JP2014037737A - 隔て板 - Google Patents

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Abstract

【課題】隔て板に開設された開口を塞ぐ扉体を押し下げる操作によって簡単に避難用の開口部を確保できるようにした隔て板を提供する。
【解決手段】集合住宅等のベランダにおける各戸間の境界部分に設置される隔て板の両側枠を残して開設される開口7の上端開口縁に固定される下向き凹溝11を有する上部枠10と、開口の下端開口縁に固定される上向き凹溝21を有する下部枠20と、上端部が上部枠の下向き凹溝内に嵌め込まれ、下端部が下部枠の上向き凹溝内に嵌め込まれる扉体8と、下部枠の上向き凹溝内に配置され、扉体を弾性支持すると共に、付勢力によって扉体の上端部を上部枠の下向き凹溝内に嵌め込む圧縮コイルばね15と、扉体の表裏面に取り付けられる把手13と、を具備し、避難時には、把手をもって扉体を圧縮コイルばねの付勢力に抗して押し下げることにより、扉体の上端部を上部枠の下向き凹溝内から外して扉体を転倒又は上記開口から取り外す。
【選択図】図4

Description

この発明は、集合住宅等のベランダにおける各戸間の境界部分に設置される隔て板に関するものである。
一般に、マンション等の集合住宅においては、プライバシー保護等のために、バルコニーやベランダ〈以下に、ベランダ等という〉における各戸間の境界部分に隔て板が設置されている。
火災等により、避難が必要な場合、避難器具は各戸毎には備えられていないため、隔て板は、火災発生等の避難が必要となったとき、蹴破って避難装置のある所まで行くことができるように定められている。そのため、隔て板は破壊可能な材質である珪酸カルシウム板にて形成されている。
しかしながら、高齢者や病人等においては、上記の動作は不可能であるため、避難経路を確保するために簡単な操作で避難経路を確保できる隔て板が要求されている。隔て板を蹴破らずに開口部を確保する構造として、パーテーションに介設された開口部より小さな寸法の矩形状の板部の上辺に二股状の留め金具を突設すると共に、下辺に二股状の保持金具を突設し、留め金具を開口部の上部枠に着脱可能に嵌合し、保持金具を開口部の下部枠に着脱可能に嵌合する構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のものによれば、板部を上方へ移動して保持金具を下部枠より外した後、下方へ移動して開口部を確保することができる。
特開2012−52344号公報(特許請求の範囲、図6)
しかしながら、特許文献1に記載のものにおいては、板部を一旦上方へ移動して保持金具を下部枠より外した後、保持金具を下部枠と係合しない側方にずらして下方へ移動する二度の操作を行って開口部を確保するため、高齢者や病人等においては、上記操作も不可能な場合もあり、避難経路を確実に確保することができないという問題があった。
この発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、破壊せずに隔て板に開設された開口を塞ぐ扉体を押し下げる操作によって簡単に避難用の開口部を確保できるようにした隔て板を提供する。
上記課題を解決するため、この発明に係る隔て板は、集合住宅等のベランダにおける各戸間の境界部分に設置される隔て板であって、隔て板を構成する両側枠を残して開設される開口の上端開口縁に固定される下向き凹溝を有する上部枠と、上記開口の下端開口縁に固定される上向き凹溝を有する下部枠と、上端部が上記上部枠の下向き凹溝内に嵌め込まれ、下端部が上記下部枠の上向き凹溝内に嵌め込まれる扉体と、上記下部枠の上向き凹溝内に配置され、上記扉体を弾性支持すると共に、付勢力によって扉体の上端部を上記上部枠の下向き凹溝内に嵌め込むばね部材と、上記扉体の表裏面に取り付けられる把手と、を具備し、避難時には、上記把手をもって上記扉体を上記ばね部材の付勢力に抗して押し下げることにより、扉体の上端部を上記上部枠の下向き凹溝内から外して扉体を転倒可能又は上記開口から取り外し可能に形成してなる、ことを特徴とする。
このように構成することにより、平常時には扉体はばね部材によって弾性支持されると共に、ばね部材の付勢力によって上端部が上部枠の下向き凹溝内に嵌め込まれて開口を閉塞するので、扉体は不用意に外れることがない。避難時に、把手をもって扉体を押し下げると、扉体はばね部材の付勢力に抗して下方に移動して、上端部が上部枠の下向き凹溝から外れ、その後押し下げを解除すると、ばね部材の付勢力によって扉体が下部枠の上向き凹溝から上方に移動するので、扉体の転倒又は開口からの取り外しを容易にすることができる。
この発明において、上記ばね部材は、扉体を弾性支持して、平常時には付勢力によって扉体の上端部を上部枠の下向き凹溝内にはめ込み、避難時に扉体が押し下げられた際には、扉体の上端部が上部枠の下向き凹溝内から外れる付勢力を有するものであれば任意のばね部材例えば板ばねであってもよいが、好ましくは、上記ばね部材を圧縮コイルばねにて形成すると共に、該圧縮コイルばねの下端部の巻目間に座金を介在し、該座金を貫通するねじ部材を上記下部枠の上向き凹溝の底部にねじ結合して固定するのがよい。
このように構成することにより、圧縮コイルばねを下部枠の上向き凹溝内に配置した状態で、圧縮コイルばねの下端部の巻目間に介在される座金を貫通するねじ部材を下部枠の上向き凹溝の底部にねじ結合して圧縮コイルばねを固定することができるので、ばね部材の設置を容易にすることができる。また、隔て板に開設される開口の大きさすなわち開口内へ取り付けられる扉体の寸法に応じて任意の数のばね部材の設置を容易にすることができる。また、圧縮コイルばねは収縮幅を広くすることができるので、開口から扉体を取り外す際の扉体の荷重による負担を軽減することができる。
また、この発明において、上記開口の両側端開口縁に固定される一対の縦枠を更に具備し、上記両縦枠の表裏面の上部側の対向部位に、上記上部枠の下向き凹溝から外れた上記扉体の転倒を一時的に防止する可撓性を有する揺れ止め部材を設けるのが好ましい。
このように構成することにより、避難時に扉体を押し下げることにより扉体の上端部が上部枠の下向き凹溝から外れた際に、扉体が直ちに倒れるのを揺れ止め部材によって防止することができる。また、何等かの原因で扉体の上端部が上部枠の下向き凹溝から外れた場合において、扉体が倒れるのを揺れ止め部材によって防止することができる。
加えて、この発明において、上記上部枠に、該上部枠の下向き凹溝内に位置する上記扉体の上方移動の阻止と、移動阻止の解除が切り換え可能な扉体移動規制機構を更に具備し、上記扉体移動規制機構は、上記上部枠の両側片に回動可能に装着される一対の回動板と、これら両回動板の外周部に連結される移動規制片と、上記回動板の外面における偏心位置に突設される操作突起に係合して上記回動板と移動規制片を上記扉体の移動阻止位置と、解除位置に切り換える工具と、を具備するようにしてもよい。
このように構成することにより、扉体を開口内に取り付ける際に、扉体移動規制機構の移動規制片を、扉体の上方への移動を許容する解除位置にすることにより、扉体の上端部を上部枠の下向き凹溝内へのはめ込みを容易にし、扉体の下端部を下部枠の上向き凹溝内へのはめ込みを容易にすることができる。また、扉体を開口に組み付けた後、扉体移動規制機構の移動規制片を移動阻止位置に切り換えることにより、平常時の扉体の上方への移動が規制され、風圧等による扉体のガタツキを抑制することができる。
この発明によれば、上記のように構成されているので、以下のような優れた効果が得られる。
避難時に、把手をもって扉体を押し下げると、扉体はばね部材の付勢力に抗して下方に移動して、上端部が上部枠の下向き凹溝から外れ、その後押し下げを解除すると、ばね部材の付勢力によって扉体が下部枠の上向き凹溝から上方に移動するので、扉体の転倒又は開口からの取り外しを容易にすることができる。したがって、高齢者や病人等においても破壊せずに隔て板に開設された開口を塞ぐ扉体を押し下げる操作によって簡単に避難用の開口部を確保することができる。
ばね部材を、該ばね部材の下端部が下部枠の上向き凹溝の底部に固定される圧縮コイルばねにて形成することにより、下部枠の上向き凹溝内へのばね部材の設置を容易にすることができると共に、隔て板に開設される開口の大きさすなわち開口内に取り付けられる扉体の寸法に応じて任意の数のばね部材の設置を容易にすることができる。また、圧縮コイルばねは収縮幅を広くすることができるので、開口から扉体を取り外す際の扉体の荷重による負担を軽減して、避難用の開口部の確保を迅速にすることができる。
また、開口の両側端開口縁に固定される一対の縦枠の表裏面の上部側の対向部位に、上部枠の下向き凹溝から外れた扉体の転倒を一時的に防止する可撓性を有する揺れ止め部材を設けることにより、避難時に扉体を押し下げることにより扉体の上端部が上部枠の下向き凹溝から外れた際に、扉体が直ちに倒れるのを揺れ止め部材によって防止することができる。また、何等かの原因で扉体の上端部が上部枠の下向き凹溝から外れた場合において、扉体が倒れるのを揺れ止め部材によって防止することができる。
また、上部枠に、該上部枠の下向き凹溝内に位置する上記扉体の上方移動の阻止と、移動阻止の解除が切り換え可能な扉体移動規制機構を設け、該扉体移動規制機構は、上部枠の両側片に回動可能に装着される一対の回動板と、これら両回動板の外周部に連結される移動規制片と、回動板の外面における偏心位置に突設される操作突起に係合して回動板と移動規制片を扉体の移動阻止位置と、解除位置に切り換える工具を具備することにより、扉体の開口内への取り付け(嵌め込み)を容易にすることができると共に、平常時における風圧等による扉体のガタツキを抑制することができる。
この発明の第1実施形態に係る隔て板の設置状態を示す正面図(a)、(a)のI部拡大断面図(b)及び(b)の一部拡大断面図(c)である。 上記隔て板の設置状態を示す斜視図である。 上記隔て板の斜視図である。 図3のII−II線に沿う断面図(a)及び(a)のIII部拡大断面図(b)である。 この発明における扉体の下端部を下部枠内にばね部材を介在させて配置した状態を示す断面斜視図である。 この発明における下部枠と下部小口キャップを示す分解斜視図である。 この発明におけるばね部材の平常時の扉体支持状態を示す断面図(a)及び避難時の扉体を押し下げた状態を示す断面図(b)である。 この発明における扉体と上部枠の平常時の状態を示す断面斜視図(a)及び避難時の状態を示す断面斜視図(b)である。 この発明の第2実施形態に係る隔て板の斜視図である。 図8のIV−IV線に沿う断面図(a)及び(a)のV部拡大断面図(b)である。 第2実施形態における扉体と上部枠の平常時の状態を示す断面斜視図である。 第2実施形態における扉体の上部枠内への取り付け前の状態及びこの発明における扉体規制用工具の一例を示す断面斜視図である。 第2実施形態の避難時における扉体と上部枠の状態を示す断面斜視図である。
以下に、この発明に係る隔て板の実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
この発明に係る隔て板1は、図1及び図2に示すように、集合住宅等のベランダ2における各戸間の境界部分の建物の躯体3とベランダ2のスラブ4に設置固定されて、隔て板1を構成する方形状に形成された一対の側枠5aと、上部横枠5b,下部横枠5c及び仕切り横枠5dからなる枠材5と、枠材5内に嵌め込まれる例えば珪酸カルシウムボードや、フレキシブルボード(繊維強化セメント板)のような破壊可能な材料からなる板材6と、両側枠5aと仕切り横枠5dと下部横枠5cによって開設される開口7に着脱可能に取り付けられる扉体8とを備えている。
上記隔て板1は、図1に示すように、隔て板1を構成する両側枠5aを残して開設される開口7(例えば、幅:700mm、高さ:900mm)の上端開口縁である仕切り横枠5dに固定ねじ9aによって固定される下向き凹溝11を有する上部枠10と、開口7の下端開口縁に固定ねじ9bによって固定される上向き凹溝21を有する下部枠20と、上端部が上部枠10の下向き凹溝11内に嵌め込まれ、下端部が下部枠20の上向き凹溝21内に嵌め込まれる扉体8と、下部枠20の上向き凹溝21内に配置され、扉体8を弾性支持すると共に、付勢力によって扉体8の上端部を上部枠10の下向き凹溝11内に嵌め込む複数例えば2個のばね部材である圧縮コイルばね15と、扉体8の表裏面に取り付けられる把手13と、を具備している。
上部枠10及び下部枠20は夫々例えばアルミニウム製押出形材にて断面コ字状に形成されており、長手方向の両端部には、それぞれ合成樹脂製の上部枠小口キャップ12,下部枠小口キャップ22が被着されている。これら上部枠小口キャップ12と下部枠小口キャップ22は、同様に形成されており、図5Bを参照して下部枠小口キャップ22を代表して説明すると、下部枠小口キャップ22は、下部枠20の長手方向の端部の開口(小口)を閉塞する蓋部22aと、蓋部22aの両側に下部枠20の側片21aの外側面に当接する側縁部22bと、蓋部22aの閉塞側面に突設され、下部枠20の側片21aの内面に当接する一対の脚片22cとで構成されている。なお、下部枠小口キャップ22の脚片22cを下部枠20の側片21aの内面に当接することにより、下部枠20の上向き凹溝21と扉体8との寸法差による隙間を少なくすることができるので、風圧等による扉体8のガタツキを抑制することができる。
上記扉体8は、板材6と同様の材料すなわち例えば珪酸カルシウムボードにて形成されており、扉体8の両側縁部には側枠31が装着され、扉体8の上縁部には上枠32が装着され、扉体8の下縁部には下枠34が装着されている。なお、扉体8の幅寸法は、開口7の寸法(幅:700mm、高さ:900mm)より若干小さい幅寸法(例えば、幅:650mm、高さ:840mm)に設定されている。この場合、側枠31,上枠32及び下枠34は例えばアルミニウム製押出形材にて形成されている。なお、扉体8の表裏面における中央上部の例えば、ベランダ2の床面から750mmの位置には把手13が取付ねじ13aによって扉体8の表裏面に取り付けられている。なお、扉体8の表裏面における把手13の下部側面には、避難誘導シール14が貼付されている。
上枠32は、図6に示すように、仕切壁32aによって区画される2つの中空部32b,32cを有する中空矩形状基部32dの一端に扉体8を構成する板材6の側縁部を嵌合する扉嵌合溝32eが形成されている。
下枠34は、図4に示すように、仕切壁34aによって区画される2つの中空部34b,34cを有する中空矩形状基部34dの一端に扉体8を構成する板材6の側縁部を嵌合する扉嵌合溝34eを有しており、扉嵌合溝34eの開口端には外側に向かうフランジ部34fが形成されている。
上記圧縮コイルばね15は、図1に示すように、下部枠20の上向き凹溝21内の長手方向の中心部に対して対称の2箇所に配置される例えば圧縮コイルばねにて形成されている。この場合、圧縮コイルばね15は、最下端の1巻目15aと2巻目15bの隙間Sに、コイル内径より大径の座金16を介在し、上方から圧縮コイルばね15の内方空間部にドライバ等の工具を挿入して、座金16を貫通する固定ねじ17を下部枠20の上向き凹溝21の底部20aにねじ結合することで下部枠20に固定されている(図1(c)参照)。
上記のように構成される圧縮コイルばね15により、下部枠20の上向き凹溝21内に下端部が嵌め込まれる扉体8を弾性支持すると共に、付勢力によって扉体8の上端部を上部枠10の下向き凹溝11内に嵌め込むことができる。また、圧縮コイルばね15は収縮幅を広くすることができるので、開口7から扉体8を取り外す際の扉体8の荷重による負担を軽減することができる。
なお、上記実施形態では、開口7及び扉体8の幅寸法に対応させて圧縮コイルばね15を2個設ける場合について説明したが、扉体8の幅寸法が650mmより大きい例えば850mmの場合には、圧縮コイルばね15を等間隔に3個設置し、更に大きい場合例えば1150mmの場合には、等間隔に4個設置するのがよい。
上記のように構成される隔て板1において、隔て板1に開設された開口7内に扉体8を取り付けるには、まず、扉体8の下端部を下部枠20に上向き凹溝21内に挿入して圧縮コイルばね15の付勢力に抗して嵌め込む。そして、扉体8の上端部を上部枠10の下方に位置させて、圧縮コイルばね15の付勢力によって扉体8の上端部を上部枠10の下向き凹溝11に嵌め込んで、取り付ける。これにより、平常時は、扉体8は圧縮コイルばね15の付勢力によって扉体8が上方に押し上げられて、扉体8の上端部が上部枠10の下向き凹溝11に嵌め込まれている(図4、図7(a)参照)。
避難時には、避難者が把手13をもって扉体8を圧縮コイルばね15の付勢力に抗して押し下げることにより、扉体8の上端部を上部枠10の下向き凹溝内から外し、扉体8の上端部を上部枠10の下方位置から側方へ移動した後、押し下げ力を解除すると、圧縮コイルばね15の付勢力によって扉体8が上方へ押し上げられ、扉体8の下端部が下部枠20の上向き凹溝21内から外れる(図4、図6(b)及び図7(b)参照)。したがって、扉体8を転倒させて避難するか、又は、扉体8を開口7から取り外して避難することができる。
なお、扉体8を押し下げる際の荷重は圧縮コイルばね15の個数や隔て板1の寸法にもよるが、これら圧縮コイルばね15の個数や隔て板1の寸法に対応して7Kg〜10Kgに設定するのがよい。
第1実施形態の隔て板1によれば、平常時には、扉体8は圧縮コイルばね15によって弾性支持されると共に、圧縮コイルばね15の付勢力によって上端部が上部枠10の下向き凹溝11内に嵌め込まれるので、扉体8は外れることがない。
また、避難時には、避難者が把手13をもって扉体8を押し下げると、扉体8は圧縮コイルばね15の付勢力に抗して下方に移動して、上端部が上部枠10の下向き凹溝11から外れ、その後押し下げを解除すると、圧縮コイルばね15の付勢力によって扉体8が下部枠20の上向き凹溝21から上方に移動するので、高齢者や病人等体力の弱い避難者においても扉体8の転倒又は開口7からの取り外しを容易にすることができる。
圧縮コイルばね15を下部枠20の上向き凹溝21の底部20aに固定することにより、下部枠20の上向き凹溝21内への圧縮コイルばね15の設置を容易にすることができる。また、隔て板1に開設される開口7の大きさすなわち開口内に取り付けられる扉体8の寸法に応じて任意の数の圧縮コイルばね15の設置を容易にすることができる。
<第2実施形態>
図8は、この発明の第2実施形態に係る隔て板の斜視図である。図9は、図8のIV−IV線に沿う断面図(a)及び(a)のV部拡大断面図(b)である。
第2実施形態に係る隔て板1Aは、扉体8の上端部が上部枠10の下向き凹溝11内から外れた場合に扉体8が直ちに転倒するのを防止するようにした場合である。また、第2実施形態に係る隔て板1Aは、扉体8の取付を容易にすると共に、平常時の扉体8のガタツキの抑制を図れるようにした場合である。
この場合、開口7の両側端開口縁に固定される一対の縦枠30の表裏面の上部側の対向部位に、上部枠10の下向き凹溝11から外れた扉体8の転倒を一時的に防止する可撓性を有する揺れ止め部材18が取付ねじ18aによって取り付けられている。揺れ止め部材18は、例えば塩化ビニル製の略矩形板状に形成されており、一端側が開口7内に突出した状態で、他端側が固定ねじ18aによって縦枠30に固定されている。
また、上部枠10には、下向き凹溝11内に位置する扉体8の上方移動の阻止(移動規制状態)と、移動阻止の解除(移動許容状態)が切り換え可能な扉体移動規制機構40が設けられている。
次に、扉体移動規制機構40について、図9ないし図12を参照して説明する。扉体移動規制機構40は、上部枠10の両側片11aに回動可能に装着される一対の回動板41と、これら両回動板41の外周部に連結される移動規制片42と、回動板41の外面における偏心位置に突設される2個の操作突起43に係合して回動板41と移動規制片42を扉体8の移動阻止位置(以下に移動規制位置という)と、解除位置(以下に移動許容位置という)に切り換える工具60と、を具備する。
この場合、回動板41と移動規制片42とは例えばステンレス製部材によって一体に形成されている。すなわち、一対の円板にて形成される回動板41の外周の一部を例えばプレス加工により屈曲して板状の移動規制片42が一体に形成される。なお、移動規制片42の一側辺部には係止片42aが移動規制片42に対して直交状に延設されている。
また、回動板41は、下向き凹溝11を構成する両側片11aに設けられた開口部11c内に回動可能に配設されており、回動板41の外面側に円形に形成される回動パッキン44を介在して回動板41より大径円形の回動板抜け止め円板45が図示しないねじによって固定されて上部枠10から抜け出ないようになっている。回動板抜け止め円板45の中心には、工具60の操作軸部63が挿入可能な貫通孔41aが設けられている。また、回動板41の偏心位置に突設される2個の操作突起43は、回動板抜け止め円板45及び回動パッキン44を貫通して回動板41にねじ固定されている。また、下向き凹溝11の底部を構成する上部枠10の上部片11dには、回動板41と共に回動する移動規制片42の移動許容位置を規制するための位置規制ねじ46が上部片11dにねじ結合された状態で垂下されている。このように位置規制ねじ46を設けることによって、回動板41と共に移動規制片42が移動規制位置から90度回動すると、移動規制片42に延設された係止片42aの先端が位置規制ねじ46に当接して回動板41すなわち移動規制片42の移動許容位置が規制される。
また、上部枠10における扉体移動規制機構40の取付部には回動板41を外部から目隠しするカバー部材47が固定ねじ9cによって固定されている。この場合、カバー部材47は、回動板41を覆う截頭円錐状の頭部47aと、頭部47aの外周に延設される略楕円形状のフランジ部47bとからなるハット状に形成されており、フランジ部47bを貫通する固定ねじ9cによって固定されている。また、頭部47aの頂部中心位置には、2個の操作突起43を回転させることが可能な工具60の操作軸部63が挿通可能な鍵孔47cが穿設されている。また、頭部47aの頂部の中心と同心円上の1箇所には窓孔47dが設けられている。この窓孔47dは、回動板41と一体に回動する回動板抜け止め円板45の同心円上に施された移動規制確認用目印48が外部から確認できるようにしたものである。
上記工具60は、図11に示すように、断面円形のL字状の基部61の一端に、扉体移動規制機構40の回動板41に突設された2個の操作突起43に係合する一対の係合部62を対称方向に突設する略T字状の操作軸部63を有するステンレス製の専用工具にて形成されている。
なお、第2実施形態において、その他の部分は第1実施形態と同じであるので、同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
上記のように構成される第2実施形態の隔て板1Aにおいて、隔て板1Aに開設された開口7内に扉体8を取り付けるには、揺れ止め部材18が存在するため、まず、工具60の係合部62を扉体移動規制機構40の回動板41に突設された2個の操作突起43に係合して、移動規制片42を規制許容位置にして上部枠10内のスペースを高くする(図11参照)。
次に、扉体8の上端部を上部枠10の下向き凹溝11内に挿入する。その後、扉体8の下端部を下部枠20に上向き凹溝21内に挿入して圧縮コイルばね15の付勢力に抗して嵌め込む。その後、工具60の係合部62を扉体移動規制機構40の回動板41に突設された2個の操作突起43に係合して、移動規制片42を移動許容位置にする。これにより、平常時は、扉体8は圧縮コイルばね15の付勢力によって扉体8が上方に押し上げられて、扉体8の上端部が上部枠10の下向き凹溝11に嵌め込まれ、移動規制片42によって上方への移動が規制される(図9及び図10参照)。
また、避難時には、避難者が把手13をもって扉体8を圧縮コイルばね15の付勢力に抗して押し下げることにより、扉体8の上端部を上部枠10の下向き凹溝内から外す。このとき、扉体8の上端部は上部枠10との係合が解除されて、転倒するが揺れ止め部材18に当接して扉体8が直ちに転倒するのを防止することができる。しかし、揺れ止め部材18は可撓性を有する塩化ビニル製部材にて形成されているため、避難者は扉体8を倒すことによって揺れ止め部材18を変形させて、扉体8を転倒させて避難するか、又は、開口7から取り外して避難することができる(図12参照)。
なお、避難時以外に意図的に扉体8を転倒又は取り外した場合は、揺れ止め部材18が変形することで、扉体8は外された痕跡を知ることができるので、セキュリティの保護が図れる。
第2実施形態の隔て板1Aによれば、開口7の両側端開口縁に固定される一対の縦枠30の表裏面の上部側の対向部位に、上部枠10の下向き凹溝11から外れた扉体8の転倒を一時的に防止する可撓性を有する揺れ止め部材18を設けることにより、避難時に扉体8を押し下げることにより扉体8の上端部が上部枠10の下向き凹溝11から外れた際に、扉体8が直ちに倒れるのを揺れ止め部材18によって防止することができる。また、何等かの原因で扉体8の上端部が上部枠10の下向き凹溝11から外れた場合において、扉体8が倒れるのを揺れ止め部材18によって防止することができる。
また、上部枠10に、該上部枠10の下向き凹溝11内に位置する扉体8の上方移動の阻止と、移動阻止の解除が切り換え可能な扉体移動規制機構40を設けることにより、扉体8の開口7内への取り付け(嵌め込み)を容易にすることができると共に、平常時における風圧等による扉体8のガタツキを抑制することができる。
また、第2実施形態の隔て板1Aによれば、第1実施形態の隔て板1と同様の効果、すなわち、平常時には、扉体8は圧縮コイルばね15によって弾性支持されると共に、圧縮コイルばね15の付勢力によって上端部が上部枠10の下向き凹溝11内に嵌め込まれるので、扉体8は外れることがない。また、避難時には、避難者が把手13をもって扉体8を圧縮コイルばね15の付勢力に抗して下方に移動して、扉体8の上端部を上部枠10の下向き凹溝11から外し、その後押し下げを解除することで、圧縮コイルばね15の付勢力によって扉体8が下部枠20の上向き凹溝21から上方に移動するので、高齢者や病人等体力の弱い避難者においても扉体8の転倒又は開口7からの取り外しを容易にすることができる。
<その他の実施形態>
上記第1実施形態においては、第2実施形態の揺れ止め部材18が設けられていないが、第1実施形態においても、第2実施形態の揺れ止め部材18を設けるようにしてもよい。
上記実施形態の隔て板1,1Aにおいては、扉体8が意図的に開放されるのを防止するためのロック機構が設けられていないが、例えば扉体8の上端部と上部枠10に跨がって封緘シール等を貼付することによって、扉体8が意図的に開放されるのを防止することができる。
また、上記実施形態では既存の隔て板1に扉体8を取り付ける場合について説明したが、隔て板1の枠材5の仕切り横枠5cと上部枠10、下部横枠5cと下部枠20とを一体に形成すれば、新規の隔て板1にも適用できることは勿論である。
1 隔て板
5 枠材
6 板材
7 開口
8 扉体
10 上部枠
11 下向き凹溝
13 把手
15 圧縮コイルばね(ばね部材)
16 座金
17 固定ねじ
S 隙間
20 下部枠
20a 底部
21 上向き凹溝
40 扉体移動規制機構
60 工具
62 係合部
63 操作軸部

Claims (4)

  1. 集合住宅等のベランダにおける各戸間の境界部分に設置される隔て板であって、
    隔て板を構成する両側枠を残して開設される開口の上端開口縁に固定される下向き凹溝を有する上部枠と、
    上記開口の下端開口縁に固定される上向き凹溝を有する下部枠と、
    上端部が上記上部枠の下向き凹溝内に嵌め込まれ、下端部が上記下部枠の上向き凹溝内に嵌め込まれる扉体と、
    上記下部枠の上向き凹溝内に配置され、上記扉体を弾性支持すると共に、付勢力によって扉体の上端部を上記上部枠の下向き凹溝内に嵌め込むばね部材と、
    上記扉体の表裏面に取り付けられる把手と、を具備し、
    避難時には、上記把手をもって上記扉体を上記ばね部材の付勢力に抗して押し下げることにより、扉体の上端部を上記上部枠の下向き凹溝内から外して扉体を転倒可能又は上記開口から取り外し可能に形成してなる、
    ことを特徴とする隔て板。
  2. 請求項1記載の隔て板において、
    上記ばね部材を圧縮コイルばねにて形成すると共に、該圧縮コイルばねの下端部の巻目間に座金を介在し、該座金を貫通するねじ部材を上記下部枠の上向き凹溝の底部にねじ結合して圧縮コイルばねを固定してなる、ことを特徴とする隔て板。
  3. 請求項1又は2に記載の隔て板において、
    上記開口の両側端開口縁に固定される一対の縦枠を更に具備し、上記両縦枠の表裏面の上部側の対向部位に、上記上部枠の下向き凹溝から外れた上記扉体の転倒を一時的に防止する可撓性を有する揺れ止め部材を設けた、ことを特徴とする隔て板。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の隔て板において、
    上記上部枠に、該上部枠の下向き凹溝内に位置する上記扉体の上方移動の阻止と、移動阻止の解除が切り換え可能な扉体移動規制機構を更に具備し、
    上記扉体移動規制機構は、上記上部枠の両側片に回動可能に装着される一対の回動板と、これら両回動板の外周部に連結される移動規制片と、上記回動板の外面における偏心位置に突設される操作突起に係合して上記回動板と移動規制片を上記扉体の移動阻止位置と、解除位置に切り換える工具と、を具備する、ことを特徴とする隔て板。
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