JP2012112216A - 下地レール - Google Patents

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Abstract

【課題】製造性と施工性とを共に向上させることができる下地レールを提供すること。
【解決手段】タイル50で壁面40を覆う場合に用いる下地レール1に、壁面40に固定するアンカー支持片10と、アンカー支持片10とは異なる平面上にアンカー支持片10に平行に形成され、壁面40を覆うタイル50が貼り付けられるタイル接着片14と、アンカー支持片10とタイル接着片14とを繋ぐ繋ぎ片12と、タイル接着片14における繋ぎ片12が接続されている側の反対側に接続され、アンカー支持片10が位置する平面側から見た場合におけるタイル接着片14に対する角度が鈍角となってタイル接着片14に接続される鈍角側端片24と、を備える。
【選択図】図7

Description

本発明は、下地レールに関する。
建物の壁面を改修する場合に、既存の壁面をタイルで覆う手法があるが、このように壁面をタイルで覆う場合における工法の1つとして、タイルを貼り付ける下地レールを壁面に固定し、この下地レールに対してタイルを貼り付ける手法がある。
例えば、特許文献1に記載された表面材の施工構造及び施工方法では、施工壁面に対してレール部材を水平に固定し、このレール部材に対してタイルを貼り付けている。また、特許文献2に記載されたタイルの乾式貼付け工法、およびそれに使用する貼付けフレームでは、貼付フレームを縦長に外壁に取り付け、この貼付フレームに対して、タイルを貼り付けている。これらのように、壁面をタイルで覆う場合には、壁面に下地レールを取り付け、下地レールに対してタイルを貼り付けることにより、施工作業性の向上を図ることができる。
特開昭63−93954号公報 特開平5−171775号公報
ここで、壁面は平面のみでなく、平面と平面とが接続する角部を有している場合がある。このように、角部を有する壁面を、下地レールを用いてタイルで覆う場合、特許文献1のように下地レールを水平に固定する場合、下地レールは壁面の水平方向の幅ごとに長さを変える必要がある。また、下地レールを縦長に外壁に取り付ける場合でも、壁面の角部の部分には、例えば特許文献2に記載されているように、通常の下地レールとは形状が異なる角部用の下地レールを用意し、角部にはこの角部用の下地レールを取り付けて、タイルを貼り付ける必要がある。
しかし、これらのように、壁部の平面部分の幅に応じて長さが異なる複数の種類の下地レールを用意したり、通常の下地レールとは形状が異なる角部用の下地レールを角部に用いたりする場合、施工時に複数の種類の部材を用意する必要がある。このため、製造コストの上昇を招いたり、施工時に部材を間違えないように注意が要求されたりするなど、製造性や施工性の悪化の要因になっていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、製造性と施工性とを共に向上させることのできる下地レールを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、この発明に係る下地レールは、壁面に固定する固定部と、前記固定部とは異なる平面上に前記固定部に平行に形成され、前記壁面を覆う貼付部材が貼り付けられる主貼付部と、前記固定部と前記主貼付部とを繋ぐ繋ぎ部と、前記主貼付部における前記繋ぎ部が接続されている側の反対側に接続され、前記固定部が位置する平面側から見た場合における前記主貼付部に対する角度が鈍角となって前記主貼付部に接続される副貼付部と、を備えることを特徴とする。
この発明では、壁面を覆う貼付部材が貼り付けられる部分として主貼付部の他に副貼付部が設けられており、この副貼付部は、主貼付部に対する角度が鈍角となって主貼付部に接続されている。このため、壁面の平面部分を貼付部材で覆う場合には、固定部を壁面に固定した状態で主貼付部に貼付部材を貼り付けることにより平面部分を貼付部材で覆うことができる。また、壁面の角部を貼付部材で覆う場合には、副貼付部を角部付近に位置させて固定部を壁面に固定した状態で、副貼付部に貼付部材を貼り付けることにより、角部を貼付部材で覆うことができる。これにより、壁面の平面部分を貼付部材で覆う場合に使用する下地レールの他に、角部用の下地レールを別途用いることなく、1つの種類の下地レールを用いて、壁面の平面部分と角部を、貼付部材で覆うことができる。この結果、製造性と施工性とを共に向上させることができる。
また、上記下地レールにおいて、前記主貼付部に接続される前記副貼付部の前記主貼付部に対する角度は、約135°であることが好ましい。
この発明では、主貼付部に対する副貼付部の角度が約135°になっているので、より適切に壁面の角部を貼付部材で覆うことができる。つまり、壁面の角部は、約45°の傾斜で面取りが施されたような形状で形成されている場合が多く、この場合、壁面の平面部分と傾斜部分とを壁面の内面側から見ると、傾斜部分は、平面部分に対して約135°の角度で傾斜していることになる。このため、副貼付部を角部付近に位置させ、この副貼付部に貼付部材を貼り付けることにより、より確実に角部を貼付部材で覆うことができる。この結果、製造性と施工性とを共に、より確実に向上させることができる。
また、上記下地レールにおいて、前記繋ぎ部は、前記固定部における前記主貼付部側の面から見た場合の前記固定部に対する角度が鋭角となって前記固定部に接続されていることが好ましい。
この発明では、繋ぎ部は、固定部に対する角度が鋭角となって固定部に接続されているため、主貼付部は、固定部に対して覆い被さるように配設されている。このため、貼付部材の両端部付近を、隣り合う下地レールの主貼付部にそれぞれ貼り付けた場合、貼付部材の端部側のはみ出し部分を、極力小さくすることができる。これにより、このはみ出し部分の強度が低下し過ぎることを抑制することができる。この結果、貼付部材の耐久性を確保することができる。
本発明に係る下地レールは、製造性と施工性とを共に向上させることができる、という効果を奏する。
図1は、実施形態に係る下地レールの正面図である。 図2は、図1のA−A断面図である。 図3は、図1に示す下地レールの斜視図である。 図4は、図1に示す下地レールを壁面に固定する状態を示す要部断面図である。 図5は、下地レールにタイルを貼り付けた状態を示す説明図である。 図6は、弾性接着剤の硬化領域の説明図である。 図7は、タイルで壁面を覆った状態を示す要部断面図である。 図8は、壁面の面取角部をタイルで覆う場合における要部断面図である。 図9は、壁面の直角角部をタイルで覆う場合における要部断面図である。 図10は、スペーサの斜視図である。 図11は、スペーサを挿入した状態を示す要部断面図である。 図12は、実施形態に係る下地レールに対する比較例であり、両端片が共に直角になる下地レールを用いて壁面をタイルで覆う場合の要部断面図である。 図13は、実施形態に係る下地レールに対する比較例であり、両端片が共に直角になる下地レールを用いて壁面をタイルで覆う場合の要部断面図である。
以下に、本発明に係る下地レールの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、或いは実質的に同一のものが含まれる。
〔実施形態〕
図1は、実施形態に係る下地レールの正面図である。図2は、図1のA−A断面図である。図3は、図1に示す下地レールの斜視図である。同図に示す下地レール1は、ステンレス等の金属製の材料からなり、所定の長さで延在する板状の部材が幅方向に折り曲げられることにより形成されている。詳しく説明すると、当該下地レール1、或いは下地レール1を形成する板が延在する方向を長手方向とし、この長手方向と直交する方向を幅方向とした場合に、幅方向における中央付近に、下地レール1を壁面40(図4参照)に固定する固定部であるアンカー支持片10が形成されている。
また、下地レール1の幅方向におけるアンカー支持片10の両側には、繋ぎ片12が接続されている。この繋ぎ片12は、アンカー支持片10の幅方向における両側に配設されており、2箇所の繋ぎ片12は、アンカー支持片10の厚さ方向における同じ方向に向かって形成されている。
さらに、2箇所の繋ぎ片12におけるアンカー支持片10に接続されている側の端部の反対側の端部には、共にタイル接着片14が接続されている。この2つの繋ぎ片12に接続される2つのタイル接着片14は、共にアンカー支持片10とは異なる平面上に、アンカー支持片10に対してほぼ平行に形成されており、2つのタイル接着片14同士は、同一平面上に位置している。このように設けられるタイル接着片14は、壁面40を覆う貼付部材であるタイル50(図5参照)が貼り付けられる主貼付部として設けられている。
また、繋ぎ片12は、アンカー支持片10とタイル接着片14とを繋ぐ繋ぎ部として設けられている。このように設けられる繋ぎ片12は、アンカー支持片10における、タイル接着片14側の面から見た場合のアンカー支持片10に対する角度αが、鋭角となってアンカー支持片10に接続されている。なお、このアンカー支持片10に対して鋭角となってアンカー支持片10に接続される繋ぎ片12の角度αは、45°以上90°未満であるのが好ましい。
また、2つのタイル接着片14には、繋ぎ片12が接続されている側の端部の反対側の端部に、それぞれ両端片20が接続されている。この両端片20は、共にアンカー支持片10が位置する平面側に向かって形成されている。2つのタイル接着片14には、このようにそれぞれ両端片20が接続されているが、2つの両端片20は、タイル接着片14に対する角度が異なっている。
まず、2つの両端片20のうち、一方の両端片20は、アンカー支持片10が位置する平面側から見た場合におけるタイル接着片14に対する角度が直角になっており、この両端片20は、直角側端片22として設けられている。
これに対し、2つの両端片20のうち、他方の両端片20は、アンカー支持片10が位置する平面側から見た場合におけるタイル接着片14に対する角度が鈍角となっており、この両端片20は、鈍角側端片24として設けられている。この鈍角側端片24は、タイル接着片14に対して鈍角に接続されると共に、タイル50(図8参照)を貼り付け可能な副貼付部として設けられている。このように、タイル接着片14に対して鈍角に接続される鈍角側端片24のタイル接着片14に対する角度βは、約135°となっており、詳しくは、タイル接着片14に対する鈍角側端片24の角度βは、135°±15°の範囲内になっている。
また、これらのように、タイル接着片14に対して異なる角度で接続される直角側端片22と鈍角側端片24とは、共にタイル接着片14に接続されている側の端部の反対側の端部は、ほぼアンカー支持片10が位置する平面上に位置している。
また、これらのように形成される各部のうち、アンカー支持片10には、アンカー支持片10を板厚方向に貫通する穴である固定穴30が形成されている。この固定穴30は、アンカー支持片10の幅方向における中央付近に形成されており、下地レール1の長手方向に長くなって形成される長穴となって形成されている。この固定穴30は、アンカー支持片10に対して複数が形成されており、複数の固定穴30は、下地レール1の長手方向に所定の間隔で形成されている。
また、タイル接着片14と鈍角側端片24とは、共にタイル接着片14、或いは鈍角側端片24を板厚方向に貫通する穴である接着穴32が形成されている。この接着穴32は、タイル接着片14や鈍角側端片24の幅方向における中央付近に形成されており、下地レール1の長手方向に長くなって形成される長穴となって形成されている。この接着穴32は、タイル接着片14や鈍角側端片24に対して複数が形成されており、複数の接着穴32は、下地レール1の長手方向に所定の間隔で形成されている。
本実施形態に係る下地レール1は、以上のように構成されており、次に、この下地レール1を用いた施工について説明する。図4は、図1に示す下地レールを壁面に固定する状態を示す要部断面図である。下地レール1を用いてタイル50(図5参照)で壁面40を覆う場合には、まず、下地レール1を壁面40に固定する。壁面40への下地レール1の固定は、ビスやアンカー等の固定部材によって行う。例えば、固定部材としてビス42を用いる場合について説明すると、下地レール1を、長手方向が鉛直方向になる向きにして、アンカー支持片10における繋ぎ片12が設けられる側の面の反対側の面を、タイル50で覆う壁面40に接触させる。この状態で、アンカー支持片10における繋ぎ片12が位置している側、即ち、2つの繋ぎ片12の間からビス42をアンカー支持片10の固定穴30に通し、このビス42をそのまま壁面40にねじ込む。これにより、アンカー支持片10はビス42の頭と壁面40とに挟まれ、壁面40に固定される。アンカー支持片10には、固定穴30が複数形成されているが、各固定穴30から壁面40に対してビス42をねじ込むことにより、下地レール1は、複数のビス42によって壁面40に固定される。
なお、下地レール1の両端片20におけるタイル接着片14に接着されている側の端部の反対側の端部は、ほぼアンカー支持片10が位置する平面上に位置している。このため、このように下地レール1を壁面40に固定した場合には、両端片20の端部は、壁面40に近接した状態になる。
図5は、下地レールにタイルを貼り付けた状態を示す説明図である。壁面40をタイル50で覆う場合には、このように壁面40に固定した下地レール1にタイル50を貼り付けることにより行う。下地レール1へのタイル50の貼り付けは、接着する部材同士を、弾力性を有して接着可能な接着剤である弾性接着剤52を用いて行う。この弾性接着剤52を用いて下地レール1にタイル50を貼り付ける場合には、下地レール1のタイル接着片14における表面側、即ち、タイル接着片14におけるアンカー支持片10が位置する側の面の反対側の面に、弾性接着剤52を塗布する。タイル50は、このようにタイル接着片14に塗布された弾性接着剤52の上からタイル接着片14に押し付けることにより、タイル50とタイル接着片14との間に弾性接着剤52が介在する状態になる。これにより、弾性接着剤52が硬化した際に、タイル50は弾性接着剤52によってタイル接着片14に接着され、タイル接着片14に貼り付けられる。
タイル50は、このように弾性接着剤52を用いてタイル接着片14に接着するが、弾性接着剤52と塗布するタイル接着片14には、接着穴32が形成されている。このため、タイル接着片14に弾性接着剤52を塗布し、その上からタイル50を押し付けた場合には、弾性接着剤52の一部は、接着穴32から壁面40の方向にはみ出す。このように、接着穴32からはみ出した弾性接着剤52であるはみ出し部分54は、空気に触れる面積が大きくなるので、硬化し易くなる。つまり、タイル50の接着に用いられる弾性接着剤52は、空気中の水分と化学反応をして硬化する湿気硬化によって硬化するため、接着穴32の近傍に位置する弾性接着剤52は、他の部分よりも硬化し易くなる。
図6は、弾性接着剤の硬化領域の説明図である。このように、塗布される部分に応じて硬化のし易さが異なる弾性接着剤52の領域について説明すると、タイル接着片14におけるアンカー支持片10が位置する側の面の反対側の面は、弾性接着剤52を塗布する塗布領域60になっており、この塗布領域60における弾性接着剤52の硬化のし易さが、場所によって異なっている。つまり、塗布領域60に塗布した弾性接着剤52は、接着穴32が位置する部分でははみ出し部分54が発生するため、空気に接触する面積が大きくなる。このため、この接着穴32の近傍の弾性接着剤52は硬化し易くなり、塗布領域60におけるこの部分は、弾性接着剤52が早期に硬化する早期硬化部62になる。
一方、塗布領域60において接着穴32が形成されている部分以外の部分では、弾性接着剤52は、タイル50とタイル接着片14とで覆われた状態になり、空気に触れる部分が少なくなる。このため、この部分は弾性接着剤52が硬化し難くなり、塗布領域60におけるこの部分は、弾性接着剤52の硬化が早期硬化部62の弾性接着剤52と比較して遅くなる硬化遅れ部64になる。
弾性接着剤52を塗布する塗布領域60には、接着穴32が形成されているため、弾性接着剤52の硬化のし易さが異なる早期硬化部62と硬化遅れ部64とを有しており、また、接着穴32が位置する部分では、はみ出し部分54が発生する。このはみ出し部分54は、硬化遅れ部64に位置する弾性接着剤52よりも硬化し易くなっている。
はみ出し部分54は、タイル接着片14におけるアンカー支持片10が位置する側の面の反対側の面から、接着穴32を通ってアンカー支持片10が位置する側の面にかけて形成される弾性接着剤52であるため、はみ出し部分54が硬化した場合、はみ出し部分54の弾性接着剤52と接着穴32とは、噛み合う状態になる。
また、下地レール1は長手方向が鉛直方向になる向きで壁面40に固定され、タイル50は、この向きで形成される下地レール1のタイル接着片14に弾性接着剤52によって接着されている。このため、タイル50をタイル接着片14に接着する弾性接着剤52には、タイル接着片14の平面に沿った下方への力が作用するが、タイル接着片14とタイル50との間に介在する弾性接着剤52の接着力のみでなく、硬化し易いはみ出し部分54の弾性接着剤52と接着穴32との噛み合いによっても、下方への力を受けることができる。
図7は、タイルで壁面を覆った状態を示す要部断面図である。壁面40に固定した下地レール1には、このように弾性接着剤52を用いることによってタイル50を接着するが、下地レール1が有する2つのタイル接着片14には、それぞれ異なるタイル50を接着する。つまり、下地レール1を壁面40に固定する場合には、幅方向に所定の間隔を開けて複数の下地レール1を固定する。このように固定される下地レール1にタイル50を接着する場合には、隣り合う下地レール1が有するそれぞれの2つのタイル接着片14のうち、互いに近い側のタイル接着片14に1つのタイル50を接着する。
つまり、タイル50を下地レール1に接着する場合には、隣り合う2つの下地レール1がそれぞれ有するタイル接着片14のうち、互いに他方の下地レール1に近い側のタイル接着片14に、タイル50の端部付近を接着する。このため、1つの下地レール1が有する2つのタイル接着片14には、それぞれ異なるタイル50が接着される。この場合、タイル50同士は、所定の隙間を有してタイル接着片14に接着される。1つのタイル50は、このように隣り合う下地レール1に渡って配設され、両端付近が下地レール1に接着されて保持される。
また、隣り合うタイル50間、即ち、1つの下地レール1が有する2つのタイル接着片14に接着される2つのタイル50間に設けられる隙間には、シーリング剤56が充填される。このようにシーリング剤56が充填されるタイル50同士の間の部分は、複数のタイル50によって壁面40を覆う場合における目地になる。
また、タイル50を、このように隣り合う下地レール1に亘って配設する場合、下地レール1同士の間には、モルタル(図示省略)を詰める。つまり、隣り合う下地レール1と壁面40とタイル50とで構成される空間には、モルタルを詰めることにより、タイル50における下地レール1と下地レール1との間に位置する部分の強度を確保する。なお、下地レール1同士の間には、モルタル以外のものを詰めてもよく、また、下地レール1同士の間の全体に詰めなくてもよい。例えば、下地レール1と下地レール1との間の壁面40の弾性接着剤52を盛り上げ、下地レール1間において部分的にタイル50の強度を確保してもよい。
図8は、壁面の面取角部をタイルで覆う場合における要部断面図である。壁面40の平面部分をタイル50で覆う場合には、上述したようにタイル50の端部付近を隣り合う下地レール1のそれぞれのタイル接着片14に接着するが、壁面40には平面部分のみでなく、角部が形成されている場合があり、この部分をタイル50で覆う場合がある。次に、壁面40の角部をタイル50で覆う場合について説明する。ここで、壁面40の角部としては、平面の壁面40同士が直接接続されて、角部が直角になる直角角部46(図9参照)となって形成される場合と、角部の形状が面取りを施されたような形状で形成される面取角部44となって形成される場合がある。まず、このうち、壁面40の面取角部44をタイル50で覆う場合について説明する。
壁面40の面取角部44をタイル50で覆う場合には、面取角部44に接続される平面の壁面40に固定される下地レール1を用いて面取角部44をタイル50で覆う。具体的には、面取角部44に接続される2つの壁面40には、それぞれ面取角部44の近傍に、鈍角側端片24が面取角部44側になる向きで、鈍角側端片24を面取角部44側に突出させた状態で下地レール1を固定する。
ここで、鈍角側端片24は、アンカー支持片10が位置する平面側から見た場合におけるタイル接着片14に対する角度βが、約135°になっている。一方、壁面40の面取角部44は、共に面取角部44に接続され、向きが互いに90°異なっている2つの壁面40に対しては、一般的に双方の壁面40に対して45°の角度で傾斜していることが多くなっている。つまり、壁面40を内面側から見た場合における2つの壁面40と面取角部44との角度は、一般的に135°で形成されている場合が多くなっている。このため、鈍角側端片24を面取角部44側に突出させた状態で下地レール1を固定した場合、鈍角側端片24と面取角部44とは、概ね平行な状態になる。
また、このように面取角部44に対して平行に形成された鈍角側端片24は、面取角部44に接続される2つの壁面40側から面取角部44の方向に突出して設けられているため、面取角部44の幅方向における両側に位置した状態になっている。これらのため、面取角部44をタイル50で覆う場合には、鈍角側端片24を面取角部44側に突出させてそれぞれ壁面40に固定する2つの下地レール1を、双方の鈍角側端片24が、ほぼ同一平面上に位置する状態にして固定し、タイル50は、この2つの下地レール1が有する2つの鈍角側端片24に接着する。
この場合、タイル50は、タイル接着片14にタイル50を接着する場合と同様に、鈍角側端片24に弾性接着剤52を塗布し、鈍角側端片24とタイル50との間に弾性接着剤52を介在させることにより、弾性接着剤52によってタイル50を接着する。このように、面取角部44を覆うタイル50が接着される鈍角側端片24には、タイル接着片14と同様に接着穴32が形成されている。このため、鈍角側端片24に塗布された弾性接着剤52は接着穴32からはみ出して、はみ出し部分54が発生した状態でタイル50は鈍角側端片24に接着される。これらのように、ほぼ同一平面上に位置する2つの鈍角側端片24に接着されたタイル50は、面取角部44側に対して略平行な状態で、面取角部44を覆う状態で配設される。
また、このように面取角部44を覆うタイル50を鈍角側端片24に接着する場合には、この鈍角側端片24を有する下地レール1のタイル接着片14に接着するタイル50は、面取角部44側の端部は、1つの下地レール1が有する2つのタイル接着片14に対して接着する。つまり、壁面40の幅方向、即ち、壁面40に複数固定される下地レール1が互いに離間している方向において、最も端部に位置する下地レール1に対しては、この下地レール1に接着するタイル50における当該下地レール1側の端部付近は、この下地レール1が有する2つのタイル接着片14の双方に接着する。
このように、タイル接着片14に接着されたタイル50と、鈍角側端片24とは、壁面40と同様に互いに相対的に約45°の角度で傾斜しており、下地レール1側から見た場合における相対的な角度は、約135°になる。これらのように、互いに傾斜した状態で下地レール1に接着されるタイル50同士も、隣り合うタイル50同士の端部間にシーリング剤56を充填する。本実施形態に係る下地レール1で壁面40の面取角部44をタイル50で覆う場合には、これらのように下地レール1を壁面40に固定して下地レール1にタイル50を接着することによって覆う。
図9は、壁面の直角角部をタイルで覆う場合における要部断面図である。次に、互いの向きが90°異なっている壁面40同士が直接接続されることによって形成される直角角部46付近をタイル50で覆う場合について説明する。壁面40が直角角部46を有している場合に、この直角角部46付近をタイル50で覆う場合には、壁面40が面取角部44を有している場合とは異なり、下地レール1の両端片20のうち、直角側端片22が直角角部46側になる向きで、下地レール1を壁面40に固定する。
ここで、直角角部46付近に配設するタイル50は、直角角部46を構成する2つの壁面40を覆うタイル50のうち、一方の壁面40を覆うタイル50の端部を、他方の壁面40を覆うタイル50が覆うようにして配設する。このため、直角角部46近傍に固定する下地レール1は、タイル50をこのように組み合わせて配設することができるように固定する。具体的には、直角角部46を構成する2つの壁面40を覆うタイル50のうち、端部が覆われる側のタイル50を配設する側の壁面40に設ける下地レール1は、直角側端片22を含めた下地レール1全体が壁面40上に位置するように、壁面40に固定する。
これに対して、直角角部46を構成する2つの壁面40を覆うタイル50のうち、他方のタイル50の端部を覆う側のタイル50を配設する側の壁面40に設ける下地レール1は、直角側端片22が壁面40からはみ出した状態で壁面40に固定する。つまり、この部分に配設されるタイル50と同様に、他方の壁面40に固定される下地レール1の直角側端片22付近を覆うように、他方のタイル50の端部を覆う側のタイル50を配設する側の壁面40に設ける下地レール1は、直角側端片22側を壁面40から突出させた状態で壁面40に固定する。
直角角部46に配設するタイル50は、これらのように固定される下地レール1のタイル接着片14に接着する。即ち、下地レール1全体が壁面40上に位置するように壁面40に固定された下地レール1に接着されるタイル50の端部を、直角側端片22側を壁面40から突出させた状態で壁面40に固定された下地レール1に接着されるタイル50で覆うように、タイル50を下地レール1に接着する。これにより、直角角部46をタイル50で覆う。
また、このように、直角角部46付近に固定されるこれらの下地レール1も、壁面40の幅方向において、最も端部に位置する下地レール1であるため、この下地レール1に接着するタイル50における当該下地レール1側の端部付近は、この下地レール1が有する2つのタイル接着片14の双方に接着する。
これらのように、直角角部46付近に下地レール1を固定し、この下地レール1のタイル接着片14にタイル50を接着することにより、直角角部46を構成する壁面40と同様に、タイル50同士も直角に組み合わされる。また、このようにタイル50同士が直角に組み合わされる場合も、タイル50同士の端部間にシーリング剤56を充填する。本実施形態に係る下地レール1で壁面40の直角角部46付近をタイル50で覆う場合には、これらのように下地レール1を壁面40に固定して下地レール1にタイル50を接着することによって覆う。
図10は、スペーサの斜視図である。また、下地レール1を用いて壁面40をタイル50で覆う場合には、隣り合う下地レール1のタイル接着片14に、タイル50の端部付近を接着するが、壁面40をタイル50で覆う場合には、さらに、このように下地レール1に接着されるタイル50を、鉛直方向に積み重ねることにより、壁面40を覆う。つまり、壁面40を覆うタイル50は、壁面40、或いは下地レール1の下方側に配設されるタイル50から下地レール1に接着し、このように下地レール1に接着したタイル50の上方に配設されるタイル50を、下方側のタイル50に積み重ねつつ、順次下地レール1に接着する。
このように、タイル50を上下方向に積み重ねる場合には、壁面40、或いは下地レール1の幅方向において隣り合うタイル50同士と同様に、所定の隙間を有して積み重ねて下地レール1に接着する。このため、タイル50を上下方向に積み重ねる場合には、タイル50同士の間に、所定の厚さを有するスペーサ70を挿入して積み重ねる。この場合、スペーサ70は、下地レール1に接着したタイル50の上端付近の部分で下地レール1に嵌め込み、この状態でスペーサ70を挟み込む状態でスペーサ70の上方に、別のタイル50を積み重ねて下地レール1に接着する。これにより、タイル50同士の間にスペーサ70を挿入しつつ、タイル50を積み重ねる。
このスペーサ70について説明すると、スペーサ70はゴム材料等の弾力性を有する材料によって形成されており、タイル50同士の間に挿入される部分である挿入部72と、下地レール1に嵌め込む部分である嵌込み部74とを有している。このうち、挿入部72は、厚さが、上下方向に積み上げるタイル50同士の間隔を所望の間隔にすることができる厚さを有する略矩形状の板状の形状で形成されている。
また、嵌込み部74は、挿入部72に接続されて挿入部72と一体に形成されている。この嵌込み部74は、挿入部72から2方向に突出して設けられており、2方向に向けて設けられる嵌込み部74は、挿入部72から離れるに従って、互いに離間している。即ち、2つの嵌込み部74は、互いに他方に対して傾斜している。このように、嵌込み部74が他方の嵌込み部74に対して相対的に傾斜している角度は、下地レール1に2つが設けられる繋ぎ片12同士の相対的な角度と同程度の角度になっている。
詳しくは、繋ぎ片12は、アンカー支持片10に対する角度αが、鋭角となってアンカー支持片10に接続されているため、2つの繋ぎ片12は、タイル接着片14側からアンカー支持片10側に向かうに従って、互いの距離が離れる方向に相対的に傾斜している。2つの嵌込み部74は、少なくとも他方の嵌込み部74が位置する側の反対の面が、2つの繋ぎ片12同士の相対的な位置関係と同様な位置関係になっている。つまり、2つの嵌込み部74における、互いに他方の嵌込み部74が位置する側の反対の面は、繋ぎ片12同士の相対的な距離、及び相対的な角度と同様な距離及び角度で形成されている。
また、挿入部72は、上下方向に積み重ねるタイル50同士の間に挟み込まれるため、下地レール1から見ると、タイル接着片14側に位置することになる。このため、この挿入部72に接続される2つの嵌込み部74は、繋ぎ片12をタイル接着片14側から見た場合と同様に、挿入部72から離れるに従って嵌込み部74は、嵌込み部74同士の距離が離れる方向に傾斜している。
図11は、スペーサを挿入した状態を示す要部断面図である。このように形成されるスペーサ70を、上下方向に積み重ねられるタイル50間に挟み込む場合には、相対的に下方側に位置するタイル50の上方で、スペーサ70を下地レール1に嵌め込む。スペーサ70を下地レール1に嵌め込む場合には、スペーサ70の嵌込み部74を、繋ぎ片12間に挿入して嵌め込む。このスペーサ70の嵌込み部74と、下地レール1の繋ぎ片12とは、相対的な距離や相対的な角度が、同様な形態で形成されているため、嵌込み部74は、繋ぎ片12間に密接した状態で嵌め込むことができる。
また、これらの嵌込み部74や繋ぎ片12は、スペーサ70の挿入部72から離れるに従って、或いは、タイル接着片14から離れるに従って、相対的距離が離れるように形成されている。このため、挿入部72から離れている側の嵌込み部74の端部間の距離は、タイル接着片14側の繋ぎ片12の端部間の距離よりも大きくなっている。従って、嵌込み部74は、繋ぎ片12同士の間からは抜け難くなっており、これにより、スペーサ70は、下地レール1に嵌め込まれる。
また、嵌込み部74を繋ぎ片12間に嵌め込むことにより、スペーサ70を下地レール1に嵌め込んだ場合、スペーサ70の挿入部72は、下地レール1におけるタイル接着片14側に位置した状態になる。タイル50を積み重ねる場合には、このようにタイル接着片14側に位置する挿入部72を、下地レール1に接着されているタイル50上に位置させ、この挿入部72を挟むようにして、タイル50を挿入部72の上側に配設する。これにより、上下方向に積み重ねられるタイル50は、挿入部72の厚さの分、離間して上下方向に積み重ねられる。
以上の下地レール1は、壁面40を覆うタイル50が貼り付けられる部分としてタイル接着片14の他に、下地レール1の幅方向両端に位置する両端片20の一方を、鈍角側端片24として設けている。この鈍角側端片24は、タイル接着片14に対する角度βを鈍角にしてタイル接着片14に接続している。このため、壁面40の平面部分をタイル50で覆う場合には、アンカー支持片10を壁面40に固定した状態で、タイル50を貼り付ける部分であるタイル接着片14にタイル50を接着することにより、壁面40をタイル50で覆うことができる。また、壁面40の面取角部44をタイル50で覆う場合には、鈍角側端片24を面取角部44付近に位置させてアンカー支持片10を壁面40に固定した状態で、タイル50を鈍角側端片24に接着することにより、面取角部44をタイル50で覆うことができる。
図12は、実施形態に係る下地レールに対する比較例であり、両端片が共に直角になる下地レールを用いて壁面をタイルで覆う場合の要部断面図である。つまり、両端片20が共にタイル接着片14に対して直角に形成されたような下地レールである直角型下地レール100の場合、タイル50はタイル接着片14にしか貼り付けることができないため、タイル50は、アンカー支持片10が固定される壁面40に平行な方向以外には、配設することが出来なくなる。このため、壁面40が面取角部44を有している場合、この面取角部44に平行な向きでタイル50を配設することができず、タイル50で面取角部44を覆うことは出来なくなる。
これに対し、本実施形態に係る下地レール1では、タイル接着片14に対する角度βが鈍角になる鈍角側端片24を設けているため、アンカー支持片10が固定される壁面40に平行な方向以外の方向でタイル50を鈍角側端片24に接着して配設することができる(図8参照)。従って、壁面40の平面部分をタイル50で覆う場合に使用する下地レール1の他に、面取角部44用の下地レール1を別途用いることなく、1つの種類の下地レール1を用いて、壁面40の平面部分と面取角部44を、タイル50で覆うことができる。この結果、製造性と施工性とを共に向上させることができる。
また、タイル接着片14に対する鈍角側端片24の角度βを約135°にすることにより、より適切に壁面40の面取角部44をタイル50で覆うことができる。つまり、壁面40の面取角部44は、約45°の傾斜で面取りが施されたような形状で形成されている場合が多く、この場合、壁面40の平面部分と面取角部44の部分とを壁面40の内面側から見ると、面取角部44の部分は、平面部分に対して約135°の角度で傾斜していることになる。このため、鈍角側端片24を面取角部44付近に位置させ、この鈍角側端片24にタイル50を接着することにより、より確実に面取角部44をタイル50で覆うことができる。この結果、製造性と施工性とを共に、より確実に向上させることができる。
また、繋ぎ片12は、アンカー支持片10に対する角度αが鋭角になってアンカー支持片10に接続しているため、タイル接着片14は、アンカー支持片10に対して覆い被さるように配設されている。このため、タイル50の両端部付近を、隣り合う下地レール1のタイル接着片14にそれぞれ貼り付けた場合、タイル50の端部側のはみ出し部分を、極力小さくすることができる。
図13は、実施形態に係る下地レールに対する比較例であり、両端片が共に直角になる下地レールを用いて壁面をタイルで覆う場合の要部断面図である。つまり、アンカー支持片10に対して繋ぎ片12が直角に接続される下地レールである直角型下地レール100の場合、タイル接着片14は、アンカー支持片10に対して覆い被さらずに設けられている。このため、この直角型下地レール100を用いて壁面40をタイル50で覆う場合には、タイル接着片14は、タイル50の端部から離間し易くなるため、タイル接着片14にタイル50を接着する弾性接着剤52が位置する部分から、タイル50の端部までの距離WBは、比較的大きくなり易くなる。即ち、直角型下地レール100では、タイル接着片14に接着されるタイル50のオーバーハングが、比較的大きくなり易くなる。
これに対し、本実施形態に係る下地レール1では、繋ぎ片12は、アンカー支持片10に対する角度αが鋭角になっているため、この下地レール1を用いてタイル50で壁面40を覆う場合、タイル接着片14は、タイル50の端部に近い状態になる。このため、タイル接着片14にタイル50を接着する弾性接着剤52が位置する部分から、タイル50の端部までの距離WAは、比較的小さくなり易くなる(図7参照)。即ち、本実施形態に係る下地レール1では、タイル接着片14に接着されるタイル50のオーバーハングが、比較的小さくなり易くなる。従って、タイル50のオーバーハングの部分に荷重を受けた場合でも、タイル50に発生する応力は大きくなり難くなるため、オーバーハングの部分の強度が、低くなり過ぎることを抑制することができる。この結果、タイル50の耐久性を確保することができる。
また、アンカー支持片10に対する繋ぎ片12の角度αを鋭角にすることにより、2つの繋ぎ片12間にスペーサ70の嵌込み部74を嵌め込んだ場合、嵌込み部74が繋ぎ片12間から抜け難くなるようにすることができる。これにより、タイル50同士でスペーサ70を挟み込んで、上下のタイル50同士の間に隙間を設けながらタイル50を上下方向に積み重ねる場合に、スペーサ70が抜け難くなるようにすることができる。従って、スペーサ70が抜けないように注意を払ったり、スペーサ70が抜けることに起因してタイル50の位置を調節したり施工作業をやり直したりする必要を無くすことができる。この結果、より確実に施工性を向上させることができる。
また、アンカー支持片10に対する繋ぎ片12の角度αを、45°≦α<90°の範囲内にすることにより、タイル接着片14に接着されるタイル50のオーバーハングを小さくしつつ、スペーサ70を嵌め込み易くすることができる。つまり、アンカー支持片10に対する繋ぎ片12の角度αが45°未満の場合には、繋ぎ片12がアンカー支持片10に対して近くなり過ぎ、スペーサ70を嵌め込む際に、嵌め込み難くなる場合がある。このため、アンカー支持片10に対する繋ぎ片12の角度αを、45°≦α<90°の範囲内にすることより、タイル50のオーバーハングを小さくしつつ、作業性を確保できる。この結果、タイル50の耐久性を確保しつつ、施工性を向上させることができる。
また、タイル接着片14や鈍角側端片24に接着穴32を形成しているため、弾性接着剤52を用いてこれらの部分にタイル50を接着した場合に、接着穴32付近の弾性接着剤52の硬化を早めることができる。これにより、より早期に弾性接着剤52の接着力を発生させることができる。また、このように接着穴32を形成することにより、接着穴32の部分に、弾性接着剤52のはみ出し部分54を発生させることができる。これにより、はみ出し部分54の弾性接着剤52と接着穴32とを、噛み合わせた状態にすることができる。これにより、上下方向の力に対する弾性接着剤52による保持力を大きくすることができる。これらの結果、タイル50を接着した場合におけるタイル50の剥落や脱落の防止効果を、より早期に大きな効果で発生させることができる。
以上のように、本発明に係る下地レールは、壁面を覆うタイル等を保持する部材に有用であり、特に、角部を有する壁面をタイル等で覆う際の部材に場合に適している。
1 下地レール
10 アンカー支持片
12 繋ぎ片
14 タイル接着片
20 両端片
22 直角側端片
24 鈍角側端片
30 固定穴
32 接着穴
40 壁面
44 面取角部
50 タイル
52 弾性接着剤
54 はみ出し部分
70 スペーサ

Claims (3)

  1. 壁面に固定する固定部と、
    前記固定部とは異なる平面上に前記固定部に平行に形成され、前記壁面を覆う貼付部材が貼り付けられる主貼付部と、
    前記固定部と前記主貼付部とを繋ぐ繋ぎ部と、
    前記主貼付部における前記繋ぎ部が接続されている側の反対側に接続され、前記固定部が位置する平面側から見た場合における前記主貼付部に対する角度が鈍角となって前記主貼付部に接続される副貼付部と、
    を備えることを特徴とする下地レール。
  2. 前記主貼付部に接続される前記副貼付部の前記主貼付部に対する角度は、約135°であることを特徴とする請求項1に記載の下地レール。
  3. 前記繋ぎ部は、前記固定部における前記主貼付部側の面から見た場合の前記固定部に対する角度が鋭角となって前記固定部に接続されていることを特徴とする請求項1または2に記載の下地レール。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113931335A (zh) * 2021-12-03 2022-01-14 浙江汇创设计集团有限公司 一种建筑外围护结构隔音保温结构及其施工方法

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