JP2012104677A - 半導体発光素子の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】信頼性に優れた高発光効率の半導体発光素子を実現する。
【解決手段】一つの実施形態によれば、半導体発光素子の製造方法は、半導体発光素子ウエハを形成する工程、及びP型コンタクト層表面に多数の微細な凹凸を形成する工程を有する。半導体発光素子ウエハを形成する工程では、基板の第1主面にエピタキシャル成長法を用いて組成の異なるエピ層を積層形成して、最上層にP型コンタクト層を設ける。P型コンタクト層表面に多数の微細な凹凸を形成する工程では、エピ層形成後、エピタキシャル成長を実施した反応炉で水素とアンモニアの混合ガス中或いは窒素とアンモニアの混合ガス中で熱処理を行う。
【選択図】 図2

Description

本発明の実施形態は、半導体発光素子の製造方法に関する。
半導体発光素子は発光層に注入された電子とホールの再結合にて素子内部で光を発生させて素子外部に光を取り出す素子である。半導体発光素子の発光効率を高めるには、光取り出し効率を向上するのが有効である。
発光素子の光取り出しの向上としては、P型コンタクト層表面に金属膜を形成して熱処理を実施することにより、P型コンタクト層表面に微細な凹凸を形成する方法がある。この方法では再現性が得られず、プロセスが複雑になるという問題点がある。また、表面にフォトニック結晶を用いる方法がある。フォトニック結晶を用いる場合、表面加工によるダメージ層が発生して半導体発光素子が劣化するという問題点がある。また、高度な微細加工技術が要求され、工程が複雑になるという問題点がある。
特開2006−339546号公報
本発明は、信頼性に優れた高発光効率の半導体発光素子の製造方法を提供することにある。
一つの実施形態によれば、半導体発光素子の製造方法は、半導体発光素子ウエハを形成する工程、及びP型コンタクト層表面に多数の微細な凹凸を形成する工程を有する。半導体発光素子ウエハを形成する工程では、基板の第1主面にエピタキシャル成長法を用いて組成の異なるエピ層を積層形成して、最上層にP型コンタクト層を設ける。P型コンタクト層表面に多数の微細な凹凸を形成する工程では、エピ層形成後、エピタキシャル成長を実施した反応炉で水素とアンモニアの混合ガス中或いは窒素とアンモニアの混合ガス中で熱処理を行う。
本発明の第1の実施形態に係る半導体ウエハの断面構造を示す図、図1(a)は断面図、図1(b)は図1(a)の領域AでのP型コンタクト層を示す拡大断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る熱処理シーケンスを示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るP型コンタクト層表面のAFM像である。 本発明の第1の実施形態に係るP型コンタクト層の凹部密度を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るP型コンタクト層の熱温度に対する凹部密度及びRMSの関係を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るP型コンタクト層の表面状態と熱時間の関係を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るP型コンタクト層表面状態とNHガス流量の関係を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る光出力特性を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る熱処理シーケンスを示す図である。 本発明の第2の実施形態に係るP型コンタクト層表面を説明する図、図10(a)はAFM像、図10(b)は凹部密度を示す図である。
以下本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態に係る半導体発光素子の製造方法について、図面を参照して説明する。図1は半導体ウエハの断面構造を示す図、図1(a)は断面図、図1(b)は図1(a)の領域AでのP型コンタクト層を示す拡大断面図である。図2は熱処理シーケンスを示す図である。本実施形態では、サファイア基板上にMOCVD法を用いてLEDに使用されるエピ層を積層形成後に、H/NHガス雰囲気で熱処理を行いP型コンタクト層表面に微細な凹凸を高密度に設けている。
図1(a)に示すように、半導体ウエハ90では、基板1の第1主面(表面)にMOCVD(metal organic chemical vapor deposition)法を用いて、組成の異なるエピタキシャル層であるバッファ層2、アンドープ層3、N型コンタクト層4、MQW(multiple quantum well)発光層5、P型オーバーフロー防止層6、及びP型コンタクト層7を連続的に積層形成している。
半導体ウエハ90は、LED(Light Emitting Diode)の製造に使用される半導体光発光素子ウエハである。半導体ウエハ90は、例えばエッチング、コンタクト、膜形成、配線などの半導体前工程が実施され、LEDとしての半導体発光素子が形成される。形成されたLEDは半導体後工程で個片化され、封止されて屋内外の表示灯、自動車のヘッドライト・ストップランプ、道路標識、交通信号及び簡易照明等に使用される。
ここで、例えば、基板1はアルミナ基板が使用される。バッファ層2はIn(x1)Ga(y1)Al(1-x1-y1)Nから構成される。アンドープ層3はIn(x2)Ga(y2)Al(1-x2-y2)Nから構成される。N型コンタクト層4はIn(x3)Ga(y3)Al(1-x3-y3)Nから構成される。MQW(multiple quantum well)発光層5はIn(x4)Ga(y4)Al(1-x4-y4)Nから構成される。P型オーバーフロー防止層6はIn(x5)Ga(y5)Al(1-x5-y5)Nから構成される。P型コンタクト層7はIn(x6)Ga(y6)Al(1-x6-y6)Nから構成される。MQW発光層5は、厚さ0.1nm〜100nm有する井戸層と、井戸層と組成(x,y)を異にする厚さ0.1nm〜100nm有する障壁層とが交互に複数構成された構造を有している。
図1(b)に示すように、半導体ウエハ90のP型コンタクト層7表面には、多数の微細な凹凸が設けられる。P型コンタクト層7はP型コンタクト膜厚t11を有する。凸部12から凹部11までの深さである凹部深さt12は、P型コンタクト膜厚t11よりも小さい。
図2に示すように、MOCVD法によるエピタキシャル成長後、連続的にMOCVD装置の反応炉を用いてH(水素)/NH(アンモニア)ガス雰囲気で熱処理を行うことによりP型コンタクト層7表面に多数の微細な凹凸を形成している。
具体的には、まず、MOCVD装置の反応炉にH(水素)ガスを導入する。H(水素)ガスが所定流量に達した後、反応炉を所定の昇温レートで昇温する。反応炉が、例えば100℃に達するとNH(アンモニア)ガスをMOCVD装置の反応炉に導入する。NH(アンモニア)ガスが所定流量に達し、反応炉が所定の温度(例えば、900℃)に達してからアニール時間T1の期間、半導体ウエハ90の熱処理を実施する。ここで、結晶成長プロセスから直接、熱処理プロセスに移行することも可能であり、その際、上記昇温プロセスが削除でき、プロセス時間の短縮となる。
熱処理終了後、MOCVD装置の反応炉を所定の降温レートで降温する。MOCVD装置の反応炉が、例えば300℃に達するとNH(アンモニア)ガスの供給を停止する。MOCVD装置の反応炉が室温に達するとH(水素)ガスの供給を徐々に減らし、所定時間後H(水素)ガスの供給を停止する。
ここでは、MOCVD装置の反応炉を用いているので、半導体ウエハ90を一度も外部に出すことがなく、熱処理工程での汚染の影響を大幅に抑制することができる。また、MOCVD装置は熱処理温度を高精度に制御することができるので、P型コンタクト層7表面に多数の微細な凹凸を制御よく形成することができる。
次に、半導体ウエハの熱処理効果について図3乃至8を参照して説明する。図3はP型コンタクト層表面のAFM像である。図4はP型コンタクト層の凹部密度を示す図である。ここでは、熱処理温度を900℃(図2に示す熱処理シーケンス、アニール時間T1、ガス流量を使用)で行い、アニール(熱処理)なしと比較している。
図3に示すように、アニール(熱処理)なしのエピタキシャル成長直後の半導体ウエハ90では、P型コンタクト層表面が比較的平坦形状を有し、凹部11及び凸部12の密度が小さい。
900℃、H(水素)ガス雰囲気中での熱処理では、アニール(熱処理)なしと比べ、P型コンタクト層表面の凹部11及び凸部12の密度が微増する。
これに対して、900℃、H(水素)/NH(アンモニア)ガス雰囲気中での熱処理では、P型コンタクト層表面の凹部11及び凸部12の密度が大幅に増加する。
具体的には、図4に示すように、900℃、H(水素)ガス雰囲気中での熱処理では、アニール(熱処理)なしと比べ、凹部密度が1.3倍しか増加しない。これに対して、900℃、H(水素)/NH(アンモニア)ガス雰囲気中での熱処理では、アニール(熱処理)なしと比べ、凹部密度が6.4倍増加する(900℃、H(水素)ガス雰囲気中での熱処理よりも5倍増加する)。
図5はP型コンタクト層の熱温度に対する凹部密度及びRMSの関係を示す図である。ここでは、熱処理温度を変化させている(図2に示す熱処理シーケンス、アニール時間T1、ガス流量を使用)。RMSとはroot−mean―squareであり、表面粗さを示す指標である。
図5に示すように、P型コンタクト層は、700℃の熱処理では凹部密度が微増(アニール(熱処理)なしと比べ1.2倍)するのに対し、840℃以上、930℃以下の範囲では凹部密度が大幅に増加(アニール(熱処理)なしと比べ6乃至6.4倍)する。また、1000℃の熱処理では凹部密度が微増(アニール(熱処理)なしと比べ1.2倍)する。
RMS値は、熱処理(840℃以上、930℃以下の範囲)を実施することによりRMS値が増大する(1nm⇒1.4〜1.8nm)。
この結果から、P型コンタクト層表面に多数の微細な凹凸を形成する条件は、840℃以上、930℃以下の範囲が好適であることがわかる。このため、840℃以上、930℃以下の範囲で熱処理を行うことにより、光取り出し効率を大幅に向上することができる。
この理由としては、NH(アンモニア)ガスが分解してアンモニアイオン(NH+とNH−)が形成され、アンモニアイオンが窒化物半導体の表面元素をエッチングすることで多数の微細な凹凸が形成される。H(水素)ガスは、P型コンタクト層表面のエッチングされた欠陥を補償することで、化学的に安定した表面が形成される。840℃以下では、NH(アンモニア)ガスのアンモニアイオンへの分解が少ないので、表面がエッチングされない。また、930℃以上では、NH(アンモニア)ガスがH(水素)ガスとN(窒素)ガスに分解され、P型コンタクト層表面をエッチングする働きが大幅に低下するので、微細な凹凸の形成が促進されないと考えられる。
図6はP型コンタクト層の表面状態と熱処理時間の関係を示す図である。ここでは、熱処理時間を変化させている(図2に示す熱処理シーケンス、ガス流量を使用)。
図6に示すように、熱処理時間が5分未満では、表面反応が飽和しないので、熱処理ロット毎で微細な凹凸形状に再現性が無く、プロセスが安定しない。熱処理時間が5分以上、30分以下の範囲では、表面反応が飽和し、熱処理ロットに依存せず、安定的に多数の微細な凹凸が再現性よく形成される。このため、光取り出し効率を大幅に向上することができる。熱処理時間が30分よりも長くなるとP型コンタクト層の表面形状が大きく変化し、白濁状態になるので、MQW発光層5で発生した光が散乱されて外部に取り出されない。
図7はP型コンタクト層の表面状態とNHガス流量の関係を示す図である。ここでは、NH(アンモニア)ガスを変化させている(図2に示す熱処理シーケンス、アニール時間T1を使用)。
図7に示すように、NH(アンモニア)ガスが1slm未満では、P型コンタクト層の表面がエッチングされない。NH(アンモニア)ガスが1slm以上、100slm以下の範囲では、表面反応が安定し、熱処理ロットに依存せず、安定的に多数の微細な凹凸が再現性よく形成される。このため、光取り出し効率を大幅に向上することができる。NH(アンモニア)ガスが100slmよりも大きくなるとP型コンタクト層の表面状態が粗く変色し、表面での欠陥が補償されない状態となる。
次に、H(水素)ガスの流量について説明する。図示していないがH(水素)ガスの流量の最適範囲は、例えばNH(アンモニア)ガスに対するH(水素)ガスの流量比で表すと0.1以上、10以下の範囲で表面反応が安定し、熱処理ロットに依存せず、安定的に多数の微細な凹凸が再現性よく形成されることを確認している。
これまでに述べたNH(アンモニア)ガス、H(水素)ガスの流量は絶対的な値ではなく、相対的な値である。上述したMOCVD装置の反応炉に対応して設定された流量であり、MOCVD装置の反応炉や熱処理炉の形状等が変わればそれに対応して最適なガス流量を決定する必要がある。
図8は光出力特性を示す図である。ここでは、P型コンタクト層7の表面に多数の微細な凹凸が形成された半導体ウエハ90を半導体発光素子の前工程で発光素子を作成し、発光素子を個片化して封止されたLEDと、熱処理を行わずP型コンタクト層7の表面に多数の微細な凹凸が形成されていないLEDを比較している。
図8に示すように、熱処理なしのLEDでは、動作電流が20mAでの光出力が20mWである。これに対して900℃、H(水素)/NH(アンモニア)ガス雰囲気での熱処理を実施したLEDでは動作電流が20mAでの光出力が30mWと熱処理なしのLEDと比べ、1.5倍増加している。
次に、耐湿性試験について述べる。900℃、H(水素)/NH(アンモニア)ガス雰囲気での熱処理を実施したLEDの耐湿性試験(温度90℃、湿度90%)では、1万時間までは光出力が初期値の90%以上を維持していることを確認している。この結果、P型コンタクト層7の表面のダメージが大幅に低減され、信頼性の高い発光素子が実現されていることが確認できた。
上述したように、本実施形態の半導体発光素子の製造方法では、基板1上にMOCVD法を用いて、バッファ層2、アンドープ層3、N型コンタクト層4、MQW発光層5、P型オーバーフロー防止層6、及びP型コンタクト層7を連続的に積層形成して半導体ウエハ90を形成している。MOCVD法によるエピタキシャル成長後、MOCVD装置の反応炉を用いてH(水素)/NH(アンモニア)ガス雰囲気で熱処理を行うことによりP型コンタクト層7表面に多数の微細な凹凸を形成している。
このため、光取り出し効率を高めることができ、発光効率を向上することができる。また、P型コンタクト層表面への微細な凹凸形成に複雑なプロセス工程が不要であり、従来よりも工程短縮化及びダメージ低減ができ、信頼性に優れた高効率の半導体発光素子を提供することができる。
なお、本実施形態では、P型コンタクト層7表面の凹凸形成をMOCVD装置の反応炉で行っているが必ずしもこれに限定されるものではない。例えばNH(アンモニア)ガス及びH(水素)ガスを流入することができる熱処理炉であればよい。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係る半導体発光素子の製造方法について、図面を参照して説明する。図9は熱処理シーケンスを示す図である。本実施形態では、サファイア基板上にMOCVD法を用いてLEDに使用されるエピ層を積層形成後に、N/NHガス雰囲気で熱処理を行いP型コンタクト層表面に微細な凹凸を高密度に設けている。
図9に示すように、MOCVD法によるエピタキシャル成長後、連続的にMOCVD装置の反応炉を用いてN(窒素)/NH(アンモニア)ガス雰囲気で熱処理を行うことにより半導体ウエハ90のP型コンタクト層7表面に多数の微細な凹凸を形成している。
具体的には、まず、MOCVD装置の反応炉にN(窒素)ガスを導入する。N(窒素)ガスが所定流量に達した後、反応炉を所定の昇温レートで昇温する。反応炉が、例えば100℃に達するとNH(アンモニア)ガスをMOCVD装置の反応炉に導入する。NH(アンモニア)ガスが所定流量に達し、反応炉が所定の温度(例えば、900℃)に達してからアニール時間T1の期間、半導体ウエハ90の熱処理を実施する。
熱処理終了後、MOCVD装置の反応炉を所定の降温レートで降温する。MOCVD装置の反応炉が、例えば300℃に達するとNH(アンモニア)ガスの供給を停止する。MOCVD装置の反応炉が室温に達するとN(窒素)の供給を徐々に減らし、所定時間後N(窒素)の供給を停止する。
次に、半導体ウエハの熱処理効果について図10を参照して説明する。図10はP型コンタクト層表面を説明する図、図10(a)はAFM像、図10(b)は凹部密度を示す図である。ここでは、熱処理温度を900℃(図2に示す熱処理シーケンス、アニール時間T1)で行い、アニール(熱処理)なしと比較している。
図10(a)に示すように、900℃、N(窒素)/NH(アンモニア)ガス雰囲気中での熱処理では、P型コンタクト層表面の凹部11及び凸部12の密度が第1の実施形態の900℃、H(水素)/NH(アンモニア)ガス雰囲気中での熱処理と同様に大幅に増加する。
具体的には、図10(b)に示すように、900℃、N(窒素)/NH(アンモニア)ガス雰囲気中での熱処理では、アニール(熱処理)なしと比べ、凹部密度が6倍増加する(900℃、H(水素)ガス雰囲気中での熱処理よりも4.7倍増加する)。
900℃、N(窒素)/NH(アンモニア)ガス雰囲気の熱処理を実施したLEDでは、第1の実施形態の900℃、H(水素)/NH(アンモニア)ガス雰囲気での熱処理を実施したLEDと同様に、光取り出し効率の高い、高信頼性の発光素子であることを確認している。
なお、本実施の形態では、熱処理温度、熱処理時間、NH(アンモニア)ガス流量、N(窒素)ガス流量について第1の実施形態と同様な範囲に設定するのが好ましい。
上述したように、本実施形態の半導体発光素子の製造方法では、基板1上にMOCVD法を用いて、バッファ層2、アンドープ層3、N型コンタクト層4、MQW発光層5、P型オーバーフロー防止層6、及びP型コンタクト層7を連続的に積層形成して半導体ウエハ90を形成している。MOCVD法によるエピタキシャル成長後、MOCVD装置の反応炉を用いてN(窒素)/NH(アンモニア)ガス雰囲気で熱処理を行うことによりP型コンタクト層7表面に多数の微細な凹凸を形成している。
このため、光取り出し効率を高めることができ、発光効率を向上することができる。また、P型コンタクト層表面への微細な凹凸形成に複雑なプロセス工程が不要であり、従来よりも工程短縮化及びダメージ低減ができ、信頼性に優れた高効率の半導体発光素子を提供することができる。
なお、実施形態では、バッファ層2、アンドープ層3、N型コンタクト層4、MQW発光層5、P型オーバーフロー防止層6、及びP型コンタクト層7に、組成の異なるInGaAlNから構成されるエピ層を用いているが必ずしもこれに限定されるものではない。例えば、バッファ層2及びアンドープ層3にGaN層、N型コンタクト層4にN型GaN層、P型オーバーフロー防止層6にP型AlGaN層、P型コンタクト層7にP型GaN層をそれぞれ用いてもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 基板
2 バッファ層
3 アンドープ層
4 N型コンタクト層
5 MQW発光層
6 P型オーバーフロー防止層
7 P型コンタクト層
11 凹部
12 凸部
90 半導体ウエハ
T1 アニール時間
t11 P型コンタクト層厚
t12 凹部深さ

Claims (5)

  1. 基板の第1主面に半導体層を積層形成して、最上層にP型半導体層が設けられた半導体発光素子ウエハを形成する工程と、
    前記半導体発光素子ウエハを熱処理炉に載置し、水素とアンモニアの混合ガス中或いは窒素とアンモニアの混合ガス中で熱処理を行い、前記半導体発光素子のP型半導体層表面に多数の微細な凹凸を形成する工程と、
    を具備することを特徴とする半導体発光素子の製造方法。
  2. 基板の第1主面に半導体層を積層形成して、最上層にP型半導体層が設けられた半導体発光素子ウエハを形成する工程と、
    前記半導体層形成後、前記半導体発光素子ウエハを形成した反応炉で水素とアンモニアの混合ガス中或いは窒素とアンモニアの混合ガス中で熱処理を行い、前記半導体発光素子のP型半導体層表面に多数の微細な凹凸を形成する工程と、
    を具備することを特徴とする半導体発光素子の製造方法。
  3. 前記熱処理は840℃以上、930℃以下の範囲で行われることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体発光素子の製造方法。
  4. 前記熱処理は5分以上、30分以下の範囲で行われることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の半導体発光素子の製造方法。
  5. 前記微細な凹凸の深さは、前記P型半導体層の膜厚よりも小さいことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の半導体発光素子の製造方法。
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