JP2012113665A - 監視制御システム表示装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ネットワーク200を介してプラント300のデータを収集するデータ処理部11と入力部12および表示部13から構成され、データ処理部11は監視制御画面管理部14、画面定義保管部17、通信処理部、切出し範囲管理部15、画面定義加工部16とを備え、画面定義加工部16において、切出し範囲管理部15から取得した切出し範囲情報と、画面定義保管部17から取得した表示中の監視制御画面の画面定義データおよび部品描画情報を元に、画面定義データから切出し範囲外の部品を削除することで別ウィンドウ画面の画面定義データを動的に生成し、これを画面定義保管部17の画面定義データとする。
【選択図】図3
Description
このため、プラント状況を運転員が容易に把握できるように、運転員がマウスやキーボードを用いて、表示したい画面範囲を指定して、該当範囲のみを別画面化するシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
実施の形態1は、不要な通信を抑制できる別ウィンドウ画面作成を行う本発明の監視制御システム表示装置に関するものである。
以下、本願発明の実施の形態1について、図1から図10に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施の形態1に係る監視制御システム表示装置1と監視制御対象であるプラント300との関係を表したものである。監視制御システム表示装置1は、LAN(ローカルエリアネットワーク)等のネットワーク200を介してプラント300との通信を行うことで、プラントの監視データの収集と制御データの送信とを行う。これにより遠隔地点においても、プラントの状態を把握し、適切な操作を実行することができる。
監視制御システム表示装置1の中核である電子計算機2は、演算処理装置としてのCPU6、記憶装置としてのメモリ7及びハードディスク8から構成される。電子計算機2には、表示装置としてのディスプレイ3および入力装置としてのキーボード4とポインティングデバイス5を接続することで、監視制御システムを実現している。
また、電子計算機2は、ネットワーク200を介してプラントの監視データの収集および制御データの送信を行う通信処置装置(図示せず)を備えている。
なお、実施の形態1では、表示装置としてのディスプレイ3にCRTや液晶ディスプレイを、入力装置としてキーボードやマウスを想定しているが、これらに限定されるものではない。
監視制御システム表示装置1は、本装置の利用者である運転員からの入力を受け付ける入力部12、監視制御画面を表示するための表示部13およびデータ処理の中核であるデータ処理部11から構成される。
データ処理部11は、入力部12からの入力情報の受け付け、および表示部13に対して監視制御画面用データを出力する監視制御画面管理部14、別ウィンドウ画面作成のための切出し範囲情報を管理する切出し範囲管理部15、切出し範囲情報に従って画面定義データを加工する画面定義加工部16、さらに監視制御画面のレイアウト情報やデータ収集情報等の画面定義データおよび部品を描画する際の幅と高さの情報である部品描画情報を保管する画面定義保管部17から構成される。
また、データ処理部11は、ネットワーク200を介してプラントの監視データの収集および制御データの送信を行う通信処置部(図示せず)を備え、この通信処理部は画面定義データに基づきプラントのデータを収集する。
データ処理部11は電子計算機2に相当し、監視制御画面管理部14、切出し範囲管理部15、画面定義加工部16は、ハードディスク8上に搭載されており、CPU6によりメモリ7上に展開され実行される。また、画面定義保管部17は、ハードディスク8上に搭載されている。
表示部13は、ディスプレイ3に相当し、入力部12は、キーボード4およびポインティングデバイス5に相当する。
監視制御システム画面50は、メインメニュー51、監視制御画面52、別ウィンドウ化ボタン53を備える。監視制御画面52は、図形化した部品の組み合せによりプラントの状況を表現したものである。
また、監視制御システム表示装置1はネットワーク200を介してプラント300の状況を表すプロセス値を取得し、これらのプロセス値を監視制御画面52に表示することで、リアルタイムにプラントの状況監視を行うことができる。
監視制御画面52に表示される画面のレイアウト情報や、データ取得のための通信情報等は、画面定義データに含まれており、この画面定義データを監視制御システム表示装置1が処理することで、ディスプレイ3上に監視制御画面52を表示している。
監視制御画面52は、種類や枚数が多いため、画面毎に一意に識別可能な画面IDが割振られており、この画面IDを指定することで、監視制御画面52を切り替えることが可能である。
本フローチャートの初期状態として、図4に示す監視制御システム画面50が、ディスプレイ3に表示されているものとする。
本実施の形態1に係る監視制御システム表示装置1では、画面定義保管部17が持つ画面定義データから、監視制御画面管理部14が監視制御画面用データを生成し、表示部13に出力することで運転員に対して監視制御画面52がディスプレイ3に表示される。
ブロック「入力イベント待ち」(ST1)においては、監視制御画面管理部14は、入力部12から入力されるイベントを待ち、イベントを取得したら、次のブロック「入力イベント判定」(ST2)へ進む。
イベントの内容が、別ウィンドウ化開始イベントであった場合は、ブロック「切出し範囲情報取得処理」(ST3)に進む。イベントの内容が、その他のイベントであった場合は、ブロック「入力イベント待ち」(ST1)に戻る。
ブロック「切出し範囲情報取得処理」(ST3)の詳細については、図6に基づき後述する。
ブロック「ウィンドウ画面作成処理」(ST4)の詳細については、図7に基づき後述する。
ブロック「始点情報入力待ち」(ST31)においては、ブロック「入力イベント判定」(ST2)で別ウィンドウ化開始イベントを受けているため、入力部12からの位置指定情報は、監視制御画面管理部14を経由し、切出し範囲管理部15に出力される。この位置指定情報を始点情報として取得し、ブロック「始点情報判定」(ST32)に進む。
具体的には、座標が監視制御画面52内に入っているかどうかを判定する。判定の結果、有効な座標であればブロック「終点情報入力待ち」(ST33)へ進む。無効な座標であれば、ブロック「始点情報入力待ち」(ST31)に戻る。
本実施の形態1では、例として左上角の座標を始点とし、右下角の座標を終点として、別ウィンドウ化する範囲を指定することとしているため、このような判定方法となる。判定の結果、有効な座標であればブロック「切出し範囲確定処理」(ST35)へ進む。無効な座標であれば、ブロック「終点情報入力待ち」(ST33)に戻る。
この切出し範囲情報を画面定義加工部16に出力して処理を終了する。
ブロック「切出し範囲情報取得」(ST41)においては、画面定義加工部16は切出し範囲管理部15から切出し範囲情報を取得し、ブロック「表示中画面定義データ取得」(ST42)に進む。
ここで画面定義データの構造を図8に示す。画面定義データは、画面IDや画面サイズと共に、監視制御画面上に描画される部品の位置情報や通信設定情報を持つものである。
ここでは、画面定義データの画面サイズを変更するとともに、定義されている部品のうち、切出し範囲に含まれるもののみを残し、それ以外の部品の情報を削除することにより、別ウィンドウ画面用の画面定義データを生成する。
ブロック「部品描画情報取得」(ST431)においては、まず画面定義加工部16が、画面定義保管部17が保管する部品描画情報、すなわち部品を描画する際の幅と高さの情報を取得し、画面定義データが持つ部品の位置情報と合わせて、部品の描画範囲(位置と幅と高さ)を明確にする。
別ウィンドウ画面として作成された監視制御画面52は、元の画面とは別の画面定義から描画されており、独立して別の通信リクエストを発行する。但し、監視制御画面管理部14において、各部品についてリクエストを集約するため、プラントシステム側に冗長なリクエストが発行されることは無い。
ここで、元の監視制御画面を閉じると元の監視制御画面からの通信リクエストは無効となり、別ウィンドウ画面の通信リクエストのみが有効となるため、余分な通信が発生することは無くなる。また、別ウィンドウ画面を作成する時に、自動的に元の監視制御画面を閉じる処理を追加することは容易に実現可能である。
ここでは、監視制御システム表示装置1の利用者すなわち運転員が、ディスプレイ3に表示される図4の監視制御画面例を用いてプラントを監視している状況において、注目したい範囲のみを別ウィンドウ画面にしたい場合の運転員の操作について説明する。
操作の概要を図10の説明図に示す。
具体的には、運転員はポインティングデバイス5を用いて、左上の角から右下の角に向かって矩形状に選択することで切出し範囲を指定する。
これにより、別ウィンドウ画面54が表示される。この状態で監視制御画面52を別の監視制御画面に切り替えても、別ウィンドウ画面54は表示されたままであるため、注目したい範囲について監視を続けることができる。
本願発明の実施の形態2について、図に基づいて説明する。
実施の形態1では、図9において別ウィンドウ化ボタン53を押下し、始点と終点で範囲を指定することで単一の別ウィンドウ画面を表示する処理について説明したが、実施の形態2では、連続して別ウィンドウ画面を作成する、すなわち連続別ウィンドウ画面作成処理を行える監視制御システム表示装置に関するものである。
それぞれのステップは図5のフローチャートと相違点は無いが、ブロック「表示処理」(ST5)終了後にブロック「切出し範囲情報取得処理」(ST3)に進む点が異なる。これにより、ある別ウィンドウ画面作成後に、連続して直接切出し範囲を指定することができるため、連続して別ウィンドウ画面を作成する際の操作を簡素化することができる。
本願発明の実施の形態3について、図に基づいて説明する。
実施の形態3は、一点指定により範囲指定ができる別ウィンドウ画面作成処理を行える監視制御システム表示装置に関するものである。
図12に切り出し範囲指定の操作の概要図を示す。
まず、指定したい範囲の中心点をポインティングデバイス5で指定し、そのままポインティングデバイス5のボタンを押下し続けると、対角線上に始点と終点が広がっていくことで、矩形の広さを指定する。つまり、指定された中心点の座標とその押下時間の長さにより、始点と終点の位置を決めることが可能な入力形態である。
この場合、矩形は正方形となるが、始点と終点を指定する範囲指定の操作を簡素化することができる。
本願発明の実施の形態4について、図に基づいて説明する。
実施の形態4は、作成した別ウィンドウ画面同士を結合することで、連結させることができる監視制御システム表示装置に関するものである。
図13に示すように元の画面上の離れた部分同士を隣り合わせて表示させることや、異なる画面から作成された別ウィンドウ画面同士を結合することが可能である。
具体的には、結合された別ウィンドウ画面は、単一ウィンドウ内を複数エリアに分割し、各エリアに結合前の画面定義データをそのまま割り当てることで描画を実現する。従って、結合された別ウィンドウ画面の画面定義データは、結合前の画面定義データと描画するエリアの割り当てを定義するデータのみで良い。
これにより、複数のウィンドウ画面を単一ウィンドウ画面として表示することができるので、視認性が向上するとともに、ウィンドウ画面の移動等の操作が簡素化できる。
4 キーボード、5 ポインティングデバイス、6 CPU、7 メモリ、
8 ハードディスク、11 データ処理部、12 入力部、13 表示部、
14 監視制御画面管理部、15 切出し範囲管理部、16 画面定義加工部、
17 画面定義保管部、50 監視制御システム画面、51 メインメニュー、
52 監視制御画面、53 別ウィンドウ化ボタン、54 別ウィンドウ画面、
200 ネットワーク、300 プラント。
Claims (4)
- プラントとネットワークを介して接続され、プラントのデータを収集するデータ処理部と入力部および表示部から構成された監視制御システム表示装置において、
前記データ処理部は、前記入力部からの入力情報の取得および監視制御画面用データの出力を行う監視制御画面管理部と、
前記監視制御画面用データとして画面に表示する部品を定義する画面定義データおよび部品描画情報の保管を行う画面定義保管部と、
前記画面定義データに基づき前記プラントのデータの収集を行う通信処理部と、
前記入力部から入力された別ウィンドウ画面の切出し範囲情報の管理を行う切出し範囲管理部と、
前記画面定義データおよび前記部品描画情報の加工を行う画面定義加工部とを備え、
前記画面定義加工部において、前記切出し範囲管理部から取得した前記切出し範囲情報と、前記画面定義保管部から取得した表示中の前記監視制御画面の画面定義データおよび部品描画情報を元に、画面定義データから前記切出し範囲外の部品を削除することで前記別ウィンドウ画面の画面定義データを動的に生成し、
これを前記画面定義保管部の画面定義データとする監視制御システム表示装置。 - 前記入力部における表示中の前記監視制御画面から切出す前記別ウィンドウ画面の前記切出し範囲情報の入力を、別ウィンドウ画面作成の開始操作に戻ることなく連続して行う請求項1記載の監視制御システム表示装置。
- 表示中の前記監視制御画面から切出す前記別ウィンドウ画面の前記切出し範囲情報を入力する際、前記切出し範囲内の一点を指定することで、この点を含む所定の範囲に前記別ウィンドウ画面の前記切出し範囲を指定する請求項1記載の監視制御システム表示装置。
- 複数の別ウィンドウ画面を前記表示部に表示し、前記別ウィンドウ画面の切出し範囲内に前記複数の別ウィンドウ画面を含むように切出し範囲を指定することで、前記複数の別ウィンドウ画面を結合して、一つの別ウィンドウ画面とする請求項1記載の監視制御システム表示装置。
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