属被覆層で反射する。そして、前記金属被覆層により吸収された光によりエバネッセント光が発生し、該エバネッセント光により前記金属被覆層表面に表面プラズモン共鳴光が励起される。前記表面プラズモン共鳴光は、電界強度増大効果を備えているので、前記金属被覆層で発生した光の強度を増大させる。この結果、強度が増大された該光が前記光触媒薄膜層に入射することとなり、該光触媒薄膜層は触媒作用を示すことができる。
従って、本発明の光触媒素子によれば、微弱な可視光線を用いても触媒作用を得ることができ、しかも前記基材である光導波体の表面に前記金属被覆層と前記光触媒薄膜層とを形成するだけでよいので、小型化することができる。
本発明の光触媒素子において、前記金属被覆層は、前記光導波体の全表面を被覆するものであってもよいし、前記光の波長より小さい直径を有し規則性をもって配列された孔部を備えるものであってもよい。
前記金属被覆層が、前記光の波長より小さい直径を有し規則性をもって配列された孔部を備えるものであるときには、該金属被覆層により発生するエバネッセント光に加えて、該孔部に入射した光によってもエバネッセント光が発生する。前記エバネッセント光は、1つの孔部に発生したエバネッセント光が該孔部の配列の規則性に従って、次々に隣接する孔部に伝播することによって強度が増加される。従って、前記金属被覆層が前記孔部を規則性をもって配列させたものであるときには、前記金属被覆層表面に発生するエバネッセント光と、前記孔部に発生する強度が増加されたエバネッセント光とにより、前記金属被覆層の表面に前記表面プラズモンを容易に励起させることができる。この結果、該金属被覆層で発生した光は、前記表面プラズモンにより強度が増大されて、前記光触媒薄膜層に入射することとなり、該光触媒薄膜層は触媒作用を示すことができる。
また、本発明の光触媒素子において、前記金属被覆層は、Au,Ag,Al,Cu,Pt,Pdからなる群から選択されるいずれか1種の金属からなる。前記金属被覆層は、前記金属のいずれか1種単独で形成されてもよく、前記金属の1種以上からなる合金により形成されてもよい。
また、本発明の光触媒素子は、前記金属被覆層と、前記光触媒薄膜層との間に、ルテニウム色素層を備えることが好ましい。前記ルテニウム色素は、可視光に対する光増感作用を備えており、このようなルテニウム色素として、例えば、トリスビピリジンルテニウム錯体、ポリビピリジンルテニウム錯体等のルテニウム錯体を挙げることができる。
前記ルテニウム色素層は可視光に対する光増感作用を備えるので、前記表面プラズモン共鳴光の電界強度増大効果とルテニウム色素層との増感作用が相まった形態で、前記金属被覆層で発生した光を前記光触媒薄膜層に入射させることができる。従って、本発明の光触媒素子は、前記金属被覆層と、前記光触媒薄膜層との間に、前記ルテニウム色素層を備えることにより、さらに容易に触媒作用を示すことができる。
また、本発明の光触媒素子は、前記金属被覆層と、前記光触媒薄膜層との間に、2光子蛍光体層を備えることが好ましい。前記2光子蛍光体は、アップコンバージョン蛍光体とも呼ばれるものであり、例えば、Eu、Sm、Tm等の希土類金属のイオンを含むガラスからなる。前記2光子蛍光体によれば、入射光により励起されたイオンが励起状態にあるときに連続的に入射光を吸収してさらに高いエネルギー準位に励起(多段階励起)された後に基底状態に遷移する際に、該入射光より短波長、高エネルギーの光を放出する。
前記2光子蛍光体を備える本発明の光触媒素子によれば、前記光導波体に入射し該光導波体及び前記金属被膜層で発生した光は、前述のように前記表面プラズモン共鳴光により強度が増大されているので、前記2光子蛍光体に含まれる前記希土類金属のイオンを多段階励起させることができる。この結果、前記2光子蛍光体は、前記光導波体に入射した光よりも短波長の光を放出することができ、該短波長の光を前記光触媒薄膜層に入射させることができる。前記光導波体に入射した光より短波長の光は、該光導波体に入射した光より高エネルギーであるので、本発明の光触媒素子は、前記金属被覆層と、前記光触媒薄膜層との間に、前記2光子蛍光体層を備えることにより、さらに容易に触媒作用を示すことができる。
本発明の光触媒素子において、前記光導波体は、1.0〜1000μmの範囲の直径を有することが好ましい。
また、本発明の光触媒素子において、前記光導波体に入射せしめられる光は、例えば、発光ダイオード等の発光光であってもよい。
本実施形態の第1の態様の光触媒素子の構成を示す説明的断面図。 図1に示す光触媒素子の第1の変形例の構成を示す説明的断面図。 図1に示す光触媒素子の第2の変形例の構成を示す説明的断面図。 (a)は本実施形態の第2の態様の光触媒素子の構成を示す説明的断面図であり、(b)は図4(a)の金属被覆層の展開図。 本実施形態の第3の態様の光触媒素子の構成を示す説明的断面図。 図5に示す光触媒素子の第1の変形例の構成を示す説明的断面図。 図5に示す光触媒素子の第2の変形例の構成を示す説明的断面図。 (a)は本実施形態の第4の態様の光触媒素子の構成を示す説明的断面図であり、(b)は図8(a)のB−B線断面図。
次に、添付の図面を参照しながら本発明の実施の形態についてさらに詳しく説明する。図1は本実施形態の第1の態様の光触媒素子の構成を示す説明的断面図であり、図2は図1に示す光触媒素子の第1の変形例の構成を示す説明的断面図であり、図3は図1に示す光触媒素子の第2の変形例の構成を示す説明的断面図である。図4(a)は本実施形態の第2の態様の光触媒素子の構成を示す説明的断面図であり、図4(b)は図4(a)の金属被覆層の展開図である。図5は本実施形態の第3の態様の光触媒素子の構成を示す説明的断面図であり、図6は図5に示す光触媒素子の第1の変形例の構成を示す説明的断面図であり、図7は図5に示す光触媒素子の第2の変形例の構成を示す説明的断面図である。図8(a)は本実施形態の第4の態様の光触媒素子の構成を示す説明的断面図であり、図8(b)は図8(a)のB−B線断面図である。
次に、本実施形態の第1の態様の光触媒素子について説明する。図1に示すように、本態様の光触媒素子1aは、発光ダイオード(図示せず)の発光光が軸に沿う方向に入射せしめられる基材としての光導波体2と、光導波体2の表面2aに形成された金属被覆層3と、金属被覆層3の上に形成されたアナターゼ型酸化チタン(TiO)からなる光触媒薄膜層4とを備える。
光導波体2は、繊維状長尺体、例えば光ファイバーのクラッド部が剥離されることにより露出された、1.0〜1000μmの範囲の直径を有する導光コア部からなる。光導波体2としては、例えばガラス製ファイバー、プラスチック製ファイバーの導光コア部を用いることができる。
金属被覆層3としては、Au,Ag,Al,Cu,Pt,Pdからなる群から選択されるいずれか1種の単独の金属からなるものであってもよく、1種以上の金属からなる合金であってもよい。金属被覆層3は、前記金属または合金を、光導波体2の表面2aの全体に、10nm〜10μmの範囲の厚さに蒸着することにより形成することができる。金属被覆層3の厚さが10nm未満では光導波体2との間で十分な密着性を得られないことがあり、10μmを超えると金属被覆層3で発生するエバネッセント光の減衰が大きくなり表面プラズモン共鳴光を励起することができないことがある。
尚、金属被覆層3の形成に当たっては、光導波体2と金属被覆層3との密着性を高めるために、光導波体2の表面2aにCr等の金属を蒸着し、該金属層(図示せず)の上に金属被覆層3を形成するようにしてもよい。前記Cr等の金属層は、例えば1〜2nm程度の厚さに形成される。
前記アナターゼ型酸化チタン(TiO)からなる光触媒薄膜層4は、例えば、金属チタンまたは酸化チタンを蒸発原料として、該蒸発原料を圧力勾配型プラズマガンによるアーク放電イオンプレーティングを用いて、金属被覆層3上に5nm〜1μmの範囲の厚さに成膜することにより、形成することができる。光触媒薄膜層4の厚さが5nm未満では均一かつ均質なアナターゼ型酸化チタンからなる光触媒薄膜層4を形成することが困難であり、1μmを超えると光触媒薄膜層4の酸化チタン表面上において、エバネッセント増大効果(表面プラズモン共鳴光の電界強度増大効果)を利用した光触媒反応を得ることが困難になる。
次に、光触媒素子1aの作用について説明する。光触媒素子1aは、光導波体2の一端部(図示せず)に相対向して設けられた前記発光ダイオードの発光光が、光導波体2に対して該光導波体2の軸に沿う方向に入射される。ここで、光導波体2の軸に沿う方向とは、光導波体2の軸に完全に平行な方向だけに限定されるものではなく、光導波体2の軸に直交する方向を除くいずれの方向であってもよい。また、前記発光ダイオードは、例えば、InGaAlP系化合物半導体を用いる赤色発光ダイオードであってもよく、InGaN系化合物半導体を用いる青色発光ダイオードであってよい。前記各発光ダイオードは、いずれもそれ自体公知の構成を備えるものを用いることができる。
前記発光ダイオードの発光光は、光導波体2の中で金属被覆層3に対して特定の入射角となるように該光導波体2に入射されたとき、金属被覆層3により吸収される。このとき、金属被覆層3により吸収される発光光Lにより金属被覆層3の表面に表面プラズモン共鳴光が励起される。
一方、前記発光ダイオードの発光光のうち、金属被覆層3に対して前記特定の入射角とならないものは、金属被覆層3で全反射する。ここで、前記表面プラズモン共鳴光は、電界強度増大効果を備えており、電界強度が例えば20倍程度に増大される。入射光強度は電界強度の二乗となるので、電界強度が前記のように増大されると、金属被覆層3の表面で発生した光の強度は400倍程度に増大され、このように強度を増大された光が光触媒薄膜層4に入射することとなる。この結果、光触媒薄膜層4は、前記発光ダイオードの発光光により、触媒作用を示すことができる。
次に、図2に示す光触媒素子1bは、図1に示す光触媒素子1aの第1の変形例であり、金属被覆層3と光触媒薄膜層4との間にルテニウム色素層5を備えることを除いて、光触媒素子1aと全く同一の構成を備えている。ルテニウム色素層5は、例えば、トリスビピリジンルテニウム錯体、ポリビピリジンルテニウム錯体等の可視光に対して光増感作用を備えるルテニウム錯体を金属被覆層3上に蒸着することにより、5nm〜1μmの範囲の厚さに形成される。
前記ルテニウム色素層5は、光増感作用を備える前記ルテニウム錯体からなるので、前記表面プラズモン共鳴光の電界強度増大効果とルテニウム色素層との増感作用が相まった形態で、前記金属被覆層で発生した光を光触媒薄膜層4に入射させることができる。従って、光触媒素子1bによれば、赤色発光ダイオードの波長600nm程度の発光光によっても、触媒作用を示すことができる。
次に、図3に示す光触媒素子1cは、図1に示す光触媒素子1aの第2の変形例であり、金属被覆層3と光触媒薄膜層4との間に2光子蛍光体層6を備えることを除いて、光触媒素子1aと全く同一の構成を備えている。2光子蛍光体層6としては、例えば、Eu、Sm、Tm等の希土類金属のイオンを含むガラスを用いることができる。
光触媒素子1cによれば、金属被覆層3で発生した光の強度は、前述のように前記表面プラズモン共鳴光により400倍程度に増大されており、このように強度が増大された光が2光子蛍光体層6に入射する。この結果、金属被覆層3で発生した光は、2光子蛍光体層6に含まれる希土類金属イオンを多段階励起させることができる。この結果、該希土類金属イオンが励起状態から基底状態に遷移する際に、金属被覆層3で発生した光よりも短波長の蛍光が放射される。
前記蛍光は、前記発光ダイオードが赤色発光ダイオードであれば赤色光よりも短波長の青色乃至緑色の蛍光であり、前記発光ダイオードが青色発光ダイオードであれば青色光よりも短波長の紫外の蛍光である。前記蛍光は、いずれも前記発光ダイオードの発光光よりも短波長であり、高エネルギーである。従って、光触媒素子1cによれば、赤色発光ダイオードの波長600nm程度の発光光によっても、十分な触媒作用を示すことができる。
次に、本実施形態の第2の態様の光触媒素子について説明する。図4(a)に示すように、本態様の光触媒素子11aは、発光ダイオード(図示せず)の発光光が軸に沿う方向に入射せしめられる基材としての光導波体12と、光導波体12の表面12aに形成された金属被覆層13と、金属被覆層13の上に形成されたアナターゼ型酸化チタン(TiO)からなる光触媒薄膜層14とを備える。
光導波体12は、繊維状長尺体、例えば光ファイバーのクラッド部が剥離されることにより露出された、1.0〜1000μmの範囲の直径を有する導光コア部からなる。光導波体12としては、例えばガラス製ファイバー、プラスチック製ファイバーの導光コア部を用いることができる。
金属被覆層13は、図4(b)に展開図を示すように、規則性をもって配列された孔部17を複数備えており、各孔部17は光導波体12に入射する光の波長より小さい直径を備えている。孔部17の直径は、例えば、光導波体12に入射せしめられる前記発光ダイオードの発光光が波長600nm程度の赤色光の場合には200〜300nmの範囲とすることができ、前記発光ダイオードの発光光が波長400nm程度の青色光の場合には100〜200nmの範囲とすることができる。尚、孔部17の配列は規則性を備えるものであればよく、例えば1μm間隔で格子状に配列される。
金属被覆層13としては、Au,Ag,Al,Cu,Pt,Pdからなる群から選択されるいずれか1種の単独の金属からなるものであってもよく、1種以上の金属からなる合金であってもよい。金属被覆層13は、前記金属または合金を、光導波体12の表面12aの全体に、10nm〜10μmの範囲の厚さに蒸着することにより形成することができる。金属被覆層13の厚さが10nm未満では光導波体12との間で十分な密着性を得られないことがあり、10μmを超えると金属被覆層13で発生するエバネッセント光の減衰が大きくなり表面プラズモン共鳴光を励起することができないことがある。
尚、金属被覆層13の形成に当たっては、光導波体12と金属被覆層13との密着性を高めるために、光導波体12の表面12aにCr等の金属を蒸着し、該金属層(図示せず)の上に金属被覆層13を形成するようにしてもよい。前記Cr等の金属層は、例えば1〜2nm程度の厚さに形成される。
前記アナターゼ型酸化チタン(TiO)からなる光触媒薄膜層14は、例えば、金属チタンまたは酸化チタンを蒸発原料として、該蒸発原料を圧力勾配型プラズマガンによるアーク放電イオンプレーティングを用いて、金属被覆層13上に5nm〜1μmの範囲の厚さに成膜することにより、形成することができる。光触媒薄膜層4の厚さが5nm未満では均一かつ均質なアナターゼ型酸化チタンからなる光触媒薄膜層4を形成することが困難であり、1μmを超えると光触媒薄膜層4の酸化チタン表面上において、エバネッセント増大効果(表面プラズモン共鳴光の電界強度増大効果)を利用した光触媒反応を得ることが困難になる。
次に、光触媒素子11aの作用について説明する。光触媒素子11aは、光導波体12の一端部(図示せず)に相対向して設けられた前記発光ダイオードの発光光が、光導波体12に対して該光導波体12の軸に沿う方向に入射される。ここで、光導波体12の軸に沿う方向とは、光導波体12の軸に完全に平行な方向だけに限定されるものではなく、光導波体12の軸に直交する方向を除くいずれの方向であってもよい。また、前記発光ダイオードは、例えば、InGaAlP系化合物半導体を用いる赤色発光ダイオードであってもよく、InGaN系化合物半導体を用いる青色発光ダイオードであってよい。前記各発光ダイオードは、いずれもそれ自体公知の構成を備えるものを用いることができる。
光導波体12に入射し該光導波体12を透過した光のうち、金属被覆層13に対して特定の入射角となる一部の発光光Lは、金属被覆層13により吸収される。金属被覆層13に対して特定の入射角とならない発光光は、金属被覆層13で反射される。
金属被覆層13により吸収された光は、エバネッセント光を発生させ、該エバネッセント光により金属被覆層13の表面に表面プラズモン共鳴光が励起される。
また、金属被覆層13の孔部17に入射する光は、孔部17の直径が前記発光ダイオードの発光光の波長より小さいので、孔部17の外部に放射されることはなく、その一方でエバネッセント光を発生する。この現象は、微小開口によるエバネッセント光の発生として知られている。
また、孔部17の1つに発生したエバネッセント光は、図4(b)に矢印で示すように、孔部17の配列に従って縦横斜めに、次々に隣接する孔部17に伝播することによって強度が増大される。この結果、前記強度が増大されたエバネッセント光により金属被覆層13の表面に表面プラズモン共鳴光が容易に励起される。
ここで、前記表面プラズモン共鳴光は、電界強度増大効果を備えており、電界強度が例えば20倍程度に増大される。入射光強度は電界強度の二乗となるので、電界強度が前記のように増大されると、金属被覆層13で発生した光の強度は400倍程度に増大され、このように強度を増大された光が光触媒薄膜層14に入射する。この結果、光触媒薄膜層14は、前記発光ダイオードの発光光により、触媒作用を示すことができる。
ところで、光触媒素子11aは、金属被覆層13と光触媒薄膜層14との間にルテニウム色素層(図示せず)をさらに備えるものであってもよい。前記ルテニウム色素層は、図2に示す光触媒素子1bのルテニウム色素層5と同一の構成を備える。
さらに、光触媒素子11aは、前記ルテニウム色素層に代えて2光子蛍光体層(図示せず)を備えるものであってもよい。前記2光子蛍光体層層は、図3に示す光触媒素子1cの2光子蛍光体層6と同一の構成を備える。
次に、本実施形態の第3の態様の光触媒素子について説明する。図5に示すように、本態様の光触媒素子21aは、発光ダイオード(図示せず)の発光光が軸に沿う方向に入射せしめられる基材としての光導波体22と、光導波体22の表面22aに形成された金属被覆層23と、金属被覆層23の上に形成されたアナターゼ型酸化チタン(TiO)からなる光触媒薄膜層24とを備える。
光導波体22は、例えばガラス、プラスチック等からなる柱状体である。前記柱状体は、0.01〜10mmの範囲の最大径の底面及び10〜1000mmの範囲の高さを有する円柱又は楕円柱であってもよいし、一辺が10〜1000mmの範囲である正方形等の多角形の底面及び0.01〜10mmの範囲の高さを有する角柱であってもよい。図5では、光導波体22は中実体であるとして記載しているが、中空体であってもよい。光導波体22は、前記柱状体の一底面に受光部22bを有している。
金属被覆層23としては、Au,Ag,Al,Cu,Pt,Pdからなる群から選択されるいずれか1種の単独の金属からなるものであってもよく、1種以上の金属からなる合金であってもよい。金属被覆層23は、前記金属または合金を、光導波体22の受光部22bを除いた表面22aの全体に、10nm〜10μmの範囲の厚さに蒸着することにより形成することができる。金属被覆層23の厚さが10nm未満では光導波体22との間で十分な密着性を得られないことがあり、10μmを超えると金属被覆層23で発生するエバネッセント光の減衰が大きくなり表面プラズモン共鳴光を励起することができないことがある。
尚、金属被覆層23の形成に当たっては、光導波体22と金属被覆層23との密着性を高めるために、光導波体22の表面22aにCr等の金属を蒸着し、該金属層(図示せず)の上に金属被覆層23を形成するようにしてもよい。前記Cr等の金属層は、例えば1〜2nm程度の厚さに形成される。
前記アナターゼ型酸化チタン(TiO)からなる光触媒薄膜層24は、例えば、金属チタンまたは酸化チタンを蒸発原料として、該蒸発原料を圧力勾配型プラズマガンによるアーク放電イオンプレーティングを用いて、金属被覆層23上に5nm〜1μmの範囲の厚さに成膜することにより、形成することができる。光触媒薄膜層24の厚さが5nm未満では均一かつ均質なアナターゼ型酸化チタンからなる光触媒薄膜層24を形成することが困難であり、1μmを超えると光触媒薄膜層24の酸化チタン表面上において、エバネッセント増大効果(表面プラズモン共鳴光の電界強度増大効果)を利用した光触媒反応を得ることが困難になる。
次に、光触媒素子21aの作用について説明する。光触媒素子21aは、光導波体22の受光部22bに相対向して設けられた前記発光ダイオードの発光光が、光導波体22に対して該光導波体22の軸に沿う方向に入射される。ここで、光導波体22の軸に沿う方向とは、光導波体22の軸に完全に平行な方向だけに限定されるものではなく、光導波体22の軸に直交する方向を除くいずれの方向であってもよい。また、前記発光ダイオードは、例えば、InGaAlP系化合物半導体を用いる赤色発光ダイオードであってもよく、InGaN系化合物半導体を用いる青色発光ダイオードであってよい。前記各発光ダイオードは、いずれもそれ自体公知の構成を備えるものを用いることができる。
前記発光ダイオードの発光光は、光導波体22の中で金属被覆層23に対して特定の入射角となるように該光導波体22に入射されたとき、エバネッセント光が発生し、該エバネッセント光により金属被覆層23の表面に表面プラズモン共鳴光が励起される。
一方、前記発光ダイオードの発光光のうち、金属被覆層23に対して前記特定の入射角とならないものは、金属被覆層23で反射し、光導波体22内で反射を繰り返す。ここで、前記表面プラズモン共鳴光は、電界強度増大効果を備えており、電界強度が例えば20倍程度に増大される。入射光強度は電界強度の二乗となるので、電界強度が前記のように増大されると、金属被覆層23で発生した光の強度は400倍程度に増大され、このように強度を増大された光が光触媒薄膜層24に入射することとなる。この結果、光触媒薄膜層24は、前記発光ダイオードの発光光により、触媒作用を示すことができる。
次に、図6に示す光触媒素子21bは、図5に示す光触媒素子21aの第1の変形例であり、金属被覆層23と光触媒薄膜層24との間にルテニウム色素層25を備えることを除いて、光触媒素子21aと全く同一の構成を備えている。ルテニウム色素層25は、例えば、トリスビピリジンルテニウム錯体、ポリビピリジンルテニウム錯体等の可視光に対して光増感作用を備えるルテニウム錯体を金属被覆層23上に蒸着することにより、5nm〜1μmの範囲の厚さに形成される。
前記ルテニウム色素層25は、光増感作用を備える前記ルテニウム錯体からなるので、前記表面プラズモン共鳴光の電界強度増大効果とルテニウム色素層との増感作用が相まった形態で、前記金属被覆層で発生した光を光触媒薄膜層24に入射させることができる。従って、光触媒素子21bによれば、赤色発光ダイオードの波長600nm程度の発光光によっても、触媒作用を示すことができる。
次に、図7に示す光触媒素子21cは、図5に示す光触媒素子21aの第2の変形例であり、金属被覆層23と光触媒薄膜層24との間に2光子蛍光体層26を備えることを除いて、光触媒素子21aと全く同一の構成を備えている。2光子蛍光体層26としては、例えば、Eu、Sm、Tm等の希土類金属のイオンを含むガラスを用いることができる。
光触媒素子21cによれば、金属被覆層23で発生した光の強度は、前述のように前記表面プラズモン共鳴光により400倍程度に増大されており、このように強度が増大された光が2光子蛍光体層26に入射する。この結果、金属被覆層23で発生した光は、2光子蛍光体層26に含まれる希土類金属イオンを多段階励起させることができる。この結果、該希土類金属イオンが励起状態から基底状態に遷移する際に、金属被覆層23で発生した光よりも短波長の蛍光が放射される。
前記蛍光は、前記発光ダイオードが赤色発光ダイオードであれば赤色光よりも短波長の青色乃至緑色の蛍光であり、前記発光ダイオードが青色発光ダイオードであれば青色光よりも短波長の紫外の蛍光である。前記蛍光は、いずれも前記発光ダイオードの発光光よりも短波長であり、高エネルギーである。従って、光触媒素子21cによれば、赤色発光ダイオードの波長600nm程度の発光光によっても、十分な触媒作用を示すことができる。
次に、本実施形態の第4の態様の光触媒素子について説明する。図8(a)に示すように、本態様の光触媒素子31aは、発光ダイオード(図示せず)の発光光が軸に沿う方向に入射せしめられる基材としての光導波体32と、光導波体32の表面32aに形成された金属被覆層33と、金属被覆層33の上に形成されたアナターゼ型酸化チタン(TiO)からなる光触媒薄膜層34とを備える。
光導波体32は、例えばガラス、プラスチック等からなる柱状体である。前記柱状体は、0.01〜10mmの範囲の最大径の底面及び10〜1000mmの範囲の高さを有する円柱又は楕円柱であってもよいし、一辺が10〜1000mmの範囲である正方形等の多角形の底面及び0.01〜10mmの範囲の高さを有する角柱であってもよい。図8(a)では、光導波体32は中実体であるとして記載しているが、中空体であってもよい。光導波体32は、前記柱状体の一底面に受光部32bを有している。
金属被覆層33は、図8(b)に展開図を示すように、規則性をもって配列された孔部37を複数備えており、各孔部37は光導波体32に入射する光の波長より小さい直径を備えている。孔部37の直径は、例えば、光導波体32に入射せしめられる前記発光ダイオードの発光光が波長600nm程度の赤色光の場合には200〜300nmの範囲とすることができ、前記発光ダイオードの発光光が波長400nm程度の青色光の場合には100〜200nmの範囲とすることができる。尚、孔部37の配列は規則性を備えるものであればよく、例えば1μm間隔で格子状に配列される。
金属被覆層33としては、Au,Ag,Al,Cu,Pt,Pdからなる群から選択されるいずれか1種の単独の金属からなるものであってもよく、1種以上の金属からなる合金であってもよい。金属被覆層33は、前記金属または合金を、光導波体32の表面32aの全体に、10nm〜10μmの範囲の厚さに蒸着することにより形成することができる。金属被覆層33の厚さが10nm未満では光導波体32との間で十分な密着性を得られないことがあり、10μmを超えると金属被覆層33で発生するエバネッセント光の減衰が大きくなり表面プラズモン共鳴光を励起することができないことがある。
尚、金属被覆層33の形成に当たっては、光導波体32と金属被覆層33との密着性を高めるために、光導波体32の表面32aにCr等の金属を蒸着し、該金属層(図示せず)の上に金属被覆層33を形成するようにしてもよい。前記Cr等の金属層は、例えば1〜2nm程度の厚さに形成される。
前記アナターゼ型酸化チタン(TiO)からなる光触媒薄膜層34は、例えば、金属チタンまたは酸化チタンを蒸発原料として、該蒸発原料を圧力勾配型プラズマガンによるアーク放電イオンプレーティングを用いて、金属被覆層33上に5nm〜1μmの範囲の厚さに成膜することにより、形成することができる。光触媒薄膜層34の厚さが5nm未満では均一かつ均質なアナターゼ型酸化チタンからなる光触媒薄膜層34を形成することが困難であり、1μmを超えると光触媒薄膜層34の酸化チタン表面上において、エバネッセント増大効果(表面プラズモン共鳴光の電界強度増大効果)を利用した光触媒反応を得ることが困難になる。
次に、光触媒素子31aの作用について説明する。光触媒素子31aは、光導波体32の受光部32bに相対向して設けられた前記発光ダイオードの発光光が、光導波体32に対して該光導波体32の軸に沿う方向に入射される。ここで、光導波体32の軸に沿う方向とは、光導波体32の軸に完全に平行な方向だけに限定されるものではなく、光導波体32の軸に直交する方向を除くいずれの方向であってもよい。また、前記発光ダイオードは、例えば、InGaAlP系化合物半導体を用いる赤色発光ダイオードであってもよく、InGaN系化合物半導体を用いる青色発光ダイオードであってよい。前記各発光ダイオードは、いずれもそれ自体公知の構成を備えるものを用いることができる。
光導波体32に入射し該光導波体32を透過した光のうち、金属被覆層33に対して特定の入射角となる一部の発光光Lは、金属被覆層33に吸収される。金属被覆層33に対して特定の入射角とならない発光光は、金属被覆層33で反射するものと、金属被覆層33で反射せずに孔部37に入射するものとがある。
金属被覆層33により吸収された光は、エバネッセント光を発生させ、該エバネッセント光により金属被覆層33の表面に表面プラズモン共鳴光が励起される。
また、金属被覆層33の孔部37に入射する光は、孔部37の直径が前記発光ダイオードの発光光の波長より小さいので、孔部37の外部に放射されることはなく、その一方でエバネッセント光を発生する。この現象は、微小開口によるエバネッセント光の発生として知られている。
また、孔部37の1つに発生したエバネッセント光は、図8(b)に矢印で示すように、孔部37の配列に従って縦横斜めに、次々に隣接する孔部37に伝播することによって強度が増大される。この結果、前記強度が増大されたエバネッセント光により金属被覆層33の表面に表面プラズモン共鳴光が容易に励起される。
ここで、前記表面プラズモン共鳴光は、電界強度増大効果を備えており、電界強度が例えば20倍程度に増大される。入射光強度は電界強度の二乗となるので、電界強度が前記のように増大されると、金属被覆層33で発生した光の強度は400倍程度に増大され、このように強度を増大された光が光触媒薄膜層34に入射する。この結果、光触媒薄膜層34は、前記発光ダイオードの発光光により、触媒作用を示すことができる。
ところで、光触媒素子31aは、金属被覆層33と光触媒薄膜層34との間にルテニウム色素層(図示せず)をさらに備えるものであってもよい。前記ルテニウム色素層は、図6に示す光触媒素子21bのルテニウム色素層25と同一の構成を備える。
さらに、光触媒素子31aは、前記ルテニウム色素層に代えて2光子蛍光体層(図示せず)を備えるものであってもよい。前記2光子蛍光体層層は、図7に示す光触媒素子21cの2光子蛍光体層26と同一の構成を備える。
1a,1b,1c…光触媒素子、 2…光導波体、 3…金属被覆層、 4…光触媒薄膜層、 5…ルテニウム色素層、 6…2光子蛍光体層、 11a…光触媒素子、 12…光導波体、 13…金属被覆層、 14…光触媒薄膜層、 17…孔部、 21a,21b,21c…光触媒素子、 22…光導波体、 23…金属被覆層、 24…光触媒薄膜層、 25…ルテニウム色素層、 26…2光子蛍光体層、 31a…光触媒素子、 32…光導波体、 33…金属被覆層、 34…光触媒薄膜層、 37…孔部。

Claims (6)

  1. 光が入射せしめられる基材と、該基材の表面に形成された金属被覆層と、該金属被覆層の上に形成された光触媒薄膜層とを備える光触媒素子であって、
    該基材は、繊維状長尺体又は柱状体からなり、光が軸に沿う方向に入射せしめられる光導波体であり、
    該光導波体に入射せしめられた光が、該光導波体側から該金属被覆層に入射して該金属被覆層に吸収され、該金属被覆層の表面に表面プラズモン共鳴光を励起することを特徴とする光触媒素子。
  2. 前記金属被覆層は、前記光の波長より小さい直径を有し規則性をもって配列された孔部を備えることを特徴とする請求項1記載の光触媒素子。
  3. 前記金属被覆層は、Au,Ag,Al,Cu,Pt,Pdからなる群から選択される1種以上の金属からなることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の光触媒素子。
  4. 前記金属被覆層と、前記光触媒薄膜層との間に、ルテニウム色素層を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の光触媒素子。
  5. 前記金属被覆層と、前記光触媒薄膜層との間に、2光子蛍光体層を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の光触媒素子。
  6. 前記光導波体は、1.0〜1000μmの範囲の直径を有することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項記載の光触媒素子。
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