JP2012104137A - 情報表示制御装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】音声機能付き情報表示制御装置において、適切に単語の音声を出力させること。
【解決手段】見出語「get」の説明情報中の単語「obtain」がユーザのカーソル操作により選択されると、単語「obtain」が反転表示される。そして、ユーザにより訳/決定キーが押下されると、単語「obtain」が音声出力単語に決定されると共に、音声出力辞書決定処理が実行され、音声出力単語「obtain」の音声データを含む辞書が音声出力辞書として決定される。音声出力辞書が決定された場合には、決定された音声出力辞書によるスピーカアイコンが表示され、続けてユーザにより訳/決定キーが押下された場合には、音声出力単語「obtain」の音声が音声出力辞書の内蔵音声に基づいて出力され、音声出力辞書の辞書名「CC英和」と、音声出力単語「obtain」と、発音記号P24と、音声出力アイコンとを含むウィンドウが所定時間表示される。
【選択図】 図23

Description

本発明は、情報表示制御装置及びプログラムに関する。
従来より、国語辞典、漢和辞典、英和辞典等の辞書が内蔵された電子辞書装置やPDA(Personal Digital Assitant)等の情報表示制御装置が知られている。
また、音声出力機能を備えた電子辞書装置も知られている(例えば、特許文献1)。
また、音声英和辞書が内蔵された電子辞書装置も開発されている。このような電子辞書装置では、英和辞書の見出語毎に録音音声データを記憶し、見出語の単語を選択して説明情報を表示させる際に、単語毎に記憶された録音音声データを読み出して音声出力するようにしている。この録音音声データを用いた音声出力方式は、発音記号等から機械的に音声合成する方式と比べて、より自然でクリアな単語音声が得られる。このような録音音声機能付きの情報表示制御装置は、発音記号の読み方の分からない初学者等に特に有用である。最近の情報表示制御装置では、複数の英和辞書を内蔵しており、そのうちの1つの辞書で録音音声データを記憶し、その辞書の見出語の単語の説明情報を表示させる際にその単語の音声出力が可能なものも開発されている。
特開平11−202751号公報
しかし、このような録音音声機能付き情報表示制御装置では、メモリ容量の制限等のため、全ての見出語の単語について録音音声データが記憶されていないのが通例であった。このため、難しい単語等をユーザが選択した場合、その単語の音声が記憶されておらず、音声出力できない場合があった。その単語の発音記号の読み方をユーザが知らない場合に特に不具合である。
また、従来の複数英和辞典内蔵の録音音声機能付き情報表示制御装置では、録音音声を記憶している英和辞書の見出語を検索すれば、その見出語単語の音声を出力できるものの、それ以外の英和辞書で同じ見出語を検索しても、その単語の音声を出力することができない。このため、録音音声を記憶しない辞書で見出語検索した場合は、録音音声を記憶している辞書に切り換えてその見出語を検索しなければ音声出力させることができず、非常に煩雑な作業を行う必要があった。
また、見出語検索においては、見出語単語以外の単語の音声を出力させる必要に迫られる場合がよくある。例えば、見出語検索により表示された見出語の説明情報中に、見出語に関連のある単語(類義語、反意語など)が含まれている場合、ユーザはその関連のある単語の音声も出力させたいと思う場合がある。
これは、例文検索機能を利用して例文の検索を行うような場合にも同様である。つまり、例文検索機能を利用して見出語が含まれる例文を検索する場合、ユーザは例文を構成する各単語の音声を聞きたい場合がある。
しかし、どちらの場合にしても、所望の単語の音声を出力させようとするならば、ユーザはその単語を新たに見出語として検索し直す必要があるため、使い勝手が非常に悪い。
本発明は、このような課題に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、音声機能付き情報表示制御装置において、適切に単語の音声を出力させることにある。
以上の課題を解決するために、請求項1に記載の情報表示制御装置は、
見出語と複数の単語を含む説明情報とが対応づけて記憶されていると共に、前記見出語のうちの一部の見出語と当該見出語に対応する音声データとが対応づけて記憶されている複数の辞書情報記憶手段(例えば、図4のフラッシュROM81;各種辞書DB)と、
この複数の辞書情報記憶手段に含まれている第1及び第2の各辞書情報記憶手段のうち、第1の辞書情報記憶手段に記憶されている見出語の中から、ユーザ操作に従って一つの見出語を選択する見出語選択手段(例えば、図2のCPU20;図12のステップA3、A5)と、
この見出語選択手段により選択された一つの見出語に対応付けられている説明情報を前記第1の辞書情報記憶手段から読み出して表示させる説明情報表示制御手段(例えば、図2のCPU20;図12のステップA9)と、
この説明情報表示制御手段により表示された説明情報に含まれている複数の単語の中から、ユーザ操作に従って一つの単語を選択する単語選択手段(例えば、図2のCPU20;図12のステップA17;Yes〜A23)と、
この単語選択手段により選択された一つの単語と同じ単語の見出語に対応する音声データが前記第1の辞書情報記憶手段に記憶されているか否かを判断する判断手段(例えば、図2のCPU20;図14のステップB7)と、
この判断手段の判断結果、記憶されていると判断された場合には、前記第1の辞書情報記憶手段から前記選択された単語と同じ単語の見出語に対応する音声データを読み出し、この読み出された音声データに従った音声の出力制御を行い、記憶されていないと判断された場合には、前記選択された単語と同じ単語の見出語に対応する音声データが前記第2の辞書情報記憶手段に記憶されているか否かを判断し、記憶されていると判断された場合には、前記第2の辞書情報記憶手段から前記選択された単語と同じ単語の見出語に対応する音声データを読み出し、この読み出された音声データに従った音声の出力制御を行う音声出力制御手段(例えば、図2のCPU20;図14のステップB7;Yes、B9→図13のステップA27;Yes、A33、図14のステップB7;No→図15のステップB11〜B45→図13のステップA27;Yes、A33)と、
を備えることを特徴としている。
請求項2に記載の情報表示制御装置は、請求項1に記載の情報表示制御装置であって、
前記音声出力制御手段の制御により前記単語選択手段により選択された単語と同じ単語の見出語に対応する音声データが前記第2の辞書情報記憶手段に記憶されていないと判断した場合、前記音声データに対応する音声に代えて、前記選択された単語と同じ単語の見出語を合成音声により出力する制御を行う合成音声出力制御手段(例えば、図2のCPU20;図15のステップB11〜B45→図13のステップA27;No、A45)を更に備えることを特徴としている。
請求項3に記載の情報表示制御装置は、請求項1又は2に記載の情報表示制御装置であって、
前記音声出力制御手段の制御により音声の出力制御が行われる際に、当該音声に対応する見出語の発音記号を前記第2の辞書情報記憶手段から読み出して表示する制御を行う発音記号表示制御手段(例えば、図2のCPU20;図13のステップA37)を更に備えることを特徴としている。
請求項4に記載の情報表示制御装置は、請求項1〜3の何れか一項に記載の情報表示制御装置であって、
前記音声出力制御手段の制御により音声の出力制御が行われる際に、前記第1の辞書情報記憶手段に対応する第1の辞書名を表示する制御を行う辞書名表示制御手段(例えば、図2のCPU20;図13のステップA29)を更に備えることを特徴としている。
請求項5に記載の情報表示制御装置は、請求項1〜3の何れか一項に記載の情報表示制御装置であって、
前記音声出力制御手段の制御により音声の出力制御が行われる際に、前記第2の辞書情報記憶手段に対応する第2の辞書名を表示する制御を行う辞書名表示制御手段(例えば、図2のCPU20;図13のステップA29、A37)を更に備えることを特徴としている。
請求項6に記載の情報表示制御装置は、
見出語と複数の単語を含む説明情報とが対応づけて記憶されていると共に、前記見出語のうちの一部の見出語と当該見出語に対応する音声データとが対応づけて記憶されている複数の辞書情報記憶手段(例えば、図38のフラッシュROM85;各種辞書DB)と、
この複数の辞書情報記憶手段に含まれている第1及び第2の各辞書情報記憶手段のうち、第1の辞書情報記憶手段に記憶されている見出語のうちの一部の見出語と、当該見出語を用いた例文とが対応づけて記憶されている例文記憶手段(例えば、図38のフラッシュROM85;各種辞書DB)と、
この例文記憶手段に記憶されている例文をユーザ操作に従って選択する例文選択手段(例えば、図2のCPU20;図43のステップC19)と、
この例文選択手段により選択された例文を前記例文記憶手段から読み出して表示させる例文表示制御手段(例えば、図2のCPU20;図43のステップC13)と、
この例文表示制御手段の制御により表示された例文を構成する複数の単語のうち、一つの単語をユーザ操作に従って選択する単語選択手段(例えば、図2のCPU20;図44のステップC25;Yes〜C31)と、
この単語選択手段により一つの単語が選択された際に、この選択された単語と同じ単語の見出語に対応する音声データが記憶されているか否かを判断する判断手段(例えば、図2のCPU20;図14のステップB7)と、
この判断手段の判断結果、記憶されていると判断された場合には、前記第1の辞書情報記憶手段から前記単語選択手段により選択された単語と同じ単語の見出語に対応する音声データを読み出し、この読み出された音声データに従った音声の出力制御を行い、記憶されていないと判断された場合には、前記第2の辞書情報記憶手段から前記単語選択手段により選択された単語と同じ単語の見出語に対応する音声データが記憶されているか否かを判断し、記憶されていると判断された場合には、当該第2の辞書情報記憶手段から前記選択された単語と同じ単語の見出語に対応する音声データを読み出し、この読み出された音声データに従った音声の出力制御を行う音声出力制御手段(例えば、図2のCPU20;図14のステップB7;Yes、B9→図44のステップC35;Yes、C41、図14のステップB7;No→図15のステップB11〜B45→図44のステップC35;Yes、C41)と、
を備えることを特徴としている。
請求項7に記載の情報表示制御装置は、
見出語と複数の単語を含む説明情報とが対応づけて記憶されていると共に、前記見出語のうちの一部の見出語と当該見出語に対応する音声データとが対応づけて記憶されている複数の辞書情報記憶手段(例えば、図38のフラッシュROM85;各種辞書DB)と、
この複数の辞書情報記憶手段に含まれている第1及び第2の各辞書情報記憶手段のうち、第1の辞書情報記憶手段に記憶されている見出語のうちの一部の見出語と、当該見出語を用いた例文とが対応づけて記憶されている例文記憶手段(例えば、図38のフラッシュROM85;各種辞書DB)と、
この例文記憶手段に記憶されている例文をユーザ操作に従って選択する例文選択手段(例えば、図2のCPU20;図43のステップC19)と、
この例文選択手段により選択された例文を前記例文記憶手段から読み出して表示させる例文表示制御手段(例えば、図2のCPU20;図43のステップC13)と、
この例文表示制御手段の制御により表示された例文を構成する複数の単語を、当該例文の先頭から順次に選択する単語選択手段(例えば、図2のCPU20;図45のステップC55、C57→C73、C57)と、
この単語選択手段により複数の単語が順次選択された際に、この選択された複数の単語と同じ単語の見出語に対応する音声データがそれぞれ記憶されているか否かを判断する判断手段(例えば、図2のCPU20;図14のステップB7)と、
この判断手段の判断結果、記憶されていると判断された場合には、前記第1の辞書情報記憶手段から前記単語選択手段により選択された各単語と同じ単語の見出語に対応する音声データを順次読み出し、この順次読み出された音声データに従った音声の出力制御を順次行い、記憶されていないと判断された場合には、前記第2の辞書情報記憶手段から前記単語選択手段により選択された複数の単語と同じ単語の見出語に対応する音声データが記憶されているか否かを判断し、記憶されていると判断された場合には、当該第2の辞書情報記憶手段から前記選択された複数の単語と同じ単語の見出語に対応する音声データを順次読み出し、この順次読み出された音声データに従った音声の出力制御を順次行う音声出力制御手段(例えば、図2のCPU20;図14のステップB7;Yes、B9→図45のステップC61;Yes、C65、図14のステップB7;No→図15のステップB11〜B45→図45のステップC61;Yes、C65)と、
を備えることを特徴としている。
請求項8に記載の情報表示制御装置は、請求項6又は7に記載の情報表示制御装置であって、
前記音声出力制御手段の制御により前記単語選択手段により選択された単語と同じ単語の見出語に対応する音声データが前記第2の辞書情報記憶手段に記憶されていないと判断した場合、前記音声データに対応する音声に代えて、前記選択された単語と同じ単語の見出語を合成音声により出力する制御を行う合成音声出力制御手段(例えば、図2のCPU20;図15のステップB11〜B45→図44のステップC35;No、C53、図45のステップC61;No、C77)を更に備えることを特徴としている。
請求項9に記載の情報表示制御装置は、請求項6〜8の何れか一項に記載の情報表示制御装置であって、
前記音声出力制御手段の制御により音声の出力制御が行われる際に、当該音声に対応する見出語の発音記号を前記第2の辞書情報記憶手段から読み出して表示する制御(例えば、図2のCPU20;図44のステップC45、図45のステップC69)を行う発音記号表示制御手段を更に備えることを特徴としている。
請求項10に記載の情報表示制御装置は、請求項6〜9の何れか一項に記載の情報表示制御装置であって、
前記音声出力制御手段の制御により音声の出力制御が行われる際に、前記第1の辞書情報記憶手段に対応する第1の辞書名を表示する制御を行う辞書名表示制御手段(例えば、図2のCPU20;図44のステップC37、図45のステップC63)を更に備えることを特徴としている。
請求項11に記載の情報表示制御装置は、請求項6〜9の何れか一項に記載の情報表示制御装置であって、
前記音声出力制御手段の制御により音声の出力制御が行われる際に、前記第2の辞書情報記憶手段に対応する第2の辞書名を表示する制御を行う辞書名表示制御手段(例えば、図2のCPU20;図44のステップC37、C45、図45のステップC63、C69)を更に備えることを特徴としている。
請求項12に記載の情報表示制御装置は、請求項1又は6に記載の情報表示制御装置であって、
前記複数の辞書情報記憶手段のうち、前記単語選択手段により選択された単語と同じ単語の見出語に対応する音声データを記憶する辞書情報記憶手段を検知する音声記憶辞書検知手段(例えば、図2のCPU20;図14、図15のステップB1−B33)と、
この音声記憶辞書検知手段により検知されたそれぞれの辞書情報記憶手段を識別する識別情報を一覧表示する制御を行う音声記憶辞書識別情報表示制御手段(例えば、図2のCPU20、図33のCW52、図54、図55のCW80)と、
この音声記憶辞書識別情報表示制御手段により識別情報が表示された辞書情報記憶手段の中からユーザ操作に従って一の辞書情報記憶手段を選択する音声出力辞書選択手段(例えば、図2のCPU20、図33のM52、図54のM80、図55のM82)と、
この音声出力辞書選択手段により選択された辞書情報記憶手段から前記選択された単語と同じ単語の見出語に対応する音声データを読み出し、この読み出された音声データに従った音声の出力制御を行う選択辞書音声出力制御手段(例えば、図2のCPU20、図34、図56)と、
を更に備えることを特徴としている。
請求項13に記載のプログラムは、
記憶手段(例えば、図2のフラッシュROM80)と、表示手段(例えば、図2の表示部40)と、音出力手段(例えば、図2の音出力部50)とを備えるコンピュータに、
見出語と複数の単語を含む説明情報とを対応づけて前記記憶手段に記憶させると共に、前記見出語のうちの一部の見出語と当該見出語に対応する音声データとを対応づけて前記記憶手段に記憶させる複数の辞書情報記憶機能と、
この複数の辞書情報記憶機能に含まれる第1及び第2の各辞書情報記憶機能のうち、第1の辞書情報記憶機能により前記記憶手段に記憶された見出語の中から、ユーザ操作に従って一つの見出語を選択する見出語選択機能(例えば、図12のステップA3、A5)と、
この見出語選択機能により選択された一つの見出語に対応付けられている説明情報を前記第1の辞書情報記憶機能により前記記憶手段に記憶された中から読み出して前記表示手段に表示させる説明情報表示制御機能(例えば、図12のステップA9)と、
この説明情報表示制御機能により前記表示手段に表示させた説明情報に含まれている複数の単語の中から、ユーザ操作に従って一つの単語を選択する単語選択機能(例えば、図12のステップA17;Yes〜A23)と、
この単語選択機能により選択された一つの単語と同じ単語の見出語に対応する音声データが前記第1の辞書情報記憶機能により前記記憶手段に記憶されたか否かを判断する判断機能(例えば、図14のステップB7)と、
この判断機能の判断結果、記憶されたと判断された場合には、前記第1の辞書情報記憶機能により前記記憶手段に記憶された中から前記選択された単語と同じ単語の見出語に対応する音声データを読み出し、この読み出された音声データに従った音声を前記音出力手段から出力させ、記憶されていないと判断された場合には、前記選択された単語と同じ単語の見出語に対応する音声データが前記第2の辞書情報記憶機能により前記記憶手段に記憶されたか否かを判断し、記憶されたと判断された場合には、前記第2の辞書情報記憶機能により前記記憶手段に記憶された中から前記選択された単語と同じ単語の見出語に対応する音声データを読み出し、この読み出された音声データに従った音声を前記音出力手段から出力させる音声出力制御機能(例えば、図14のステップB7;Yes、B9→図13のステップA27;Yes、A33、図14のステップB7;No→図15のステップB11〜B45→図13のステップA27;Yes、A33)と、
を実現させることを特徴としている。
請求項14に記載のプログラムは、
記憶手段(例えば、図2のフラッシュROM80)と、表示手段(例えば、図2の表示部40)と、音出力手段(例えば、図2の音出力部50)とを備えるコンピュータに、
見出語と複数の単語を含む説明情報とを対応づけて前記記憶手段に記憶させるともに、前記見出語のうちの一部の見出語と当該見出語に対応する音声データとを対応づけて前記記憶手段に記憶させる複数の辞書情報記憶機能と、
この複数の辞書情報記憶機能に含まれる第1及び第2の各辞書情報記憶機能のうち、第1の辞書情報記憶機能により前記記憶手段に記憶された見出語のうちの一部の見出語と、当該見出語を用いた例文とを対応づけて前記記憶手段に記憶させる例文記憶機能と、
この例文記憶機能により前記記憶手段に記憶された例文をユーザ操作に従って選択する例文選択機能(例えば、図43のステップC19)と、
この例文選択機能により選択された例文を前記例文記憶機能により前記記憶手段に記憶された中から読み出して前記表示手段に表示させる例文表示制御機能(例えば、図43のステップC13)と、
この例文表示制御機能により前記表示手段に表示させた例文を構成する複数の単語のうち、一つの単語をユーザ操作に従って選択する単語選択機能(例えば、図44のステップC25;Yes〜C31)と、
この単語選択機能により一つの単語が選択された際に、この選択された単語と同じ単語の見出語に対応する音声データが記憶されているか否かを判断する判断機能(例えば、図14のステップB7)と、
この判断機能の判断結果、記憶されていると判断された場合には、前記第1の辞書情報記憶機能により前記記憶手段に記憶された中から前記単語選択機能により選択された単語と同じ単語の見出語に対応する音声データを読み出し、この読み出された音声データに従った音声を前記音出力手段から出力させ、記憶されていないと判断された場合には、前記第2の辞書情報記憶機能により前記記憶手段に記憶された中から前記単語選択機能により選択された単語と同じ単語の見出語に対応する音声データが記憶されているか否かを判断し、記憶されていると判断された場合には、当該第2の辞書情報記憶機能により前記記憶手段に記憶された中から前記選択された単語と同じ単語の見出語に対応する音声データを読み出し、この読み出された音声データに従った音声を前記音出力手段から出力させる音声出力制御機能(例えば、図14のステップB7;Yes、B9→図44のステップC35;Yes、C41、図14のステップB7;No→図15のステップB11〜B45→図44のステップC35;Yes、C41)と、
を実現させることを特徴としている。
請求項15に記載のプログラムは、
記憶手段(例えば、図2のフラッシュROM80)と、表示手段(例えば、図2の表示部40)と、音出力手段(例えば、図2の音出力部50)とを備えるコンピュータに、
見出語と複数の単語を含む説明情報とを対応づけて前記記憶手段に記憶させるともに、前記見出語のうちの一部の見出語と当該見出語に対応する音声データとを対応づけて前記記憶手段に記憶させる複数の辞書情報記憶機能と、
この複数の辞書情報記憶機能に含まれる第1及び第2の各辞書情報記憶機能のうち、第1の辞書情報記憶機能により前記記憶手段に記憶された見出語のうちの一部の見出語と、当該見出語を用いた例文とを対応づけて前記記憶手段に記憶させる例文記憶機能と、
この例文記憶機能により前記記憶手段に記憶された例文をユーザ操作に従って選択する例文選択機能(例えば、図43のステップC19)と、
この例文選択機能により選択された例文を前記例文記憶機能により前記記憶手段に記憶された中から読み出して前記表示手段に表示させる例文表示制御機能(例えば、図43のステップC13)と、
この例文表示制御機能の制御により前記表示手段に表示させた例文を構成する複数の単語を、当該例文の先頭から順次に選択する単語選択機能(例えば、図45のステップC55、C57→C73、C57)と、
この単語選択機能により複数の単語が順次選択された際に、この選択された複数の単語と同じ単語の見出語に対応する音声データがそれぞれ記憶されているか否かを判断する判断機能(例えば、図14のステップB7)と、
この判断機能の判断結果、記憶されていると判断された場合には、前記第1の辞書情報記憶機能により前記記憶手段に記憶された中から前記単語選択機能により選択された各単語と同じ単語の見出語に対応する音声データを順次読み出し、この順次読み出された音声データに従った音声を前記音出力手段から順次出力させ、記憶されていないと判断された場合には、前記第2の辞書情報記憶機能により前記記憶手段に記憶された中から前記単語選択機能により選択された複数の単語と同じ単語の見出語に対応する音声データが記憶されているか否かを判断し、記憶されていると判断された場合には、当該第2の辞書情報記憶機能により前記記憶手段に記憶された中から前記選択された複数の単語と同じ単語の見出語に対応する音声データを順次読み出し、この順次読み出された音声データに従った音声を前記音出力手段から順次出力させる音声出力制御機能(例えば、図14のステップB7;Yes、B9→図45のステップC61;Yes、C65、図14のステップB7;No→図15のステップB11〜B45→図45のステップC61;Yes、C65)と、
を実現させることを特徴としている。
請求項1に記載の発明では、ユーザにより選択された見出語の複数の単語を含む説明情報を、第1の辞書情報記憶手段から読み出して表示させ、表示させた説明情報に含まれる複数の単語の中からユーザにより選択された一つの単語と同じ単語の見出語に対応する音声データが第1の辞書情報記憶手段に記憶されているか否かを判断し、記憶されていると判断された場合には、当該第1の辞書情報記憶手段から前記選択された単語と同じ単語の見出語に対応する音声データを読み出し、この読み出された音声データに従った音声の出力制御を行い、記憶されていないと判断された場合には、前記選択された単語と同じ単語の見出語に対応する音声データが第2の辞書情報記憶手段に記憶されているか否かを判断し、記憶されていると判断された場合には、当該第2の辞書情報記憶手段から前記選択された単語と同じ単語の見出語に対応する音声データを読み出し、この読み出された音声データに従った音声の出力制御を行うようにした。従って、複数の単語を含む説明情報を表示させた辞書に、ユーザにより選択された単語と同じ単語の見出語に対応する音声データがあれば、同じ辞書の音声データを用いて最適な音声出力を行い、複数の単語を含む説明情報を表示させた辞書に、ユーザにより選択された単語と同じ単語の見出語に対応する音声データがなくても、別の辞書の音声データを用いて適切に音声を出力させることができる。このように、説明情報を表示させた辞書に音声データがある場合でも、無い場合でも適切に音声を出力させることができる。また、請求項13に記載の発明も同様の作用効果を奏する。
請求項2に記載の発明では、選択された単語と同じ単語の見出語に対応する音声データが第2の辞書情報記憶手段に記憶されていないと判断された場合に、音声データに対応する音声に代えて、合成音声により出力する制御を行うようにした。従って、
ユーザにより選択された単語と同じ単語の見出語の音声データが第2の辞書情報記憶手段に記憶されていない場合であっても、合成音声によって適切に音声を出力させることができる。
請求項3に記載の発明では、音声が出力される際に、当該音声に対応する見出語の発音記号を、第2の辞書情報記憶手段から読み出して表示させるようにした。従って、説明情報を表示させた辞書と異なる辞書の見出語の音声データに基づいて音声出力する場合には、音声出力させる辞書の発音記号を表示させることができるため、出力する音声に対応する発音記号を視認させることができる。
請求項4に記載の発明では、音声の出力制御により音声が出力される際に、第1の辞書情報記憶手段に対応する第1の辞書名を表示させるようにした。従って、説明情報を表示させた辞書の見出語の音声データに基づいて音声出力する場合には、その辞書名を表示させることで、当該辞書の音声に基づいて適切に音声出力していることをユーザに確認させることができる。
請求項5に記載の発明では、音声の出力制御により音声が出力される際に、第2の辞書情報記憶手段に対応する第2の辞書名を表示させるようにした。従って、説明情報を表示させた辞書と異なる辞書の見出語の音声データに基づいて音声出力する場合には、音声出力させた辞書名を表示させることで、適切に音声出力している辞書名をユーザに確認させることができる。例えば、米国語系辞書で説明情報を表示しているときに、英国語系辞書の音声出力した場合でも、音声出力した英国語系辞書の辞書名を表示させることで、英国発音であることをユーザは誤りなく認識できるようになる。
請求項6に記載の発明では、ユーザにより選択された例文を構成する複数の単語のうちの一つの単語がユーザにより選択された場合に、当該選択された単語と同じ単語の見出語に対応する音声データが記憶されているか否かを判断し、記憶されていると判断された場合には、第1の辞書情報記憶手段から前記選択された単語と同じ単語の見出語に対応する音声データを読み出し、この読み出された音声データに従った音声の出力制御を行い、記憶されていないと判断された場合には、前記選択された単語と同じ単語の見出語に対応する音声データが第2の辞書辞書記憶手段に記憶されているか否かを判断し、記憶されていると判断された場合には、当該第2の辞書情報記憶手段から前記選択された単語と同じ単語の見出語に対応する音声データを読み出し、この読み出された音声データに従った音声の出力制御を行うようにした。従って、例文を表示させた辞書に、ユーザにより例文中から選択された単語と同じ単語の見出語に対応する音声データがあれば、同じ辞書の音声データを用いて最適な音声出力を行い、例文を表示させた辞書に、ユーザにより例文中から選択された単語と同じ単語の見出語に対応する音声データがなくても、別の辞書の音声データを用いて適切に音声を出力させることができる。このように、例文を表示させた辞書に音声データがある場合でも、無い場合でも適切に音声を出力させることができる。また、請求項14に記載の発明も同様の作用効果を奏する。
請求項7に記載の発明では、ユーザにより選択された例文を構成する複数の単語を順次に選択していき、当該順次に選択された単語と同じ単語の見出語に対応する音声データがそれぞれ記憶されているか否かを判断し、記憶されていると判断された場合には、第1の辞書情報記憶手段から前記選択された各単語と同じ単語の見出語に対応する音声データを順次読み出し、この読み出された音声データに従った音声の出力制御を行い、記憶されていないと判断された場合には、前記選択された各単語と同じ単語の見出語に対応する音声データが第2の辞書辞書記憶手段に記憶されているか否かを判断し、記憶されていると判断された場合には、当該第2の辞書情報記憶手段から前記選択された各単語と同じ単語の見出語に対応する音声データを順次読み出し、この読み出された音声データに従った音声の出力制御を行うようにした。従って、例文を表示させた辞書に、例文中から順次に選択した各単語と同じ単語の見出語に対応する音声データがあれば、同じ辞書の音声データを用いて最適な音声出力を行い、例文を表示させた辞書に、例文中から順次に選択した各単語と同じ単語の見出語に対応する音声データがなくても、別の辞書の音声データを用いて適切に音声を出力させることができる。このように、例文を表示させた辞書に音声データがある場合でも、無い場合でも適切に音声を出力させることができる。また、請求項15に記載の発明も同様の作用効果を奏する。
請求項8に記載の発明では、選択された単語と同じ単語の見出語に対応する音声データが第2の辞書情報記憶手段に記憶されていないと判断された場合に、音声データに対応する音声に代えて、合成音声により出力する制御を行うようにした。従って、ユーザにより
選択された単語/順次に選択した各単語と同じ単語の見出語の音声データが第2の辞書情報記憶手段に記憶されていない場合であっても、合成音声によって適切に音声を出力させることができる。
請求項9に記載の発明では、音声が出力される際に、当該音声に対応する見出語の発音記号を、第2の辞書情報記憶手段から読み出して表示させるようにした。従って、例文を表示させた辞書と異なる辞書の見出語の音声データで音声出力する場合には、音声出力させる辞書の発音記号を表示させることができるため、出力する音声に対応する発音記号を視認させることができる。
請求項10に記載の発明では、音声の出力制御により音声が出力される際に、第1の辞書情報記憶手段に対応する第1の辞書名を表示させるようにした。従って、例文を表示させた辞書の見出語の音声データに基づいて音声出力する場合には、その辞書名を表示させることで、当該辞書の音声に基づいて適切に音声出力していることをユーザに確認させることができる。
請求項11に記載の発明では、音声の出力制御により音声が出力される際に、第2の辞書情報記憶手段に対応する第2の辞書名を表示させるようにした。従って、例文を表示させた辞書と異なる辞書の見出語の音声データに基づいて音声出力する場合には、音声出力させた辞書名を表示させることで、適切に音声出力している辞書名をユーザに確認させることができる。例えば、米国語系辞書で例文を表示しているときに、英国語系辞書の音声出力した場合でも、音声出力した英国語系辞書の辞書名を表示させることで、英国発音であることをユーザは誤りなく認識できるようになる。
請求項12に記載の発明では、複数の辞書情報記憶手段のうち、選択された単語と同じ単語の見出語に対応する音声データを記憶する辞書情報記憶手段を検知し、検知したそれぞれの辞書情報記憶手段を識別する識別情報を一覧表示させるようにした。また、識別情報を表示させた辞書情報記憶手段の中からユーザ操作に従って一の辞書情報記憶手段を選択し、選択した辞書情報記憶手段に記憶された音声データに基づいて、選択された単語と同じ単語の見出語の音声を出力させるようにした。従って、ユーザは一覧表示された辞書の中から所望の辞書を選択した上で、当該辞書に内蔵された単語の音声を出力させることができる。
(a)電子辞書の概観図。(b)電子辞書本体のキー配列の一例を示す図。 電子辞書の内部構成を示すブロック図。 第1実施形態におけるROMのデータ構成を示す図。 第1実施形態におけるフラッシュROMのデータ構成を示す図。 第1実施形態におけるメモリカードのデータ構成を示す図。 第1実施形態におけるRAMのデータ構成を示す図。 合成音声用音声データのデータ構成の一例を示す図。 各種英和辞典データのデータ構成の一例を示す図。 各種英和用見出語音声データのデータ構成の一例を示す図。 各種英和用言語データの構成の一例を示す図。 辞書別使用回数データのデータ構成の一例を示す図。 単語音声出力処理の流れを示すフローチャート。 単語音声出力処理の流れを示すフローチャート。 音声出力辞書決定処理の流れを示すフローチャート。 音声出力辞書決定処理の流れを示すフローチャート。 第1実施形態における表示画面の一例を示す図。 第1実施形態における表示画面の一例を示す図。 第1実施形態における表示画面の一例を示す図。 第1実施形態における表示画面の一例を示す図。 第1実施形態における表示画面の一例を示す図。 第1実施形態における表示画面の一例を示す図。 第1実施形態における表示画面の一例を示す図。 第1実施形態における表示画面の一例を示す図。 第1実施形態における表示画面の一例を示す図。 第1実施形態における表示画面の一例を示す図。 第1実施形態における表示画面の一例を示す図。 第1実施形態における表示画面の一例を示す図。 第1実施形態における表示画面の一例を示す図。 第1実施形態における表示画面の一例を示す図。 第1実施形態における表示画面の一例を示す図。 第1実施形態における表示画面の一例を示す図。 第1実施形態の変形例における表示画面の一例を示す図。 第1実施形態の変形例における表示画面の一例を示す図。 第1実施形態の変形例における表示画面の一例を示す図。 第1実施形態の変形例における表示画面の一例を示す図。 第1実施形態の変形例における表示画面の一例を示す図。 第2実施形態におけるROMのデータ構成を示す図。 第2実施形態におけるフラッシュROMのデータ構成を示す図。 第2実施形態におけるメモリカードのデータ構成を示す図。 第2実施形態におけるRAMのデータ構成を示す図。 AA英和用例文データのデータ構成の一例を示す図。 AA英和例文検索用単語テーブルの構成の一例を示す図。 例文音声出力処理の流れを示すフローチャート。 例文音声出力処理の流れを示すフローチャート。 例文音声出力処理の流れを示すフローチャート。 第2実施形態における表示画面の一例を示す図。 第2実施形態における表示画面の一例を示す図。 第2実施形態における表示画面の一例を示す図。 第2実施形態における表示画面の一例を示す図。 第2実施形態における表示画面の一例を示す図。 第2実施形態における表示画面の一例を示す図。 第2実施形態における表示画面の一例を示す図。 第2実施形態における表示画面の一例を示す図。 第2実施形態の変形例における表示画面の一例を示す図。 第2実施形態の変形例における表示画面の一例を示す図。 第2実施形態の変形例における表示画面の一例を示す図。 変形例におけるCD−ROMのデータ構成の一例を示す図。
以下、図1〜図56を参照して、音声出力機能付き情報表示制御装置の一つである携帯型の電子辞書装置(以下、単に「電子辞書」と呼ぶ。)に本発明を適用した場合の実施形態について詳細に説明する。
まず、全体に共通する構成を説明する。
図1(a)は、電子辞書1の概観図である。電子辞書1は、電子辞書本体2と、この電子辞書本体2に着脱自在に装着される情報記憶媒体であるメモリカード10とを備えている。
電子辞書本体2は、各種操作キーを含む入力部30と、表示部40と、音出力部50と、メモリカードリーダ60とを備えて構成されている。
入力部30は、ユーザが電子辞書本体2に対して文字を入力したり、見出語の説明情報の表示等を指示するためのキーを備えており、図1(b)に示すように、電源キー3aと、メニューキー3bと、文字入力キー3cと、方向キー3dと、訳/決定キー3eと、戻るキー3fと、単語音声キー3gと、例文読み上げキー3hとを備えて構成される。
電源キー3aは、電源のON/OFFを切り替えるためのキーである。メニューキー3bは検索対象の辞書種別を選択するためのキーであって、複数種類の辞書種別の中から一の辞書種別を選択することができる。
文字入力キー3cは、入力文字を入力するためのキーである。方向キー3dは、表示されるカーソルを操作することで、一覧表示された見出語の中から所望の見出語を選択する場合等に押下されるキーであり、上下左右の方向を指示入力可能に構成されている。
訳/決定キー3eは、見出語の一覧表示や選択した見出語の説明情報の表示を指示したり、操作の確定指示を入力する場合に押下されるキーである。戻るキー3fは、直前の表示画面に表示を戻すためのキーである。
単語音声キー3gは、見出語の説明情報中に含まれる単語/例文を構成する単語の中から、音声を出力させる単語を選択する場合に押下されるキーである。例文読み上げキー3hは、例文を構成する単語の音声を、先頭の単語から順次出力させる場合に押下されるキーである。
図2は、電子辞書1の内部構成を示すブロック図である。同図において、電子辞書1は、電子辞書本体2と、メモリカード10とで構成される。
電子辞書本体2は、CPU(Central Processing Unit)20、入力部30、表示部40、音出力部50、メモリカードリーダ60、ROM(Read Only Memory)70、フラッシュROM(Read Only Memory)80、RAM(Random Access Memory)90を備え、各部はバス100で相互にデータ通信可能に接続されて構成されている。
CPU20は、入力部30を介して入力される指示に基づいて、ROM70内のプログラムに従って各種処理を実行する。その際、CPU20は、フラッシュROM80及びメモリカード10に格納された各種データに基づいた処理を実行し、その処理結果を表示部40及び音出力部50に出力させる。すなわちCPU20は、電子辞書1の各部を統括的に制御する役割を担っている。
入力部30は、押下されたキーの信号をCPU20に出力する。この入力部30におけるキー入力により、文字の入力、操作の確定指示等の入力手段が実現される。尚、この入力部30は、必ずしもキーである必要はなく、例えばタッチパネルであってもよい。
表示部40は、各種キーの押下に応じた見出語の説明情報等が表示される部分であって、LCD(Liquid Crystal Display)等により構成されており、CPU20から入力される表示信号に基づいて各種表示を行う。
音出力部50は、各種キーの押下に応じた見出語の音声等が出力される部分であり、CPU20から入力される出力信号に基づいて各種音声出力を行う。
メモリカードリーダ60は、メモリカード10の読み書きを行うための機器であり、電子辞書本体2に内蔵されている。
ROM70は、各実施形態を実現するためのプログラムを格納している。ROM70は、第1実施形態ではROM71、第2実施形態ではROM75として説明する。
フラッシュROM80は、読み書き可能な不揮発性の記憶領域であり、各実施形態を実現するための辞書DB(Data Base)等を格納している。フラッシュROM80は、第1実施形態ではフラッシュROM81、第2実施形態ではフラッシュROM85として説明する。
RAM90は、CPU20の作業領域として各種データを一時的に記憶するための記憶領域である。RAM90は、第1実施形態ではRAM91、第2実施形態ではRAM95
として説明する。
メモリカード10は、各実施形態を実現するための辞書DBを格納した情報記憶媒体である。メモリカード10は、第1実施形態ではメモリカード11、第2実施形態ではメモリカード15として説明する。
〔第1実施形態〕
図3〜36を参照して、第1実施形態について説明する。
図3は、第1実施形態に係る電子辞書本体2が、図2のROM70の代わりに備えるROM71の構成を示す図である。ROM71は、CPU20によって読み出され、単語音声出力処理(図12、13参照)として実行される単語音声出力プログラム711と、合成音声用音声データ713とを格納している。また、単語音声出力プログラム711は、音声出力辞書決定処理(図14、15参照)として実行される音声出力辞書決定プログラム712をサブルーチンとして備えている。
単語音声出力処理は、見出語と当該見出語の複数の単語を含む説明情報とが表示されている状態でユーザにより単語音声キー3gが押下された場合であって、当該見出語又は説明情報中の一の単語が選択された場合に(以下、「音声出力単語」と呼ぶ。)、音声出力辞書決定処理を実行することで、音声出力単語の音声の出力対象とする辞書(以下、「音声出力辞書」と呼ぶ。)を検索・決定し、決定した音声出力辞書の見出語音声データに従って、音声出力単語の音声を出力させる処理である。また、音声出力辞書が決定されなかった場合には、合成音声出力処理を行うことで、音声出力単語の音声を合成音声で出力する。この単語音声出力処理の動作については詳細に後述する。
音声出力辞書決定処理とは、音声出力単語の言語と同一の言語の見出語を含む辞書であって、音声出力単語の音声を含む辞書を音声出力辞書として決定する処理である。また、音声出力単語の辞書が英国語及び米国語のうちの一方の言語の辞書の場合であって、当該音声出力単語の音声データが一方の言語の辞書に無く、他方の言語の辞書に含まれている場合に、当該他方の辞書を音声出力辞書として検出する。この音声出力辞書決定処理の動作についても詳細に後述する。
ここで言語とは、例えば英語、独語、日本語、仏語などの異なる国の言語のことを指す。但し、英語については、英国語と米国語とで単語の発音記号や綴りが微妙に異なることから、これらは別の言語として区別し、辞書種別も英国語系と米国語系とに分類されるものとして説明する。
合成音声用音声データ713は、単語音声出力処理において合成音声を出力する際に用いられるデータであり、例えば図7に示すように発音記号(ε、g等)に対応する音素713aと、ε、g等の発音記号ごとの音声データ713b(PH005.wav、PH008.wav等)とで構成される。
合成音声出力処理では、音声出力単語の発音記号を音素に分解し、分解された各音素に対応する音声データ713bを合成音声用音声データ713から次々と読み出して連続再生することで、音声出力単語の音声を合成音声として出力する。尚、音声出力単語の発音記号に基づいて合成音声を出力するのではなく、音声出力単語の文字列データに基づいて合成音声を出力するようにしても勿論良い。
図4は、第1実施形態に係る電子辞書本体2が、図2のフラッシュROM80の代わりに備えるフラッシュROM81の構成を示す図である。フラッシュROM81は、各種辞書DBとして、AA英和辞典DB811と、BB英和辞典DB815と、英英辞典DB819と、和英辞典DB823と、独独辞典DB827と、独英辞典DB831とを備えると共に、アイコンデータ845と、辞書別使用回数データ847とを備えている。また、各種辞書DBはそれぞれ辞典データと、見出語音声データと、言語データとを備えている。例えば、AA英和辞典DB811は、AA英和辞典データ812と、AA英和用見出語音声データ813と、AA英和用言語データ814とを備えている。但し、BB英和辞典DB815については、見出語音声データを備えていないものとして説明する。
図5は、第1実施形態に係る電子辞書1が、図2のメモリカード10の代わりに備えるメモリカード11の構成を示す図である。メモリカード11は、CC英和辞典DB111を備え、CC英和辞典DB111は、CC英和辞典データ112と、CC英和用見出語音声データ113と、CC英和用言語データ114とを備えている。
図8は、各種英和辞典DBの辞典データのデータ構成の一例を示す図である。図8(a)は、AA英和辞典データ812のデータ構成の一例を示す図であり、AA英和辞典データ812は、見出語812aと、その発音記号及び意味内容を有する説明情報812bと、例文番号812cとが対応付けて記憶されている。また、例文番号812cには、対応する見出語が含まれる例文の番号が記憶されている。
同様に、図8(b)は、BB英和辞典データ816のデータ構成の一例を示す図である。BB英和辞典データ816は、見出語816aと、発音記号及び意味内容を有する説明情報816bと、例文番号816cとが対応付けて記憶されている。
同様に、図8(c)は、CC英和辞典データ112のデータ構成の一例を示す図である。CC英和辞典データ112は、見出語112aと、発音記号及び意味内容を有する説明情報112bと、例文番号112cとが対応付けて記憶されている。
図9は、各種英和辞典DBの見出語音声データのデータ構成の一例を示す図である。図9(a)は、AA英和用見出語音声データ813のデータ構成の一例を示す図であり、AA英和用見出語音声データ813は、見出語813aと、音声データ813bとが対応付けて記憶されている。音声データにおいて、「−」で示されるものについては、対応する見出語の音声データが存在しないことを意味している。つまり、例えばAA英和用見出語音声データ813では、見出語「get」に対応する音声データが存在しない。
同様に、図9(b)は、CC英和用見出語音声データ113のデータ構成の一例を示す図である。CC英和用見出語音声データ113は、見出語113aと、音声データ113bとが対応付けて記憶されている。CC英和用見出語音声データ113には、見出語「receive」に対応する音声データが存在しない。
図10は、各種英和辞典DBの言語データのデータ構成の一例を示す図である。図10(a)は、AA英和用言語データ814のデータ構成の一例を示す図であり、AA英和用言語データ814は、見出語の言語を示す見出語言語814aと、説明情報の言語を示す説明情報言語814bとが対応付けて記憶されている。AA英和辞典の見出語言語は「英国語」、説明情報言語は「日本語」であり、AA英和辞典は「英国語系」の辞書である。
同様に、図10(b)は、BB英和用言語データ817のデータ構成の一例を示す図である。BB英和用言語データ817は、見出語の言語を示す見出語言語817aと、説明情報の言語を示す説明情報言語817bとが対応付けて記憶されている。BB英和辞典の見出語言語は「米国語」、説明情報言語は「日本語」であり、BB英和辞典は「米国語系」の辞書である。
同様に、図10(c)は、CC英和用言語データ114のデータ構成の一例を示す図である。CC英和用言語データ114は、見出語の言語を示す見出語言語114aと、説明情報の言語を示す説明情報言語114bとが対応付けて記憶されている。CC英和辞典の見出語言語は「米国語」、説明情報言語は「日本語」であり、CC英和辞典は「米国語系」の辞書である。
以上辞書DBの代表例として、AA英和辞典DB811、BB英和辞典DB815及びCC英和辞典DB111の各種データのデータ構成について説明したが、他の辞書DBについてもほぼ同様であるため、その詳細な説明を省略する。
アイコンデータ845は、単語音声出力処理において表示部40に表示される各種アイコンの画像データであり、ユーザにより単語音声キー3gが押下された場合に表示される音声モードアイコン(例えば、図18のI14)についての画像データ、音声出力辞書とされた辞書が存在した場合に表示される音声出力アイコン(例えば、図20のI18)についての画像データ、合成音声が出力される場合に表示される合成音声出力アイコン(例えば、図28のI38)についての画像データを含む。
辞書別使用回数データ847は、各種辞書の使用回数を示すデータである。図11にそのデータ構成例を示す。辞書別使用回数データ847は、記憶先847aと、辞書種別847bと、使用回数847cとが対応付けて記憶されている。記憶先847aは、対応する辞書種別847bの辞書DBが記憶されている記憶先のことを指し、フラッシュROM81に記憶されている場合は「内蔵」、メモリカード11に記憶されている場合は「メモリカード」となる。また、使用回数847cは、単語音声出力処理において、見出語の検索対象となる辞書がユーザにより選択されることで更新される。
図6は、第1実施形態に係る電子辞書本体2が、図2のRAM90の代わりに備えるRAM91の構成を示す図である。RAM91は、ユーザ選択辞書格納領域911と、入力文字格納領域913と、音声出力単語格納領域915と、音声出力辞書格納領域917と、音声出力候補辞書格納領域919とを備えている。
ユーザ選択辞書格納領域911は、見出語の検索対象としてユーザにより選択された辞書(以下、「ユーザ選択辞書」と呼ぶ。)の識別情報を格納するための領域であり、入力文字格納領域913は、ユーザにより入力された入力文字を格納するための領域である。また、音声出力単語格納領域915は、音声出力単語を格納するための領域であり、音声出力辞書格納領域917は、音声出力単語の音声データの読み出し元となる音声出力辞書の識別情報を格納するための領域である。
音声出力候補辞書格納領域919は、音声出力辞書決定処理において音声出力辞書の候補となる辞書(以下、「音声出力候補辞書」と呼ぶ。)の識別情報を格納するための領域である。この音声出力候補辞書格納領域919には、音声出力候補辞書とされた複数の辞書それぞれの識別情報が格納される。
次に動作を説明する。
図12、13は、CPU20により単語音声出力プログラム711が読み出されて実行されることにより電子辞書1において実行される単語音声出力処理の流れを示すフローチャートである。
先ず、ユーザによりメニューキー3bが押下され、見出語の検索対象となる一の辞書が選択されると(ステップA1)、CPU20は、当該選択された辞書をユーザ選択辞書として、その識別情報をユーザ選択辞書格納領域911に格納する。そして、ユーザにより文字入力キー3cが押下され、例えば図16のT10に示すように、見出語を構成する文字の入力が入力部30を介してなされると(ステップA3)、CPU20は、入力文字を入力文字格納領域913に格納する。
次いで、CPU20は、入力された見出語である単語に対応する見出語の候補をユーザ選択辞書の中から抽出し、一覧表示した後、この見出語一覧表示からユーザによりいずれかの見出語を選択するための訳/決定キー3eが押下されたか否かを判定し(ステップA5)、押下されなかったと判定した場合には(ステップA5;No)、他処理へと処理を移行し、押下されたと判定した場合には(ステップA5;Yes)、ユーザ選択辞書の使用回数に“1”を加算して(ステップA7)、辞書別使用回数データ847の使用回数847cを更新する。
そして、CPU20は、入力文字に対応する見出語と、当該見出語の発音記号及びその意味内容を含む説明情報とを、ユーザ選択辞書の辞書DBから読み出して、例えば図17に示すように、表示部40に表示させる。(ステップA9)、
次いで、CPU20は、ユーザにより単語音声キー3gが押下されたか否かを判定し(ステップA9)、押下されなかったと判定した場合には(ステップA9;No)、他処理へと処理を移行し、押下されたと判定した場合には(ステップA9;Yes)、音声モードに移行し、アイコンデータ845に基づいて、例えば図18のI14に示すような音声モードアイコンを表示部40に表示させる(ステップA13)。そして、CPU20は、例えば図18のM14に示すように、表示された見出語を反転表示させる(ステップA15)。
次に、CPU20は、ユーザにより方向キー3dが押下されることにより、カーソル操作がなされたか否かを判定し(ステップA17)、なされなかったと判定した場合には(ステップA17;No)、ステップA21へと処理を移行し、なされたと判定した場合には(ステップA17;Yes)、例えば図19のM16に示すように、カーソル操作に対応する単語を反転表示させる(ステップA19)。
次いで、CPU20は、ユーザにより訳/決定キー3eが押下されたか否かを判定し(ステップA21)、押下されなかったと判定した場合には(ステップA21;No)、ステップA17へ戻り、押下されたと判定した場合には(ステップA21;Yes)、反転表示させた見出語又は単語を音声出力単語に決定して(ステップA23)、音声出力単語格納領域915に格納する。
そして、CPU20は、音声出力辞書決定プログラム712を読み出して実行することで音声出力辞書決定処理を行う(ステップA25)。次に、CPU20は、音声出力辞書決定処理により音声出力辞書とされた辞書が有ったか否かを判定し(ステップA27)、有ったと判定した場合には(ステップA27;Yes)、アイコンデータ845に基づいて、例えば図20のI18に示すような音声出力辞書に設定された辞書による音声出力アイコンを表示部40に表示させる(ステップA29)。
そして、CPU20は、ユーザにより訳/決定キー3eが押下されたか否かを判定し(ステップA31)、押下されなかったと判定した場合には(ステップA31;No)、ステップA39へと処理を移行し、押下されたと判定した場合には(ステップA31;Yes)、音声出力辞書の辞書DBの見出語音声データにおける音声出力単語の音声データを再生して音出力部50から出力させる音声出力処理を行う(ステップA33)。
また、ステップA33における音声出力処理と同時に、CPU20は、音声出力辞書がユーザ選択辞書であったか否かを判定し(ステップA35)、ユーザ選択辞書ではなかったと判定した場合には(ステップA35;No)、ステップA39へと処理を移行し、ユーザ選択辞書であったと判定した場合には(ステップA35;Yes)、音声出力辞書に設定された辞書名と、音声出力単語と、発音記号と、音声出力アイコンとを含むウィンドウを、例えば図23のSW24に示すように、表示部40に所定時間表示させる(ステップA37)。
そして、CPU20は、ユーザにより継続して操作がなされたか否かを判定し(ステップA39)、なされたと判定した場合には(ステップA39;Yes)、ステップA17へと戻り、なされなかったと判定した場合には(ステップ39;No)、単語音声出力処理を終了する。
一方、ステップA27において、音声出力辞書とされた辞書は無かったと判定した場合には(ステップA27;No)、CPU20は、アイコンデータ845に基づいて、例えば図28のI38に示すような合成音声出力アイコンを表示部40に表示させる(ステップA41)。
そして、CPU20は、ユーザにより訳/決定キー3eが押下されたか否かを判定し(ステップA43)、押下されなかったと判定した場合には(ステップA43;No)、ステップA39へと処理を移行し、押下されたと判定した場合には(ステップA43;Yes)、音声出力単語の発音記号をユーザ選択辞書の辞書DBの辞典データから読み出して音素に分解し、分解された各音素に対応する音声データ713bを合成音声用音声データ713から次々と読み出して連続再生する合成音声出力処理を行うことで、音声出力単語の合成音声を音出力部50から出力させて(ステップA45)、ステップA39へと処理を移行する。
次に、図12のステップA25における音声出力辞書決定処理について説明する。
図14、15は、CPU20により音声出力辞書決定プログラム712が読み出されて実行されることにより電子辞書1において実行される音声出力辞書決定処理の流れを示すフローチャートである。
先ず、CPU20は、音声出力単語が見出語であった場合にはユーザ選択辞書の辞書DBの言語データに含まれる見出語言語を参照し、説明情報中の単語であった場合にはユーザ選択辞書の辞書DBの言語データに含まれる説明情報言語を参照することで、音声出力単語の言語を検知する(ステップB1)。但し、見出語の説明情報中には説明情報言語以外の言語が含まれる場合があるため、音声出力単語の文字コードの参照を併用することで、その言語を検知するとしてもよい。
次いで、CPU20は、ユーザ選択辞書の辞書DBの言語データに含まれる見出語言語と、ステップB1において検知した言語とを比較することにより、音声出力単語の言語と見出語の言語との同一性を判断する(ステップB3)。そして、言語が同一であると判定した場合には(ステップB3;Yes)、CPU20は、ユーザ選択辞書の辞書DBに見出語音声データが有るか否かを判定する(ステップB5)。
ステップB5において、見出語音声データが有ると判定した場合には(ステップB5;Yes)、CPU20は、ユーザ選択辞書の辞書DBの見出語音声データを参照して、音声出力単語に対応する音声データが有るか否かを判定する(ステップB7)。そして、有ると判定した場合には(ステップB7;Yes)、CPU20は、元のユーザ選択辞書を音声出力辞書に設定し(ステップB9)、その識別情報を音声出力辞書格納領域917に格納して、音声出力辞書検出処理を終了する。
ステップB3において言語が同一ではないと判定した場合(ステップB3;No)、ステップB5においてユーザ選択辞書の辞書DBに見出語音声データが無いと判定した場合(ステップB5;No)、又はステップB7においてユーザ選択辞書の辞書DBに音声出力単語に対応する音声データが無いと判定した場合には(ステップB7;No)、CPU20は、メモリカード10内の辞書及びフラッシュROM80内の他の内蔵辞書の中から、音声出力単語の言語と同一の言語の辞書を1つ選択して検討辞書とする(ステップB11)。
そして、CPU20は、検討辞書の辞書DBの見出語音声データを参照して、音声出力単語に対応する音声データが有るか否かを判定し(ステップB13)、無いと判定した場合には(ステップB13;No)、ステップB17へと処理を移行し、有ると判定した場合には(ステップB13;Yes)、検討辞書を音声出力候補辞書として(ステップB15)、その識別情報を音声出力候補辞書格納領域919に格納する。
次いで、CPU20は、全辞書について終了したか否かを判定し(ステップB17)、終了していないと判定した場合には(ステップB17;No)、次の辞書を検討対象として検討辞書に設定して(ステップB19)、ステップB13に戻る。
ステップB17において、全辞書について終了したと判定した場合には(ステップB17;Yes)、CPU20は、音声出力候補辞書が有ったか否かを判定し(ステップB21)、有ったと判定した場合には(ステップB21;Yes)、ステップB39へと処理を移行し、無かったと判定した場合には(ステップB21;No)、音声出力単語の言語が英国語又は米国語であるか否かを判定する(ステップB23)。
ステップB23において、音声出力単語の言語が英国語でも米国語でもないと判定した場合には(ステップB23;No)、CPU20は、音声出力辞書を無しとして(ステップB37)、音声出力辞書決定処理を終了する。
ステップB23において、音声出力単語の言語が英国語又は米国語であると判定した場合には(ステップB23;Yes)、CPU20は、メモリカード10内の辞書及びフラッシュROM80内の他の内蔵辞書の中から、音声出力単語の言語以外の英国語又は米国語の辞書を1つ選択して検討辞書とする(ステップB25)。
そして、CPU20は、検討辞書の辞書DBの見出語音声データを参照して、音声出力単語に対応する音声データが有るか否かを判定し(ステップB27)、無いと判定した場合には(ステップB27;No)、ステップB31へと処理を移行し、有ると判定した場合には(ステップB27;Yes)、検討辞書を音声出力候補辞書として(ステップB29)、その識別情報を音声出力候補辞書格納領域919に格納する。
次いで、CPU20は、全辞書について終了したか否かを判定し(ステップB31)、終了していないと判定した場合には(ステップB31;No)、次の辞書を検討対象として検討辞書に設定して(ステップB33)、ステップB27に戻る。
ステップB31において、全辞書について終了したと判定した場合には(ステップB31;Yes)、CPU20は、音声出力候補辞書が有ったか否かを判定し(ステップB35)、無かったと判定した場合には(ステップB35;No)、ステップB37へと処理を移行し、有ったと判定した場合には(ステップB35;Yes)、音声出力候補辞書が1つであったか否かを判定する(ステップB39)。
ステップB39において、音声出力候補辞書が1つであったと判定した場合には(ステップB39;Yes)、CPU20は、音声出力辞書にその音声出力候補辞書を設定して(ステップB41)、当該辞書の識別情報を音声出力辞書格納領域917に格納し、音声出力辞書決定処理を終了する。
ステップB39において、音声出力候補辞書が1つでなかったと判定した場合には(ステップB39;No)、CPU20は、辞書別使用回数データ847を参照して使用回数の最も多い音声出力候補辞書を特定し(ステップB43)、音声出力辞書にその特定した音声出力候補辞書を設定し(ステップB45)、音声出力辞書格納領域917に格納して、音声出力辞書決定処理を終了する。
次に、これまでの処理について、表示画面例を参照しつつ、具体的に説明する。
先ず、ユーザ選択辞書がAA英和辞典であり、音声出力単語の音声がユーザ選択辞書に内蔵された音声に基づいて出力される場合と、別の辞書に内蔵された音声に基づいて出力される場合とのそれぞれの場合について、例を挙げて説明する。尚、AA英和辞典の辞書DBには、見出語音声データが存在する(図4・図9(a)のAA英和用見出語音声データ813)。
図16は、AA英和辞典において、文字を入力するための表示画面の一例である表示画面W10を示したものである。
電子辞書本体2の電源がONの状態でユーザによりメニューキー3bが押下され、「AA英和辞典」がユーザ選択辞書として選択されると(図12のステップA1)、文字を入力するための画面が表示される。表示画面W10の上部には、文字を入力するための括弧が表示され、ユーザは文字入力キー3cを押下することで、この括弧の中に検索対象とする文字を入力することができる。ここでは、ユーザにより入力文字「get」がT10として入力された状態が示されている(図12のステップA3)。
図17は、AA英和辞典において、見出語と当該見出語の説明情報とが表示された場合の表示画面の一例である表示画面W12を示したものである。
図16に示す表示画面W10が表示された状態でユーザにより訳/決定キー3eが押下されると(図12のステップA5;Yes)、入力文字「get」に対応する見出語「get」と、その発音記号及び意味内容を含む説明情報とが、AA英和辞典データ812から読み出されて表示される(図12のステップA9)。また、意味内容には、「obtain」、「buy」等の複数の単語が含まれている。
図18は、AA英和辞典において、単語音声キー3gが押下されることで表示される表示画面の一例である表示画面W14を示したものである。
図17に示す表示画面W12が表示された状態でユーザにより単語音声キー3gが押下されると(図12のステップA11;Yes)、音声モードに移行し、音声モードアイコンI14が表示される(図12のステップA13)。また、見出語「get」が反転表示M14される(図12のステップA15)。
図19は、AA英和辞典において、説明情報中の単語がカーソル操作により選択された場合に表示される表示画面の一例である表示画面W16を示したものである。
音声モードにおいて、ユーザにより方向キー3dが押下されることでカーソル操作がなされ(図12のステップA17;Yes)、ここでは説明情報中の単語「receive」にカーソルが合わせられ、単語「receive」が反転表示M16される(図12のステップA19)。
図20は、AA英和辞典において、内蔵された音声が出力される場合に表示される表示画面の一例である表示画面W18を示したものである。
図19に示す表示画面W16の説明情報中の単語「receive」が反転表示M16された状態で、ユーザにより訳/決定キー3eが押下されると(図12のステップA21;Yes)、単語「receive」が音声出力単語に決定されると共に(図12のステップA23)、音声出力辞書決定処理が実行され(図12のステップA25)、音声出力単語「receive」の音声データを持つ辞書が検索され、音声出力辞書として設定される。
その詳細は以下の通りである。
先ず音声出力単語「receive」の言語は、その文字コードを参照すること等により「英国語」として検知され(図14のステップB1)、音声出力単語「receive」の言語と見出語「get」の言語とが同一であるか否かが判断される(図14のステップB3)。そして、見出語「get」の言語も「英国語」であるため、この2つの言語は同一であると判断される(図14のステップB3;Yes)
また、AA英和辞典には見出語音声データが有るために(図4・図9(a)のAA英和用見出語音声データ813)、ユーザ選択辞書に見出語音声データは有ると判断され(図14のステップB5;Yes)、音声出力単語「receive」の音声データがAA英和用見出語音声データ813に有るか否かが判断される(図14のステップB7)。ここでは、音声出力単語「receive」の音声データがAA英和用見出語音声データ813に含まれていたために(図14のステップB7;Yes)、ユーザ選択辞書であるAA英和辞典が音声出力辞書に設定される(図14のステップB9)。
よって、音声出力辞書に設定された辞書が存在したことになり(図13のステップA27;Yes)、音声モードアイコンI14に隣接して、音声出力辞書に設定されたAA英和辞典による音声出力アイコンI18が表示される(図13のステップA29)。この状態でユーザにより訳/決定キー3eが押下されると(図13のステップA31;Yes)、音声出力処理により音声出力単語「receive」の音声がAA英和用見出語音声データ813の音声データに基づいて出力される(図13のステップA33)。また、この場合は、音声出力辞書がユーザ選択辞書であるAA英和辞典であるため(図13のステップA35;Yes)、特別なウィンドウが表示されることはない。
図21は、AA英和辞典において、説明情報中の別の単語がカーソル操作により選択された場合に表示される表示画面の一例である表示画面W20を示したものである。
音声モードにおいて、ユーザにより方向キー3dが押下されることでカーソル操作がなされ(図12のステップA17;Yes)、ここでは説明情報中の単語「obtain」にカーソルが合わせられ、単語「obtain」が反転表示M20される(図12のステップA19)。
図22は、AA英和辞典において、ユーザ選択辞書以外の辞書が音声出力辞書に設定された場合に表示される表示画面の一例である表示画面W22を示したものである。
図20に示す表示画面W20の説明情報中の単語「obtain」が反転表示M20された状態で、ユーザにより訳/決定キー3eが押下されると(図12のステップA21;Yes)、単語「obtain」が音声出力単語に決定されると共に(図12のステップA23)、音声出力辞書決定処理が実行され(図12のステップA25)、音声出力単語「obtain」の音声データを持つ辞書が検索され、音声出力辞書として設定される。
その詳細は以下の通りである。
先ず音声出力単語「obtain」の言語は、その文字コードを参照すること等により「英国語」として検知され(図14のステップB1)、音声出力単語「obtain」の言語と見出語「get」の言語とが同一であるか否かが判断される(図14のステップB3)。そして、見出語「get」の言語も「英国語」であるため、この2つの言語は同一であると判断される(図14のステップB3;Yes)。
また、AA英和辞典には見出語音声データが有るために(図4・図9(a)のAA英和用見出語音声データ813)、ユーザ選択辞書に見出語音声データは有ると判断され(図14のステップB5;Yes)、音声出力単語「obtain」の音声データがAA英和用見出語音声データ813に有るか否かが判断される(図14のステップB7)。ここでは、音声出力単語「obtain」の音声データがAA英和用見出語音声データ813に含まれていなかったために(図14のステップB7;No)、音声出力単語「obtain」の言語(英国語)と同一の言語の辞書の中から、音声出力単語「obtain」に対応する音声データを持つ辞書が検索される(図15のステップB11−B19)。そして、ここでは、何れの辞書にも音声出力単語「obtain」に対応する音声データが存在せず(図15のステップB21;No)、音声出力単語「obtain」の言語が英国語であるために(図15のステップB23;Yes)、米国語系の辞書の中から音声出力単語「obtain」に対応する音声データを持つ辞書が検索される(図15のステップB25−B33)。そして、米国語系の辞書であるCC英和辞典に音声出力単語「obtain」に対応する音声データが存在し(図15のステップB35;Yes)、音声出力単語「obtain」の音声データを持つ辞書がCC英和辞典だけであったために(図15のステップB39;Yes)、音声出力辞書にCC英和辞典が設定される(図15のステップB41)。
よって、音声出力辞書に設定された辞書が存在したこととなり(図13のステップA27;Yes)、音声モードアイコンI14に隣接して、音声出力辞書に設定されたCC英和辞典による音声出力アイコンI22が表示される(図13のステップA29)。
図23は、音声出力辞書に設定された辞書により音声が出力される場合の表示画面の一例である表示画面W24を示す図である。
図22の表示画面W22が表示された状態でユーザにより訳/決定キー3eが押下されると(図13のステップA31;Yes)、音声出力処理により音声出力単語「obtain」の音声がCC英和用見出語音声データ113の音声データに基づいて出力される(図13のステップA33)。また、この場合は、音声出力辞書がユーザ選択辞書ではないため(図13のステップA35;No)、音声が出力されるのと同時に、音声出力辞書に設定されたCC英和辞典の辞書名と、音声出力単語「obtain」と、その発音記号P24と、音声出力アイコンとを含むウィンドウSW24が所定時間(例えば、3秒間)表示される(図12のステップA37)。この場合、音声が出力される際に、音声出力辞書に設定された辞書であるCC英和辞書の辞書名と、音声出力単語「obtain」の発音記号P24とが表示されるために、ユーザは聞いている音声が発音記号P24に対応するものであり、且つその音声はユーザ選択辞書以外の辞書に含まれる音声であることを容易に確認することができる。
このように、説明情報中から選択された音声出力単語と同じ単語の見出語に対応する音声データがユーザ選択辞書にあれば、ユーザ選択辞書の音声データを用いて最適な音声出力を行い、音声出力単語と同じ単語の見出語に対応する音声データがユーザ選択辞書になくても、別の辞書の音声データを用いて適切にその音声を出力させることができる。
次に、ユーザ選択辞書がBB英和辞典であり、音声出力単語の音声が合成音声により出力される例を説明する。尚、BB英和辞典の辞書DBには、見出語音声データが存在しない(図4のBB英和辞典DB815)。
図24は、BB英和辞典において、文字を入力するための表示画面の一例である表示画面W30を示したものである。
表示画面W30では、ユーザにより入力文字「run」がT30として入力された状態が示されている(図12のステップA3)。
図25は、BB英和辞典において、見出語と当該見出語の説明情報とが表示された場合の表示画面の一例である表示画面W32を示したものである。
図24に示す表示画面W30が表示された状態でユーザにより訳/決定キー3eが押下されると(図12のステップA5;Yes)、入力文字「run」に対応する見出語「run」と、その発音記号及び意味内容を含む説明情報とが、BB英和辞典データ816から読み出されて表示される(図12のステップA9)。また、意味内容には、「ran」、「running」等の複数の単語が含まれている。
図26は、BB英和辞典において、単語音声キー3gが押下されることで表示される表示画面の一例である表示画面W34を示したものである。
図25に示す表示画面W32が表示された状態でユーザにより単語音声キー3gが押下されると(図12のステップA11;Yes)、音声モードに移行し、音声モードアイコンI34が表示される(図12のステップA13)。また、見出語「run」が反転表示M34される(図12のステップA15)。
図27は、BB英和辞典において、説明情報中の単語がカーソル操作により選択された場合に表示される表示画面の一例である表示画面W36を示したものである。
音声モードにおいて、ユーザにより方向キー3dが押下されることでカーソル操作がなされ(図12のステップA17;Yes)、ここでは説明情報中の単語「running」にカーソルが合わせられ、単語「running」が反転表示M36される(図12のステップA19)。
図28は、BB英和辞典において、合成音声が出力される場合に表示される表示画面の一例である表示画面W38を示したものである。
図27に示す表示画面W36の説明情報中の単語「running」が反転表示M36された状態で、ユーザにより訳/決定キー3eが押下されると(図12のステップA21;Yes)、単語「running」が音声出力単語に決定されると共に(図12のステップA23)、音声出力辞書決定処理が実行され(図12のステップA25)、音声出力単語「running」の音声データを持つ辞書が検索され、音声出力辞書として設定される。
その詳細は以下の通りである。
先ず音声出力単語「running」の言語は、その文字コードを参照すること等により「米国語」として検知され(図14のステップB1)、音声出力単語「running」の言語と見出語「run」の言語とが同一であるか否かが判断される(図14のステップB3)。そして、見出語「run」の言語も「米国語」であるため、この2つの言語は同一であると判断される(図14のステップB3;Yes)
また、BB英和辞典には見出語音声データが無いために(図4のBB英和辞典DB815)、ユーザ選択辞書に見出語音声データは無いと判断され(図14のステップB5;No)、音声出力単語「running」の言語(米国語)と同一の言語の辞書の中から、音声出力単語「running」に対応する音声データを持つ辞書が検索される(図15のステップB11−B19)。そして、ここでは、何れの辞書にも音声出力単語「running」に対応する音声データが存在せず(図15のステップB21;No)、音声出力単語「run」の言語が米国語であるために(図15のステップB23;Yes)、英国語系の辞書の中から音声出力単語「running」に対応する音声データを持つ辞書が検索される(図15のステップB25−B33)。そして、ここでは、何れの辞書にも音声出力単語「running」に対応する音声データが存在しなかったために(図15のステップB35;No)、音声出力辞書は無しとされる(図15のステップB37)。
よって、音声出力辞書に設定された辞書は存在しなかったことになり(図13のステップA27;No)、音声モードアイコンI34に隣接して、合成音声出力アイコンI38が表示される(図13のステップA41)。この状態でユーザにより訳/決定キー3eが押下されると(図13のステップA43;Yes)、合成音声出力処理により音声出力単語「running」の音声が合成音声用音声データ713に基づいて出力される(図13のステップA45)。具体的には、音声出力単語「running」の発音記号がBB英和辞典データ816から読み出されると共に、この発音記号が音素に分解され、分解された各音素に対応する音声データ713bが合成音声用音声データ713から次々と読み出されて連続再生されることで、音声出力単語「running」の音声が合成音声として出力される。この場合、合成音声出力アイコンI38が表示された状態で、音声出力単語「running」の音声が合成音声として出力されるため、ユーザは聞いている音声が合成音声によるものであることを容易に確認することができる。
このように、説明情報中から選択された
音声出力単語と同じ単語の見出語の音声データがユーザ選択辞書に存在せず、また別の辞書にも存在しない場合であっても、合成音声により適切にその音声を出力させることができる。
次に、ユーザ選択辞書が独英辞典であり、音声出力単語の音声が別の辞書から検索されて出力される場合を例に挙げて説明する。尚、独英辞典には、見出語音声データが存在する(図4の独英用見出語音声データ833)。
図29は、独英辞典において、見出語と当該見出語の説明情報とが表示された場合の表示画面の一例である表示画面W40を示したものである。
ここでは、ユーザにより入力された入力文字「Wert」に基づいて、見出語「Wert」と、その発音記号及び意味内容を有する説明情報とが独英辞典データ832から読み出されて表示されている(図12のステップA9)。また、意味内容には、「Handel」、「gemeiner」等の独語の単語と、「value」、「board」等の英語の単語とからなる複数の単語が含まれている。この状態でユーザにより単語音声キー3gが押下されると(図12のステップA11;Yes)、音声モードに移行し、音声モードアイコンI40が表示される(図12のステップA13)。また、見出語「Wert」が反転表示M40される(図12のステップA15)。
図30は、独英辞典において、別の辞書の音声データに基づいて音声が出力される場合に表示される表示画面の一例である表示画面W42を示したものである。
ユーザにより方向キー3dが押下されることでカーソル操作がなされ(図12のステップA17;Yes)、ここでは説明情報中の単語「Handel」にカーソルが合わせられ、単語「Handel」が反転表示M42される(図12のステップA19)。この状態で、ユーザにより訳/決定キー3eが押下されると(図12のステップA21;Yes)、説明情報中の単語「Handel」が音声出力単語に決定されると共に(図12のステップA23)、音声出力辞書決定処理が実行され(図12のステップA25)、音声出力単語「Handel」の音声データを持つ辞書が検索され、音声出力辞書として設定される。
その詳細は以下の通りである。
先ず音声出力単語「Handel」の言語は、その文字コードを参照すること等により「独語」として検知され(図14のステップB1)、音声出力単語「Handel」の言語と見出語「Wert」の言語とが同一であるか否かが判断される(図14のステップB3)。そして、見出語「Wert」の言語も「独語」であるため、この2つの言語は同一であると判断される(図14のステップB3;Yes)。
また、独英辞典には見出語音声データが有るために(図4の独英用見出語音声データ833)、ユーザ選択辞書に見出語音声データは有ると判断され(図14のステップB5;Yes)、音声出力単語「Handel」の音声データが独英用見出語音声データ833に有るか否かが判断される(図14のステップB7)。そして、ここでは、音声出力単語「Handel」の音声データが独英用見出語音声データ833に含まれていなかったために(図14のステップB7;No)、音声出力単語「Handel」の言語(独語)と同一の言語の辞書の中から、音声出力単語「Handel」に対応する音声データを持つ辞書が検索される(図15のステップB11−B19)。そして、ここでは、独独辞典に音声出力単語「Handel」に対応する音声データが存在し(図15のステップB21;Yes)、音声出力単語「Handel」の音声データを持つ辞書が独独辞典だけであったために(図15のステップB39;Yes)、音声出力辞書に独独辞典が設定される(図15のステップB41)。
よって、音声出力辞書に設定された辞書が存在したこととなり(図13のステップA27;Yes)、音声モードアイコンI40に隣接して、音声出力辞書に設定された独独辞典による音声出力アイコンI42が表示される(図13のステップA29)。
そして、その状態でユーザにより訳/決定キー3eが押下されると(図13のステップA31;Yes)、音声出力処理により音声出力単語「Handel」の音声が独独用見出語音声データ829の音声データに基づいて出力される(図13のステップA33)。また、この場合は、音声出力辞書がユーザ選択辞書ではないため(図13のステップA35;No)、音声が出力されるのと同時に、音声出力辞書に設定された独独辞典の辞書名と、音声出力単語「Handel」と、その発音記号P42と、音声出力アイコンとを含むウィンドウSW42が所定時間(例えば、3秒間)表示される(図12のステップA37)。この場合、音声が出力される際に、音声出力辞書に設定された辞書である独独辞典の辞書名と、音声出力単語「Handel」の発音記号P42とが表示されるために、ユーザは聞いている音声が発音記号P42に対応するものであり、且つその音声はユーザ選択辞書以外の辞書に含まれる音声であることを容易に確認することができる。
図31は、独英辞典において、別の辞書の音声データに基づいて音声が出力される場合に表示される表示画面の一例である表示画面W44を示したものである。
ユーザにより方向キー3dが押下されることでカーソル操作がなされ(図12のステップA17;Yes)、ここでは説明情報中の単語「value」にカーソルが合わせられ、単語「value」が反転表示M44される(図12のステップA19)。この状態で、ユーザにより訳/決定キー3eが押下されると(図12のステップA21;Yes)、説明情報中の単語「value」が音声出力単語に決定されると共に(図12のステップA23)、音声出力辞書決定処理が実行され(図12のステップA25)、音声出力単語「value」の音声データを持つ辞書が検索され、音声出力辞書として設定される。
その詳細は以下の通りである。
先ず音声出力単語「value」の言語は、その文字コードを参照すること等により「米国語」として検知され(図14のステップB1)、音声出力単語「value」の言語と見出語「Wert」の言語とが同一であるか否かが判断される(図14のステップB3)。そして、見出語「Wert」の言語は「独語」であるため、この2つの言語は同一ではないと判断される(図14のステップB3;No)。
そこで、音声出力単語「value」の言語(米国語)と同一の言語の辞書の中から、音声出力単語「value」に対応する音声データを持つ辞書が検索される(図15のステップB11−B19)。そして、ここでは、英英辞典とCC英和辞典に音声出力単語「value」に対応する音声データが存在し(図15のステップB21;Yes)、辞書別使用回数データ847を参照した結果、使用頻度の高かった辞書が英英辞典であったために(図15のステップB43)、音声出力辞書に英英辞典が設定される(図15のステップB45)。
よって、音声出力辞書に設定された辞書が存在したこととなり(図13のステップA27;Yes)、音声モードアイコンI40に隣接して、音声出力辞書に設定された英英辞典による音声出力アイコンI44が表示される(図13のステップA29)。
そして、その状態でユーザにより訳/決定キー3eが押下されると(図13のステップA31;Yes)、音声出力処理により音声出力単語「value」の音声が英英用音声データ821の音声データに基づいて出力される(図13のステップA33)。また、この場合は、音声出力辞書がユーザ選択辞書ではないため(図13のステップA35;No)、音声が出力されるのと同時に、音声出力辞書に設定された英英辞典の辞書名と、音声出力単語「value」と、その発音記号P44と、音声出力アイコンとを含むウィンドウSW44が所定時間(例えば、3秒間)表示される(図12のステップA37)。この場合、音声が出力される際に、音声出力辞書に設定された辞書である英英辞典の辞書名と、音声出力単語「value」の発音記号P44とが表示されるために、ユーザは聞いている音声が発音記号P44に対応するものであり、且つその音声はユーザ選択辞書以外の辞書に含まれる音声であることを容易に確認することができる。
以上の通りに、第1実施形態によれば、音声出力モードにおいて、見出語又は説明情報中の一の単語が音声出力単語として選択された場合に、音声出力辞書決定処理を行うことで音声出力辞書を検索・決定し、決定した音声出力辞書の見出語音声データに従って、音声出力単語の音声を適切に出力させることができる。また、音声出力辞書が検出されなかった場合には、音声出力単語の音声をその発音記号に基づいた合成音声で適切に出力させることができる。
〔変形例〕
次に、第1実施形態の変形例について説明する。
(A)音声出力辞書の設定方法
音声出力辞書決定処理では、複数の音声出力候補辞書が存在した場合に、辞書別使用回数データ847を参照することで最も使用頻度の高い辞書を特定し、その特定した辞書を音声出力辞書に設定するものとして説明した。しかし、音声出力辞書の設定方法は何もこれに限られるわけではない。例えば、複数の音声出力候補辞書を一覧表示させると共に、その中から一の音声出力候補辞書をユーザに選択させ、選択された音声出力候補辞書を音声出力辞書に設定することにしても良い。この場合、図15のステップB43、B45の処理を、音声出力候補辞書を一覧表示させる処理と、一の音声出力候補辞書をユーザに選択させる処理と、選択された音声出力候補辞書を音声出力辞書として設定する処理との3つの処理に置き換えれば良い。また、この場合は、米国語/英国語系の辞書を問わず音声出力単語の音声を含む辞書を検索し、音声出力候補辞書とするようにする。
図32は、AA英和辞典において、カーソル操作により一の単語が反転表示される場合の表示画面の一例である表示画面W50を示したものである。
ここでは、見出語「get」の説明情報が表示されており(図12のステップA9)、音声モードにおいてユーザにより方向キー3dが押下されることでカーソル操作がなされ(図12のステップA17;Yes)、説明情報中の単語「buy」にカーソルが合わせられ、単語「buy」が反転表示M50される(図12のステップA19)。
図33は、音声出力候補辞書が一覧表示される場合の表示画面の一例である表示画面W52を示す図である。
図32の表示画面W50で説明情報中の単語「buy」が反転表示M50された状態で、ユーザにより訳/決定キー3eが押下されると(図12のステップA21;Yes)、単語「buy」が音声出力単語に決定されると共に(図12のステップA23)、音声出力辞書決定処理が実行され(図12のステップA25)、音声出力単語「buy」の音声データを持つ辞書が検索され、音声出力辞書として設定される。
その詳細は以下の通りである。
先ず音声出力単語「buy」の言語は、その文字コードを参照すること等により「英国語」として検知され(図14のステップB1)、音声出力単語「buy」の言語と見出語「get」の言語とが同一であるか否かが判断される(図14のステップB3)。そして、見出語「get」の言語も「英国語」であるため、この2つの言語は同一であると判断される(図14のステップB3;Yes)。
また、AA英和辞典には見出語音声データが有るために、ユーザ選択辞書に見出語音声データは有ると判断され(図14のステップB5;Yes)、音声出力単語「buy」の音声データがAA英和用見出語音声データ813に有るか否かが判断される(図14のステップB7)。そして、ここでは、音声出力単語「buy」の音声データがAA英和用見出語音声データ813に含まれていなかったために(図14のステップB7;No)、音声出力単語「buy」の言語である英国語の辞書及び米国語の辞書の中から音声出力単語「buy」に対応する音声データを持つ辞書が検索される。そして、ここでは、CC英和辞典と英英辞典に音声出力単語「buy」に対応する音声データが存在したために、CC英和辞典と英英辞典とが音声出力候補辞書とされる。
そして、音声出力候補辞書が一覧表示CW52され、ユーザにより一の音声出力候補辞書が選択される。ここでは、英英辞典がユーザにより選択されたことで反転表示M52される。
図34は、音声出力辞書に設定された辞書により音声が出力される場合の表示画面の一例である表示画面W54を示す図である。
図33の表示画面W52で、一覧表示CW52された音声出力候補辞書の英英辞典が選択・反転表示M52された状態で、ユーザにより訳/決定キー3eが押下されると、音声出力辞書に英英辞典が設定され、音声モードアイコンI50に隣接して、音声出力辞書に設定された英英辞典による音声出力アイコンI54表示される(図13のステップA29)。
そして、その状態でユーザにより訳/決定キー3eが押下されると(図13のステップA31;Yes)、音声出力処理により音声出力単語「buy」の音声が英英用見出語音声データ821の音声データに基づいて出力される(図13のステップA33)。また、この場合は、音声出力辞書がユーザ選択辞書ではないため(図13のステップA35;No)、音声が出力されるのと同時に、音声出力辞書に設定された英英辞典の辞書名と、音声出力単語「buy」と、その発音記号P54と、音声出力アイコンとを含むウィンドウSW54が所定時間(例えば、3秒間)表示される(図12のステップA37)。この場合、音声が出力される際に、音声出力辞書に設定された辞書である英英辞典の辞書名と、音声出力単語「buy」の発音記号P54とが表示されるために、ユーザは聞いている音声が発音記号P54に対応するものであり、且つその音声はユーザ選択辞書以外の辞書に含まれる音声であることを容易に確認することができる。
以上、音声出力候補辞書を一覧表示させる場合について説明したが、音声出力単語の音声がユーザ選択辞書に含まれる場合には、音声出力候補辞書に加えてユーザ選択辞書も表示させ、音声出力単語の音声を含む全ての辞書の中から、ユーザに一の辞書を選択させるようにすれば尚良い。
(B)音声出力辞書が設定されなかった場合の処理
単語音声出力処理では、音声出力辞書決定処理により音声出力辞書が設定されなかった場合に、音声出力単語の合成音声を出力するものとして説明した。しかし、合成音声を出力するのではなく、音声を出力することができない旨を表示し、音声を出力しないことにしても勿論良い。この場合、図13における単語音声出力処理のステップA41〜A45の処理の部分を、例えば音声出力不可アイコンを表示する処理に置き換えればよい。この場合の処理について、例を挙げて説明する。
図35は、AA英和辞典において、カーソル操作により見出語と当該見出語の説明情報とが表示された場合の表示画面の一例である表示画面W56を示したものである。
ここでは、見出語「get」の説明情報が表示されており(図12のステップA9)、音声モードにおいて、ユーザにより方向キー3dが押下されることでカーソル操作がなされ(図12のステップA17;Yes)、説明情報中の単語「earn」にカーソルが合わせられ、単語「earn」が反転表示M56されている(図12のステップA19)。
図36は、AA英和辞典において、音声出力不可アイコンが表示される場合の表示画面の一例である表示画面W58を示したものである。
図35に示す表示画面W56の説明情報中の単語「earn」が反転表示M56された状態で、ユーザにより訳/決定キー3eが押下されると(図12のステップA21;Yes)、単語「earn」が音声出力単語に決定されると共に(図12のステップA23)、音声出力辞書決定処理が実行され(図12のステップA25)、音声出力単語「earn」の音声データを持つ辞書が検索され、音声出力辞書として設定される。
その詳細は以下の通りである。
先ず音声出力単語「earn」の言語は、その文字コードを参照すること等により「英国語」として検知され(図14のステップB1)、音声出力単語「earn」の言語と見出語「get」の言語とが同一であるか否かが判断される(図14のステップB3)。そして、見出語「get」の言語も「英国語」であるため、この2つの言語は同一であると判断される(図14のステップB3;Yes)。
また、AA英和辞典には見出語音声データが有るために、ユーザ選択辞書に見出語音声データは有ると判断され(図14のステップB5;Yes)、音声出力単語「earn」の音声データがAA英和用見出語音声データ813に有るか否かが判断される(図14のステップB7)。そして、ここでは、音声出力単語「earn」の音声データがAA英和用見出語音声データ813に含まれていなかったために(図14のステップB7;No)、音声出力単語「earn」の言語(英国語)と同一の言語の辞書及び米国語の辞書の中から音声出力単語「earn」に対応する音声データを持つ辞書が検索される。そして、ここでは、音声出力単語「earn」に対応する音声データを持つ辞書が他に1つも存在せず(図15のステップB21;No)、音声出力単語「earn」の言語が英国語であるために(図15のステップB23;Yes)、米国語系の辞書の中から音声出力単語「earn」に対応する音声データを持つ辞書が検索される(図15のステップB25−B33)。そして、ここでは、何れの辞書にも音声出力単語「earn」に対応する音声データが存在しなかったために(図15のステップB35;No)、音声出力辞書は無しとされる(図15のステップB37)。
よって、音声出力辞書に設定された辞書が存在しなかったこととなり(図13のステップA27;No)、音声モードアイコンI50に隣接して、音声出力不可アイコンI58が表示される。また、音声出力単語「earn」の音声が出力されることはない。この場合、音声出力不可アイコンが表示されるために、音声出力単語「earn」の音声が何れの辞書にも存在しないことを、ユーザは容易に確認することができる。
(C)音声出力辞書決定処理の発動条件
単語音声出力処理では、見出語又は説明情報中の単語が反転表示された状態で、ユーザにより訳/決定キー3eが押下された場合に、音声出力辞書決定処理を実行するものとして説明した。つまり、音声出力辞書決定処理の発動条件はカーソル操作により見出語又は説明情報中の単語が選択され、訳/決定キー3eが押下されることである。しかし、音声出力辞書決定処理の発動条件はこれに限られるわけではない。例えば、ユーザのカーソル操作に応じて、音声出力辞書決定処理を逐次実行することにしても勿論良い。この場合は、ユーザがカーソル操作を行ってカーソルを見出語又は説明情報中の単語に合わせるだけで、その音声が含まれる辞書が決定されて表示されることになる。
〔第2実施形態〕
図37〜56を参照して、第2実施形態について説明する。
まず、構成を説明する。
図37は、第2実施形態に係る電子辞書本体2が図2のROM70の代わりに備えるROM75の構成を示す図である。ROM75は、CPU20によって読み出され、例文音声出力処理(図43〜45参照)として実行される例文音声出力プログラム751と、合成音声用音声データ713とを格納している。また、例文音声出力プログラム751は、音声出力辞書決定プログラム712をサブルーチンとして備えている。尚、音声出力辞書決定処理及び合成音声用音声データ713については、第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
例文音声出力処理とは、例文検索により表示された例文の中からユーザにより選択された例文(以下、「音声出力例文」と呼ぶ。)に含まれる単語の音声を、音声出力辞書決定処理により検索・決定された音声出力辞書の音声データに従って出力させる処理である。また、音声出力辞書が決定されなかった場合には、合成音声出力処理を行うことで、単語の音声を合成音声で出力する。
この例文音声出力処理では、単語音声キー3gが押下された場合には、ユーザにより音声出力例文中から選択された単語を音声出力単語とし、その音声を音声出力辞書決定処理により決定した音声出力辞書の音声に基づいて出力する。一方、例文読み上げキー3hが押下された場合には、音声出力例文を構成する単語を先頭の単語から音声出力単語として順次選択していき、その音声を音声出力辞書決定処理により決定した音声出力辞書の音声に基づいて順次出力する(つまり、音声出力例文を読み上げる。)。この例文音声出力処理の動作については詳細に後述する。
図38は、第2実施形態に係る電子辞書本体2が図2のフラッシュROM80の代わりに備えるフラッシュROM85の構成を示す図である。フラッシュROM85は、各種辞書DBとして、AA英和辞典DB851と、BB英和辞典DB855と、英英辞典DB859と、和英辞典DB863と、独独辞典DB867と、独英辞典DB871とを備えると共に、それぞれの辞書に対応する例文検索用単語テーブルと、アイコンデータ845と、辞書別使用回数データ847とを備えている。各種辞書DBのデータ構成は、第1実施形態とほぼ同様であるが、それぞれについて例文データが追加されている。尚、各種辞書DBの辞典データ、見出語音声データ及び言語データと、アイコンデータ845と、辞書別使用回数データ847とについては、第1実施形態と同様であるので、その説明を省略する。
図41は、AA英和用例文データ853のデータ構成の一例を示す図である。AA英和用例文データ853には、例文番号853aと、例文853bとが対応付けて記憶されている。尚、他の辞書DBの例文データのデータ構成も同様であるため、その説明を省略する。
図42は、AA英和例文検索用単語テーブル854の構成の一例を示す図である。AA英和例文検索用単語テーブル854には、単語854aと、例文番号854bとが対応付けて記憶されている。尚、他の辞書の例文検索用テーブルの構成も同様であるため、その説明を省略する。
例文検索では、ユーザにより文字が入力されると、その入力文字に対応する単語を含む例文の番号が例文検索用単語テーブルを参照することで特定され、特定された例文番号に対応する例文が、例文データから読み出されて一覧表示される。
図39は、第2実施形態に係る電子辞書1が図2のメモリカード10の代わりに備えるメモリカード15の構成を示す図である。メモリカード15は、DD英和辞典DB151と、DD英和例文検索用単語テーブル157とを備えている。DD英和辞典は、そのまま日本語として用いられる英語の見出語(例えば、「tempura」、「sushi」、「samurai」)の音声が数多く収録された英和辞典であり、米国語系の英和辞典である。この、DD英和辞典DB151の各種データのデータ構成及びDD英和例文検索用単語テーブル157の構成についても、他の辞書と同様であるため、その説明を省略する。
図40は、第2実施形態に係る電子辞書本体2が図2のRAM90の代わりに備えるRAM95の構成を示す図である。RAM95は、ユーザ選択辞書格納領域951と、入力文字格納領域953と、音声出力単語格納領域955と、音声出力辞書格納領域957と、音声出力候補辞書格納領域959とを備えている。尚、これら5つの格納領域については、第1実施形態におけるRAM91の5つの格納領域と同様であるため、その説明を省略する。
次に動作を説明する。
図43〜45は、CPU20により例文音声出力プログラム751が読み出されて実行されることにより電子辞書本体2において実行される例文音声出力処理の流れを示すフローチャートである。
先ず、ユーザによりメニューキー3bが押下され、例文の検索対象となる一の辞書が選択されると(ステップC1)、CPU20は、当該選択された辞書をユーザ選択辞書として、その識別情報をユーザ選択辞書格納領域951に格納する。そして、ユーザにより例文検索が選択されると共に(ステップC3)、文字入力キー3cが押下され、例えば図46のT60に示すように、見出語を構成する文字の入力が入力部30を介してなされると(ステップC5)、CPU20は、入力文字を入力文字格納領域953に格納する。
次いで、CPU20は、ユーザにより訳/決定キー3eが押下されたか否かを判定し(ステップC7)、押下されなかったと判定した場合には(ステップC7;No)、他処理へと処理を移行し、押下されたと判定した場合には(ステップC7;Yes)、ユーザ選択辞書の使用回数に“1”を加算して(ステップC9)、辞書別使用回数データ847の使用回数847cを更新する。
そして、CPU20は、ユーザ選択辞書の例文検索用単語テーブルから、入力文字に対応する単語を含む例文番号を特定し(ステップC11)、特定した例文番号に基づいて、ユーザ使用辞書の例文データから例文を読み出して、例えば、図47に示すように、表示部40に表示させる(ステッC13)。
次いで、CPU20は、ユーザにより単語音声キー3g又は例文読み上げキー3hが押下されたか否かを判定し(ステップC15)、押下されなかったと判定した場合には(ステップC15;No)、他処理へと処理を移行し、押下されたと判定した場合には(ステップC15;Yes)、アイコンデータ845に基づいて、例えば図48のI64に示すような音声モードアイコンを表示部40に表示させる(ステップC17)。
そして、ユーザにより一の例文が選択されると(ステップC19)、CPU20は、選択された例文を音声出力例文とし、ステップC15でなされたキー操作が、単語音声キー3gと例文読み上げキー3hの何れによるものであったかを判定する(ステップC21)。
ステップC21において、キー操作が単語音声キー3gであったと判定した場合には(ステップC21;単語音声キー)、CPU20は、音声出力例文の最初の単語を反転表示させる(ステップC23)。
次いで、CPU20は、ユーザにより方向キー3dが押下されることにより、カーソル操作がなされたか否かを判定し(ステップC25)、なされなかったと判定した場合には(ステップC25;No)、ステップC29へと処理を移行し、なされたと判定した場合には(ステップC25;Yes)、カーソル操作に対応する単語を反転表示させる(ステップC27)。
次いで、CPU20は、ユーザにより訳/決定キー3eが押下されたか否かを判定し(ステップC29)、押下されなかったと判定した場合には(ステップC29;No)、ステップC25へ戻り、押下されたと判定した場合には(ステップC29;Yes)、反転表示させた単語を音声出力単語に決定して(ステップC31)、音声出力単語格納領域955に格納する。
そして、CPU20は、音声出力辞書決定プログラム712を読み出して実行することで音声出力辞書決定処理を行う(ステップC33)。次に、CPU20は、音声出力辞書決定処理により音声出力辞書とされた辞書が有ったか否かを判定し(ステップC35)、有ったと判定した場合には(ステップC35;Yes)、アイコンデータ845に基づいて、音声出力辞書に設定された辞書による音声出力アイコンを表示部40に表示させる(ステップC37)。
そして、CPU20は、ユーザにより訳/決定キー3eが押下されたか否かを判定し(ステップC39)、押下されなかったと判定した場合には(ステップC39;No)、ステップC47へと処理を移行し、押下されたと判定した場合には(ステップC39;Yes)、音声出力辞書の辞書DBの見出語音声データにおける音声出力単語の音声データを再生して音出力部50から出力させる音声出力処理を行う(ステップC41)。
また、ステップC41における音声出力処理と同時に、CPU20は、音声出力辞書がユーザ選択辞書であったか否かを判定し(ステップC43)、ユーザ選択辞書ではなかったと判定した場合には(ステップC43;No)、ステップC47へと処理を移行し、ユーザ選択辞書であったと判定した場合には(ステップC43;Yes)、音声出力辞書に設定された辞書名と、音声出力単語と、発音記号と、音声出力アイコンとを含むウィンドウを、表示部40に所定時間表示させる(ステップC45)。
そして、CPU20は、ユーザにより継続して操作がなされたか否かを判定し(ステップC47)、なされたと判定した場合には(ステップC47;Yes)、ステップC25へと戻り、なされなかったと判定した場合には(ステップC47;No)、例文音声出力処理を終了する。
一方、ステップC35において、音声出力辞書とされた辞書は無かったと判定した場合には(ステップA35;No)、CPU20は、アイコンデータ845に基づいて、合成音声出力アイコンを表示部40に表示させる(ステップC49)。
そして、CPU20は、ユーザにより訳/決定キー3eが押下されたか否かを判定し(ステップC51)、押下されなかったと判定した場合には(ステップC51;No)、ステップC47へと処理を移行し、押下されたと判定した場合には(ステップC51;Yes)、音声出力単語の発音記号をユーザ選択辞書の辞書DBの辞典データから読み出して音素に分解し、分解された各音素に対応する音声データ713bを合成音声用音声データ713から次々と読み出して連続再生する合成音声出力処理を行うことで、音声出力単語の合成音声を音出力部50から出力させて(ステップC53)、ステップC47へと処理を移行する。
一方、ステップC21において、キー操作が例文読み上げキー3hであったと判定した場合には(ステップC21;例文読み上げキー)、CPU20は、例えば図48のM64に示すように、音声出力例文の最初の単語を音声出力単語として反転表示させる(ステップC55)。
次いで、CPU20は、反転表示された単語を音声出力単語に決定して(ステップC57)、音声出力単語格納領域955に格納し、音声出力辞書決定プログラム712を読み出して実行することで音声出力辞書決定処理を行う(ステップC59)。そして、CPU20は、音声出力辞書検出処理により音声出力辞書とされた辞書が有ったか否かを判定し(ステップC61)、有ったと判定した場合には(ステップC61;Yes)、アイコンデータ845に基づいて、例えば図48のI65に示すような音声出力辞書に設定された辞書による音声出力アイコンを表示部40に表示させる(ステップC63)。
そして、CPU20は、音声出力辞書の辞書DBの見出語音声データにおける音声出力単語の音声データを再生して音出力部50から出力させる音声出力処理を行う(ステップC65)。
また、ステップC65における音声出力処理と同時に、CPU20は、音声出力辞書がユーザ選択辞書であったか否かを判定し(ステップC67)、ユーザ選択辞書ではなかったと判定した場合には(ステップC67;No)、ステップC71へと処理を移行し、ユーザ選択辞書であったと判定した場合には(ステップC67;Yes)、音声出力辞書に設定された辞書名と、音声出力単語と、発音記号と、音声出力アイコンとを含むウィンドウを、例えば図50のSW68に示すように、表示部40に所定時間表示させる(ステップC69)。
そして、CPU20は、全単語について終了したか否かを判定し(ステップC71)、終了したと判定した場合には(ステップC71;Yes)、例文音声出力処理を終了し、終了していないと判定した場合には(ステップC71;No)、例えば図49のM66に示すように、音声出力例文の次の単語を反転表示させて(ステップC73)、ステップC57へ戻る。
一方、ステップC61において、音声出力辞書とされた辞書は無かったと判定した場合には(ステップC61;No)、CPU20は、アイコンデータ845に基づいて、例えば図52のI72に示すような合成音声出力アイコンを表示部40に表示させる(ステップC75)。
そして、CPU20は、音声出力単語の発音記号をユーザ選択辞書の辞書DBの辞典データから読み出して音素に分解し、分解された各音素に対応する音声データ713bを合成音声用音声データ713から次々と読み出して連続再生する合成音声出力処理を行うことで、音声出力単語の合成音声を音出力部50から出力させて(ステップC77)、ステップC71へと処理を移行する。
次に、これまでの処理について、表示画面例を参照しつつ、具体的に説明する。
尚、単語音声キー3gが押下された場合についての処理は第1実施形態とほぼ同様であるため、ここでは例文読み上げキー3hが押下された場合について説明する。
先ず、ユーザ選択辞書がAA英和辞典である場合を例に挙げて説明する。尚、AA英和辞典には、見出語音声データが存在する(図38、図9(a)のAA英和用見出語音声データ813)。
図46は、AA英和辞典において、文字を入力するための表示画面の一例である表示画面W60を示したものである。
電子辞書本体2の
電源がONの状態でユーザによりメニューキー3bが押下され、「AA英和辞典」がユーザ選択辞書として選択されると(図43のステップC1)、文字を入力するための画面が表示される。
表示画面W60の上部には、文字を入力するための括弧が表示され、ユーザは文字入力キー3cを押下することで、この括弧の中に検索対象とする文字を入力することができる。ここでは、例文検索がユーザにより選択され(図43のステップC3)、入力文字「tempura」がT60として入力されている(図43のステップC5)。
図47は、入力文字に対応する単語を含む例文が表示された場合の表示画面の一例である表示画面W62を示したものである。
図46に示す表示画面W60が表示された状態でユーザにより訳/決定キー3eが押下されると(図43のステップC7;Yes)、入力文字「tempura」に対応する単語「tempura」を含む番号の例文が、AA英和例文検索用単語テーブル854を参照することで特定され、特定された例文番号に対応する例文が、AA英和用例文データ853から読み出されて表示される(図43のステップC13)。表示画面W62では、2つの例文が表示されている。
図48は、ユーザ選択辞書に内蔵された音声に基づいて、音声出力単語の音声が出力される場合の表示画面の一例である表示画面W64を示したものである。
図47に示す表示画面W62が表示された状態でユーザにより例文読み上げキー3hが押下されると(図43のステップC15;Yes)、音声モードに移行し、音声モードアイコンI64が表示される(図43のステップC17)。そして、ユーザにより一番目の例文が音声出力例文として選択されると(図43のステップC19)、音声出力例文の最初の単語「The」が反転表示M64される(図43のステップC21;例文読み上げキー、図45のステップC55)。また、単語「the」が音声出力単語に決定され(図45のステップC57)、音声出力辞書決定処理が実行され(図45のステップC59)、音声出力単語「the」の音声データを持つ辞書が音声出力辞書として検索、設定される。ここでは、ユーザ選択辞書であるAA英和辞典に音声出力単語「the」の音声が存在したために(図14のステップB7;Yes)、AA英和辞典が音声出力辞書に設定される(図14のステップB9)。
よって、音声出力辞書とされた辞書が存在したことになり(図45のステップC61;Yes)、音声モードアイコンI64に隣接して、音声出力辞書であるAA英和辞典による音声出力アイコンI65が表示される(図45のステップC63)。そして、AA英和用見出語音声データ813に基づいて、音声出力単語「the」の音声が音声出力処理により音出力部50から出力される(図45のステップC65)。また、この場合は、音声出力辞書がユーザ選択辞書であるAA英和辞典であるため(図45のステップC67;Yes)、特別なウィンドウが表示されることはない。
図49は、ユーザ選択辞書に内蔵された音声に基づいて、音声出力単語の音声が出力される場合の表示画面の一例である表示画面W66を示したものである。
図48に示す表示画面W64で音声出力単語「the」の音声が出力されると、音声出力例文にはまだ他に単語が含まれるために(図45のステップC71;No)、音声出力例文の2番目の単語「two」が反転表示M66される(図45のステップC73)。また、単語「two」が音声出力単語に決定され(図45のステップC57)、音声出力辞書決定処理が実行され(図45のステップC59)、音声出力単語「two」の音声データを持つ辞書が音声出力辞書として検索、設定される。ここでは、ユーザ選択辞書であるAA英和辞典に音声出力単語「two」の音声が存在したために(図14のステップB7;Yes)、AA英和辞典が音声出力辞書に設定される(図14のステップB9)。そして、音声モードアイコンI64に隣接して、音声出力辞書であるAA英和辞典による音声出力アイコンI66が表示される(図45のステップC63)。そして、AA英和用見出語音声データ813に基づいて、音声出力単語「two」の音声が音声出力処理により音出力部50から出力される(図45のステップC65)。また、この場合は、音声出力辞書がユーザ選択辞書であるAA英和辞典であるため(図45のステップC67;Yes)、特別なウィンドウが表示されることはない。
図50は、別の辞書に内蔵された音声に基づいて、音声出力単語の音声が出力される場合の表示画面の一例である表示画面W68を示したものである。
音声出力例文の3番目、4番目の単語の音声が同様にして出力され、5番目の単語「the」の音声が出力されると、音声出力例文にはまだ他に単語が含まれるために(図45のステップC71;No)、音声出力例文の6番目の単語「tempura」が反転表示M68される(図45のステップC73)。また、単語「tempura」が音声出力単語に決定され(図45のステップC57)、音声出力辞書決定処理が実行され(図45のステップC59)、音声出力単語「tempura」の音声データを持つ辞書が音声出力辞書として検索、設定される。ここでは、ユーザ選択辞書であるAA英和辞典に音声出力単語「tempura」の音声が存在しなかったために(図14のステップB7;No)、音声出力単語「tempura」の音声データを持つ辞書が検索される(図15のステップB11−B45)。そして、米国語系の辞書であるDD英和辞典に音声出力単語「tempura」に対応する音声データが存在し(図15のステップB35;Yes)、音声出力単語「tempura」の音声データを持つ辞書がDD英和辞典だけであったために(図15のステップB39;Yes)、音声出力辞書にDD英和辞典が設定される(図15のステップB41)。
よって、音声出力辞書に設定された辞書が存在したこととなり(図45のステップC61;Yes)、音声モードアイコンI64に隣接して、音声出力辞書に設定されたDD英和辞典による音声出力アイコンI68が表示される(図45のステップC63)。そして、音声出力処理により音声出力単語「tempura」の音声がDD英和用見出語音声データ153の音声データに基づいて出力される(図45のステップC65)。また、この場合は、音声出力辞書がユーザ選択辞書ではないため(図45のステップC67;No)、音声が出力されるのと同時に、音声出力辞書に設定されたDD英和辞典の辞書名と、音声出力単語「tempura」と、その発音記号P68と、音声出力アイコンとを含むウィンドウSW68が所定時間(例えば、3秒間)表示される(図45のステップC69)。この場合、音声が出力される際に、音声出力辞書に設定された辞書であるDD英和辞書の辞書名と、音声出力単語「tempura」の発音記号P68とが表示されるために、ユーザは聞いている音声が発音記号P68に対応するものであり、且つその音声はユーザ選択辞書以外の辞書に含まれる音声であることを容易に確認することができる。以下、同様の手順が繰り返され、音声出力例文の最後の単語「much」の音声が出力された時点で、例文音声出力処理は終了となる。
次に、ユーザ選択辞書が和英辞典である場合を例に挙げて説明する。
図51は、和英辞典の例文検索において、音声出力単語の音声が出力される場合の表示画面の一例である表示画面W70を示したものである。
ここでは、入力文字「たのしむ」に対応する英単語「enjoy」を含む例文が、和英用例文データ865から読み出されて表示されている(図43のステップC13)。この状態でユーザにより例文読み上げキー3hが押下されると(図43のステップC15;Yes)、音声モードに移行し、音声モードアイコンI70が表示される(図43のステップC17)。そして、ユーザにより例文が音声出力例文として選択されると(図43のステップC19)、音声出力例文の最初の単語「The」が反転表示M70される(図43のステップC21;例文読み上げキー、図45のステップC55)。また、単語「the」が音声出力単語に決定され(図45のステップC57)、音声出力辞書決定処理が実行され(図45のステップC59)、音声出力単語「the」の音声データを持つ辞書が音声出力辞書として検索、設定される。ここでは、AA英和辞典に音声出力単語「the」の音声が存在したために(図14のステップB7;Yes)、AA英和辞典が音声出力辞書に設定される(図14のステップB9)。
そして、音声モードアイコンI70に隣接して、音声出力辞書であるAA英和辞典による音声出力アイコンI71が表示される(図45のステップC63)。そして、AA英和用見出語音声データ813に基づいて、音声出力単語「the」の音声が音声出力処理により音出力部50から出力される(図45のステップC65)。また、この場合は、音声出力辞書がユーザ選択辞書ではないため(図45のステップC67;No)、音声が出力されるのと同時に、音声出力辞書に設定されたAA英和辞典の辞書名と、音声出力単語「the」と、その発音記号P70と、音声出力アイコンとを含むウィンドウSW70が所定時間(例えば、3秒間)表示される(図45のステップC69)。この場合、音声が出力される際に、音声出力辞書に設定された辞書であるAA英和辞書の辞書名と、音声出力単語「the」の発音記号P70とが表示されるために、ユーザは聞いている音声が発音記号P70に対応するものであり、且つその音声はユーザ選択辞書以外の辞書に含まれる音声であることを容易に確認することができる。
図52は、音声出力単語の音声が出力される場合の表示画面の一例である表示画面W72を示したものである。
音声出力例文の2番目の単語「two」の音声が出力されると、音声出力例文にはまだ他に単語が含まれるために(図45のステップC71;No)、音声出力例文の3番目の単語「Americans」が反転表示M72される(図45のステップC73)。また、単語「Americans」が音声出力単語に決定され(図45のステップC57)、音声出力辞書決定処理が実行され(図45のステップC59)、音声出力単語「Americans」の音声データを持つ辞書が音声出力辞書として検索、設定される。ここでは、ユーザ選択辞書である和英辞典に音声出力単語「Americans」の音声が存在しなかったために(図14のステップB7;No)、音声出力単語「Americans」の言語(米国語)と同一の言語の辞書の中から、音声出力単語「Americans」に対応する音声データを持つ辞書が検索される(図15のステップB11−B19)。そして、ここでは、何れの辞書にも音声出力単語「Americans」に対応する音声データが存在せず(図15のステップB21;No)、音声出力単語「Americans」の言語が米国語であるために(図15のステップB23;Yes)、英国語系の辞書の中から音声出力単語「Americans」に対応する音声データを持つ辞書が検索される(図15のステップB25−B33)。そして、ここでは、何れの辞書にも音声出力単語「Americans」に対応する音声データが存在しなかったために(図15のステップB35;No)、音声出力辞書は無しとされる(図15のステップB37)。
よって、音声出力辞書に設定された辞書は存在しなかったことになり(図45のステップC61;No)、音声モードアイコンI70に隣接して、合成音声出力アイコンI72が表示される(図45のステップC75)。そして、合成音声出力処理により音声出力単語「Americans」の音声が合成音声用音声データ713に基づいて出力される(図45のステップC77)。具体的には、音声出力単語「Americans」の発音記号が和英辞典データ824から読み出されると共に、この発音記号が音素に分解され、分解された各音素に対応する音声データ713bが合成音声用音声データ713から次々と読み出されて連続再生されることで、音声出力単語「Americans」の音声が合成音声として出力される。この場合、合成音声出力アイコンI72が表示された状態で、音声出力単語「Americans」の音声が合成音声として出力されるため、ユーザは聞いている音声が合成音声によるものであることを容易に確認することができる。
図53は、音声出力単語の音声が出力される場合の表示画面の一例である表示画面W74を示したものである。
音声出力例文の3番目の単語「Americans」の音声が出力されると、音声出力例文にはまだ他に単語が含まれるために(図45のステップC71;No)、音声出力例文の4番目の単語「enjoyed」が反転表示M74される(図45のステップC73)。また、単語「enjoy」が音声出力単語に決定され(図45のステップC57)、音声出力辞書決定処理が実行され(図45のステップC59)、音声出力単語「enjoy」の音声データを持つ辞書が音声出力辞書として検索、設定される。ここでは、ユーザ選択辞書である和英辞典に音声出力単語「enjoy」の音声が存在しなかったために(図14のステップB7;No)、音声出力単語「enjoy」の言語(米国語)と同一の言語の辞書の中から、音声出力単語「enjoy」に対応する音声データを持つ辞書が検索される(図15のステップB11−B19)。そして、ここでは、米国語系の辞書であるDD英和辞典に音声出力単語「enjoy」に対応する音声データが存在し(図15のステップB21;Yes)、音声出力単語「enjoy」の音声データを持つ辞書がDD英和辞典だけであったために(図15のステップB39;Yes)、音声出力辞書にDD英和辞典が設定される(図15のステップB41)。
よって、音声出力辞書に設定された辞書は存在したことになり(図45のステップC61;Yes)、音声モードアイコンI70に隣接して、音声出力辞書に設定されたDD英和辞典による音声出力アイコンI74が表示される(図45のステップC63)。そして、音声出力処理により音声出力単語「enjoy」の音声がDD英和用見出語音声データ153の音声データに基づいて出力される(図45のステップC65)。また、この場合は、音声出力辞書がユーザ選択辞書ではないため(図45のステップC67;No)、音声が出力されるのと同時に、音声出力辞書に設定されたDD英和辞典の辞書名と、音声出力単語「」と、その発音記号P74と、音声出力アイコンとを含むウィンドウSW74が所定時間(例えば、3秒間)表示される(図45のステップC69)。この場合、音声が出力される際に、音声出力辞書に設定された辞書であるDD英和辞書の辞書名と、音声出力単語「enjoy」の発音記号P74とが表示されるために、ユーザは聞いている音声が発音記号P74に対応するものであり、且つその音声はユーザ選択辞書以外の辞書に含まれる音声であることを容易に確認することができる。以下、同様の手順が繰り返され、音声出力例文の最後の単語「much」の音声が出力された時点で、例文音声出力処理は終了となる。
以上の通りに、第2実施形態によれば、例文検索において、音声出力例文中から順次に選択した各音声出力単語と同じ単語の見出語に対応する音声データがユーザ選択辞書にあれば、ユーザ選択辞書の音声データを用いて最適な音声出力を行い、各音声出力単語と同じ単語の見出語に対応する音声データがユーザ選択辞書になくても、別の辞書の音声データを用いて適切にその音声を出力させることができる。また、音声データが別の辞書に存在しない場合であっても、合成音声により適切にその音声を出力させることができる。
〔変形例〕
次に、第2実施形態の変形例について説明する。
(A)音声出力辞書の設定方法
音声出力辞書決定処理では、複数の音声出力候補辞書が存在した場合に、最も使用頻度の高い辞書を特定し、その特定した辞書を音声出力辞書に設定するものとして説明した。しかし、音声出力辞書の設定方法は何もこれに限られるわけではなく、第1実施形態の変形例で説明した通りに、複数の音声出力候補辞書を一覧表示し、その中から一の音声出力候補辞書をユーザに選択させ、選択された音声出力候補辞書を音声出力辞書に設定することにしても良い。また、この場合には、英国語/米国語系の全ての辞書を必ず検索するようにする。この場合について、例を挙げて説明する。
図54は、BB英和辞典において、音声出力候補辞書が一覧表示された場合の表示画面の一例である表示画面W80を示す図である。但し、ここでは単語音声キー3gが押下され、音声出力例文中からユーザにより選択された単語の音声が出力される場合を例に挙げて説明する。
先ず音声出力例文の2番目の単語「two」がユーザのカーソル操作により選択されたことで反転表示M80される(図44のステップC25;Yes、C27)。そして、ユーザにより訳/決定キー3eが押下されると(図44のステップC29;Yes)、単語「two」が音声出力単語に決定され(図44のステップC31)、音声出力辞書決定処理が実行され(図44のステップC33)、音声出力単語「two」の音声データを持つ辞書が音声出力辞書として検索、設定される。ここでは、ユーザ選択辞書であるBB英和辞典に見出語音声データが存在しなかったために(図14のステップB5;No)、音声出力単語「two」の言語である米国語の辞書及び英国語の辞書の中から音声出力単語「two」に対応する音声データを持つ辞書が検索される。そして、ここでは、AA英和辞典とDD英和辞典と英英辞典に音声出力単語「two」に対応する音声データが存在したために、これらが音声出力候補辞書とされる。
そして、音声出力候補辞書が一覧表示CW80され、ユーザにより一の音声出力候補辞書が選択される。ここでは、AA英和辞典がユーザにより選択されたことで反転表示M80されている。
図55は、一覧表示された音声出力候補辞書の中から別の辞書がユーザにより選択された場合の表示画面の一例である表示画面W82を示す図である。ここでは、一覧表示CW80された音声出力候補辞書の中から、英英辞典がユーザにより選択されたことで、反転表示M82される。
図56は、音声出力辞書に設定された辞書により音声が出力される場合の表示画面の一例である表示画面W84を示す図である。
図55の表示画面W82においてユーザにより英英辞典が反転表示M82された状態でユーザにより訳/決定キー3eが押下されると、音声出力辞書に英英辞典が設定され、音声モードアイコンI80に隣接して、音声出力辞書に設定された英英辞典による音声出力アイコンI84が表示される(図44のステップC37)。
そして、ユーザにより訳/決定キー3eが押下されると(図44のステップC39;Yes)、音声出力処理により音声出力単語「two」の音声が英英用見出語音声データ821の音声データに基づいて出力される(図44のステップC41)。また、この場合は、音声出力辞書がユーザ選択辞書ではないため(図44のステップC43;No)、音声が出力されるのと同時に、音声出力辞書に設定された英英辞典の辞書名と、音声出力単語「two」と、その発音記号P84と、音声出力アイコンとを含むウィンドウSW84が所定時間(例えば、3秒間)表示される(図44のステップC45)。この場合、音声が出力される際に、音声出力辞書に設定された辞書である英英辞典の辞書名と、音声出力単語「two」の発音記号P84とが表示されるために、ユーザは聞いている音声が発音記号P84に対応するものであり、且つその音声はユーザ選択辞書以外の辞書に含まれる音声であることを容易に確認することができる。
以上、音声出力候補辞書を一覧表示させる場合について説明したが、例文読み上げキー3hが押下された場合についても同様の処理を行うこととしても勿論良い。また、音声出力単語の音声がユーザ選択辞書に含まれる場合には、音声出力候補辞書に加えてユーザ選択辞書も表示させ、音声出力単語の音声を含む全ての辞書の中から、ユーザに一の辞書を選択させるようにすれば尚良い。
(B)音声出力辞書が設定されなかった場合の処理
例文音声出力処理では、音声出力辞書決定処理により音声出力辞書が設定されなかった場合に、音声出力単語の合成音声を出力するものとして説明した。しかし、合成音声を出力するのではなく、音声を出力することができない旨を表示し、音声を出力しないことにしても勿論良い。この場合、図44におけるステップA49〜A53の処理及び図45におけるステップC75、C77の処理の部分を、例えば音声出力不可アイコンを表示する処理にそれぞれ置き換えればよい。
以上2つの実施形態では、電子辞典、電子事典などを含む電子辞書を適用例として説明したが、本発明の(音声出力機能付き)情報表示制御装置は、このような製品に限定されるものではなく、携帯電話、パソコン、電子時計、PDA(Personal Digital Assistants)などの電子機器全般に適用可能である。
また、第1実施形態や第2実施形態を実現するための各種プログラムや辞書DBは、電子辞書に内蔵されたROMやフラッシュROM等の記憶部に当初から記憶される場合に限らず、CD―ROM等の記憶媒体に記憶され、電子辞書と通信接続されたパーソナルコンピュータ(以下、「PC」と呼ぶ。)によって、当該電子辞書内にダウンロード・インストールされるものとしても良い。
図57は、各種プログラムや辞書DBが記憶された記憶媒体であるCD−ROM200のデータ構成を示す図である。
CD−ROM200には、第1実施形態を実現するための単語音声出力プログラム711や、AA英和辞典DB811、BB英和辞典DB815等からなる各種辞書DBが記憶されると共に、これらのプログラムや辞書DBをダウンロードさせるためのダウンロードプログラム201を記憶している。
例えば、電子辞書と接続されたPCがこのダウンロードプログラム201を読み出して実行することで、CD−ROM200に記憶されたプログラムや辞書DBがPCを通じて電子辞書内にダウンロード・インストールされ、第1実施形態に係る処理を電子辞書で実行可能となる。また、第2実施形態を実現するための例文音声出力プログラム751や、AA英和辞典DB851、BB英和辞典DB855等からなる各種辞書DBをCD−ROM200に同様に記憶させておくこととしても良いのは勿論である。
1 電子辞書
2 電子辞書本体
10 メモリカード
20 CPU
30 入力部
40 表示部
50 音出力部
60 メモリカードリーダ
70 ROM
80 フラッシュROM
90 RAM
100 バス
以上の課題を解決するために、請求項1に記載の情報表示制御装置は、
見出語と発音記号を含む説明情報とが対応づけて記憶されているとともに、前記見出語と第1音声データとが対応づけて記憶されている第1記憶部と、前記見出語と発音記号を含む説明情報とが対応づけて記憶されているとともに、前記第1音声データとは異なる第2音声データとが対応付けて記憶されている第2記憶部と、音声キーの操作に基づいて音声を出力する際に用いられる音声出力アイコンが記憶されているアイコンデータ記憶部とを有する辞書情報記憶手段と
ーザ操作に従って見出語を選択する見出語選択手段と、
この見出語選択手段により一つの見出語が選択されると、この選択された一つの見出語に対応づけて前記第1記憶部に記憶されている説明情報を読み出して表示させる説明情報表示制御手段と
この説明情報表示制御手段の制御により前記説明情報が表示されている状態のもとで、前記音声キーが操作されると、その操作に基づいて前記一つの見出語に対応する第1音声データを前記第1記憶部から読み出し、この読み出された第1音声データに従った第1の音声の出力制御を行う第1の音声出力制御手段と、
前記説明情報表示制御手段の制御により前記説明情報が表示されている状態のもとで、前記音声キーが操作され、その後、表示されている説明情報に含まれている複数の単語の中から、一つの単語が見出語として前記見出語選択手段により選択されると、前記第2記憶部から、当該選択された一つの見出語とこの一つの見出語に対応する発音記号とを読み出し、前記アイコンデータ記憶部から、前記音声出力アイコンを読み出して、これら見出語、発音記号および音声出力アイコンを表示させる一方で、この表示されている前記見出語に対応する第2音声データを前記第2記憶部から読み出し、この読み出された第2音声データに従った第2の音声の出力制御を行う第2の音声出力制御手段と
を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の情報表示制御装置は、請求項1に記載の情報表示制御装置において、
前記第1記憶部は、前記見出語、前記発音記号および前記第1音声データを第1辞書名に対応付けて記憶しており、前記第2記憶部は、前記見出語、前記発音記号、前記第2音声データおよび前記音声出力アイコンを、前記第1辞書名と異なる第2辞書名に対応付けて記憶しており、
前記説明情報表示制御手段は、
前記見出語選択手段により一つの見出語が選択されると、この選択された一つの見出語に対応づけて前記第1記憶部に記憶されている説明情報と前記第1辞書名を表示させる第1辞書名表示制御手段を備えており、
前記第2の音声出力制御手段は、
前記説明情報表示制御手段の制御により前記説明情報が表示されている状態のもとで、前記音声キーが操作され、その後、表示されている説明情報に含まれている複数の単語の中から、一つの単語が見出語として前記見出語選択手段により選択されると、前記第2記憶部から、当該選択された一つの見出語、この一つの見出語に対応する発音記号および前記第2辞書名を読み出し、前記アイコンデータ記憶部から、前記音声出力アイコンを読み出して、これら第2辞書名、見出語、発音記号および音声出力アイコンを表示させる第2辞書名表示制御手段と、
この第2辞書名表示制御手段の制御により表示されている前記見出語に対応する第2音声データを前記第2記憶部から読み出し、この読み出された第2音声データに従った第2の音声の出力制御を、前記第2辞書名を表示させている状態で行う音声出力制御手段と、備えていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、見出語選択手段により一つの見出語が選択されると、この選択された一つの見出語に対応づけて第1記憶部に記憶されている説明情報を読み出して表示させ、この説明情報が表示されている状態のもとで、音声キーが操作されると、その操作に基づいて一つの見出語に対応する第1音声データを第1記憶部から読み出し、この読み出された第1音声データに従った第1の音声の出力制御を行うことができる一方で、この説明情報が表示されている状態のもとで、音声キーが操作され、その後、表示されている説明情報に含まれている複数の単語の中から、一つの単語が見出語として見出語選択手段により選択されると、第2記憶部から、当該選択された一つの見出語とこの一つの見出語に対応する発音記号とを読み出し、アイコンデータ記憶部から、音声出力アイコンを読み出して、これら見出語、発音記号および音声出力アイコンを表示させる一方で、この表示されている見出語に対応する第2音声データを第2記憶部から読み出し、この読み出された第2音声データに従った第2の音声の出力制御を行うことができる。
このために、ユーザは、選択された一つの見出語に対応づけて第1記憶部に記憶されている説明情報を表示している状態のもとで、音声キーが操作された場合には、その操作に基づいて一つの見出語に対応する第1音声データに従った第1の音声を聞くことができ、他方、そのあとに、説明情報が表示されている状態のもとで、音声キーが操作され、その後、表示されている説明情報に含まれている複数の単語の中から、一つの単語が見出語として見出語選択手段により選択された場合には、第2記憶部から読み出された見出語、発音記号および音声出力アイコンを見ながら、この表示されている見出語に対応する第2音声データに従った第2の音声を聞くことができる。この結果、表示されている説明情報に含まれている複数の単語の中から単語を見出語として選択された場合には、第1音声とは異なった第2音声を見出語、発音記号および音声出力アイコンを確認しながら聞くことができる。

Claims (15)

  1. 見出語と複数の単語を含む説明情報とが対応づけて記憶されていると共に、前記見出語のうちの一部の見出語と当該見出語に対応する音声データとが対応づけて記憶されている複数の辞書情報記憶手段と、
    この複数の辞書情報記憶手段に含まれている第1及び第2の各辞書情報記憶手段のうち、第1の辞書情報記憶手段に記憶されている見出語の中から、ユーザ操作に従って一つの見出語を選択する見出語選択手段と、
    この見出語選択手段により選択された一つの見出語に対応付けられている説明情報を前記第1の辞書情報記憶手段から読み出して表示させる説明情報表示制御手段と、
    この説明情報表示制御手段により表示された説明情報に含まれている複数の単語の中から、ユーザ操作に従って一つの単語を選択する単語選択手段と、
    この単語選択手段により選択された一つの単語と同じ単語の見出語に対応する音声データが前記第1の辞書情報記憶手段に記憶されているか否かを判断する判断手段と、
    この判断手段の判断結果、記憶されていると判断された場合には、前記第1の辞書情報記憶手段から前記選択された単語と同じ単語の見出語に対応する音声データを読み出し、この読み出された音声データに従った音声の出力制御を行い、記憶されていないと判断された場合には、前記選択された単語と同じ単語の見出語に対応する音声データが前記第2の辞書情報記憶手段に記憶されているか否かを判断し、記憶されていると判断された場合には、前記第2の辞書情報記憶手段から前記選択された単語と同じ単語の見出語に対応する音声データを読み出し、この読み出された音声データに従った音声の出力制御を行う音声出力制御手段と、
    を備えることを特徴とする情報表示制御装置。
  2. 前記音声出力制御手段の制御により前記単語選択手段により選択された単語と同じ単語の見出語に対応する音声データが前記第2の辞書情報記憶手段に記憶されていないと判断した場合、前記音声データに対応する音声に代えて、前記選択された単語と同じ単語の見出語を合成音声により出力する制御を行う合成音声出力制御手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の情報表示制御装置。
  3. 前記音声出力制御手段の制御により音声の出力制御が行われる際に、当該音声に対応する見出語の発音記号を前記第2の辞書情報記憶手段から読み出して表示する制御を行う発音記号表示制御手段を更に備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の情報表示制御装置。
  4. 前記音声出力制御手段の制御により音声の出力制御が行われる際に、前記第1の辞書情報記憶手段に対応する第1の辞書名を表示する制御を行う辞書名表示制御手段を更に備えることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の情報表示制御装置。
  5. 前記音声出力制御手段の制御により音声の出力制御が行われる際に、前記第2の辞書情報記憶手段に対応する第2の辞書名を表示する制御を行う辞書名表示制御手段を更に備えることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の情報表示制御装置。
  6. 見出語と複数の単語を含む説明情報とが対応づけて記憶されていると共に、前記見出語のうちの一部の見出語と当該見出語に対応する音声データとが対応づけて記憶されている複数の辞書情報記憶手段と、
    この複数の辞書情報記憶手段に含まれている第1及び第2の各辞書情報記憶手段のうち、第1の辞書情報記憶手段に記憶されている見出語のうちの一部の見出語と、当該見出語を用いた例文とが対応づけて記憶されている例文記憶手段と、
    この例文記憶手段に記憶されている例文をユーザ操作に従って選択する例文選択手段と、
    この例文選択手段により選択された例文を前記例文記憶手段から読み出して表示させる例文表示制御手段と、
    この例文表示制御手段の制御により表示された例文を構成する複数の単語のうち、一つの単語をユーザ操作に従って選択する単語選択手段と、
    この単語選択手段により一つの単語が選択された際に、この選択された単語と同じ単語の見出語に対応する音声データが記憶されているか否かを判断する判断手段と、
    この判断手段の判断結果、記憶されていると判断された場合には、前記第1の辞書情報記憶手段から前記単語選択手段により選択された単語と同じ単語の見出語に対応する音声データを読み出し、この読み出された音声データに従った音声の出力制御を行い、記憶されていないと判断された場合には、前記第2の辞書情報記憶手段から前記単語選択手段により選択された単語と同じ単語の見出語に対応する音声データが記憶されているか否かを判断し、記憶されていると判断された場合には、当該第2の辞書情報記憶手段から前記選択された単語と同じ単語の見出語に対応する音声データを読み出し、この読み出された音声データに従った音声の出力制御を行う音声出力制御手段と、
    を備えることを特徴とする情報表示制御装置。
  7. 見出語と複数の単語を含む説明情報とが対応づけて記憶されていると共に、前記見出語のうちの一部の見出語と当該見出語に対応する音声データとが対応づけて記憶されている複数の辞書情報記憶手段と、
    この複数の辞書情報記憶手段に含まれている第1及び第2の各辞書情報記憶手段のうち、第1の辞書情報記憶手段に記憶されている見出語のうちの一部の見出語と、当該見出語を用いた例文とが対応づけて記憶されている例文記憶手段と、
    この例文記憶手段に記憶されている例文をユーザ操作に従って選択する例文選択手段と、
    この例文選択手段により選択された例文を前記例文記憶手段から読み出して表示させる例文表示制御手段と、
    この例文表示制御手段の制御により表示された例文を構成する複数の単語を、当該例文の先頭から順次に選択する単語選択手段と、
    この単語選択手段により複数の単語が順次選択された際に、この選択された複数の単語と同じ単語の見出語に対応する音声データがそれぞれ記憶されているか否かを判断する判断手段と、
    この判断手段の判断結果、記憶されていると判断された場合には、前記第1の辞書情報記憶手段から前記単語選択手段により選択された各単語と同じ単語の見出語に対応する音声データを順次読み出し、この順次読み出された音声データに従った音声の出力制御を順次行い、記憶されていないと判断された場合には、前記第2の辞書情報記憶手段から前記単語選択手段により選択された複数の単語と同じ単語の見出語に対応する音声データが記憶されているか否かを判断し、記憶されていると判断された場合には、当該第2の辞書情報記憶手段から前記選択された複数の単語と同じ単語の見出語に対応する音声データを順次読み出し、この順次読み出された音声データに従った音声の出力制御を順次行う音声出力制御手段と、
    を備えることを特徴とする情報表示制御装置。
  8. 前記音声出力制御手段の制御により前記単語選択手段により選択された単語と同じ単語の見出語に対応する音声データが前記第2の辞書情報記憶手段に記憶されていないと判断した場合、前記音声データに対応する音声に代えて、前記選択された単語と同じ単語の見出語を合成音声により出力する制御を行う合成音声出力制御手段を更に備えることを特徴とする請求項6又は7に記載の情報表示制御装置。
  9. 前記音声出力制御手段の制御により音声の出力制御が行われる際に、当該音声に対応する見出語の発音記号を前記第2の辞書情報記憶手段から読み出して表示する制御を行う発音記号表示制御手段を更に備えることを特徴とする請求項6〜8の何れか一項に記載の情報表示制御装置。
  10. 前記音声出力制御手段の制御により音声の出力制御が行われる際に、前記第1の辞書情報記憶手段に対応する第1の辞書名を表示する制御を行う辞書名表示制御手段を更に備えることを特徴とする請求項6〜9の何れか一項に記載の情報表示制御装置。
  11. 前記音声出力制御手段の制御により音声の出力制御が行われる際に、前記第2の辞書情報記憶手段に対応する第2の辞書名を表示する制御を行う辞書名表示制御手段を更に備えることを特徴とする請求項6〜9の何れか一項に記載の情報表示制御装置。
  12. 前記複数の辞書情報記憶手段のうち、前記単語選択手段により選択された単語と同じ単語の見出語に対応する音声データを記憶する辞書情報記憶手段を検知する音声記憶辞書検知手段と、
    この音声記憶辞書検知手段により検知されたそれぞれの辞書情報記憶手段を識別する識別情報を一覧表示する制御を行う音声記憶辞書識別情報表示制御手段と、
    この音声記憶辞書識別情報表示制御手段により識別情報が表示された辞書情報記憶手段の中からユーザ操作に従って一の辞書情報記憶手段を選択する音声出力辞書選択手段と、
    この音声出力辞書選択手段により選択された辞書情報記憶手段から前記選択された単語と同じ単語の見出語に対応する音声データを読み出し、この読み出された音声データに従った音声の出力制御を行う選択辞書音声出力制御手段と、
    を更に備えることを特徴とする請求項1又は6に記載の情報表示制御装置。
  13. 記憶手段と、表示手段と、音出力手段とを備えるコンピュータに、
    見出語と複数の単語を含む説明情報とを対応づけて前記記憶手段に記憶させると共に、前記見出語のうちの一部の見出語と当該見出語に対応する音声データとを対応づけて前記記憶手段に記憶させる複数の辞書情報記憶機能と、
    この複数の辞書情報記憶機能に含まれる第1及び第2の各辞書情報記憶機能のうち、第1の辞書情報記憶機能により前記記憶手段に記憶された見出語の中から、ユーザ操作に従って一つの見出語を選択する見出語選択機能と、
    この見出語選択機能により選択された一つの見出語に対応付けられている説明情報を前記第1の辞書情報記憶機能により前記記憶手段に記憶された中から読み出して前記表示手段に表示させる説明情報表示制御機能と、
    この説明情報表示制御機能により前記表示手段に表示させた説明情報に含まれている複数の単語の中から、ユーザ操作に従って一つの単語を選択する単語選択機能と、
    この単語選択機能により選択された一つの単語と同じ単語の見出語に対応する音声データが前記第1の辞書情報記憶機能により前記記憶手段に記憶されたか否かを判断する判断機能と、
    この判断機能の判断結果、記憶されたと判断された場合には、前記第1の辞書情報記憶機能により前記記憶手段に記憶された中から前記選択された単語と同じ単語の見出語に対応する音声データを読み出し、この読み出された音声データに従った音声を前記音出力手段から出力させ、記憶されていないと判断された場合には、前記選択された単語と同じ単語の見出語に対応する音声データが前記第2の辞書情報記憶機能により前記記憶手段に記憶されたか否かを判断し、記憶されたと判断された場合には、前記第2の辞書情報記憶機能により前記記憶手段に記憶された中から前記選択された単語と同じ単語の見出語に対応する音声データを読み出し、この読み出された音声データに従った音声を前記音出力手段から出力させる音声出力制御機能と、
    を実現させるためのプログラム。
  14. 記憶手段と、表示手段と、音出力手段とを備えるコンピュータに、
    見出語と複数の単語を含む説明情報とを対応づけて前記記憶手段に記憶させるともに、前記見出語のうちの一部の見出語と当該見出語に対応する音声データとを対応づけて前記記憶手段に記憶させる複数の辞書情報記憶機能と、
    この複数の辞書情報記憶機能に含まれる第1及び第2の各辞書情報記憶機能のうち、第1の辞書情報記憶機能により前記記憶手段に記憶された見出語のうちの一部の見出語と、当該見出語を用いた例文とを対応づけて前記記憶手段に記憶させる例文記憶機能と、
    この例文記憶機能により前記記憶手段に記憶された例文をユーザ操作に従って選択する例文選択機能と、
    この例文選択機能により選択された例文を前記例文記憶機能により前記記憶手段に記憶された中から読み出して前記表示手段に表示させる例文表示制御機能と、
    この例文表示制御機能により前記表示手段に表示させた例文を構成する複数の単語のうち、一つの単語をユーザ操作に従って選択する単語選択機能と、
    この単語選択機能により一つの単語が選択された際に、この選択された単語と同じ単語の見出語に対応する音声データが記憶されているか否かを判断する判断機能と、
    この判断機能の判断結果、記憶されていると判断された場合には、前記第1の辞書情報記憶機能により前記記憶手段に記憶された中から前記単語選択機能により選択された単語と同じ単語の見出語に対応する音声データを読み出し、この読み出された音声データに従った音声を前記音出力手段から出力させ、記憶されていないと判断された場合には、前記第2の辞書情報記憶機能により前記記憶手段に記憶された中から前記単語選択機能により選択された単語と同じ単語の見出語に対応する音声データが記憶されているか否かを判断し、記憶されていると判断された場合には、当該第2の辞書情報記憶機能により前記記憶手段に記憶された中から前記選択された単語と同じ単語の見出語に対応する音声データを読み出し、この読み出された音声データに従った音声を前記音出力手段から出力させる音声出力制御機能と、
    を実現させるためのプログラム。
  15. 記憶手段と、表示手段と、音出力手段とを備えるコンピュータに、
    見出語と複数の単語を含む説明情報とを対応づけて前記記憶手段に記憶させるともに、前記見出語のうちの一部の見出語と当該見出語に対応する音声データとを対応づけて前記記憶手段に記憶させる複数の辞書情報記憶機能と、
    この複数の辞書情報記憶機能に含まれる第1及び第2の各辞書情報記憶機能のうち、第1の辞書情報記憶機能により前記記憶手段に記憶された見出語のうちの一部の見出語と、当該見出語を用いた例文とを対応づけて前記記憶手段に記憶させる例文記憶機能と、
    この例文記憶機能により前記記憶手段に記憶された例文をユーザ操作に従って選択する例文選択機能と、
    この例文選択機能により選択された例文を前記例文記憶機能により前記記憶手段に記憶された中から読み出して前記表示手段に表示させる例文表示制御機能と、
    この例文表示制御機能の制御により前記表示手段に表示させた例文を構成する複数の単語を、当該例文の先頭から順次に選択する単語選択機能と、
    この単語選択機能により複数の単語が順次選択された際に、この選択された複数の単語と同じ単語の見出語に対応する音声データがそれぞれ記憶されているか否かを判断する判断機能と、
    この判断機能の判断結果、記憶されていると判断された場合には、前記第1の辞書情報記憶機能により前記記憶手段に記憶された中から前記単語選択機能により選択された各単語と同じ単語の見出語に対応する音声データを順次読み出し、この順次読み出された音声データに従った音声を前記音出力手段から順次出力させ、記憶されていないと判断された場合には、前記第2の辞書情報記憶機能により前記記憶手段に記憶された中から前記単語選択機能により選択された複数の単語と同じ単語の見出語に対応する音声データが記憶されているか否かを判断し、記憶されていると判断された場合には、当該第2の辞書情報記憶機能により前記記憶手段に記憶された中から前記選択された複数の単語と同じ単語の見出語に対応する音声データを順次読み出し、この順次読み出された音声データに従った音声を前記音出力手段から順次出力させる音声出力制御機能と、
    を実現させるためのプログラム。
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