JP2012111272A - ブレード拘束装置、ブレード拘束キット及びブレード拘束方法 - Google Patents

ブレード拘束装置、ブレード拘束キット及びブレード拘束方法 Download PDF

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Abstract


【課題】 ブレード拘束装置の軽量化を図ることである。
【解決手段】 ブレード拘束装置は、下端部が前記ヘリコプターの機体に着脱自在に取り付けられる本体部と、本体部の上部に設けられ、一対のブレードのうち、一方のブレードを拘束する第一拘束部と、体部が機体に取り付けられた際に、機体の左右軸に平行な軸周りに本体部を回転自在とする回転機構とを備えている。一方のブレードが機体の長さ方向に沿って配置された後、回転機構によって本体部を機体に対して傾いた状態から起立した状態まで回転させる際に、当該回転の途中から第一拘束部が一方のブレードの下端部を摺擦しながら徐々に上昇させて、起立した状態になると一方のブレードを所定の高さに配置する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ブレード拘束装置、ブレード拘束キット及びブレード拘束方法に係り、特にヘリコプターに備わるブレードを折り畳んだ際に用いられるブレード拘束装置、ブレード拘束キット及びブレード拘束方法に関する。
例えばメインローターのブレードを3枚以上備えたヘリコプターにおいては、艦載した際にブレードを折り畳んで全体としての収容スペースを小さくする必要がある。そして、折り畳んだブレード同士が、船上での揺れによって干渉してしまうことを防止すべく、従来では、ブレード同士を拘束するブレード拘束装置が用いられている(例えば特許文献1参照)。
以下、従来のブレード拘束装置について具体的に説明する。図25はヘリコプターHの機首に取り付けられるブレード拘束装置300Aを示す斜視図である。また、図26はヘリコプターHのテールブームに取り付けられるブレード拘束装置300Bを示す斜視図である。
図25及び図26に示すようにブレード拘束装置300A,300Bには、ヘリコプターHの機首h若しくはテールブームtに係合する台座部301と、台座部301から上方に延出する中空の一対の支柱部302,303と、一対の支柱部302,303に掛け渡された梁部304と、梁部304から上方に延びる中間支柱305と、中間支柱305に支持されて互いに異なる方向に水平に延在した一対のブレード固定部306,307と、一対の支柱部302,303によって昇降自在に支持されて、各ブレード固定部306,307にそれぞれ接離する接離部308,309とが備えられている。接離部308,309には、リンク機構310,311が連結されていて、このリンク機構310,311の把握部312,313が作業者に操作されることで、リンク機構310,311を介して接離部308,309が昇降し、ブレード固定部306,307に接離するようになっている。接離部308,309の上部にブレードが配置された状態で接離部308,309が昇降することでブレードの上下方向の位置が調整される。つまり、接離部308,309及びリンク機構310,311がブレードの位置調整機構として機能するようになっている。
次に、これらのブレード拘束装置300A,300Bを用いたブレードの拘束方法について説明する。
まず、図27に示すようにヘリコプターHのメインローターのブレードBを、折り畳み前の状態で機首に対して斜め45度前方の位置に配置する。配置後、ブレード拘束装置300A,300Bを機首h及びテールブームtに設置する。このとき、接離部308,309は、最も下降した状態となっている。
次に、図28に示すように、上端部に貫通口401を有するブレード保持器具400を準備し、作業者は、ブレード保持器具400の貫通口401内にブレードBを入れて回転させ、各ブレード拘束装置300A,300Bにおける一方のブレード固定部306の下方にのみブレードBを配置する。そして、作業者は、リンク機構310の把握部312を操作して、一方のブレード固定部306に対応する接離部308を上昇させて、接離部308及びブレード固定部306によってブレードBをロックする。このとき、ブレードBが上昇するため、ブレードBの折り畳みを規制しているエクスパンダブルボルト(図視省略)が取り外せる位置まで、ブレードBが移動する。移動後、作業者はエクスパンダブルボルトを取り外して、ブレードBを折り畳み可能な状態にする。
次いで、作業者は、図29に示すように拘束されていないブレードBを、ブレード保持器具400の貫通口401内に入れて回転させ、図30に示すように各ブレード拘束装置300A,300Bにおける他方のブレード固定部307の下方にブレードBを配置する。そして、作業者は、リンク機構311の把握部313を操作して、他方のブレード固定部307に対応する接離部309を上昇させて、接離部309及びブレード固定部307によってブレードBをロックする。これにより、ブレードBの拘束が完了する。
米国特許第5211538号明細書
近年においては、折り畳み作業の効率化を図るべく、ブレード拘束装置自体の軽量化が望まれている。特に、ブレード位置調整機構においては、ブレードを支えて昇降するだけでなく、拘束後においても強固に拘束し続けなければならない。このため一定以上の剛性が求められるのが実状であり、重量がかさばる一因となっていた。
このため、本発明の課題は、ブレード位置調整機構を用いなくともブレードの高さ位置を調整することを可能とし、ブレード位置調整機構を省略することでブレード拘束装置の軽量化を図ることである。
請求項1記載の発明は、
ヘリコプターのブレードを拘束するブレード拘束装置において、
下端部が前記ヘリコプターの機体に着脱自在に取り付けられる本体部と、
前記本体部の上部に設けられ、一対の前記ブレードのうち、一方のブレードを拘束する第一拘束部と、
前記本体部が前記機体に取り付けられた際に、前記機体の左右軸に平行な軸周りに前記本体部を回転自在とする回転機構とを備え、
前記一方のブレードが前記機体の長さ方向に沿って配置された後、前記回転機構によって前記本体部を前記機体に対して傾いた状態から起立した状態まで回転させる際に、当該回転の途中から前記第一拘束部が前記一方のブレードの下端部を摺擦しながら徐々に上昇させて、前記起立した状態になると前記一方のブレードを所定の高さに配置することを特徴としている。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のブレード拘束装置において、
前記第一拘束部には、前記一方のブレードの下端部を摺擦することに連動して回転するローラ部が設けられていることを特徴としている。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載のブレード拘束装置において、
前記本体部が前記起立した状態からさらに回転して傾倒してしまうことを防止する傾倒防止部材を備えることを特徴としている。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載のブレード拘束装置において、
前記第一拘束部に隣接するように、前記本体部の上部に設けられ、前記一対の前記ブレードのうち、他方のブレードを拘束する第二拘束部をさらに有することを特徴としている。
請求項5記載の発明は、
ヘリコプターのブレードを拘束するブレード拘束装置と、
前記ヘリコプターの機体に設置された前記ブレード拘束装置まで、前記ブレードを回転させるためのブレード保持器具とを備え、
前記ブレード拘束装置は、
下端部が前記ヘリコプターの機体に着脱自在に取り付けられる本体部と、
前記本体部の上部に設けられ、一対の前記ブレードのうち、一方のブレードを拘束する第一拘束部と、
前記第一拘束部に隣接するように前記本体部の上部に設けられ、前記一対の前記ブレードのうち、他方のブレードを拘束する第二拘束部と、
前記本体部が前記機体に取り付けられた際に、前記機体の左右軸に平行な軸周りに前記本体部を回転自在とする回転機構とを備え、
前記ブレード保持器具により前記一方のブレードが前記機体の長さ方向に沿って配置された後、前記回転機構によって前記本体部を前記機体に対して傾いた状態から起立した状態まで回転させる際に、当該回転の途中から前記第一拘束部が前記一方のブレードの下端部を摺擦しながら徐々に上昇させて、前記起立した状態になると前記一方のブレードを所定の高さに配置することを特徴としている。
請求項6記載の発明は、請求項5記載のブレード拘束キットにおいて、
前記第一拘束部には、前記一方のブレードの下端部を摺擦することに連動して回転するローラ部が設けられていることを特徴としている。
請求項7記載の発明は、請求項5又は6記載のブレード拘束キットにおいて、
前記本体部が前記起立した状態からさらに回転して傾倒してしまうことを防止する傾倒防止部材を備えることを特徴としている。
請求項8記載の発明は、請求項5〜7のいずれか一項に記載のブレード拘束キットにおいて、
前記ブレード拘束装置は、
前記第一拘束部に隣接するように、前記本体部の上部に設けられ、前記一対の前記ブレードのうち、他方のブレードを拘束する第二拘束部をさらに有することを特徴としている。
請求項9記載の発明は、請求項5〜8のいずれか一項に記載のブレード拘束キットにおいて、
前記ブレード保持器具の上端部には、前記ブレードに係合するため上方が開口された凹部が形成されていることを特徴としている。
請求項10記載の発明は、請求項5〜9のいずれか一項に記載のブレード拘束キットにおいて、
前記ヘリコプターの機首側に設置される前記ブレード拘束装置と、前記ヘリコプターのテールブームに設置される前記ブレード拘束装置とを備えていることを特徴としている。
請求項11記載の発明は、
ヘリコプターのブレードを拘束するブレード拘束装置を用いて前記ブレードを拘束するブレード拘束方法において、
前記ブレード拘束装置は、
下端部が前記ヘリコプターの機体に着脱自在に取り付けられる本体部と、
前記本体部の上部に設けられ、一対の前記ブレードのうち、一方のブレードを拘束する第一拘束部と、
前記第一拘束部に隣接するように前記本体部の上部に設けられ、前記一対の前記ブレードのうち、他方のブレードを拘束する第二拘束部と、
前記本体部が前記機体に取り付けられた際に、前記機体の左右軸に平行な軸周りに前記本体部を回転自在とする回転機構とを備え、
前記一方のブレードを前記機体の長さ方向に沿って配置した後、前記回転機構によって前記本体部を前記機体に対して傾いた状態から起立した状態まで回転させる際に、当該回転の途中から前記第一拘束部が前記一方のブレードの下端部を摺擦しながら徐々に上昇させて、前記起立した状態になると前記一方のブレードを所定の高さに配置してから、前記第一拘束部で前記一方のブレードを拘束し、
前記一方のブレードの拘束後、前記他方のブレードを前記第二拘束部まで回転させてから、前記第二拘束部で前記他方のブレードを拘束することを特徴としている。
請求項12記載の発明は、請求項11記載のブレード拘束方法において、
前記第一拘束部には、前記一方のブレードの下端部を摺擦することに連動して回転するローラ部が設けられていることを特徴としている。
請求項13記載の発明は、請求項11又は12記載のブレード拘束方法において、
前記本体部が前記起立した状態からさらに回転して傾倒してしまうことを防止する傾倒防止部材を備えることを特徴としている。
本発明によれば、ブレード位置調整機構を用いなくともブレードの高さ位置を調整することができるので、ブレード位置調整機構を省略することが可能となり、結果的にブレード拘束装置を軽量化することができる。
本実施形態に係るブレード拘束装置によってヘリコプターのメインローターのブレードを拘束した状態を示す斜視図である。 本実施形態に係る第一ブレード拘束装置の概略構成を示す斜視図である。 本実施形態に係る第一ブレード拘束装置の概略構成を示す正面図である。 本実施形態に係る第一ブレード拘束装置の概略構成を示す側面図である。 図2の第一ブレード拘束装置に備わる第一拘束部及び第二拘束部の概略構成を示す正面図である。 図5の第一拘束部に備わる第一規制部材がブレードを規制することのできる位置に配置された状態を示す斜視図である。 図5の第一拘束部に備わる後縁用ローラの概略構成を示す側面図である。 図7の後縁用ローラが退避位置にある状態を示す側面図である。 図5の第二拘束部に備わる第二規制部材の概略構成を示す側面図である。 図9の第二規制部材が退避位置にある状態を示す側面図である。 本実施形態に係る第二ブレード拘束装置の概略構成を示す斜視図である。 本実施形態に係る第二ブレード拘束装置の概略構成を示す側面図である。 図11の第二ブレード拘束装置に備わる保持片の概略構成を示す斜視図である。 本実施形態に係るブレードの拘束方法の一工程を示す斜視図である。 本実施形態に係るブレードの拘束方法の一工程を示す斜視図である。 本実施形態に係るブレードの拘束方法の一工程を示す斜視図である。 本実施形態に係るブレードの拘束方法の一工程を示す側面図である。 本実施形態に係るブレードの拘束方法の一工程を示す側面図である。 本実施形態に係るブレードの拘束方法の一工程を示す斜視図である。 本実施形態に係るブレードの拘束方法の一工程を示す斜視図である。 本実施形態に係るブレードの拘束方法の一工程を示す斜視図である。 本実施形態に係るブレードの拘束方法の一工程を示す斜視図である。 本実施形態に係るブレードの拘束方法の一工程を示す斜視図である。 本実施形態に係るブレードの拘束方法の一工程を示す斜視図である。 ヘリコプターの機首に取り付けられる従来のブレード拘束装置の概略構成を示す斜視図である。 ヘリコプターのテールブームに取り付けられる従来のブレード拘束装置の概略構成を示す斜視図である。 従来のブレードの拘束方法の一工程を示す斜視図である。 従来のブレードの拘束方法の一工程を示す斜視図である。 従来のブレードの拘束方法の一工程を示す斜視図である。 従来のブレードの拘束方法の一工程を示す斜視図である。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
図1は、本実施形態に係るブレード拘束装置によってヘリコプターのメインローターのブレードを拘束した状態を示す斜視図である。この図1に示すように、4枚あるブレードBは、機首h側に設置された第一ブレード拘束装置10と、テールブームt側に設置された第二ブレード拘束装置20とによって、それぞれ二枚ずつ拘束されている。これら第一ブレード拘束装置10と、第二ブレード拘束装置20とに対してブレードBを移動させるには、機体に設置された各ブレード拘束装置10,20までブレードBを回転させるためのブレード保持器具30が用いられる。このブレード保持器具30の上端部には、ブレードBに係合するため上方が開口された凹部31が形成されている。
これら第一ブレード拘束装置10、第二ブレード拘束装置20及びブレード保持器具30が、本発明に係るブレード拘束キット1に含まれる。
次に、第一ブレード拘束装置10について詳細に説明する。図2は第一ブレード拘束装置10の概略構成を示す斜視図であり、図3は第一ブレード拘束装置10の正面図、図4は第一ブレード拘束装置10の側面図である。これら図2〜図4に示すように、第一ブレード拘束装置10には、本体部11と、本体部11の上部に設けられ、一対のブレードBのうち、一方のブレードBを拘束する第一拘束部12と、第一拘束部12に隣接するように前記本体部11の上部に設けられ、一対のブレードBのうち、他方のブレードBを拘束する第二拘束部13と、第一拘束部12による拘束を開閉する開閉レバー14と、本体部11の傾倒を防止する傾倒防止部材15とが備えられている。
本体部11は、一対の脚部111,112と、一対の脚部111,112間に掛け渡された梁部113とを備えている。一対の脚部111,112のうち、一方の脚部111は直線状に形成されている。他方の脚部112は下端部から梁部113までは一方の脚部111に対して平行で、梁部113から上部は一方の脚部111との間隔が徐々に狭まるように内側に傾斜している。一対の脚部111,112の下端部には、ヘリコプターHの機首hに対して着脱自在に係合する係合部114が形成されている。係合部114は所定の間隔を空けた一対のリブ115を備えており、一対のリブ115には、それぞれ軸孔116が形成されている。ヘリコプターHの機首hには、一対のリブ115に挟まれる軸受け117が取り付けられていて、この軸受け117の軸孔118と、一対のリブ115の軸孔116内に回転軸119を挿通することで、係合部114と軸受け117とが着脱自在に係合する。係合後においては、回転軸119を中心に本体部11が回転可能な状態となる。係合時における回転軸119の延在方向は、ヘリコプターHの機体の長さ方向である前後軸(X方向)に対して直交するように左右軸方向(Y方向)に配置されているので、本体部11は、機体の左右軸(Y方向)に平行な軸周りに回転することになる。つまり、係合部114及び軸受け117が本発明に係る回転機構である。
図5は、第一拘束部12及び第二拘束部13の概略構成を示す正面図である。図5に示すように、第一拘束部12は、一対の脚部111,112の上端部に固定されている。第一拘束部12には、上方が開放された第一ブレード支持部121が設けられている。第一ブレード支持部121には、Y方向に沿った回転軸を有するローラ部122が設けられている。このローラ部122は、一方のブレードBの下端部を摺擦することに連動して回転するようになっている。このローラ部122の表面には、ブレードBを保護するための保護シートが貼付されている。保護シートとしては例えば、フェルト等の布や、ゴムが挙げられる。
本体部11が機体に対して起立状態となったときのローラ部122の高さ位置は、当該ローラ部122がブレードBの下端部を支持すると、支持していない場合のブレードBの高さよりも高位置に設定されている。具体的には、ブレードBの折り畳みを規制しているエクスパンダブルボルト(図視省略)が取り外し可能となる位置まで、ブレードBを上昇させる位置に、ローラ部122の上端部の高さ位置が設定されている。
また、第一ブレード支持部121における内側端部には、一方のブレードBの前縁に接触する前縁用ローラ123が設けられている。この前縁用ローラ123の回転軸はZ方向に沿っており、その表面には保護シートが貼付されている。
また、前縁用ローラ123の上部には、ブレードBを拘束するための第一規制部材124が回転自在に設けられている。第一規制部材124は、前縁用ローラ123の内部を貫通して、第一ブレード支持部121の内側端部の下方まで延びた回転軸125に連結されている。この回転軸125は、開閉レバー14の上端部に連結されていて、開閉レバー14が操作されることで回転するようになっている。図2では第一規制部材124が開放された状態を示しており、図6では第一規制部材124がブレードBを規制することのできる位置に配置された状態を示している。
第一ブレード支持部121における外側端部には、一方のブレードBの後縁に接触する後縁用ローラ127が設けられている。図7は後縁用ローラの概略構成を示す側面図である。この図7に示すように、後縁用ローラ127は、3つ配列されており、それぞれZ方向に沿う回転軸を有している。後縁用ローラ127のそれぞれの表面には、保護シートが貼付されている。なお、ブレードBの後縁が前縁よりも細く破損しやすいため、後縁用ローラ127を複数設けることで、ブレードBの後縁にかかる応力を分散させ、ブレードBの破損を防止している。
そして、3つの後縁用ローラ127は、ローラ支持部128によって下方に退避するように、回転自在に支持されている。ローラ支持部128は、バネ等の付勢手段(図視省略)によって、図7に示す通常状態に維持されているが、ローラ支持部128に取り付けられたヒモ129が下方に引っ張られることで図8に示す退避位置まで回転するようになっている。また、3つの後縁用ローラ127は、中央の後縁用ローラ127を中心にして全体として水平方向に沿って回転するようになっている(図7中、矢印C参照)。ブレードBが水平面に沿って傾いたとしても、3つの後縁用ローラ127がその傾きに追従して回転するために、常にブレードBの後縁が3つの後縁用ローラ127によって支えられることになる。
第二拘束部13は、図5に示すように、脚部112を挟んで第一拘束部12とは反対側に配置されている。第二拘束部13は、第一ブレード支持部121の下方で、一対の脚部111,112間に掛け渡されるとともに脚部112側から水平に延び出た第二ブレード支持部131を備えている。この第二ブレード支持部131の上部には、第二ブレード支持部131に対して所定の間隔を空けて配置され、第二ブレード支持部131上のブレードBを覆うカバー部132が設けられている。
また、第二ブレード支持部131の外側端部には、第二ブレード支持部131とカバー部132との間隔内に収容されたブレードBを拘束するための第二規制部材133が設けられている。図9は、第二規制部材133の概略構成を示す側面図である。この図9に示すように、第二規制部材133は、回転自在に第二ブレード支持部131に支持されていて、規制時においてはバネ等の付勢手段(図視省略)によって、図9に示す通常状態に維持されている。そして、ブレードBを前記間隔に収めるときや、この間隔から離脱させるときには、第二規制部材133に取り付けられたヒモ134が下方に引っ張られることで図10に示す退避位置まで回転して、ブレードBに干渉しないようになっている。
また、図9及び図10に示すように、第二ブレード支持部131の上面131aは、ブレードBの撓みに応じた傾斜面となっている。この第二ブレード支持部131の上面131aの位置は、第一ブレード支持部121のローラ部122よりも下方に配置されている。第二ブレード支持部131の上面131aとローラ部122との高低差は、第一拘束部12で一方のブレードBを支持した際に、当該位置における他方のブレードBの撓みによる下降を考慮して決定されている。
そして、第二ブレード支持部131の上面131aや、カバー部132の下面132a、第二ブレード支持部131とカバー部132との間隔における奥側の面131bには、保護シートが貼付されている。
図2及び図4に示すように、傾倒防止部材15は、伸縮自在であり、本体部11の脚部111の上部に上端部が回転自在に支持されている。この傾倒防止部材15の下端部には、ヘリコプターHの機体に係止される係止部151が設けられている。
次に、第二ブレード拘束装置20について詳細に説明する。図11は第二ブレード拘束装置20の概略構成を示す斜視図であり、図12は第二ブレード拘束装置20の側面図である。これら図11及び図12に示すように、第二ブレード拘束装置20には、本体部21と、本体部21の上部に設けられ、一対のブレードBのうち、一方のブレードBを拘束する第一拘束部22と、第一拘束部22に隣接するように前記本体部21の上部に設けられ、一対のブレードBのうち、他方のブレードBを拘束する第二拘束部23と、第一拘束部22による拘束を開閉する開閉レバー24と、本体部21の傾倒を防止する傾倒防止部材25とが備えられている。なお、第一拘束部22及び第二拘束部23の各部においては第一ブレード拘束装置10の第一拘束部12及び第二拘束部13の各部と同一であるので、同一の符号を付してその説明を省略する。
本体部21は、一対の脚部211,212と、一対の脚部211,212間に掛け渡された梁部213とを備えている。一対の脚部211,212のうち、一方の脚部211は略直線状に形成されている。他方の脚部212は下端部から梁部213までは一方の脚部211に対して平行で、梁部213から上部は一方の脚部211との間隔が徐々に狭まるように内側に傾斜している。一対の脚部211の上部には、伸縮自在な傾倒防止部材25の上端部が回転自在に軸支されている。そして、一方の脚部211の下端部には、所定の間隔を空けて傾倒防止部材25の下端部を保持する保持片214が設けられている。
図13は、保持片214の概略構成を示す斜視図である。この図13に示すように、保持片214の下端部には一対の軸支部215が設けられている。この軸支部215には、ヘリコプターHのテールブームtの一側面に装着されたX方向に沿う軸片216に係合する凹部217が形成されている。この凹部217に軸片216が係合することで、軸片216を中心に保持片214が機体の左右軸(Y軸)に平行な軸周りに回転自在となる。
一方の脚部211の下端部及び傾倒防止部材25の下端部には、保持片214に対して回転自在に支持された回転支持部218が形成されている。回転支持部218は所定の間隔を空けた一対のリブ219を備えている。保持片214の上部には、一対のリブ219に挟まれる軸受け220が取り付けられていて、この軸受け220に対して、一対のリブ219が軸支されることで、一方の脚部211及び傾倒防止部材25が回転可能な状態となる。
他方の脚部212の下端部にも回転支持部218が形成されている。ヘリコプターHのテールブームtの他側面には、他方の脚部212の回転支持部218に係合する軸受け117が取り付けられている。この軸受け117の軸孔118と、一対のリブ219の軸孔内に回転軸119を挿通することで、他方の脚部212の回転支持部218と軸受け117とが着脱自在に係合する。係合後においては、回転軸119を中心に他方の脚部212が回転可能な状態となる。
テールブームtの一側面の軸片216に保持片214を係合させるとともに、テールブームtの他側面の軸受け117に他方の脚部212の回転支持部218を係合させると、一対の脚部211,212及び傾倒防止部材25それぞれの回転支持部218の回転軸は、ヘリコプターHの機体の前後軸方向(X方向)に対して直交する左右軸方向(Y方向)に配置される。これにより、本体部21は、機体の左右軸(Y軸)に平行な軸周りに回転することになる。つまり、テールブームtに装着された軸片216及び軸受け117と、一対の脚部211,212及び傾倒防止部材25それぞれの回転支持部218と、保持片214とが本発明に係る回転機構である。
次に、上述したブレード拘束キット1を用いたブレード拘束方法について説明する。
まず、図14に示すようにヘリコプターHのメインローターの4つのブレードBのうち、対向する2つのブレードBを、折り畳み前の状態で機体の前後軸方向(X方向)に沿うように配置する。このとき、作業者は、ブレード保持器具30の上端部にある凹部31にブレードBを係合させた状態で、ブレード保持器具30を持って移動することで、ブレードBを回転させる。
機体の長さ方向に沿うように配置された2つのブレードBがそれぞれ第一ブレード拘束装置10及び第二ブレード拘束装置20の第一拘束部12,21に先に拘束され、残りの2つのブレードBが第一ブレード拘束装置10及び第二ブレード拘束装置20の第二拘束部13,23に後に拘束される。以下、便宜上、先に拘束されるブレードBを第一ブレードB1と称し、後に拘束されるブレードBを第二ブレードB2と称す。
次いで、第一ブレード拘束装置10及び第二ブレード拘束装置20をヘリコプターHの機体に装着する。先に、第一ブレード拘束装置10を装着する場合について説明する。
図15に示すように、作業者は、予めヘリコプターHの機首hに取り付けられた軸受け117を、第一ブレード拘束装置10の一対のリブ115で挟み、軸受け117の軸孔118と、一対のリブ115の軸孔116内に回転軸119を挿通する。これにより、第一ブレード拘束装置10の本体部11が、機体の左右軸(Y軸)に平行な軸周りに回転可能な状態となる。
その後、作業者は、開閉レバー14を操作して第一規制部材124を開放させ、第一ブレード支持部121の上方を開放させてから、図16及び図17に示す通り、起立するように本体部11を回転させる。なお、回転前あるいは回転途中においては、傾倒防止部材15を伸ばして、係止部151を機体に係止させておく。傾倒防止部材15は、本体部11の回転に連動して徐々に短くなり、本体部11が起立状態になると最も短くなる。傾倒防止部材15が最も短くなることで、本体部11のそれ以上の回転が規制されて、ヘリコプターHの胴体b側に倒れてしまうことが防止される。
また、図16及び図17に示すように、本体部11を機体に対して傾いた状態から起立した状態まで回転させる際には、当該回転の途中から第一拘束部12のローラ部122が第一ブレードB1の下端部を摺擦しながら徐々に上昇する。この摺擦時においては、第一ブレードB1の前縁は前縁用ローラ123により摺擦されている。
そして、図18及び図19に示すように本体部11が起立した状態になると、ローラ部122は所定の高さ(エクスパンダブルボルトが取り外し可能となる高さ)に第一ブレードB1を配置することになる。そして、作業者は開閉レバー14を操作して、第一ブレードB1を規制することのできる位置に第一規制部材124を配置すれば、第一ブレード拘束装置10による第一ブレードB1の拘束が完了する。
次に、第二ブレード拘束装置20を装着する場合について説明する。
まず、作業者は、図20に示すように、予めヘリコプターHのテールブームtの一側面に装着された軸片216に対して、第二ブレード拘束装置20の保持片214を係合させる。これにより、第二ブレード拘束装置20の本体部21が、機体の左右軸(Y軸)に平行な軸周りに回転可能な状態となる。
その後、作業者は、第二ブレード拘束装置20の他方の脚部212が、テールブームtをまたぐように、本体部21を回転させる。このとき、第一ブレードB1との干渉を防止すべく、傾倒防止部材25を伸ばして、本体部21をテールブームtに対して傾倒した状態で回転させる。
図21に示すように、回転後、予めテールブームtの他側面に装着された軸受け117に対して、他方の脚部212の回転支持部218を回転自在に係止する。具体的には、回転支持部218の一対のリブ219で、軸受け117を挟んでから、軸受け117の軸孔118と、一対のリブ219の軸孔内に回転軸119を挿通する。これにより、第二ブレード拘束装置20の本体部21は、機体の左右軸(Y軸)に平行な軸周りに回転自在な状態となる。
そして、作業者は、開閉レバー24を操作して第二ブレード拘束装置20の第一規制部材124を開放させ、第一ブレード支持部121の上方を開放させてから、起立するように本体部21を回転させる。この回転に連動して傾倒防止部材25は徐々に短くなり、本体部21が起立状態になると最も短くなる。傾倒防止部材25が最も短くなることで、本体部21のそれ以上の回転が規制されて、ヘリコプターHの胴体b側に倒れてしまうことが防止される。
そして、この回転時においても、第一ブレード拘束装置10の場合と同様に、回転の途中から第一拘束部12のローラ部122が第一ブレードB1の下端部を摺擦しながら徐々に上昇する。そして、図22に示すように本体部21が起立した状態になると、ローラ部122は所定の高さ(エクスパンダブルボルトが取り外し可能となる高さ)に第一ブレードB1を配置することになる。そして、作業者は開閉レバー24を操作して、第一ブレードB1を規制することのできる位置に第一規制部材124を配置すれば、第二ブレード拘束装置20による第一ブレードB1の拘束が完了する。
図23に示すように、一対の第一ブレードB1がそれぞれ拘束されると、作業者は、エクスパンダブルボルトを取り外して、ブレード保持器具30の上端部にある凹部31に第二ブレードB2を係合させた状態で、ブレード保持器具30を持って移動することで、図24に示すように、第二ブレードB2を回転させる。この回転に連動して、第一ブレードB1は引っ張られて水平方向に沿って傾くことになるが、第一ブレード拘束装置10の前縁用ローラ123及び後縁用ローラ127によって第一ブレードB1の前縁及び後縁が保護されている。
そして、回転によって、一対の第二ブレードB2がそれぞれ第一ブレード拘束装置10の第二拘束部13と第二ブレード拘束装置20の第二拘束部23とに接近する前に、作業者は、第二規制部材133を退避位置まで移動させておく。その後、作業者は、さらに一対の第二ブレードB2を回転させて、第二拘束部13,23の各第二ブレード支持部131と、カバー部132との間に第二ブレードB2を進入させる。進入後においては、作業者は第二規制部材133を通常状態まで復帰させておき、第二ブレードB2の拘束を完了する(図1参照)。
以上のように、本実施形態によれば、第一ブレード拘束装置10及び第二ブレード拘束装置20の本体部11,21を機体に対して傾いた状態から起立した状態まで回転させる際に、当該回転の途中から第一拘束部12が第一ブレードB1の下端部を摺擦しながら徐々に上昇させて、起立した状態になると第一ブレードB1を所定の高さに配置しているので、従来必要であったブレード位置調整機構がなくとも第一ブレードB1の高さ位置を調整することができる。ブレード位置調整機構が省略できれば、結果的にブレード拘束装置10,20の軽量化を実現することができる。
軽量化が図られると、拘束作業者や機体への装着作業が容易になり、ブレードBの折り畳みに必要な人員や、時間を削減することが可能となる。
また、第一拘束部12,22には、第一ブレードB1の下端部を摺擦することに連動して回転するローラ部122が設けられているので、スムーズな摺擦が可能となるだけでなく、第一ブレードB1の下端部が擦れて摩耗してしまうことも防止することができる。
さらに、本体部11,21が起立した状態からさらに回転して傾倒してしまうことを防止する傾倒防止部材15,25が備えられているので、拘束作業中にブレード拘束装置10,20が傾倒してヘリコプターHの胴体bにぶつかってしまうことを防止することができる。
また、ブレード保持器具30の上端部には、ブレードBに係合するため上方が開口された凹部31が形成されているので、ブレードBの途中からでも直接下から凹部31内にブレードBを係合することができる。したがって、従来のようにブレードBの先端からブレード保持器具の貫通口内に挿通する場合と比べて、ブレード保持器具30とブレードBとの係合作業の自由度を高めることができる。特に、艦上に載ったヘリコプターHでは、ブレードBの先端部が海上にある場合も想定されるが、本実施形態のブレード保持器具30であれば、ブレードBの先端部の位置を気にせずともブレードBを保持することが可能である。
なお、本発明は上記実施形態に限らず適宜変更可能である。以下の説明においては、上記実施形態と同一部分においては同一符号を付し、その説明を省略する。
1 ブレード拘束キット
10 第一ブレード拘束装置(ブレード拘束装置)
11 本体部
12 第一拘束部
13 第二拘束部
14 開閉レバー
15 傾倒防止部材
20 第二ブレード拘束装置(ブレード拘束装置)
21 本体部
22 第一拘束部
23 第二拘束部
24 開閉レバー
25 傾倒防止部材
30 ブレード保持器具
31 凹部
111 脚部
112 脚部
113 梁部
114 係合部(回転機構)
115 リブ
116 軸孔
117 軸受け(回転機構)
118 軸孔
119 回転軸
121 第一ブレード支持部
122 ローラ部
123 前縁用ローラ
124 第一規制部材
125 回転軸
127 後縁用ローラ
128 ローラ支持部
129 ヒモ
131 第二ブレード支持部
131a 上面
131b 面
132 カバー部
132a 下面
133 第二規制部材
134 ヒモ
151 係止部
211 脚部
212 脚部
213 梁部
214 保持片(回転機構)
215 軸支部
216 軸片(回転機構)
217 凹部
218 回転支持部(回転機構)
219 リブ
220 軸受け
B ブレード
b 胴体
H ヘリコプター
h 機首
t テールブーム

Claims (13)

  1. ヘリコプターのブレードを拘束するブレード拘束装置において、
    下端部が前記ヘリコプターの機体に着脱自在に取り付けられる本体部と、
    前記本体部の上部に設けられ、一対の前記ブレードのうち、一方のブレードを拘束する第一拘束部と、
    前記本体部が前記機体に取り付けられた際に、前記機体の左右軸に平行な軸周りに前記本体部を回転自在とする回転機構とを備え、
    前記一方のブレードが前記機体の長さ方向に沿って配置された後、前記回転機構によって前記本体部を前記機体に対して傾いた状態から起立した状態まで回転させる際に、当該回転の途中から前記第一拘束部が前記一方のブレードの下端部を摺擦しながら徐々に上昇させて、前記起立した状態になると前記一方のブレードを所定の高さに配置することを特徴とするブレード拘束装置。
  2. 請求項1記載のブレード拘束装置において、
    前記第一拘束部には、前記一方のブレードの下端部を摺擦することに連動して回転するローラ部が設けられていることを特徴とするブレード拘束装置。
  3. 請求項1又は2記載のブレード拘束装置において、
    前記本体部が前記起立した状態からさらに回転して傾倒してしまうことを防止する傾倒防止部材を備えることを特徴とするブレード拘束装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のブレード拘束装置において、
    前記第一拘束部に隣接するように、前記本体部の上部に設けられ、前記一対の前記ブレードのうち、他方のブレードを拘束する第二拘束部をさらに有することを特徴とするブレード拘束装置。
  5. ヘリコプターのブレードを拘束するブレード拘束装置と、
    前記ヘリコプターの機体に設置された前記ブレード拘束装置まで、前記ブレードを回転させるためのブレード保持器具とを備え、
    前記ブレード拘束装置は、
    下端部が前記ヘリコプターの機体に着脱自在に取り付けられる本体部と、
    前記本体部の上部に設けられ、一対の前記ブレードのうち、一方のブレードを拘束する第一拘束部と、
    前記第一拘束部に隣接するように前記本体部の上部に設けられ、前記一対の前記ブレードのうち、他方のブレードを拘束する第二拘束部と、
    前記本体部が前記機体に取り付けられた際に、前記機体の左右軸に平行な軸周りに前記本体部を回転自在とする回転機構とを備え、
    前記ブレード保持器具により前記一方のブレードが前記機体の長さ方向に沿って配置された後、前記回転機構によって前記本体部を前記機体に対して傾いた状態から起立した状態まで回転させる際に、当該回転の途中から前記第一拘束部が前記一方のブレードの下端部を摺擦しながら徐々に上昇させて、前記起立した状態になると前記一方のブレードを所定の高さに配置することを特徴とするブレード拘束キット。
  6. 請求項5記載のブレード拘束キットにおいて、
    前記第一拘束部には、前記一方のブレードの下端部を摺擦することに連動して回転するローラ部が設けられていることを特徴とするブレード拘束キット。
  7. 請求項5又は6記載のブレード拘束キットにおいて、
    前記本体部が前記起立した状態からさらに回転して傾倒してしまうことを防止する傾倒防止部材を備えることを特徴とするブレード拘束キット。
  8. 請求項5〜7のいずれか一項に記載のブレード拘束キットにおいて、
    前記ブレード拘束装置は、
    前記第一拘束部に隣接するように、前記本体部の上部に設けられ、前記一対の前記ブレードのうち、他方のブレードを拘束する第二拘束部をさらに有することを特徴とするブレード拘束キット。
  9. 請求項5〜8のいずれか一項に記載のブレード拘束キットにおいて、
    前記ブレード保持器具の上端部には、前記ブレードに係合するため上方が開口された凹部が形成されていることを特徴とするブレード拘束キット。
  10. 請求項5〜9のいずれか一項に記載のブレード拘束キットにおいて、
    前記ヘリコプターの機首側に設置される前記ブレード拘束装置と、前記ヘリコプターのテールブームに設置される前記ブレード拘束装置とを備えていることを特徴とするブレード拘束キット。
  11. ヘリコプターのブレードを拘束するブレード拘束装置を用いて前記ブレードを拘束するブレード拘束方法において、
    前記ブレード拘束装置は、
    下端部が前記ヘリコプターの機体に着脱自在に取り付けられる本体部と、
    前記本体部の上部に設けられ、一対の前記ブレードのうち、一方のブレードを拘束する第一拘束部と、
    前記第一拘束部に隣接するように前記本体部の上部に設けられ、前記一対の前記ブレードのうち、他方のブレードを拘束する第二拘束部と、
    前記本体部が前記機体に取り付けられた際に、前記機体の左右軸に平行な軸周りに前記本体部を回転自在とする回転機構とを備え、
    前記一方のブレードを前記機体の長さ方向に沿って配置した後、前記回転機構によって前記本体部を前記機体に対して傾いた状態から起立した状態まで回転させる際に、当該回転の途中から前記第一拘束部が前記一方のブレードの下端部を摺擦しながら徐々に上昇させて、前記起立した状態になると前記一方のブレードを所定の高さに配置してから、前記第一拘束部で前記一方のブレードを拘束し、
    前記一方のブレードの拘束後、前記他方のブレードを前記第二拘束部まで回転させてから、前記第二拘束部で前記他方のブレードを拘束することを特徴とするブレード拘束方法。
  12. 請求項11記載のブレード拘束方法において、
    前記第一拘束部には、前記一方のブレードの下端部を摺擦することに連動して回転するローラ部が設けられていることを特徴とするブレード拘束方法。
  13. 請求項11又は12記載のブレード拘束方法において、
    前記本体部が前記起立した状態からさらに回転して傾倒してしまうことを防止する傾倒防止部材を備えることを特徴とするブレード拘束方法。
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