JP2012102494A - 防草フェンス - Google Patents

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Abstract

【課題】路面側への蔓植物の進入を簡単に防止することが可能な防草フェンスを提供する。
【解決手段】路面1と非舗装面2の境界部に対して立設される防草面部10と、防草面部の上部から路面側とは反対側に向けて斜めに延出した反り返し部11と、から防草フェンス3を構成し、非舗装面側から路面側に雑草9等の草木が進入することを防草面部によって阻止すると共に、反り返し部によって蔓植物9′を非舗装面側に反り返すように誘導することにより当該蔓植物が前記路面側に進入することを防止するようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、舗装した路面とその路面から外れた側方の非舗装面との境界部に設置される防草フェンスに関し、特に、非舗装面側の雑草等が路面側へ進入することを効果的に防止することが可能であり、各種既設防護柵(ガードレール、転落防止柵等)の支柱に簡単に取り付けることも可能な防草フェンスに関する。
道路や歩道などの舗装路面の外側に非舗装面がある場合、非舗装面側で雑草等の草木が繁茂すると、これらの草木が路面側に進入してくることがある。路面と非舗装面との境界部分にガードレール等の防護柵が設けられていても、蔓性の植物等は防護柵の隙間から、或いは、当該防護柵の上部を乗り越えて路面側に進入してくる場合がある。路面側、特に歩道まで雑草等が張り出した場合、これらの雑草等が歩行の障害となり、点等や怪我の要因となる可能性もあった。このため、従来では、動力草刈機等を用いてこれらの雑草の刈り取り作業が行われていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−037427号公報
しかしながら、刈り取り作業後においても雑草は残った根から生長するので、上記の刈り取り作業を定期的に行わなければならない。このため、維持管理費が嵩むという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、路面側への蔓植物の進入を簡単に防止することが可能な防草フェンスを提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために提案されたもので、請求項1に記載のものは、路面とその外側の非舗装面との境界部に立設される防草面部と、
前記防草面部の上部から前記路面側とは反対側に向けて斜めに延出した反り返し部と、を備え、
前記非舗装面側から前記路面側に草木が進入することを前記防草面部によって阻止すると共に、前記反り返し部によって蔓植物を前記非舗装面側に反り返すように誘導することにより当該蔓植物が前記路面側に進入することを防止するようにしたことを特徴とする防草フェンスである。
請求項2に記載のものは、前記防草面部と前記反り返し部とを別体で構成し、
前記反り返し部は、前記防草面部と重なる基部を有し、
前記基部と前記防草面部との間に間隙を設けたことを特徴とする請求項1に記載の防草フェンスである。
請求項3に記載のものは、前記防草面部における少なくとも下縁部に、路面側からの雨水が通過可能な排水開口部を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の防草フェンスである。
請求項4に記載のものは、前記反り返し部の先端部は、先端に向かう程に前記路面の側方から下方に向けて彎曲させたことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の防草フェンスである。
請求項5に記載のものは、前記防草面部は、当該防草面部の一方の面側から反対面側を見通すことが可能な素材及び構造を有することを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載の防草フェンスである。
請求項1に係る発明によれば、以下のような優れた効果を奏する。
即ち、設路面と非舗装面の境界部に対して立設される防草面部と、防草面部の上部から路面側とは反対側に向けて斜めに延出した反り返し部と、から防草フェンスを構成し、非舗装面側から路面側に草木が進入することを防草面部によって阻止すると共に、反り返し部によって蔓植物を非舗装面側に反り返すように誘導するようにしたので、非舗装面側において繁茂した雑草等の草木が路面側に進入することが防草面部によって阻止され、また、特に蔦などの蔓植物に関しては、防草フェンスに沿って成長したとしても、反り返し部によって非舗装面側に向けて反り返すように誘導されるため、防草フェンスの上部を乗り越えて路面側に進入することが抑制される。その結果、雑草等の刈り取り作業を頻繁に行わなくても済み、維持管理費を削減することが可能となる。また、例えば、動力刈取機を用いて非舗装面側の雑草の刈り取りを行う場合においても、防草面部によって小石等が路面側に飛ばされることが抑制されるので、別途に保護ネット等を取り付けなくても安全性を確保することができる。
請求項2に係る発明によれば、防草面部と反り返し部とを別体で構成し、反り返し部は、防草面部と重なる基部を有し、基部と防草面部との間に間隙を設けたので、防草面部により路面側への進入が阻止された蔓植物がこの間隙を通って反り返し部に絡み易くなる。これにより、蔓植物をより効果的に非舗装面側に誘導することが可能となる。
請求項3に係る発明によれば、防草面部における少なくとも下縁部に、路面側からの雨水が通過可能な排水開口部を設けることにより、防草面部の近傍に雨水が溜まることが防止される。
請求項4に係る発明によれば、反り返し部の先端部は、先端に向かう程に路面の側方から下方に向けて彎曲させたので、反り返し部に絡まった蔓植物が反り返し部の先端まで伸びた場合において、当該蔓植物を自重により垂下させて非舗装面側に戻すことができる。これにより、蔓植物が路面側に進入することがより確実に防止される。
請求項5に係る発明によれば、防草面部が、当該防草面部の一方の面側から反対面側を見通すことが可能な素材及び構造を有するので、視覚的な圧迫感が抑制され、これにより、景観を損なうことが抑制される。
路面と非舗装面との境界部に沿って防草フェンスを新規に設置した状態を説明する右側面図である。 防草フェンスを設置した状態を説明する正面図である。 防草フェンスの右側面図である。 防草フェンスの正面図である。 防護柵と防草フェンスとの連結構造について説明する図である。 防草フェンスの変形例について説明する右側面図であり、既設防護柵に防草フェンスを取り付けた状態を示している。 第2の実施形態における防草フェンスの右側面図である。 第2の実施形態における防草フェンスの正面図である。 第2の実施形態における防草フェンスと防護柵との連結構造について説明する図である。 第2の実施形態における防草フェンスの変形例について説明する正面図である。 第2の実施形態の変形例における防草フェンスと防護柵との連結部分の拡大図である。 第3の実施形態における防草フェンスを設置した状態を説明する右側面図である。 他の実施形態における防草フェンスを説明する斜視図である。
以下、本発明を実施するための形態を、添付図面を参照して説明する。なお、以下に述べる実施の形態では、本発明の好適な具体例として種々の限定がされているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
図1は、車道又は歩道などの路面1と、その外側の非舗装面2との境界部に沿って新規に防護柵4を設置した上で当該防護柵4に本発明に係る防草フェンス3を取り付けた状態を説明する右側面図であり、図2は路面側から見た正面図である。また、図3は、防草フェンス3本体の側面図であり、図4は防草フェンス3本体の正面図である。本実施形態における防草フェンス3は、路面1と非舗装面2との境界部に既設のガードレールや境界ブロックなどが無い場合に、当該境界部に防護柵4を新たに設置した上で、当該防護柵4に、後述する固定ブラケット13を用いて着脱可能に取り付けられるようになっている。本実施形態における防護柵4としては、境界部に沿って所定の間隔で立設された複数本の支柱5と、支柱同士を連結するパイプ状のビーム6と、からなるガードパイプを例示している。
防護柵4の支柱5の下端部分5′は、現場打ち或いはプレキャストによってコンクリート製の基礎ブロック7に埋め込まれている。プレキャストの場合、施工時には、当該基礎ブロック7を土中に埋設することで、容易且つ迅速に支柱5を立設させることができる。そして、路面1においては、基礎ブロック7の手前まで舗装される。支柱同士を連結するビーム6は、設置面に対して略平行となる姿勢で、互いに上下方向の位置を異ならせて複数本(図3の例では上段、中段、及び、下段の合計3本)図示しない接続金具によって、支柱5の路面側に取り付けられている。
防草フェンス3は、非舗装面2側の雑草9が路面1側へ進入することを防止するための防草面部10と、非舗装面2側の雑草9のうち主に蔓植物9′の路面1側への進入を防止するための反り返し部11と、から概略構成されている。防草面部10は、多数の開口部(排水開口部)12を開設した矩形状の多孔板材であり、例えば、金属や剛性樹脂などから構成される。この防草面部10の縦方向の寸法は、支柱5の地表面から上端までの寸法よりも短く、また、防草面部10の横方向の寸法は、隣り合う支柱5同士の間隔よりも少し短い。開口部12は、風や雨を通すための開口であり、特に、下縁部に開口するものは、路面側の雨水を通過させて非舗装面側に排出するための開口である。本実施形態においては、縦長なスリット状の開口部12を、後述する反り返し部11の縦パイプ15と正面視で重なる部分を避けて防草面部10の全面に設けてある。この開口部12に関し、少なくとも防草面部10の下端部分、つまり、設置面側の下縁部に開設されていればよい。また、この開口部12の形状に関しては、例示したスリット状のものには限定されず、例えば、円形等種々の態様を採用することができる。このように、防草面部10に開口部12を設けることにより、防草面部10の近傍に雨水が溜まることが防止される。また、開口部12を防草面部10の全面に設け、当該防草面部10の一方の面側から反対面側を見通すことが可能とすることで、視覚的な圧迫感が抑制され、これにより、景観を損なうことが抑制される。
本実施形態における反り返し部11は、複数の縦パイプ15と複数の横パイプ16とを格子状に交差する状態で組み合わせて構成してある。縦パイプ15は、地表に対して略垂直な姿勢で立設される基部15aと、当該基部15aの上端に連続する誘導部15bとから成る。基部15aの上端(誘導部15bとの境界)から下端までの高さは、防草面部10の縦方向の寸法と同程度に揃えている。誘導部15bは、図1及び図3に示すように側方視において、基部15aに対して防草面部10とは反対側に向けて上り傾斜する状態で延出して片持ちアーチ状となっている。また、誘導部15bの先端部は、先端に向かう程に下方(設置状態における非舗装面2)に彎曲している。なお、本実施形態においては、誘導部15bの先端部のみを彎曲させる構成を例示したが、これに限らず、誘導部15b全体を緩やかに彎曲させても良い。
横パイプ16は、支柱5の配置間隔に応じた全長の金属製のパイプ材であり、複数の縦パイプ15同士を一定の間隔を空けて連結している。本実施形態において、縦パイプ15に対して上下方向に一定の間隔開けて配置される複数の横パイプ16のうち下2本の横パイプ16a及び16bは、縦パイプ15における基部15aの防草面部10側の面に溶接により接合している。また、残りの横パイプ16は、誘導部15bの防草面部10とは反対側に溶接により接合してある。さらに、下2本の横パイプ16a及び16bを防草面部10の非舗装面側となる背面に溶接することで、当該防草面部10と反り返し部11とを一体的に接合している。より具体的には、下2本の横パイプのうち、下側の横パイプ16aは、防草面部10の縦方向中央部からやや下側の位置で防草面部10に接合している。また、上側の横パイプ16bは、防草面部10の上辺に沿って当該防草面部10と接合している。ここで、これらの横パイプ16a,16bは、防草面部10と縦パイプ15の基部15aとの間に挟まれた状態で両者に接合されているので、防草面部10と縦パイプ15の基部15aとの間には、図3に示すように、横パイプ16の直径に応じた間隙Gが生じる。この間隙Gは、後述するように蔓植物9′の絡み代として機能する。また、横パイプ16a,16bの両端部は、下方に向けて略直角に屈曲してある。この屈曲部分から先の部分は、防護柵4に取り付けるための連結部17として機能する。本実施形態においては、図2及び図4に示すように、1つの防草フェンス3に対して、左右の辺縁部に2箇所ずつ、合計4箇所に連結部17が形成されている。そして、この連結部17の先端部分には雄ネジが切られている(図5(c)参照。)。
図5は、防護柵4と防草フェンス3との連結構造について説明する図であり、(a)は防護柵4の支柱5に固定ブラケット13を取り付けた状態の拡大斜視図、(b)は固定ブラケット13の斜視図、(c)は防護柵4と防草フェンス3の連結部分の拡大図である。本実施形態における固定ブラケット13は、支柱5に取り付けるための支柱固定部5aと、防草フェンス3の連結部17が挿入されるフェンス固定部5bとから成り、金属製の板材から作製されている。支柱固定部5aは、支柱5の断面形状に倣った断面C字形の円筒状を呈している。この支柱固定部5aの開放端部から側方に向けて、互いに間隔を空けた状態で一対のクランプ片20a,20bを平行に延出している。これらのクランプ片20a,20b同士の間隔は、取り付け作業時に作業者が手指で広げることが可能な程度の大きさに設定してある。そして、各クランプ片20a,20bの略中心部には、締結ボルト21の軸部を挿通可能な貫通穴(図示せず)を1つずつそれぞれ開設している。
フェンス固定部5bは、断面長円形の円筒状を呈している。このフェンス固定部5bの開口部の内径に関し、長径は少なくとも防草フェンス3における横パイプ16の連結部17の外径の2倍以上に設定する一方、短径は横パイプ16の外径に揃えてある。また、フェンス固定部5bの上下方向(支柱5に固定ブラケット13を取り付けた状態における支柱5に沿った方向)の寸法は、連結部17の全長よりも短く設定している。これにより、フェンス固定部5bには、図5(c)に示すように、支柱5の両側にそれぞれ配置される各防草フェンス3の隣り合う連結部17を上部開口側から合計2本挿入することができ、また、当該連結部17を根元まで挿入した状態では、フェンス固定部5bの下部開口側から雄ネジが切られた先端部が下方に突出するようになっている。
防護柵4に防草フェンス3を取り付けるには、まず、防草フェンス3の横幅に応じた間隔で立設された各支柱5に対し、支柱固定部5aのクランプ片20a,20bの間隔を広げて、当該開口部分から嵌め込んで固定ブラケット13を仮止する(図5(a))。本実施形態において、1本の支柱5に対し、上下方向中央部から少し上側に寄った位置と、中央部よりも下側に寄った位置の合計2箇所に、フェンス固定部5b側が非舗装面2側となる姿勢で固定ブラケット13を仮止する。即ち、防草フェンス3を1つ取り付けるには、隣り合う2本の支柱5に対してそれぞれ2つずつ合計4箇所に固定ブラケット13を仮止することになる。この仮止では、固定ブラケット13におけるクランプ片20の一方の貫通穴から締結ボルト21の軸部を挿通して当該軸部の先端部を他方のクランプ片20の貫通穴から突出させ、この突出部分にナット22を螺合させて、完全固定されない程度に締め込んでおいても良い。
支柱5に固定ブラケット13を仮止したならば、当該固定ブラケット13のフェンス固定部5bの上部開口から防草フェンス3の連結部17を挿入して、フェンス固定部5bの下部開口側から当該連結部17の先端部を下方に突出させる。上述したように、この先端部には雄ネジが切られているので、ナット23を螺合して締め込むことで、連結部17をフェンス固定部5bに固定することができる(図5(c))。このようにして、防護柵4の非舗装面2側に防草フェンス3を仮止する。この仮止状態では、支柱5に対して固定ブラケット13をある程度上下に移動させることができるので、防護柵4に対する防草フェンス3の取り付け位置や姿勢を微調整することができる。防草フェンス3の取り付け位置が決定したならば、締結ボルト21とナット22を締め込むことで、クランプ片20a,20b同士が近接しつつ支柱固定部5aが縮径して支柱5の外周面に挟着する。これにより、図1および図2に示すように、防護柵4に防草フェンス3が固定される。
本発明に係る防草フェンス3を路面1と非舗装面2との境界部に沿って設置することで、図1に示すように、非舗装面2側で繁茂した雑草9等の草木が路面1側に進入することが防草面部10によって阻止される。また、特に蔦などの蔓植物9′に関しては、防草フェンス3に沿って成長したとしても、反り返し部11によって非舗装面2側に向けて反り返して戻すように誘導されるため、防草フェンス3の上部を乗り越えて路面1側に進入することが抑制される。これにより、非舗装面2側の草木が路面1側に進入することがより確実に防止される。その結果、雑草の刈り取り作業を頻繁に行わなくても済み、維持管理費を削減することが可能となる。
また、本実施形態においては、反り返し部11の先端部を、先端に向かう程に非舗装面側に向けて彎曲させたので、反り返し部11に絡まった蔓植物9′が反り返し部11の先端まで伸びた場合において、当該蔓植物9′を自重により垂下させて非舗装面側に戻すことができる。これにより、蔓植物9′が路面側に進入することがより確実に防止される。
さらに、動力刈取機を用いて非舗装面側の雑草の刈り取りを行う場合においても、防草面部10によって小石等が路面1側に飛ばされることが抑制されるので、別途に保護ネット等を作業時に取り付けなくても安全性を確保することができる。
また、本実施形態において、防草面部10と反り返し部11の基部15aとの間に間隙Gを設けているので、防草面部10により路面1側への進入が阻止された蔓植物9′が間隙Gを通って反り返し部11の縦パイプ15に絡み易くなる。これにより、蔓植物9′をより効果的に誘導することが可能となる。
そして、各種防護柵の支柱の形状に応じた固定ブラケット13を用意するだけで、防草フェンス3に加工等を施すことなく取り付けることができるので、汎用性を確保することができる。したがって、上記実施形態では、防護柵4を新設して当該防護柵4に防草フェンス3を取り付ける構成を例示したが、これには限られない。例えば、図6に示す変形例のように、前記した支柱5に替えて、既存のガードレールやガードパイプなどの防護柵4′の支柱に対し、専用の固定ブラケット13′を用いて防草フェンス3を簡単且つ迅速に取り付けることができる。
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて種々の変形が可能である。
図7および図8は、本発明の第2の実施形態における防草フェンス3′の構成について説明する図であり、図7は防草フェンス3′の右側面図、図8は防草フェンス3′の正面図である。本実施形態における防草フェンス3′は、防草面部10′として防草ネット26を用いた点が上記第1の実施形態で例示した防草フェンス3と異なっている。なお、反り返し部11については、上記第1の実施形態と同様であるため、その詳細な説明については省略する。
本実施形態における防草面部10′は、合成樹脂繊維や金属繊維をメッシュ状に編み込んで作製した防草ネット26と、この防草ネット26の左右両縁部を挟持するネット押さえ板27と、防草ネット26の下縁部を補強する下部フレーム32と、から構成されている。本実施形態においては、この防草ネット26の網目が、風や雨水を通過可能な排水開口部として機能する。この防草ネット26を防草面部10′に使用することで、視覚的な圧迫感がより抑制される。
下部フレーム32は、防草ネット26の横方向の寸法と同程度の長さの帯状の板材である。本実施形態における下部フレーム32は、例えば、金属製の板材を帯幅方向の中央から折り返して二重にし、防草ネット26の下縁部を挟み付けている。このように防草ネット26の下縁部を下部フレーム32によって補強することにより、非舗装面2側で繁茂した雑草に押圧されたり、風に煽られたりすること等によって防草ネット26が撓むことが抑制される。これにより、当該防草ネット26の下縁部と地面との間に、雑草が通過可能な隙間が生じることが防止される。
ネット押さえ板27は、防草ネット26の上下方向の寸法よりも長尺な金属製の板材であり、防草ネット26の前面(路面側)に取り付けられる前側押さえ板27aと、防草ネット26の背面(非舗装面側)に取り付けられる後側押さえ板27bとから対になっている。各ネット押さえ板27には、ボルト28が挿通される挿通穴(図示せず)が、高さ方向に位置を異ならせて合計3箇所開設されている。防草ネット26の左右の両縁部にも、各ネット押さえ板27の挿通穴に対応させて貫通穴がそれぞれ3箇所ずつ合計6箇所開設されている。そして、各ネット押さえ板27a,27bを防草ネット26の左右両縁部に対し前後から挟み付け、ボルト28およびナット29によって各ネット押さえ板27a,27bが防草ネット26にそれぞれ固定される。また、前側押さえ板27a又は後側押さえ板27bの何れか一方には、後述する接続ボルト部35が挿通される取付穴31が開設された固定片部30が側方に向けて延設されている。本実施形態においては、前側押さえ板27aに対して上下に位置を異ならせて合計2箇所に固定片部30が形成されている。したがって、図8に示すように、防草面部10′には合計4つの固定片部30が設けられている。
図9は、本実施形態における防草フェンス3′と防護柵4の支柱5との連結構造について説明する図であり、(a)は防護柵4の支柱5に固定ブラケット13″を取り付けた状態の拡大斜視図、(b)は固定ブラケット13″の斜視図、(c)は防護柵4と防草フェンス3′の連結部分の拡大図である。本実施形態における固定ブラケット13″は、フェンス固定部5b′の構成が、上記第1の実施形態におけるフェンス固定部5bと異なっている。なお、支柱固定部5aの構成は、上記第1の実施形態と同様であるため、その説明は省略する。
本実施形態におけるフェンス固定部5b′は、矩形の取付プレート34と、当該取付プレート34の支柱固定部5a側とは反対側の取付面から突出した左右一対の接続ボルト部35とから構成される。取付プレート34は、支柱固定部5aにおいて開放端部とは反対側の位置に溶接によって接合されている。この取付プレート34の縦方向の寸法は、支柱固定部5aの縦方向の寸法に揃えられる一方、取付プレート34の横方向の寸法は、支柱固定部5aの直径よりも少し長く設定されている。この固定ブラケット13″の防護柵4の支柱5に対する取り付け方は、上記の第1の実施形態と同様であり、フェンス固定部5b′側が非舗装面2側となる姿勢で支柱5に仮止する。本実施形態においては、1本の支柱5に対してそれぞれ2つずつ高さ方向の位置を異ならせて固定ブラケット13″を取り付ける。この際、上下の固定ブラケット13″の接続ボルト部35の間隔を、ネット押さえ板27の上下の取付穴31の間隔に揃える。そして、ネット押さえ板27の上下の取付穴31に、支柱5に仮止した上下の固定ブラケット13″の接続ボルト部35をそれぞれ通し、図9(c)に示すように、取付穴31から突出した接続ボルト部35の先端部にナット36を螺合させて締め込み固定する。これにより、防護柵4の支柱5に防草フェンス3′が固定される。
図10は、第2の実施形態の変形例を説明する防草面部10″の正面図である。また、図11は、当該変形例における防草フェンス3′と防護柵4との連結部分の拡大図である。この変形例では、防草ネット26の上下の縁部にそれぞれ補強帯39a,39bを設けている。この補強帯39a,39bは、例えば、布製或いは合成樹脂製の帯材であり、上記の下部フレーム32と同様に、帯幅方向の中央から折り返して二重にし、防草ネット26の上下の縁部をそれぞれ挟み付けた状態で縫製している。なお、補強帯39a,39bを筒状にし、当該筒内に金属製のパイプ等を通してさらに補強するようにしても良い。
当該変形例におけるネット押さえ板27′は、上記のネット押さえ板27よりも幅広に形成してあり、貫通穴形成部分から外側に外れた領域における上下2箇所に、縦に長い長穴40を開設している。この長穴40は、固定ブラケット13″の接続ボルト部35が挿通される貫通穴である。当該変形例の構成を採用することにより、支柱5に取り付けられた固定ブラケット13″の接続ボルト部35を長穴40に挿通してボルト36によって固定する際、この長穴40の長径の範囲内で、防草フェンス3′を支柱5に対して上下に移動させることができるので、取り付け位置を容易に調整することができる。
図12は、本発明の第3の実施形態の構成について説明する図であり、(a)は本実施形態における防草フェンス3″を路肩に設置した状態を示す側面図、(b)は本実施形態における防草フェンス3″を法面の途中に設置した状態を示す側面図である。上記の第1の実施形態および第2の実施形態では、防護柵4に対して防草フェンス3を取り付ける構成を例示したが、本実施形態の防草フェンス3″は、設置箇所に対して防護柵4を要とすることなく自立するように構成している点で、上記各実施形態と異なっている。具体的には、縦パイプ15の基部15aの下端部を延長して、当該延長部分をアンカー部15a′としている。そして、このアンカー部15a′を設置箇所の土中に埋設することで、防草フェンス3″を自立させている。本実施形態の防草フェンス3″においても上記各実施形態の構成と同様の作用効果を奏することができるのに加え、防護柵に取り付ける構成と比較して設置箇所の自由度が向上する。
なお、上記各実施形態では、別体の防草面部と反り返し部とを組み合わせて構成した防草フェンスを例示したが、これには限られず、例えば、図13に示す防草フェンス42のように、防草面部と反り返し部とが一体のものを採用することもできる。例示した防草フェンス42は、金属パイプ等のフレーム材43を組み合わせることによって防草面部42aと反り返し部42bの外形の一部を区画形成し、フレーム材43で囲まれた部分に防草ネット44を張設して構成されている。なお、この防草フェンス42は、上記第3の実施形態の防草フェンス3″と同様に、設置箇所に対して防護柵を要とすることなく自立するタイプのものを例示している。
また、防草面部に関し、上記各実施形態で例示したものには限られず、例えば、エキスパンドメタルやその他の多孔状或いは網目状の面材を採用することができる。なお、防草面部は、当該防草面部の一方の面側から反対面側を見通すことが可能な素材及び構造を有することが望ましい。
また、防護柵に防草フェンスを取り付ける固定ブラケット等の取付構造に関しても、上記各実施形態で例示したものには限られず、周知の種々の取付構造を採用することができる。
1…路面,2…非舗装面,3…防草フェンス,4…防護柵,5…支柱,9…雑草,9′…蔓植物,10…防草面部,11…反り返し部,12…開口部,13…固定ブラケット,15…縦パイプ,16…横パイプ,17…連結部

Claims (5)

  1. 路面とその外側の非舗装面との境界部に立設される防草面部と、
    前記防草面部の上部から前記路面側とは反対側に向けて斜めに延出した反り返し部と、を備え、
    前記非舗装面側から前記路面側に草木が進入することを前記防草面部によって阻止すると共に、前記反り返し部によって蔓植物を前記非舗装面側に反り返すように誘導することにより当該蔓植物が前記路面側に進入することを防止するようにしたことを特徴とする防草フェンス。
  2. 前記防草面部と前記反り返し部とを別体で構成し、
    前記反り返し部は、前記防草面部と重なる基部を有し、
    前記基部と前記防草面部との間に間隙を設けたことを特徴とする請求項1に記載の防草フェンス。
  3. 前記防草面部における少なくとも下縁部に、路面側からの雨水が通過可能な排水開口部を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の防草フェンス。
  4. 前記反り返し部の先端部は、先端に向かう程に前記路面の側方から下方に向けて彎曲させたことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の防草フェンス。
  5. 前記防草面部は、当該防草面部の一方の面側から反対面側を見通すことが可能な素材及び構造を有することを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載の防草フェンス。
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