JP2012108599A - 駐車場案内装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】空いている駐車スペースの中で、利用しやすい駐車スペースを運転者に通知することができる駐車場案内装置20を提供する。
【解決手段】本発明の駐車場案内装置20は、外部から駐車場内で空いている駐車スペースの情報を取得する空き情報取得部24と、空いている駐車スペース毎に、当該駐車スペースの利便性を示す評価値を算出する評価値算出部25と、駐車場内で空いている駐車スペースの領域を通知する駐車スペース通知部26とを備え、駐車スペース通知部26は、評価値算出部25によって算出された評価値に応じた表示パターンで、空いている駐車スペースの領域を表示する。
【選択図】図2
【解決手段】本発明の駐車場案内装置20は、外部から駐車場内で空いている駐車スペースの情報を取得する空き情報取得部24と、空いている駐車スペース毎に、当該駐車スペースの利便性を示す評価値を算出する評価値算出部25と、駐車場内で空いている駐車スペースの領域を通知する駐車スペース通知部26とを備え、駐車スペース通知部26は、評価値算出部25によって算出された評価値に応じた表示パターンで、空いている駐車スペースの領域を表示する。
【選択図】図2
Description
本発明は、車両に搭載される駐車場案内装置に関する。
下記の特許文献1には、駐車場の営業時間、車種別規制条件、および料金等のユーザの希望に基づいて駐車場を表示するナビゲーション装置が開示されている。この発明では、駐車場に関するデータに基づいて、ユーザによって入力された目的地もしくは近傍の駐車場を検索し、その検索結果の中から所定の日時に営業している駐車場、ユーザの車両の車幅、車高、車種の条件に合致する駐車場を表示したり、駐車場の混雑情報や空き情報を取得したりして、ユーザの希望に応じた駐車場を表示することができる。
上記特許文献1の技術では、空きがある駐車場の中で、自車両の現在位置から最も近い駐車場を見つけることができる。しかし、駐車スペースが空いているのは、その駐車スペースが、店舗の出入口までの距離が長かったり、駐車し難い壁際の場所であることが理由である場合もある。そのため、特に運転に不慣れなドライバーにとっては、自車両の現在位置から多少遠くにあるとしても、駐車し易い駐車スペースがある駐車場を探したい場合がある。
本発明は上記事情を鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、空いている駐車スペースの中で、利用しやすい駐車スペースを運転者に通知することにある。
上記課題を解決するために、例えば、本発明では、車両に搭載される駐車場案内装置であって、
外部から駐車場内で空いている駐車スペースの情報を取得する空き情報取得部と、
前記空いている駐車スペース毎に、当該駐車スペースの利便性を示す評価値を算出する評価値算出部と、
駐車場内の前記空いている駐車スペースの領域を通知する駐車スペース通知部と
を備え、
前記駐車スペース通知部は、
前記空いている駐車スペース毎に、前記評価値算出部によって算出された評価値に応じた表示パターンで、当該駐車スペースの領域を表示することを特徴とする駐車場案内装置を提供する。
外部から駐車場内で空いている駐車スペースの情報を取得する空き情報取得部と、
前記空いている駐車スペース毎に、当該駐車スペースの利便性を示す評価値を算出する評価値算出部と、
駐車場内の前記空いている駐車スペースの領域を通知する駐車スペース通知部と
を備え、
前記駐車スペース通知部は、
前記空いている駐車スペース毎に、前記評価値算出部によって算出された評価値に応じた表示パターンで、当該駐車スペースの領域を表示することを特徴とする駐車場案内装置を提供する。
本発明の駐車場案内装置によれば、空いている駐車スペースの中で、利用しやすい駐車スペースを運転者に通知することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る駐車場案内システム10の構成を示すシステム構成図である。駐車場案内システム10は、駐車場情報配信サーバ11および駐車場案内装置20を備える。
駐車場情報配信サーバ11は、通信回線12に接続されており、各駐車場から、それぞれの駐車スペースの空き状況を収集して管理している。各駐車場に設けられている通信装置は、例えば、駐車スペース毎に設けられたセンサからの信号に基づいて、それぞれの駐車スペースに車両が駐車中か否かを判定する。
駐車場情報配信サーバ11は、それぞれの駐車場を識別する駐車場IDを含む空き情報要求を、通信回線12を介して駐車場案内装置20から受信した場合に、当該駐車場IDに対応する駐車場内のそれぞれの駐車スペースについて、車両が駐車中か否かを示す空き情報を、当該駐車スペースを識別するスペースIDと共に通信回線12を介して駐車場案内装置20へ返信する。
駐車場案内装置20は、車両14に搭載され、無線通信により最寄りの基地局13と通信し、当該基地局13を介して駐車場情報配信サーバ11と通信する。駐車場案内装置20は、地図上での車両14の現在位置を随時監視し、車両14が駐車場に進入したことを検出した場合に、当該駐車場の駐車場IDを含む空き情報要求を、基地局13を介して駐車場情報配信サーバ11へ送信する。
そして、駐車場案内装置20は、駐車場情報配信サーバ11から駐車スペース毎の空き情報を受信した場合に、空いている駐車スペースについて利便性を示す評価値を算出する。そして、駐車場案内装置20は、駐車場内の駐車スペースの位置関係を示す駐車場マップにおいて、それぞれの駐車スペースの領域を、評価値の大きさに応じた表示パターンにして表示装置に表示する。
図2は、駐車場案内装置20の詳細な機能構成の一例を示すブロック図である。駐車場案内装置20は、地図情報格納部21、現在位置算出部22、無線通信部23、空き情報取得部24、評価値算出部25、駐車スペース通知部26、車両情報格納部27、および駐車場情報格納部28を有する。
地図情報格納部21には、道路の始点および終点の座標や距離等の道路情報、ならびに、各駐車場の位置に関する駐車場位置情報等が予め格納されている。駐車場位置情報には、例えば図3に示すように、駐車場ID211に対応付けて駐車場領域212の情報が含まれる。図3において、駐車場領域212の欄に含まれる情報は、例えば、対応する駐車場IDの駐車場の領域を囲む線分の端点の座標である。
車両情報格納部27には、例えば図4に示すように、駐車場案内装置20が搭載されている車両14の長さ270、幅271、高さ272、最小回転半径273、外側旋回半径274、および内側旋回半径275を示す情報が予め格納されている。また、車両情報格納部27には、駐車場案内装置20が搭載されている車両14に、後方からの駐車を支援するための装置が設けられているか否かを示す駐車支援装置276も予め格納されている。後方からの駐車を支援するための装置とは、例えば、車両後方を撮像するカメラや車両後方の障害物を検出するセンサ等である。
駐車場情報格納部28には、例えば図5に示すように、それぞれの駐車場を識別する駐車場ID280毎に、当該駐車場内のそれぞれの駐車スペースの寸法や駐車方向の制限、通路の寸法等を含む駐車場情報テーブル281が予め格納されている。
駐車場情報テーブル281には、それぞれの駐車スペースを識別するスペースID282に対応付けて、当該駐車スペースに駐車する場合の駐車方向の制限を示す方向283、当該駐車スペースの幅284および長さ285、当該駐車スペースが面している通路の幅286および長さ287、ならびに、当該駐車スペースから駐車場入口までの距離288が予め格納されている。また、駐車場情報テーブル281には、対応する駐車場の見取り図の画像である駐車場マップ289も予め格納されている。
なお、本実施形態において方向283の欄には、後方からの駐車が禁止されている駐車スペースに関しては、前方からの駐車が可能である旨を示す「前」が格納され、駐車の方向に制限がない駐車スペースに関しては、その旨を示す「−」が格納される。
ここで、例えば図6に示すような駐車場の場合、駐車スペースの幅284および長さ285は、それぞれ図6のW1およびL1であり、駐車スペースが面している通路の幅286および長さ287は、それぞれ図6のW2およびL2である。また、駐車スペースから駐車場入口までの距離288は、例えば図6の駐車スペースAであれば、図6のL3である。
現在位置算出部22は、例えばGPS(Global Positioning System)受信機や方位センサ、距離センサ等のセンサ201からの信号と、地図情報格納部21内の道路情報とに基づいて、駐車場案内装置20が搭載された車両14が所定距離移動する毎に、例えばマップマッチング等により当該車両14の現在位置を算出し、算出した車両14の現在位置を示す情報を空き情報取得部24に提供する。
無線通信部23は、アンテナ200を介して最寄りの基地局13と無線通信を行い、空き情報取得部24から受け取ったデータを基地局13を介して駐車場情報配信サーバ11へ送り、駐車場情報配信サーバ11から送信されたデータを、基地局13を介して受け取って空き情報取得部24に提供する。
空き情報取得部24は、現在位置算出部22から提供された車両14の現在位置を示す情報に基づいて、地図情報格納部21内の駐車場位置情報を参照し、車両14が駐車場に進入したか否かを判定する。空き情報取得部24は、例えば、車両14の現在位置が、地図情報格納部21内に格納されている駐車場領域で示される地図上の領域内に進入した場合に、車両14が駐車場に進入したと判定する。
車両14が駐車場に進入したと判定した場合、空き情報取得部24は、車両14の現在位置が位置する領域に対応する駐車場の駐車場IDを地図情報格納部21から抽出する。そして、空き情報取得部24は、抽出した駐車場IDを含む空き情報要求を作成し、作成した空き情報要求を無線通信部23を介して駐車場情報配信サーバ11へ送信する。
そして、空き情報取得部24は、無線通信部23を介して駐車場情報配信サーバ11から、スペースIDに、当該IDに対応する駐車スペースに車両が駐車中か否かを示す情報を対応付けた空き情報を受信し、受信した空き情報を、車両14が進入した駐車場の駐車場IDと共に評価値算出部25に通知する。
評価値算出部25は、空き情報取得部24から空き情報と共に駐車場IDを通知された場合に、駐車場情報格納部28を参照して、当該駐車場IDに対応付けられている駐車場情報テーブルを抽出する。そして、評価値算出部25は、空き情報に含まれているそれぞれのスペースIDについて、空いている駐車スペースのスペースIDを抽出する。
そして、評価値算出部25は、車両情報格納部27に格納されている車両14の寸法や性能の情報と、駐車場情報テーブルに格納されている駐車スペースや通路の寸法の情報とを用いて、空いているそれぞれの駐車スペースについて、例えば以下の手順で評価値を算出する。
まず、評価値算出部25は、空いているそれぞれの駐車スペースについて駐車場情報テーブル281内の方向283を参照し、後方からの駐車が禁止されているか否かを判定する。後方からの駐車が禁止されている場合、評価値算出部25は、対象となる駐車スペースに前方から駐車する場合の切返し回数を算出する。
この場合の切返し回数の算出において、評価値算出部25は、対象となる駐車スペースの幅および長さ、対象となる駐車スペースが面している通路の幅および長さの情報、対象となる駐車スペース以外の駐車スペースに車両が駐車しているか否かを示す情報、ならびに、車両情報格納部27に格納されている車両14の情報に基づいて、対象となる駐車スペースに前方から駐車した場合の切返し回数を算出する。切返し回数の算出方法の詳細については、例えば特開2009−256941号公報に開示されている方法を用いることができる。
次に、評価値算出部25は、対象となる駐車スペースに前方から駐車した後に当該駐車スペースから出庫する際の切返し回数を、上記と同様の方法で算出する。ただし、出庫時の切返し回数を算出する場合には、評価値算出部25は、対象となる駐車スペース以外の全ての駐車スペースに車両が駐車しているものと仮定して切返し回数を算出する。
次に、評価値算出部25は、前方から駐車する場合の切返し回数と出庫時の切返し回数の合計を、前方から駐車した場合の切返し回数として算出する。そして、評価値算出部25は、算出した切返し回数の逆数を、対象となる駐車スペースの評価値として算出する。
一方、対象となる駐車スペースが、後方からの駐車が可能である場合、評価値算出部25は、対象となる駐車スペースに前方から駐車する場合の切返し回数と、後方から駐車する場合の切返し回数を、それぞれ算出する。なお、この段階での切返し回数は、出庫時の切返し回数を含まないものである。
次に、評価値算出部25は、前方から駐車する場合の方が、後方から駐車する場合よりも切返し回数が少ないか否かを判定する。前方から駐車する場合の方が、後方から駐車する場合よりも切返し回数が多い場合、評価値算出部25は、後方から駐車する場合の切返し回数の逆数を、対象となる駐車スペースの評価値として算出する。
一方、前方から駐車する場合の方が、後方から駐車する場合よりも切返し回数が少ない場合、評価値算出部25は、対象となる駐車スペースに前方から駐車した後に当該駐車スペースから出庫する際の切返し回数を算出する。
そして、評価値算出部25は、前方からの駐車する場合の切返し回数と出庫時の切返し回数の合計を、前方から駐車した場合の切返し回数として算出する。そして、評価値算出部25は、算出した切返し回数の逆数を、対象となる駐車スペースの評価値として算出する。
次に、評価値算出部25は、駐車場情報格納部28内の駐車場情報テーブル281を参照して、対象となる駐車スペースから駐車場入口までの距離を抽出し、当該距離に応じた調整値を特定する。評価値算出部25は、例えば図7に示すように、駐車スペースから駐車場入口までの距離の範囲251に対応付けて、当該範囲251の距離に適用する調整値252を格納する調整値テーブル250を保持している。調整値は、駐車スペースから駐車場入口までの距離が長いほど低い値となっている。評価値算出部25は、調整値テーブル250を参照して、対象となる駐車スペースから駐車場入口までの距離に応じた調整値を特定する。
次に、評価値算出部25は、空いているそれぞれの駐車スペースについて、算出した評価値に、特定した調整値を乗ずることにより、対象となる駐車スペースから駐車場入口までの距離に応じて評価値を調整する。
次に、評価値算出部25は、車両情報格納部27を参照して、車両14に駐車支援装置が設けられているか否かを判定する。車両14に駐車支援装置が設けられている場合、評価値算出部25は、後方から駐車する場合の切返し回数を用いて算出され、調整値を乗じられた評価値に1よりも大きい定数(例えば1.5)を乗ずることにより、評価値をさらに調整する。これは、後方からの駐車を支援する装置が設けられている場合には、後方からの駐車が容易なため、駐車スペースの利便性を示す評価値を高く調整するためである。
例えば、後方からの駐車が禁止されている駐車スペースにおいて、前方から駐車する場合の切返し回数が3回であり、前方から駐車した後に出庫する場合の切返し回数が2回である場合、評価値算出部25は、当該駐車スペースの評価値Eを例えば下記のように算出する。
E=1/(3+2)=0.2
E=1/(3+2)=0.2
また、上記駐車スペースから駐車場入口までの距離が例えば30mである場合、評価値算出部25は、算出した評価値Eを下記のように調整する。
E=0.2×0.7=0.14
なお、前方から駐車する場合には、駐車支援装置による評価値の調整は行われないため、評価値算出部25は、当該駐車スペースの評価値を最終的に0.14と算出する。
E=0.2×0.7=0.14
なお、前方から駐車する場合には、駐車支援装置による評価値の調整は行われないため、評価値算出部25は、当該駐車スペースの評価値を最終的に0.14と算出する。
また、後方からの駐車が禁止されていない駐車スペースにおいて、前方から駐車する場合の切返し回数が4回であり、後方から駐車する場合の切返し回数が2回である場合、後方から駐車する場合の切返し回数の方が少ないため、評価値算出部25は、当該駐車スペースの評価値Eを例えば下記のように算出する。
E=1/2=0.5
E=1/2=0.5
また、上記駐車スペースから駐車場入口までの距離が例えば10mである場合、評価値算出部25は、当該駐車スペースについて算出した評価値Eを例えば下記のように調整する。
E=0.5×1=0.5
E=0.5×1=0.5
また、車両14に駐車支援装置が設けられている場合、評価値算出部25は、当該駐車スペースについて調整した評価値Eを例えば下記のようにさらに調整する。
E=0.5×1.5=0.75
そして、評価値算出部25は、当該駐車スペースの評価値を最終的に0.75と算出する。
E=0.5×1.5=0.75
そして、評価値算出部25は、当該駐車スペースの評価値を最終的に0.75と算出する。
次に、評価値算出部25は、空いているそれぞれの駐車スペースについて、上記のように算出および調整した評価値を、当該駐車スペースのスペースIDおよび当該評価値が前方からの駐車に関するものかあるいは後方からの駐車に関するものかを示す情報に対応付けて駐車スペース通知部26に通知する。また、評価値算出部25は、空き情報取得部24から通知された駐車場IDも駐車スペース通知部26に通知する。
駐車スペース通知部26は、評価値算出部25から通知された評価値に基づいて、空いているそれぞれの駐車スペースの表示パターンを決定する。駐車スペース通知部26は、例えば図8に示すように、駐車方向261に対応付けて、評価値の範囲毎の表示パターン262を格納する表示パターンテーブル260を予め保持しており、当該表示パターンテーブル260を参照して、評価値算出部25から通知された評価値が含まれる範囲に対応付けられている表示パターンを、対応する駐車スペースの表示パターンとして決定する。
次に、駐車スペース通知部26は、評価値算出部25から通知された駐車場IDに対応する駐車場マップを駐車場情報格納部28から抽出し、抽出した駐車場マップ内において、空いているそれぞれの駐車スペースの表示を、決定した表示パターンに置き換えると共に、車両が駐車中の駐車スペースには、予め設定された車両の画像等のオブジェクトを配置する。
次に、駐車スペース通知部26は、評価値算出部25から通知された評価値に基づいて、最も高い評価値が対応付けられている駐車スペースを特定し、特定した駐車スペースの表示パターンを、他の駐車スペースとは異なる表示に変更することにより強調表示する。異なる表示とは、例えば、最も高い評価値が対応付けられている駐車スペースを点滅させたり、空いているどの駐車スペースの表示パターンにも用いられていない色で表示するなどが考えられる。
次に、駐車スペース通知部26は、センサ201からの信号に基づいて、空いている駐車スペースの表示を変更した駐車場マップ内に、車両14の現在位置を示すカーマークを重ねて、例えば図9に示すような案内画像40を作成し、作成した案内画像40を表示装置202に表示させる。
図9に例示した案内画像40では、車両が駐車中の駐車スペース41や45に予め設定された車両の画像が配置され、車両の現在位置の地点にはカーマーク48が配置される。また、駐車スペース42は後方からの駐車において評価値が低いことを示す表示パターンで表示されており、駐車スペース43は後方からの駐車において評価値が最も高いことを示す表示パターンで表示されている。
また、駐車スペース44は前方からの駐車において評価値が低いことを示す表示パターンで表示されており、駐車スペース46は前方からの駐車において評価値が中程度であることを示す表示パターンで表示されており、駐車スペース47は前方からの駐車において評価値が最も高いことを示す表示パターンで表示されている。
図9に例示した案内画像40を参照することにより、ドライバーは、空いているそれぞれの駐車スペースについて、利便性の高い駐車スペースを知ることができると共に、前方から駐車すべきか後方から駐車すべきかが一目でわかる。
なお、駐車スペース43の評価値の方が、駐車スペース44の評価値よりも高い場合、駐車スペース43の領域が点滅等により強調表示される。これにより、運転者は、最も利便性の高い駐車スペースを即座に認識することができる。
なお、利便性の度合いを示す評価値に応じて、空いている駐車場を区別して表示する画面の例としては、例えば、図10に示すように、車両14に設けられた複数のカメラによって撮像された車両14周辺の画像を合成することにより、車両14を真上から見下ろしたような合成画像を作成し、作成した合成画像内において、空いている駐車スペースを、評価値に応じて決定した表示パターンで表示するようにしてもよい。
図11は、駐車場案内装置20の動作の一例を示すフローチャートである。例えば、車両14のエンジンが始動する等の所定のタイミングで、駐車場案内装置20は本フローチャートに示す動作を開始する。なお、現在位置算出部22は、車両の現在位置を随時算出して空き情報取得部24に提供している。
まず、空き情報取得部24は、現在位置算出部22から提供された車両14の現在位置を示す情報に基づいて、地図情報格納部21内の駐車場情報を参照し、車両14が駐車場に進入したか否かを判定する(S100)。車両14が駐車場に進入した場合(S100:Yes)、空き情報取得部24は、車両14の現在位置が位置する領域に対応する駐車場の駐車場IDを地図情報格納部21から抽出し、抽出した駐車場IDを含む空き情報要求を無線通信部23を介して駐車場情報配信サーバ11へ送信する。
次に、空き情報取得部24は、無線通信部23を介して駐車場情報配信サーバ11から、スペースIDに、当該IDに対応する駐車スペースに車両が駐車中か否かを示す情報を対応付けた空き情報を受信し(S101)、受信した空き情報を、車両14が進入した駐車場の駐車場IDと共に評価値算出部25に通知する。
次に、評価値算出部25は、駐車場情報格納部28を参照して、空き情報取得部24から通知された駐車場IDに対応付けられている駐車場情報テーブルを抽出する。また、評価値算出部25は、空き情報に含まれているそれぞれのスペースIDに対応する駐車スペースについて、空いている駐車スペースのスペースIDを抽出する(S102)。
次に、評価値算出部25は、空いている駐車スペースのスペースIDの中で、未選択のスペースIDを1つ選択し(S103)、選択したスペースIDに対応する駐車スペースについて、後述する評価値算出処理を実行する(S200)。そして、評価値算出部25は、選択中のスペースIDに対応する駐車スペースについて算出および調整した評価値を、当該駐スペースIDおよび当該評価値が前方からの駐車に関するものかあるいは後方からの駐車に関するものかを示す情報に対応付けて駐車スペース通知部26に通知する。
次に、評価値算出部25は、全ての駐車スペースのスペースIDを選択したか否かを判定する(S104)。未選択のスペースIDがある場合(S104:No)、評価値算出部25は、再びステップS103に示した処理を実行する。一方、全ての駐車スペースのスペースIDを選択した場合(S104:Yes)、評価値算出部25は、空き情報取得部24から通知された駐車場IDを駐車スペース通知部26に通知する。
次に、駐車スペース通知部26は、評価値算出部25から通知された評価値に基づいて、空いているそれぞれの駐車スペースの表示パターンを決定する(S105)。そして、駐車スペース通知部26は、評価値算出部25から通知された駐車場IDに対応する駐車場マップを駐車場情報格納部28から抽出し、抽出した駐車場マップ内において、それぞれの駐車スペースの表示を、決定した表示パターンに置き換えると共に、車両が駐車中の駐車スペースには、予め設定された車両の画像等のオブジェクトを配置する(S106)。
次に、駐車スペース通知部26は、評価値算出部25から通知された評価値に基づいて、最も高い評価値が対応付けられている駐車スペースを特定し、特定した駐車スペースの表示パターンを、点滅させる等により強調させる(S107)。
次に、駐車スペース通知部26は、センサ201からの信号と、駐車場情報格納部28内の駐車場マップとを参照して、車両14が駐車場を出たか否かを判定する(S108)。車両14が駐車場を出た場合(S108:Yes)、空き情報取得部24は、再びステップS100に示した処理を実行する。
一方、車両14の現在位置が駐車場内にある場合(S108:No)、駐車スペース通知部26は、空いている駐車スペースの表示を変更した駐車場マップ内に、車両14の現在位置を示すカーマークを重ねて、例えば図9に示すような案内画像40を作成し、作成した案内画像40を表示装置202に表示させる(S109)。
次に、空き情報取得部24は、所定時間(例えば1分)が経過したか否かを判定する(S110)。所定時間が経過していない場合(S110:No)、駐車スペース通知部26は、再びステップS108に示した処理を実行する。
一方、所定時間が経過した場合(S110:Yes)、空き情報取得部24は、ステップS101において抽出した駐車場IDを含む空き情報要求を無線通信部23を介して駐車場情報配信サーバ11へ送信する。そして、空き情報取得部24は、駐車場情報配信サーバ11から空き情報を受信し(S111)、受信した空き情報を評価値算出部25に通知する。
次に、評価値算出部25は、空き情報取得部24から通知された空き情報と、前回空き情報取得部24から通知された空き情報とを比較し、両者に違いがあるか否かを判定する(S112)。両者に違いがない場合(S112:No)、駐車スペース通知部26は、再びステップS108に示した処理を実行する。一方、両者に違いがあった場合(S112:Yes)、評価値算出部25は、再びステップS102に示した処理を実行する。
図12は、評価値算出処理(S200)の一例を示すフローチャートである。
まず、評価値算出部25は、ステップS103において選択した駐車スペースのスペースIDについて駐車場情報テーブル281内の方向283を参照し、後方からの駐車が禁止されているか否かを判定する(S201)。後方からの駐車が可能である場合(S201:No)、評価値算出部25は、対象となる駐車スペースに前方から駐車する場合の切返し回数を算出する(S202)。また、評価値算出部25は、対象となる駐車スペースに後方から駐車する場合の切返し回数を算出する(S203)。
次に、評価値算出部25は、前方から駐車する場合の方が、後方から駐車する場合よりも切返し回数が少ないか否かを判定する(S204)。前方から駐車する場合の方が、後方から駐車する場合よりも切返し回数が多い場合(S204)、評価値算出部25は、ステップS207に示す処理を実行する。
一方、前方から駐車する場合の方が、後方から駐車する場合よりも切返し回数が少ない場合(S204:Yes)、評価値算出部25は、対象となる駐車スペースに前方から駐車した後に当該駐車スペースから出庫する際の切返し回数を算出する(S205)。そして、評価値算出部25は、算出した出庫時の切返し回数が、予め定められた回数(例えば3回)以上であるか否かを判定する(S206)。
出庫時の切返し回数が予め定められた回数未満である場合(S206:No)、評価値算出部25は、ステップS210に示す処理を実行する。一方、出庫時の切返し回数が予め定められた回数以上である場合(S206:Yes)、評価値算出部25は、ステップS203において算出した、後方から駐車する場合の切返し回数の逆数を評価値として算出し(S207)、ステップS211に示す処理を実行する。
また、ステップS201において、後方からの駐車が禁止されている場合(S201:Yes)、評価値算出部25は、対象となる駐車スペースに前方から駐車する場合の切返し回数を算出する(S208)。そして、評価値算出部25は、対象となる駐車スペースに前方から駐車した後に当該駐車スペースから出庫する際の切返し回数を算出する(S209)。
次に、評価値算出部25は、前方から駐車する場合の切返し回数と出庫時の切返し回数の合計を、前方から駐車した場合の切返し回数として算出し、算出した切返し回数の逆数を、対象となる駐車スペースの評価値として算出する(S210)。
次に、評価値算出部25は、駐車場情報格納部28内の駐車場情報テーブル281を参照して、対象となる駐車スペースから駐車場入口までの距離を抽出し、当該距離に応じた調整値を特定する。そして、評価値算出部25は、ステップS207またはS210において算出した評価値に、特定した調整値を乗ずることにより、対象となる駐車スペースから駐車場入口までの距離に応じて評価値を調整する(S211)。
次に、評価値算出部25は、車両情報格納部27を参照して、車両14に駐車支援装置が設けられているか否かを判定する(S212)。車両14に駐車支援装置が設けられている場合(S212:Yes)、評価値算出部25は、対象となる駐車スペースの評価値が、後方から駐車する場合の切返し回数を用いて算出されたものか否かを判定する(S213)。
対象となる駐車スペースの評価値が、後方から駐車する場合の切返し回数を用いて算出されたものである場合(S213:Yes)、評価値算出部25は、ステップS211において調整された評価値を、例えば1.5倍する等によりさらに調整し(S214)、本フローチャートに示した評価値算出処理を終了する。
車両14に駐車支援装置が設けられていない場合(S212:No)、または、対象となる駐車スペースの評価値が、前方から駐車する場合の切返し回数を用いて算出されたものである場合(S213:No)、評価値算出部25は、本フローチャートに示した評価値算出処理を終了する。
図13は、駐車場案内装置20の機能を実現するコンピュータ60の一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ60は、CPU(Central Processing Unit)61、RAM(Random Access Memory)62、ROM(Read Only Memory)63、HDD(Hard Disk Drive)64、無線通信機65、入力インターフェイス(I/F)66、出力インターフェイス(I/F)67、およびメディアインターフェイス(I/F)68を備える。
CPU61は、ROM63またはHDD64に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM63は、コンピュータ60の起動時にCPU61によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ60のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。HDD64は、CPU61によって実行されるプログラムやデータ等を格納する。
無線通信機65は、アンテナ200を介して基地局13から受信したデータをCPU61に提供すると共に、CPU61が生成したデータをアンテナ200を介して基地局13へ送信する。入力インターフェイス66は、センサ201からの信号を受信してCPU61へ送る。出力インターフェイス67は、CPU61から取得したデータを表示装置202へ出力する。
メディアインターフェイス68は、記録媒体69に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM62を介してCPU61に提供する。CPU61は、当該プログラムを、メディアインターフェイス68を介して記録媒体69からRAM62上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体69は、例えばDVD(Digital Versatile Disk)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
コンピュータ60のCPU61は、RAM62上にロードされたプログラムを実行することにより、現在位置算出部22、無線通信部23、空き情報取得部24、評価値算出部25、および駐車スペース通知部26の各機能を実現する。なお、地図情報格納部21、車両情報格納部27、および駐車場情報格納部28内のデータは、ROM63またはHDD64内に格納される。コンピュータ60は、これらのプログラムを記録媒体69から読み取って実行するが、他の例として、コンピュータ60はこれらのプログラムを無線通信機65を介して取得するようにしてもよい。
以上、本発明の実施の形態について説明した。
上記説明から明らかなように、本実施形態の駐車場案内装置20によれば、空いている駐車スペースの中で、利用しやすい駐車スペースを運転者に通知することができる。
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形が可能である。
例えば、上記した実施形態では、駐車場の入口から駐車スペースまでの距離が長いほど、評価値を低く算出したが、本発明はこれに限られない。例えば、駐車場が店舗の専用駐車場である場合、当該店舗への連絡口から駐車スペースまでの距離が長いほど、評価値を低く算出するようにしてもよい。
また、上記した実施形態では、切返し回数、駐車場の入口から駐車スペースまでの距離、および駐車支援装置の有無に応じて評価値を算出したが、本発明はこれに限られず、切返し回数に応じて評価値を算出したり、切返し回数および駐車場の入口から駐車スペースまでの距離に応じて評価値を算出したり、切返し回数および駐車支援装置の有無に応じて評価値を算出するようにしてもよい。
また、さらに、駐車後にドアを開くことができる最大の角度に応じて、評価値を調整するようにしてもよい。これにより、少ない切返しで駐車できるとしても、駐車後に車両への出入りが難しいような駐車スペースの評価値を低く算出することができる。
また、上記した実施形態では、駐車場に進入した場合の表示について説明したが、駐車場に進入する前に、車両14の現在位置周辺で空きがある駐車場を検索する場面で、空きがある駐車場のそれぞれについて、駐車スペース毎の評価値を算出し、車両14の現在位置周辺で空きがある駐車場の情報をユーザに提示する際に、最も利便性の高い駐車スペースの評価値を合わせて提示するようにしてもよい。これにより、運転に不慣れなドライバーに対しては、多少遠くても利便性の高い駐車スペースがある駐車場の情報を提供することができる。
なお、上記した駐車場案内装置20内の各構成要素は、本実施形態に係る駐車場案内装置20の構成の理解を容易にするために、主な処理内容に応じて機能別に区分したものである。そのため、構成要素の区分方法やその名称によって、本願発明が制限されることはない。また、本実施形態に係る駐車場案内装置20の構成は、処理内容に応じて、さらに多くの構成要素に区分することもできるし、1つの構成要素がさらに多くの処理を実行するように区分することもできる。また、それぞれの処理は、ソフトウェアによる処理として実現されてもよく、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の専用のハードウェアにより実現されてもよい。
10・・・駐車場案内システム、11・・・駐車場情報配信サーバ、12・・・通信回線、13・・・基地局、14・・・車両、20・・・駐車場案内装置、21・・・地図情報格納部、22・・・現在位置算出部、23・・・無線通信部、24・・・空き情報取得部、25・・・評価値算出部、26・・・駐車スペース通知部、27・・・車両情報格納部、28・・・駐車場情報格納部、60・・・コンピュータ、61・・・CPU、62・・・RAM、63・・・ROM、64・・・HDD、65・・・無線通信機、66・・・入力インターフェイス、67・・・出力インターフェイス、68・・・メディアインターフェイス、69・・・記録媒体
Claims (8)
- 車両に搭載される駐車場案内装置であって、
外部から駐車場内で空いている駐車スペースの情報を取得する空き情報取得部と、
前記空いている駐車スペース毎に、当該駐車スペースの利便性を示す評価値を算出する評価値算出部と、
駐車場内の前記空いている駐車スペースの領域を通知する駐車スペース通知部と
を備え、
前記駐車スペース通知部は、
前記空いている駐車スペース毎に、前記評価値算出部によって算出された評価値に応じた表示パターンで、当該駐車スペースの領域を表示することを特徴とする駐車場案内装置。 - 請求項1に記載の駐車場案内装置であって、
前記駐車スペース通知部は、
前記評価値算出部によって算出された評価値が最も高い駐車スペースの領域を強調表示することを特徴とする駐車場案内装置。 - 請求項1または2に記載の駐車場案内装置であって、
駐車場内のそれぞれの駐車スペースについて、当該駐車スペースの情報、および、当該駐車スペースまでの通路の情報を格納する駐車場情報格納部と、
前記車両の情報を格納する車両情報格納部と
をさらに備え、
前記評価値算出部は、
前記空いている駐車スペースのそれぞれについて、前記駐車場情報格納部および前記車両情報格納部を参照し、当該駐車スペースに駐車するまでに切り返す回数を示す切返し回数を算出し、算出した切返し回数が多いほど、前記評価値を低く算出することを特徴とする駐車場案内装置。 - 請求項3に記載の駐車場案内装置であって、
前記評価値算出部は、
前記空いている駐車スペースのそれぞれについて、前方から駐車した場合と後方から駐車した場合のそれぞれについて前記切返し回数を算出し、前方から駐車した場合についてはさらに出庫時の切返し回数を加算したものを前方から駐車した場合の切返し回数として算出し、算出した切返し回数が少ない方をその駐車スペースの切返し回数として算出することを特徴とする駐車場案内装置。 - 請求項4に記載の駐車場案内装置であって、
前記車両情報格納部には、
駐車を支援するための装置が前記車両に設けられているか否かを示す情報が格納されており、
前記評価値算出部は、
駐車を支援するための装置が前記車両に設けられている旨が前記車両情報格納部内に格納されている場合、前記空いている駐車スペースのそれぞれについて、後方から駐車した場合の切返し回数を予め定められた割合分低く算出することを特徴とする駐車場案内装置。 - 請求項3から5のいずれか一項に記載の駐車場案内装置であって、
前記駐車場情報格納部には、
駐車場入口の位置を示す情報が格納されており、
前記評価値算出部は、
前記空いている駐車スペースのそれぞれについて、当該駐車スペースから最も近い駐車場入口までの距離が長いほど前記評価値を低く算出することを特徴とする駐車場案内装置。 - 請求項3から5のいずれか一項に記載の駐車場案内装置であって、
前記駐車場情報格納部には、
店舗入口の位置を示す情報が格納されており、
前記評価値算出部は、
前記空いている駐車スペースのそれぞれについて、当該駐車スペースから最も近い店舗入口までの距離が長いほど前記評価値を低く算出することを特徴とする駐車場案内装置。 - 請求項1から7のいずれか一項に記載の駐車場案内装置であって、
駐車場の位置を示す情報を含む地図情報を格納する地図情報格納部と、
前記地図情報格納部を参照して、前記車両の現在位置を算出する現在位置算出部と
をさらに備え、
前記空き情報取得部は、
前記車両が駐車場に進入した場合に、外部から当該駐車場内で空いている駐車スペースの情報を取得し、
前記評価値算出部は、
前記車両が駐車場に進入した場合に、前記空いている駐車スペース毎に、当該駐車スペースの利便性を示す評価値を算出し、
前記駐車スペース通知部は、
前記車両が駐車場に進入した場合に、駐車場内の前記空いている駐車スペースの領域を所定の表示パターンで表示する通知することを特徴とする駐車場案内装置。
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