JP2012102542A - 水路の切替え方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】断水を行うことなく施工できる水路の切替え方法を提供する。
【解決手段】既設水路(既設の下水道管10)の水流を新設水路(新設管20)に切り替える水路の切替え方法において、本管55と、本管55から分岐する分岐管56とを備えたバイパス管(仮設バイパス管50)を、分岐管56を上向きにした状態で既設水路10内に設置して、既設水路10内の水を本管55内に迂回して流すようにするバイパス管設置工程と、バイパス管(仮設バイパス管50)を本管55の管軸回りに回転することで分岐管56を新設水路20側に傾倒させ、分岐管56を新設水路20に接続する分岐管接続工程と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】図12

Description

本発明は、水路の切替え方法に関する。
水路の切替え、例えば、下水道管の切替えは、開水路による仮設迂回排水路を設置して実施するケースが多いが、仮設迂回排水路を敷設できない環境や構造である場合には、特許文献1のプラグ装置を用いて迂回排水路を形成することがあった。このプラグ装置は、筒形管の一端に耐圧密閉開閉蓋が設けられ、筒形管の外周に加圧チューブ(外袋)が設けられている。
下水道管の切替えを実施するには、まず前記のプラグ装置を切替え位置の上流側と下流側にそれぞれ設置して、加圧チューブを膨張させて下水道管の内周面に密着させることで、切替え位置の止水性を確保する。このとき、耐圧密閉開閉蓋は閉じた状態であるので、水流は一時的に止められる。そして、各プラグ装置の筒形管間に管を接続して迂回排水路を形成した後に、耐圧密閉開閉蓋を開けて迂回排水路に水を流す。この状態で、新たな流路を施工する。そして、流路が完成したならば、プラグ装置の耐圧密閉開閉蓋は閉じて、迂回排水路を撤去した後、プラグ装置を取り除いて、新たな流路に水を流して作業が完了する。
特開2007−2644号公報
しかしながら、前記プラグ装置を用いた切替え方法では、プラグ装置を設置して迂回排水路を形成するまでの間、一時的に断水を行う必要があるので、流量が多い場合には、施工が困難であったり、下水の流れが悪くなったりする問題があった。
このような観点から、本発明は、断水を行うことなく施工できる水路の切替え方法を提供することを課題とする。
このような課題を解決するために創案された本発明は、既設水路の水流を新設水路に切り替える水路の切替え方法において、本管と本管から分岐する分岐管とを備えたバイパス管を、前記分岐管を上向きにした状態で前記既設水路内に設置して、前記既設水路内の水を前記本管内に迂回して流すようにするバイパス管設置工程と、前記バイパス管を前記本管の管軸回りに回転することで前記分岐管を前記新設水路側に傾倒させ、前記分岐管を前記新設水路に接続する分岐管接続工程と、を備えたことを特徴とする水路の切替え方法である。
分岐管を上向きにした状態とは、分岐管が、バイパス管内を流れる水が分岐管の先端から流出しない範囲の角度よりも上向きの角度になっている状態を示す。このような切替え方法によれば、既存水路の水は、本管または分岐管のいずれかを流れて既設水路または新設水路の下流側に流れるので、切替え工事中に断水となることはない。したがって、流量が多い場合であっても、効率的に施工を行えるとともに、水の流れに影響を与えることもない。
また、本発明は、前記既設水路が水道管にて形成されており、前記バイパス管設置工程の前に、前記水道管の天端部を撤去する工程をさらに備え、前記バイパス管設置工程では、前記バイパス管を、前記天端部を撤去して形成された開口部より前記水道管の内部に挿入することを特徴とする。
このような方法によれば、水路が水道管で形成されている場合であっても、水道管内の水流を確保した状態で、バイパス管の挿入を行えるので、断水を行う必要がない。
さらに、本発明は、前記分岐管接続工程の後に、前記分岐管を開放する工程と、前記本管を閉塞する工程とをさらに備えたことを特徴とする。
このような方法によれば、分岐管を閉塞した状態で、分岐管と新設水路との接続を行えるので、水の漏出を防止でき施工環境が良好であり、施工を行い易い。また、本管を閉塞することで、下流側の既設水路の閉塞作業や撤去作業を早期に始められる。
本発明の水路の切替え方法によれば、断水を行うことなく切替え工事の施工を行うことができるといった優れた効果を発揮する。
本発明の実施形態に係る水路の切替え方法の土留め壁構築工程と開削工程を示した図であって、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A線における断面図である。 新設管設置工程と外殻部構築工程を示した図であって、(a)は平面図、(b)は(a)のB−B線における断面図である。 インバート構築工程を示した図であって、(a)は平面図、(b)は(a)のC−C線における断面図である。 天端部撤去工程を示した図であって、(a)は平面図、(b)は(a)のD−D線における断面図である。 天端部撤去工程を示した図であって、図4の(a)のE−E線における断面図である。 配管プラグ設置工程を示した図であって、(a)は平面図、(b)は(a)のF−F線における断面図である。 配管プラグ設置工程を示した図であって、図6の(a)のG−G線における断面図である。 仮設バイパス管設置工程を示した図であって、(a)は平面図、(b)は(a)のH−H線における断面図である。 仮設バイパス管設置工程を示した図であって、図8の(a)のI−I線における断面図である。 下側残部撤去工程と仮設接続管設置工程を示した図であって、(a)は平面図、(b)は(a)のJ−J線における断面図である。 下側残部撤去工程と仮設接続管設置工程を示した図であって、図10の(a)のK−K線における断面図である。 分岐管接続工程と分岐管バルブ開放工程と本管バルブ閉鎖工程を示した平面図である。 下流側本管撤去工程を示した図であって、(a)は平面図、(b)は(a)のL−L線における断面図である。平面図である。 下流側下水道管閉塞工程を示した図であって、(a)は平面図、(b)は(a)のM−M線における断面図である。 下流側下水道管閉塞工程を示した図であって、図14の(a)のN−N線における断面図である。
以下、本発明を実施するための形態を、添付した図面を参照しながら詳細に説明する。本実施形態では、水路の切替え方法を、地中に埋設された既設の下水道管の途中から新設管に流路を切り替える切替え工事に適用した場合を例に挙げて説明する。
(土留め壁構築工程)
かかる切替え工事を行うに際しては、図1に示すように、既設水路を構成する既設の下水道管10の切替え位置Sを囲うように、土留め壁40を構築する。切替え位置Sは、新設水路を構成する新設管20(図2以降に図示)の上流端と、下水道管10から新設管20へ至る接続流路30(図14参照)が設けられる位置を含んでいる。土留め壁40は、例えばソイルセメント壁などの柱列式地下連続壁にて構成されている。なお、土留め壁40は、柱列式地下連続壁に限定されるものではなく、他の構造のものとしてもよい。下水道管10の上方と下方は、土留め壁40の構築が困難であるので、地盤改良を行っておく。
(開削工程)
次に、土留め壁40の内側の土砂を掘削して、下水道管10を露出させる。土砂の掘削は、下水道管10の下方の所定の深さまで掘り下げて行う。これによって、下水道管10の一部(切替え位置Sへの露出部分10a)が宙に浮くこととなるので、露出部分10aの周囲に吊材受杭43と桁材44を設けるとともに、下水道管10を吊り下げる吊材41を設ける。吊材受杭43は、露出部分10aの幅方向両側位置で軸方向に沿って所定の間隔をあけて打ち込まれる。桁材44は、下水道管10の幅方向および軸方向に延在しており、吊材受杭43,43の上端に架け渡される。吊材41は、その両端が下水道管10の露出部分10aの幅方向両側で軸方向に延在する桁材44,44にそれぞれ支持されて、その中間部で下水道管10の下半部を支持する(図1の(b)参照)。吊材41は、下水道管10の軸方向に所定の間隔をあけて複数設けられる。
(外殻部構築工程)
次に、図2に示すように、下水道管10の露出部分を覆うように接続部分の外殻部45を構築する。外殻部45は、鉄筋コンクリートにて構成されており、底部45a、壁部45b、天井部45cを備えてなる(図2の(b)参照)。壁部45bには、下水道管10を通すための貫通孔46が形成される。下水道管10と貫通孔46との隙間には、水膨張ゴム47が設けられて、下水道管10の管周りが止水される。
(新設管設置工程)
その後、接続部分の下流側に新設管(下水道管)20を設置する。新設管20は、鉄筋コンクリート製のプレキャスト部材にて構成されている。新設管20は、その上流端部が壁部45bに接続され、外殻部45の内側に開口するように配置されている。
(第一のインバート構築工程)
次に、図3に示すように、外殻部45の内側にインバートコンクリートを打設してインバート31を形成する。インバート31は、下水道管10から新設管20に繋がる接続通路30を構成するものであり、内周面が上方に向かって開口する逆アーチ状の断面形状を備えた形状となっており、工事完了後にその内周の底面に沿って下水が流れる構造となっている。インバート31の内周底面は、所定の水勾配で傾斜して形成されている。インバート31の上流側内周底面は、既設の下水道管10の内周底面と面一になり、またインバート31の下流側内周底面は、新設管20の内周底面と面一になる。図3の(b)に示すように、下水道管10の底部は、その厚さ分、インバート31の内周面に埋没する。
(埋戻し工程)
インバート構築工程と並行して、或いは前後して、土留め壁40と外殻部45との間に土砂48を埋め戻す。土砂48は、下水道管10の下端部の高さまで埋め戻す。
(下水道管固定工程)
インバートコンクリートの強度が発現した後、図4および図5に示すように、インバート31の表面と下水道管10の外表面との間に楔部材32を設置して、下水道管10の重量を支持して形状保持するとともに補強する。楔部材32は、下水道管10の外周面と同等の曲率の曲面を備えており、下水道管10の幅方向両側に設けられている。その後、下水道管10を吊っていた吊材41(図3の(b)参照)を撤去し、この吊材41を支持していた桁材44(図3の(b)参照)を撤去する。さらに、吊材受杭43をインバート31の表面位置で切断して、その上部を取り除く(図4の(b)参照)。
(天端部撤去工程)
その後、外殻部45の内側に位置する下水道管10の天端部11(図4の(b)および図5参照)を撤去する。天端部11は、これを撤去したときに形成される開口部12が、後記する仮設バイパス管50を下水道管10内に挿入可能な大きさとなるようになっている。また、天端部11を撤去した後の下側残部13は、下水が溢れない流路を確保できる高さになっている。天端部11は、ワイヤーソーを用いて下水道管10を切断することで切り離して、取り除く。
(配管プラグ設置工程)
続いて、図6および図7に示すように、下水を流したままの状態で、開口部12より上流側と下流側に、配管プラグ51をそれぞれ設置する。配管プラグ51は、開口部12よりも所定距離、下水道管10の内部(上流側または下流側)に入った位置に設置する。なお、上流側の配管プラグ51を先行して設置した後に、下流側の配管プラグ51を設置する。配管プラグ51は、水流用の孔52を備えた板材53と、下水道管10の天井面を押圧して板材53を下側に押し付ける押圧部材54とを有して構成されている。板材53は、下水道管10の内周面と同等の曲率半径を有する円弧部と、円弧部の両端を直線状に結ぶ弦部とを外周線とする形状を呈しており、円弧部が下側に向いて配置される。板材53は、下水道管10の内径の半径よりも大きい高さを有している。円弧部には、下水道管10の内周面に接地する接地パッド(図示せず)が設けられている。水流用の孔52は、板材53の下端近傍から上端近傍にかけて形成可能最大面積で設けられている。孔52は、その周縁部が開口部12側に突出するように形成されており、周縁部が後記する仮設バイパス管50に嵌合する。
押圧部材54は、板材53の弦部から上方に延在して設けられた一対の棒状部材にて構成されている。押圧部材54は、伸縮可能に構成されており、縮退した状態で下水道管10の内部に搬送される。押圧部材54は、設置位置で伸長することで、下水道管10の天井面を押圧することとなり、その結果、板材53が下方に押されて下水道管10の底面部に押圧され、配管プラグ51の板材53の円弧部と下水道管10の内周面との止水性が確保される。なお、押圧部材54の上端部には、天井面に当接する円弧部を有する押圧部材を、一対の棒状部材の上端部同士に架け渡すように設けてもよい。
(仮設バイパス管設置工程)
次に、図8および図9に示すように、下水を下水道管10から迂回させる仮設バイパス管50を、上流側の配管プラグ51および下流側の配管プラグ51にそれぞれ回転可能に接続する。仮設バイパス管50は、本管55と、本管55から分岐する分岐管56とを備えている。なお、本実施形態では、バイパス管を仮設としているが、バイパス管をそのまま本設とする場合もある。この仮設バイパス管50が特許請求の範囲の「バイパス管」に相当し、仮設バイパス管設置工程が特許請求の範囲の「バイパス管設置工程」に相当する。
本管55は、配管プラグ51の水流用の孔52と略同径に形成されており、その両端部は、孔52に嵌合する。本管55と配管プラグ51との接続部分には、たとえば、スイベル機構やベアリング機構などが採用され、止水性を保ちながら回転可能に接続される。本管55の両端部には、シール材(図示せず)が設けられており、本管55と配管プラグ51との接続部を止水する。本管55は、二本の管55a,55b(以下、「上流側本管55a」と「下流側本管55b」と称する)を直列接続して構成されている。上流側本管55aには、分岐管56が接続されている。上流側本管55aと下流側本管55bとの間には、本管55の流路を開閉する本管バルブ57が設けられている。下流側本管55bは、本管バルブ57に着脱可能に接続されている。
分岐管56は、上流側本管55aの外周面から斜めに延出して形成されている。分岐管56の傾斜角度は、新たに接続される新設管20の設置位置に応じて決定されている。分岐管56は、本管55の下流側に向かうに連れて本管55から徐々に離間するように設けられるのが好ましい。これは、本管55から分岐管56に下水が流れる際の屈曲角度が小さくなり抵抗も小さくなるので、下水が円滑に流れることができるためである。分岐管56の先端部には分岐管56の流路を開閉する分岐管バルブ58が設けられており、その先端側(下流側)には、新設管20側に接続される接続管部59が設けられている。本管バルブ57と分岐管バルブ58は、たとえば、バタフライ弁や仕切り弁を円筒部材の内部に回転可能に設けて構成されている。
仮設バイパス管50は、分岐管56を上向きにした状態で配管プラグ51,51間に接続される。上向きの状態とは、仮設バイパス管10内を流れる水が分岐管56の先端から流出しない範囲の角度よりも分岐管56が上向きの角度になっている状態を示す。また、分岐管56が下側残部13に干渉しないことも条件とする。このとき、本管55に設けられた本管バルブ57は開放状態とし、分岐管56に設けられた分岐管バルブ58は閉鎖状態としておく。これによって、仮設バイパス管50の接続までは、下水は下水道管10の開口部12の下側の下側残部13の内側を流れ、接続後は、仮設バイパス管50の本管55の内部を流れる(図9の(b)参照)。
(下側残部撤去工程)
その後、図10および図11に示すように、下水道管10の下側残部13(図8および図9参照)を撤去する。このとき、下水は、仮設バイパス管50の本管55の内部を流れているので、断水されない。下側残部13は、ワイヤーソーを用いて下水道管10本体から切断することで切り離して取り除く。この状態で、分岐管56は、下水道管10の外部に露出した状態となっている。
(仮設接続管接続工程)
下側残部撤去工程と並行してあるいは前後して、仮設接続管60を新設管20の開口端部に接続する。仮設接続管60は、新設管20の開口端部と、仮設バイパス管50の分岐管56とを接続する管である。仮設接続管60の一端は、新設管20の開口端部に接続固定する。仮設接続管60の他端は、後の工程で仮設バイパス管50を回転させたときに分岐管56の先端部が開口する位置に対向して開口させておく。
(分岐管接続工程)
次に、図12に示すように、仮設バイパス管50を回転させて、分岐管56を仮設接続管60(新設管側)に傾倒させる。具体的には、仮設バイパス管50を、分岐管56が仮設接続管60に近づく方向に、本管55の管軸周りに約90度回転させる。これによって、仮設接続管60の開口端と分岐管56の接続管部59の開口端が互いに対向する。その後、仮設接続管60の開口端と分岐管56の開口端を覆うようにソケット部材61を設けて接続する。接続部分には、シール材を充填する等して止水加工を行う。
(分岐管バルブ開放工程)
そして、分岐管56の先端部に設けられた分岐管バルブ58を開放する。これによって、本管55内を流れていた下水の一部が、分岐管56、仮設接続管60を介して新設管20に流れる。この状態で、下水は断水されていない。
(本管バルブ閉鎖工程)
分岐管バルブ58が開放された後に、本管55に設けられた本管バルブ57を閉塞する。これによって、上流側から流れてくる下水の全部が、分岐管56、仮設接続管60を介して新設管20に流れ、流路が新設管20に切り替わる。
(下流側本管撤去工程)
その後、図13に示すように、閉鎖された本管バルブ57よりも下流側に位置する下流側本管55bを撤去する。
(下流側下水道管閉塞工程)
その後、下水道管10の下流側の配管プラグ51を撤去して回収した後に、下水道管10の開口部(外殻部45の内側に向かって開口する開口部)にコンクリートを打設して閉塞する。
(第二のインバート構築工程)
その後、下流側の下水道管10を覆うように、インバートコンクリートを打設する。ここで構築されるインバート31は、下水道管10の上流側の開口部から、新設管20の開口部にかけて、曲面状に形成された壁面33を有しており、下水を新設管20に向けて誘導する。ここで、下水道管10から新設管20に繋がる接続流路30の側面および底面を構成するインバート31が完成する。
(仮設管撤去工程)
そして、図14および図15に示すように、仮設バイパス管50の上流側本管55aおよび分岐管56を撤去するとともに、仮設接続管60を撤去する。その後、下水道管10の上流側の配管プラグ51を撤去して回収する。これによって、下水は、インバート31によって形成された接続流路30を流れて、新設管20へと流される。
その後、使用しなくなった下流側の下水道管10を撤去して埋め戻しを行って、下水道管10の切替え工事が完了する。
以上説明したように、本実施形態に係る下水道管の切替え方法によれば、下水は、常に下水道管10の下側残部13、仮設バイパス管50の本管55または分岐管56を流れて、既設の下水道管10または新設管20の下流側に流れることとなるので、切替え工事中に下水が堰き止められて断水となることはない。
具体的には、仮設バイパス管50を分岐管56が上向きの状態で設置して、本管55の内部に流路を切り替えた後に、仮設バイパス管50を回転させて、分岐管56を新設管20側に接続するので、下水道管10の下側残部13が残っている状態で、仮設バイパス管を接続できる。つまり、下水の流路を仮設バイパス管50の内部に切り替える時点では、下側残部13が残っており、下水は下水道管10から外部に漏出することはなく下流側に流れるので、断水の必要はない。また、このとき、分岐管56は上向きであるので、開口部12から突出可能であり、下水道管10に干渉することはない。さらに、分岐管56を上方に突出させることで、本管55の径を大きく確保できる。これによって、施工中の流量低下を最小限に抑えることができる。
その後、下側残部13を撤去した後に、仮設バイパス管50を回転させて、分岐管56を新設管20側の仮設接続管60に対向させているので、その後の接続作業を容易に行える。また、このとき、仮設接続管60は、下水道管10から離れた位置に設置できるので、仮設接続管60と下水道管10が干渉することはない。これによって、下側残部13を撤去する前から仮設接続管60の設置を行えるので、工期短縮が図れる。
また、分岐管56の径と本管55の径が同等であるので、仮設バイパス管50を回転させて、分岐管56を開通させて本管55を閉塞した後であっても、仮設バイパス管50内の流量が減ることはなく、円滑に下水を流すことができる。
以上のように、本実施形態に係る下水道管の切替え方法によれば、全ての工程において、断水を行う必要がないので、下水流量が多い場合であっても、効率的に施工を行えるとともに、円滑に下水を流すことができ、流れに影響を与えることもない。さらに、下水道管10内は常に通水されているので、下水の堰き止めによる悪臭など増加も発生しないので、施工環境の悪化を防止できる。
また、仮設バイパス管50の管径は、従来のプラグ装置を用いた場合の迂回流路よりも太くすることができるので、従来比で多くの流量を確保することができる。さらに、仮設バイパス管50は、既設の下水道管10の下面近傍に接続されるので、上流側の下水道管10の下部に下水が堰き止められることがない。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜設計変更が可能である。たとえば、本実施形態では、地中に埋設された下水道管の切替え工事を例に挙げて説明したが、水路はこれに限定されるものではない。下水以外の水路であってもよい。水路の種類も暗渠であってもよいし、開渠であってもよい。
また、本実施形態では、分岐管56に分岐管バルブ58を設けて、新設管20と接続してから分岐バルブ58を開放するようにしているが、このような構成に限定されるものではない。たとえば、新設管20側が開渠になっており、分岐管を傾斜させるだけで新設管との接続が完了する場合などは、分岐管バルブを設けなくてもよい。
さらには、本実施形態では、本管55に本管バルブ57を設けて、本管55を閉塞した後に、下流側の下水道管10を閉塞して撤去しているが、下流側の下水道管を撤去せずにそのまま使用を継続する場合には、閉塞する必要がないので、本管バルブを設けなくてもよい。
また、本実施形態に係る仮設バイパス管50は、分岐管56が本管55に対して斜めに交差して突出しているが、これに限定するものではなく、分岐管56の本管55に対する角度は、新設管20の設置位置に応じて決定されればよく、直角であってもよいし、上流側から見て手前に折り返す角度であってもよい。但し、下水の流れの抵抗を考慮すると、本実施形態の形状が好ましい。
10 下水道管(既設水路)
11 天端部
12 開口部
13 下側残部
20 新設管(新設水路)
30 接続流路
31 インバート
45 外殻部
45a 底部
45b 壁部
45c 天井部
50 仮設バイパス管(バイパス管)
51 配管プラグ
52 (水流用の)孔
55 本管
56 分岐管
57 本管バルブ
58 分岐管バルブ
S 切替え位置

Claims (3)

  1. 既設水路の水流を新設水路に切り替える水路の切替え方法において、
    本管と本管から分岐する分岐管とを備えたバイパス管を、前記分岐管を上向きにした状態で前記既設水路内に設置して、前記既設水路内の水を前記本管内に迂回して流すようにするバイパス管設置工程と、
    前記バイパス管を前記本管の管軸回りに回転することで前記分岐管を前記新設水路側に傾倒させ、前記分岐管を前記新設水路に接続する分岐管接続工程と、
    を備えた
    ことを特徴とする水路の切替え方法。
  2. 前記既設水路が水道管にて形成されており、
    前記バイパス管設置工程の前に、前記水道管の天端部を撤去する工程をさらに備え、
    前記バイパス管設置工程では、前記バイパス管を、前記天端部を撤去して形成された開口部より前記水道管の内部に挿入する
    ことを特徴とする請求項1に記載の水路の切替え方法。
  3. 前記分岐管接続工程の後に、前記分岐管を開放する工程と、前記本管を閉塞する工程とをさらに備えた
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の水路の切替え方法。
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