JP2012106660A - ハイブリッド自動車 - Google Patents

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Abstract

【課題】内燃機関の始動後に吸気温を検出する吸気温検出センサと冷却水温を検出する冷却水温検出センサとの異常診断を行なうものにおいて、この異常診断をより適正に行なう。
【解決手段】エンジンを運転停止してモータからの動力だけで走行可能で、エンジンを始動した後(エンジンの運転中)に吸気温センサからの吸気温Tinと水温センサからの冷却水温Twとの比較によって両センサの異常診断を行なうものにおいて、イグニッションオンされてからエンジンの始動条件が初めて成立するまではエアフローメータの熱線への通電を行なわず(S220〜S240)、エンジンの始動条件が初めて成立したときに熱線への通電を開始する(S250)。
【選択図】図4

Description

本発明は、ハイブリッド自動車に関し、詳しくは、内燃機関と、走行用の動力を出力可能な電動機と、電動機と電力をやりとり可能な二次電池と、を備え、内燃機関を運転停止して電動機からの動力だけを用いて走行可能なハイブリッド自動車に関する。
従来、エンジンからの動力によって走行する自動車において、電熱線を有するエアフローメータをエンジンの吸気管の吸気取入口付近に設けると共にそのエアフローメータの内部に吸気温センサを設け、エンジンの暖機が完了している状態でイグニッションオフされてエンジンを停止した場合に、エンジンを停止したときに吸気温センサによって検出した吸気温T(A)とエンジンを停止してから予め定められた時間が経過したときに吸気温センサによって検出した吸気温T(B)との差を予め定められた温度差ΔT(0)と比較し、吸気温T(A)と吸気温T(B)との差が温度差ΔT(0)よりも大きいときには吸気温センサが正常であると判定し、吸気温T(A)と吸気温T(B)との差が温度差ΔT(0)以下のときには吸気温センサが異常であると判定するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−220816号公報
こうしたエンジンからの動力だけを用いて走行する自動車では、吸気温センサの異常診断を、吸気温センサによって検出されるエンジンの吸気温と水温センサによって検出されるエンジンの冷却水温とを比較することによって行なうものもあり、この場合、エンジンを始動した後で且つエンジンの運転の継続によって実際の吸気温と実際の冷却水温とが大きく乖離する前に異常診断を行なうことが考えられている。しかしながら、エンジンを運転停止した状態でモータからの動力だけを用いて走行可能なハイブリッド自動車においてこの方法で異常診断を行なおうとすると、イグニッションオンされてからエンジンの始動までの時間が比較的長いときに、エンジンを始動するまでにエアフローメータの電熱線への通電によって吸気管内の空気が暖められて実際の吸気温と実際の冷却水温とが比較的大きく乖離してしまい、エンジンを始動した後に異常診断を適正に行なうことができないことがある。
本発明のハイブリッド自動車は、内燃機関の始動後に、吸気温を検出する吸気温検出センサと冷却水温を検出する冷却水温検出センサとの異常診断を行なうものにおいて、この異常診断をより適正に行なうことを主目的とする。
本発明のハイブリッド自動車は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明のハイブリッド自動車は、
内燃機関と、走行用の動力を出力可能な電動機と、前記電動機と電力をやりとり可能な二次電池と、を備え、前記内燃機関を運転停止して前記電動機からの動力だけを用いて走行可能なハイブリッド自動車であって、
前記内燃機関の冷却水の温度である冷却水温を検出する冷却水温検出センサと、
前記内燃機関の吸気管に取り付けられ、前記内燃機関の吸入空気の温度である吸気温を検出する吸気温検出センサと、
前記内燃機関の吸気管に取り付けられ、熱線への通電を伴って前記内燃機関の吸入空気量を検出する吸入空気量検出センサと、
前記内燃機関の運転中に、前記吸気温検出センサにより検出された吸気温と前記冷却水温検出センサにより検出された冷却水温との比較によって前記吸気温検出センサと前記冷却水温検出センサとの異常診断を行なう異常診断手段と、
システム起動後、前記内燃機関の始動が要求される条件と該内燃機関の始動が予測される条件とのうち少なくとも一方を含む所定条件が成立するまでは前記熱線への通電が行なわれず、前記所定条件が成立したときに前記熱線への通電が開始されるよう、前記熱線への電力供給を制御する電力供給制御手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明のハイブリッド自動車では、内燃機関の運転中に、吸気温検出センサにより検出された吸気温と冷却水温検出センサにより検出された冷却水温との比較によって吸気温検出センサと冷却水温検出センサとの異常診断を行なうものにおいて、システム起動後に、内燃機関の始動が要求される条件と内燃機関の始動が予測される条件とのうち少なくとも一方を含む所定条件が成立するまでは内燃機関の吸気管に取り付けられ熱線への通電を伴って内燃機関の吸入空気量を検出する吸入空気量検出センサの熱線への通電が行なわれず、所定条件が成立したときに熱線への通電が開始されるよう、熱線への電力供給を制御する。これにより、システム起動してから内燃機関を初めて始動するまでに熱線での発熱によって実際の吸気温が上昇したりその場合に内燃機関の始動中や始動後に吸気管内を通過する空気によって実際の吸気温が低下したりするのを抑制することができ、吸気温検出センサと冷却水温検出センサとの異常診断をより適正に行なうことができる。
こうした本発明のハイブリッド自動車において、前記電力供給制御手段は、システム起動時に、前回に前記内燃機関を運転停止してからの経過時間が予め定められた所定時間より長いとき、前記所定条件が成立するまで前記熱線への通電が行なわれないよう制御する手段である、ものとすることもできる。ここで、「所定時間」は、前回に内燃機関を運転停止してから実際の吸気温と実際の冷却水温との温度差が予め定められた閾値以下で安定する温度差安定状態になるまでに要する時間である、ものとすることもできる。
また、本発明のハイブリッド自動車において、前記異常診断手段は、前記内燃機関を始動したときに、前回に前記内燃機関を運転停止してからの経過時間が予め定められた第2の所定時間より短いときには、前記吸気温検出センサと前記冷却水温検出センサとの異常診断を行なわない手段である、ものとすることもできる。ここで、「第2の所定時間」は、前回に内燃機関を運転停止してから実際の吸気温と実際の冷却水温との温度差が予め定められた閾値以下で安定する温度差安定状態になるまでに要する時間である、ものとすることもできる。
さらに、本発明のハイブリッド自動車において、前記異常診断手段は、前記内燃機関を始動したときに、前記吸気温検出センサにより検出される吸気温が前記内燃機関の始動前に比して予め定められた所定低下量を超えて低下したときには、前記吸気温検出センサと前記冷却水温検出センサとの異常診断を行なわない手段である、ものとすることもできる。
あるいは、本発明のハイブリッド自動車において、前記吸気温検出センサは、前記吸入空気量検出センサに内蔵されてなる、ものとすることもできる。
本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 エンジン22の構成の概略を示す構成図である。 エンジンECU24により実行されるセンサ異常診断ルーチンの一例を示すフローチャートである。 エンジンECU24により実行される電力供給制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 エンジン22の回転数Neと熱線148aへの通電の有無と実際の吸気温Tinactと実際の冷却水温Twactとの時間変化の様子の一例を示す説明図である。 変形例のハイブリッド自動車120の構成の概略を示す構成図である。 変形例のハイブリッド自動車220の構成の概略を示す構成図である。 変形例のハイブリッド自動車320の構成の概略を示す構成図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、ガソリンや軽油などを燃料とするエンジン22と、エンジン22を駆動制御するエンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24と、エンジン22のクランクシャフト26にキャリアが接続されると共に駆動輪63a,63bにデファレンシャルギヤ62を介して連結された駆動軸32にリングギヤが接続されたプラネタリギヤ30と、例えば同期発電電動機として構成されて回転子がプラネタリギヤ30のサンギヤに接続されたモータMG1と、例えば同期発電電動機として構成されて回転子が駆動軸32に接続されたモータMG2と、モータMG1,MG2を駆動するためのインバータ41,42と、インバータ41,42の図示しないスイッチング素子をスイッチング制御することによってモータMG1,MG2を駆動制御するモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40と、例えばリチウムイオン二次電池として構成されてインバータ41,42を介してモータMG1,MG2と電力をやりとりするバッテリ50と、バッテリ50を管理するバッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52と、車両全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット70と、を備える。
エンジン22は、図2に示すように、エアクリーナ122により清浄された空気をスロットルバルブ124を介して吸入すると共に燃料噴射弁126からガソリンを噴射して吸入された空気とガソリンとを混合し、この混合気を吸気バルブ128を介して燃料室に吸入し、点火プラグ130による電気火花によって爆発燃焼させて、そのエネルギにより押し下げられるピストン132の往復運動をクランクシャフト26の回転運動に変換する。エンジン22からの排気は、一酸化炭素(CO)や炭化水素(HC),窒素酸化物(NOx)の有害成分を浄化する浄化装置(三元触媒)134を介して外気へ排出される。エンジン22の吸気管には、吸入空気の温度を検出する吸気温センサ149を内蔵するエアフローメータ148が取り付けられている。エアフローメータ148は、実施例では、通電によって発熱する熱線148aを用いて吸気管内を通過する空気量を検出するいわゆる熱式エアフローメータ、例えば、図示しない制御回路によって、加熱抵抗の熱線148aと吸気温度測定用の抵抗と含むブリッジ回路に対して熱線148aと吸気温度測定用の抵抗との温度差が一定となるよう熱線への供給電力を制御し、その供給電力を電圧(以下、吸入空気量対応電圧という)Voに変換して出力する周知のエアフローメータなどを用いるものとした。このエアフローメータ148の熱線148aは、スイッチ148bを介してバッテリ50に接続されており、スイッチ148bがオンのときにはバッテリ50から電力が供給され、スイッチ148bがオフのときにはバッテリ50からの電力供給が停止される。なお、エンジン22が停止しているときに熱線148aへの通電が行なわれたときには、吸気管内の空気が停滞しているため、実際の吸気温Tinactが上昇する。
エンジンECU24は、CPU24aを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU24aの他に処理プログラムを記憶するROM24bと、データを一時的に記憶するRAM24cと、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。エンジンECU24には、エンジン22の状態を検出する種々のセンサからの信号、例えば、クランクシャフト26の回転位置を検出するクランクポジションセンサ140からのクランクポジションθcrやエンジン22の冷却水の温度を検出する水温センサ142からの冷却水温Tw,燃焼室内に取り付けられた圧力センサ143からの筒内圧力Pin,燃焼室へ吸排気を行なう吸気バルブ128や排気バルブを開閉するカムシャフトの回転位置を検出するカムポジションセンサ144からのカムポジションθca,スロットルバルブ124のポジションを検出するスロットルバルブポジションセンサ146からのスロットルポジション,吸気管に取り付けられたエアフローメータ148からの吸入空気量対応電圧Vo,エアフローメータ148に内蔵された吸気温センサ149からの吸気温Tin,空燃比センサ135aからの空燃比,酸素センサ135bからの酸素信号などが入力ポートを介して入力されている。エンジンECU24からは、エンジン22を駆動するための種々の制御信号、例えば、燃料噴射弁126への駆動信号や、スロットルバルブ124のポジションを調節するスロットルモータ136への駆動信号、イグナイタと一体化されたイグニッションコイル138への制御信号、吸気バルブ128の開閉タイミングを変更可能な可変バルブタイミング機構150への制御信号などが出力ポートを介して出力されている。エンジンECU24は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータを出力する。なお、エンジンECU24は、クランクポジションセンサ140からのクランクポジションに基づいてクランクシャフト26の回転数、即ちエンジン22の回転数Neも演算している。
モータECU40は、インバータ41,42のスイッチング素子をスイッチング制御するだけでなく、回転位置検出センサからの信号に基づいてモータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2を演算したりしている。バッテリECU52は、バッテリ50を管理するために、電流センサにより検出された充放電電流の積算値に基づいてバッテリ50に蓄えられている蓄電量の全容量(蓄電容量)に対する割合である蓄電割合SOCを演算したり、演算した蓄電割合SOCと温度センサ51により検出された電池温度Tbとに基づいてバッテリ50を充放電してもよい最大許容電力である入出力制限Win,Woutを演算したりしている。なお、バッテリ50の入出力制限Win,Woutは、電池温度Tbに基づいて入出力制限Win,Woutの基本値を設定し、バッテリ50の蓄電割合SOCに基づいて出力制限用補正係数と入力制限用補正係数とを設定し、設定した入出力制限Win,Woutの基本値に補正係数を乗じることにより設定することができる。
ハイブリッド用電子制御ユニット70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ハイブリッド用電子制御ユニット70には、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速Vなどが入力ポートを介して入力されている。ハイブリッド用電子制御ユニット70は、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20は、基本的には、ハイブリッド用電子制御ユニット70によって実行される以下に説明する駆動制御によって走行する。ハイブリッド用電子制御ユニット70は、まず、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accと車速センサ88からの車速Vとに応じて走行のために駆動軸32に要求される要求トルクTr*を設定し、設定した要求トルクTr*に駆動軸32の回転数Nr(例えば、モータMG2の回転数や車速に換算係数を乗じて得られる回転数)を乗じて走行のために車両に要求される走行用パワーPdrv*を設定し、バッテリ50の蓄電割合SOCに基づいて得られるバッテリ50を充放電するための充放電要求パワーPb*(バッテリ50から放電するときが正の値)を走行用パワーPdrv*から減じてエンジン22から出力すべきエンジン要求パワーPe*を設定する。
そして、エンジン要求パワーPe*をエンジン22を始動するための始動用閾値Pstartやエンジン22を運転停止するための停止用閾値Pstopと比較し、エンジン22を運転停止しているときにエンジン要求パワーPe*が始動用閾値Pstart以上に至ったときに、始動条件が成立したと判断してモータMG1によってエンジン22をモータリングして始動し、エンジン22を運転しているときにエンジン要求パワーPe*が閾値Pstop以下に至ったときに、停止条件が成立したと判断してエンジン22を運転停止する。
エンジン22の運転を継続するときやエンジン22を始動した後は、エンジン22を効率よく動作させるエンジン22の回転数NeとトルクTeとの関係としての動作ライン(例えば燃費最適動作ライン)とエンジン要求パワーPe*とを用いてエンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定し、バッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で、エンジン22の回転数Neが目標回転数Ne*となるようにするための回転数フィードバック制御によりモータMG1から出力すべきトルクとしてのトルク指令Tm1*を設定すると共にモータMG1をトルク指令Tm1*で駆動したときにプラネタリギヤ30を介して駆動軸32に作用するトルクを要求トルクTr*から減じてモータMG2のトルク指令Tm2*を設定し、目標回転数Ne*と目標トルクTe*とについてエンジンECU24に送信し、トルク指令Tm1*,Tm2*についてはモータECU40に送信する。目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを受信したエンジンECU24は、目標回転数Ne*と目標トルクTe*とによってエンジン22が運転されるようエンジン22の吸入空気量制御や燃料噴射制御,点火制御などを行なう。また、トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、トルク指令Tm1*,Tm2*でモータMG1,MG2が駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。こうした制御により、エンジン22を効率よく運転しながらバッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で要求トルクTr*を駆動軸32に出力して走行することができる。
一方、エンジン22の運転停止を継続するときやエンジン22を運転停止した後は、バッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で、モータMG1のトルク指令Tm1*に値0を設定すると共にモータMG2のトルク指令Tm2*に要求トルクTr*を設定してモータECU40に送信する。トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、トルク指令Tm1*,Tm2*でモータMG1,MG2が駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。こうした制御により、バッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で要求トルクTr*をモータMG2から駆動軸32に出力して走行することができる。
また、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22を始動したときに、エアフローメータ148に内蔵された吸気温センサ149と水温センサ142との異常診断を行なう。図3は、エンジンECU24により実行されるセンサ異常診断ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、エンジン22を始動したときに実行される。
センサ異常診断ルーチンが実行されると、エンジンECU24のCPU24aは、まず、前回にエンジン22を運転停止してから今回にエンジン22を始動するまでの時間としての運転停止継続時間tconを入力し(ステップS100)、入力した運転停止継続時間tconを閾値trefと比較する(ステップS110)。ここで、運転停止継続時間tconは、前回にエンジン22を運転停止した時刻(以下、運転停止時刻という)と今回にエンジン22を始動した時刻(以下、始動時刻という)との時刻差を演算して入力するものとしたり、前回にエンジン22を運転停止したときに計時を開始して今回にエンジン22を始動したときに計時を終了するタイマの値を入力するものとしたりすることができる。また、閾値trefは、前回にエンジン22を運転停止してから実際の吸気温Tinactと実際の冷却水温Twactとの温度差ΔTactが予め定められた閾値ΔTactref(例えば、3℃や5℃など)以下で安定する温度差安定状態になるまでに要する時間として定められ、例えば、7時間や10時間などを用いることができる。このステップS110の処理は、今回のエンジン22の始動時に温度差安定状態になっていると想定されるか否かを判定する処理である。なお、運転停止継続時間tconが閾値tref以上になるときとしては、イグニッションオフ(システム停止)の状態で放置されていたときが考えられることから、運転停止時刻や始動時刻を用いて運転停止継続時間tconを演算する場合にはこれらのデータを不揮発性のメモリ(例えば、フラッシュメモリなど)に記憶させることが好ましく、タイマによる計時値を用いて運転停止継続時間tconを設定する場合にはイグニッションスイッチ80の状態に拘わらず(イグニッションオフの状態でも)計時可能な電子制御ユニットでタイマによる計時を行なうことが好ましい。運転停止継続時間tconが閾値tref未満のときには、今回にエンジン22を始動したときに温度差安定状態になっていない可能性があると判断し、そのまま本ルーチンを終了する。なお、運転停止継続時間tconが閾値tref未満になるときとしては、イグニッションオフの状態での放置時間が短いときや、イグニッションオンされてから2回目以降のエンジン22の始動時などが考えられる。
運転停止継続時間tconが閾値tref以上のときには、今回にエンジン22を始動したときに温度差安定状態になっていると想定されると判断し、吸気温センサ149により検出された現在の吸気温Tinや、エンジン22を始動する前に吸気温センサ149により検出された吸気温Tinとしての始動前吸気温Tinsetを入力し(ステップS120)、入力した吸気温Tinから始動前吸気温Tinsetを減じて吸気温変化量ΔTinを計算すると共に(ステップS130)、計算した吸気温変化量ΔTinを負の閾値ΔTinrefと比較する(ステップS140)。ここで、閾値ΔTinrefは、実際の吸気温Tinactがエンジン22の始動中や始動後に比較的大きく低下したか否かを判定するために用いられるものであり、例えば、7℃や10℃などを用いることができる。いま、エンジン22を始動したときに温度差安定状態になっていると想定されるときを考えているが、イグニッションオフの状態で放置されているときに車両が比較的強い日射に晒されているときなどには、エンジン22を始動する前に実際の吸気温Tinactが実際の冷却水温Twactよりもある程度(例えば、前述の閾値ΔTactrefよりも大きな温度差など)高くなっていてその後にエンジン22を始動するときにその最中や始動後に吸気管内を流れる空気によって実際の吸気温Tinactが比較的大きく低下することがある。この場合、後述のステップS160〜S180の処理によって吸気温センサ149と水温センサ142との異常診断を行なうと、実際の吸気温Tinactが変化していることによって異常診断を適正に行なうことができない可能性がある。ステップS140で吸気温変化量ΔTinが閾値ΔTinref未満のときには、こうした可能性があると判断し、そのまま本ルーチンを終了する。
吸気温変化量ΔTinが閾値ΔTinref以上のときには、吸気温センサ149からの吸気温Tinと水温センサ142からの冷却水温Twとを入力し(ステップS150)、入力した吸気温Tinと冷却水温Twとの温度差(吸気温Tinから冷却水温Twを減じた値の絶対値)を閾値ΔTdetrefと比較する(ステップS160)。ここで、閾値ΔTdetrefは、温度差安定状態になっていると想定されるときの吸気温センサ149からの吸気温Tinと水温センサ142からの冷却水温Twとの差の許容範囲の上限として定められ、例えば、上述の閾値ΔTactrefやそれよりも若干大きい値などを用いることができる。吸気温Tinと冷却水温Twとの温度差が閾値ΔTdetref以下のときには、吸気温センサ149と水温センサ142とが共に正常であると判定して(ステップS170)、本ルーチンを終了する。一方、吸気温Tinと冷却水温Twとの温度差が閾値ΔTdetrefより大きいときには、吸気温センサ149と水温センサ142とのうち少なくとも一方に異常が生じていると判定して(ステップS180)、本ルーチンを終了する。このようにして吸気温センサ149と水温センサ142との異常診断を行なうことができる。なお、吸気温センサ149と水温センサ142とのうち少なくとも一方に異常が生じていると判定したときには、図示しない警告灯の点灯を行なったりその異常内容を不揮発性のメモリに書き込んだりするものとしてもよい。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作、特に、エアフローメータ148の熱線148aへの通電やその停止を制御する動作について説明する。図4は、エンジンECU24により実行される電力供給制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、イグニッションオンされたときに実行される。
電力供給制御ルーチンが実行されると、エンジンECU24のCPU24aは、前回にエンジン22を運転停止してから今回にイグニッションオンされたときまでの時間としての起動前時間tsysを入力し(ステップS200)、入力した起動前時間tsysを閾値tref2と比較する(ステップS210)。ここで、起動前時間tsysは、図3のセンサ異常診断ルーチンで用いた運転停止継続時間tconと同様の方法により入力することができる。また、閾値tref2は、上述の閾値trefやそれよりも若干短い時間などを用いることができる。
起動前時間tsysが閾値tref2以上のときには、イグニッションオンされたときに温度差安定状態になっていると想定されると判断し、イグニッションオンされたときに初期値として値0が設定されると共にその後にエンジン22の始動条件が初めて成立したときに値1が設定される始動条件フラグFstを入力すると共に(ステップS220)、入力した始動条件フラグFstの値を調べ(ステップS230)、始動条件フラグFstが値0のときには、熱線148aへの通電停止が保持されるようスイッチ148bを制御(オフ状態で保持)して(ステップS240)、ステップS220に戻る。一方、ステップS230で始動条件フラグFstが値1のときには、熱線148aへの通電が行なわれるようスイッチ148bを制御(オン状態とする)し(ステップS230)、イグニッションオフされたときに(ステップS240)、本ルーチンを終了する。即ち、イグニッションオンされたときに起動前時間tsysが閾値tref2以上のときには、エンジン22の始動条件が初めて成立するまでは熱線148aへの通電を行なわずにエンジン22の始動条件が初めて成立したときに熱線148aへの通電を開始するのである。このようにする理由については後述する。
ステップS210で起動前時間tsysが閾値tref2未満のときには、熱線148aへの通電が行なわれるようスイッチ148bを制御(オン状態とする)し(ステップS230)、イグニッションオフされたときに(ステップS240)、本ルーチンを終了する。この場合、イグニッションオンされてから直ちに熱線148aへの通電を開始することになる。これは、イグニッションオンされたときに温度差安定状態になっていない可能性があるときには、その後にエンジン22を初めて始動したときに吸気温センサ149と水温センサ142との異常診断を行なわない可能性が高いため(図3のステップS110参照)、実施例では、通常の仕様として、熱線148aへの通電を直ちに開始するものとしたものである。
図5は、エンジン22の回転数Neと熱線148aへの通電の有無と実際の吸気温Tinactと実際の冷却水温Twactとの時間変化の様子の一例を示す説明図である。図中、実線は、イグニッションオンされた時刻t1後にエンジン22の始動条件が初めて成立した時刻t2に熱線148aへの通電を開始する実施例の様子を示し、一点鎖線は、イグニッションオンされた時刻t1に熱線148aへの通電を開始する比較例の様子を示す。なお、図5では、イグニッションオンされたときには、温度差安定状態になっているものとした。実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22を運転停止してモータMG2からの動力を用いて走行可能であるため、イグニッションオンされた時刻t1からエンジン22を初めて始動した時刻t3までにある程度の時間が経過することがある。このため、イグニッションオンされた時刻t1に熱線148aへの通電を開始する比較例では、時刻t1では温度差安定状態になっているときでも、図中一点鎖線に示すように、エンジン22を運転停止してモータMG2からの動力だけで走行している最中(時刻t1〜t2)に熱線148aでの発熱によってエンジン22の吸気管内の空気が暖められて実際の吸気温Tinactが上昇したり、その場合にエンジン22の始動条件が成立した時刻t2後のエンジン22の始動中や始動後に吸気管内の空気の流れによって実際の吸気温Tinactが低下したりして、エンジン22を始動した時刻t3では温度差安定状態ではなくなっている可能性がある。実施例では、エンジン22の始動後に始動前に比して吸気温Tinが比較的大きく低下しているときには吸気温センサ149と水温センサ142との診断自体を行なわないものとしたから(図3のステップS140参照)、この場合、イグニッションオンされたときには温度差安定状態であるにも拘わらず、エンジン22を初めて始動した後(エンジン22の運転中)に吸気温センサ149と水温センサ142との異常診断を行なうことができないことになる。また、仮に、吸気温センサ149と水温センサ142との異常診断を行なうものとすると、実際の吸気温Tinactが比較的大きく変動している最中に吸気温センサ149と水温センサ142との異常診断を行なうことになる可能性があり、実際には吸気温センサ149と水温センサ142とが共に正常であるにも拘わらず吸気温センサ149と水温センサ142とのうち少なくとも一方に異常が生じていると誤診断してしまうおそれがある。一方、実施例では、イグニッションオンされた時刻t1からエンジン22の始動条件が初めて成立する時刻t2までは熱線148aへの通電を行なわないから、図中実線に示すように、時刻t1から時刻t3までに実際の吸気温Tinactが変動するのを抑制することができ、温度差安定状態でなくなるのを抑制することができる。この結果、イグニッションオンされてからエンジン22を初めて始動した後(エンジン22の運転中)に、吸気温センサ149からの吸気温Tinと水温センサ142からの冷却水温Twとを用いて吸気温センサ149と水温センサ142との異常診断をより適正に行なうことができる。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20によれば、エンジン22を運転停止してモータMG2からの動力だけで走行可能で、エンジン22を始動した後(エンジン22の運転中)に吸気温センサ149からの吸気温Tinと水温センサ142からの冷却水温Twとの比較によって吸気温センサ149と水温センサ142との異常診断を行なうものにおいて、イグニッションオンされてからエンジン22の始動条件が初めて成立するまではエアフローメータ148の熱線148aへの通電を行なわず、エンジン22の始動条件が初めて成立したときに熱線148aへの通電を開始するから、吸気温センサ149と水温センサ142との異常診断をより適正に行なうことができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、イグニッションオンされてからエンジン22の始動条件が初めて成立するまではエアフローメータ148の熱線148aへの通電を行なわず、エンジン22の始動条件が初めて成立したときに熱線148aへの通電を開始するものとしたが、エンジン22の始動条件が初めて成立したときに代えて、エンジン22を始動するためにモータMG1によるエンジン22のモータリングを開始したときに熱線148aへの通電を開始するものとしたり、アクセル開度Accや車速V,要求トルクTr*などに基づいてエンジン22の始動が予測されるときに熱線148aの通電を開始したりするものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、イグニッションオンされたときに起動前時間tsysが閾値tref2以上のときには、エンジン22の始動条件が初めて成立するまでは熱線148aへの通電を行なわずにエンジン22の始動条件が初めて成立したときに熱線148aへの通電を開始し、イグニッションオンされたときに起動前時間tsysが閾値tref2未満のときには、直ちに熱線148aへの通電を開始するものとしたが、イグニッションオンされたときの起動前時間tsysに拘わらず、エンジン22の始動条件が初めて成立したときに熱線148aへの通電を開始するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、吸気温センサ149は、エアフローメータ148に内蔵されるものとしたが、エアフローメータ148に内蔵されずにその周辺、特に、エンジン22が運転停止しているときにエアフローメータ148の電熱線148aへの通電によって検出値(吸気温Tin)が変化する位置に配置されるものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、モータMG2からの動力を駆動輪63a,63bに連結された駆動軸32に出力するものとしたが、図6の変形例のハイブリッド自動車120に例示するように、モータMG2からの動力を駆動軸が接続された車軸(駆動輪63a,63bに接続された車軸)とは異なる車軸(図6における車輪64a,64bに接続された車軸)に出力するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22からの動力を動力分配統合機構30を介して駆動輪63a,63bに接続された駆動軸32に出力すると共にモータMG2からの動力を駆動軸32に出力するものとしたが、図7の変形例のハイブリッド自動車220に例示するように、駆動輪63a,63bに接続された駆動軸に変速機230を介してモータMGを取り付け、モータMGの回転軸にクラッチ229を介してエンジン22を接続する構成とし、エンジン22からの動力をモータMGの回転軸と変速機230とを介して駆動軸に出力すると共にモータMGからの動力を変速機230を介して駆動軸に出力するものとしてもよい。また、図8の変形例のハイブリッド自動車320に例示するように、エンジン22からの動力を変速機330を介して駆動輪63a,63bに接続された車軸に出力すると共にモータMGからの動力を駆動輪63a,63bに接続された車軸とは異なる車軸(図8における車輪64a,64bに接続された車軸)に出力するものとしてもよい。
実施例では、駆動軸32にプラネタリギヤ30を介して接続されたエンジン22およびモータMG1と、駆動軸32に動力を入出力するモータMG2と、を備えるいわゆるパラレル型のハイブリッド自動車20に適用するものとしたが、エンジンに発電機が取り付けられていると共に走行用の電動機を備えるいわゆるシリーズ型のハイブリッド自動車に適用するものとしてもよい。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、エンジン22が「内燃機関」に相当し、モータMG2が「電動機」に相当し、バッテリ50が「二次電池」に相当し、水温センサ142が「冷却水温検出センサ」に相当し、吸気温センサ149が「吸気温検出センサ」に相当し、エアフローメータ148が「吸入空気量検出センサ」に相当し、エンジン22を始動した後(エンジン22の運転中)に、吸気温センサ149からの吸気温Tinと水温センサ142からの冷却水温Twとの比較によって吸気温センサ149と水温センサ142との異常診断を行なう図3のセンサ異常診断ルーチンを実行するエンジンECU24が「異常診断手段」に相当し、イグニッションオンされてからエンジン22の始動条件が初めて成立するまではエアフローメータ148の熱線148aへの通電が行なわれないようスイッチ148bをオフで保持し、エンジン22の始動条件が初めて成立したときに熱線148aへの通電を開始するためにスイッチ148bをオンとするエンジンECU24が「電力供給制御手段」に相当する。
ここで、「内燃機関」としては、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関として構成されたエンジン22に限定されるものではなく、水素エンジンなど、如何なるタイプの内燃機関であっても構わない。「電動機」としては、同期発電電動機として構成されたモータMG2に限定されるものではなく、誘導電動機など、走行用の動力を出力可能なものであれば如何なるタイプの電動機であっても構わない。「二次電池」としては、リチウムイオン二次電池として構成されたバッテリ50に限定されるものではなく、ニッケル水素二次電池やニッケルカドミウム二次電池,鉛蓄電池など、発電機や電動機と電力のやりとりが可能なものであれば如何なるタイプの二次電池であっても構わない。「冷却水温検出センサ」としては、水温センサ142に限定されるものではなく、内燃機関の冷却水の温度である冷却水温を検出するものであれば如何なるものとしても構わない。「吸気温検出センサ」としては、エアフローメータ148に内蔵された吸気温センサ149に限定されるものではなく、エアフローメータ148に配置されるなど、内燃機関の吸気管に取り付けられ、内燃機関の吸入空気の温度である吸気温を検出するものであれば如何なるものとしても構わない。「吸入空気量検出センサ」としては、エアフローメータ148に限定されるものではなく、内燃機関の吸気管に取り付けられ、熱線への通電を伴って内燃機関の吸入空気量を検出するものであれば如何なるものとしても構わない。「異常診断手段」としては、エンジン22を始動した後(エンジン22の運転中)に、吸気温センサ149からの吸気温Tinと水温センサ142からの冷却水温Twとの比較によって吸気温センサ149と水温センサ142との異常診断を行なうものに限定されるものではなく、内燃機関の運転中に、吸気温検出センサにより検出された吸気温と冷却水温検出センサにより検出された冷却水温との比較によって吸気温検出センサと冷却水温検出センサとの異常診断を行なうものであれば如何なるものとしても構わない。「電力供給制御手段」としては、イグニッションオンされてからエンジン22の始動条件が初めて成立するまではエアフローメータ148の熱線148aへの通電が行なわれないようスイッチ148bをオフで保持し、エンジン22の始動条件が初めて成立したときに熱線148aへの通電を開始するためにスイッチ148bをオンとするものに限定されるものではなく、システム起動後、内燃機関の始動が要求される条件と内燃機関の始動が予測される条件とのうち少なくとも一方を含む所定条件が成立するまでは熱線への通電が行なわれず、所定条件が成立したときに熱線への通電が開始されるよう、熱線への電力供給を制御するものであれば如何なるものとしても構わない。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、ハイブリッド自動車の製造産業などに利用可能である。
20 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、30 プラネタリギヤ、32 駆動軸、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、50 バッテリ、51 温度センサ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、62 デファレンシャルギヤ、63a,63b 駆動輪、70 ハイブリッド用電子制御ユニット、72 CPU、74 ROM、76 RAM、 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、122 エアクリーナ、124 スロットルバルブ、126 燃料噴射弁、128 吸気バルブ、130 点火プラグ、132 ピストン、134 浄化装置、135a 空燃比センサ、135b 酸素センサ、136,スロットルモータ、138 イグニッションコイル、140 クランクポジションセンサ、142 水温センサ、143 圧力センサ、144 カムポジションセンサ、146 スロットルバルブポジションセンサ、148 エアフローメータ、148a 熱線、148b スイッチ、149 吸気温センサ、150 可変バルブタイミング機構、229 クラッチ、230,330 変速機、MG,MG1,MG2 モータ。

Claims (3)

  1. 内燃機関と、走行用の動力を出力可能な電動機と、前記電動機と電力をやりとり可能な二次電池と、を備え、前記内燃機関を運転停止して前記電動機からの動力だけを用いて走行可能なハイブリッド自動車であって、
    前記内燃機関の冷却水の温度である冷却水温を検出する冷却水温検出センサと、
    前記内燃機関の吸気管に取り付けられ、前記内燃機関の吸入空気の温度である吸気温を検出する吸気温検出センサと、
    前記内燃機関の吸気管に取り付けられ、熱線への通電を伴って前記内燃機関の吸入空気量を検出する吸入空気量検出センサと、
    前記内燃機関の運転中に、前記吸気温検出センサにより検出された吸気温と前記冷却水温検出センサにより検出された冷却水温との比較によって前記吸気温検出センサと前記冷却水温検出センサとの異常診断を行なう異常診断手段と、
    システム起動後、前記内燃機関の始動が要求される条件と該内燃機関の始動が予測される条件とのうち少なくとも一方を含む所定条件が成立するまでは前記熱線への通電が行なわれず、前記所定条件が成立したときに前記熱線への通電が開始されるよう、前記熱線への電力供給を制御する電力供給制御手段と、
    を備えるハイブリッド自動車。
  2. 請求項1記載のハイブリッド自動車であって、
    前記電力供給制御手段は、システム起動時に、前回に前記内燃機関を運転停止してからの経過時間が予め定められた所定時間より長いとき、前記所定条件が成立するまで前記熱線への通電が行なわれないよう制御する手段である、
    ハイブリッド自動車。
  3. 請求項1または2記載のハイブリッド自動車であって、
    前記異常診断手段は、前記内燃機関を始動したときに、前回に前記内燃機関を運転停止してからの経過時間が予め定められた第2の所定時間より短いときには、前記吸気温検出センサと前記冷却水温検出センサとの異常診断を行なわない手段である、
    ハイブリッド自動車。
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