JP2012107458A - 扉体を備える隔て板 - Google Patents

扉体を備える隔て板 Download PDF

Info

Publication number
JP2012107458A
JP2012107458A JP2010258448A JP2010258448A JP2012107458A JP 2012107458 A JP2012107458 A JP 2012107458A JP 2010258448 A JP2010258448 A JP 2010258448A JP 2010258448 A JP2010258448 A JP 2010258448A JP 2012107458 A JP2012107458 A JP 2012107458A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door body
frame
door
opening
partition plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010258448A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5660568B2 (ja
Inventor
Tatsuo Shoji
辰夫 庄司
Yasuhiro Sato
靖浩 佐藤
Wakako Sakamoto
和嘉子 坂本
Takahiro Kubo
尊裕 久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Naka Corp
Daiwa Lifenext Co Ltd
Original Assignee
Naka Corp
Daiwa Lifenext Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Naka Corp, Daiwa Lifenext Co Ltd filed Critical Naka Corp
Priority to JP2010258448A priority Critical patent/JP5660568B2/ja
Publication of JP2012107458A publication Critical patent/JP2012107458A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5660568B2 publication Critical patent/JP5660568B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Wing Frames And Configurations (AREA)

Abstract

【課題】隔て板の幅のほぼ全域に開設される開口に扉体を取外し可能にはめ込み、ベランダ等の空間のメンテナンスで必要な場合には、ベランダを通路として使用可能とする扉体を備える隔て板を提供する。
【解決手段】マンション等の集合住宅のベランダにおける隣家間の境界部分に設置される隔て板において、隔て板1を構成する両側枠5aを残して開設される開口7の上端開口縁に固定される下向き凹溝11を有する上部枠10と、開口の下端開口縁に固定される上向き凹溝21を有する下部枠20と、上端部が上部枠の下向き凹溝内に嵌め込まれ、下端部が下部枠の上向き凹溝内に落とし込んで嵌め込まれる取外し可能な扉体8と、上部枠の下向き凹溝内に位置する扉体の上方移動の阻止と、移動阻止の解除が切り換え可能なロック機構40と、を設ける。
【選択図】図1

Description

この発明は、例えばマンションなどの集合住宅におけるベランダ等に使用される扉体を備える隔て板に関するものである。
一般に、マンション等の集合住宅においては、プライバシー保護等のために、バルコニーやベランダ〈以下に、ベランダ等という〉における隣家間の境界部分に隔て板が設置されている。
この隔て板は、火災発生等の避難が必要となったとき、蹴破って避難装置のある所まで行くことができるように定められている。
ところが、ベランダ等の空間のメンテナンス(防水、塗装等の改修作業)が必要となったときは、隔て板を破壊する訳にはいかないので、足場に梯子のようなものを設けてベランダ手摺を乗り越える必要があるが、高所での作業のため、危険性を伴う作業となる。
そこで、従来では、隔て板の一部を構成する着脱部材に開口部を設け、該開口部を開閉可能な開閉部材を備える構造のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、別の構造として、ベランダ等の両側に立設されるレール枠材と、これらレール枠材間に設けられ、両レール枠材に沿って上下に摺動する隔て枠に嵌め込まれる仕切板を備え、隔て枠のレール枠材に接する部位に係合片を設け、レール枠材には、上記係合片と係合し、隔て枠の降下を係止する第1の係止片と、上記係合片の降下移動を止める第2の係止片とを設け、避難時には、隔て枠を上方に引き上げて上記係合片を上記第2の係止片に係合させて、隔て枠の下方に避難のための開口を形成する構造のものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2008−163583号公報(特許請求の範囲、図1,図5) 実公平7−8642号公報(実用新案登録請求の範囲、図1,図2)
しかしながら、特許文献1記載の構造のものにおいては、隔て板の一部を構成する着脱部材に開口部を設け、該開口部を開閉可能な開閉部材を設けるため、ベランダ等の空間のメンテナンス(防水、塗装等の改修作業)時に形成される開口が小さく、作業通路として十分な大きさにできない問題があった。
また、特許文献2記載の構造のものにおいては、ベランダ等の両側に立設されるレール枠材に沿って隔て板(隔て枠、仕切板)を上下移動させることができるため、特許文献1に記載のものに比べて開口を大きく取ることができるが、隔て板(隔て枠、仕切板)の他にレール枠材を設ける必要があるため、構成部材が多くなると共に、取付作業が面倒である。また、特許文献2に記載のものにおいては、隔て板(隔て枠、仕切板)のロック手段に付いては言及されておらず、通常時にみだりに開放される虞がある。
この発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、隔て板の幅のほぼ全域に開設される開口に扉体を取外し可能にはめ込み、ベランダ等の空間のメンテナンス(防水、塗装等の改修作業)等で必要な場合には、ベランダを通路として使用可能とする扉体を備える隔て板を提供する。
上記課題を解決するため、この発明に係る隔て板は、マンション等の集合住宅のベランダにおける隣家間の境界部分に設置される隔て板であって、隔て板を構成する両側枠を残して開設される開口の上端開口縁に固定される下向き凹溝を有する上部枠と、上記開口の下端開口縁に固定される上向き凹溝を有する下部枠と、上端部が上記上部枠の下向き凹溝内に嵌め込まれ、下端部が上記下部枠の上向き凹溝内に落とし込んで嵌め込まれる取外し可能な扉体と、上記上部枠の下向き凹溝内に位置する上記扉体の上方移動の阻止と、移動阻止の解除が切り換え可能なロック機構と、を具備する、ことを特徴とする。
このように構成することにより、隔て板を構成する両側枠を残して開設される開口の上下端部に固定される上部枠と下部枠との間に扉体をいわゆる「けんどん式」に嵌め込むことができ、ベランダ等の空間のメンテナンス(防水、塗装等の改修作業)時には、扉体を取り外して通路開口を確保することができる。
ここで、「けんどん式」とは、扉体の上端部を上部枠の下向き凹溝に嵌め込み、扉体の下端部を下部枠の上向き凹溝に嵌め落として扉体を嵌め込め、取り外す場合は、扉体の上端部を上方に移動して扉体の下端部を下部枠の上向き凹溝から外した後、扉体を斜め下方に移動して取り外す方式をいう。
この発明において、上記ロック機構は、上記上部枠の両側片に回動可能に装着される一対の回動板と、これら両回動板の外周部に連結される扉体固定片と、上記回動板の外面における偏心位置に突設される操作突起に係合して上記回動板と扉体固定片を上記扉体の移動阻止位置と、解除位置に切り換える工具と、を具備する構造とする方がよい。
このように構成することにより、回動操作によって扉体のロック状態とロック解除状態を切り換えることができる。
また、この発明において、上記扉体の表裏面の両側辺における上下対角位置にそれぞれ上・下取外し用穴を設け、上記上・下取外し用穴に工具を挿入して、扉体の取外しを可能にする方がよい。
このように構成することにより、扉体の両側辺における上下対角位置に設けられた2箇所の上・下取外し用穴に工具を挿入して、扉体を上方に移動して扉体の上端部を上部枠の下向き凹溝内に嵌め込んだ後、扉体を下方に移動して扉体の下端部を下部枠の上向き凹溝内に落とし込んで扉体を取り付けることができる。また、扉体を取り外す場合は、上記と同様に上・下取外し用穴に工具を挿入して、扉体を上方に移動して扉体の下端を下部枠の上向き凹溝の上方に移動した後、斜め下方に移動して取り外すことができる。
また、この発明において、上記工具は、一端に上記ロック機構の操作突起に係合する係合部を有し、他端に上記扉体の取外し用穴に挿入可能な挿入部を有する専用工具である方が好ましい。
このように構成することにより、1種類の工具を用いて、扉体のロック、アンロック(ロック解除)操作と、扉体の取外しを行うことができる。
加えて、この発明において、上記隔て板の両側枠の中間部に装着され、上記扉体の閉塞状態においては、上記扉体の表裏面を保持し、扉体の取外し時及び取付時には、上記扉体の表裏面の保持を解除する、側枠に対して起倒可能な扉体押え金具を更に具備する方が好ましい。
このように構成することにより、通常時において扉体の両面が扉体押え金具によって保持されるので、風圧による扉体のガタツキを抑制することができる。また、扉体押え金具を側枠側に倒すことで、開口部への突出を回避することができるので、扉体の取付(嵌め込み)、取外しに支承を来すことがない。
この発明によれば、上記のように構成されているので、以下のような優れた効果が得られる。
(1)隔て板を構成する両側枠を残して開設される開口の上下端部に固定される上部枠と下部枠との間に扉体をいわゆる「けんどん式」により落とし込んで嵌め込むことができると共に取り外すことができるので、改修作業時には、開口の全域を占める扉体を取り外して広い通路開口を確保することができる。
(2)ロック機構により上部枠の下向き凹溝内に位置する上記扉体の上方移動の阻止と、移動阻止の解除が切り換え可能であるので、平常時には、ロック機構をロック状態にすることで、隣家間のプライバシーの保護が図れる。また、ベランダ等の空間のメンテナンス(防水、塗装等の改修作業)時には、ロック機構をアンロック(ロック解除)状態にし、扉体を取外して作業者の通行を可能にすることができるので、メンテナンス作業を容易に行うことができる。この場合、ロック機構は、上部枠の両側片に回動可能に装着される一対の回動板の外周部に連結される扉体固定片と、回動板の外面における偏心位置に突設される操作突起に係合して回動板と扉体固定片を扉体の移動阻止位置と、解除位置に切り換える特殊な工具と、を具備することにより、扉体が不用意に開閉することがないので、更に隣家間のプライバシーの保護が図れる。
(3)扉体の表裏面の両側辺における上下対角位置にそれぞれ設けられた2箇所の上・下取外し用穴に工具を挿入して、扉体を上方に移動した後、斜め下方に移動して取り外すことができるので、隔て板で区画された何れの側からでも容易に扉体を取り外すことができる。
(4)工具は、一端に上記ロック機構の操作突起に係合する係合部を有し、他端に上記扉体の取外し用穴に挿入可能な挿入部を有する専用工具とすることにより、1種類の工具を用いて、扉体のロック、アンロック(ロック解除)操作と、扉体の取外しを行うことができるので、扉体の取付、取外しを容易にすることができる。
(5)隔て板の両側枠の中間部に装着される起倒可能な扉体押え金具を設けることにより、扉体の取付(嵌め込み)、取外しに支承を来すことがなく、通常時において扉体の両面を扉体押え金具によって保持することができるので、風圧による扉体のガタツキを抑制することができる。
この発明に係る扉体を備える隔て板の設置状態を示す正面図である。 上記隔て板の設置状態の断面図である。 上記隔て板の設置状態の一部拡大正面図(a)及び(a)のI部における扉押え金具の側面図(b)である。 この発明における扉体のロック状態を示す断面図(a)及びロック解除状態を示す断面図(b)である。 この発明におけるロック機構のロック状態を示す斜視図である。 上記ロック機構のロック解除状態を示す斜視図である。 この発明における扉押え金具の扉体保持状態を示す斜視図である。 上記扉押え金具の保持解除状態を示す斜視図である。 この発明における上部枠の断面図(a)及びこの発明における下部枠の断面図(b)である。 この発明における扉体を示す斜視図(a)及び(a)のII−II線に沿う拡大断面図(b)である。 この発明における扉体の別の例を示す斜視図(a)及びこの発明における縦枠の別の例を示す要部斜視図(b)である。 この発明におけるロック操作兼取外し用工具を示す斜視図である。 扉体の取外し手順を示す概略断面図である。
以下に、この発明に係る隔て板の実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
この発明に係る隔て板1は、図1に示すように、マンション等の集合住宅のベランダ2における隣家間の境界部分の建物の躯体3とベランダ2のスラブ4に設置固定されて、隔て板1を構成する方形状に形成された一対の側枠5aと、上部横枠5b,下部横枠5c及び仕切り横枠5dからなる枠材5と、枠材5内に嵌め込まれる例えばケイ酸カルシウムボードや、フレキシブルボード(繊維強化セメント板)のような破壊可能な材料からなる板材6と、両側枠5aと仕切り横枠5dと下部横枠5cによって開設される開口7に着脱可能に取り付けられる扉体8とを備えている。
この場合、隔て板1は、図2に示すように、隔て板1を構成する両側枠5aを残して開設される開口7の上端開口縁である仕切り横枠5dに固定ねじ9aによって固定される下向き凹溝11を有する上部枠10と、開口7の下端開口縁に固定ねじ9bによって固定される上向き凹溝21を有する下部枠20との間に、着脱可能すなわちいわゆる「けんどん式」の落とし込みにより嵌め込まれている。
また、上部枠10には、下向き凹溝11内に位置する扉体8の上方移動の阻止(ロック状態)と、移動阻止の解除(アンロック状態)が切り換え可能なロック機構40が設けられている。
更には、開口7を構成する側枠5aの中間部には、閉塞時に風圧等による扉体8のガタツキ及びガタツキによる騒音を抑制するための扉体押え金具50が装着されている。
上部枠10は例えばアルミニウム製押出形材にて形成されており、下向き凹溝11を構成する両側片11aの開口端部の内側には、狭隘開口状のパッキン嵌合溝11bが形成されている。このパッキン嵌合溝11bに嵌合される枠パッキン15は、図9(a)に示すように、パッキン嵌合溝11bに嵌合される略横T字状のパッキン基部15aと、パッキン基部15aの水平部の先端から直交状に屈曲する折曲片15bと、折曲片15bの下端からパッキン基部15aと反対側に向かって屈曲し折曲片15bと平行に上方に延在するシール片15cとを一体に形成する例えばエチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)等の合成樹脂にて形成されている。
下部枠20も上部枠10と同様に、例えばアルミニウム製押出形材にて形成されており、上向き凹溝21を構成する両側片21aの開口端部の内側には、狭隘開口状のパッキン嵌合溝21bが形成されている。このパッキン嵌合溝21bには、上記枠パッキン15が嵌合・固定されている(図9(b)参照)。
上記扉体8は、板材6と同様の材料すなわち例えばケイ酸カルシウムボードや、フレキシブルボード(繊維強化セメント板)のような破壊可能な材料にて形成されており、非常時には、板材6が破壊可能に形成されている。
また、図1,図10に示すように、扉体8の両側縁部には縦枠30が装着され、縦枠30の外側には、扉体8と側枠5aとの隙間を塞ぐための扉パッキン31が沿設されている。この場合、縦枠30は例えばアルミニウム製押出形材にて形成されており、仕切壁30aに関して一端側にやや深めの扉嵌合溝30bを有し、他端側に扉パッキン嵌合溝30cを有する略断面H字状に形成されており、扉嵌合溝30bの開口端には内側に向かって隆起する係止爪部30dが形成されている。なお、扉嵌合溝30bの開口部の両係止爪部30dの間の寸法は扉体8の厚みより若干狭くなっている。このように形成される縦枠30を扉体8の側縁部に装着するには、縦枠30の扉嵌合溝30bを扉体8の側縁部に打ち込んで両係止爪部30dを押し広げるようにして縦枠30を扉体8の側縁部に固定する。なお、ここでは、縦枠30の扉嵌合溝30bの開口部に係止爪部30dを形成して開口部寸法を扉体8の厚みより狭くしているが、枠材30に代えて図10Aに示すように、係止爪部30dを設けずに、扉嵌合溝30bを構成する両側片30eの開口部に内方側に向かう屈曲部30fを形成して開口寸法を扉体8の厚みより狭くした縦枠30Aを用いてもよい。なお、縦枠30Aのその他の部分は縦枠30と同じであるので、同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
また、扉体8の表裏面の両側辺における上下対角位置には、それぞれ上・下取外し用穴32a,32bが設けられており、上・下取外し用穴32a,32bに工具60を挿入して、扉体8の取外しが可能に形成されている。この場合、上・下取外し用穴32a,32bは、上取外し用穴32aについて説明すると、図10に示すように、扉体8の両側に装着される縦枠30の扉嵌合溝30bを構成する一方の側片30eと扉体8を貫通する有底状の穴にて形成されている。このように形成される上・下取外し用穴32a,32bは、扉体8の表裏面において左右対称に形成されている。
なお、扉パッキン31は、例えばポリエチレンフォーム(PE)又は発泡EPT(エチレンプロピレンゴム){EPDMともいう}等の軟質の断面矩形状の部材にて形成されており、例えば両面接着テープや接着剤等によって扉パッキン嵌合溝30cに嵌合・固定されている。
次に、ロック機構40について、図4ないし図6及び図11を参照して説明する。ロック機構40は、上部枠10の両側片11aに回動可能に装着される一対の回動板41と、これら両回動板41の外周部に連結される扉体固定片42と、回動板41の外面における偏心位置に突設される2個の操作突起43に係合して回動板41と扉体固定片42を扉体8の移動阻止位置(以下にロック位置という)と、解除位置(以下にアンロック位置という)に切り換える工具60と、を具備する。
この場合、回動板41と扉体固定片42とは例えばステンレス鋼製部材によって一体に形成されている。すなわち、中心に工具60の操作軸部63が挿入可能な貫通孔41aを設けた一対の円板にて形成される回動板41の外周の一部を例えばプレス加工により屈曲して板状の扉体固定片42が一体に形成される。なお、扉体固定片42の一側辺部には係止片42aが扉体固定片42に対して直交状に延設されている。
また、回動板41は、下向き凹溝11を構成する両側片11aに設けられた開口部11c内に回動可能に配設されており、回動板41の外面側に円形に形成される回動パッキン44を介在して回動板41より大径円形の回動板抜け止め円板45が図示しないねじによって固定されて上部枠10から抜け出ないようになっている。また、回動板41の偏心位置に突設される2個の操作突起43は、回動板抜け止め円板45及び回動パッキン44を貫通して回動板41にねじ固定されている。また、下向き凹溝11の底部を構成する上部枠10の上部片11dには、回動板41と共に回動する扉体固定片42のアンロック位置を規制するための位置規制ねじ46が上部片11dにねじ結合された状態で垂下されている。このように位置規制ねじ46を設けることによって、回動板41と共に扉体固定片42がロック位置から90度回動すると、扉体固定片42に延設された係止片42aの先端が位置規制ねじ46に当接して回動板41すなわち扉体固定片42のアンロック位置が規制される。
また、上部枠10におけるロック機構40の取付部には回動板41を外部から目隠しするカバー部材47が固定ねじ9cによって固定されている。この場合、カバー部材47は、回動板41を覆う截頭円錐状の頭部47aと、頭部47aの外周に延設される略楕円形状のフランジ部47bとからなるハット状に形成されており、フランジ部47bを貫通する固定ねじ9cによって固定されている。また、頭部47aの頂部中心位置には、2個の操作突起43を有する工具60の操作軸部63が挿通可能な鍵孔47cが穿設されている。また、頭部47aの頂部の中心と同心円上の1箇所には窓孔47dが設けられている。この窓孔47dは、回動板41と一体に回動する回動板抜け止め円板45の同心円上に施されたロック確認用目印48が外部から確認できるようにしたものである。
次に、扉体押え金具50について、図3,図7及び図8を参照して説明する。扉体押え金具50は、図3に示すように、側枠5aに固定ねじ9dによって固定される、正面が略逆T字状で側面がハット状の支持部材51と、この支持部材51の円弧状支持部51aに回動自在に貫挿する回動軸部52aの両端からそれぞれ直交状に屈曲する対外に平行な押え軸部52bを有する押え部材52とで構成されている。支持部材51と押え部材52は、例えばステンレス鋼製部材にて形成されている。なお、扉体押え金具50を側枠5aに装着すると、支持部材51の円弧状支持部51aが開口7内に突出するが、扉体8の両側に装着される扉パッキン31は軟質に形成されているため、円弧状支持部51a及び扉体8の押え時に回動する押え軸部52bを吸収するように変形して、扉体8と側枠5aとの隙間を十分に塞ぐことができる。
このように構成される扉体押え金具50は、開口7を構成する側枠5aの中間部に装着され、開口7内に扉体8を取り付ける際、又は開口7から扉体8を取り外す際に、図8に示すように、押え部材52の押え軸部52bを鉛直方向に回動して起立姿勢にし、扉体8の取付、取外しに支障を来さないようになっている。また、開口7内に扉体8を取り付けた後は、図3及び図7に示すように、起立姿勢にある押え部材52の押え軸部52bを水平方向に回動して水平姿勢にして、両押え軸部52bを扉体8の表裏面に位置し、閉塞時に風圧等による扉体8のガタツキ及びガタツキによる騒音を抑制する。なお、この場合、扉体8の縦枠30における扉体押え金具50の押え軸部52bが位置する部位に、例えばエチレン−プロピレンゴム(EPDM)製のシート状の緩衝材53が貼着されている。これにより押え軸部52bと縦枠30とのメタルタッチを防止し、扉体8のガタツキ及びガタツキによる騒音を抑制することができる。
上記工具60は、図11に示すように、断面円形のL字状の基部61の一端に、ロック機構40の回動板41に突設された2個の操作突起43に係合する一対の係合部62を対称方向に突設する略T字状の操作軸部63を有し、基部61の他端には、扉体8の上・下取外し用穴32a,32bに挿入可能な挿入部64を有するステンレス鋼製の専用工具にて形成されている。
次に、上記実施形態に係る隔て板1の施工手順について説明する。まず、既設の隔て板1における両側枠5aと、下部横枠5c及び仕切り横枠5dに嵌め込まれている板材6を取り外して開口7を形成する。次に、予め用意された枠パッキン15が装着された上部枠10及び下部枠20を開口7の寸法に合わせて切断する。上部枠10と下部枠20を切断後、上部枠10及び下部枠20に装着されている枠パッキン15の端部を扉体8の縦枠30と干渉しないように切り欠く。そして、上部枠10、下部枠20を既存の隔て板1の仕切り横枠5d、下部横枠5bの中心に当て、ドリルで下孔をあけ、固定ねじ9a,9bによって、上部枠10を仕切り横枠5dに固定し、下部枠20を下部横枠5bに固定する。また、開口7を形成する一方の側枠5aの中間部に扉体押え金具50の支持部材51を当て、ドリルで下孔をあけ、固定ねじ9dによって固定する。
一方、扉体8を構成する板材6を開口寸法に合わせて切断し、切断された板材6の両側縁部に縦枠30,30Aを軽く叩いて扉嵌合溝30b内に板材6の側端部を嵌合して取り付ける。扉体8に取り付けられた一方の縦枠30,30Aにおける扉体押え金具50の押え部材52が位置する部位に緩衝材53を貼着する。また、扉体8の表裏面の両側辺における縦枠30,30Aの上下対角位置にそれぞれ上・下取外し用穴32a,32bをあける。
上記のように構成された扉体8を開口7に取り付けるには、「けんどん式」で嵌め込む。すなわち、まず、扉体8に設けられた上・下取外し用穴32a,32bに工具60の挿入部64を挿入して、扉体8を持ち上げ、扉体8の上端部を上部枠10の下向き凹溝11内に差し込む。次いで、扉体8を垂直にして、扉体8の下端部を下部枠20の上向き凹溝21内に落とし込む。
開口7内に扉体8を嵌め込んだ後、上部枠10に予め装着されたロック機構40のカバー部材47に設けられた鍵孔47cに工具60の操作軸部63を挿入し、工具60に設けられた係合部62を回動板41に設けられた操作突起43に係合させた状態で工具60によって回動板41を鉛直方向に90度回動して、アンロック位置にある扉体固定片42を扉体8の上端部に移動して扉体8の上方への移動を阻止し、扉体8をロック状態にする。また、扉体8の取付時には起立状態であった扉体押え金具50の押え部材52を水平姿勢にして扉体8の表裏面を保持する。これにより扉体8の取り付けが完了する。
扉体8を取り外す場合は、上記の動作の逆動作を行って扉体8を取り外すことができる。すなわち、図12(a)に示す扉体8の取付状態において、まず、工具60の操作軸部63をロック機構40のカバー部材47に設けられた鍵孔47cに挿入し、工具60に設けられた係合部62を回動板41に設けられた操作突起43に係合させた状態で工具60によって回動板41を鉛直方向に90度回動して、ロック位置にある扉体固定片42を上方のアンロック位置に移動する。また、扉体押え金具50の押え部材52を水平姿勢から起立姿勢に切り換える(図12(b)参照)。
次に、扉体8に設けられた上・下取外し用穴32a,32bに工具60の挿入部64を挿入して、扉体8を垂直(鉛直)方向に持ち上げ、扉体8の下端部を下部枠20の上向き凹溝21の上方に移動する(図12(b)参照)。この状態で、扉体8の下端部を開口7の外側に移動し(図12(c)参照)、扉体8を斜め下方に移動して、扉体8の上端部を上部枠10の下向き凹溝11内から引き出して扉体8を開口7から取り外すことができる。
上記実施形態の隔て板1によれば、隔て板1を構成する両側枠5aを残して開設される開口7の上下端部に固定される上部枠10と下部枠20との間に扉体をいわゆる「けんどん式」に嵌め込むことができるので、改修作業時には、開口7の全域を占める扉体8を取り外して広い通路開口を確保することができる。
また、ロック機構40により、平常時には、ロック機構40をロック状態にすることで、隣家間のプライバシーの保護が図れる。また、ベランダ等の空間のメンテナンス(防水、塗装等の改修作業)時には、ロック機構40をアンロック状態にし、扉体8を取外して作業者の通行を可能にすることができるので、メンテナンス作業を容易に行うことができる。この場合、ロック機構40は、上部枠10の両側片11aに回動可能に装着される一対の回動板41の外周部に連結される扉体固定片42と、回動板41の外面における偏心位置に突設される操作突起43に係合して回動板41と扉体固定片42を扉体8のロック位置と、アンロック位置に切り換える特殊な工具を用いるので、扉体8が不用意に開閉することがないので、隣家間のプライバシーの保護が図れる。
また、扉体8の表裏面の両側辺における上下対角位置にそれぞれ設けられた2箇所の上・下取外し用穴32a,32bに工具60の挿入部64を挿入して、扉体8を上方に移動した後、斜め下方に移動して取り外すことができるので、隔て板1で区画された何れの側からでも容易に扉体8を取り外すことができる。
しかも、工具60は、一端にロック機構40の操作突起43に係合する係合部62を有し、他端に扉体8の上・下取外し用穴32a,32bに挿入可能な挿入部64を有する専用工具とすることにより、1種類の工具を用いて、扉体8のロック、アンロック操作と、扉体8の取外しを行うことができるので、扉体8の取付(嵌め込み)、取外しを容易にすることができる。
更には、隔て板1の両側枠5aの中間部に装着される起倒可能な扉体押え金具50を設けることにより、扉体8の取付(嵌め込み)、取外しに支承を来すことがなく、通常時において扉体8の両面を扉体押え金具50によって保持することができるので、風圧による扉体8のガタツキを抑制することができる。
なお、上記実施形態では既存の隔て板1に扉体8を取り付ける場合について説明したが、隔て板1の枠材5の仕切り横枠5cと上部枠10とを一体に形成すれば、新規の隔て板1にも適用できることは勿論である。
1 隔て板
5 枠材
5a 側枠
6 板材
7 開口
8 扉体
10 上部枠
11 下向き凹溝
15 枠パッキン
20 下部枠
21 上向き凹溝
30,30A 縦枠
31 扉パッキン
32a 上取外し用穴
32b 下取外し用穴
40 ロック機構
41 回動板
42 扉体固定片
43 操作突起
50 扉体押え金具
51 支持部材
52 押え部材
60 工具
62 係合部
63 操作軸部
64 挿入部

Claims (5)

  1. マンション等の集合住宅のベランダにおける隣家間の境界部分に設置される隔て板であって、
    隔て板を構成する両側枠を残して開設される開口の上端開口縁に固定される下向き凹溝を有する上部枠と、
    上記開口の下端開口縁に固定される上向き凹溝を有する下部枠と、
    上端部が上記上部枠の下向き凹溝内に嵌め込まれ、下端部が上記下部枠の上向き凹溝内に落とし込んで嵌め込まれる取外し可能な扉体と、
    上記上部枠の下向き凹溝内に位置する上記扉体の上方移動の阻止と、移動阻止の解除が切り換え可能なロック機構と、を具備する、
    ことを特徴とする扉体を備える隔て板。
  2. 請求項1記載の扉体を備える隔て板において、
    上記ロック機構は、上記上部枠の両側片に回動可能に装着される一対の回動板と、これら両回動板の外周部に連結される扉体固定片と、上記回動板の外面における偏心位置に突設される操作突起に係合して上記回動板と扉体固定片を上記扉体の移動阻止位置と、解除位置に切り換える工具と、を具備する、ことを特徴とする扉体を備える隔て板。
  3. 請求項1又は2に記載の扉体を備える隔て板において、
    上記扉体の表裏面の両側辺における上下対角位置にそれぞれ上・下取外し用穴が設けられ、上記上・下取外し用穴に工具を挿入して、扉体の取外しを可能にした、ことを特徴とする扉体を備える隔て板。
  4. 請求項2又は3に記載の扉体を備える隔て板において、
    上記工具は、一端に上記ロック機構の操作突起に係合する係合部を有し、他端に上記扉体の取外し用穴に挿入可能な挿入部を有する専用工具である、ことを特徴とする扉体を備える隔て板。
  5. 請求項1ないし3のいずれかに記載の扉体を備える隔て板において、
    上記隔て板の両側枠の中間部に装着され、上記扉体の閉塞状態においては、上記扉体の表裏面を保持し、扉体の取外し時及び取付時には、上記扉体の表裏面の保持を解除する、側枠に対して起倒可能な扉体押え金具を更に具備する、ことを特徴とする扉体を備える隔て板。
JP2010258448A 2010-11-19 2010-11-19 扉体を備える隔て板 Expired - Fee Related JP5660568B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010258448A JP5660568B2 (ja) 2010-11-19 2010-11-19 扉体を備える隔て板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010258448A JP5660568B2 (ja) 2010-11-19 2010-11-19 扉体を備える隔て板

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012107458A true JP2012107458A (ja) 2012-06-07
JP5660568B2 JP5660568B2 (ja) 2015-01-28

Family

ID=46493336

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010258448A Expired - Fee Related JP5660568B2 (ja) 2010-11-19 2010-11-19 扉体を備える隔て板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5660568B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014037737A (ja) * 2012-08-20 2014-02-27 Naka Ind Ltd 隔て板
JP2015045155A (ja) * 2013-08-28 2015-03-12 株式会社サンエス 間仕切
CN106401050A (zh) * 2016-11-19 2017-02-15 沈阳建筑大学 建筑用储能‑调温康体组合砖
CN111893919A (zh) * 2020-07-21 2020-11-06 深圳市嘉昱机电有限公司 一种组装便捷型摆闸装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52114547U (ja) * 1976-02-26 1977-08-31
JPH0225620U (ja) * 1988-08-05 1990-02-20
JP2008163583A (ja) * 2006-12-27 2008-07-17 Sumitomo Mitsui Construction Co Ltd バルコニー用仕切り装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52114547U (ja) * 1976-02-26 1977-08-31
JPH0225620U (ja) * 1988-08-05 1990-02-20
JP2008163583A (ja) * 2006-12-27 2008-07-17 Sumitomo Mitsui Construction Co Ltd バルコニー用仕切り装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014037737A (ja) * 2012-08-20 2014-02-27 Naka Ind Ltd 隔て板
JP2015045155A (ja) * 2013-08-28 2015-03-12 株式会社サンエス 間仕切
CN106401050A (zh) * 2016-11-19 2017-02-15 沈阳建筑大学 建筑用储能‑调温康体组合砖
CN106401050B (zh) * 2016-11-19 2019-11-22 沈阳建筑大学 建筑用储能-调温康体组合砖
CN111893919A (zh) * 2020-07-21 2020-11-06 深圳市嘉昱机电有限公司 一种组装便捷型摆闸装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5660568B2 (ja) 2015-01-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5660568B2 (ja) 扉体を備える隔て板
CA2459250C (en) Electrical box assembly
KR101717735B1 (ko) 단열 및 방음구조를 구비한 갱폼
KR20080086599A (ko) 창문설치구조
KR100691406B1 (ko) 건축용 안전창문 구조
JP5686409B2 (ja) 隔て板
JP5224376B2 (ja) 改装サッシ
SG182871A1 (en) Flood protection device for building
JP4446470B2 (ja) 改装サッシ
JP3110681U (ja) ドア用防護パネル装置
KR200358393Y1 (ko) 방화문 밀폐용 패킹
JP5995356B2 (ja) 隔て板
JP2004011303A (ja) 外壁パネル、その外壁パネルを備えたユニット式建物および外壁パネルへのシャッターケース取り付け方法
JP2003328645A (ja) 改修用引戸装置
JP6678613B2 (ja) 防水ドア装置
KR102381926B1 (ko) 방음문용 밀폐창
KR20160000197U (ko) 방화문 결합 구조물
JP7343722B2 (ja) 改装サッシ
JP4441922B2 (ja) クレセント錠の防犯カバー
JP7455076B2 (ja) 改装サッシ
JP2023075548A (ja) 止水装置
JP2023075549A (ja) 水密維持手段付き止水部材、及び、水密維持手段付き止水部材を用いた開口の止水方法
JP5270079B2 (ja) 改装サッシの下枠装置及びその改装方法
JP4994348B2 (ja) 障子の取付構造及び建具
JP6886792B2 (ja) 建具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130902

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140416

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140515

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140625

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20141126

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141126

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5660568

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees