JP2012098432A - 画像形成装置 - Google Patents
画像形成装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2012098432A JP2012098432A JP2010244993A JP2010244993A JP2012098432A JP 2012098432 A JP2012098432 A JP 2012098432A JP 2010244993 A JP2010244993 A JP 2010244993A JP 2010244993 A JP2010244993 A JP 2010244993A JP 2012098432 A JP2012098432 A JP 2012098432A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- toner
- image
- transfer
- bias
- transferred
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
- Control Or Security For Electrophotography (AREA)
- Color Electrophotography (AREA)
Abstract
【解決手段】交流バイアスに直流バイアスを重畳した転写バイアスにより、像担持体から記録材Pに静電トナーによる画像を転写する転写装置33,35を具備した画像形成装置において、前記記録材Pが表面に凹凸が形成された凹凸記録材である場合に、画像の転写に先立ち、前記記録材Pの凹凸面に対して前記重畳バイアスによるトナーの転写を行うことにより、凹凸面を対象とした下地転写により平滑化し、その平滑面に対して表面に任意の画像を転写することができるので、凹部となる溝を埋めて、該表面に任意の画像を転写することを特徴としている。
【選択図】図17
Description
可視像処理されたトナー像は転写材に転写された後、定着装置による加熱・加圧によってトナーが融解・浸透することで定着されて複写画像とされる。
これら多用な表現を有する印刷物として用いられる記録用紙は、高級感を出すため、エンボス加工等により表面に凹凸が存在している。
特許文献1には、記録用紙へのトナー像の転写の直前に、記録用紙を加熱して、かつトナーと反対極性に帯電させることにより、転写時の転写電界を強くさせることで、凹部にトナーを転写させるようにした方法が開示されている。
しかし、この方法では、凹凸視の大きな凹凸部分において十分な転写性を得ることができない結果が実験などにより確認されている。
特許文献2には、転写バイアスとして直流電圧に交流電圧を重畳したものを用い、また転写前に記録用紙の表面を凹凸に応じてトナーの極性と逆極性に帯電させることで凹部にトナーを転写させるよう制御を行う方法が開示されている。
特許文献3には、転写バイアスとして直流電圧に交流電圧を重畳したものを用い、交流電圧のピーク間電圧が、直流電圧の2倍以下になるように交流電圧を重畳することを特徴とする方法が開示されている。
特許文献4には、中間転写体に表面にフッ素樹脂を用い、転写バイアスとして直流電圧に交流電圧を重畳したものを用い、交流電圧のピーク間電圧が、直流電圧の2.05倍以上になるように交流電圧を重畳することを特徴とする方法が開示されている。
特許文献5には、転写バイアスとして直流電圧に交流電圧を重畳したものを用い、交流電圧の周波数が4kHz以下でニップ中での周期回数が20回以上となるように交流電圧を重畳することを特徴とする方法が開示されている。
(1)交流バイアスに直流バイアスを重畳した転写バイアスにより、像担持体から記録材に静電トナーによる画像を転写する転写装置を具備した画像形成装置において、
前記記録材が表面に凹凸が形成された凹凸記録材である場合に、画像の転写に先立ち、前記記録材の凹凸面に対して前記重畳バイアスによるトナーの転写を行い、該表面に任意の画像を転写することを特徴とする画像形成装置。
図1は、本発明の第1実施例による画像形成装置の構成を説明するための模式図であり、本発明の特徴は、記録材が表面に凹凸が形成された凹凸記録材である場合に、画像の転写に先立ち、前記記録材の凹凸面に対して前記重畳バイアスによるトナーの転写を行い、該表面に任意の画像を転写することにある。
以下、この特徴と備えた実施例について、作用と共にその構成を説明すると次の通りである。
図1において、第1実施例によるプリンタは、イエロー(Y),マゼンダ(M),シアン(C),ブラック(K)の4色に加え第5色目として無色透明のクリア(CL)の各色を出力するためのユニットを有している。なお、以下の説明においてはブラック画像の可視像処理に用いられるトナーをKトナーと表現する。
しかし、5色目にホワイトやクリアのように下地色として適当な色を配置しておくことにより、下地を目立たせない効果が得られる。
5つの画像形成ユニット1CL,Y,M,C,Kは、画像形成物質として、互いに異なる色のトナーを用いるが、それ以外は同様の構成になっており、寿命到達時に交換される。
図2において画像形成ユニット1Kは、潜像担持体たるドラム状の感光体2K、ドラムクリーニング装置3K、除電装置(不図示)、帯電装置6K、現像装置8K等を備えている。これらの装置が共通の保持体に保持されてプリンタ本体に対して一体的に脱着することで、それらを同時に交換できるようになっている。
本実施例では、トナーの正規帯電極性と同じマイナス極性に一様帯電させるようになっている。帯電バイアスとしては、直流電圧に交流電圧を重畳したものが採用されている。
このK用の静電潜像は、図示しないKトナーを用いる現像装置8Kによって現像されてKトナー像になる。Kトナーにより可視像処理されたトナー像は、後述する中間転写ベルト31を用いた1次転写工程および2次転写工程に用いられる2次転写ニップ形成ローラ33を用いた2次転写工程を経て記録材P上に転写される。
ドラムクリーニング装置3Kには、回転駆動されるクリーニングブラシローラ4K、片持ち支持された状態で自由端を感光体2Kに当接させるクリーニングブレード5Kなどが設けられている。
この構成において、回転するクリーニングブラシローラ4Kで転写残トナーを感光体2K表面から掻き取ったり、クリーニングブレードで転写残トナーを感光体2K表面から掻き落としたりする。なお、クリーニングブレードについては、その片持ち支持端側を自由端側よりもドラム回転方向下流側に向けるカウンタ方向で感光体2Kに当接させている。
各スクリュウ部材は、それぞれ、軸線方向の両端部がそれぞれ軸受けによって回転自在に支持される回転軸部材と、これの周面に螺旋状に突設された螺旋羽根とを具備している。
第1スクリュウ部材10Kは、螺旋羽根内に保持している図示しないK現像剤を、回転駆動に伴って回転方向に撹拌しながら、図中の紙面に直交する方向の奥側から手前側に向けて搬送する。
第1スクリュウ部材10Kと、後述する現像ロール9Kとは互いに向かい合う姿勢で平行配設されているため、このときのK現像剤の搬送方向は、現像ロール9Kの回転軸線方向に沿った方向でもある。そして、第1スクリュウ部材10Kは、現像ロール9Kの表面に対してK現像剤をその軸線方向に沿って供給することができる。
第2搬送室内において、ケーシングの下壁には図示しないトナー濃度センサが設けられており、第2搬送室内のK現像剤のKトナー濃度を検知する。Kトナー濃度センサとしては、透磁率センサからなるものが用いられている。
Kトナーと磁性キャリアとを含有するK現像剤の透磁率は、Kトナー濃度と相関関係があるため、透磁率センサは、Kトナー濃度を検知していることになる。
光書込ユニット80は、パーソナルコンピュータ等の外部機器から送られてくる画像情報に基づいてレーザーダイオードから発したレーザー光により、感光体2CL,Y,M,C,Kを光走査する。
このような光走査により、感光体2CL,Y,M,C,K上にCL,Y,M,C,K用の静電潜像が形成される。具体的には、感光体の一様帯電した表面の全域のうち、レーザー光が照射された箇所は、電位を減衰せしめる。これにより、レーザー照射箇所の電位が、それ以外の箇所(地肌部)の電位よりも小さい静電潜像となる。なお、光書込ユニット80は、光源から発したレーザー光Lを、図示しないポリゴンモータによって回転駆動したポリゴンミラーで主走査方向に偏光せしめながら、複数の光学レンズやミラーを介して感光体に照射するものである。LEDアレイの複数のLEDから発したLED光によって光書込を行うものを採用してもよい。
転写ユニット30には、画像形成ユニットの感光体に担持されたトナー像を順次転写される像担持体たる中間転写ベルト31の他に、駆動ローラ32、2次転写裏面ローラ33、ローラ34、5つの1次転写ローラ35CL,Y,M,C,K、2次転写位置に配置されているニップ形成ローラ36、ベルトクリーニング装置37、電位センサ38などが備えられている。
すなわち、厚みが20(μm)〜200(μm)、好ましくは60(μm)程度に設定されている。また、体積抵抗率は1e6(Ωcm)〜1e12(Ωcm)、好ましくは約1e9(Ωcm)程度が選択されている(三菱化学製ハイレスタ−UP MCP HT45にて、印加電圧100Vの条件で測定)。また、材料は、カーボン分散ポリイミド樹脂からなる。
すなわち、外形は16(mm)である。また、心金の径は10(mm)である。また、接地された外径30(mm)の金属ローラを10(N)の力でスポンジ層に押し当てた状態で、1次転写ローラ心金に1000(V)の電圧を印加したときに流れる電流Iから、オームの法則(R=V/I)に基づいて算出したスポンジ層の抵抗Rは、約3E7Ωである。
このような1次転写ローラ35CL,Y,M,C,Kに対して、1次転写バイアスを定電流制御で印加する。なお、1次転写ローラ35CL,Y,M,C,Kに代えて、転写チャージャーや転写ブラシなどを採用してもよい。
給紙カセット100は、紙束の一番上の記録材Pに給紙ローラ100aを当接させており、これを所定のタイミングで回転駆動させることで、その記録材Pを給紙路に向けて送り出す。
給紙路の末端付近には、レジストローラ対101が配設されている。
レジストローラ対101は、給紙カセット100から送り出された記録材Pをローラ間に挟み込むとすぐに両ローラの回転を停止させる。そして、挟み込んだ記録材Pを2次転写ニップ内で中間転写ベルト31上のCLトナー像に同期させ得るタイミングで回転駆動を再開して、記録材Pを2次転写ニップに向けて送り出す。
このようにしてCLトナー像を転写された記録材Pは、2次転写ニップを通過すると、ニップ形成ローラ36や中間転写ベルト31から曲率分離する。これにより、CL画像を記録材Pに転写することで凹凸面を有した記録材Pが用いられる場合にはその表面が平滑化されていることになる。
すなわち、外径は約24(mm)である。また、芯金の径は約16(mm)である。芯金の表面には、導電性のNBR系ゴム層が被覆されており、その抵抗Rは1e6(Ω)〜1e12(Ω)、好ましくは約4E7(Ω)である。抵抗Rは、1次転写ローラと同様の方法によって測定された値である。
すなわち、外径は約24(mm)である。また、芯金の径は約14(mm)である。芯金の表面には、導電性のNBR系ゴム層が被覆されており、その抵抗Rは1E6Ω以下である。抵抗Rは、1次転写ローラと同様の方法によって測定された値である。
2次転写バイアス電源39の出力端子は、2次転写裏面ローラ33の芯金に接続されており、2次転写裏面ローラ33の芯金の電位は、2次転写バイアス電源39からの出力電圧値とほぼ同じ値になる。また、ニップ形成ローラ36については、その芯金を接地(アース接続)している。
中間転写ベルト31のループ内側に配設されたクリーニングバックアップローラ34は、ベルトクリーニング装置37によるベルトのクリーニングをループ内側からバックアップする。
定着装置90は、ハロゲンランプ等の発熱源を内包する定着ローラ91と、これに所定の圧力で当接しながら回転する加圧ローラ92とによって定着ニップを形成している。定着装置90内に送り込まれた記録材Pは、その未定着トナー像担持面を定着ローラ91に密着させる姿勢で、定着ニップに挟まれる。そして、加熱や加圧の影響によってトナー像中のトナーが軟化さしめられて、CLトナー像が定着される。
同図において、2次転写バイアスは、上述したように、2次転写裏面ローラの芯金に印加される。電圧出力手段たる2次転写バイアス電源39は、転写バイアスを印加する転写バイアス印加手段として機能している。また、上述したように、2次転写裏面ローラの芯金に2次転写バイスが印加されると、第1部材たる2次転写裏面ローラの芯金と、第2部材たるニップ形成ローラの芯金との間に、電位差が発生する。これにより、2次転写バイアス電源39は、電位差発生手段としても機能している。
通常、かかる電位差の時間平均値は、実施例に示したように、トナーとしてマイナス極性のものを用いる構成では、その極性がマイナスになった場合に、ニップ形成ローラの電位を2次転写裏面ローラの電位よりもトナーの帯電極性とは逆極性側(本例ではプラス側)に大きくすることになる。よって、トナーを2次転写裏面ローラ側からニップ形成ローラ側に静電移動させることになる。
記録材Pの凹部にだけトナーを転写させる場合、本実施例では2次転写裏面ローラ33に印加する電圧の直流成分をプラス極性にし、凹部凸部ともに転写させる場合は2次転写裏面ローラに印加する電圧の直流成分をマイナス極性とする。
図3において、オフセット電圧Voffは、2次転写バイアスの直流成分の値である。また、ピークツウピーク電圧Vppは、2次転写バイアスの交流成分のピークツウピーク電圧である。
そして、両芯金の電位差は、オフセット電圧Voffと同じ値の直流成分(Eoff)と、ピークツウピーク電圧Vppと同じ値の交流成分(Epp)とから構成される。
図3においては、オフセット電圧Voffとして、マイナス極性を印加したものを示している。
一方、2次転写バイアスの極性がトナーとは逆のプラス極性になっているときには、2次転写ニップ内において、マイナス極性のトナーをニップ形成ローラ36側から2次転写裏面ローラ33側に向けて静電的に引き寄せる。これにより、記録紙Pに転移させたトナーを中間転写ベルト31側に再び引き寄せる。但し、2次転写バイアスの時間平均値(本例ではオフセット電圧Voffと同じ値)がマイナスの場合は、相対的には、トナーは2次転写裏面ローラ33側からニップ形成ローラ36側に静電的に押し出される。
2次転写バイアス電源39は交流電圧に直流電圧を重畳した電圧を印加することができる。この重畳電圧を2次転写裏面ローラ33に印加することで、表面に凹凸がある記録材に対してもCLトナーを良好に転写させることができる。
初めに、形成したい任意の画像の下地として記録材にCLトナーベタ画像を転写させる。このとき、記録材表面の凹凸に対して、凹部にも凸部にも転写させる場合と、凹部のみに転写させる場合がある。凹部にも凸部にも転写させる場合、2次転写バイアス電源39は2次転写裏面ローラ33の芯金と、2次転写ローラ36の芯金との電位差として、次のようなものを発生させる転写バイアスを出力することが好ましい。
凹部のみに転写させる場合は、トナーを転写させる極性と逆極性のピーク値Vrの絶対値が、前記電位差の時間平均Voffの絶対値よりも大きな値となる「|Vr|>|Voff|」という関係を具備し、且つオフセット電圧Voffを通常トナーを転写させる極性と逆極性にすることが好ましい。
本来、クリアトナーなどの目立たない色のトナーで下地を形成することが好ましいが、ここでは転写性を確認するためにブルー画像を転写させた。
図4の画像はVpp=4.6(kV),Voff=−2.3(kV)で転写したため、Vr=0(kV)である。このとき、凸部はトナーが十分に転写しているが、凹部はほとんど転写していない。
図6の画像はVpp=6.2(kV),Voff=−1.5(kV)で転写したため、Vr=1.7(kV)である。このとき、凸部はトナーが十分に転写しており、凹部も十分に転写している。
図7の画像はVpp=7.0(kV),Voff=−1.1(kV)で転写したため、Vr=2.4(kV)である。このとき、凸部はトナーが十分に転写しており、凹部も十分に転写している。
図8の画像はVpp=9.6(kV),Voff=0.2(kV)で転写したため、Vr=5.0(kV)である。このとき、凸部はトナーがほとんど転写しておらず、凹部には十分に転写している。
図9には、上述した凹部を含む転写性に関する転写材断面の状態が模式的に示されている。
図10には、上述した凹部を含む転写性に関する転写材断面の状態が模式的に示されている。
図10のように凹部にも凸部にも十分にトナーが転写された転写材を定着させた場合の、転写材断面の状態が図11に示されている。
図12には、このような場合の転写性に関する転写材断面の状態が模式的に示されている。
図12のように凹部にのみ十分にトナーが転写された転写材を定着させた場合の、転写材断面の状態が図13に示されている。
また、下地色のトナー転写を行わずに、交流電圧と直流電圧を重畳した電圧を印加して転写を行う画像形成装置では、転写材凹部に細線や文字が転写した際にチリが発生するが、本発明の画像形成装置では同様の画像を形成しても前者に比べてチリの発生が少ない。
ここで、実験機として、imagioNeoC600改造機(株式会社リコー製)を用い、中間転写ベルト31の線速を283mm/secに設定し、記録材として、レザック66 175Kg、厚み228μm、凹み(凹凸量)104μmのものとした。
実験内容としては、次の条件を設定した。
実験1:下地トナーで凹部のみを埋めてから画像をDC転写
実験2:下地トナーで全面を埋めてから画像をDC転写
実験3:下地トナーで全面を埋めてから画像をAC転写
実験4:下地トナーの転写は行わずに画像をAC転写
実験5:下地トナーの転写は行わずに画像をDC転写
そして、凹部濃度ランクとして、1(悪)〜5(良)の段階付けとし、細線チリランクとして、1(悪)〜5(良)の段階付けを行う。
なお上記条件は、中間転写ベルト31への1次転写を行った画像を記録材に転写することを前提としたものであるが、感光体から記録材に直接転写する場合には、画像部電圧と印加電圧との差がVoffまたはVppとなる。
図14は、第2実施例によるプリンタを示す概略構成図である。
このプリンタは、下地色の画像形成ユニットのみ他色の画像形成ユニットとは別に設ける点が、第1実施例によるプリンタと異なっている。
下地色転写後に定着せずに次の転写を行う場合、下地色トナーの電荷が、他色トナーの転写に影響を与える場合がある。例えば、凹部に集中したCLトナーの電荷により、凹部の転写率が下がり、画像ムラになる場合がある。
この様な画像品質低下を防ぐために、下地色トナーの電荷量の絶対値は任意の画像を形成するためのトナーの電荷量の絶対値よりも小さくすることが効果的である。
図15は、第3実施例によるプリンタを示す概略構成図である。
このプリンタは、下地色の画像形成ユニットのみ他色の画像形成ユニットとは別に設け、かつ下地色定着用の定着装置を別に具備している点が、第1実施形態に係るプリンタと異なっている。
また、下地色の画像形成ユニット51は画像形成装置本体と着脱可能であり、画像形成ユニット51はオプションとして、画像形成装置本体に後から付け足すことも可能である。また、画像形成ユニット51は記録材の前処理装置として、独立して使用することも可能である。
図16は、第4実施例によるプリンタを示す概略構成図である。
このプリンタは、ニップ形成部材として、中間転写ベルトの代わりに、無端状の紙搬送ベルト121を各色の感光体2CL,Y,M,C,Bkに当接させている点が、第1実施形態に係るプリンタと異なっている。
この過程で、感光体2CL上のCLトナー像が、記録材Pの表面に転写される。その後、記録材Pは連続してY,M,C,Bk用の転写ニップに順次通過し、感光体2Y,M,C,K上のY,M,C,Kトナー像が、記録紙の表面に重ね合わせて転写されていくか、CLトナー転写後、Y,M,C,K用の転写ローラ25Y,M,C,Kを離間させCLトナーのみ転写された状態で定着装置90でCLトナーを一度定着された後、定着後のCLトナー像上面に他色画像を転写させる向きで搬送し、Y,M,C,Bk用の転写ニップを順次通過して、フルカラートナー像を得る。
なお、紙搬送ベルト121を感光体2CL,Y,M,C,Kに当接させる代わりに、転写ローラ25CL,Y,M,C,Kを感光体2CL,Y,M,C,Kに直接当接させて、CL,Y,M,C,K用の1次転写ニップを形成してもよい。
この場合、転写ローラ25CL,Y,M,C,Kをニップ形成部材として機能させることになる。フルカラートナー像を転写された記録材Pは定着装置90で定着された後、機外へと排出される。下地色で記録材P表面の凹部を埋めた後、定着を行わずにその上面に任意の画像の転写を行う場合、連続的に紙への転写が行えるため、プリントスピードが向上する。
また、転写ローラ25CLに電圧を印加する転写バイアス電源81CLは交流電圧に直流電圧を重畳させた電圧を印加することができる。ここでは、形成したい任意の画像の下地として記録材にCLトナーベタ画像を転写させる。
すなわち、感光体2CLの静電潜像と転写ローラ25CLの芯金の芯金間の電位差の時間変化を表す波形において、トナーを転写させる極性と逆極性のピーク値Vrの絶対値が、前記電位差の時間平均Voffの絶対値よりも大きな値となる「|Vr|>|Voff|」という関係を具備し、且つオフセット電圧Voffが通常トナーを転写させる方向の極性である。また、交流電圧として、交流成分の1周期のduty比(=プラス方向の電圧がかかる時間/1周期の時間×100)が50(%)である波形を印加した場合は、交流成分のピークツウピーク電圧Vpp(V)と、前記電位差の時間平均値であるオフセット電圧Voffとについて、「1/4×Vpp>|Voff|」という関係を具備し、且つオフセット電圧Voffが通常トナーを転写させる方向の極性である。
交流電圧として、交流成分の1周期のduty比が50(%)である波形を印加した場合は、交流成分のピークツウピーク電圧Vpp(V)と、前記電位差の時間平均値であるオフセット電圧Voffとについて、「1/4×Vpp>|Voff|」という関係を具備し、且つオフセット電圧Voffをトナーを転写させる極性と逆極性にすることが好ましい。
2 感光体
2CL 透明トナー用感光体
30 転写ユニット
31 中間転写ベルト
33 2次転写裏面ローラ
36 ニップ形成ローラ
39 2次転写バイアス電源
P 記録材
Claims (13)
- 交流バイアスに直流バイアスを重畳した転写バイアスにより、像担持体から記録材に静電トナーによる画像を転写する転写装置を具備した画像形成装置において、
前記記録材が表面に凹凸が形成された凹凸記録材である場合に、画像の転写に先立ち、前記記録材の凹凸面に対して前記重畳バイアスによるトナーの転写を行い、該表面に任意の画像を転写することを特徴とする画像形成装置。 - 前記像担持体がトナー像を一旦保持する中間転写体であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記記録材の凹凸面に対して重畳バイアスによるトナーの転写を行う時と該表面に任意の画像を転写する時は別々に設けられている転写装置により転写が行われることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記記録材の凹凸面に対して重畳バイアスによるトナーの転写を行う時のトナー帯電量の絶対値が、該表面に任意の画像を転写する時のトナー像の帯電量の絶対値よりも小さいことを特徴とする請求項1から請求項3のうちの一つに記載の画像形成装置。
- 前記記録材の凹凸面に対して重畳バイアスによるトナーの転写を行った後、一度記録材上のトナーを定着し、その後、該表面に任意の画像を転写することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
- 前記記録材の凹凸面に対して重畳バイアスによるトナーの転写を行う時と該表面に任意の画像を転写する時は別々に設けられている定着装置により定着が行われることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
- 前記記録材の凹凸面に対して重畳バイアスによるトナーの転写を行う転写装置が画像形成装置本体と着脱可能であることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
- 前記記録材の凹凸面に対して重畳バイアスによるトナーの転写を行う時のみ交流バイアスに直流バイアスを重畳した転写バイアスを用い、該表面に任意の画像を転写する時には直流バイアスのみの転写バイアスを用いることを特徴とする請求項1乃至請求項7のうちの一つに記載の画像形成装置。
- 前記記録材の凹凸面に対して重畳バイアスによるトナーの転写を行う時、下地専用の色のトナーを用いることを特徴とする請求項1乃至請求項8のうちの一つに記載の画像形成装置。
- 前記記録材の凹凸面に対して重畳バイアスによるトナーの転写を行う時、クリアトナー(無色透明トナー)を用いることを特徴とする請求項1乃至請求項9のうちの一つに記載の画像形成装置。
- 前記転写バイアスが、交流成分と直流成分とを重畳したものであって、重畳電圧波形の時間変化において、トナーを転写させる極性と逆極性のピーク値の絶対値が、前記直流成分の絶対値よりも大きな値であることを特徴とする請求項1乃至請求項10のうちの一つに記載の画像形成装置。
- 前記転写バイアスが、交流成分と直流成分とを重畳したものであって、重畳電圧波形の時間変化において、交流成分の1周期のduty比(=プラス方向の電圧がかかる時間/1周期の時間×100)が50(%)であり、前記交流成分のピークツウピーク電圧が、前記直流成分の電圧の絶対値の4倍よりも大きな値であることを特徴とする請求項1乃至請求項11のうちの一つに記載の画像形成装置。
- 前記転写バイアスが、交流成分と直流成分とを重畳したものであって、直流成分にトナーを転写させる極性と逆極性の電圧を印加することを特徴とする請求項1乃至請求項12のうちの一つに記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010244993A JP5659699B2 (ja) | 2010-11-01 | 2010-11-01 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010244993A JP5659699B2 (ja) | 2010-11-01 | 2010-11-01 | 画像形成装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012098432A true JP2012098432A (ja) | 2012-05-24 |
JP5659699B2 JP5659699B2 (ja) | 2015-01-28 |
Family
ID=46390413
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010244993A Active JP5659699B2 (ja) | 2010-11-01 | 2010-11-01 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5659699B2 (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014066767A (ja) * | 2012-09-24 | 2014-04-17 | Ricoh Co Ltd | クリーニングブレードおよび画像形成装置 |
JP2014081608A (ja) * | 2012-09-28 | 2014-05-08 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置及び画像形成方法 |
JP2014145950A (ja) * | 2013-01-30 | 2014-08-14 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置 |
JP2015114353A (ja) * | 2013-12-09 | 2015-06-22 | 株式会社リコー | 画像形成方法及び画像形成装置 |
CN108089419A (zh) * | 2016-11-21 | 2018-05-29 | 日本冲信息株式会社 | 图像形成装置 |
JP2018141858A (ja) * | 2017-02-27 | 2018-09-13 | 株式会社沖データ | 画像形成装置および画像形成方法 |
US11635724B2 (en) | 2020-09-10 | 2023-04-25 | Ricoh Company, Ltd. | Method for manufacturing removable information sheet |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02300774A (ja) * | 1989-05-16 | 1990-12-12 | Canon Inc | 画像形成装置 |
JP2002236396A (ja) * | 2001-02-08 | 2002-08-23 | Konica Corp | 画像形成装置と画像形成方法 |
JP2005134564A (ja) * | 2003-10-29 | 2005-05-26 | Fuji Photo Film Co Ltd | プリンタおよび画像形成方法 |
JP2006078883A (ja) * | 2004-09-10 | 2006-03-23 | Canon Inc | 画像形成装置 |
JP2006267486A (ja) * | 2005-03-23 | 2006-10-05 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成装置 |
-
2010
- 2010-11-01 JP JP2010244993A patent/JP5659699B2/ja active Active
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02300774A (ja) * | 1989-05-16 | 1990-12-12 | Canon Inc | 画像形成装置 |
JP2002236396A (ja) * | 2001-02-08 | 2002-08-23 | Konica Corp | 画像形成装置と画像形成方法 |
JP2005134564A (ja) * | 2003-10-29 | 2005-05-26 | Fuji Photo Film Co Ltd | プリンタおよび画像形成方法 |
JP2006078883A (ja) * | 2004-09-10 | 2006-03-23 | Canon Inc | 画像形成装置 |
JP2006267486A (ja) * | 2005-03-23 | 2006-10-05 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成装置 |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014066767A (ja) * | 2012-09-24 | 2014-04-17 | Ricoh Co Ltd | クリーニングブレードおよび画像形成装置 |
JP2014081608A (ja) * | 2012-09-28 | 2014-05-08 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置及び画像形成方法 |
JP2014145950A (ja) * | 2013-01-30 | 2014-08-14 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置 |
JP2015114353A (ja) * | 2013-12-09 | 2015-06-22 | 株式会社リコー | 画像形成方法及び画像形成装置 |
CN108089419A (zh) * | 2016-11-21 | 2018-05-29 | 日本冲信息株式会社 | 图像形成装置 |
JP2018084619A (ja) * | 2016-11-21 | 2018-05-31 | 株式会社沖データ | 画像形成装置 |
CN108089419B (zh) * | 2016-11-21 | 2022-03-29 | 冲电气工业株式会社 | 图像形成装置 |
JP2018141858A (ja) * | 2017-02-27 | 2018-09-13 | 株式会社沖データ | 画像形成装置および画像形成方法 |
US11635724B2 (en) | 2020-09-10 | 2023-04-25 | Ricoh Company, Ltd. | Method for manufacturing removable information sheet |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5659699B2 (ja) | 2015-01-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6012929B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP5967469B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP5721005B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP5729227B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP5787207B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP5888588B2 (ja) | 転写装置及び画像形成装置 | |
JP6222542B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP6102490B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2017138627A (ja) | 転写装置 | |
JP5659699B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP6008247B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP6435916B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP6086308B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP6127742B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP5885092B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP6435845B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP6136600B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP6143177B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP6172591B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2014178587A (ja) | 転写装置及び画像形成装置 | |
JP6172593B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP6112158B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP5637443B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP6468496B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP6728636B2 (ja) | 画像形成装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20131011 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140227 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140304 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140502 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140805 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20141003 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20141104 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20141117 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5659699 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |