JP2012102542A - 水路の切替え方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】既設水路(既設の下水道管10)の水流を新設水路(新設管20)に切り替える水路の切替え方法において、本管55と、本管55から分岐する分岐管56とを備えたバイパス管(仮設バイパス管50)を、分岐管56を上向きにした状態で既設水路10内に設置して、既設水路10内の水を本管55内に迂回して流すようにするバイパス管設置工程と、バイパス管(仮設バイパス管50)を本管55の管軸回りに回転することで分岐管56を新設水路20側に傾倒させ、分岐管56を新設水路20に接続する分岐管接続工程と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】図12
Description
かかる切替え工事を行うに際しては、図1に示すように、既設水路を構成する既設の下水道管10の切替え位置Sを囲うように、土留め壁40を構築する。切替え位置Sは、新設水路を構成する新設管20(図2以降に図示)の上流端と、下水道管10から新設管20へ至る接続流路30(図14参照)が設けられる位置を含んでいる。土留め壁40は、例えばソイルセメント壁などの柱列式地下連続壁にて構成されている。なお、土留め壁40は、柱列式地下連続壁に限定されるものではなく、他の構造のものとしてもよい。下水道管10の上方と下方は、土留め壁40の構築が困難であるので、地盤改良を行っておく。
次に、土留め壁40の内側の土砂を掘削して、下水道管10を露出させる。土砂の掘削は、下水道管10の下方の所定の深さまで掘り下げて行う。これによって、下水道管10の一部(切替え位置Sへの露出部分10a)が宙に浮くこととなるので、露出部分10aの周囲に吊材受杭43と桁材44を設けるとともに、下水道管10を吊り下げる吊材41を設ける。吊材受杭43は、露出部分10aの幅方向両側位置で軸方向に沿って所定の間隔をあけて打ち込まれる。桁材44は、下水道管10の幅方向および軸方向に延在しており、吊材受杭43,43の上端に架け渡される。吊材41は、その両端が下水道管10の露出部分10aの幅方向両側で軸方向に延在する桁材44,44にそれぞれ支持されて、その中間部で下水道管10の下半部を支持する(図1の(b)参照)。吊材41は、下水道管10の軸方向に所定の間隔をあけて複数設けられる。
次に、図2に示すように、下水道管10の露出部分を覆うように接続部分の外殻部45を構築する。外殻部45は、鉄筋コンクリートにて構成されており、底部45a、壁部45b、天井部45cを備えてなる(図2の(b)参照)。壁部45bには、下水道管10を通すための貫通孔46が形成される。下水道管10と貫通孔46との隙間には、水膨張ゴム47が設けられて、下水道管10の管周りが止水される。
その後、接続部分の下流側に新設管(下水道管)20を設置する。新設管20は、鉄筋コンクリート製のプレキャスト部材にて構成されている。新設管20は、その上流端部が壁部45bに接続され、外殻部45の内側に開口するように配置されている。
次に、図3に示すように、外殻部45の内側にインバートコンクリートを打設してインバート31を形成する。インバート31は、下水道管10から新設管20に繋がる接続通路30を構成するものであり、内周面が上方に向かって開口する逆アーチ状の断面形状を備えた形状となっており、工事完了後にその内周の底面に沿って下水が流れる構造となっている。インバート31の内周底面は、所定の水勾配で傾斜して形成されている。インバート31の上流側内周底面は、既設の下水道管10の内周底面と面一になり、またインバート31の下流側内周底面は、新設管20の内周底面と面一になる。図3の(b)に示すように、下水道管10の底部は、その厚さ分、インバート31の内周面に埋没する。
インバート構築工程と並行して、或いは前後して、土留め壁40と外殻部45との間に土砂48を埋め戻す。土砂48は、下水道管10の下端部の高さまで埋め戻す。
インバートコンクリートの強度が発現した後、図4および図5に示すように、インバート31の表面と下水道管10の外表面との間に楔部材32を設置して、下水道管10の重量を支持して形状保持するとともに補強する。楔部材32は、下水道管10の外周面と同等の曲率の曲面を備えており、下水道管10の幅方向両側に設けられている。その後、下水道管10を吊っていた吊材41(図3の(b)参照)を撤去し、この吊材41を支持していた桁材44(図3の(b)参照)を撤去する。さらに、吊材受杭43をインバート31の表面位置で切断して、その上部を取り除く(図4の(b)参照)。
その後、外殻部45の内側に位置する下水道管10の天端部11(図4の(b)および図5参照)を撤去する。天端部11は、これを撤去したときに形成される開口部12が、後記する仮設バイパス管50を下水道管10内に挿入可能な大きさとなるようになっている。また、天端部11を撤去した後の下側残部13は、下水が溢れない流路を確保できる高さになっている。天端部11は、ワイヤーソーを用いて下水道管10を切断することで切り離して、取り除く。
続いて、図6および図7に示すように、下水を流したままの状態で、開口部12より上流側と下流側に、配管プラグ51をそれぞれ設置する。配管プラグ51は、開口部12よりも所定距離、下水道管10の内部(上流側または下流側)に入った位置に設置する。なお、上流側の配管プラグ51を先行して設置した後に、下流側の配管プラグ51を設置する。配管プラグ51は、水流用の孔52を備えた板材53と、下水道管10の天井面を押圧して板材53を下側に押し付ける押圧部材54とを有して構成されている。板材53は、下水道管10の内周面と同等の曲率半径を有する円弧部と、円弧部の両端を直線状に結ぶ弦部とを外周線とする形状を呈しており、円弧部が下側に向いて配置される。板材53は、下水道管10の内径の半径よりも大きい高さを有している。円弧部には、下水道管10の内周面に接地する接地パッド(図示せず)が設けられている。水流用の孔52は、板材53の下端近傍から上端近傍にかけて形成可能最大面積で設けられている。孔52は、その周縁部が開口部12側に突出するように形成されており、周縁部が後記する仮設バイパス管50に嵌合する。
次に、図8および図9に示すように、下水を下水道管10から迂回させる仮設バイパス管50を、上流側の配管プラグ51および下流側の配管プラグ51にそれぞれ回転可能に接続する。仮設バイパス管50は、本管55と、本管55から分岐する分岐管56とを備えている。なお、本実施形態では、バイパス管を仮設としているが、バイパス管をそのまま本設とする場合もある。この仮設バイパス管50が特許請求の範囲の「バイパス管」に相当し、仮設バイパス管設置工程が特許請求の範囲の「バイパス管設置工程」に相当する。
その後、図10および図11に示すように、下水道管10の下側残部13(図8および図9参照)を撤去する。このとき、下水は、仮設バイパス管50の本管55の内部を流れているので、断水されない。下側残部13は、ワイヤーソーを用いて下水道管10本体から切断することで切り離して取り除く。この状態で、分岐管56は、下水道管10の外部に露出した状態となっている。
下側残部撤去工程と並行してあるいは前後して、仮設接続管60を新設管20の開口端部に接続する。仮設接続管60は、新設管20の開口端部と、仮設バイパス管50の分岐管56とを接続する管である。仮設接続管60の一端は、新設管20の開口端部に接続固定する。仮設接続管60の他端は、後の工程で仮設バイパス管50を回転させたときに分岐管56の先端部が開口する位置に対向して開口させておく。
次に、図12に示すように、仮設バイパス管50を回転させて、分岐管56を仮設接続管60(新設管側)に傾倒させる。具体的には、仮設バイパス管50を、分岐管56が仮設接続管60に近づく方向に、本管55の管軸周りに約90度回転させる。これによって、仮設接続管60の開口端と分岐管56の接続管部59の開口端が互いに対向する。その後、仮設接続管60の開口端と分岐管56の開口端を覆うようにソケット部材61を設けて接続する。接続部分には、シール材を充填する等して止水加工を行う。
そして、分岐管56の先端部に設けられた分岐管バルブ58を開放する。これによって、本管55内を流れていた下水の一部が、分岐管56、仮設接続管60を介して新設管20に流れる。この状態で、下水は断水されていない。
分岐管バルブ58が開放された後に、本管55に設けられた本管バルブ57を閉塞する。これによって、上流側から流れてくる下水の全部が、分岐管56、仮設接続管60を介して新設管20に流れ、流路が新設管20に切り替わる。
その後、図13に示すように、閉鎖された本管バルブ57よりも下流側に位置する下流側本管55bを撤去する。
その後、下水道管10の下流側の配管プラグ51を撤去して回収した後に、下水道管10の開口部(外殻部45の内側に向かって開口する開口部)にコンクリートを打設して閉塞する。
その後、下流側の下水道管10を覆うように、インバートコンクリートを打設する。ここで構築されるインバート31は、下水道管10の上流側の開口部から、新設管20の開口部にかけて、曲面状に形成された壁面33を有しており、下水を新設管20に向けて誘導する。ここで、下水道管10から新設管20に繋がる接続流路30の側面および底面を構成するインバート31が完成する。
そして、図14および図15に示すように、仮設バイパス管50の上流側本管55aおよび分岐管56を撤去するとともに、仮設接続管60を撤去する。その後、下水道管10の上流側の配管プラグ51を撤去して回収する。これによって、下水は、インバート31によって形成された接続流路30を流れて、新設管20へと流される。
11 天端部
12 開口部
13 下側残部
20 新設管(新設水路)
30 接続流路
31 インバート
45 外殻部
45a 底部
45b 壁部
45c 天井部
50 仮設バイパス管(バイパス管)
51 配管プラグ
52 (水流用の)孔
55 本管
56 分岐管
57 本管バルブ
58 分岐管バルブ
S 切替え位置
Claims (3)
- 既設水路の水流を新設水路に切り替える水路の切替え方法において、
本管と本管から分岐する分岐管とを備えたバイパス管を、前記分岐管を上向きにした状態で前記既設水路内に設置して、前記既設水路内の水を前記本管内に迂回して流すようにするバイパス管設置工程と、
前記バイパス管を前記本管の管軸回りに回転することで前記分岐管を前記新設水路側に傾倒させ、前記分岐管を前記新設水路に接続する分岐管接続工程と、
を備えた
ことを特徴とする水路の切替え方法。 - 前記既設水路が水道管にて形成されており、
前記バイパス管設置工程の前に、前記水道管の天端部を撤去する工程をさらに備え、
前記バイパス管設置工程では、前記バイパス管を、前記天端部を撤去して形成された開口部より前記水道管の内部に挿入する
ことを特徴とする請求項1に記載の水路の切替え方法。 - 前記分岐管接続工程の後に、前記分岐管を開放する工程と、前記本管を閉塞する工程とをさらに備えた
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の水路の切替え方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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---|---|---|---|---|
JP2015059371A (ja) * | 2013-09-20 | 2015-03-30 | Jfeエンジニアリング株式会社 | ガス導管用遮断バルブピットの構築方法 |
JP2017082590A (ja) * | 2017-02-15 | 2017-05-18 | 前澤工業株式会社 | 管路の移設工法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006349156A (ja) * | 2005-06-20 | 2006-12-28 | Asutekku:Kk | 非開削による既設管等の布設替え装置 |
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- 2010-11-10 JP JP2010252066A patent/JP5508229B2/ja active Active
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