JP2012111410A - エアバッグ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】エアバッグ装置は、織布により多角形状に形成された一対の布部34を、結合部としての縫製部43により袋状に結合させてなるエアバッグ30と、両布部34間であって、両布部34の後縦縁部35に接近した箇所に配置され、車両への衝撃に応じて膨張用ガスを噴出するインフレータ21とを備える。縫製部43は、両布部34について、後縦縁部35とは異なる縁部36〜38に沿って延びる複数の直線状縫製部44〜46と、隣合う直線状縫製部44〜46間に設けられた曲線状縫製部47,48とを備える。少なくとも1つの曲線状縫製部47,48における接線TLと直交する法線NLは、各布部34における経糸51及び緯糸52の一方に対し直交している。さらに、直線状縫製部44〜46は、いずれも経糸51及び緯糸52に対し傾斜している。
【選択図】図7
Description
上記の構成によるように、直線状結合部を、両布部における経糸及び緯糸に対し傾斜させることで、直線状結合部が両布部の経糸及び緯糸の一方に対して直交する場合に比べ、直線状結合部による結合箇所の強度低下が確実に抑制される。従って、結合箇所全体の強度を向上させる上記請求項1に記載の発明の効果が、確実に得られるようになる。
なお、以下の記載において、車両の前進方向を前方(車両前方)として説明し、車両の後進方向を後方(車両後方)として説明する。また、以下の記載における左右方向は車両の車幅方向であって車両前進時の左右方向と一致するものとする。
次に、これらの構成部材の各々について説明する。ここで、本実施形態では、エアバッグモジュールAM及びその構成部材について「上下方向」、「前後方向」というときは、車両用シート12のシートバック14を基準としている。シートバック14の起立する方向を「上下方向」とし、この方向に対し車両の略前後方向に直交する方向を「前後方向」としている。通常、シートバック14は傾斜した状態で使用されることから、「上下方向」は厳密には鉛直方向ではなく、多少傾斜している。同様に、「前後方向」は厳密には水平方向ではなく、多少傾斜している。
図4及び図5の少なくとも一方に示すように、インフレータアセンブリ20は、リテーナ22と、そのリテーナ22内に配置されたガス発生源としてのインフレータ21とを備えて構成されている。インフレータ21は、略上下方向に細長いシリンダ状をなしており、その内部には、膨張用ガスGを生ずるガス発生剤(図示略)が収容されている。インフレータ21の一端部(本実施形態では上端部)には、生成した膨張用ガスGを径方向外方へ噴出する噴出部21Aが設けられている。インフレータ21の他端部(この場合、下端部)には、同インフレータ21への制御信号の印加配線となるハーネス(図示略)が接続されている。
<エアバッグ30>
図2及び図5の少なくとも一方に示すように、エアバッグ30は、側突等による衝撃が車両の外側方からボディサイド部11に加わったときに、上記インフレータ21からの膨張用ガスGにより展開膨張する。そして、エアバッグ30は、その一部(後部)を収納部15内に残した状態で同収納部15から車両の略前方へ向けて飛び出し、車両用シート12及びボディサイド部11間で展開膨張することにより乗員Pを拘束して上記衝撃から保護するためのものである。
上記エアバッグモジュールAMは、展開状態のエアバッグ30(図3参照)が図5に示すように折り畳まれることにより、コンパクトな収納用形態にされている。これは、エアバッグモジュールAMをシートバック14における限られた大きさの収納部15に確実に収納するためである。
サイドエアバッグ装置は、上述したエアバッグモジュールAMのほかに図1に示す衝撃センサ66及び制御装置67を備えている。衝撃センサ66は加速度センサ等からなり、車両のボディサイド部11(図2参照)等に取付けられている。衝撃センサ66は、ボディサイド部11に外側方から加えられる衝撃を検出する。制御装置67は、衝撃センサ66からの検出信号に基づきインフレータ21の作動を制御する。
このサイドエアバッグ装置では、側突等によりボディサイド部11に対し側方から衝撃が加わらないときには、制御装置67からインフレータ21に対し、これを作動させるための作動信号が出力されず、同インフレータ21から膨張用ガスGがエアバッグ30に供給されない。エアバッグ30は、収納用形態でインフレータアセンブリ20とともに収納部15に収納され続ける(図5参照)。
この際、図7に示すように、両布部33,34における縫製部43(直線状縫製部44〜46及び曲線状縫製部47,48)に対しても膨張用ガスGの圧力が作用する。ここで、各曲線状縫製部47,48上のいずれかの部位では、その部位を通る接線TLに対し直交する法線NLが、各布部33,34における経糸51及び緯糸52の一方に対し直交し、他方に対し平行になる。そのため、その直交が原因で、曲線状縫製部47,48上の上記部位で結合箇所の強度低下を招くおそれがある。しかし、曲線状をなす曲線状縫製部47,48では、膨張用ガスGの圧力による応力が分散され、高い強度が発揮される。そのため、曲線状縫製部47,48では、損傷等を起こさずに適正に膨張するのに必要な強度を確保可能である。
(1)それぞれ織布からなる車内側布部33及び車外側布部34を、複数の直線状縫製部44〜46と、隣合う直線状縫製部44〜46間の曲線状縫製部47,48とによって結合することで、エアバッグ30を形成する。このエアバッグ30において、各曲線状縫製部47,48の接線TLと直交する法線NLを、各布部33,34における経糸51及び緯糸52の一方に対し直交させ、他方に対し平行にしている(図7)。
また、直線状縫製部44〜46を経糸51及び緯糸52に対し傾斜させやすくなり、直線状縫製部44〜46において、経糸51及び緯糸52に直交することに起因する結合箇所の強度低下を起こりにくくすることができる。
そのため、直線状縫製部44〜46が経糸51及び緯糸52の一方に対して直交する(他方に対し平行になる)場合に比べ、直線状縫製部44〜46による結合箇所の強度低下を確実に抑制することができる。従って、結合箇所全体の強度を向上させる上記(1)の効果が、確実に得られるようになる。
(4)後縦縁部35に隣接する直線状上縫製部45及び直線状下縫製部46を、曲線状縫製部47,48を介さずに同後縦縁部35に直接接続している(図7)。
<エアバッグ30について>
・エアバッグ30における両布部33,34の外形形状を、多角形状であることを条件に、上記実施形態とは異なる外形形状、例えば三角形状、六角形状(図11参照)等に変更してもよい。
・エアバッグ30では、複数の曲線状縫製部47,48のうち少なくとも1つについて、接線TLと直交する法線NLを、経糸51及び緯糸52の一方に対し直交させればよい。
・サイドエアバッグ装置は、図10及び図11に示すように、インフレータアセンブリ20の全体がエアバッグ30内に収容されたものであってもよい。
・車両用シート12のシートバック14に代えて、ボディサイド部11に収納部15を設け、ここにエアバッグモジュールAMを配設してもよい。
・結合部は、縫糸を用いた縫合とは異なる手段、例えば接着剤を用いた接着によって形成されてもよい。
Claims (5)
- 織布により多角形状に形成された一対の布部を、両布部の縁部に沿って設けられた結合部により袋状に結合させてなるエアバッグと、
前記両布部間であって、両布部の一縁部に接近した箇所に配置され、車両への衝撃に応じて膨張用ガスを噴出するインフレータと
を備え、
前記結合部は、
前記両布部について、前記一縁部とは異なる縁部に沿って延びる複数の直線状結合部と、
隣合う前記直線状結合部間に設けられた曲線状結合部と
を備え、
少なくとも1つの前記曲線状結合部における接線と直交する法線が、前記各布部における経糸及び緯糸の一方に対し直交していることを特徴とするエアバッグ装置。 - 複数の前記直線状結合部は、いずれも前記両布部における経糸及び緯糸に対し傾斜している請求項1に記載のエアバッグ装置。
- 前記結合部は、前記両布部の前記一縁部に沿って延びる第2直線状結合部をさらに備え、
前記第2直線状結合部が、前記両布部における経糸及び緯糸に対し傾斜している請求項1又は2に記載のエアバッグ装置。 - 前記両布部は、パネル布を、前記一縁部となる箇所に設定した直線状の折り線に沿って二つ折りすることにより形成されたものであり、
前記両布部は、前記一縁部に沿う箇所では、前記結合部により結合されていない請求項1又は2に記載のエアバッグ装置。 - 前記一縁部に隣接する前記直線状結合部は、前記曲線状結合部を介さずに同一縁部に直接接続されている請求項4に記載のエアバッグ装置。
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WO2009008350A1 (ja) * | 2007-07-11 | 2009-01-15 | Asahi Kasei Engineering Corporation | カーテンバッグ |
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- 2010-11-26 JP JP2010263530A patent/JP5494440B2/ja active Active
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