JP2012105412A - 電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スイッチング素子の駆動電圧を確実に制限できる電源装置を提供すること。
【解決手段】フライバックトランス10の1次巻線12に接続されたトランジスタ回路13と、2次側の出力電圧Voutに応じた電圧レベルの検出信号を生成し1次側にフィードバックする検出回路22と、出力電圧Voutが所定の電圧レベルに保たれるようトランジスタ回路13をスイッチング動作させる制御IC14と、を有するスイッチング電源装置1において、フライバックトランス10の1次側への入力電圧Vin、及び検出信号の検出信号電圧Vsのうち電圧の高い方を、トランジスタ回路13のゲート端子13Aに印加する駆動信号Ksの電圧源として制御IC14に出力するIC電源電圧生成回路16と、出力電圧Voutの電圧レベルが所定のしきい値を超えた場合に、IC電源電圧生成回路16への入力電圧Vinの入力を遮断する遮断回路61と、を備える構成とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、絶縁型のスイッチング電源装置の安定化技術に関する。
従来、高効率な電源装置として、スイッチング電源装置が知られている。スイッチング電源装置は、スイッチング素子たるトランジスタと、このトランジスタをオン/オフする制御ICとを備え、制御ICが入力電圧に応じたデューティ比でトランジスタをオン/オフするPWM制御(PWM:Pulse Width Modulation)により当該トランジスタのスイッチング動作を制御することで、所定の出力電圧を高効率に生成している。
さらに、この種のスイッチング電源装置には、電圧変換器に例えばトランスを用いることで、1次側と2次側とを絶縁した絶縁型スイッチング電源装置が知られている。絶縁型スイッチング電源装置は、高効率であり、なおかつ絶縁性に優れ、またトランスに複数の2次巻線を設けることで多出力の電源装置を簡単に構成できることから、入力電圧を複数の出力電圧に変換する用途に好適に用いられている。
ところで、絶縁型スイッチング電源装置では、負荷変動や入力電圧変動によって出力電圧が変動して不安定になることがある。この問題を解決するために、従来、出力電圧の変動を上記制御ICにフィードバックしてPWM制御することで出力電圧を一定にする技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−79146号公報
一般に、制御ICは、トランスの1次側の入力電圧を電源電圧として作動し、この入力電圧を電圧源としてトランジスタの駆動信号を生成する。このため、駆動信号の電圧は電源電圧である入力電圧と同電圧となり、この電圧がゲート電圧としてトランジスタのゲート端子に印加される。
しかしながら、入力電圧が変動するような用途に電源装置を用いた場合、入力電圧が高圧側に変動したときには、トランジスタに印加されるゲート電圧がゲート耐圧を超えてしまい、トランジスタが破壊される虞がある。
この対策として、制御ICと、トランジスタのゲート端子との間に、電圧を制限するツェナダイオードを介挿する構成が考えられる。しかしながら、ツェナダイオードを用いる場合には、当該ツェナダイオードに流れる電流を制限する電流制限抵抗を設ける必要があり、この電流制限抵抗が、そのままゲート抵抗となることからトランジスタのスイッチング速度が制限される、という問題が生じる。
そこで、ゲート耐圧以下の出力電圧を2次側で生成し、この出力電圧を、制御ICによる駆動信号の生成に用いる構成とすることでゲート耐圧を超えないようにできる。
具体的には、図3に示すように、2次側の出力電圧Voutがゲート耐圧Vz以下となるスイッチング電源装置200を構成し、このスイッチング電源装置200には、検出回路210と、IC電源電圧生成回路220とが設けられている。検出回路210は、2次側の出力電圧Voutをフィードバック制御可能にすべく、この出力電圧Voutに応じた電圧レベルの検出信号を制御ICにフィードバックする。IC電源電圧生成回路220は、制御IC230の電源電圧を生成するものであり、この電源電圧によって、トランジスタ回路240のゲート電圧Vgが規定される。より詳細には、IC電源電圧生成回路220は、入力電圧Vinと、検出回路210の検出信号の電圧である検出信号電圧Vsとをダイオード215A、215BによりダイオードOR結合し、高い方の電圧を電源電圧Vaとして出力する。
この回路構成によれば、始動時において入力電圧Vinが入力された当初は、Vin>Vs(=0V)であるから、IC電源電圧生成回路220からは入力電圧Vinに相当する電圧の電源電圧Vaが制御IC230に出力され、ゲート電圧Vgが電源電圧Vaの電圧レベルとなる。その後、2次側で出力電圧Voutが生成され、2次側の出力電圧Voutが入力電圧Vinを超えたときには、この出力電圧Voutに相当する検出信号電圧VsがIC電源電圧生成回路220から電源電圧Vaとして制御IC230に出力され、ゲート電圧Vgが検出信号電圧Vs相当の電圧レベルに維持される。上述の通り、出力電圧Voutはゲート耐圧Vz以下に抑えられていることから、ゲート電圧Vgがゲート耐圧Vz以下に抑えられることとなる。
また、IC電源電圧生成回路220には、入力電圧Vinを電圧降下させることで、当該入力電圧Vinを出力する際の電源電圧Vaを常にゲート耐圧Vz以下に抑えるための抵抗250が設けられている。これにより、スイッチング動作以降に入力電圧Vinが変動し、Vin>Vsとなって、IC電源電圧生成回路220が入力電圧Vinを電源電圧Vaとして出力する場合であっても、ゲート電圧Vgをゲート耐圧Vz以下に抑えることができる。
しかしながら、入力電圧Vinが出力電圧Voutを超えるに伴って、IC電源電圧生成回路220が入力電圧Vinを電源電圧Vaに切り替えると、この電源電圧Vaは、検出信号電圧Vsよりも大きいことから、ゲート電圧Vgも上昇することとなる。このようなゲート電圧Vgの変動は、トランジスタ回路240の動作の安定性を損なうことになる。
また、始動時の低電圧の入力電圧Vinの入力でも制御IC230やトランジスタ回路240を駆動する必要があることから、抵抗250の抵抗値にも限度がある。このため、抵抗250での電圧降下分を超えた過度の電圧の入力電圧Vinが入力された場合には、結局、ゲート電圧Vgがゲート耐圧Vzを超えてしまう事もある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、スイッチング素子の駆動電圧を確実に制限できる電源装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、トランスの1次巻線に接続されたスイッチング素子と、前記トランスの2次側の出力電圧に応じた電圧レベルの検出信号を生成し1次側にフィードバックする検出回路と、前記検出回路からの検出信号に基づいて、前記出力電圧が所定の電圧レベルに保たれるよう前記スイッチング素子をスイッチング動作させる制御回路と、を有する電源装置において、前記トランスの1次側への入力電圧、及び前記検出信号の電圧のうち電圧の高い方を、前記スイッチング素子のゲート端子に印加する駆動信号の電圧源として前記制御回路に出力する電圧生成回路と、前記出力電圧の電圧レベルが所定のしきい値を超えた場合に、前記電圧生成回路への入力電圧の入力を遮断する遮断回路と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、2次側の出力電圧の電圧レベルが所定のしきい値を超えたときに、電圧生成回路への入力電圧の入力が遮断されるため、以降の入力電圧の変動にかかわらず、この電圧生成回路が出力する電圧が、2次側の出力電圧に相当する電圧レベルに維持される。これにより、入力電圧が過度の高電位側に変動した場合でも、スイッチング素子のゲート端子に印加される駆動電圧の電圧レベルは、出力電圧に相当する電圧レベルに維持されることから、ゲート端子への過度の電圧の印加による破損を確実に防止できる。
また本発明は、上記電源装置において、前記所定のしきい値を、前記スイッチング素子のオンしきい値に設定したことを特徴とする。
この構成によれば、スイッチング素子をスイッチング動作させるに必要な電圧レベルの出力電圧が2次側で生成されたときに、速やかに電圧生成回路への入力電圧の入力を遮断し、この電圧生成回路が出力する電圧を2次側の出力電圧に相当する電圧レベルに切り替えることができる。
また本発明は、上記電源装置において、入力電圧の入力時に充電されるキャパシタを1次側の入力段に備えることを特徴とする。
この構成によれば、入力電圧の入力時(すなわち、始動時)に、過度な入力電圧が入力された場合でも、電圧生成回路に入力される入力電圧の電圧レベルが抑えられることから、この電圧生成回路が出力する電圧も制限されたものとなる。これにより、始動時に、過度な入力電圧が入力された場合でも、ゲート端子に過度の駆動電圧が印加されることを確実に防止できる。
本発明によれば、2次側の出力電圧の電圧レベルが所定のしきい値を超えたときに、電圧生成回路への入力電圧の入力が遮断されるため、以降の入力電圧の変動にかかわらず、この電圧生成回路が出力する電圧が、2次側の出力電圧に相当する電圧レベルに維持される。これにより、入力電圧が過度の高電位側に変動した場合でも、スイッチング素子のゲート端子に印加される駆動電圧の電圧レベルは、出力電圧に相当する電圧レベルに維持されることから、ゲート端子への過度の電圧の印加による破損を確実に防止できる。
また本発明において、前記所定のしきい値を、前記スイッチング素子のオンしきい値に設定することで、スイッチング素子をスイッチング動作させるに必要な電圧レベルの出力電圧が2次側で生成されたときに、速やかに電圧生成回路への入力電圧の入力を遮断し、この電圧生成回路が出力する電圧を2次側の出力電圧に相当する電圧レベルに切り替えることができる。
また本発明において、入力電圧の入力時に充電されるキャパシタを1次側の入力段に備えることで、入力電圧の入力時(すなわち、始動時)に、過度な入力電圧が入力された場合でも、電圧生成回路に入力される入力電圧の電圧レベルが抑えられることから、この電圧生成回路が出力する電圧も制限されたものとなる。これにより、始動時に、過度な入力電圧が入力された場合でも、ゲート端子に過度の駆動電圧が印加されることを確実に防止できる。
本発明の実施形態に係る絶縁型のスイッチング電源装置の回路図である。 IC電源電圧生成回路、及び制御ICの動作を示す信号波形図である。 従来のスイッチング電源装置の回路図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る絶縁型のスイッチング電源装置1の回路図である。
スイッチング電源装置1は、図1に示すように、他励式(フライバック式)のスイッチング電源(DC−DCコンバータ)であり、フライバックトランス10を有し、このフライバックトランス10の1次側に入力された入力電圧Vinを、複数の所定電圧レベルの出力電圧Voutに変換し、2次側に接続された複数の負荷回路11にそれぞれ供給する。
更に詳述すると、フライバックトランス10の1次側には、フライバックトランス10の1次巻線12に接続されて電流をオン/オフするトランジスタ回路13と、このトランジスタ回路13のスイッチング動作を制御する制御IC14と、1次側への入力電圧Vinを平滑化する平滑用コンデンサ15とが設けられている。トランジスタ回路13には、パワーMOSFETが用いられており、スイッチング速度の高速化、並びに、例えば200V以下の低電圧領域での高変換効率化が図られている。また、トランジスタ回路13のコレクタ側と、入力電圧Vinの入力ラインの間には、入力電圧Vinに含まれる過渡成分(サージ成分)を除去するサージ吸収回路35が設けられ、トランジスタ回路13が入力電圧Vinのサージ成分から保護されている。
制御IC14は、出力端子14Aからトランジスタ回路13のゲート端子13Aに駆動信号を供給してスイッチング動作させるものであり、入力電圧Vinに応じたデューティ比でトランジスタ回路13をオン/オフするPWM制御によって当該トランジスタ回路13のスイッチング動作を制御し、フライバックトランス10の2次側に所定の出力電圧Voutを生成する。この制御IC14の電源入力端子14Bには、1次側に設けられた後述のIC電源電圧生成回路16が出力する電源電圧V1が入力され、制御IC14は、この電源電圧V1を電源として動作する。また、電源入力端子14Bには、電源電圧V1の供給に伴って充電されるバックアップ電源用のキャパシタ17が設けられており、出力電圧Voutの生成停止時には、このキャパシタ17に蓄えられた電力によって制御IC14が動作可能に構成されている。
また、制御IC14は、電源電圧V1を電圧源として駆動信号Ksを生成し、トランジスタ回路13に供給する。すなわち制御IC14は、電源電圧V1を矩形パルス状に変調してPWM制御のための駆動信号Ks(図2参照)を生成し、トランジスタ回路13のゲート端子13Aに供給する。これにより駆動信号Ksの電圧レベルの最大値は、電源電圧V1に相当する(近い)電圧レベルに維持され、この電圧レベルのゲート電圧Vgがゲート端子13Aに印加されることとなる。
フライバックトランス10の2次側には、多出力を実現するための複数の2次巻線18が設けられている。各2次巻線18には、それぞれダイオード19、及び平滑用コンデンサ20が接続されている。そして、トランジスタ回路13のスイッチング動作に伴い1次巻線12に電流変化が生じると、この電流変化に伴って、2次巻線18のそれぞれに起電力が誘起され、上記ダイオード19、及び平滑用コンデンサ20によって整流、平滑化されて所定の出力電圧Voutが生成され、この出力電圧Voutが負荷回路11に供給される。
出力電圧Voutの電圧レベルは、1次巻線12、及び2次巻線の巻線比等によって規定され、本実施形態では、出力電圧Voutの規定電圧は、少なくともトランジスタ回路13のゲート耐圧Vz以下であって、トランジスタ回路13のオンしきい値電圧よりも十分に高い電圧とされている。
また、このスイッチング電源装置1は、出力電圧Voutをフィードバック制御するための構成を備えている。すなわち、フライバックトランス10の1次側には、出力電圧Voutに応じた電圧レベルの検出信号を出力する検出回路22が設けられている。検出回路22は、2次巻線18の電流変化によって当該2次巻線18の電力に相当する起電力が誘起される3次巻線21と、この3次巻線21の起電力を整流、平滑化して直流化するためのダイオード23及び平滑用コンデンサ24と、ノイズ除去用のキャパシタ25と、負荷抵抗26と、を備えて構成され、出力電圧Voutの電圧レベルに相当した電圧(以下、「検出信号電圧Vs」と言う)の検出信号を出力する。
スイッチング電源装置1の1次側には、フィードバック調整回路30、及びエラー電圧調整回路31が設けられ、それぞれに検出回路22の検出信号が入力される。
フィードバック調整回路30は、出力電圧Voutが一定の電圧レベルに保たれるように、検出信号に基づいてPWM制御のデューティ比の調整値を算出し、制御IC14に出力する。制御IC14が、フィードバック調整回路30の調整値に基づいてPWM制御のデューティ比を動的に可変することで、1次側での入力電圧Vinの変動や2次側での負荷変動が生じた場合でも、出力電圧Voutが一定に保たれる。
エラー電圧調整回路31は、出力電圧Voutの電圧レベルが所定の範囲内に収まっているかを検出し、検出結果を制御IC14に出力する。出力電圧Voutの電圧レベルが所定の範囲を外れた場合、何らかの異常が発生した事を示すため、制御IC14は、トランジスタ回路13のスイッチング動作を速やかに停止する。
この他にも、スイッチング電源装置1の1次側には、周波数調整回路32と、ソフトスタート回路33と、起動電圧調整回路34とが設けられている。
周波数調整回路32は、PWM制御に用いる駆動信号Ksのクロック信号を生成するとともに、当該クロック信号のパルス周波数を調整して制御IC14に出力する。
ソフトスタート回路33は、始動時の突入電流を防止すべく、制御IC14によるフィードバック制御により出力電圧Voutが安定化するまでの間、トランジスタ回路13への駆動信号Ksのパルス幅を少しずつ拡げるように制御IC14を制御して、出力電圧Voutを略直線的に傾斜上昇(いわゆる、ソフトスタート)させる回路である。
起動電圧調整回路34は、入力電圧Vinの入力時に制御IC14が動作を開始する起動電圧を調整する回路である。すなわち、トランジスタ回路13の駆動信号Ksの電圧範として、トランジスタ回路13の動作が可能であるもののON抵抗が高く損失が増大する電圧範囲が存在する。起動電圧調整回路34は、入力電圧Vinが、かかる電圧範囲の間は、制御IC14が動作しないように起動電圧を調整し、この電圧範囲でのトランジスタ回路13の駆動を抑制する。
さて、上述の通り、スイッチング電源装置1の1次側には、IC電源電圧生成回路16が設けられており、制御IC14の電源電圧V1を生成する。
具体的には、IC電源電圧生成回路16は、選択回路60と、遮断回路61とを備えている。
選択回路60は、入力電圧Vin、及び検出回路22の検出信号電圧Vsのうち、電圧レベルが高い方の電圧を択一的に電源電圧V1として出力するものであり、2本のダイオード40、41と、負荷抵抗42とを備え、ダイオード40、41をダイオードOR結合して構成されたOR回路である。また、この選択回路60の出力段には、ノイズを除去するためのキャパシタ43が設けられている。
かかる構成の選択回路60にあっては、始動直後に出力電圧Voutが入力電圧Vinを超えるまでの間、この入力電圧Vinが電源電圧V1として出力され、その後、出力電圧Voutが入力電圧Vinを超えている間は、出力電圧Voutが電源電圧V1として出力されることになる。また、選択回路60のキャパシタ43には、出力電圧Voutが入力電圧Vinを超えるまでの間、制御IC14の動作に必要な電荷が蓄電される。
遮断回路61は、出力電圧Voutの電圧レベルが所定のしきい値を超えたときに、選択回路60への入力電圧Vinの入力を遮断する回路である。具体的には、遮断回路61は、選択回路60への入力電圧Vinの入力のオン/オフを切り替える入力スイッチ回路62と、出力電圧Voutの電圧レベルが所定のしきい値を超えたときに入力スイッチ回路62をオフして選択回路60への入力電圧Vinの入力を遮断する遮断スイッチ回路63とを備えている。
入力スイッチ回路62は、選択回路60への入力電圧Vinの入力段に設けられたスイッチング素子45と、このスイッチング素子45のバイアス回路を構成する抵抗49、50と有し、このスイッチング素子45のゲート端子が、遮断スイッチ回路63に接続されてオン/オフが制御されている。
遮断スイッチ回路63は、分圧器を構成する分圧抵抗47、48と、この分圧抵抗47、48にゲート端子が接続されたスイッチング素子46とを備え、上記出力電圧Voutに相当する電圧レベルの検出信号電圧Vsが分圧抵抗47、48に印加されている。
したがって、始動時においては、2次側の出力電圧Voutを分圧抵抗47、48の分圧比で分圧した電圧がスイッチング素子46のオンしきい値を超えたときに当該スイッチング素子46がオンして、入力スイッチ回路62のスイッチング素子45のゲート端子をアースに接続し、当該スイッチング素子45をオフする。
遮断スイッチ回路63がオンしている間は、選択回路60への入力電圧Vinの入力が遮断されるため、選択回路60からは、出力電圧Voutに相当する電圧レベルの検出信号電圧Vsが電源電圧V1として出力されることとなる。
ここで、遮断回路61の遮断スイッチ回路63がオンする電圧(所定のしきい値)は、分圧抵抗47、48の分圧比により調整することができる。本実施形態では、この所定のしきい値には、トランジスタ回路13のオンしきい値電圧が設定されている。すなわち、トランジスタ回路13のオンしきい値を超える電圧の出力電圧Voutが生成されたときには速やかに遮断スイッチ回路63がオンして入力電圧VinのIC電源電圧生成回路16への入力が遮断され、それ以降は、入力電圧Vinにかかわらず、検出信号電圧Vsが電源電圧V1として制御IC14に出力される。
図2は、IC電源電圧生成回路16、及び制御IC14の動作を示す信号波形図である。
スイッチング電源装置1の1次側の入力段には、平滑用コンデンサ15が設けられていることから、始動時においては、入力電圧Vinが平滑用コンデンサ15の充電に割かれる。このため、始動時に過度な入力電圧Vinが入力された場合でも、過度な電圧がIC電源電圧生成回路16に入力されることはなく、必ずアース電位から順次増加する電圧が入力電圧VinとしてIC電源電圧生成回路16に入力される。IC電源電圧生成回路16は、入力電圧Vinの入力が開始されると、2次側で出力電圧Voutが生成されていないことから、この入力電圧Vinを電源電圧V1として制御IC14に出力する。
これにより、制御IC14が動作を開始し、電源電圧V1をパルス状に変調して駆動信号ksを生成し、トランジスタ回路13に供給することで、スイッチング動作を開始させる。このとき、電源電圧V1は、入力電圧Vinの電圧レベルが順次に増加している過程で生成されるものであるから、ゲート耐圧Vzを超えることはなく、ゲート電圧Vgは、ゲート耐圧Vz以下に抑えられる。
そして、トランジスタ回路13のスイッチング動作の開始に伴い、2次側に出力電圧Voutが生成され、この出力電圧Voutに相当する電圧レベルの検出信号電圧Vsが入力電圧Vinの規定電圧(本実施形態では6V)を超えると、IC電源電圧生成回路16は、入力電圧Vinの入力を遮蔽し検出信号電圧Vsを電源電圧V1として制御IC14に出力する。すなわち、始動開始後は、2次側での出力電圧Voutに伴って速やかに入力電圧Vinの入力が遮蔽され、検出信号電圧Vsが電源電圧V1として制御IC14に出力されることから、入力電圧Vinの電圧レベルが高電位側に過度に変動した場合であっても、この変動にかかわらず常に、電源電圧V1の電圧レベルを検出信号電圧Vsに維持することができる。
特に、始動後、出力電圧Voutが安定したときには、当該出力電圧Voutは規定電圧(本実施形態では約16V)に維持されるため、この出力電圧Voutの規定電圧付近で検出信号電圧Vsも一定に維持される。そして、この検出信号電圧Vsが電源電圧V1として制御IC14に出力されることで、図2(A)に示すように、駆動信号Ksのゲート電圧Vgが電源電圧V1に近い電圧レベルで一定に維持される。
また、図2(B)に示すように、入力電圧Vinが規定電圧(=6V)から増大し、また、図2(C)に示すように、入力電圧Vinがゲート耐圧Vzを超えた場合でも、IC電源電圧生成回路16が出力する電源電圧V1が変動することはなく、この電源電圧V1に近い電圧レベルにゲート電圧Vgが維持されることとなる。換言すれば、過度の入力電圧Vinが入力された場合でも、ゲート電圧Vgとゲート耐圧Vzとの差である耐圧余裕Wが狭まることはなく、トランジスタ回路13の破損を確実に防止できる。
また、ゲート電圧Vgの変動がないことから、入力電圧Vinの変動によりゲート電圧Vgが変動することがないから、始動後にゲート電圧Vgがトランジスタ回路13のオンしきい値を下回るなどといった事がなく、トランジスタ回路13の安定的なスイッチング動作が可能になり、スイッチング電源装置1の信頼性を高めることができる。
このように、本実施形態によれば、2次側の出力電圧Voutの電圧レベルが所定のしきい値を超えたときに、IC電源電圧生成回路16への入力電圧Vinの入力が遮断されるため、入力電圧Vinの変動にかかわらず、このIC電源電圧生成回路16が制御IC14に出力する電源電圧V1が出力電圧Voutに相当する電圧レベルの電圧に維持される。これにより、トランジスタ回路13のゲート端子13Aに印加されるゲート電圧Vgを、出力電圧Voutに相当する電圧レベルに維持することができ、入力電圧Vinが高電圧側に変動した場合でも、ゲート端子13Aへの過度の電圧の印加を確実に防止できる。
また本実施形態によれば、遮断回路61がIC電源電圧生成回路16への入力電圧Vinの入力を遮断するトリガーたる、出力電圧Voutの電圧レベルのしきい値を、トランジスタ回路13のオンしきい値に設定する構成とした。
この構成により、トランジスタ回路13をスイッチング動作させるに必要な電圧レベルの出力電圧Voutが2次側で生成されたときに、速やかにIC電源電圧生成回路16への入力電圧Vinの入力を遮断し、このIC電源電圧生成回路16が出力する電源電圧V1を2次側の出力電圧Voutに相当する電圧レベルに切り替えることができる。
特に、本実施形態によれば、入力電圧Vinの入力時に充電されるキャパシタたる平滑用コンデンサ15を1次側の入力段に備えるため、入力電圧Vinの入力時(すなわち、始動時)に、過度な入力電圧Vinが入力された場合でも、IC電源電圧生成回路16に入力される入力電圧Vinの電圧レベルを抑えることができ、電源電圧V1を制限することができる。これにより、始動時に、過度な入力電圧Vinが入力された場合でも、トランジスタ回路13のゲート端子13Aに過度のゲート電圧Vgが印加されることを確実に防止できる。
なお、上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変形及び応用が可能である。
例えば、上述した実施形態では、電源装置として、フライバック式のスイッチング電源装置1を例示したが、これに限らず、例えば自励式(フォワード式)などの他の方式のスイッチング電源であっても良い。
また、本発明に係る電源装置は、入力電圧が大きく変動する用途に好適であり、例えば、ハイブリット車両や電気自動車、自動二輪車等の車両を駆動する駆動用バッテリから入力電圧を入力してDC−DC変換する電源装置として用いることができる。
また、太陽光発電システムにおいて、太陽電池が発電した電気を家庭等で利用できるように変換するための電源装置(いわゆる、パワーコンディショナー)として用いることもできる。
1 スイッチング電源装置(電源装置)
10 フライバックトランス(トランス)
11 負荷回路
12 1次巻線
13 トランジスタ回路(スイッチング素子)
14 制御IC(制御回路)
15 平滑用コンデンサ(キャパシタ)
16 IC電源電圧生成回路(電圧生成回路)
18 2次巻線
21 3次巻線
22 検出回路
60 選択回路
61 遮断回路
62 入力スイッチ回路
63 遮断スイッチ回路
Ks 駆動信号
V1 電源電圧
Vg ゲート電圧(駆動電圧)
Vin 入力電圧
Vout 出力電圧
Vs 検出信号電圧
Vz ゲート耐圧
W 耐圧余裕

Claims (3)

  1. トランスの1次巻線に接続されたスイッチング素子と、
    前記トランスの2次側の出力電圧に応じた電圧レベルの検出信号を生成し1次側にフィードバックする検出回路と、
    前記検出回路からの検出信号に基づいて、前記出力電圧が所定の電圧レベルに保たれるよう前記スイッチング素子をスイッチング動作させる制御回路と、を有する電源装置において、
    前記トランスの1次側への入力電圧、及び前記検出信号の電圧のうち電圧の高い方を、前記スイッチング素子のゲート端子に印加する駆動信号の電圧源として前記制御回路に出力する電圧生成回路と、
    前記出力電圧の電圧レベルが所定のしきい値を超えた場合に、前記電圧生成回路への入力電圧の入力を遮断する遮断回路と、
    を備えることを特徴とする電源装置。
  2. 前記所定のしきい値を、前記スイッチング素子のオンしきい値に設定したことを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  3. 入力電圧の入力時に充電されるキャパシタを1次側の入力段に備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の電源装置。
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