JP2012111618A - クローラ式走行体 - Google Patents

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Toyokichi Ishii
豊吉 石井
Yutaka Kobayashi
豊 小林
Eiji Miya
英司 宮
Kazuhiro Katada
一博 堅田
Jun Matsumoto
潤 松本
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Abstract

【課題】カーボディウエイトによるカーボディの前方のスペースの減少を抑制する。
【解決手段】カーボディ10と、カーボディ10に設けられるウエイト30と、カーボディ10の横方向Y外側に連結されるクローラフレーム20と、を備える。カーボディ10は、横方向Yに延びるとともにクローラフレーム20を連結するアクスル15を備える。アクスル15は中空である。そして、ウエイト30は、アクスル15の内部に配置される。
【選択図】図3

Description

本発明は、建設機械のクローラ式走行体に関する。
従来より、カーボディと、カーボディに連結されるクローラフレームとを備えるクローラ式走行体がある。クローラ式走行体には、安定度を確保するためにウエイトを備えたものがある。
例えば次の理由によりクローラ式走行体にウエイトが取り付けられる。建設機械が例えばクローラクレーンの場合、クローラ式走行体の上方に上部本体が配置される。特に大型のクローラクレーンの場合、この上部本体の後方にカウンタウエイトを積み重ねる場合がある。このカウンタウエイトにより、クローラクレーンの安定度を増し、吊り上げ能力の向上を図っている。しかしながら、カウンタウエイトを増大すると、前方安定度は向上する(前方に倒れにくくなる)が、後方安定度が減少する(後方に倒れやすくなる)という相反する関係がある。そこで、クローラ式走行体にウエイトを取り付けて、後方安定度の確保を図っている。
特許文献1〜5には、カーボディの前端および後端それぞれに1〜2個ずつカーボディウエイトが取り付けられた技術が記載されている。また、特許文献4及び5には、クローラフレームの外側面にクローラフレームウエイトが取り付けられた技術が記載されている。なお、特許文献5に記載の技術では、クローラフレームのアクスル挿入孔端部にクローラフレームウエイトが取り付けられている(ウエイトはクローラフレームにのみ取り付けられている)。
特開2006−219241号公報 特開2009−107360号公報 特開2009−263020号公報 実開昭61−135890号公報 特開2002−173293号公報
上記のカーボディウエイトを大きくするほどクローラ式走行体の安定度が向上する。しかしながら、カーボディウエイトを大きくするほど、カーボディの前方のスペースは減少する。一方で、カーボディの前方のスペースの確保を優先させると、カーボディウエイトを十分に大きくできない(カーボディウエイトの大きさにはスペース上限界がある)。
具体的には例えば、クローラ式走行体を備えたクローラクレーンでクレーン作業や基礎土木作業(地面の掘削等)を行う場合がある。この場合、クローラクレーンの安定度を確保するために、吊荷やアタッチメント等の重量物をカーボディの前面にできる限り近づける(手前に持ってくる)ことが必要になる場合がある。このときに、カーボディウエイトによりカーボディの前方のスペースが減少していると、カーボディの前面に重量物を十分近づけることができない。一方で、上記スペースの確保を優先させると、カーボディウエイトを十分に大きくできず、クローラ式走行体の安定度を十分に確保できないおそれがある。
また例えば、クローラ式走行体を備えた建設機械が組立式の場合に、カーボディの前方で組立作業を行う場合がある。このときに、カーボディウエイトによりカーボディの前方のスペースが減少していると、建設機械の組立作業が困難になるおそれがある。
そこで本発明では、カーボディウエイトによるカーボディの前方のスペースの減少を抑制することができる、クローラ式走行体を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段及び効果
第1の発明のクローラ式走行体は、カーボディと、前記カーボディに設けられるウエイトと、前記カーボディの横方向外側に連結されるクローラフレームと、を備える。前記カーボディは、当該カーボディの横方向に延びるとともに前記クローラフレームを連結するアクスルを備える。前記アクスルは中空である。前記ウエイトは前記アクスルの内部に配置される。
このクローラ式走行体では、中空のアクスルの内部にウエイトが配置される。よって、アクスルの内部にウエイトが配置されない従来のクローラ式走行体と同等以上の安定度を確保したまま、カーボディウエイトを小さくできる、または、カーボディウエイトをなくすことができる。したがって、カーボディウエイトによるカーボディの前方のスペースの減少を抑制できる。
第2の発明のクローラ式走行体では、前記アクスルは、先端に開口部を備える。前記クローラフレームは、前記アクスルが挿入されるアクスル挿入孔を備える。前記ウエイトは、柱状部とウエイト外端部とを備える。前記柱状部は、前記アクスルの内部および前記アクスル挿入孔の内側に配置される。前記ウエイト外端部は、前記柱状部の長手方向先端部に設けられるとともに前記クローラフレームの横方向外側に配置される。
このクローラ式走行体では、アクスルは先端に開口部を備え、クローラフレームはアクスルが挿入されるアクスル挿入孔(貫通孔)を備える。よって、クローラ式走行体の外部からアクスルの内部へウエイトを確実に差し込める。または、アクスルの内部からクローラ式走行体の外部へウエイトを確実に取り出せる。
また、このクローラ式走行体のウエイトは、アクスルの内部およびアクスル挿入孔の内側に配置される柱状部と、柱状部の長手方向先端部に設けられるとともにクローラフレームの横方向外側に配置されるウエイト外端部とを備える。よって、アクスルの内部にのみウエイトが配置される場合に比べ、クローラ式走行体の安定度をより向上できる。
第3の発明のクローラ式走行体では、前記ウエイトは、前記アクスルの奥に配置される側の先端下部にローラを備える。
このクローラ式走行体では、ウエイトはローラを備えるので、ウエイトをアクスルの内部に差し込みやすく、ウエイトをアクスルの内部から取り出しやすい。
また、ローラは、アクスルの奥に配置される側の先端下部に配置される。よって、ウエイトの上記の差し込み又は取り出しをスムーズに行うことができる。
第4の発明のクローラ式走行体では、前記クローラフレームは、横方向外側面に設けられるウエイト固定用ブラケットを備える。
この構成では、アクスルからのウエイトの抜け出しを防止できる。
クローラ式走行体の全体平面図である。 図1に示すクローラ式走行体を横方向から見た図である。 図1に示すクローラ式走行体の断面図である。 アクスル内からウエイトをほぼ取り出した状態を示す図3相当図である。 図1に示すウエイトを示す図である。
以下、図1〜図5を参照してクローラ式走行体1の実施形態を説明する。なお、図1は、図2及び図3に示すF1矢視図である。図2は、図1及び図3に示すF2矢視図である。図2では、図2における右側のウエイト30(二点鎖線で示す)を取り外した状態を示す。図3は、図1に示すF3断面矢視図である。図3及び図4において一点鎖線で示す直線Cは、図1に示すカーボディ10の横方向Yの中心線である。図5(a)(b)及び(c)は、図4に示すF5a、F5b、及びF5cの向きから見たウエイト30を示す図である。
クローラ式走行体1は、図1に示すように、例えばクローラクレーン等の建設機械が備える下部走行体である。クローラ式走行体1は、旋回ベアリング11を介して上方に上部旋回体(図示なし)が取り付けられるとともに上部旋回体を支持する。なお、建設機械がクローラクレーンの場合、上部旋回体の前端部にジブ(図示なし)が取り付けられ、上部旋回体の後端部にカウンタウエイト(図示なし)が取り付けられる。このジブには、吊荷やアタッチメント等の重量物が吊り下げられる。
クローラ式走行体1は、カーボディ10と、カーボディ10に連結される2つのクローラフレーム20と、カーボディ10に設けられるウエイト30とを備える。ここで、クローラ式走行体1の前後方向(クローラフレーム20の長手方向)を「前後方向X」という。クローラ式走行体1の横方向(2つのクローラフレーム20が対向する方向)を「横方向Y」という。
カーボディ10は、クローラ式走行体1の中央に位置する部材である。カーボディ10は、中央部に旋回ベアリング11を備え、前端部および後端部にそれぞれ2つずつジャッキアップ装置12を備える。カーボディ10には、カーボディウエイト13を取り付けても良い。また、カーボディ10は、4本のアクスル15を備える。
旋回ベアリング11は、クローラ式走行体1に対して上部旋回体(図示なし)を旋回させる部材である。ジャッキアップ装置12は、クローラ式走行体1を地面に対して持ち上げる装置である。
カーボディウエイト13は、カーボディ10の前端部および後端部に取り付けられ、カーボディ10の質量を増加させる「おもり」である。カーボディウエイト13は、クローラ式走行体の後方側安定度を向上させるものであり、例えば建設機械がクローラクレーンの場合はサドンリリース時の後方側安定度を向上させる。
アクスル15は、カーボディ10の横方向Yに延びるとともにクローラフレーム20を連結する部材である。アクスル15は、カーボディ10の前端部の横方向Yの中央部から外側(両側)に向かって2本延び(突出し)、また、カーボディ10の後端部からも同様に2本延びる。そして、横方向Yの一方側(右側)の2本のアクスル15に1つのクローラフレーム20が連結され、横方向Yの他方側(左側)の2本のアクスル15に1つのクローラフレーム20が連結される。
このアクスル15は、図3及び図4に示すように、中空であり、先端(横方向Y外側の先端)に開口部16を備える。アクスル15は、例えば4枚の鋼板を筒状に構成したものである。アクスル15の横方向Y内側端部には、例えば仕切り15aが設けられる。なお、横方向Yに隣接する2本のアクスル15(図1参照)の内部は連通していても良い(仕切り15aがなくても良い)。
クローラフレーム20は、図1に示すように、カーボディ10の横方向Y外側に連結される部材である。クローラフレーム20は、カーボディ10の横方向Yの両側に1つずつ設けられる。図1〜図4に示すように、クローラフレーム20の外周には、クローラシュー26が取り付けられる(図1では、クローラシュー26をクローラフレーム20から取り外した状態を示す)。図1に示すように、クローラフレーム20は、略棒状の本体部21と、本体部21から横方向Y内側へ突出する2つの突出部22と、本体部21及び突出部22の内側を貫通するアクスル挿入孔23とを備える。また、本体部21の外側面21a(横方向Y外側の面)には、図2及び図3に示すように、クローラフレーム側ブラケット24が設けられる。
アクスル挿入孔23は、図1〜図4に示すように、アクスル15が挿入される貫通孔である。アクスル挿入孔23は、4本のアクスル15(図1参照)に対応するように配置および形成され、1つのクローラフレーム20に2つずつ、合計4つ設けられる。図3及び図4に示すように、アクスル挿入孔23は、クローラフレーム20を横方向Yに貫通する。この構成により、アクスル15に対してクローラフレーム20が横方向Yに摺動可能である。その結果、図1に示す2つのクローラフレーム20は横方向Yに拡縮可能である。なお、図2に示すように、アクスル挿入孔23は、例えば4枚の鋼板を断面が四角形になるように組み合わせることで形成される。
クローラフレーム側ブラケット24(ウエイト固定用ブラケット)は、図2及び図3に示すように、クローラフレーム20の横方向Y外側の外側面21aに設けられる、ウエイト30を固定するためのブラケットである。クローラフレーム側ブラケット24は、外側面21aから横方向Y外側へ突出するように、外側面21aに取り付けられる、例えばピン受けブラケットである。なお、クローラフレーム側ブラケット24の詳細は後述する。
(ウエイト)
ウエイト30は、図1に示すように、クローラ式走行体1の質量を増やす「おもり」である。ウエイト30は、カーボディウエイト13と同様に、例えばクローラクレーンのサドンリリース時の後方側安定度を増やす。図1〜図4に示すように、ウエイト30は、アクスル15の内部に配置される、いわばアクスル内ウエイトである。図1に示すように、ウエイト30は、クローラ式走行体1のバランスをとるように配置される。すなわち、ウエイト30は、前後方向Xおよび横方向Yに対称に配置された4つのアクスル15それぞれの内部に配置される。4つのウエイト30は、クローラ式走行体1を上から見たときに、4つのウエイト30の重心と旋回中心(旋回ベアリング11の中心)とが重なるように配置される。
このウエイト30は、図5(a)〜(c)に示すように、柱状部40と、柱状部40に取り付けられる板状部50(ウエイト外端部)とを備える。ウエイト30は、いわば、従来のカーボディウエイト13(図1参照)と従来のクローラウエイト(図示なし)とを兼ねる構造を備える。すなわち、従来のカーボディウエイト13をアクスル15の内部およびアクスル挿入孔23の内側に移設し、移設したカーボディウエイト(柱状部40に対応する)と従来のクローラフレームウエイト(板状部50に対応する)とを一体化させたものが、ウエイト30である。
柱状部40は、図1及び図3に示すように、ウエイト30のうち、アクスル15の内部およびアクスル挿入孔23の内側に配置される部分である。柱状部40は、長手方向を有する形状(棒状)であり、例えば直方体状である(円柱状など他の形状に変形しても良い)。柱状部40は、柱状部40の長手方向とアクスル15の軸方向とが沿うようにアクスル15の内部に配置される。柱状部40は、例えば、アクスル15の内部のほぼ全体を埋めるように配置される。
この柱状部40は、図3に示すように、下部40bに段差40dを備える。段差40dは、柱状部40(の一部)をアクスル15の内部に配置したときに、アクスル15の横方向Y外側の先端15tと段差40dとが対向するような位置に形成される。なお、柱状部40は、段差40dを備えなくても良い。また、柱状部40は、下部40b以外の部分(上部または前後方向Xの端面)に段差40dを備えても良い。
この柱状部40の上面40uとアクスル15内部の上面17との間には隙間Sがある。隙間Sは、ウエイト30を傾けたときに、アクスル15内部の下面18にローラ42を接触させることができるような大きさである(詳細は後述)。
また、柱状部40は、ローラ42と、吊り手段47とを備える。
ローラ42は、ウエイト30をアクスル15内部に対して出し入れする(横方向Yに移動させる)のを容易にする部材である。ローラ42は、ウエイト30のうち、アクスル15の奥に配置される側の先端下部(横方向Y内側の先端部40sの下部)に配置される。図5(a)及び(b)に示すように、ローラ42は、柱状部40に形成されたローラ用凹部41の内側に取り付けられる。ローラ42は、具体的には例えば、横方向Yに転がる円筒状のローラ本体42aと、ローラ本体42aに取り付けられる軸42bと、軸42bの両端部を支持するとともにローラ用凹部41に固定される軸受42c(図5(a)参照)とを備える。図3に示すように、ローラ本体42aの外周の下端は、柱状部40の下部40b(さらに詳しくは下部40bのうち下面18と接触する部分)に対して、高さが揃う位置(または下方側)に配置される。
吊り手段47は、図4に示すように、ウエイト30の吊り上げに用いる部材であり、例えばフック(図示なし)等をかけることが可能な部材である。吊り手段47は、ウエイト30の柱状部40の上面40uに設けられ、例えば柱状部40の長手方向(横方向Y)中央に配置される。吊り手段47は、アクスル15内部に対するウエイト30の出し入れの邪魔にならないように、図5(a)及び(b)に示す吊り手段用凹部46の内側に設けられる。吊り手段47は、具体的には例えば、フック(図示なし)等をかけるための棒状部材47aと、棒状部材47aの両端部を支持するとともに吊り手段用凹部46に固定される支持部材47bとを備える。
板状部50(ウエイト外端部)は、図5(a)及び(b)に示すように、ウエイト30のうち、柱状部40の長手方向先端部(横方向Y外側の先端部40s)に設けられる部分である。また、図1及び図3に示すように、板状部50は、クローラフレーム20の横方向Y外側に配置される。板状部50は、クローラフレーム20の外側面21aに例えばブラケット(後述)で固定される。図3に示すように、板状部50は、例えばクローラシュー26よりも横方向Y内側に配置される(横方向Yの外側に出っ張らない)。なお、板状部50は、板状以外の形状に変形しても良い。
図5(a)(b)及び(c)に示すように、板状部50は、例えば直方体板状の本体部51、本体部51に設けられる吊環52、および、本体部51に設けられるウエイト側ブラケット53を備える。
吊環52は、吊り手段47(図5(a)及び(b)参照)と同様に、ウエイト30を吊り上げるための環状の部材である。吊環52は、本体部51の上面から上方側へ突出するように本体部51に固定される。図5(a)に示すように、吊環52は、例えば本体部51の前後方向Xの中央に配置される。なお、吊環52は、吊り手段47と同様の構成(凹部に棒状部材47aを取り付けたもの)等に変形しても良い。
ウエイト側ブラケット53は、図2及び図3に示すように、ウエイト30をクローラフレーム20に固定するための部材であり、例えばピン受けブラケットである。ウエイト側ブラケット53は、クローラフレーム側ブラケット24に対応するように構成され、具体的には例えば次のように構成される。図5(a)〜(c)に示すように、ウエイト側ブラケット53は、板状部50の本体部51の前後方向Xの両端から前後方向Xに突出するように1つずつ設けられる。図2及び図3に示すように、1つのウエイト側ブラケット53を上下から挟むように、2つのクローラフレーム側ブラケット24が配置される。そして、クローラフレーム側ブラケット24およびウエイト側ブラケット53に形成されたピン孔(上下方向貫通孔)にピンP(図2参照)を取り付ける。これにより、板状部50(ウエイト30)がクローラフレーム20の外側面21aに固定される。なお、クローラフレーム側ブラケット24およびウエイト側ブラケット53の構成は、適宜変形しても良い。例えば、2つのウエイト側ブラケット53で、1つのクローラフレーム側ブラケット24を挟むような構成等に変形しても良い。
(ウエイトの配置)
次に、クローラ式走行体(1)の外部にあるウエイト30を、アクスル15の内部に配置する方法について説明する。
(工程1)
図4に示すように、吊り手段47を用いてウエイト30を吊り上げる(さらに吊環52を用いても良い)。次に、アクスル15の開口部16を介してアクスル15の内部に、ウエイト30の柱状部40を差し込む。このとき、クローラフレーム20が横方向Y内側に縮小された状態(例えば、運搬時など非作業時の状態)であることが好ましい。この状態では、アクスル15の開口部16は、クローラフレーム20の外側面21aよりも横方向Y外側に配置される。よって、ウエイト30をアクスル15の開口部16に差し込みやすい。
(工程2)
次に、アクスル15の内部の奥側(横方向Y内側)にウエイト30を移動させる。このとき、ウエイト30を容易に移動させるためにローラ42を利用する。例えば、ローラ42がアクスル15内部の下面18に接触するように(横方向Y内側が同外側よりも低くなるように)、ウエイト30をアクスル15の軸方向(水平方向)に対してわずかに傾けて、ウエイト30を移動させる。上述した隙間Sがあるので、このようにウエイト30を傾けることができる。
上記移動を続けると、ウエイト30の柱状部40の先端部40tから長手方向(横方向Y)中央付近(吊り手段47付近)までがアクスル15の内部に差し込まれた状態になる。このとき、吊環52を用いてウエイト30を吊り上げ、吊り手段47からはフック等を取り外す。
そして、上記と同様にウエイト30をさらに移動させる。この移動は、図3に示すように、ウエイト30の下部40bの段差40dが、アクスル15の先端15tに、例えば接触するまで行う。この段差40dにより、横方向Yのウエイト30の位置決めを容易にできる。
(工程3)
次に、クローラフレーム20を横方向Y外側に拡張する(図3では拡張された状態を示す)。すなわち、ジャッキアップ装置12(図1参照)でクローラ式走行体1を持ち上げた状態で、クローラフレーム20を横方向Y外側に移動させ、カーボディ10に対してクローラフレーム20を図示しないピン等で固定する。なお、この「工程3」は「工程2」の前に行っても良い。また「工程3」は「工程1」よりも後に行うことが好ましい(ウエイト30をアクスル15の開口部16に差し込みやすくするため)。
(工程4)
次に、図2に示すように、クローラフレーム側ブラケット24およびウエイト側ブラケット53にピンPを取り付け、ウエイト30をクローラフレーム20に固定する。
なお、上記とは逆の手順などにより、ウエイト30をアクスル15から取り外せる。また、クローラ式走行体1を分解する必要が無い場合などは、ウエイト30をアクスル15の内部に配置したままでも良い。
(本実施形態のクローラ式走行体の特徴)
(特徴1)
図1に示すように、このクローラ式走行体1では、中空のアクスル15の内部にウエイト30が配置される。よって、アクスル15の内部にウエイト30が配置されない従来のクローラ式走行体(1)と同等以上の安定度を確保したまま、カーボディウエイト13を小さくできる、または、カーボディウエイト13をなくすことができる。したがって、カーボディウエイト13によるカーボディ10の前方のスペースの減少を抑制できる(カーボディ10の前面10fの懐を広く取れる)。
上記のスペースの減少を抑制できる結果、カーボディ10の前方での作業を、カーボディ10の前面10fにより近い位置で行うことができる。その結果、クローラ式走行体1を備えた建設機械の作業能力を上げることができる。例えば、建設機械がクローラクレーンの場合、作業半径をより小さくして作業ができる。
また、上記のスペースの減少を抑制できる結果、この建設機械が組立式の場合、カーボディ10の前方での組立作業が容易になる。例えば、建設機械がクローラクレーンの場合、基礎工事用のアタッチメントのジブへの取り付け又は取り外しの作業が容易になる。
(特徴2)
図2〜図4に示すように、このクローラ式走行体1では、アクスル15は先端(横方向Y外側の先端)に開口部16を備える。また、クローラフレーム20はアクスル15が挿入されるアクスル挿入孔23(貫通孔)を備える。この構成により、クローラ式走行体1の外部からアクスル15の内部へウエイト30を確実に差し込める。または、アクスル15の内部からクローラ式走行体1の外部へウエイト30を確実に取り出せる。
また、図3に示すように、このクローラ式走行体1のウエイト30は、柱状部40と、板状部50(ウエイト外端部)とを備える。柱状部40は、アクスル15の内部およびアクスル挿入孔23の内側に配置される。図3に示すように、板状部50は、柱状部40の長手方向先端の先端部40s(図5(a)及び(b)参照)に設けられるとともにクローラフレーム20の横方向Y外側に配置される。この構成では、アクスル15の内部にのみウエイト30が配置される場合(ウエイト30が柱状部40の一部のみ備える場合など)に比べ、クローラ式走行体1の安定度をより向上できる。
(特徴3)
このクローラ式走行体1では、ウエイト30はローラ42を備える。よって、ウエイト30をアクスル15の内部に差し込みやすく、ウエイト30をアクスル15の内部から取り出しやすい(上記「工程2」参照)。
また、ローラ42は、アクスル15の奥に配置される側の先端下部(横方向Y内側の先端部40tかつ下部40b)に配置される。よって、(先端部40tよりも横方向Y外側の下部40bにのみローラ42を配置した場合に比べ)ウエイト30の上記の差し込み又は取り出しをスムーズに行うことができる。
(特徴4)
図2に示すように、このクローラ式走行体1では、クローラフレーム20は、横方向Y外側の外側面21aに設けられるクローラフレーム側ブラケット24(ウエイト固定用ブラケット)を備える。よって、アクスル15からのウエイト30の抜け出しを防止できる。
(変形例)
上記の実施形態は様々に変形できる。
例えば、図5(a)及び(b)に示す、吊り手段47、吊環52、またはローラ42の数や位置は様々に変更しても良い(例えば、数を2以上に変更しても良い)。
また例えば、横方向Yに隣接するアクスル15(図1参照)が内部で連通している場合、上記実施形態において横方向Yに隣接して配置した2つのウエイト30を、1つにまとめても良い。このとき、2つのウエイト30を連結したものを用いても良く、一体のウエイトを用いても良い。
1 クローラ式走行体
10 カーボディ
15 アクスル
16 開口部
20 クローラフレーム
23 アクスル挿入孔
24 クローラフレーム側ブラケット(ウエイト固定用ブラケット)
30 ウエイト
40 柱状部
42 ローラ
50 板状部(ウエイト外端部)

Claims (4)

  1. カーボディと、
    前記カーボディに設けられるウエイトと、
    前記カーボディの横方向外側に連結されるクローラフレームと、を備え、
    前記カーボディは、当該カーボディの横方向に延びるとともに前記クローラフレームを連結するアクスルを備え、
    前記アクスルは、中空であり、
    前記ウエイトは、前記アクスルの内部に配置される、クローラ式走行体。
  2. 前記アクスルは、先端に開口部を備え、
    前記クローラフレームは、前記アクスルが挿入されるアクスル挿入孔を備え、
    前記ウエイトは、
    前記アクスルの内部および前記アクスル挿入孔の内側に配置される柱状部と、
    前記柱状部の長手方向先端部に設けられるとともに前記クローラフレームの横方向外側に配置されるウエイト外端部と、を備える請求項1に記載のクローラ式走行体。
  3. 前記ウエイトは、前記アクスルの奥に配置される側の先端下部にローラを備える、請求項1または2に記載のクローラ式走行体。
  4. 前記クローラフレームは、横方向外側面に設けられるウエイト固定用ブラケットを備える、請求項1〜3のいずれか1項に記載のクローラ式走行体。

JP2010263691A 2010-11-26 2010-11-26 クローラ式走行体 Pending JP2012111618A (ja)

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