JP2012112676A - インペラの位相検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】アンバランス量を修正する作業工数を低減できるインペラの位相検出装置を提供する。
【解決手段】インペラの位相検出装置100であって、インペラ10の表面は、切削加工によって形成され、インペラ10の表面には、周囲の表面粗度Rz5よりも小さい表面粗度Rz1で加工される第1所定領域11が形成され、インペラの位相検出装置100は、第1所定領域11を検知する光センサユニット70と、インペラ10の位相を検出し、インペラ10のアンバランス量を算出するコントローラ50と、を具備し、コントローラ50は、光センサユニット70が第1所定領域11を検出するタイミングによって、インペラ10のアンバランス量を算出する。
【選択図】図2

Description

本発明は、インペラの位相検出装置の技術に関する。
インペラの位相検出装置は、ターボチャージャー用インペラ(以下、単にインペラ)の回転位相を検出し、インペラのアンバランス量を算出するときに用いられる装置として公知である。アンバランス量とは、インペラの質量が回転対称ではない状態の度合いをいう。アンバランスな状態のインペラは、高回転速度では振動および摩耗等の弊害が生じる。
例えば、自動車は、インペラの他にも多数の回転部材(タイヤホイールまたは冷却ファン)を具備している。タイヤホイールは、タイヤホイールアッセンブリの状態で、位相検出装置によってアンバランス量が算出される。特許文献1は、位相検出装置によってタイヤホイールアッセンブリの回転位相を検出し、タイヤホイールアッセンブリのアンバランス量を算出する構成を開示している。
一般に、回転部材の位相検出装置では、回転部材の回転位相を検出するため、回転部材に位相検出部を設ける必要がある。特許文献1には、位相検出部として回転部材にシールを貼る構成が開示されている。また、従来技術として、位相検出部として回転部材にペイントを塗布する構成、あるいは、位相検出部として回転部材の外周に切り欠きを設ける構成が開示されている。
しかし、特許文献1または従来技術として開示される構成は、言い換えれば、回転部材に位相検出部として質量を付加または除去する構成であって、位相検出部を設けることで新たにバランスを崩していることになる。特に、インペラのように超高回転(数〜数十万rpm)の回転部材では、最終アンバランス量の要求量が非常に小さく、位相検出部を設ける影響は大きい。この場合には、再度、位相検出部を施したインペラのアンバランス量を修正するという工程が必要となってくる。すなわち、インペラのアンバランス量を測定するためにインペラに位相検出部を設け、さらに位相検出部を設けたインペラのアンバランス量を修正する、といった作業工程が必要とされ、アンバランス量を修正する作業工数が必要以上に増加していた。
特開平11−287728号公報
解決しようとする課題は、アンバランス量を修正する作業工数を低減できるインペラの位相検出装置を提供することである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、インペラの位相検出装置であって、前記インペラの表面は、切削加工によって形成され、前記インペラの表面には、周囲の表面粗度よりも小さい表面粗度で加工される第1所定領域が形成され、前記インペラの位相検出装置は、前記第1所定領域を検知する検知手段と、前記インペラの位相を検出し、該インペラのアンバランス量を算出する制御手段と、を具備し、前記制御手段は、前記検出手段が前記第1所定領域を検出するタイミングによって、前記インペラのアンバランス量を算出するものである。
請求項2においては、請求項1記載のインペラの位相検出装置であって、前記インペラの表面には、周囲の表面粗度よりも小さく、かつ、前記第1所定領域の表面粗度よりも大きい表面粗度で加工される第2所定領域が形成され、前記第2所定領域は、前記第1所定領域とは回転軸を中心として対称となる位置に形成され、前記第1所定領域よりも大きい面積とされるものである。
本発明のインペラの位相検出装置によれば、アンバランス量を修正する作業工数を低減できる。
本発明の実施形態に係るインペラの位相検出装置の構成を示した構成図。 実施形態1のインペラを示す構成図。 表面粗度Rzと加工冶具との関係を示す模式図。 実施形態2のインペラを示す構成図。 実施形態3のインペラを示す構成図。
図1を用いて、インペラの位相検出装置100について説明する。
なお、図1では、2点破線矢印は電気信号線を示し、実線矢印はレーザ光線を示している。
インペラの位相検出装置100は、インペラ10の回転位相を検出し、インペラ10のアンバランス量を算出するときに用いられる装置である。インペラの位相検出装置100は、ターボチャージャー用インペラ(以下、単にインペラ)10と、回転装置60と、検知手段としての光センサユニット70と、加速度センサ55と、制御手段としてのコントローラ50と、を具備している。
インペラ10は、ターボチャージャーのタービンに使用される羽根車をいう。インペラ10は、ターボチャージャーに搭載される前に、インペラの位相検出装置100によってアンバランス量が算出され、アンバランス量が修正される。なお、インペラ10の詳細な構成については、後述する。
回転装置60は、回転軸61と、モータ62と、ベース63と、を具備している。回転軸61は、インペラ10を回転装置60に装着するときに、インペラ10の貫通孔15に差し込まれるものである。モータ62は、ベース63に内蔵され、回転軸61を回転駆動するものである。
光センサユニット70は、投光部70Aと、受光部70Bと、を具備している。投光部70Aは、測定用の光を照射するものであって、光源として出射光が拡散しないレーザが用いられている。受光部70Bは、受光した光の強度を出力信号としてコントローラ50に送るものであって、受光素子としてフォトダイオードが用いられている。投光部70Aおよび受光部70Bは、1つのケーシング内に収納されている。光センサユニット70は、インペラ10に対して位置が固定される。
なお、本実施形態では、検知手段を光センサユニット70とする構成としたが、これに限定されない。例えば、検知手段をレーザ変位計または画像計測装置とする構成であっても良い。
コントローラ50には、光センサユニット70と、モータ62と、加速度センサ55と、が接続されている。コントローラ50は、回転装置60によって回転するインペラ10の後述する第1所定領域11を、光センサユニット70の受光部70Bでの受光強度により検知して、インペラ10の回転位相を検出し、インペラ10のアンバランス量を算出する機能を有している。なお、インペラ10の回転位相の検出方法、インペラ10のアンバランス量の算出方法については、詳細な説明は後述する。また、インペラ10のアンバランス量の修正方法については、詳細な説明は省略する。
図2を用いて、位相が検出されるインペラの実施形態1であるインペラ10について説明する。
なお、図2(A)は、インペラ10の平面図を模式的に示し、図2(B)は、図2(A)のS5−S5´断面図を示し、図2(C)は、図2(A)のS1−S1´断面図を示している。また、図2(A)では、インペラ10の羽根の記載を省略している。また、図2では、実線矢印はレーザ光線を示している。
インペラ10は、5軸制御マシニングセンタ(5軸加工機)によって全ての表面を切削加工されるものとする。5軸加工機とは一般的にX、Y、Zの3軸に傾斜軸であるA軸、回転軸であるB軸を付加されたものをいう。5軸制御マシニングセンタでは、5軸全てを同時制御することにより、複雑な形状のインペラ10を加工することができる。
インペラ10は、テーパボールエンドミル80(図3参照)を用いた5軸面沿い加工(ポイントミーリング加工)による切削加工方法によって加工されるものとする。ボールエンドミルとは、刃の先端形状が、球状であるエンドミルをいう。ボールエンドミルは、刃先のRを利用し、曲面を切削する仕上げ加工に適している。テーパボールエンドミルとは、シャンク方向に向かって角度がついているボールエンドミルのことをいう。5軸面沿い加工とは、5軸制御マシニングセンタを用いて加工する形状の3次元形状なりに加工する加工方法をいう。
インペラ10は、第1所定領域11と、貫通孔15と、を具備している。第1所定領域11は、インペラ10の上面の円縁近傍に形成されている。第1所定領域11は、インペラ10の平面視において、インペラ10の羽根に隠されることなく視認できるものとする。第1所定領域11の面積は、インペラ10の平面視において、貫通孔15の面積と略同等とされている。
第1所定領域11の表面粗度Rz1は、周囲の表面粗度、すなわちインペラ10の上面の第1所定領域11以外の領域(以下、その他の領域という)の表面粗度Rz5よりも小さい表面粗度Rzとして加工されている。ここで、表面粗度Rz1は、表面粗度Rz5の9分の1とされている。
図3を用いて、表面粗度Rzについて説明する。
図3は、テーパボールエンドミル80が表面を切削加工している状態を示している。
表面粗度Rzとは、工具としてのテーパボールエンドミル80の移動量であるピックフィードPおよび工具半径Rを用いて以下の(数1)式で表されるものとする。
Figure 2012112676
表面粗度Rz1を加工するときのピッグフィードPは、表面粗度Rz5を加工するときのピッグフィードPの3分の1とされている。
本実施形態では、表面粗度Rzを上式で定義したが、本発明はこれに限定されない。本発明の表面粗度とは、一般の材料表面の粗さとする。すなわち、表面粗度とは、小さいほど表面は平坦であって、大きいほど表面は粗いものであれば良い。
インペラの実施形態1であるインペラ10の位相の基準位置の決定について説明する。
図2(B)に示すように、インペラ10のその他の領域では、表面粗度Rz5として加工されているため表面が粗く、光センサユニット70の投光部70Aによるレーザが反射後に拡散され、受光部70Bによって受光されるレーザが少ない。
図2(C)に示すように、インペラ10の第1所定領域11では、表面粗度Rz1として加工されているため、その他の領域に比べて表面が細かく(その他の領域に比べて鏡面化されている)、光センサユニット70の投光部70Aによるレーザが反射後に拡散されず、受光部70Bによって多くのレーザが受光される。つまり、表面粗度Rz1では、表面粗度Rz5と比較して、レーザの反射率が大きい。そのため、第1所定領域11は、位相検出部としての役割を担う。
インペラ10の回転位相の検出方法としては、インペラ10を回転装置60により回転駆動しながら、投光部70Aからの照射光のインペラ10の上面における反射光を受光部70Bにより検出し、検出した受光強度の変化によりコントローラ50にて回転位相の検出を行う。この場合、第1所定領域11での受光強度は他の領域での受光強度よりも高いため、コントローラ50においては、例えば第1所定領域11での受光強度値と他の領域での受光強度値との間に閾値を設定して、閾値よりも受光強度が高くなる回転位相を基準位置として検出することにより、インペラ10の回転位相を検出することが可能となる。
インペラ10のアンバランス量の算出方法としては、インペラ10の回転位相と、加速度センサ55によって検出されるインペラ10の加速度と、をFFT解析することによって算出する。そして、FFT解析したインペラ10の回転位相と、FFT解析加速度と、の位相差を算出する。このとき、インペラ10のアンバランス量は、位相差と、加速度の大きさと、をベクトルで表示したものとして表される。
インペラの実施形態1であるインペラ10の効果について説明する。
従来、インペラのアンバランス量を測定するためにインペラにペイント塗布またはシールによる位相検出部を基準位置として設け、さらに位相検出部を設けたインペラのアンバランス量を修正する、といった作業工程が必要とされ、バランス修正の作業工数が必要以上に増加していた。
しかし、インペラ10によれば、インペラ10の形状加工段階で、位相検出部としての第1所定領域11を基準位置として形成できるため、従来の位相検出部を設けたことによるインペラのアンバランス量を修正する工程が削減できる。つまり、インペラの位相検出装置100によれば、作業工数を低減できる。
また、インペラ10は、位相検出部としての第1所定領域11がその他の領域より小さい表面粗度で形成されているのみの構成である。そのため、第1所定領域11がインペラ10のアンバランス量、あるいは、インペラ10の空力性能に及ぼす影響は小さい。
図4を用いて、インペラの実施形態2であるインペラ20について説明する。
なお、図4(A)は、インペラ20の平面図を模式的に示し、図4(B)は、図4(A)のS5−S5´断面図を示し、図4(C)は、図4(A)のS1−S1´断面図を示し、図4(D)は、図2(A)のS2−S2´断面図を示している。また、図4(A)では、インペラ20の羽根の記載を省略している。
インペラ20は、5軸制御マシニングセンタ(5軸加工機)によって全ての表面を切削加工されるものとする。また、インペラ20は、テーパボールエンドミル80(図3参照)を用いた5軸面沿い加工(ポイントミーリング加工)による切削加工方法によって加工されるものとする。
インペラ20は、第1所定領域21と、第2所定領域22と、貫通孔25と、を具備している。第1所定領域21および第2所定領域22は、インペラ20の上面の円縁近傍に形成されている。第1所定領域21および第2所定領域22は、インペラ20の平面視において、インペラ20の羽根に隠されることなく視認できるものとする。ここで、第1所定領域21の領域面積を面積A1とし、第2所定領域22の領域面積を面積A2と定義する。
第2所定領域22は、回転軸としての貫通孔25を中心として第1所定領域21とは対称となる位置に形成されている。
図4(C)に示すように、第1所定領域21の表面粗度Rz1は、その他の領域の表面粗度Rz5よりも小さいものとして加工されている。インペラ20の上面を表面粗度Rz1に加工するときのピッグフィードPは、表面粗度Rz5に加工するときのピッグフィードPの3分の1として加工されている。つまり、上述した(数1)式より、表面粗度Rz1は、表面粗度Rz5の9分の1とされている。ここで、インペラ20の上面を表面粗度Rz1に加工するときに、表面粗度Rz5に対して除去した部分について、所定の断面における単位長さあたりの断面積を断面積E1と定義する。
図4(D)に示すように、第2所定領域22の表面粗度Rz2は、その他の領域の表面粗度Rz5よりも小さいものとして加工されている。表面粗度Rz2を加工するときのピッグフィードPは、表面粗度Rz5を加工するときのピッグフィードPの2分の1として加工されている(図4(D)参照)。つまり、上述した(数1)式より、表面粗度Rz1は、表面粗度Rz5の4分の1とされている。言い換えると、第2所定領域22の表面粗度Rz2は、第1所定領域21の表面粗度Rz1よりも大きい。ここで、表面粗度Rz2を加工するときに、表面粗度Rz5に対して除去した部分について、所定の断面における単位長さあたりの断面積を断面積E2と定義する。
ここで、第1所定領域21の面積A1と、第2所定領域22の面積A2と、第1所定領域21の表面粗度Rz1の除去した単位長さあたりの断面積E1と、第2所定領域22の表面粗度Rz2の除去した単位長さあたりの断面積E2とは、以下の(数2)式によって表される関係とされている。
Figure 2012112676
インペラの実施形態2であるインペラ20の作用について説明する。
インペラ20のその他の領域では、表面粗度Rz5として加工されているため表面が粗く、光センサユニット70の投光部70Aによるレーザが反射後に拡散され、受光部70Bによって受光されない。すなわち、実施形態1であるインペラ10と同様の作用となる(図2(A)参照)。
インペラ20の第2所定領域22では、表面粗度Rz2として加工されているため表面が粗く、光センサユニット70の投光部70Aによるレーザが反射後に拡散され、その他の領域と同様に受光部70Bによって受光されない。
インペラ10の第1所定領域21では、表面粗度Rz1として加工されているため表面が細かく(鏡面化されている)、光センサユニット70の投光部70Aによるレーザが反射後に拡散されず、受光部70Bによって受光される。すなわち、実施形態1であるインペラ10と同様の作用となる(図2(B)参照)。つまり、表面粗度Rz1では、表面粗度Rz2および表面粗度Rz5と比較して、レーザの反射率が大きい。そのため、第1所定領域21は、位相検出部としての役割を担う。
インペラの実施形態2であるインペラ20の効果について説明する。
インペラ20によれば、インペラ20の形状加工段階で、位相検出部としての第1所定領域21を形成できるため、従来の位相検出部を設けたことによるインペラのアンバランス量を修正する工程が削減できる。つまり、インペラの位相検出装置100によれば、作業工数を低減できる。
また、第1所定領域21とは回転軸を中心として対称となる位置に第2所定領域22が(数2)式によって示される関係によって形成されている。つまり、第1所定領域21を加工するときに切削したインペラ20上面の質量と、第2所定領域22を加工するときに切削したインペラ20上面の質量とが同じになるように、第1所定領域21および第2所定領域22が加工されている。このとき、第2所定領域22の表面粗度Rz2は第1所定領域の表面粗度Rz1よりも大きいため、第2所定領域22の面積は第1所定領域21の面積よりも大きいものとされている。
さらに、第2所定領域22は、表面粗度Rz2として加工されているため表面が粗く、位相検出部としての役割を有していない。そのため、インペラ20は、切削により除去した第1所定領域21及び第2所定領域22の質量が回転軸を中心として完全に釣り合うように構成される。つまり、位相検出部がアンバランス量に及ぼす影響を完全に無視できる。
図5を用いて、インペラの実施形態3であるインペラ30について説明する。
なお、図5(A)は、インペラ30の平面図を模式的に示し、図5(B)は、図5(A)のS5−S5´断面図を示し、図5(C)は、図5(A)のS3−S3´断面図を示している。また、図4(A)では、インペラ30の羽根の記載を省略している。
インペラ30は、5軸制御マシニングセンタ(5軸加工機)によって全ての表面を切削加工されるものとする。また、インペラ30は、テーパボールエンドミル80を用いた5軸面沿い加工(ポイントミーリング加工)による切削加工方法によって加工されるものとする。
インペラ30は、第3所定領域33と、貫通孔35と、を具備している。第3所定領域33は、インペラ30の上面の円縁近傍に形成されている。第3所定領域33は、インペラ30の平面視において、インペラ30の羽根に隠されることなく視認できるものとする。
第3所定領域33の表面粗度Rz3は、周囲の表面粗度、すなわちインペラ10の上面の第3所定領域33以外(以下、その他の領域という)の表面粗度Rz5に対して、切削を1パス追加した部分を含むものとして加工されている。
インペラ30の位相をインペラの位相検出装置100によって検出するときは、光センサユニット70の替わりにレーザ変位計を用いる。レーザ変位計とは、拡散するレーザによって測定対象の幾何学変化を測定する装置であって、測定対象の2次元的な形状を把握できる装置である。
インペラの実施形態3であるインペラ30の効果について説明する。
インペラ30によれば、インペラ30の形状加工段階で、位相検出部としての第3所定領域33を形成できるため、従来の位相検出部を設けたことによるインペラのアンバランスを修正する工程が削減できる。つまり、インペラの位相検出装置100によれば、作業工数を低減できる。また、第3所定領域33は、切削を1パス追加したのみで形成されるため、インペラ30のアンバランス量に及ぼす影響を完全に無視できる。
本実施形態1〜3のインペラ10、20、30は、5軸制御マシニングセンタによって全ての表面を切削加工する構成としているが、これに限定されない。例えば、基準型を5軸制御マシニングセンタによって全ての表面を切削加工し、表面粗度の異なる第1所定領域11を転写する構成であっても良い。
本実施形態1〜3のインペラ10、20、30は、5軸面沿い加工(ポイントミーリング加工)による切削加工方法によって加工する構成としているが、これに限定されない。例えば、スワーフ加工(フランクミーリング)による切削加工方法によって加工する構成であっても良い。このとき、スワーフ加工では、工具の回転数を変化させること等で表面粗度の異なる第1所定領域11等を形成することができる。
10 インペラ
11 第1所定領域
15 貫通孔
30 光センサユニット
50 コントローラ
100 インペラの位相検出装置
Rz1 表面粗度
Rz5 表面粗度

Claims (2)

  1. インペラの位相検出装置であって、
    前記インペラの表面は、
    切削加工によって形成され、
    前記インペラの表面には、
    周囲の表面粗度よりも小さい表面粗度で加工される第1所定領域が形成され、
    前記インペラの位相検出装置は、
    前記第1所定領域を検知する検知手段と、
    前記インペラの位相を検出し、該インペラのアンバランス量を算出する制御手段と、
    を具備し、
    前記制御手段は、
    前記検出手段が前記第1所定領域を検出するタイミングによって、前記インペラのアンバランス量を算出する、
    インペラの位相検出装置。
  2. 請求項1記載のインペラの位相検出装置であって、
    前記インペラの表面には、
    周囲の表面粗度よりも小さく、かつ、前記第1所定領域の表面粗度よりも大きい表面粗度で加工される第2所定領域が形成され、
    前記第2所定領域は、
    前記第1所定領域とは回転軸を中心として対称となる位置に形成され、
    前記第1所定領域よりも大きい面積とされる、
    インペラの位相検出装置。
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