JP2012112665A - センサ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】高精度化および動作速度の高速化を図ることが可能なセンサ装置を提供する。
【解決手段】センサ部1とチョッパアンプ3の一方の入力端子との間を接続する第1状態とチョッパアンプ3の一方の入力端子と他方の入力端子との間を短絡する第2状態とを切り替える第1の切替部2を備えている。制御回路(制御手段)9は、2つの積分器6,6の一方の積分器6の第2積分期間T2と他方の積分器6の第1積分期間T1とが重なるように第3の切替部5,5を制御する。ディジタル回路12は、制御回路9からの読み出しタイミング信号が入力される度に、ディジタル値を出力するように構成されている。ディジタル回路12は、第1状態のときに第1積分期間T1が設定された積分器6の第2積分期間T2に対応したカウント値と第2状態のときに第1積分期間T1が設定された積分器6の第2積分期間T2に対応したカウント値との差分値をディジタル値として出力する。
【選択図】図1
【解決手段】センサ部1とチョッパアンプ3の一方の入力端子との間を接続する第1状態とチョッパアンプ3の一方の入力端子と他方の入力端子との間を短絡する第2状態とを切り替える第1の切替部2を備えている。制御回路(制御手段)9は、2つの積分器6,6の一方の積分器6の第2積分期間T2と他方の積分器6の第1積分期間T1とが重なるように第3の切替部5,5を制御する。ディジタル回路12は、制御回路9からの読み出しタイミング信号が入力される度に、ディジタル値を出力するように構成されている。ディジタル回路12は、第1状態のときに第1積分期間T1が設定された積分器6の第2積分期間T2に対応したカウント値と第2状態のときに第1積分期間T1が設定された積分器6の第2積分期間T2に対応したカウント値との差分値をディジタル値として出力する。
【選択図】図1
Description
本発明は、A/D変換器を備えたセンサ装置に関するものである。
従来から、感温部とMOSトランジスタとを有する複数の画素部が2次元アレイ状に配列された赤外線アレイセンサと、赤外線アレイセンサの出力電圧を信号処理する信号処理ICチップとを備えたセンサ装置が提案されている(例えば、特許文献1)。特許文献1のセンサ装置は、感温部が、サーモパイルにより構成されており、信号処理用ICチップが、各画素部の出力電圧を増幅する増幅回路(プリアンプ)と、各画素部の出力電圧を択一的に増幅回路に入力させるマルチプレクサとを有している。
ところで、センサの出力電圧をプリアンプで増幅してA/D変換器の入力電圧とする場合は、温度変化に伴うプリアンプ自身のドリフト変動の影響を小さくするために、プリアンプとしてチョッパアンプを用いるのが一般的である(例えば、特許文献2)。
また、従来から、アナログ値をディジタル値に変換するA/D変換器の一種として、四重積分型A/D変換器が知られている(例えば、特許文献3)。四重積分型A/D変換器は、二重積分型A/D変換器に比べて、オフセット誤差の影響を低減でき、低雑音特性が得られるというメリットがある一方で、変換時間が長くなってしまうというデメリットがある。このため、例えば、上述のセンサ装置の信号処理用ICチップにおいて、プリアンプの後段にA/D変換器として四重積分型A/D変換器を設けた場合には、フレームレートが遅くなってしまう。
また、従来から、積分器、コンパレータ、カウンタなどを具備する2つの積分型A/D変換部を備え、積分型A/D変換部における積分器の構成要素である演算増幅器や、積分器の出力電圧を基準電圧(バイアス電圧)と比較するコンパレータなどのオフセット、特性ばらつき、温度変化などの影響による誤差分を補正することにより、高精度化を可能としたA/D変換器が提案されている(例えば、特許文献4)。特許文献4には、演算増幅器、コンパレータなどのアナログ系の構成部品に存在してしまうオフセット誤差分が入力電圧の積算値に含まれることは避けられないので、入力電圧とは別にグランド電圧を積算することでオフセット誤差の積算値を得て、入力電圧の積算値との差分をとるなどの演算処理を行うことで、誤差をなくすことが記載されている。
特許文献4に開示されたA/D変換器では、第1期間に、一方のA/D変換部において、入力信号の積分が行われるとともに当該積分中に入力信号のA/D変換が行われ、他方のA/D変換部において、当該第1期間の前半にグランド電圧の積分が行われるとともに当該積分中にグランド電圧のA/D変換が行われ、当該第1期間の後半にリファレンス電圧の積分が行われるとともに当該積分中にリファレンス電圧のA/D変換が行われる。また、第2期間に、上記他方のA/D変換部において、入力信号の積分が行われるとともに当該積分中に入力信号のA/D変換が行われ、上記一方のA/D変換部において、当該第2期間の前半にグランド電圧の積分が行われるとともに当該積分中にグランド電圧のA/D変換が行われ、当該第2期間の後半にリファレンス電圧の積分が行われるとともに当該積分中にA/D変換が行われる。
なお、特許文献4に開示されたA/D変換器は、両極性(バイポーラ)の入力電圧をディジタル値に変換することが可能であり、単極性(モノポーラ)の入力電圧しか扱えない場合に比べて、入力電圧のダイナミックレンジを広くできるというメリットがある。
ところで、上述のセンサ装置のように複数の画素部の出力電圧を順次読み出す必要がある構成のものにおいて、特許文献4に記載のA/D変換器をプリアンプの後段に設けることによって、全ての画素部それぞれの出力電圧に対応する入力電圧をディジタル値に変換するのに要する時間を短くすることでフレームレートを速くすることが考えられる。要するに、複数のセンサ素子部の各出力電圧をプリアンプで増幅してA/D変換器の入力電圧とするセンサ装置において、特許文献4に記載のA/D変換器をプリアンプの後段に設けることによって、全てのセンサ素子部の出力電圧に対応する入力電圧をディジタル値に変換するのに要する時間を短くすることで、動作速度の高速化を図ることが考えられる。
しかしながら、特許文献4に開示されたA/D変換器では、各A/D変換部が一重積分型であり、入力電圧の積分およびA/D変換と、グランド電圧並びにリファレンス電圧の積分およびA/D変換とが、互いに異なるA/D変換部において行われるので、各A/D変換部それぞれにおける演算増幅器のオフセット電圧の影響を除去しきれない。
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、高精度化および動作速度の高速化を図ることが可能なセンサ装置を提供することにある。
本発明のセンサ装置は、複数のセンサ素子部を有するセンサ部と、前記各センサ素子部の出力電圧を増幅する1つのチョッパアンプと、前記各センサ素子部の出力電圧を前記チョッパアンプへ順次入力させるアナログマルチプレクサを有し前記センサ部と前記チョッパアンプの一方の入力端子との間を接続する第1状態と前記チョッパアンプの前記一方の入力端子と他方の入力端子との間を短絡する第2状態とを切り替える第1の切替部と、前記チョッパアンプの後段側に設けられたA/D変換器とを備え、前記A/D変換器は、それぞれ演算増幅器と抵抗とコンデンサとを有し前記チョッパアンプの後段側に設けられた2つの積分器と、前記チョッパアンプと前記各積分器との間にそれぞれ設けられた2つのアナログスイッチを有する第2の切替部と、前記各積分器に前記チョッパアンプの出力である入力電圧と基準電圧に対して前記入力電圧とは逆極性の参照電圧との一方を択一的に入力させる第3の切替部と、前記各積分器の出力電圧を基準電圧と比較する1つのコンパレータと、2つの前記積分器のうちの1つを前記コンパレータに択一的に接続する第4の切替部と、前記各積分器それぞれにおいて前記入力電圧を第1積分期間だけ積分した後に前記参照電圧を第2積分期間だけ積分する二重積分が行われるように前記第3の切替部を制御する機能を有する制御手段と、前記第2積分期間毎に前記コンパレータの出力が反転するまで一定周期のクロックパルスをカウントしカウント値を出力するカウンタと、前記第1状態のときに前記第1積分期間が設定された前記積分器の前記第2積分期間に対応した前記カウント値と前記第2状態のときに前記第1積分期間が設定された前記積分器の前記第2積分期間に対応した前記カウント値との差分値をディジタル値として出力するディジタル回路とを備え、前記制御手段は、前記両積分器の一方の前記積分器の前記第2積分期間と他方の前記積分器の前記第1積分期間とが重なるように前記第3の切替部を制御し、前記ディジタル回路は、前記制御手段からの読み出しタイミング信号が入力される度に、前記ディジタル値を出力することを特徴とする。
このセンサ装置において、前記制御手段は、前記第1の切替部を制御することによって前記第1状態と前記第2状態とを交互に切り替えさせ、時系列的に連続して現われる前記第1状態と前記第2状態との組み合わせごとに、前記第1状態のときに前記二重積分が開始される前記積分器と前記第2状態のときに前記二重積分が開始される前記積分器とが同一となるように前記第3の切替部を制御することが好ましい。
本発明のセンサ装置においては、高精度化および動作速度の高速化を図ることが可能となる。
(実施形態1)
以下、本実施形態のセンサ装置について図1〜図5に基づいて説明する。
以下、本実施形態のセンサ装置について図1〜図5に基づいて説明する。
センサ装置は、複数のセンサ素子部1aを有するセンサ部1と、各センサ素子部1aのアナログの出力電圧を増幅する1つのチョッパアンプ3と、チョッパアンプ3の後段側に設けられたA/D変換器20とを備えている。
また、センサ装置は、センサ部1とチョッパアンプ3の一方の入力端子との間を接続する第1状態とチョッパアンプ3の一方の入力端子と他方の入力端子との間を短絡する第2状態とを切り替える第1の切替部2を備えている。第1の切替部2は、各センサ素子部1aの出力電圧をチョッパアンプ3へ順次入力させる入力切替手段であるアナログマルチプレクサ2aと、チョッパアンプ3の両入力端子間に接続された入力短絡手段であるアナログスイッチ2bとを有している。しかして、第1の切替部2は、アナログマルチプレクサ2aの1つの入力端と出力端との間が接続された状態であり、且つ、チョッパアンプ3の両入力端子間に接続されたアナログスイッチ2bがオフの場合に、第1状態となる。また、第2の切替部2は、アナログマルチプレクサ2aの全ての入力端と出力端との間が未接続の状態であり、且つ、チョッパアンプ3の両入力端子間に接続されたアナログスイッチ2bがオンでチョッパアンプ3の両入力端子間が短絡されている場合に、第2状態となる。
また、A/D変換器20は、チョッパアンプ3の後段側に設けられた2つの積分器6,6と、チョッパアンプ3と各積分器6,6との間にそれぞれ設けられた2つのアナログスイッチ41,41を有する第2の切替部4とを備えている。2つの積分器6,6は、同じ構成を有している。以下では、説明の便宜上、図1における上側の積分器6を積分器6a、下側の積分器6を積分器6bと称し、第2の切替部4についても、説明の便宜上、図1における上側のアナログスイッチ41をアナログスイッチ41a、下側のアナログスイッチ41をアナログスイッチ41bと称することがある。また、以下では、各積分器6,6の出力電圧Vout,Voutに関して、積分器6aの出力電圧Voutを出力電圧Voutaと称し、積分器6bの出力電圧Voutを出力電圧Voutbと称することもある。
積分器6は、演算増幅器OP1を備え、演算増幅器OP1の反転入力端子に抵抗(入力抵抗)Rが接続されるとともに、演算増幅器OP1の反転入力端子と出力端子との間にコンデンサCが接続されている。ここで、積分器6は、演算増幅器OP1の非反転入力端子の電位が、基準電圧VAGNDに設定されるように構成されている。要するに、積分器6は、演算増幅器OP1と抵抗RとコンデンサCとを用いた反転積分器の構成となっており、抵抗RとコンデンサCとの直列回路を有している。
また、A/D変換器20は、各積分器6,6それぞれにチョッパアンプ3の出力電圧である入力電圧Vinと基準電圧VAGNDに対して入力電圧Vinとは逆極性の参照電圧(本実施形態では、第1の参照電圧VREF+あるいは第2の参照電圧VREF-)との一方を択一的に入力させる2つの第3の切替部5,5を備えている。以下では、説明の便宜上、図1における上側の第3の切替部5を第3の切替部5a、下側の第3の切替部5を第3の切替部5bと称することがある。
また、A/D変換器20は、各積分器6,6の出力電圧Vout,Voutを基準電圧VAGNDと比較する1つのコンパレータ8と、2つの積分器6,6のうちの1つをコンパレータ8に択一的に接続する第4の切替部7とを備えている。ここで、第4の切替部7は、各積分器6,6それぞれとコンパレータ8との間に設けられた2つのアナログスイッチ71,71を備えている。以下では、第4の切替部7についても、説明の便宜上、図1における上側のアナログスイッチ71をアナログスイッチ71a、下側のアナログスイッチ71をアナログスイッチ71bと称することもある。
また、A/D変換器20は、第1の切替部2、第2の切替部4、第3の切替部5,5および第4の切替部7を制御する制御回路9を備えている。制御回路9は、各積分器6,6それぞれにおいて入力電圧Vinを第1積分期間T1(図3、図4参照)だけ積分した後に第1の参照電圧VREF+あるいは第2の参照電圧VREF-を第2積分期間T2(図3、図4参照)だけ積分する二重積分が行われるように第3の切替部5,5を制御する機能を有している。なお、本実施形態では、制御回路9が、制御手段を構成している。
また、A/D変換器20は、第2積分期間T2毎にコンパレータ8の出力が反転するまで、クロックパルス発生部10からの一定周期のクロックパルスをカウントしカウント値を出力するカウンタ11を備えている。
また、A/D変換器20は、第1状態のときに第1積分期間T1が設定された積分器6の(積分器6aあるいは積分器6b)の第2積分期間T2に対応したカウント値と第2状態のときに第1積分期間T1が設定された積分器6(積分器6bあるいは積分器6a)の第2積分期間T2に対応したカウント値との差分値をディジタル値として出力するディジタル回路12を備えている。このディジタル回路12は、制御回路9からの読み出しタイミング信号が入力される度に、上述のディジタル値を出力する。
上述の制御回路9は、両積分器6,6の一方の積分器6(積分器6aあるいは積分器6b)の第2積分期間T2と他方の積分器6(積分器6bあるいは積分器6a)の第1積分期間T1とが重なるように第3の切替部5,5を制御する。なお、制御回路9は、適宜のプログラムを搭載したマイクロコンピュータなどにより構成してもよいし、タイミングコントロール回路や、それぞれ所望の機能を実現するように設計した複数の回路などの組み合わせにより構成してもよい。
以下、本実施形態のセンサ装置の各構成要素について更に説明する。
センサ部1としては、例えば、上記特許文献1に開示された赤外線アレイセンサのように、感温部および当該感温部の出力電圧を取り出すためのMOSトランジスタを具備する複数の画素部が、半導体基板の一表面側において2次元アレイ状に配置されており、全ての感温部の出力を時系列的に読み出すことが可能なものを用いることができる。この場合、各画素部それぞれが、センサ素子部1aを構成する。なお、この赤外線アレイセンサを温度センサとして用いる場合には、半導体基板の温度を一定に保つことで感温部におけるサーモパイルの冷接点の温度を一定温度に保つペルチェ素子を用いるか、あるいは、冷接点の温度を検出するサーミスタを設けることが好ましい。サーミスタを設ける場合には、このサーミスタも、センサ部1のセンサ素子部1aとして扱うことができる。センサ部1は、少なくとも2つセンサ素子部1aを有するものであればよく、赤外線アレイセンサに限定するものではなく、例えば、サーモパイルからなる感温部を1つだけ備えた赤外線センサと、この赤外線センサにおけるサーモパイルの冷接点の温度を検出するサーミスタとを、それぞれセンサ素子部1aとする構成としてもよい。
第3の切替部5は、積分器6に入力電圧Vinと当該入力電圧Vinとは逆極性の第1の参照電圧VREF+あるいは第2の参照電圧VREF-とのいずれかを択一的に入力させることができる構成となっている。ここで、第1の参照電圧VREF+は、基準電圧VAGNDよりも所定電圧Vrefだけ高い電圧であって、VREF+=VAGND+Vrefであり、第2の参照電圧VREF-は、基準電圧VAGNDよりも所定電圧Vrefだけ低い電圧であり、VREF-=VAGND−Vrefである。したがって、本実施形態におけるA/D変換器20は、両極性(バイポーラ)の入力電圧Vinに対応することができる。なお、基準電圧VAGNDは、A/D変換器20の電源電圧VDDとグランド電圧(0V)との間に設定してある(図3参照)。
第3の切替部5は、第2の切替部4のアナログスイッチ41と積分器6との間に設けられたアナログスイッチ51と、第1の参照電圧VREF+を出力する第1の参照電圧発生回路91(図2(a)参照)と積分器6との間に設けられたアナログスイッチ52と、第2の参照電圧VREF-を出力する第2の参照電圧発生回路92(図2(a)参照)と積分器6との間に設けられたアナログスイッチ53とを備えている。要するに、第3の切替部5は、複数のアナログスイッチ51〜53を具備している。
上述の入力電圧Vinは、センサ部1がチョッパアンプ3に接続されている第1状態でのチョッパアンプ3の出力電圧、あるいは、センサ部1がチョッパアンプ3に未接続でチョッパアンプ3の入力端子間が短絡されている第2状態でのチョッパアンプ3の出力電圧である。また、演算増幅器OP1の非反転入力端子には、基準電圧VAGNDを出力する基準電圧発生回路(図示せず)が接続されている。ここで、第1の参照電圧VREF+および第2の参照電圧VREF-は、基準電圧VAGNDから生成されていることが好ましい。すなわち、第1の参照電圧発生回路91、第2の参照電圧発生回路92は、基準電圧発生回路から出力される基準電圧VAGNDから第1の参照電圧VREF+、第2の参照電圧VREF-を生成するものが好ましい。基準電圧発生回路は、例えば、バンドギャップリファレンス回路(図示せず)の出力から基準電圧VAGNDを生成することが好ましい。
第1の参照電圧発生回路91は、例えば、図2(a)に示すように演算増幅器OP11と各2つずつの抵抗R1,R2とを用いて構成することができ、第1の参照電圧VREF+は、下記(1)式により表される。
また、第2の参照電圧発生回路92は、例えば、図2(b)に示すように演算増幅器OP12と各2つずつの抵抗R1,R2とを用いて構成することができ、第2の参照電圧VREF-は、下記(2)式により表される。
上述の積分器6は、入力電圧Vinを第1積分期間T1(図3、図4参照)だけ積分した後に、基準電圧VAGNDに対して入力電圧Vinとは逆極性の第1の参照電圧VREF+あるいは第2の参照電圧VREF-を積分する。ここで、積分器6は、第1の参照電圧VREF+あるいは第2の参照電圧VREF-を積分する第2積分期間T2(図3、図4参照)に、コンデンサCの電荷が放電される。
ところで、第1積分期間T1および第2積分期間T2における積分器6の出力電圧Voutの変化のパターンとしては、図3のパターンA1,A2の例が考えられる。実線で示したパターンA1は、入力電圧Vinの極性(入力電圧Vinの平均値の極性)がマイナスの場合であり、破線で示した変化パターンA2は、入力電圧Vinの極性がプラスの場合である。
制御回路9は、第1積分期間T1には、演算増幅器OP1の反転入力端子に抵抗Rを介して入力電圧Vinが入力され、第2積分期間T2には、演算増幅器OP1の反転入力端子に抵抗Rを介して第1の参照電圧VREF+あるいは第2の参照電圧VREF-が入力されるように第3の切替部5などを制御する。ここにおいて、制御回路9は、第3の切替部5のアナログスイッチ51〜53のオンオフを制御する制御信号を出力する。
この制御回路9は、第1積分期間T1の終了時におけるコンパレータ8の出力V8に基づいて積分器6の出力電圧Voutの基準電圧VAGNDに対する大/小に基づくプラス(+)/マイナス(−)の極性を“H”/“L”として判定して出力するとともに極性判定結果に応じて第3の切替部5を制御する機能を有している。具体的には、制御回路9は、第1積分期間T1の終了時において、コンパレータ8の出力V8がHレベルの場合には積分器6の出力電圧Voutの極性を“H”(プラス)として判定し、コンパレータ8の出力V8がLレベルの場合には積分器6の出力電圧Voutの極性を“L”(マイナス)と判定する。また、制御回路9は、積分器6の出力電圧Voutについての極性判定結果に応じて、積分器6に第1の参照電圧VREF+と第2の参照電圧VREF-とのいずれか一方が入力されるように第3の切替部5を制御する。要するに、制御回路9は、第1積分期間T1の終了時において、コンパレータ8の出力V8がHレベルの場合には積分器6に第1の参照電圧VREF+を入力させ、コンパレータ8の出力V8がLレベルの場合には積分器6に第2の参照電圧VREF-を入力させる。
これにより、積分器6の第1積分期間T1には、入力電圧VinとコンデンサCの容量値と抵抗Rの抵抗値とで決まる第1の電流が流れてコンデンサCが充電され、第2積分期間T2には、第1の参照電圧VREF+あるいは第2の参照電圧VREF-とコンデンサCの容量値と抵抗Rの抵抗値とで決まる第2の電流が流れてコンデンサCの電荷が放電される。
ところで、制御回路9は、極性判定結果をディジタル回路12へ出力する。一方、制御回路9は、メモリ12aと演算部12bとを備えており、制御回路9から出力された極性判定結果をメモリ12aに記憶させることができるようになっている。なお、ディジタル回路12については、後述する。
また、積分器6は、コンデンサCに、リセット用のアナログスイッチ61が並列接続されている。したがって、積分器6は、リセット用のアナログスイッチ61をオンさせることにより、コンデンサCの残留電荷を放電させるリセット期間T0(図3、図4参照)を設けることができる。このアナログスイッチ51のオンオフは、上述の制御回路9からの制御信号によって制御される。カウンタ11のカウント値は、第2積分期間T2の終了直後にディジタル回路12に与えられる。
制御回路9は、積分器6ごとに、リセット期間T0、第1積分期間T1、第2積分期間T2がサイクリックに繰り返されるように、各アナログスイッチ51〜53,61のオンオフのタイミングを制御するとともにディジタル回路12を制御する。
各アナログスイッチ2b,41,51〜53,61,71は、nチャネルMOSトランジスタにより構成することが好ましく、これにより、pチャネルMOSトランジスタにより構成する場合に比べて、オン抵抗を低減できるとともに、高速動作が可能となる。
上述のカウンタ11は、一定周期のクロックパルスを出力するクロックパルス発生部10からのクロックパルスをカウントする。このカウンタ11は、積分器6のリセット期間T0に、制御回路9からのリセット信号によってリセットされ、制御回路9からのカウント開始信号によって積分器6の第2積分期間T2の開始と同時に動作(カウント動作)が開始され、その後にコンパレータ8の出力V3が変化(反転)したときに制御回路9からの停止信号によって動作(カウント動作)が終了される。要するに、制御回路9は、第2積分期間T2にカウンタ11のカウント動作を開始させ第2積分期間T2においてコンパレータ8の出力が反転したときにカウンタ11のカウント動作を停止させる機能を有している。したがって、カウンタ11は、第2積分期間T2において積分器6の出力電圧Voutが基準電圧VAGNDに戻るまでの放電期間T4(図3、図4参照)のみクロックパルスをカウントしカウント値をディジタル回路12へ出力する。
ところで、積分器6の出力電圧Voutの絶対値は、第1積分期間T1においては入力電圧Vinの値(平均値)に比例した傾きで増加し、第2積分期間T2においては一定の傾きで減少するので、放電期間T4の長さは、入力電圧Vinに比例する。さらに説明すれば、第1積分期間T1の終了時における積分器6の出力電圧VoutをVaとすると、
となる。したがって、第1積分期間T1は、
となる。一方、放電期間T4は、
となる。そして、(4)式および(5)式から、
となる。したがって、カウンタ11のカウント値は、入力電圧Vinに比例した値となる。なお、積分器6の第2積分期間T2は、積分器6のコンデンサCの容量値と抵抗Rの抵抗値とで決まる時定数に基づいて決定すればよい。
カウンタ11としては、12ビットのカウンタを用いている。なお、カウンタ11は、12ビットのカウンタに限らず、例えば、8ビットのカウンタや16ビットのカウンタなどを用いてもよい。また、クロックパルス発生部10は、例えば、発振器やクロックパルス発生回路などにより構成すればよい。また、クロックパルス発生部10は、制御回路9に設けてもよい。
本実施形態では、基準電圧VAGNDを1.2Vに設定してあるが、これに限らず、例えば、0.6Vなどでもよい。
また、本実施形態では、リセット期間T0、第1積分期間T1、第2積分期間T2について、T0+T1=T2の関係が成り立つように設定してあり、制御回路9が、図4に示すように、一方の積分器6のリセット期間T0の開始時点と他方の積分器6の第2積分器6の第2積分期間T2の開始時点とが一致するように第3の切替制御部5,5などを制御する。ここで、本実施形態では、リセット期間T0を0.3msec、第1積分期間T1を2msec、第2積分期間T2を2.3msecとしているが、これらの値は一例であり、特に限定するものではない。また、制御回路9において極性を判定する際の「第1積分期間T1の終了時」とは、第1積分期間T1の終了時点に限らず、終了時点の直前(例えば、30μsec前)でもよい。
ところで、本実施形態のセンサ装置は、2つの積分器6a,6bを備えているので、センサ部1とチョッパアンプ3とが接続された第1状態のときに、制御回路9によって択一的に選択された積分器6により二重積分を行うことができる。また、センサ装置は、センサ部1とチョッパアンプ3とが未接続でチョッパアンプ3の両入力端子間が短絡された第2状態のときも、制御回路9によって択一的に選択された積分器6により二重積分を行うことができる。
ここで、第1状態において積分器6aによる二重積分を行う場合、A/D変換器20では、制御回路9によって、第2の切替部4のアナログスイッチ41aがオン、アナログスイッチ41bがオフ、第4の切替部7のアナログスイッチ71aがオン、アナログスイッチ71bがオフに制御される。そして、制御回路9は、第3の切替部5aのアナログスイッチ51をオンに制御することによって、積分器6aに、第1積分期間T1の間、入力電圧Vinの積分を行わせ、その後、第3の切替部5aのアナログスイッチ52あるいはアナログスイッチ53をオンに制御することによって、積分器6aに、第2積分期間T2の間、第1の参照電圧VREF+あるいは第2の参照電圧VREF-の積分を行わせる。したがって、カウンタ11からディジタル回路12には、センサ素子部1aの出力電圧をチョッパアンプ3により増幅することで得られた入力電圧Vinに応じたカウント値が入力される。
第2状態において積分器6aによる二重積分を行う場合、A/D変換部20では、第1状態の場合と同様の動作が行われる。したがって、カウンタ11からディジタル回路12には、チョッパアンプ3の両入力端子間を短絡したときのチョッパアンプ3の出力電圧(オフセット電圧)からなる入力電圧Vinに応じたカウント値が入力される。
また、第1状態において積分器6bによる二重積分を行う場合、A/D変換器20では、制御回路9によって、第2の切替部4のアナログスイッチ41aがオフ、アナログスイッチ41bがオン、第4の切替部7のアナログスイッチ71aがオフ、アナログスイッチ71bがオンに制御される。そして、制御回路9は、第3の切替部5bのアナログスイッチ51をオンに制御することによって、積分器6bに、第1積分期間T1の間、入力電圧Vinの積分を行わせ、その後、第3の切替部5bのアナログスイッチ52あるいアナログスイッチ53をオンに制御することによって、積分器6bに、第2積分期間T2の間、第1の参照電圧VREF+あるいは第2の参照電圧VREF-の積分を行わせる。したがって、カウンタ11からディジタル回路12には、センサ素子部1aの出力電圧をチョッパアンプ3により増幅することで得られた入力電圧Vinに応じたカウント値が入力される。
第2状態において積分器6bによる二重積分を行う場合、A/D変換部20では、第1状態の場合と同様の動作が行われる。したがって、カウンタ11からディジタル回路12には、チョッパアンプ3の両入力端子間を短絡したときのチョッパアンプ3の出力電圧(オフセット電圧)からなる入力電圧Vinに応じたカウント値が入力される。
ディジタル回路12は、カウンタ11から入力されたカウント値や制御回路9から出力された極性などを記憶するメモリ12aと、メモリ12aに記憶されたカウント値を用いて適宜の演算を行う演算器12bとを備えている。
ここにおいて、ディジタル回路12は、制御回路9からの読み出しタイミング信号が入力される度に、演算部12bが、第1状態のときに第1積分期間T1が設定された積分器6の第2積分期間T2に対応したカウント値(以下、第1のカウント値とも称する)と第2状態のときに第1積分期間T1が設定された積分器6の第2積分期間T2に対応したカウント値(以下、第2のカウント値)との差分値を求める機能を有している。また、本実施形態では、演算器12bが、この差分値に、制御回路9での極性判定結果の極性とは逆の極性を表す符号を付加させてディジタル値として出力させる機能を有している。ディジタル回路12において、符号を付加させる機能は、例えば、符号付加回路などによって実現すればよい。なお、入力電圧Vinとして両極性を扱う必要がない場合には、符号を付加させる必要はなく、差分値をディジタル値として出力するようにすればよい。第1のカウント値、第2のカウント値は、適宜、メモリ12aに記憶され、演算器12bにおいて差分値を求める際にメモリ12aから読み出される。
本実施形態のセンサ装置の動作をまとめると図4のようになる。ここで、図4は、(a)がA/D変換器20の入力電圧Vin(つまり、チョッパアンプ3の出力電圧)、(b1)が積分器6aの出力電圧Vouta、(b2)が積分器6bの出力電圧Voutb、(c)がコンパレータ8の出力V8、(d)がカウンタ8のカウント期間、(e)がカウンタ8においてカウントされるクロックパルス、(f)がクロックパルス発生部10から出力されるクロックパルスである。
以上説明したように、本実施形態のセンサ装置は、上述の、センサ部1と、チョッパアンプ3と、第1の切替部2と、A/D変換器20とを備え、A/D変換器20が、2つの積分器6,6と、第2の切替部4と、第3の切替部5,5と、1つのコンパレータ8と、第4の切替部7と、制御手段である制御回路9と、カウンタ10と、ディジタル回路12とを備えている。そして、本実施形態のセンサ装置は、制御回路9が、両積分器6,6の一方の積分器6の第2積分期間T2と他方の積分器6の第1積分期間T1とが重なるように第3の切替部5,5を制御し、ディジタル回路12が、制御回路9からの読み出しタイミング信号が入力される度に、ディジタル値を出力するように構成されている。しかして、本実施形態のセンサ装置では、各積分器6,6それぞれを二重積分動作させ、各積分器6,6それぞれでの第1積分期間T1を長くすることによって低雑音化による高精度化を図りながらも、フレームレートが遅くするのを抑制することが可能となる。
また、本実施形態のセンサ装置は、ディジタル回路12から出力されるディジタル値が、第1状態のときに第1積分期間T1が設定された積分器6の第2積分期間T2に対応したカウント値と第2状態のときに第1積分期間T1が設定された積分器6の第2積分期間T2に対応したカウント値との差分値である。しかして、本実施形態のセンサ装置では、チョッパアンプ3や演算増幅器OP1などのオフセット電圧の影響を低減することが可能となり、高精度化を図れる。
要するに、本実施形態のセンサ装置では、高精度化および動作速度の高速化を図ることが可能となる。
また、本実施形態のセンサ装置では、制御回路9が、上述の極性を判定する機能を有し、極性判定結果に応じて第1の参照電圧VREF+あるいは第2の参照電圧VREF-が積分器6に入力されるように第3の切替部5を制御する機能を有しているので、両極性(バイポーラ)の入力電圧Vinに対応することができる。
ところで、本実施形態のセンサ装置では、チョッパアンプ3、積分器6a、積分器6b、コンパレータ8それぞれの動作期間が、図5の(a)、(b1)、(b2)、(c)それぞれにおいて四角で囲んだ期間となる。なお、図5において四角の中に記載されている「offset1」、「offset2」は、チョッパアンプ3の両入力端子間を短絡したときに扱うデータであることを示しており、最後の数字がデータの順番を示しており、「signal0」、「signal1」、「signal2」は、センサ素子部1aの出力信号をチョッパアンプ3に入力したときに扱うデータであることを示しており、最後の数字がデータの順番を示している。
これに対して、図6に示すように、積分器6を1つだけしか備えていない比較例のセンサ装置では、その動作をまとめると図7のようになり、チョッパアンプ3、積分器6、コンパレータ8それぞれの動作期間が、図8の(a)、(b)、c)それぞれにおいて四角で囲んだ期間となる。
本実施形態のセンサ装置は、図6に示した比較例のセンサ装置に比べて、チョッパアンプ3およびコンパレータ8それぞれの動作効率を高くすることが可能となる。したがって、本実施形態のセンサ装置では、コンパレータ8の動作効率を高くすることによって、コンパレータ8の動作期間を長くすることができ、コンパレータ8の応答速度を遅くすることができるので、コンパレータ8の消費電流を低減することができる。
また、本実施形態のセンサ装置では、制御手段である制御回路9が、第1の切替部2を制御することによって第1状態と第2状態とを交互に切り替えさせ、時系列的に連続して現われる第1状態と第2状態との組み合わせごとに、第1状態のときに二重積分が開始される積分器6と第2状態のときに二重積分が開始される積分器6とが同一となるように第3の切替部5,5を制御する。
しかして、本実施形態のセンサ装置によれば、同一(1つ)の演算増幅器OP1を利用しての連続した2回のサンプリング動作で演算増幅器OP1のオフセット電圧をキャンセルする相関二重サンプリング(Correlated Double Sampling)が可能となり、図9に示すように、第1状態のときに二重積分が開始される積分器6と第2状態のときに二重積分が開始される積分器6とが異なる場合に比べて、低雑音化を図れる。
1 センサ部
2 第1の切替部
2a アナログマルチプレクサ
2b アナログスイッチ
3 チョッパアンプ
4 第2の切替部
5 第3の切替部
6 積分器
7 第4の切替部
8 コンパレータ
9 制御回路(制御手段)
10 クロックパルス発生部
11 カウンタ
12 ディジタル回路
20 A/D変換器
T1 第1積分期間
T2 第2積分期間
Vin 入力電圧
Vout 出力電圧
VAGND 基準電圧
VREF+ 参照電圧(第1の参照電圧)
VREF- 参照電圧(第2の参照電圧)
2 第1の切替部
2a アナログマルチプレクサ
2b アナログスイッチ
3 チョッパアンプ
4 第2の切替部
5 第3の切替部
6 積分器
7 第4の切替部
8 コンパレータ
9 制御回路(制御手段)
10 クロックパルス発生部
11 カウンタ
12 ディジタル回路
20 A/D変換器
T1 第1積分期間
T2 第2積分期間
Vin 入力電圧
Vout 出力電圧
VAGND 基準電圧
VREF+ 参照電圧(第1の参照電圧)
VREF- 参照電圧(第2の参照電圧)
Claims (2)
- 複数のセンサ素子部を有するセンサ部と、前記各センサ素子部の出力電圧を増幅する1つのチョッパアンプと、前記各センサ素子部の出力電圧を前記チョッパアンプへ順次入力させるアナログマルチプレクサを有し前記センサ部と前記チョッパアンプの一方の入力端子との間を接続する第1状態と前記チョッパアンプの前記一方の入力端子と他方の入力端子との間を短絡する第2状態とを切り替える第1の切替部と、前記チョッパアンプの後段側に設けられたA/D変換器とを備え、前記A/D変換器は、それぞれ演算増幅器と抵抗とコンデンサとを有し前記チョッパアンプの後段側に設けられた2つの積分器と、前記チョッパアンプと前記各積分器との間にそれぞれ設けられた2つのアナログスイッチを有する第2の切替部と、前記各積分器に前記チョッパアンプの出力である入力電圧と基準電圧に対して前記入力電圧とは逆極性の参照電圧との一方を択一的に入力させる第3の切替部と、前記各積分器の出力電圧を基準電圧と比較する1つのコンパレータと、2つの前記積分器のうちの1つを前記コンパレータに択一的に接続する第4の切替部と、前記各積分器それぞれにおいて前記入力電圧を第1積分期間だけ積分した後に前記参照電圧を第2積分期間だけ積分する二重積分が行われるように前記第3の切替部を制御する機能を有する制御手段と、前記第2積分期間毎に前記コンパレータの出力が反転するまで一定周期のクロックパルスをカウントしカウント値を出力するカウンタと、前記第1状態のときに前記第1積分期間が設定された前記積分器の前記第2積分期間に対応した前記カウント値と前記第2状態のときに前記第1積分期間が設定された前記積分器の前記第2積分期間に対応した前記カウント値との差分値をディジタル値として出力するディジタル回路とを備え、前記制御手段は、前記両積分器の一方の前記積分器の前記第2積分期間と他方の前記積分器の前記第1積分期間とが重なるように前記第3の切替部を制御し、前記ディジタル回路は、前記制御手段からの読み出しタイミング信号が入力される度に、前記ディジタル値を出力することを特徴とするセンサ装置。
- 前記制御手段は、前記第1の切替部を制御することによって前記第1状態と前記第2状態とを交互に切り替えさせ、時系列的に連続して現われる前記第1状態と前記第2状態との組み合わせごとに、前記第1状態のときに前記二重積分が開始される前記積分器と前記第2状態のときに前記二重積分が開始される前記積分器とが同一となるように前記第3の切替部を制御することを特徴とする請求項1記載のセンサ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010259259A JP2012112665A (ja) | 2010-11-19 | 2010-11-19 | センサ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010259259A JP2012112665A (ja) | 2010-11-19 | 2010-11-19 | センサ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012112665A true JP2012112665A (ja) | 2012-06-14 |
Family
ID=46497062
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010259259A Withdrawn JP2012112665A (ja) | 2010-11-19 | 2010-11-19 | センサ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2012112665A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018531399A (ja) * | 2015-10-05 | 2018-10-25 | ハイマン・ゼンゾル・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング | モノリシックに集積された信号処理部を有する高解像度のサーモパイル赤外線センサアレイ |
-
2010
- 2010-11-19 JP JP2010259259A patent/JP2012112665A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018531399A (ja) * | 2015-10-05 | 2018-10-25 | ハイマン・ゼンゾル・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング | モノリシックに集積された信号処理部を有する高解像度のサーモパイル赤外線センサアレイ |
US10578493B2 (en) | 2015-10-05 | 2020-03-03 | Heimann Sensor Gmbh | High resolution thermopile infrared sensor array having monolithically integrated signal processing |
US10948355B2 (en) | 2015-10-05 | 2021-03-16 | Heimann Sensor Gmbh | High resolution thermopile infrared sensor array having monolithically integrated signal processing |
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