JP2012112808A - 温度センサ - Google Patents
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Abstract
【課題】熱応答性のばらつきを防止することができ、接続の信頼性を向上させることができる温度センサを提供する。
【解決手段】先端を閉じたパイプ内にサーミスタエレメントを備えた温度センサであって、その先端部に凹部を備えると共に、その両面に所定形状の電極パターンを備えた基板をパイプ内に有しており、基板の凹部にサーミスタエレメントが備えられ、基板の電極パターンに、サーミスタエレメントの電極が、それぞれ個別に接続されると共に、基板の電極パターンに、リード線が、それぞれ個別に接続され、パイプ内に充填した封止材によって、基板が前記パイプ内に固定される構成となっている。
【選択図】図1
【解決手段】先端を閉じたパイプ内にサーミスタエレメントを備えた温度センサであって、その先端部に凹部を備えると共に、その両面に所定形状の電極パターンを備えた基板をパイプ内に有しており、基板の凹部にサーミスタエレメントが備えられ、基板の電極パターンに、サーミスタエレメントの電極が、それぞれ個別に接続されると共に、基板の電極パターンに、リード線が、それぞれ個別に接続され、パイプ内に充填した封止材によって、基板が前記パイプ内に固定される構成となっている。
【選択図】図1
Description
この発明は、サーミスタエレメントを備えた温度センサおよびその製造方法に関する。
図10は、従来の温度センサの構成を示す斜視図である。
図10において、1は温度センサを示し、この温度センサ1は、先端が閉じられており銅などの金属で構成された円筒形のパイプ2(二点鎖線で示す)と、両面に電極3a、3bを備えたサーミスタエレメント3と、サーミスタエレメント3の両電極3a、3bへはんだ4a、4bによってそれぞれ接続されたリード線5a、5bと、リード線5a、5bとサーミスタエレメント3との接続部をコーティングした樹脂コーティング部6とを有しており、上記リード線5a、5bの接続されたサーミスタエレメント3が、パイプ2内に挿入された構造となっている。この従来例の場合、サーミスタエレメント3は、バルクタイプのサーミスタからなる。
次に、図10に示した従来の温度センサ1の製造方法について説明する。
まず、サーミスタエレメント3の両電極3a、3bと、リード線5a、5bそれぞれの芯線5a1、5b1とがそれぞれ接触するように、リード線5a、5bそれぞれの芯線5a1、5b1の間に、サーミスタエレメント3を挟持させる。そして、その状態で、サーミスタエレメント3の両電極3a、3bと、リード線5a、5bの芯線5a1、5b1とを、それぞれ、はんだ付けする。
そして、エポキシ等の樹脂材料に、上述のようにはんだ付けされたサーミスタエレメント3を浸漬させ、はんだ付け部分を樹脂材料で被膜し、高温で硬化させ、樹脂コーティング部6を形成する。
そして、先端が閉じられた円筒形のパイプ2の開口部から、樹脂コーティングされたサーミスタエレメント3を、リード線5a、5bを把持しながら、パイプ2の先端付近まで挿入し、その後、パイプ2内の空間部にエポキシ等の封止材7を注入し、高温で封止材を硬化させて温度センサ1が完成される。
なお、記載すべき先行技術文献情報はありませんでした。
しかしながら、上記図10に示したような従来の温度センサ1では、まず、リード線5a、5bの芯線5a1、5b1の間に、サーミスタエレメント3を挟持させ、その状態で、サーミスタエレメント3の両電極3a、3bと、リード線5a、5bの芯線5a1、5b1とを、それぞれ、はんだ付けするようにしていたので、その一連の製造工程は、自動化が難しく、手作業で行うしかなく、非常に手間のかかる問題点があった。
特に、芯線5a1、5b1の間に、サーミスタエレメント3を挟持させた状態は不安定であり、その不安定な状態ではんだゴテによってはんだ付けを行うことは困難な作業であった。
また、リード線5a、5bを把持して、サーミスタエレメント3をパイプ2の先端付近まで挿入する際に、リード線5a、5bが自由に動いてしまい、サーミスタエレメント3の位置が固定されないので、サーミスタエレメント3をパイプ2の中心位置に精度良く設置することが困難であった。サーミスタエレメント3をパイプ2の中心位置に精度良く設置できないと、温度センサ1の熱応答性にばらつきが生じてしまう問題があった。
また、封止材7により、サーミスタエレメント3をパイプ2内に封止するためには、その前に、サーミスタエレメント3を樹脂コーティングして樹脂コーティング部6を形成する必要があった。これは、サーミスタエレメント3がパイプ2の内壁に接触した状態で封止されてしまうことを防止するためである。このように、従来の製造方法では、封止前に、樹脂コーティングの行程が余計にかかってしまうものであった。
この発明は、上記したような不都合を解消するためになされたもので、その課題は、熱応答性のばらつきを防止することができ、接続の信頼性を向上させることができる温度センサを提供することにある。
この発明の他の課題は、製造を自動化できることにより短時間での量産を可能にした温度センサの製造方法を提供することにある。
本発明の特徴は、先端を閉じたパイプ内にサーミスタエレメントを備えた温度センサであって、前記パイプ内に備えた基板の先端部に凹部を備えると共に、前記基板の両面に所定形状の電極パターンを備え、前記基板の凹部に前記サーミスタエレメントが備えられ、前記基板の各電極パターンに、前記サーミスタエレメントの各電極が、それぞれ個別に接続されると共に、前記基板の各電極パターンに、リード線が、それぞれ個別に接続され、前記パイプ内に充填した封止材によって、前記基板が前記パイプ内に固定されることである。
本発明の他の特徴は、先端を閉じたパイプ内にサーミスタエレメントを備えた温度センサの製造方法であって、凹部を有する電極パターンが連続して複数個形成された基板を備える工程と、前記各凹部に、サーミスタエレメントを挿入する工程と、前記基板を、はんだ漕に浸漬し、前記基板に挿入された前記各サーミスタエレメントの両電極と、前記基板の電極パターンとを、それぞれはんだ付けする工程と、前記基板を、オイルバスに浸漬させた状態で、抵抗値を測定し、所望する抵抗許容差内に入っているかどうかの確認を行う工程と、前記基板を切断して前記各サーミスタエレメント毎に分割し、複数の基板とし、分割された基板の電極パターンに、リード線を接続する工程と、前記各基板をそれぞれ前記パイプに挿入し、前記基板が、前記パイプ内に挿入された状態で、前記パイプ内の空間部に封止材を注入・充填する工程と、を備えることである。
以上のように、本発明による温度センサによれば、パイプ内に備えた基板の先端部に凹部を備えると共に、基板の両面に所定形状の電極パターンを備え、基板の凹部にサーミスタエレメントが備えられ、基板の各電極パターンに、サーミスタエレメントの各電極が、それぞれ個別に接続されると共に、基板の各電極パターンに、リード線が、それぞれ個別に接続され、パイプ内に充填した封止材によって、基板が前記パイプ内に固定される構成となっているので、熱応答性のばらつきを防止することができ、接続の信頼性を向上させることができる。
また、本発明による温度センサの製造方法によれば、凹部を有する電極パターンが連続して複数個形成された基板を備える工程と、各凹部に、サーミスタエレメントを挿入する工程と、基板を、はんだ漕に浸漬し、基板に挿入された各サーミスタエレメントの両電極と、基板の電極パターンとを、それぞれはんだ付けする工程と、基板を、オイルバスに浸漬させた状態で、抵抗値を測定し、所望する抵抗許容差内に入っているかどうかの確認を行う工程と、基板を切断して各サーミスタエレメント毎に分割し、複数の基板とし、分割された基板の電極パターンに、リード線を接続する工程と、各基板をそれぞれパイプに挿入し、基板が、パイプ内に挿入された状態で、パイプ内の空間部に封止材を注入・充填する工程と、を備える構成となっているので、製造を自動化できることにより短時間での量産が可能となる。
この発明の実施形態に係わる温度センサについて、図面を参照して説明する。
図1は、この発明の一実施形態である温度センサの斜視図である。
図2は、図1に示した温度センサの両側面図であり、(a)は、右側面図であり、(b)は、左側面図である。なお、図1および2においては、パイプを二点鎖線で示すと共に、図8に示したものと同じ部材には同じ番号を付している。また、図2においては、封止材を点線で示している。
図1および図2において、本発明の第1の実施形態に係わる温度センサ11は、先端が閉じられており銅などの金属で構成された円筒形のパイプ2と、両面に四角形状の電極3a、3bを備えた四角形状のサーミスタエレメント3と、先端側に開口して先端部に設けられたスリット(凹部)12cによってサーミスタエレメント3を厚さ方向から挟持すると共に、はんだ13a、13bによってサーミスタエレメント3の両電極3a、3bへそれぞれ接続された電極パターン12a、12bを両面に備えた基板12と、基板12の電極パターン12a、12bに、はんだ14a、14bによってそれぞれ接続されたリード線5a、5bとを有しており、上記リード線5a、5bおよびサーミスタエレメント3の接続された基板12が、パイプ2内に挿入された構造となっている。
そして、上記リード線5a、5bおよびサーミスタエレメント3の接続された基板12が、パイプ2内に挿入された状態で、封止材7が注入され、高温で封止材7が硬化されて温度センサ11が完成される。
図3は、図1および図2に示した基板の両側面図であり、(a)は、右側面図であり、(b)は、右側面図である。
ここで、図3(a)に示すように、基板12の右側面には、上側が開口したコの字形状の電極パターン12aが形成されており、電極パターン12aの先端部分12a1は、奥の側の間隔が次第に狭くなる形状のスリット12cによって分断されており、その分断された分離部分が、ダミー電極12a2を形成している。そして、その電極パターン12aの先端部分12a1に、サーミスタエレメント3の下面電極3aが接続され、電極パターン12aの末端部分12a3に、リード線5aの芯線5a1が接続されるようになっている。
また、図3(b)に示すように、基板12の左側面には、下側が開口したコの字形状の電極パターン12bが形成されており、電極パターン12bの先端部分12b1は、スリット12cによって分断されており、その分断された分離部分が、ダミー電極12b2を形成している。そして、その電極パターン12bの先端部分12b1に、サーミスタエレメント3の上面電極3bが接続され、電極パターン12bの末端部分12b3に、リード線5bの芯線5b1が接続されるようになっている。
そして、両電極パターン12a、12bの先端部分12a1、12b1は、サーミスタエレメント3の大きさに対応して幅広に形成されている。
また、図3(a)に示すように、スリット12cは、基板12の高さ方向のほぼ中央に形成され、その入り口12c1は、八の字形状に形成してあり、この入り口12c1から次第に狭くなるテーパー状になっており、サーミスタエレメント3が円滑に挿入できる構造となっている。すなわち、スリット12cの先端側に、先端側の間隔が次第に大きくなる傾斜面を備える構造となっている。そして、スリット12cの奥部分は、はんだ13a、13bをもう一方側のダミー電極へ導くための幅広部12c2となっている。
ここで、図2(a)に示すように、基板12の高さHは、パイプ2の内径Rより少し小さな値となっている。
これにより、後述するように、基板12のスリット12cにサーミスタエレメント3を挟持した状態で、基板12をパイプ2に挿入すると、基板12の位置がパイプ2の半径位置にほぼ固定されるので、サーミスタエレメント3がパイプ2の中央へ自動的に位置決めされることとなる。同様に、基板12の電極パターン12a、12bと、リード線5a、5bとの接続位置もパイプ2の中央へ自動的に位置決めされることとなる。それにより、パイプ2からリード線5a、5bが出る位置もパイプ2の開口部のほぼ中央となる。
従って、パイプ2内におけるサーミスタエレメント3の位置、リード線5a、5bとの接続点位置のバラつきが少なくなり、熱応答性のバラつきを画期的に少なくすることができる。
また、上述のように、サーミスタエレメント3が基板12に挟持される構造となっているので、基板12がサーミスタエレメント3を保護するような形となり、機械的な強度が格段に向上する。
なお、サーミスタエレメント3は、バルクタイプのサーミスタからなり、基板12は、アルミナやガラスエポキシ等の基板に銅パターン(電極パターン12a、12b)が形成されたものであり、パイプ2は、銅やステンレスなどの金属製でも良いし、ABSやPPSなどの樹脂製でも良い。また、はんだ13a、13bは、銅フリーはんだが用いられ、リード線5a、5bは、架橋ポリエチレン被覆電線や塩ビ被覆電線などが用いられ、封止材7はエポキシ等が用いられる。
次に、温度センサ11の製造方法について、図4(a)〜(e)を参照して説明する。
図4(a)〜(e)は、図1および図2に示した温度センサ11の製造工程を示す説明図である。
なお、説明の都合上、製造途中のものと、最終構成部分とは、同一符号を用いて説明する。
まず、図4(a)に示すように、アルミナやガラスエポキシ等の基板12Aの両面に、銅パターンにより電極パターン12a、12bが連続して複数個(この場合、6個)形成され、その後、スリット12cが連続して複数個形成され、その各スリット12cに、サーミスタエレメント3が挿入される。
なお、ここで、サーミスタエレメント3は、その後端が各スリット12cの終端より所定距離手前位置となるまで挿入され、この位置で位置決め固定された状態で、サーミスタエレメント3の先端が、基板12の先端より、少し後退するようになっている。すなわち、基板12Aの先端が、サーミスタエレメント3の前面より少し突出するようになっている。
これにより、後工程において、基板12をパイプ2に挿入する際に、パイプ2に当接するまで挿入しても、サーミスタエレメント3がパイプ2に当接することは無いので、基板12をパイプ2に当接するまで挿入することができるようになり、サーミスタエレメント3のパイプ2内での位置精度が向上する。
また、サーミスタエレメント3の後端が、上記手前位置となっているので、スリット12cには空間が形成され、それにより、後工程において、サーミスタエレメント3の両電極3a、3b間でのはんだブリッジの形成が防止される。
次に、図4(b)に示すように、図4(a)に示した基板12Aが、クランプ21により把持され、はんだ漕20に浸漬され、基板に挿入されたサーミスタエレメント3の両電極3a、3bと、基板の電極パターン12a、12bとが、それぞれはんだ付けされる。
ここでは、基板12Aは、はんだ漕20に、図4(a)のPで示す位置(各スリット12cの終端位置)まで浸漬される。これにより、図2(a)に示すように、サーミスタエレメント3の下面電極3aと基板の電極パターン12aの先端部分12a1とがはんだ付けされると共に、図2(b)に示すように、電極パターン12bのダミー電極12b2とサーミスタエレメント3の下面電極3aとがはんだ付けされ、その両はんだが、スリット12cの幅広部12c2を介して一体化され、はんだ13aを形成するようになっている。
同様に、図2(b)に示すように、サーミスタエレメント3の上面電極3bと基板の電極パターン12bの先端部分12b1とがはんだ付けされると共に、図2(a)に示すように、電極パターン12aのダミー電極12a2とサーミスタエレメント3の上面電極3bとがはんだ付けされ、その両はんだが、スリット12cの幅広部12c2を介して一体化され、はんだ13bを形成するようになっている。
また、サーミスタエレメント3の後端が上記手前位置となっているので、スリット12cには空間が形成され、それにより、サーミスタエレメント3の両電極3a、3b間でのはんだブリッジの形成が防止される。
以上のように、はんだ付けが行われ、はんだ13a、13bが形成されるようになっているので、はんだ付けの接続面積が大きくなり、より確実な電気接続を行うことができるようになる。
上記はんだ付けの後、図5(c)に示すように、連結した基板を、オイルバス22に浸漬させた状態で、デジタルマルチメータやスキャナ等の測定装置23で抵抗値を測定し、所望する抵抗許容差内に入っているかどうかの確認を行う。
このように、複数の基板を連結した状態で、抵抗値の測定を行うことができるので、抵抗値の測定の効率が格段に向上する。
次に、連結した基板を各サーミスタエレメント3毎に切断して分割し、複数の基板12とし、分割された基板12の電極パターン12a、12bの末端部分12a3、12b3に、リード線5a、5bの芯線5a1、5b1が、はんだや溶接等により接続され、その基板12がパイプ2に挿入される。
その後、基板12が、パイプ2内に挿入された状態で、パイプ2内の空間部に封止材7が注入・充填され、高温で封止材7が硬化されて温度センサ11が完成される。
このように、本実施形態によれば、熱応答性のばらつきを防止することができ、接続の信頼性を向上させることができると共に、製造を自動化できることにより短時間での量産を可能にできるものである。
なお、上記サーミスタエレメント3は、バルクタイプと呼ばれるものであり、Mn、Co、Ni、Feなどの金属酸化物にバインダーを混ぜてシート状に成形し、そのシート状の原料を高温で焼結させ、サーミスタウエハを得、そのサーミスタウエハ表面に銀粉とガラスフリットを含有したペーストをスクリーン印刷等の技術で印刷し、高温で焼成して電極を形成し、規定寸法に切断して形成したものである。
次に、図6および図7を参照して、本発明の他の実施形態に係わる温度センサについて説明する。
図6は、他の実施形態に係わる温度センサの斜視図である。
図7は、図6に示した温度センサの両側面図であり、(a)は、右側面図であり、(b)は、左側面図である。なお、図6および7においては、パイプを二点鎖線で示すと共に、図1に示したものと同じ部材には同じ番号を付している。
この他の実施形態に係わる温度センサは、サーミスタエレメントとして、一つの面の両側に電極を持つ薄膜サーミスタを用いたものであり、それに伴い、基板の電極の形状等が異なっている。
図6および図7において、他の実施形態に係わる温度センサ30は、先端が閉じられており銅などの金属で構成された円筒形のパイプ2と、片面の両側に電極31a、31bを備えたサーミスタエレメント31と、その先端部に設けられたスリット32cによってサーミスタエレメント31を挟持すると共に、はんだ33a、33bによってサーミスタエレメント31の両電極31a、31bへそれぞれ接続された電極パターン32a、32bを両面に備えた基板32と、基板32の電極パターン32a、32bに、はんだ等によってそれぞれ接続されたリード線5a、5bとを有しており、上記リード線5a、5bおよびサーミスタエレメント31の接続された基板32が、パイプ2内に挿入された構造となっている。
そして、上記リード線5a、5bおよびサーミスタエレメント31の接続された基板32が、パイプ2内に挿入された状態で、封止材7が注入され、高温で封止材7が硬化されて温度センサ30が完成される。
図8は、図6および図7に示した基板の両側面図であり、(a)は、右側面図であり、(b)は、右側面図であり、図9は、図6および図7に示した基板周辺の斜視図である。
ここで、図8(a)、図9に示すように、基板32の右側面には、略Tの字形状の電極パターン32aが形成されており、電極パターン32aの先端部分32a1に、サーミスタエレメント31の右側電極31aが接続されており、電極パターン32aの末端部分32a3に、リード線5aの芯線5a1が接続されるようになっている。
また、図8(b)、図9に示すように、基板32の左側面にも、略Tの字形状の電極パターン32bが形成されており、電極パターン32bの先端部分32b1に、サーミスタエレメント31の左側電極31bが接続されており、電極パターン32bの末端部分32b3に、リード線5bの芯線5b1が接続されるようになっている。
なお、ここで、サーミスタエレメント31は、各スリット32cの終端まで挿入され、この終端まで挿入された状態で、サーミスタエレメント31の前面が、基板32の先端より、少し後退するようになっている。すなわち、基板32の先端が、サーミスタエレメント31の前面より少し突出するようになっている。
これにより、後工程において、基板32をパイプ2に挿入する際に、パイプ2の先端に当接するまで挿入しても、サーミスタエレメント31がパイプ2に当接することは無いので、基板32をパイプ2に当接するまで挿入することができるようになり、サーミスタエレメント31のパイプ2内での位置精度が向上する。
なお、この他の実施形態の製造方法については、図1〜図5に示した実施形態と同様であるので説明を省略する。
この実施形態によれば、一つの面の両側に電極を持つ薄膜サーミスタを適用することが出来、図1〜図5に示した実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、この薄膜サーミスタは、特開平6−61012号公報等に記載された製造方法によって製造されるものである。
この発明は前述の発明の実施の形態に限定されることなく、適宜な変更を行うことにより、その他の態様で実施し得るものである。例えば、パイプ2を円筒形ではなく、多角形と構成とすることも可能である。
1、 11、30…温度センサ、2…パイプ、3、31…サーミスタエレメント、
5a、5b…リード線、5a1、5b1…芯線、6…樹脂コーティング部、
7…封止材、12…基板、12a、12b…電極パターン、12a2、12b2…ダミー電極、12c、32c…スリット、
5a、5b…リード線、5a1、5b1…芯線、6…樹脂コーティング部、
7…封止材、12…基板、12a、12b…電極パターン、12a2、12b2…ダミー電極、12c、32c…スリット、
Claims (8)
- 先端を閉じたパイプ内にサーミスタエレメントを備えた温度センサであって、
前記パイプ内に備えた基板の先端部に凹部を備えると共に、前記基板の両面に所定形状の電極パターンを備え、
前記基板の凹部に前記サーミスタエレメントが備えられ、前記基板の各電極パターンに、前記サーミスタエレメントの各電極が、それぞれ個別に接続されると共に、前記基板の各電極パターンに、リード線が、それぞれ個別に接続され、
前記パイプ内に充填した封止材によって、前記基板が前記パイプ内に固定されることを特徴とする温度センサ。 - 前記両電極パターンの先端部側に対応して、各基板の反対面に、それぞれダミー電極を備えることを特徴とする請求項1記載の温度センサ。
- 前記凹部の先端側に、先端面側の間隔が次第に大きくなる傾斜面を備えることを特徴とする請求項1、2のいずれかに記載の温度センサ。
- 前記凹部の奥部分に、前記凹部の幅よりも幅寸法の大きな幅広部を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の温度センサ。
- 前記両電極パターンの先端部は、前記サーミスタエレメントに対応して幅広に形成されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の温度センサ。
- 前記基板の先端が、前記サーミスタエレメントの前面より突出するようになっていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の温度センサ。
- 前記基板の高さが、前記パイプの内径より少し小さな値となっていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の温度センサ。
- 先端を閉じたパイプ内にサーミスタエレメントを備えた温度センサの製造方法であって、
凹部を有する電極パターンが連続して複数個形成された基板を備える工程と、
前記各凹部に、サーミスタエレメントを挿入する工程と、
前記基板を、はんだ漕に浸漬し、前記基板に挿入された前記各サーミスタエレメントの両電極と、前記基板の電極パターンとを、それぞれはんだ付けする工程と、
前記基板を、オイルバスに浸漬させた状態で、抵抗値を測定し、所望する抵抗許容差内に入っているかどうかの確認を行う工程と、
前記基板を切断して前記各サーミスタエレメント毎に分割し、複数の基板とし、分割された基板の電極パターンに、リード線を接続する工程と、
前記各基板をそれぞれ前記パイプに挿入し、前記基板が、前記パイプ内に挿入された状態で、前記パイプ内の空間部に封止材を注入・充填する工程と、を備えることを特徴とする温度センサの製造方法。
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