JP2012111286A - 車両挙動制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の車両挙動制御装置のうち一の装置が故障した場合に、車両挙動の乱れを抑制しつつ他の装置へ切り替える。
【解決手段】車両挙動制御装置は、車両(10)の複数の車両挙動制御手段(400、500、600、800)から2以上を選択して車両の挙動を制御する挙動制御実行手段(100)と、選択された車両挙動制御手段のうち少なくとも一つの車両挙動制御手段が故障したか否かを判定する判定手段(100)と、故障したと判定された場合、故障したと判定された車両挙動制御手段と切り替え可能な予備挙動制御手段を選択する選択手段(100)と、予備挙動制御手段を用いた場合に、選択された車両挙動制御手段に係る制御量の変化量を演算する演算手段(100)と、演算された変化量に基づいて、故障したと判定された車両挙動制御手段と切り替えるべき予備挙動制御手段を決定する決定手段(100)と、を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、例えばEPS(Electronic controlled Power Steering:電子制御式パワーステアリング装置)、VGRS(Variable Gear Ratio Steering:可変ギア比ステアリング装置)、ARS(Active Rear Steering:後輪操舵装置)等の各種操舵機構を備えた車両において、該車両の挙動制御を行う車両挙動制御装置の技術分野に関する。
この種の装置として、例えば、前輪又は後輪の転舵角を変更可能な転舵角制御装置と、駆動力又は制動力を左右輪で異なる配分を行う駆動力配分制御装置と、を備える車両において、車体スリップ角に対するフィードバック量及びフィードフォワード量を転舵角制御装置に出力するスリップ角制御部と、車体のヨーレートに対するフィードバック量及びフィードフォワード量を駆動力配分制御装置に出力するヨーモーメント制御量設定部と、を備え、スリップ角制御部及びヨーモーメント制御量設定部の一方が故障した際に、他方が故障した一方の制御を補償する制御を行う装置が提案されている(特許文献1参照)。
或いは、例えば、EPS及びVGRS等を備えた車両において、該車両を目標走行経路に沿って走行させるLKA(Lane Keeping Assist)時に、走行路の曲率半径に基づいて算出された目標舵角については、EPS及び制動力を制御することにより達成し、車線の中心線からの逸脱分についてはVGRSを制御することにより修正する装置が提案されている(特許文献2参照)。
特開2008−126916号公報 特開2007−160998号公報
特許文献1に記載の技術では、例えば、故障した一方の制御を補償するように他方の制御が切り替えられる際に、車両の挙動が乱れる可能性があるという技術的問題点がある。特許文献2では、該技術的問題点については考慮されていないという技術的問題点がある。
本発明は、例えば上記問題点に鑑みてなされたものであり、車両の挙動を制御するための複数の装置のうち一の装置が故障した場合に、他の装置へ切り替える際に車両挙動の乱れの発生を抑制することができる車両挙動制御装置を提案することを課題とする。
本発明の車両挙動制御装置は、上記課題を解決するために、車両挙動を制御する複数の車両挙動制御手段を備える車両に搭載され、前記複数の車両挙動制御手段から2以上の車両挙動制御手段を選択して、前記車両の挙動を制御するように前記選択された車両挙動制御手段を制御する挙動制御実行手段と、前記選択された車両挙動制御手段のうち少なくとも一つの車両挙動制御手段が故障したか否かを判定する判定手段と、前記少なくとも一つの車両挙動制御手段が故障したと判定された場合、前記複数の車両挙動制御手段のうち、前記挙動制御実行手段により選択されなかった車両挙動制御手段から、前記故障したと判定された車両挙動制御手段と切り替え可能な車両挙動制御手段である予備挙動制御手段を選択する選択手段と、前記選択された予備挙動制御手段を用いた場合に、前記選択された車両挙動制御手段のうち、前記故障されたと判定された車両挙動制御手段を除いた車両挙動制御手段に係る制御量の変化量を演算する演算手段と、前記演算された変化量に基づいて、前記故障したと判定された車両挙動制御手段と切り替えるべき予備挙動制御手段を決定する決定手段と、を備える。
本発明の車両挙動制御装置によれば、当該車両挙動制御装置は、車両挙動を制御する複数の車両挙動制御手段を備える車両に搭載されている。ここで、車両挙動制御手段には、例えば、車両の操舵輪の舵角を変更可能な手段、駆動力又は制動力を付与可能な手段、前輪又は後輪の左右制駆動力差を変更可能な手段等が含まれる。
例えばメモリ、プロセッサ等を備えてなる挙動制御実行手段は、複数の車両挙動制御手段から2以上の車両挙動制御手段を選択して、車両の挙動を制御するように選択された車両挙動制御手段を制御する。
例えばメモリ、プロセッサ、コンパレータ等を備えてなる判定手段は、選択された車両挙動制御手段のうち少なくとも一つの車両挙動制御手段が故障したか否かを判定する。尚、車両挙動制御手段が故障しているか否かは、例えば該車両挙動制御手段から所定の信号が出力されているか否かを検出する等して、判定すればよい。
少なくとも一つの車両挙動制御手段が故障したと判定された場合、例えばメモリ、プロセッサ等を備えてなる選択手段は、複数の車両挙動制御手段のうち、挙動制御実行手段により選択されなかった車両挙動制御手段から、故障したと判定された車両挙動制御手段と切り替え可能な車両挙動制御手段である予備挙動制御手段を選択する。
例えばメモリ、プロセッサ等を備えてなる演算手段は、故障したと判定された車両挙動制御手段の代わりに、選択された予備挙動制御手段を用いた場合に、選択された車両挙動制御手段のうち、故障されたと判定された車両挙動制御手段を除いた車両挙動制御手段に係る制御量の変化量を演算する。
例えばメモリ、プロセッサ等を備えてなる決定手段は、演算された変化量に基づいて、故障されたと判定された車両挙動制御手段と切り替えるべき予備挙動制御手段を決定する。具体的には例えば、決定手段は、演算された変化量に基づいて、車両全体の制御量の変化量が比較的小さい予備挙動制御手段を、故障されたと判定された車両挙動制御手段と切り替えるべき予備挙動制御手段として決定する。
挙動制御実行手段は、車両の挙動を制御するために、故障したと判定された車両挙動制御手段に代えて、決定手段により決定された予備挙動制御手段を、当初選択された車両挙動制御手段のうち、故障されたと判定された車両挙動制御手段を除いた車両挙動制御手段と併せて制御する。
本発明では特に、演算手段により演算された変化量に基づいて、決定手段により、故障したと判定された車両挙動制御手段と切り替えるべき予備挙動制御手段が決定される。このため、少なくとも一つの車両挙動制御手段が故障した場合に、決定手段が、変化量が比較的小さくなるように予備挙動制御手段を決定すれば、予備挙動制御手段へ切り替える際に車両挙動の乱れの発生を抑制することができる。
尚、少なくとも一つの車両挙動制御手段が故障していないと判定された場合、挙動制御実行手段は、車両の挙動を制御するために、当初選択された車両挙動制御手段を制御する。
本発明の車両挙動制御装置の一態様では、前記複数の車両挙動制御手段は、車体スリップ角制御手段、ヨーレート制御手段及びセルフアライニングトルク制御手段を含む。
この態様によれば、比較的容易にして車両の挙動を好適に制御することができ、実用上非常に有利である。
本発明の作用及び他の利得は次に説明する実施するための形態から明らかにされる。
本発明の実施形態に係る車両挙動制御装置が搭載される車両の構成を示すブロック図である。 線形2輪モデルの一例を示す図である。 キングピン軸まわりのトルクのつり合いの一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る車両挙動制御装置において、ECUが実行する車両挙動制御処理を示すフローチャートである。 VGRS切れ角及びARS切れ角各々の制御量の一例を示す図である。
以下、本発明に係る車両挙動制御装置の実施形態を、図面に基づいて説明する。
(車両の構成)
先ず、本実施形態に係る車両の構成について、図1を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る車両挙動制御装置が搭載される車両の構成を示すブロック図である。尚、図1では、本実施形態に直接関係のある部材のみを示し、その他の部材については図示を省略している。
図1において、車両10は、左前輪FL、右前輪FR、左後輪RL及び右後輪RRの各車輪を備え、このうち操舵輪である左前輪FL及び右前輪FRの舵角変化と、左後輪FL及び右後輪FRの舵角変化によって所望の方向に進行することが可能な構成となっている。
車両10は、ECU100、エンジン200、駆動力分配装置300、VGRSアクチュエータ400、EPSアクチュエータ500、ECB600、カーナビゲーション装置700及びARSアクチュエータ800を備える。
ECU(Electronic Control Unit:電子制御ユニット)100は、夫々不図示のCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を備え、車両10の動作全体を制御可能に構成された電子制御ユニットである。
エンジン200は、車両10の動力源である。エンジン200の駆動力出力軸たるクランク軸は、駆動力分配装置の一構成要素たるセンターデファレンシャル装置310に接続されている。尚、エンジン200の詳細な構成は、本実施形態の要旨との相関が薄いため、ここではその詳細を割愛する。
駆動力分配装置300は、エンジン200から前述のクランク軸を介して伝達されるエンジントルクを、前輪及び後輪に所定の比率で分配可能に構成されている。駆動力分配装置300は、センターデファレンシャル装置310(以降、適宜“センターデフ310”と称する)、フロントデファレンシャル装置320(以降、適宜“フロントデフ320”と称する)及びリアデファレンシャル装置330(以降、適宜“リアデフ330”と称する)を備えて構成されている。
センターデフ310は、エンジン200から供給されるエンジントルクを、フロントデフ320及びリアデフ330に分配するLSD(Limited Slip Differential:差動制限機能付き差動機構)である。
センターデフ310は、前後輪に作用する負荷が略一定な条件下では、前後輪に対し分配比50:50(一例であり限定されない)でエンジントルクを分配する。また、前後輪のうち一方の回転速度が他方に対し所定以上高くなると、当該一方に対し差動制限トルクが作用し、当該他方へトルクが移譲される差動制限が行われる構成となっている。即ち、センターデフ310は、所謂回転速度感応式(ビスカスカップリング式)の差動機構である。
尚、センターデフ310は、このような回転速度感応式に限らず、入力トルクに比例して差動制限作用が大きくなるトルク感応式の差動機構であってもよい。また、遊星歯車機構により差動作用をなし、電磁クラッチの断続制御により差動制限トルクを連続的に変化させ、所定の調整範囲内で所望の分配比率を実現可能な分配比率可変型の差動機構であってもよい。いずれにせよ、センターデフ310は、前輪及び後輪に対しエンジントルクを分配可能な限り、公知非公知を問わず各種の実践的態様を採ってよい。
フロントデフ320は、センターデフ310によりフロントアクスル(前輪車軸)側に分配されたエンジントルクを、更に、左右輪に所定の調整範囲内で設定される所望の分配比率で分配可能な分配比率可変型のLSDである。
フロントデフ320は、リングギア、サンギア及びピニオンキャリアからなる遊星歯車機構と、差動制限トルクを与える電磁クラッチを備え、この遊星歯車機構のリングギアにデフケースが、サンギア及びキャリアに夫々左右の車軸が連結された構成を採る。また、差動制限トルクは、電磁クラッチに対する通電制御により連続的に制御され、フロントデフ320の物理的電気的構成上定まる所定の調整範囲内で、トルクの分配比率が連続的に可変に制御される構成となっている。
フロントデフ320は、ECU100と電気的に接続されており、電磁クラッチへの通電制御もECU100により制御される構成となっている。従って、ECU100は、フロントデフ320の駆動制御を介して、所望の前輪左右駆動力差を生じさせることが可能である。
尚、フロントデフ320の構成は、左右輪に所望の分配比率で駆動力(尚、トルクと駆動力とは一義的な関係にある)を分配可能な限りにおいて、ここに例示されるものに限定されず、公知非公知を問わず各種の態様を有し得る。いずれにせよ、このような左右駆動力配分作用は公知であり、ここでは、説明の煩雑化を防ぐ目的からここではその詳細については触れないこととする。
リアデフ330は、センターデフ310によりプロペラシャフト11を介してリアアクスル(後輪車軸)側に分配されたエンジントルクを、更に、左右輪に所定の調整範囲内で設定される所望の分配比率で分配可能な分配比率可変型のLSDである。
リアデフ330は、リングギア、サンギア及びピニオンキャリアからなる遊星歯車機構と、差動制限トルクを与える電磁クラッチを備え、この遊星歯車機構のリングギアにデフケースが、サンギア及びキャリアに夫々左右の車軸が連結された構成を採る。また、差動制限トルクは、電磁クラッチに対する通電制御により連続的に制御され、リアデフ330の物理的電気的構成上定まる所定の調整範囲内で、トルクの分配比率が連続的に可変に制御される構成となっている。
リアデフ330は、ECU100と電気的に接続されており、電磁クラッチへの通電制御もECU100により制御される構成となっている。従って、ECU100は、リアデフ330の駆動制御を介して、所望の後輪左右駆動力差を生じさせることが可能である。
尚、リアデフ330の構成は、左右輪に所望の分配比率で駆動力(尚、トルクと駆動力とは一義的な関係にある)を分配可能な限りにおいて、ここに例示されるものに限定されず、公知非公知を問わず各種の態様を有し得る。いずれにせよ、このような左右駆動力配分作用は公知であり、ここでは、説明の煩雑化を防ぐ目的からここではその詳細については触れないこととする。
VGRSアクチュエータ400は、ハウジング、VGRSモータ、減速機構及びロック機構(いずれも不図示)等を備えた操舵伝達比可変装置である。
VGRSアクチュエータ400において、VGRSモータ、減速機構及びロック機構は、ハウジングに収容されている。このハウジングは、操舵入力手段としてのステアリングホイル12に連結されたアッパーステアリングシャフト13の下流側の端部と固定されており、アッパーステアリングシャフト13と略一体に回転可能に構成されている。
VGRSモータは、回転子たるロータ、固定子たるステータ及び駆動力の出力軸たる回転軸を有するDCブラシレスモータである。ステータは、ハウジング内部に固定されており、ロータは、ハウジング内部で回転可能に保持されている。回転軸は、ロータと同軸回転可能に固定されており、その下流側の端部が減速機構に連結されている。このステータには、不図示の電気駆動回路から駆動電圧が供給される構成となっている。
減速機構は、差動回転可能な複数の回転要素を有する遊星歯車機構である。この複数の回転要素の一回転要素は、VGRSモータの回転軸に連結されており、また、他の回転要素の一は、前述のハウジングに連結されている。そして残余の回転要素が、ロアステアリングシャフト14に連結されている。
このような構成を有する減速機構によれば、ステアリングホイル12の操作量に応じたアッパーステアリングシャフト13の回転速度(即ち、ハウジングの回転速度)と、VGRSモータの回転速度(即ち、回転軸の回転速度)とにより、残余の一回転要素に連結されたロアステアリングシャフト14の回転速度が一義的に決定される。
この際、回転要素相互間の差動作用により、VGRSモータの回転速度を増減制御することによって、ロアステアリングシャフト14の回転速度を増減制御することが可能となる。即ち、VGRSモータ及び減速機構の作用により、アッパーステアリングシャフト13とロアステアリングシャフト14とは相対回転可能である。
尚、減速機構における各回転要素の構成上、VGRSモータの回転速度は、各回転要素相互間のギア比に応じて定まる所定の減速比に従って減速された状態でロアステアリングシャフト14に伝達される。
このように、車両10では、アッパーステアリングシャフト13とロアステアリングシャフト14とが相対回転可能であることによって、アッパーステアリングシャフト13の回転量たる操舵角と、ロアステアリングシャフト14の回転量に応じて一義的に定まる(後述するラックアンドピニオン機構のギア比も関係する)操舵輪たる前輪の舵角δfとの比たる操舵伝達比が、予め定められた範囲で連続的に可変となる。
尚、ロック機構は、VGRSモータ側のクラッチ要素とハウジング側のクラッチ要素とを備えたクラッチ機構である。両クラッチ要素が相互に係合した状態においては、アッパーステアリングシャフト13とVGRSモータの回転軸との回転速度が一致するため、必然的にロアステアリングシャフト14との回転速度もこれらと一致する。即ち、アッパーステアリングシャフト13とロアステアリングシャフト14とが直結状態となる。但し、ロック機構の詳細については、本実施形態との相関が薄いためここでは割愛する。
尚、VGRSアクチュエータ400は、ECU100と電気的に接続されており、その動作はECU100により制御される構成となっている。
車両10において、ロアステアリングシャフト14の回転は、ラックアンドピニオン機構に伝達される。ラックアンドピニオン機構は、ロアステアリングシャフト14の下流側端部に接続された不図示のピニオンギア及び当該ピニオンギアのギア歯と噛合するギア歯が形成されたラックバー15を含む操舵伝達機構であり、ピニオンギアの回転がラックバー15の図中左右方向の運動に変換されることにより、ラックバー15の両端部に連結されたタイロッド及びナックル(符号省略)を介して操舵力が各操舵輪に伝達される構成となっている。
EPSアクチュエータ500は、永久磁石が付設されてなる回転子たる不図示のロータと、当該ロータを取り囲む固定子であるステータとを含むDCブラシレスモータとしてのEPSモータを備えた操舵トルク補助装置である。
このEPSモータは、不図示の電気駆動装置を介した当該ステータへの通電によりEPSモータ内に形成される回転磁界の作用によってロータが回転することにより、その回転方向にEPSトルクTepsを発生可能に構成されている。
一方、EPSモータの回転軸たるモータ軸には、不図示の減速ギアが固定されており、この減速ギアはまた、ロアステアリングシャフト14に設けられた減速ギアと直接的に又は間接的に噛合している。このため、本実施形態において、EPSモータから発せられるEPSトルクは、ロアステアリングシャフト14の回転をアシストするトルクとして機能する。このため、EPSトルクが、ステアリングホイル12を介してアッパーステアリングシャフト13に与えられる運転者操舵トルクと同一方向に付与された場合には、運転者の操舵負担は、EPSトルクの分だけ軽減される。
尚、EPSアクチュエータ500は、ECU100と電気的に接続され且つその動作がECU100により制御されるモータのトルクによって運転者操舵トルクをアシストする、所謂電子制御式パワーステアリング装置であるが、車両10に備わるパワーステアリング装置は、油圧駆動装置を介して与えられる油圧駆動力により運転者の操舵負荷を軽減する、所謂油圧パワーステアリング装置であってもよい。
車両10には、操舵角センサ16及び操舵トルクセンサ17が備わる。操舵角センサ16は、アッパーステアリングシャフト13の回転量を表す操舵角を検出可能に構成された角度センサである。操舵角センサ16は、ECU100と電気的に接続されており、検出された操舵角は、ECU100により一定又は不定の周期で参照される構成となっている。
操舵トルクセンサ17は、運転者からステアリングホイル12を介して与えられる運転者操舵トルクを検出可能に構成されたセンサである。より具体的に説明すると、アッパーステアリングシャフト13は、上流部と下流部とに分割されており、図示せぬトーションバーにより相互に連結された構成を有している。係るトーションバーの上流側及び下流側の両端部には、回転位相差検出用のリングが固定されている。
このトーションバーは、車両10の運転者がステアリングホイル12を操作した際にアッパーステアリングシャフト13の上流部を介して伝達される操舵トルク(即ち、運転者操舵トルク)に応じてその回転方向に捩れる構成となっており、係る捩れを生じさせつつ下流部に操舵トルクを伝達可能に構成されている。従って、操舵トルクの伝達に際して、先に述べた回転位相差検出用のリング相互間には回転位相差が発生する。
操舵トルクセンサ17は、係る回転位相差を検出すると共に、係る回転位相差を操舵トルクに換算して運転者操舵トルクに対応する電気信号として出力可能に構成されている。操舵トルクセンサ17は、ECU100と電気的に接続されており、検出された運転者操舵トルクは、ECU100により一定又は不定の周期で参照される構成となっている。
尚、操舵トルクの検出方式は、この種のトーションバー方式に限定されず、他の方式が採用されてもよい。
ECB600は、車両10の前後左右各輪に個別に制動力を付与可能に構成された電子制御式制動装置である。ECB600は、ブレーキアクチュエータ610並びに左前輪FL、右前輪FR、左後輪RL及び右後輪RRに夫々対応する制動装置620FL、620FR、620RL及び620RRを備える。
ブレーキアクチュエータ610は、制動装置620FL、620FR、620RL及び620RRに対し、夫々個別に作動油を供給可能に構成された油圧制御用のアクチュエータである。ブレーキアクチュエータ610は、マスタシリンダ、電動オイルポンプ、複数の油圧伝達通路及び当該油圧伝達通路の各々に設置された電磁弁等から構成されており、電磁弁の開閉状態を制御することにより、各制動装置に備わるホイルシリンダに供給される作動油の油圧を制動装置各々について個別に制御可能に構成されている。作動油の油圧は、各制動装置に備わるブレーキパッドの押圧力と一対一の関係にあり、作動油の油圧の高低が、各制動装置における制動力の大小に夫々対応する構成となっている。
ブレーキアクチュエータ610は、ECU100と電気的に接続されており、各制動装置から各車輪に付与される制動力は、ECU100により制御される構成となっている。尚、ECB600は、典型的には、車両10の安定性のために、左右制動力差に制限を設けている。
車両10は、車載カメラ18及び車速センサ19を備える。車載カメラ18は、車両10のフロントノーズに設置され、車両10の前方における所定領域を撮像可能に構成された撮像装置である。車載カメラ18は、ECU100と電気的に接続されており、撮像された前方領域は、画像データとしてECU100に一定又は不定の周期で送出される構成となっている。
ECU100は、この画像データを解析し、例えば、LKA(車線維持走行のための操舵補助)制御に必要な各種データを取得可能である。尚、LKAには、公知の各種態様を適用可能であるので、ここでは、説明の煩雑化を防ぐ目的からここではその詳細については触れないこととする。
車速センサ19は、車両10の速度たる車速を検出可能に構成されたセンサである。車速センサ19は、ECU100と電気的に接続されており、検出された車速は、ECU100により一定又は不定の周期で参照される構成となっている。
カーナビゲーション装置700は、車両10に設置されたGPSアンテナ及びVICSアンテナを介して取得される信号に基づいて、車両10の位置情報、車両10の周辺の道路情報(道路種別、道路幅、車線数、制限速度及び道路形状等)、信号機情報、車両10の周囲に設置された各種施設の情報、渋滞情報及び環境情報等を含む各種ナビゲーション情報を提供可能な装置である。カーナビゲーション装置700は、ECU100と電気的に接続されており、ECU100によりその動作状態が制御される構成となっている。
ARSアクチュエータ800は、左後輪RL及び右後輪RRの舵角である後輪舵角を、ステアリングホイル12を介して運転者が与える操舵入力とは独立して変化させることが可能な後輪操舵用アクチュエータである。
ARSアクチュエータ800は、ARSモータと減速ギア機構とを内蔵しており、このARSモータの駆動回路は、ECU100と電気的に接続されている。従って、ECU100は、この駆動回路の制御により、ARSモータの出力トルクであるARSトルクを制御することが可能である。
一方、減速ギアは、このARSモータのトルクを、減速を伴ってリアステアロッド20に伝達可能に構成されている。
リアステアロッド20は、左後輪RL及び右後輪RRと、夫々ジョイント部材21RL及び21RRを介して連結されており、ARSトルクによりリアステアロッド20が図示左右一方向に駆動されると、各後輪が一方向に転舵する構成となっている。
尚、ARSアクチュエータ800は、回転運動をストローク運動に変換可能な直動機構を備えていてもよい。この種の直動機構が備わる場合、リアステアロッド20は、この直動機構の左右方向のストローク運動に応じて後輪の舵角を変化させてもよい。
尚、後輪操舵装置の実践的態様は、後輪舵角を所定の範囲で可変とし得る限りにおいて、図示ARSアクチュエータ800のものに限定されない。
尚、本実施形態に係る車両10は、VGRSアクチュエータ400及びARSアクチュエータ800により、前後輪の舵角を運転者側からの操舵入力から独立して制御することができる構成となっているが、本発明に係る車両は、このような車両構成に限定されない。例えば、本発明に係る車両は、車両10で言えばVGRSアクチュエータ400が存在しない、即ち、後輪舵角のみアクティブ制御可能な車両構成であってもよいし、ARSアクチュエータ800が存在しない、即ち、前輪舵角のみアクティブ制御可能な車両構成であってもよい。
本実施形態に係る「VGRS400」、「EPS500」、「ECB600」及び「ARS800」は、本発明に係る「車体スリップ角制御手段」の一例である。本実施形態に係る「VGRS400」、「EPS500」、「ECB600」及び「ARS800」は、本発明に係る「ヨーレート制御手段」の一例でもある。本実施形態に係る「VGRS400」、「EPS500」、「ECB600」及び「ARS800」は、本発明に係る「セルフアライニングトルク制御手段」の一例でもある。
(車両挙動制御装置の構成)
本実施形態に係る車両挙動制御装置は、VGRS400、EPS500、ECB600及びARS800のうちから、2以上の装置を選択して、車両10の挙動を制御するように該選択された装置を制御するECU100を備えて構成されている。
車両挙動制御装置では特に、ECU100により、車両10の挙動を制御するために選択された2以上の装置のうち少なくとも一つの装置が故障したか否かを判定される。そして、該少なくとも一つの装置が故障したと判定された場合、ECU100により、上記車両挙動を制御する複数の装置のうち選択されなかった装置(即ち、故障判定されなかった装置)から、故障したと判定された装置と切り替え可能な装置が選択される。
続いて、ECU100により、選択された切り替え可能な装置を用いた場合に、故障判定された装置のうち故障していないと判定された装置に係る制御量の変化量が演算され、該演算された変化量に基づいて、故障したと判定された装置と切り替えるべき装置が決定される。
尚、本実施形態に係る「ECU100」は、本発明に係る「挙動制御実行手段」、「判定手段」、「選択手段」、「演算手段」及び「決定手段」の一例である。本実施形態では、車両10の各種電子制御用のECU100の機能の一部を、車両挙動制御装置の一部として用いている。
次に、車両挙動制御装置の一部としてのECU100が、どのように、VGRS400、EPS500、ECB600及びARS800各々の制御量を決定するのかについて、具体的に説明する。尚、本実施形態では線形2輪モデルを用いて、車両10の挙動を特定又は推定している。
線形2輪モデルを用いた場合、横力のつり合いは、車両10の重量を“m”として、下記式(1)により表わすことができる。
Figure 2012111286
(1)
ここで、βは車体スリップ角であり、γは重心Gまわりのヨーレートであり、Kは前輪コーナリングパワーであり、Kは後輪コーナリングパワーであり、δは前輪舵角であり、δは後輪舵角であり、Vは車速である。また、lは車両重心軸−前輪軸距離であり、lは車両重心軸−後輪軸距離であり、lは前輪軸−後輪軸距離である(図2(a)参照)。
また、重心Gまわりのモーメントのつり合いは、ヨー慣性モーメントを“I”として、下記式(2)により表わすことができる。
Figure 2012111286
(2)
ここで、Fは前輪左右制駆動力差であり、Fは後輪左右制駆動力差である。尚、左右制駆動力差は、図2(b)のように車両10の各車輪に力がかかっている場合、次のように定義される。即ち、前輪左右制駆動力差Fは、右前輪FRに働く制駆動力FfRと左前輪FLに働く制駆動力FfLとの差分として定義される(F=FfR−FfL)。同様に、後輪左右制駆動力差Fは、右後輪RRに働く制駆動力FrRと左後輪RLに働く制駆動力FrLとの差分として定義される(F=FrR−FrL)。
次に、車両10の前輪のキングピン軸まわりのトルクのつり合いは、下記式(3)により表わすことができる。
Figure 2012111286
(3)
ここで、Tsatはセルフアライニングトルクであり、τEPSはEPS500のトルクをキングピン軸まわりに換算したトルクであり、lはキングピンオフセットであり、lはキャスタートレール及びニューマチックトレールの和である(図3参照)。
尚、前輪舵角δは、下記式(4)のように書き換えることができる。
Figure 2012111286
(4)
ここで、Nはステアリングギヤ比であり、δVGRSはVGRS相対角である。
上記式(1)〜(4)をラプラス変換して整理すると、下記式(5)のようになる。
Figure 2012111286
(5)
尚、本実施形態では、定常状態のみを扱うものとする(即ち、ラプラス演算子s=0)。
本実施形態では、上記式(5)の右辺における、VGRS相対角δVGRS、後輪舵角δ、前輪左右制駆動力差F、後輪左右制駆動力差F及びEPSトルクτEPSを制御することにより、目標とする、車体スリップ角β、ヨーレートγ及びセルフアライニングトルクTsatを実現している。尚、目標とする車体スリップ角β等は、例えばLKA制御等により決定される。
上述の如く、式(5)の左辺における変数は3つ(即ち、β、γ、Tsat)であるので、式(5)の右辺における5つの変数(即ち、δVGRS、δ、F、F、τEPS)のうち3つを選択し、選択されなかった2つについては“0”とすれば、制御量を一意に決定することができる。
車両挙動制御装置の一部としてのECU100は、決定された制御量に基づいて、VGRS400、EPS500、ECB600及びARS800のうち2以上の装置を制御することによって、目標とする、車体スリップ角β、ヨーレートγ及びセルフアライニングトルクTsatを実現する。
尚、図2及び図3は、夫々、線形2輪モデルの一例を示す図、及び、キングピン軸まわりのトルクのつり合いの一例を示す図である。
(車両挙動制御処理)
上述の如く構成された車両挙動制御装置において、ECU100が実行する車両挙動制御処理について、図4のフローチャートを参照して説明する。
図4において、例えばLKA制御等により、目標とする、車体スリップ角β、ヨーレートγ及びセルフアライニングトルクTsatが決定されると、ECU100は、該決定された車体スリップ角β等を取得する(ステップS101)。
次に、ECU100は、取得された車体スリップ角β等を実現するために制御する装置を選択すると共に、該選択された装置に係る制御量を式(5)により決定する(ステップS102)。
ここでは、目標車体スリップ角β=0[rad]、目標ヨーレートγ=0.106[rad/s]、目標セルフアライニングトルクTsat=0[Nm]とする。また、ECU100は、式(5)の右辺における5つの変数のうちδVGRS、δ及びFを選択(即ち、VGRS400、ARS800及びECB600のうち前輪FR及びFLに係る機構を選択)したものとする。
次に、ECU100は、選択されたVGRS400、ARS800及びECB600のうち少なくとも一つの装置が故障したか否かを判定する(ステップS103)。少なくとも一つの装置が故障したと判定された場合(ステップS103:Yes)、ECU100は、故障したと判定された装置と切り替え可能な装置を選択する(ステップS104)。
ここでは、ECB600のうち前輪FR及びFLに係る機構が故障したものとする(つまり、前輪左右制駆動力差Fを変更できないものとする)。そして、ECU100は、ECB600のうち前輪FR及びFLに係る機構と切り替え可能な装置として、EPS500及びECB600のうち後輪RR及びRLに係る機構(つまり、後輪左右制駆動力差F)を選択したものとする。
次に、ECU100は、EPS500及びECB600のうち後輪RR及びRLに係る機構を用いて目標とする車体スリップ角β等(即ち、目標車両挙動)を実現する場合に、VGRS400及びARS800各々の当初の制御量からの変化量を演算する(ステップS105)。
具体的には例えば、VGRS400及びARS800各々の当初の制御量が、0.23[rad]及び0.0125[rad]とすると(図5中の点P0参照)、EPS500を用いる場合(図5中の点P1参照)、VGRS400及びARS800各々の制御量は0.075[rad]及び0.017[rad]となり、変化量は、(0.23−0.07)+(0.0125−0.017)となる。
他方、ECB600のうち後輪RR及びRLに係る機構を用いる場合(図5中の点P2参照)、VGRS400及びARS800各々の制御量は0.48[rad]及び0.005[rad]となり、変化量は、(0.23−0.48)+(0.0125−0.005)となる。図5は、VGRS切れ角及びARS切れ角各々の制御量の一例を示す図である。
次に、ECU100は、演算された変化量に基づいて、制御すべき装置を切り替えた際に、故障していない装置の制御量の変化量が小さくなるように、故障した装置と切り替えるべき装置を決定する(ステップS106)。ここでは、ECU100は、ECB600のうち前輪FR及びFLに係る機構に代えて、EPS500を選択する。
続いて、ECU100は、VGRS400、ARS800及びEPS500を夫々制御して目標車両挙動を実現する(ステップS107)。その後、リターンされ処理を停止して待機状態となる。即ち、所定の周期によって一義的に決定される次の処理開始時期に到達するまで、ステップS101の処理の実行を停止して待機状態となる。
このように、本実施形態に係る車両挙動制御装置では、故障した装置を他の装置に切り替える際に、当初選択された装置の制御量の変化量が小さくなるように、故障した装置と切り替えるべき装置が決定される。従って、故障した装置を他の装置に切り替える際に、車両挙動制御に用いている故障していない装置の制御量の変化ができる限り小さい装置と切り替えることで、車両挙動の乱れの発生を抑制することができる。
ステップS103の処理において、故障した装置は無いと判定された場合(ステップS103:No)、ECU100は、ステップS102の処理において選択された装置を制御して、目標車両挙動を実現する(ステップS107)。その後、リターンされ処理を停止して待機状態となる。
本実施形態では、上述の如く、Ff、VGRS及びARSによる車両挙動の制御中に、Ffがフェールした際に、EPS、VGRS及びARSにするか、Fr、VGRS及びARSにするか、選択したが、本発明は、その他、使用する3つのデバイスと切り替えるデバイス全ての組み合わせに対して適用することができる。
本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う車両挙動制御装置もまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
FL、FR、RL、RR…車輪、10…車両、11…プロペラシャフト、12…ステアリングホイル、13…アッパーステアリングシャフト、14…ロアステアリングシャフト、15…ラックバー、16…操舵角センサ、17…操舵トルクセンサ、100…ECU、200…エンジン、300…制駆動力分配装置、310…センターデファレンシャル機構、320…フロントデファレンシャル機構、330…リアデファレンシャル機構、400…VGRSアクチュエータ、500…EPSアクチュエータ、600…ECB、610…ブレーキアクチュエータ、620FL、620FR、620RL、620RR…制動装置、800…ARSアクチュエータ。

Claims (2)

  1. 車両挙動を制御する複数の車両挙動制御手段を備える車両に搭載され、
    前記複数の車両挙動制御手段から2以上の車両挙動制御手段を選択して、前記車両の挙動を制御するように前記選択された車両挙動制御手段を制御する挙動制御実行手段と、
    前記選択された車両挙動制御手段のうち少なくとも一つの車両挙動制御手段が故障したか否かを判定する判定手段と、
    前記少なくとも一つの車両挙動制御手段が故障したと判定された場合、前記複数の車両挙動制御手段のうち、前記挙動制御実行手段により選択されなかった車両挙動制御手段から、前記故障したと判定された車両挙動制御手段と切り替え可能な車両挙動制御手段である予備挙動制御手段を選択する選択手段と、
    前記選択された予備挙動制御手段を用いた場合に、前記選択された車両挙動制御手段のうち、前記故障されたと判定された車両挙動制御手段を除いた車両挙動制御手段に係る制御量の変化量を演算する演算手段と、
    前記演算された変化量に基づいて、前記故障したと判定された車両挙動制御手段と切り替えるべき予備挙動制御手段を決定する決定手段と、
    を備えることを特徴とする車両挙動制御装置。
  2. 前記複数の車両挙動制御手段は、車体スリップ角制御手段、ヨーレート制御手段及びセルフアライニングトルク制御手段を含むことを特徴とする請求項1に記載の車両挙動制御手段。
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