JP2012111131A - ウエハレンズ製造方法及びウエハレンズ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】樹脂型と基板の間に樹脂材料を介在させる工程と、介在する樹脂材料を硬化させレンズ部を形成する硬化工程と、樹脂型から基板及びレンズ部を離間させる離型工程と、を有し、離型工程は、レンズ部が最も硬化した際のビッカース硬度をHvMAXとし、離型時のレンズ部のビッカース硬度をHvとしたとき、
0.50≦Hv/HvMAX≦0.85
を満足するレンズ部の硬化状態で離型が行われるウエハレンズ製造方法とする。
【選択図】図4
Description
0.50≦Hv/HvMAX≦0.85
を満足するレンズ部の硬化状態で離型が行われることを特徴とするウエハレンズ製造方法。
0.50≦Hv/HvMAX≦0.85
を満足するレンズ部5の硬化状態でウエハレンズの離型を行う。これにより、離型時の衝撃で基材が撓むことによるクラックの発生が防止でき、また、離型時の型との抵抗に起因するレンズ部の形状の変形が防止でき、良品率の低下を抑制することができる。上記関係式で規定される樹脂の硬化状態で離型を行うことで、クラックの発生が防止できる理由は不明であるが次のようなことが一つの理由と推測される。一般に、硬化性樹脂材料は、硬化反応の進行とともに網目構造が形成されてゲル化し流動状態からゴム状態へ転移する。そして、ゲル化後は分子の運動性と反応性が低下し、反応物質の拡散が硬化反応を支配して、ガラス化とともに反応は停止するとされている。樹脂材料を上記関係式で規定される硬化にすることで、樹脂材料の硬化が進行してガラス化する直前の状態で離型され、クラックが発生しやすい脆性の高い状態で離型されることが回避されているものと推定される。
1)マスターの材質は、直方体のクローム・モリブデン鋼とし、3×3のアレイ状に9箇所にR:1.6mm、光軸上の深さ:0.35mm、直径φ:2mmの凹の球面を形成したものと、R:1.6mm、光軸上の高さ:0.35mm、直径φ:2mmの凸の球面を形成したものの2種を用いた。
上述の2種のサブサブマスターを用いて、ガラス基板の厚み、樹脂材料、硬化条件を種々変更して、29種類のウエハレンズのサンプルを作製した。ガラス基板の厚みは、0.1mm、0.3mm、0.7mm、1.1mmの4種とした。樹脂材料としては、ビスフェノールA型エポキシ樹脂に光重合開始剤として芳香族スルホニウムを添加したもの、アクリル樹脂に光重合開始剤としてパーオキサイドエステルを添加したものを用いた。樹脂材料の硬化は、室温下で水銀ランプを用いて20mWの強度で照射時間を250秒〜2時間の間で変化させるか、同条件で250秒間UV光の照射を行った後、150℃で加熱する時間を0〜2時間の範囲で種々変化させることによって行った。ここで、HvMAXは、予め同じ樹脂材料を用いた複数のサンプルを準備し、露光又は露光とそれに続く加熱を行った場合に、各サンプルの露光時間や加熱時間を変えてビッカース硬度を測定し、ビッカース硬度の変化が5%以下になるときのビッカース硬度で評価した。
各サンプルの離型性と形状転写性を評価した。評価基準は以下のとおりである。
サブサブマスターから離型した各ウエハレンズの各レンズ部を検査してクラック発生の有無を確認し、評価基準はクラック発生の無かったサンプルを○、クラック発生の有ったサンプルを×とした。
クラック発生のなかったサンプルについて、各レンズ部を非接触式3次元形状測定装置(パナソニック電工(株)製 UA3P)を用いて設計値との誤差を測定した。
設計値との誤差200nm以下のレンズ部個数が90%以上→◎
設計値との誤差200nm以下のレンズ部個数が70%以上→○
設計値との誤差200nm以下のレンズ部個数が50%以上→△
設計値との誤差200nm以下のレンズ部個数が50%未満→×
とした。
0.50≦Hv/HvMAX≦0.85
を満足するレンズ部の硬化状態で、離型が行われると、レンズ部にクラックの発生が無く、レンズ形状の良好な転写が50%以上の歩留まりで得られることがわかる。
とすると、レンズ形状の良好な転写が、ほぼ70%以上の歩留まりで得られ、より好ましい。
とすると、レンズ形状の良好な転写が、ほぼ90%以上の歩留まりで得られ、更に好ましい。
3 基板
5 レンズ部
10 マスター
12 ベース部
30 サブマスター
32 サブマスター成形部
36 サブマスター基板
40 サブサブマスター
42 サブサブマスター成形部
46 サブサブマスター基板
52、54 光源
Claims (5)
- 透光性を有する基板上に樹脂製の複数のレンズ部を、樹脂型を用いて形成するウエハレンズ製造方法において、
前記樹脂型と前記基板の間に樹脂材料を介在させる工程と、
介在する前記樹脂材料を硬化させレンズ部を形成する硬化工程と、
前記樹脂型から前記基板及び前記レンズ部を離間させる離型工程と、を有し、
前記離型工程は、前記レンズ部が最も硬化した際のビッカース硬度をHvMAXとし、 離型時の前記レンズ部のビッカース硬度をHvとしたとき、
0.50≦Hv/HvMAX≦0.85
を満足するレンズ部の硬化状態で離型が行われることを特徴とするウエハレンズ製造方法。 - 前記硬化工程が、光照射により行われることを特徴とする請求項1に記載のウエハレンズ製造方法。
- 前記硬化工程が、光照射と加熱により行われることを特徴とする請求項1に記載のウエハレンズ製造方法。
- 前記基板の厚みが0.1〜1.1mmであることを特徴とする請求項1から3までのいずれか一項に記載のウエハレンズ製造方法。
- 請求項1から4までのいずれか一項に記載のウエハレンズ製造方法により製造されたことを特徴とするウエハレンズ。
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---|---|---|---|
JP2010262108A JP2012111131A (ja) | 2010-11-25 | 2010-11-25 | ウエハレンズ製造方法及びウエハレンズ |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017007187A (ja) * | 2015-06-19 | 2017-01-12 | 株式会社リコー | モールド成形品の製造方法及び製造装置及び光学素子 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006328102A (ja) * | 2005-05-23 | 2006-12-07 | Shin Etsu Chem Co Ltd | レンズ成形用シリコーン樹脂組成物及びシリコーンレンズ |
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2010
- 2010-11-25 JP JP2010262108A patent/JP2012111131A/ja active Pending
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