JP2012107662A - 密封構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】シールリング10は、その内周面11が軸20の外周面に対して摺動自在に配置されて、環状溝32内で軸方向に移動可能に設けられると共に、環状溝32における低圧側(L)には、低圧側(L)に向かって縮径するテーパ面32aが設けられ、シールリング10における高圧側(H)かつ外周面12側には、高圧側(H)に向かって縮径するテーパ面15が設けられ、かつシールリング10における低圧側(L)かつ外周面12側には、環状溝32におけるテーパ面32aに対して摺動するエッジ部16が設けられていることを特徴とする。
【選択図】図3
Description
軸孔を有するハウジングと、
前記軸孔内に該軸孔と同心的に挿通された状態で配置され、かつ前記ハウジングに対して相対的に移動する軸と、
前記軸孔の内周に形成された環状溝内に配置され、前記軸と軸孔との間の環状隙間を封止するシールリングと、
を備える密封構造において、
前記シールリングは、その内周面が前記軸の外周面に対して摺動自在に配置されて、前記環状溝内で軸方向に移動可能に設けられると共に、
前記環状溝における低圧側には、低圧側に向かって縮径するテーパ面が設けられ、
前記シールリングにおける高圧側かつ外周面側には、高圧側に向かって縮径するテーパ面が設けられ、かつ該シールリングにおける低圧側かつ外周面側には、前記環状溝におけるテーパ面に対して摺動可能に接触するエッジ部が設けられていることを特徴とする。
図1〜図4を参照して、本発明の実施例1に係る密封構造について説明する。本実施例に係る密封構造は、相対的に回転かつ往復移動する軸20とハウジング30の軸孔31との間の環状隙間を、シールリング10によって封止する構造である。
特に、図1及び図3を参照して、本発明の実施例1に係るシールリング10について説明する。シールリング10は、その内周面11が、軸20の外周面に対して摺動自在となるように構成されており、シールリング10の内径と軸20の外径は略等しくなるように設定されている。また、このシールリング10の材料としては、PTFEの他、ナイロン等の硬質の樹脂材を採用し得る。
特に、図2及び図3を参照して、本実施例に係るシールリング10を装着する装着部について説明する。
特に、図4を参照して、各部の寸法関係について説明する。図4はシールリング10が装着された状態を模式的断面図にて示したものである。
1.10×t≦T≦1.20×t
t1≦0.5×t
を満たすように設計している。
1.70×H1≦H≦2.00×H1
1.05×h≦H1≦1.15×h
h1≦0.5×h
を満たすように設計している。
特に、図3を参照して、使用時におけるシールリング10の動作について説明する。図3は使用時における本実施例に係る密封構造の模式的断面図である。
本実施例に係る密封構造によれば、高圧側(H)から低圧側(L)に向かう圧力に基づいて、シールリング10に対して、テーパ面15とエッジ部16において、内周面11側に向かう力が作用する。すなわち、高圧側(H)から低圧側(L)に向かう圧力に基づいて、シールリング10における外周面12側において、高圧側(H)と低圧側(L)のいずれの側においても内周面11側に向かう力を受ける。従って、遠心力や熱膨張によって、シールリング10に対して、拡径方向に変形させようとする力が作用しても、拡径方向への変形は抑制される。
図5には、本発明の実施例2が示されている。本実施例においては、シールリングにおける外周面全体がテーパ面で構成された場合を説明する。その他の構成および作用については実施例1と同一なので、同一の構成部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。図5は本発明の実施例2に係る密封構造の模式的断面図であり、使用状態における断面を示している。
上記実施例においては、軸20とハウジング30が相対的に回転かつ往復移動する場合の構成を示したが、本発明は軸とハウジングが相対的に回転し、往復移動はしない場合や、往復移動はするが回転はしない場合にも適用し得る。また、上記実施例1では、切断部
(カット部)が設けられる場合を示したが、本発明は切断部がないシールリングにも適用し得る。
11 内周面
12 外周面
13 (高圧側)側面
14 (低圧側)側面
15,15aテーパ面
16,16a エッジ部
17 切断部
20 軸
30 ハウジング
31 軸孔
32 環状溝
32a テーパ面
32b 溝底面
Claims (2)
- 軸孔を有するハウジングと、
前記軸孔内に該軸孔と同心的に挿通された状態で配置され、かつ前記ハウジングに対して相対的に移動する軸と、
前記軸孔の内周に形成された環状溝内に配置され、前記軸と軸孔との間の環状隙間を封止するシールリングと、
を備える密封構造において、
前記シールリングは、その内周面が前記軸の外周面に対して摺動自在に配置されて、前記環状溝内で軸方向に移動可能に設けられると共に、
前記環状溝における低圧側には、低圧側に向かって縮径するテーパ面が設けられ、
前記シールリングにおける高圧側かつ外周面側には、高圧側に向かって縮径するテーパ面が設けられ、かつ該シールリングにおける低圧側かつ外周面側には、前記環状溝におけるテーパ面に対して摺動可能に接触するエッジ部が設けられていることを特徴とする密封構造。 - 前記環状溝に設けられたテーパ面のテーパ角度と、前記シールリングに設けられたテーパ面のテーパ角度との和が略180°となるように設計されていることを特徴とする請求項1に記載の密封構造。
Priority Applications (1)
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JP2010255600A JP5707887B2 (ja) | 2010-11-16 | 2010-11-16 | 密封構造 |
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JP2010255600A JP5707887B2 (ja) | 2010-11-16 | 2010-11-16 | 密封構造 |
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JP5707887B2 JP5707887B2 (ja) | 2015-04-30 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023155374A1 (zh) * | 2022-02-15 | 2023-08-24 | 宋章根 | 一种内压自密封旋转补偿器 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS53162264U (ja) * | 1977-05-26 | 1978-12-19 | ||
JPH0828709A (ja) * | 1994-07-22 | 1996-02-02 | Nok Corp | シールリング |
US20070296161A1 (en) * | 2006-06-21 | 2007-12-27 | Dudman Richard L | Seal, Sealing System, and Method for Sealing |
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2010
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Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5707887B2 (ja) | 2015-04-30 |
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