JP2012098432A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】直流電圧成分に交流電圧成分を重畳した転写バイアスを用いる際の問題に鑑み、表面での凹凸が大きい場合であっても画像を良好に転写できる構成を備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】交流バイアスに直流バイアスを重畳した転写バイアスにより、像担持体から記録材Pに静電トナーによる画像を転写する転写装置33,35を具備した画像形成装置において、前記記録材Pが表面に凹凸が形成された凹凸記録材である場合に、画像の転写に先立ち、前記記録材Pの凹凸面に対して前記重畳バイアスによるトナーの転写を行うことにより、凹凸面を対象とした下地転写により平滑化し、その平滑面に対して表面に任意の画像を転写することができるので、凹部となる溝を埋めて、該表面に任意の画像を転写することを特徴としている。
【選択図】図17

Description

本発明は、画像形成装置に関し、さらに詳しくは、直流成文と交流成分とを用いた重畳バイアス制御に関する。
周知のように、複写機やプリンタあるいは印刷機などの画像形成装置においては、潜像担持体である感光体上に形成された静電潜像が現像装置から供給される現像剤によって可視像処理される。
可視像処理されたトナー像は転写材に転写された後、定着装置による加熱・加圧によってトナーが融解・浸透することで定着されて複写画像とされる。
画像形成装置においては、単一色だけでなく、フルカラーなどの複数色の画像を形成する構成を備えたものもあり、この場合には、複数の作像部において形成された異なる色の画像をベルトなどの中間転写体に対して順次転写(1次転写)したうえで、重畳画像を記録シートなどの記録媒体に対して一括転写(2次転写)する方式を用いることがある。
ところで、画像転写の対象となる記録媒体としては、普通紙などが多用されているが、近年、多種多様な用紙が用いられ、そのうちでも、高級感を備えた皮革模様をイメージしたものや和紙調のもの等が市販され、多彩な表現を有する印刷物の形成を可能としている。
これら多用な表現を有する印刷物として用いられる記録用紙は、高級感を出すため、エンボス加工等により表面に凹凸が存在している。
凹部は凸部に比べてトナーが転写しにくく、特に凹凸の大きい記録用紙にトナーを転写させる場合、凹部にトナーが充分に転写せず画像の抜けが発生するといった問題がある。
そこで、凹部を対象とした転写率を向上させて画像抜けなどの転写不良を防止するための方法として次のものが知られている(特許文献1)。
特許文献1には、記録用紙へのトナー像の転写の直前に、記録用紙を加熱して、かつトナーと反対極性に帯電させることにより、転写時の転写電界を強くさせることで、凹部にトナーを転写させるようにした方法が開示されている。
しかし、この方法では、凹凸視の大きな凹凸部分において十分な転写性を得ることができない結果が実験などにより確認されている。
このような不具合を解決するための方法として、直流電圧に交流電圧を重畳することにより、トナーに対する静電力付与と振動作用により凹部での転写率の向上や中抜けの防止を図る方法も提案されている(例えば、特許文献2〜5)。
特許文献2には、転写バイアスとして直流電圧に交流電圧を重畳したものを用い、また転写前に記録用紙の表面を凹凸に応じてトナーの極性と逆極性に帯電させることで凹部にトナーを転写させるよう制御を行う方法が開示されている。
特許文献3には、転写バイアスとして直流電圧に交流電圧を重畳したものを用い、交流電圧のピーク間電圧が、直流電圧の2倍以下になるように交流電圧を重畳することを特徴とする方法が開示されている。
特許文献4には、中間転写体に表面にフッ素樹脂を用い、転写バイアスとして直流電圧に交流電圧を重畳したものを用い、交流電圧のピーク間電圧が、直流電圧の2.05倍以上になるように交流電圧を重畳することを特徴とする方法が開示されている。
特許文献5には、転写バイアスとして直流電圧に交流電圧を重畳したものを用い、交流電圧の周波数が4kHz以下でニップ中での周期回数が20回以上となるように交流電圧を重畳することを特徴とする方法が開示されている。
しかし、これら各特許文献に開示されている方法では、重畳している交流電圧が小さく、凹凸の大きい紙では実施例のように電圧を印加しても凹部へトナーがあまり転写せず、効果が低いことが実験者により確認された。
そこで、本発明者の実験により、転写バイアスとして直流電圧に交流電圧を重畳したものを用い、交流電圧のピークツウピーク値が、前記直流電圧の絶対値の4倍よりも大きな値とすることで凹凸紙の転写性を良好にすることができることを見出した。
ところが、この方法では凹凸紙の凹部において、線や文字が転写した場合に、転写チリが発生しやすいという新たな課題があることが判った。
本発明の目的は、上記従来の画像形成装置、特に、直流電圧成分に交流電圧成分を重畳した転写バイアスを用いる際の問題に鑑み、表面での凹凸が大きい場合であっても画像を良好に転写できる構成を備えた画像形成装置を提供することにある。
この目的を達成するため、本発明は次の構成よりなる。
(1)交流バイアスに直流バイアスを重畳した転写バイアスにより、像担持体から記録材に静電トナーによる画像を転写する転写装置を具備した画像形成装置において、
前記記録材が表面に凹凸が形成された凹凸記録材である場合に、画像の転写に先立ち、前記記録材の凹凸面に対して前記重畳バイアスによるトナーの転写を行い、該表面に任意の画像を転写することを特徴とする画像形成装置。
(2)前記像担持体がトナー像を一旦保持する中間転写体であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
(3)前記記録材の凹凸面に対して重畳バイアスによるトナーの転写を行う時と該表面に任意の画像を転写する時は別々に設けられている転写装置により転写が行われることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
(4)前記記録材の凹凸面に対して重畳バイアスによるトナーの転写を行う時のトナー帯電量の絶対値が、該表面に任意の画像を転写する時のトナー像の帯電量の絶対値よりも小さいことを特徴とする請求項1から請求項3のうちの一つに記載の画像形成装置。
(5)前記記録材の凹凸面に対して重畳バイアスによるトナーの転写を行った後、一度記録材上のトナーを定着し、その後、該表面に任意の画像を転写することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
(6)前記記録材の凹凸面に対して重畳バイアスによるトナーの転写を行う時と該表面に任意の画像を転写する時は別々に設けられている定着装置により定着が行われることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
(7)前記記録材の凹凸面に対して重畳バイアスによるトナーの転写を行う転写装置が画像形成装置本体と着脱可能であることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
(8)前記記録材の凹凸面に対して重畳バイアスによるトナーの転写を行う時のみ交流バイアスに直流バイアスを重畳した転写バイアスを用い、該表面に任意の画像を転写する時には直流バイアスのみの転写バイアスを用いることを特徴とする請求項1乃至請求項7のうちの一つに記載の画像形成装置。
(9)前記記録材の凹凸面に対して重畳バイアスによるトナーの転写を行う時、下地専用の色のトナーを用いることを特徴とする請求項1乃至請求項8のうちの一つに記載の画像形成装置。
(10)前記記録材の凹凸面に対して重畳バイアスによるトナーの転写を行う時、クリアトナー(無色透明トナー)を用いることを特徴とする請求項1乃至請求項9のうちの一つに記載の画像形成装置。
(11)前記転写バイアスが、交流成分と直流成分とを重畳したものであって、重畳電圧波形の時間変化において、トナーを転写させる極性と逆極性のピーク値の絶対値が、前記直流成分の絶対値よりも大きな値であることを特徴とする請求項1乃至請求項10のうちの一つに記載の画像形成装置。
(12)前記転写バイアスが、交流成分と直流成分とを重畳したものであって、重畳電圧波形の時間変化において、交流成分の1周期のduty比(=プラス方向の電圧がかかる時間/1周期の時間×100)が50(%)であり、前記交流成分のピークツウピーク電圧が、前記直流成分の電圧の絶対値の4倍よりも大きな値であることを特徴とする請求項1乃至請求項11のうちの一つに記載の画像形成装置。
(13)前記転写バイアスが、交流成分と直流成分とを重畳したものであって、直流成分にトナーを転写させる極性と逆極性の電圧を印加することを特徴とする請求項1乃至請求項12のうちの一つに記載の画像形成装置。
本発明によれば、画像転写の前に記録材の凹凸面に対して前記重畳バイアスによるトナーの転写を行うことにより、凹凸面を対象とした下地転写により平滑化し、その平滑面に対して表面に任意の画像を転写することができるので、凹部となる溝を埋めて凹部への転写不良を防止することが可能となる。
本発明の第1実施例による画像形成装置の構成を説明するための模式図である。 図1に示した画像形成装置に用いられる画像形成ユニットの構成を説明するための模式図である。 本発明実施例に用いられる転写バイアスの一例を示すタイミングチャートである。 図1に示した画像形成装置に用いられる転写バイアスの一例による画像例を示す図である。 図4に示した画像例と異なる転写バイアスによる画像家例を示す図である。 図5に示した画像例と異なる転写バイアスによる画像例を示す図である。 図6に示した画像例と異なる転写バイアスによる画像例を示す図である。 図7に示した画像例と異なる転写バイアスによる画像例を示す図である。 図4に示した転写バイアス印加による凹凸面でのトナー転写状態を示す断面図である。 図5に示した転写バイアス印加による凹凸面でのトナー転写状態を示す断面図である。 図6に示した転写バイアス印加による凹凸面でのトナー転写状態を示す断面図である。 図7に示した転写バイアス印加による凹凸面でのトナー転写状態を示す断面図である。 図8に示した転写バイアス印加による凹凸面でのトナー転写状態を示す断面図である。 本発明の第2実施例による画像形成装置の構成を説明するための模式図である。 本発明の第3実施例による画像形成装置の構成を説明するための模式図である。 本発明の第4実施例による画像形成装置の構成を説明するための模式図である。 本発明の第1実施例による転写状態および細線チリの発生具合に関する実験条件(転写バイアス値)および実験結果を示す表図である。
以下、図に示す実施例により本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の第1実施例による画像形成装置の構成を説明するための模式図であり、本発明の特徴は、記録材が表面に凹凸が形成された凹凸記録材である場合に、画像の転写に先立ち、前記記録材の凹凸面に対して前記重畳バイアスによるトナーの転写を行い、該表面に任意の画像を転写することにある。
以下、この特徴と備えた実施例について、作用と共にその構成を説明すると次の通りである。
図1において、第1実施例によるプリンタは、イエロー(Y),マゼンダ(M),シアン(C),ブラック(K)の4色に加え第5色目として無色透明のクリア(CL)の各色を出力するためのユニットを有している。なお、以下の説明においてはブラック画像の可視像処理に用いられるトナーをKトナーと表現する。
本発明では、任意の画像出力の前に記録材上に下地色のトナーを転写させるが、必ずしも5色目は必要ではなく、基本の4色を使って下地を形成しても良い。
しかし、5色目にホワイトやクリアのように下地色として適当な色を配置しておくことにより、下地を目立たせない効果が得られる。
作像順には5つの画像形成ユニット1CL,Y,M,C,Kと、転写装置としての転写ユニット30と、光書込ユニット80と、定着装置90と、給紙カセット100と、レジストローラ対101とを備えている。
5つの画像形成ユニット1CL,Y,M,C,Kは、画像形成物質として、互いに異なる色のトナーを用いるが、それ以外は同様の構成になっており、寿命到達時に交換される。
Kトナー像を形成するための画像形成ユニット1Kを例にすると、図2にその構成が示されている。
図2において画像形成ユニット1Kは、潜像担持体たるドラム状の感光体2K、ドラムクリーニング装置3K、除電装置(不図示)、帯電装置6K、現像装置8K等を備えている。これらの装置が共通の保持体に保持されてプリンタ本体に対して一体的に脱着することで、それらを同時に交換できるようになっている。
感光体2Kは、ドラム基体の表面上に有機感光層が形成された外径60(mm)程度のドラム形状のものであって、図示しない駆動手段によって図中時計回り方向に回転駆動される。
帯電装置6Kは、帯電バイアスが印加される帯電ローラ7Kを感光体2Kに接触あるいは近接させながら、帯電ローラ7Kと感光体2Kとの間に放電を発生させることで、感光体2Kの表面を一様帯電する。
本実施例では、トナーの正規帯電極性と同じマイナス極性に一様帯電させるようになっている。帯電バイアスとしては、直流電圧に交流電圧を重畳したものが採用されている。
帯電ローラ7Kは、金属製の芯金の表面に導電性弾性材料からなる導電性弾性層が被覆されたものである。帯電ローラ等の帯電部材を感光体2Kに接触あるいは近接させる方式に代えて、帯電チャージャーによる方式を採用してもよい。
一様帯電された感光体2Kの表面は、後述する光書込ユニットから発せられるレーザー光によって光走査されてK用の静電潜像を担持する。
このK用の静電潜像は、図示しないKトナーを用いる現像装置8Kによって現像されてKトナー像になる。Kトナーにより可視像処理されたトナー像は、後述する中間転写ベルト31を用いた1次転写工程および2次転写工程に用いられる2次転写ニップ形成ローラ33を用いた2次転写工程を経て記録材P上に転写される。
ドラムクリーニング装置3Kは、転写工程を経た後の感光体2K表面に付着している転写残トナーを除去する。
ドラムクリーニング装置3Kには、回転駆動されるクリーニングブラシローラ4K、片持ち支持された状態で自由端を感光体2Kに当接させるクリーニングブレード5Kなどが設けられている。
この構成において、回転するクリーニングブラシローラ4Kで転写残トナーを感光体2K表面から掻き取ったり、クリーニングブレードで転写残トナーを感光体2K表面から掻き落としたりする。なお、クリーニングブレードについては、その片持ち支持端側を自由端側よりもドラム回転方向下流側に向けるカウンタ方向で感光体2Kに当接させている。
上記除電装置(図示されず)は、ドラムクリーニング装置3Kによってクリーニングされた後の感光体2Kの残留電荷を除電する。この除電により、感光体2Kの表面が初期化されて次の画像形成に備えられる。
図2において現像装置8Kは、現像ロール9Kを内包する現像部12Kと、図示しないK現像剤を撹拌搬送する現像剤搬送部13Kとを有している。そして、現像剤搬送部13Kは、第1スクリュウ部材10Kを収容する第1搬送室と、第2スクリュウ部材11Kを収容する第2搬送室とを有している。
各スクリュウ部材は、それぞれ、軸線方向の両端部がそれぞれ軸受けによって回転自在に支持される回転軸部材と、これの周面に螺旋状に突設された螺旋羽根とを具備している。
現像装置8Kにおいて第1スクリュウ部材10Kを収容している第1搬送室と、第2スクリュウ部材11Kを収容している第2搬送室とは、仕切り壁によって仕切られているが、仕切壁におけるスクリュウ軸線方向の両端箇所には、それぞれ両搬送室を連通させる連通口が形成されている。
第1スクリュウ部材10Kは、螺旋羽根内に保持している図示しないK現像剤を、回転駆動に伴って回転方向に撹拌しながら、図中の紙面に直交する方向の奥側から手前側に向けて搬送する。
第1スクリュウ部材10Kと、後述する現像ロール9Kとは互いに向かい合う姿勢で平行配設されているため、このときのK現像剤の搬送方向は、現像ロール9Kの回転軸線方向に沿った方向でもある。そして、第1スクリュウ部材10Kは、現像ロール9Kの表面に対してK現像剤をその軸線方向に沿って供給することができる。
第1スクリュウ部材10Kにおいて、図2中、手前側端部付近まで搬送されたK現像剤は、仕切壁の図中手前側端部付近に設けられた連通開口を通って、第2搬送室内に進入した後、第2スクリュウ部材11Kの螺旋羽根内に保持される。そして、第2スクリュウ部材11Kの回転駆動に伴って、回転方向に撹拌されながら、図中手前側から奥側に向けて搬送される。
第2搬送室内において、ケーシングの下壁には図示しないトナー濃度センサが設けられており、第2搬送室内のK現像剤のKトナー濃度を検知する。Kトナー濃度センサとしては、透磁率センサからなるものが用いられている。
Kトナーと磁性キャリアとを含有するK現像剤の透磁率は、Kトナー濃度と相関関係があるため、透磁率センサは、Kトナー濃度を検知していることになる。
本実施例によるプリンタには、CL,Y,M,C,K用の現像装置の第2収容室内にCL,Y,M,C,Kトナーをそれぞれ個別に補給するための図示しないCL,Y,M,C,Kトナー補給手段が設けられている。そして、プリンタの制御部は、図示されない記憶部RAMに、CL,Y,M,C,Kトナー濃度検知センサからの出力電圧値の目標値であるCL,Y,M,C,K用のVtrefを記憶している。
CL,Y,M,C,Kトナー濃度検知センサからの出力電圧値と、CL,Y,M,C,K用のVtrefとの差が所定値を超えた場合には、その差に応じた時間だけCL,Y,M,C,Kトナー補給手段を駆動する。これにより、CL,Y,M,C,K用の現像装置における第2搬送室内にCL,Y,M,C,Kトナーが補給される。
現像部12K内に収容されている現像ロール9Kは、第1スクリュウ部材10Kに対向しているとともに、ケーシングに設けられた開口を通じて、感光体2Kにも対向している。また、現像ロール9Kは、回転駆動される非磁性パイプからなる筒状の現像スリーブと、これの内部にスリーブと連れ回らないように固定されたマグネットローラとを具備している。そして、第1スクリュウ部材10Kから供給されるK現像剤をマグネットローラの発する磁力によってスリーブ表面に担持しながら、スリーブの回転に伴って、感光体2Kに対向する現像領域に搬送する。
現像スリーブには、トナーと同極性であって、感光体2Kの静電潜像よりも大きく、且つ感光体2Kの一様帯電電位よりも小さな現像バイアスが印加されている。これにより、現像スリーブと感光体2Kの静電潜像との間には、現像スリーブ上のKトナーを静電潜像に向けて静電移動させる現像ポテンシャルが作用する。
また、現像スリーブと感光体2Kの地肌部との間には、現像スリーブ上のKトナーをスリーブ表面に向けて移動させる非現像ポテンシャルが作用する。それら現像ポテンシャル及び非現像ポテンシャルの作用により、現像スリーブ上のKトナーが感光体2Kの静電潜像に選択的に転移して、静電潜像をKトナー像に現像する。
先に示した図1において、CL,Y,M,C用の画像形成ユニット1CL,Y,M,Cにおいても、K用の画像形成ユニット1Kと同様にして、感光体2Y,M,C上にY,M,Cトナー像が形成される。
画像形成ユニット1CL,Y,M,C,Kの上方には、潜像書込手段たる光書込ユニット80が配設されている。
光書込ユニット80は、パーソナルコンピュータ等の外部機器から送られてくる画像情報に基づいてレーザーダイオードから発したレーザー光により、感光体2CL,Y,M,C,Kを光走査する。
このような光走査により、感光体2CL,Y,M,C,K上にCL,Y,M,C,K用の静電潜像が形成される。具体的には、感光体の一様帯電した表面の全域のうち、レーザー光が照射された箇所は、電位を減衰せしめる。これにより、レーザー照射箇所の電位が、それ以外の箇所(地肌部)の電位よりも小さい静電潜像となる。なお、光書込ユニット80は、光源から発したレーザー光Lを、図示しないポリゴンモータによって回転駆動したポリゴンミラーで主走査方向に偏光せしめながら、複数の光学レンズやミラーを介して感光体に照射するものである。LEDアレイの複数のLEDから発したLED光によって光書込を行うものを採用してもよい。
本実施例は、上述した特徴にあるように、記録材が表面に凹凸が形成された凹凸記録材である場合に、画像の転写に先立ち、前記記録材の凹凸面に対して前記重畳バイアスによるトナーの転写を行い、該表面に任意の画像を転写する事が前提となっており、このための構成として、色画像の転写に先立ち、CLユニットを用いた画像を転写して凹凸面を平滑化したうえで、任意の色画像を転写するようになっている。これにより、凹部が予め埋められた状態となり、凹部への転写不良を解消することができる。
この特徴を発揮させるために用いられる下地色のCLユニットにおいては、ベタ画像などの特定のパターンしか扱わないため、CLユニットのみ全面露光に限定するなど他の色と異なる簡易的な構成としてもよい。
画像形成ユニット1CL,Y,M,C,Kの下方には、画像形成ユニットの感光体に担持されているトナー像を順次転写するために用いられる中間転写ベルト31を備えた1次転写装置としての転写ユニット30が配設されている。
転写ユニット30には、画像形成ユニットの感光体に担持されたトナー像を順次転写される像担持体たる中間転写ベルト31の他に、駆動ローラ32、2次転写裏面ローラ33、ローラ34、5つの1次転写ローラ35CL,Y,M,C,K、2次転写位置に配置されているニップ形成ローラ36、ベルトクリーニング装置37、電位センサ38などが備えられている。
中間転写ベルト31は、各感光体に担持されているトナー像を1次転写される部材として用いられ、そのループ内側に配設された駆動ローラ32、2次転写裏面ローラ33、クリーニングバックアップローラ34、及び5つの1次転写ローラ35CL,Y,M,C,Kによって張架されている。そして、図示しない駆動手段によって図中反時計回り方向に回転駆動される駆動ローラ32の回転力により、同方向に無端移動される。
中間転写ベルト31としては、次のような特性を有するものが用いられている。
すなわち、厚みが20(μm)〜200(μm)、好ましくは60(μm)程度に設定されている。また、体積抵抗率は1e6(Ωcm)〜1e12(Ωcm)、好ましくは約1e9(Ωcm)程度が選択されている(三菱化学製ハイレスタ−UP MCP HT45にて、印加電圧100Vの条件で測定)。また、材料は、カーボン分散ポリイミド樹脂からなる。
5つの1次転写ローラ35CL,Y,M,C,Kは、無端移動される中間転写ベルト31を感光体2CL,Y,M,C,Kとの間に挟み込んでいる。これにより、中間転写ベルト31の表面と、感光体2CL,Y,M,C,Kとが当接するCL,Y,M,C,K用の1次転写ニップが形成されている。
1次転写ローラ35CL,Y,M,C,Kには、図示しない転写バイアス電源によってそれぞれ1次転写バイアスが印加されている。これにより、感光体2CL,Y,M,C,K上のCL,Y,M,C,Kトナー像と、1次転写ローラ35CL,Y,M,C,Kとの間に転写電界が形成され、中間転写ベルト31に対して順次、各色画像を転写するようになっている。
1次転写ローラ35CL,Y,M,C,Kは離間可能となっており、CLやKのみ転写させる場合には他色のユニットは離間させる。初めに、CL用の感光体2CL表面に形成されたCLトナーは、感光体2CLの回転に伴ってCL用の1次転写ニップに進入する。そして、転写電界やニップ圧の作用により、感光体2CL上から中間転写ベルト31上に1次転写される。
1次転写ローラ35CL,Y,M,C,Kは、金属製の芯金と、これの表面上に固定された導電性のスポンジ層とを具備している弾性ローラからなり、次のような特性を有している。
すなわち、外形は16(mm)である。また、心金の径は10(mm)である。また、接地された外径30(mm)の金属ローラを10(N)の力でスポンジ層に押し当てた状態で、1次転写ローラ心金に1000(V)の電圧を印加したときに流れる電流Iから、オームの法則(R=V/I)に基づいて算出したスポンジ層の抵抗Rは、約3E7Ωである。
このような1次転写ローラ35CL,Y,M,C,Kに対して、1次転写バイアスを定電流制御で印加する。なお、1次転写ローラ35CL,Y,M,C,Kに代えて、転写チャージャーや転写ブラシなどを採用してもよい。
転写ユニット30のニップ形成ローラ36は、中間転写ベルト31に担持されているCL画像以外の色画像を重畳した状態で記録材Pに対して一括して転写する2次転写位置に対応させて中間転写ベルト31のループ外側に配設されており、ループ内側の2次転写裏面ローラ33との間に中間転写ベルト31を挟み込んでいる。これにより、中間転写ベルト31の表面と、ニップ形成ローラ36とが当接する2次転写ニップが形成されている。
ニップ形成ローラ36は接地されているのに対し、2次転写裏面ローラ33には、2次転写バイアス電源39によって2次転写バイアスが印加される。これにより、2次転写裏面ローラ33とニップ形成ローラ36との間に、マイナス極性のトナーを2次転写裏面ローラ33側からニップ形成ローラ36側に向けて静電移動させる2次転写電界が形成される。
転写ユニット31の下方には、記録材Pを複数枚重ねた紙束の状態で収容している給紙カセット100が配設されている。
給紙カセット100は、紙束の一番上の記録材Pに給紙ローラ100aを当接させており、これを所定のタイミングで回転駆動させることで、その記録材Pを給紙路に向けて送り出す。
給紙路の末端付近には、レジストローラ対101が配設されている。
レジストローラ対101は、給紙カセット100から送り出された記録材Pをローラ間に挟み込むとすぐに両ローラの回転を停止させる。そして、挟み込んだ記録材Pを2次転写ニップ内で中間転写ベルト31上のCLトナー像に同期させ得るタイミングで回転駆動を再開して、記録材Pを2次転写ニップに向けて送り出す。
2次転写ニップで記録材Pに密着された中間転写ベルト31上のCLトナー像は、2次転写電界やニップ圧の作用によって記録材P上に2次転写され、記録材P上に転写される。
このようにしてCLトナー像を転写された記録材Pは、2次転写ニップを通過すると、ニップ形成ローラ36や中間転写ベルト31から曲率分離する。これにより、CL画像を記録材Pに転写することで凹凸面を有した記録材Pが用いられる場合にはその表面が平滑化されていることになる。
2次転写裏面ローラ33は、次のような特性を有している。
すなわち、外径は約24(mm)である。また、芯金の径は約16(mm)である。芯金の表面には、導電性のNBR系ゴム層が被覆されており、その抵抗Rは1e6(Ω)〜1e12(Ω)、好ましくは約4E7(Ω)である。抵抗Rは、1次転写ローラと同様の方法によって測定された値である。
また、ニップ形成ローラ36は、次のような特性を有している。
すなわち、外径は約24(mm)である。また、芯金の径は約14(mm)である。芯金の表面には、導電性のNBR系ゴム層が被覆されており、その抵抗Rは1E6Ω以下である。抵抗Rは、1次転写ローラと同様の方法によって測定された値である。
2次転写バイアス電源39は、直流電源と交流電源とを有しており、2次転写バイアスとして、直流電圧に交流電圧を重畳せしめたものを出力することができる。
2次転写バイアス電源39の出力端子は、2次転写裏面ローラ33の芯金に接続されており、2次転写裏面ローラ33の芯金の電位は、2次転写バイアス電源39からの出力電圧値とほぼ同じ値になる。また、ニップ形成ローラ36については、その芯金を接地(アース接続)している。
なお、重畳バイアスをニップ形成ローラ36の芯金に印加しつつ、ニップ形成ローラ36の芯金を接地する代わりに、重畳バイアスをニップ形成ローラ36の芯金に印加しつつ、2次転写裏面ローラ33の芯金を接地してもよい。この場合、直流電圧の極性を異ならせる。具体的には、マイナス極性のトナーを用い且つニップ形成ローラ36を接地した条件で、2次転写裏面ローラ33に重畳バイアスを印加する場合には、直流電圧としてトナーと同じマイナス極性のものを用いて、重畳バイアスの時間平均の電位をトナーと同じマイナス極性にする。
これに対し、2次転写裏面ローラ33を接地し、且つ重畳バイアスをニップ形成ローラ36に印加する場合には、直流電圧としてトナーとは逆のプラス極性のものを用いて、重畳バイアスの時間平均の電位をトナーとは逆のプラス極性にする。重畳バイアスを2次転写裏面ローラ33やニップ形成ローラ36に印加する代わりに、直流電圧を何れか一方のローラに印加するとともに、交流電圧を他方のローラに印加してもよい。交流電圧としては、正弦波状の波形のものを採用しているが、矩形波状の波形のものを用いてもよい。
なお、記録材Pとして、ザラ紙のような表面凹凸の大きなものを用いずに、普通紙のような表面凹凸の小さなものを用いる場合には、凹凸パターンにならった濃淡パターンが出現しないので、転写バイアスとして、直流電圧だけからなるものを印加してもよい。但し、ザラ紙のような表面凹凸の大きなものを用いるときには、転写バイアスを、直流電圧だけからなるものから、重畳バイアスに切り替える必要がある。
2次転写ニップを通過した後の中間転写ベルト31には、記録材Pに転写されなかった転写残トナーが付着している。これは、中間転写ベルト31の表面に当接しているベルトクリーニング装置37によってベルト表面からクリーニングされる。
中間転写ベルト31のループ内側に配設されたクリーニングバックアップローラ34は、ベルトクリーニング装置37によるベルトのクリーニングをループ内側からバックアップする。
電位センサ38は、中間転写ベルト31のループ外側に配設されている。そして、中間転写ベルト31の周方向における全域のうち、接地された駆動ローラ32に対する掛け回し箇所に対して、約4(mm)の間隙を介して対向している。そして、中間転写ベルト31上に1次転写されたトナー像が自らとの対向位置に進入した際に、そのトナー像の表面電位を測定する。なお、電位センサ38としては、TDK(株)社製のEFS−22Dを用いている。
2次転写ニップの図中左側には、定着装置90が配設されている。
定着装置90は、ハロゲンランプ等の発熱源を内包する定着ローラ91と、これに所定の圧力で当接しながら回転する加圧ローラ92とによって定着ニップを形成している。定着装置90内に送り込まれた記録材Pは、その未定着トナー像担持面を定着ローラ91に密着させる姿勢で、定着ニップに挟まれる。そして、加熱や加圧の影響によってトナー像中のトナーが軟化さしめられて、CLトナー像が定着される。
定着装置90内から排出された記録材Pは、CL画像の転写により表面が凹凸を有している場合に平滑化された状態で、図中下方の搬送経路Bを通り、再び2次転写ニップ部に向けて搬送される。搬送路の末端付近には、レジストローラ対102が配設されている。
レジストローラ対102は、定着後に搬送された記録材Pをローラ間に挟み込むとすぐに両ローラの回転を停止させる。一方、CLトナー像が中間転写ベルト31に転写された時と同様にして、Yトナー像が中間転写ベルト31に1次転写せしめられ、その後、M,C,K用の1次転写ニップを順次通過する。そして、感光体2M,C,K上のM,C,Kトナー像が、Yトナー像上に順次重ね合わせて1次転写される。
上述した重ね合わせの1次転写により、中間転写ベルト31上には4色重ね合わせトナー像が形成される。そして、2次転写ニップ内で中間転写ベルト31上の4色重ね合わせトナー像に同期させ得るタイミングで回転駆動を再開して、CLトナー像が定着された記録材Pを2次転写ニップに向けて送り出す。
2次転写ニップで記録材Pに密着された中間転写ベルト31上の4色重ね合わせトナー像は、2次転写電界やニップ圧の作用によって記録材P上に一括2次転写され、フルカラートナー像となる。このとき、2次転写には直流電圧のみを印加してもよいし、交流電圧と直流電圧を重畳した電圧を印加してもよい。
CLトナー像が凹部を十分に埋めている場合は、2次転写には直流電圧を印加した方が、省エネルギーで転写できる。フルカラートナー像を転写された記録材Pは定着装置90で定着された後、機外へと排出される。また、記録材Pのトナー像を転写した面の反対側の面にも画像を形成する場合には、フルカラートナー像を定着させた後に、転写材反転機構70に搬送させ、転写材反転機構70により記録材を反転させる。その後は、前記転写工程と同様にして、反対面にも画像が形成される。
図3は、2次転写バイアス電源39から出力される重畳バイアスからなる2次転写バイアスの波形を示す波形図である。
同図において、2次転写バイアスは、上述したように、2次転写裏面ローラの芯金に印加される。電圧出力手段たる2次転写バイアス電源39は、転写バイアスを印加する転写バイアス印加手段として機能している。また、上述したように、2次転写裏面ローラの芯金に2次転写バイスが印加されると、第1部材たる2次転写裏面ローラの芯金と、第2部材たるニップ形成ローラの芯金との間に、電位差が発生する。これにより、2次転写バイアス電源39は、電位差発生手段としても機能している。
なお、電位差は、絶対値として取り扱われることが一般的であるが、本実施例では、極性付きの値として取り扱うものとする。より詳しくは、2次転写裏面ローラの芯金の電位から、ニップ形成ローラの芯金の電位を差し引いた値を、電位差として取り扱うことにする。
通常、かかる電位差の時間平均値は、実施例に示したように、トナーとしてマイナス極性のものを用いる構成では、その極性がマイナスになった場合に、ニップ形成ローラの電位を2次転写裏面ローラの電位よりもトナーの帯電極性とは逆極性側(本例ではプラス側)に大きくすることになる。よって、トナーを2次転写裏面ローラ側からニップ形成ローラ側に静電移動させることになる。
ところが、本発明者による検討の結果、該電位差の時間平均値の極性が、上記とは逆のトナーをニップ形成ローラ側から2次転写裏面ローラ側へ静電移動させる方向になっても、記録材Pの凹部にだけトナーが転写する条件があることを見出した。
記録材Pの凹部にだけトナーを転写させる場合、本実施例では2次転写裏面ローラ33に印加する電圧の直流成分をプラス極性にし、凹部凸部ともに転写させる場合は2次転写裏面ローラに印加する電圧の直流成分をマイナス極性とする。
図3において、オフセット電圧Voffは、2次転写バイアスの直流成分の値である。また、ピークツウピーク電圧Vppは、2次転写バイアスの交流成分のピークツウピーク電圧である。
第1実施例に係るプリンタにおいては、既に述べたように、2次転写バイアスは、オフセット電圧Voffとピークツウピーク電圧Vppとを重畳したものであり、その時間平均値はオフセット電圧Voffと同じ値になる。また、第1実施形態に係るプリンタにおいては、既に述べたように、2次転写バイアスを2次転写裏面ローラの芯金に印加し、且つニップ形成ローラの芯金を接地している(0V)。よって、2次転写裏面ローラの芯金の電位は、そのまま両芯金の電位差となる。
そして、両芯金の電位差は、オフセット電圧Voffと同じ値の直流成分(Eoff)と、ピークツウピーク電圧Vppと同じ値の交流成分(Epp)とから構成される。
図3においては、オフセット電圧Voffとして、マイナス極性を印加したものを示している。
2次転写裏面ローラ33に印加される2次転写バイアスのオフセット電圧Voffの極性をマイナスにすることで、2次転写ニップ内において、マイナス極性のトナーを2次転写裏面ローラ33側からニップ形成ローラ36側に相対的に押し出すことが可能になる。これにより、中間転写ベルト31上のトナーを記録紙P上に転移させる。
一方、2次転写バイアスの極性がトナーとは逆のプラス極性になっているときには、2次転写ニップ内において、マイナス極性のトナーをニップ形成ローラ36側から2次転写裏面ローラ33側に向けて静電的に引き寄せる。これにより、記録紙Pに転移させたトナーを中間転写ベルト31側に再び引き寄せる。但し、2次転写バイアスの時間平均値(本例ではオフセット電圧Voffと同じ値)がマイナスの場合は、相対的には、トナーは2次転写裏面ローラ33側からニップ形成ローラ36側に静電的に押し出される。
これに対し、プラスの場合は、相対的には、トナーはニップ形成ローラ36側から2次転写裏面ローラ33側に静電的に引き戻されるが、絶対値が小さい場合には凸部のトナーは引き戻されるが凹部にはトナーが残留する。なお、同図において、戻り電位ピーク値Vrは、トナーとは逆極性であるプラス側のピーク値を示している。
次に、凹凸のある記録材に対する下地色の転写部分について詳細に説明する。
2次転写バイアス電源39は交流電圧に直流電圧を重畳した電圧を印加することができる。この重畳電圧を2次転写裏面ローラ33に印加することで、表面に凹凸がある記録材に対してもCLトナーを良好に転写させることができる。
初めに、形成したい任意の画像の下地として記録材にCLトナーベタ画像を転写させる。このとき、記録材表面の凹凸に対して、凹部にも凸部にも転写させる場合と、凹部のみに転写させる場合がある。凹部にも凸部にも転写させる場合、2次転写バイアス電源39は2次転写裏面ローラ33の芯金と、2次転写ローラ36の芯金との電位差として、次のようなものを発生させる転写バイアスを出力することが好ましい。
すなわち、2次転写裏面ローラ33の芯金と2次転写ローラ36の芯金間の電位差の時間変化を表す波形において、トナーを転写させる極性と逆極性のピーク値Vrの絶対値が、前記電位差の時間平均Voffの絶対値よりも大きな値となる「|Vr|>|Voff|」という関係を具備し、且つオフセット電圧Voffが通常トナーを転写させる方向の極性である。また、交流電圧として、交流成分の1周期のduty比(=プラス方向の電圧がかかる時間/1周期の時間×100)が50(%)である波形を印加した場合は、交流成分のピークツウピーク電圧Vpp(V)と、前記電位差の時間平均値であるオフセット電圧Voffとについて、「1/4×Vpp>|Voff|」という関係を具備し、且つオフセット電圧Voffが通常トナーを転写させる方向の極性である。
中間転写体上のトナー像を表面に凹凸がある転写材の凹部および凸部に転写させるためには、相対的にトナーの転写に必要な電圧|Voff|よりも大きい逆極性の電圧Vrで転写したトナーを押し戻し、トナーを往復運動させる必要があるためである。
凹部のみに転写させる場合は、トナーを転写させる極性と逆極性のピーク値Vrの絶対値が、前記電位差の時間平均Voffの絶対値よりも大きな値となる「|Vr|>|Voff|」という関係を具備し、且つオフセット電圧Voffを通常トナーを転写させる極性と逆極性にすることが好ましい。
交流電圧として、交流成分の1周期のduty比が50(%)である波形を印加した場合は、交流成分のピークツウピーク電圧Vpp(V)と、前記電位差の時間平均値であるオフセット電圧Voffとについて、「1/4×Vpp>|Voff|」という関係を具備し、且つオフセット電圧Voffをトナーを転写させる極性と逆極性にすることが好ましい。
図4〜図8は、上記第1実施例によるプリンタによりシアンとマゼンタを重ねたブルー(青色)のベタ画像を、2次転写において、正弦波duty50%の交流電圧と直流電圧を重畳した電圧で転写させた画像例を示す。
本来、クリアトナーなどの目立たない色のトナーで下地を形成することが好ましいが、ここでは転写性を確認するためにブルー画像を転写させた。
画像の上部には2次転写バイアス電源39により印加される交流電圧と直流電圧を重畳した電圧の交流成分のピークツウピーク電圧Vpp(kV)とオフセット電圧Voff(kV)を記載した。
図4の画像はVpp=4.6(kV),Voff=−2.3(kV)で転写したため、Vr=0(kV)である。このとき、凸部はトナーが十分に転写しているが、凹部はほとんど転写していない。
図5の画像はVpp=5.6(kV),Voff=−1.8(kV)で転写したため、Vr=1.0(kV)である。このとき、凸部はトナーが十分に転写しているが、凹部は転写量が少ない。
図6の画像はVpp=6.2(kV),Voff=−1.5(kV)で転写したため、Vr=1.7(kV)である。このとき、凸部はトナーが十分に転写しており、凹部も十分に転写している。
図7の画像はVpp=7.0(kV),Voff=−1.1(kV)で転写したため、Vr=2.4(kV)である。このとき、凸部はトナーが十分に転写しており、凹部も十分に転写している。
図8の画像はVpp=9.6(kV),Voff=0.2(kV)で転写したため、Vr=5.0(kV)である。このとき、凸部はトナーがほとんど転写しておらず、凹部には十分に転写している。
凹凸が大きい転写材に対して、直流電圧のみで転写を行った場合や前記両条件を満たさないで交流電圧と直流電圧を重畳した電圧で転写を行った場合は図4や図5のように凸部にのみトナーが転写し、凹部の転写性は十分ではない。
図9には、上述した凹部を含む転写性に関する転写材断面の状態が模式的に示されている。
一方、前記凹部および凸部にトナーを転写させる条件を満たすように交流電圧と直流電圧を重畳した電圧を印加して転写を行った場合は、図6や図7のように凹部にも凸部にも十分にトナーが転写される。
図10には、上述した凹部を含む転写性に関する転写材断面の状態が模式的に示されている。
図10のように凹部にも凸部にも十分にトナーが転写された転写材を定着させた場合の、転写材断面の状態が図11に示されている。
凹部にも凸部にも十分にトナーが転写された転写材を定着させた場合、トナーが溶融するため少し凹部に流動する。このため、図11のように定着前よりも凹凸が小さくなる効果が得られ、定着後のトナー表面に任意の画像を転写するときに、画像抜けが発生しにくくなる。また、前記凹部にのみにトナーを転写させる条件を満たすように交流電圧と直流電圧を重畳した電圧を印加して転写を行った場合は、図8に示すように、凹部にのみトナーが十分に転写される。
図12には、このような場合の転写性に関する転写材断面の状態が模式的に示されている。
図12のように凹部にのみ十分にトナーが転写された転写材を定着させた場合の、転写材断面の状態が図13に示されている。
凹部にのみ十分にトナーが転写された転写材を定着させた場合、図13のように定着前よりも凹凸が小さくなる効果が得られ、定着後のトナー表面に任意の画像を転写するときに、画像抜けが発生しにくくなる。このように、交流電圧と直流電圧を重畳した電圧を印加して下地色のトナーを記録材の凹凸を埋めるように転写させることで、転写材の凹凸を小さくし、下地色のトナーの上面に任意の画像を転写させる際に、画像抜けを低減することができる。
また、下地色のトナー転写を行わずに、交流電圧と直流電圧を重畳した電圧を印加して転写を行う画像形成装置では、転写材凹部に細線や文字が転写した際にチリが発生するが、本発明の画像形成装置では同様の画像を形成しても前者に比べてチリの発生が少ない。
図4〜8に示した結果に関し、本発明者は、図4〜図8に示した結果を得るための条件とは別の条件に基づき実験を行い、図17に示すように、図4〜図8に示した結果と同じ傾向が得られることを確認した。
ここで、実験機として、imagioNeoC600改造機(株式会社リコー製)を用い、中間転写ベルト31の線速を283mm/secに設定し、記録材として、レザック66 175Kg、厚み228μm、凹み(凹凸量)104μmのものとした。
実験内容としては、次の条件を設定した。
実験1:下地トナーで凹部のみを埋めてから画像をDC転写
実験2:下地トナーで全面を埋めてから画像をDC転写
実験3:下地トナーで全面を埋めてから画像をAC転写
実験4:下地トナーの転写は行わずに画像をAC転写
実験5:下地トナーの転写は行わずに画像をDC転写
そして、凹部濃度ランクとして、1(悪)〜5(良)の段階付けとし、細線チリランクとして、1(悪)〜5(良)の段階付けを行う。
なお上記条件は、中間転写ベルト31への1次転写を行った画像を記録材に転写することを前提としたものであるが、感光体から記録材に直接転写する場合には、画像部電圧と印加電圧との差がVoffまたはVppとなる。
次に、本発明の第2実施例によるプリンタについて説明する。なお、以下に特筆しない限り、第2実施例に係るプリンタの構成は、第1実施例や各変形例と同様である。
図14は、第2実施例によるプリンタを示す概略構成図である。
このプリンタは、下地色の画像形成ユニットのみ他色の画像形成ユニットとは別に設ける点が、第1実施例によるプリンタと異なっている。
下地色の画像形成ユニットは紙への直接転写を行うが、中間転写体を介して紙へ転写する方式をとってもよい。給紙カセット100からレジストローラ対101を介して送り出された記録材Pは、下地色の画像形成ユニット50の転写ニップ内で感光体2CL上のCLトナー像を転写される。
CLトナー像が転写された記録材Pは、連続して次の2次転写ニップにおいて、中間転写ベルト31上の4色重ね合わせトナー像が一括して2次転写されるか、または、2次転写ローラ36が離間して、一度、記録材P上のCLトナー像を定着してから、第1実施例と同様にして、図面下方に位置する搬送経路Bを通り、2次転写ローラ36による2次転写ニップにおいて、4色重ね合わせトナー像が一括2次転写される。
4色重ね合わせトナー像を2次転写するときは、印加電圧は直流電圧のみでもよいし、交流電圧と直流電圧を重畳した電圧でもよい。フルカラートナー像を転写された記録材Pは定着装置90で定着された後、機外へと排出される。
下地色で記録材P表面の凹部を埋めた後、定着を行わずにその上面に任意の画像の転写を行う場合、連続的に紙への転写が行えるため、プリントスピードが向上する。
下地色転写後に定着せずに次の転写を行う場合、下地色トナーの電荷が、他色トナーの転写に影響を与える場合がある。例えば、凹部に集中したCLトナーの電荷により、凹部の転写率が下がり、画像ムラになる場合がある。
この様な画像品質低下を防ぐために、下地色トナーの電荷量の絶対値は任意の画像を形成するためのトナーの電荷量の絶対値よりも小さくすることが効果的である。
本実施例においては、Y,M,C,Kトナーの平均帯電量が約-30(μC/g)に対して、CLトナーの平均帯電量は約-10(μC/g)である。なお、下地トナーの電荷量は他のトナーの電荷量の逆極性でもよい。
一方、下地色を一度定着すると、下地色トナーの電荷が消失し、画像が安定しやすい。 ユーザーまたはサービスマンは、オペレーションパネル等により、一度定着を通すか、通さずに連続転写するかを設定することが可能である。
また、転写ローラ40に電圧を印加する転写バイアス電源40は交流電圧に直流電圧を重畳させた電圧を印加することができる。ここでは、形成したい任意の画像の下地として記録材にCLトナーベタ画像を転写させる。このとき、記録材表面の凹凸に対して、凹部にも凸部にも転写させる場合と、凹部のみに転写させる場合がある。
凹部にも凸部にも転写させる場合、感光体2CLの静電潜像と転写ローラ40の芯金間の電位差として、次のようなものを発生させる転写バイアスを出力することが好ましい。 すなわち、感光体2CLの静電潜像と転写ローラ40の芯金の芯金間の電位差の時間変化を表す波形において、トナーを転写させる極性と逆極性のピーク値Vrの絶対値が、前記電位差の時間平均Voffの絶対値よりも大きな値となる「|Vr|>|Voff|」という関係を具備し、且つオフセット電圧Voffが通常トナーを転写させる方向の極性である。また、交流電圧として、交流成分の1周期のduty比(=プラス方向の電圧がかかる時間/1周期の時間×100)が50(%)である波形を印加した場合は、交流成分のピークツウピーク電圧Vpp(V)と、前記電位差の時間平均値であるオフセット電圧Voffとについて、「1/4×Vpp>|Voff|」という関係を具備し、且つオフセット電圧Voffが通常トナーを転写させる方向の極性である。
また、凹部のみに転写させる場合は、トナーを転写させる極性と逆極性のピーク値Vrの絶対値が、前記電位差の時間平均Voffの絶対値よりも大きな値となる「|Vr|>|Voff|」という関係を具備し、且つオフセット電圧Voffを通常トナーを転写させる極性と逆極性にすることが好ましい。交流電圧として、交流成分の1周期のduty比が50(%)である波形を印加した場合は、交流成分のピークツウピーク電圧Vpp(V)と、前記電位差の時間平均値であるオフセット電圧Voffとについて、「1/4×Vpp>|Voff|」という関係を具備し、且つオフセット電圧Voffをトナーを転写させる極性と逆極性にすることが好ましい。
次に、本発明の第3実施例によるプリンタについて説明する。なお、以下に特筆しない限り、第3実施例によるプリンタの構成は、第1実施例や各変形例と同様である。
図15は、第3実施例によるプリンタを示す概略構成図である。
このプリンタは、下地色の画像形成ユニットのみ他色の画像形成ユニットとは別に設け、かつ下地色定着用の定着装置を別に具備している点が、第1実施形態に係るプリンタと異なっている。
下地色の画像形成ユニット51は記録材への直接転写を行うが、中間転写体を介して紙へ転写する方式をとってもよい。給紙カセット100からレジストローラ対101を介して送り出された記録材Pは、下地色の画像形成ユニット50の転写ニップ内で感光体2CL上のCLトナー像を転写される。転写ローラ40には交流電圧に直流電圧を重畳した電圧が印加される。
CLトナー像が転写された記録材Pは、定着装置110により定着され、連続して次の2次転写ニップにおいて、中間転写ベルト31上の4色重ね合わせトナー像が一括2次転写される。このとき、2次転写には直流電圧のみを印加してもよいし、交流電圧と直流電圧を重畳した電圧を印加してもよい。フルカラートナー像を転写された記録材Pは定着装置90で定着された後、機外へと排出される。
以上のような第3実施例においては、下地色による凹部の穴埋め、下地色トナーの定着、下地色トナー上面への任意の画像転写、任意の画像の定着、と連続的に行えるため、安定した画像形成を行いつつプリントスピードを向上させることができる。
また、下地色の画像形成ユニット51は画像形成装置本体と着脱可能であり、画像形成ユニット51はオプションとして、画像形成装置本体に後から付け足すことも可能である。また、画像形成ユニット51は記録材の前処理装置として、独立して使用することも可能である。
次に、本発明の第4実施例によるプリンタについて説明する。なお、以下に特筆しない限り、第4実施形態に係るプリンタの構成は、第1実施形態や各変形例と同様である。
図16は、第4実施例によるプリンタを示す概略構成図である。
このプリンタは、ニップ形成部材として、中間転写ベルトの代わりに、無端状の紙搬送ベルト121を各色の感光体2CL,Y,M,C,Bkに当接させている点が、第1実施形態に係るプリンタと異なっている。
初めに、紙搬送ベルト121は、その表面に保持した記録材Pを、自らの無端移動に伴ってCL用の転写ニップに搬送する。
この過程で、感光体2CL上のCLトナー像が、記録材Pの表面に転写される。その後、記録材Pは連続してY,M,C,Bk用の転写ニップに順次通過し、感光体2Y,M,C,K上のY,M,C,Kトナー像が、記録紙の表面に重ね合わせて転写されていくか、CLトナー転写後、Y,M,C,K用の転写ローラ25Y,M,C,Kを離間させCLトナーのみ転写された状態で定着装置90でCLトナーを一度定着された後、定着後のCLトナー像上面に他色画像を転写させる向きで搬送し、Y,M,C,Bk用の転写ニップを順次通過して、フルカラートナー像を得る。
転写ローラ25CLには転写バイアス電源81CLにより、交流電圧に直流電圧が重畳された電圧が印加される。転写ローラ25Y,M,C,Kには直流電圧のみを印加しても、交流電圧に直流電圧を重畳した電圧を印加してもよい。
なお、紙搬送ベルト121を感光体2CL,Y,M,C,Kに当接させる代わりに、転写ローラ25CL,Y,M,C,Kを感光体2CL,Y,M,C,Kに直接当接させて、CL,Y,M,C,K用の1次転写ニップを形成してもよい。
この場合、転写ローラ25CL,Y,M,C,Kをニップ形成部材として機能させることになる。フルカラートナー像を転写された記録材Pは定着装置90で定着された後、機外へと排出される。下地色で記録材P表面の凹部を埋めた後、定着を行わずにその上面に任意の画像の転写を行う場合、連続的に紙への転写が行えるため、プリントスピードが向上する。
下地色転写後に定着せずに次の転写を行う場合、下地色トナーの電荷量の絶対値は任意の画像を形成するためのトナーの電荷量の絶対値よりも小さくすることが好ましい。
一方、下地色を一度定着すると、下地色トナーの電荷が消失し、画像が安定しやすい。ユーザーまたはサービスマンは、オペレーションパネル等により、一度定着を通すか、通さずに連続転写するかを設定することが可能である。
また、転写ローラ25CLに電圧を印加する転写バイアス電源81CLは交流電圧に直流電圧を重畳させた電圧を印加することができる。ここでは、形成したい任意の画像の下地として記録材にCLトナーベタ画像を転写させる。
このとき、記録材表面の凹凸に対して、凹部にも凸部にも転写させる場合と、凹部のみに転写させる場合がある。凹部にも凸部にも転写させる場合、感光体2CLの静電潜像と転写ローラ25CLの芯金間の電位差として、次のようなものを発生させる転写バイアスを出力することが好ましい。
すなわち、感光体2CLの静電潜像と転写ローラ25CLの芯金の芯金間の電位差の時間変化を表す波形において、トナーを転写させる極性と逆極性のピーク値Vrの絶対値が、前記電位差の時間平均Voffの絶対値よりも大きな値となる「|Vr|>|Voff|」という関係を具備し、且つオフセット電圧Voffが通常トナーを転写させる方向の極性である。また、交流電圧として、交流成分の1周期のduty比(=プラス方向の電圧がかかる時間/1周期の時間×100)が50(%)である波形を印加した場合は、交流成分のピークツウピーク電圧Vpp(V)と、前記電位差の時間平均値であるオフセット電圧Voffとについて、「1/4×Vpp>|Voff|」という関係を具備し、且つオフセット電圧Voffが通常トナーを転写させる方向の極性である。
また、凹部のみに転写させる場合は、トナーを転写させる極性と逆極性のピーク値Vrの絶対値が、前記電位差の時間平均Voffの絶対値よりも大きな値となる「|Vr|>|Voff|」という関係を具備し、且つオフセット電圧Voffを通常トナーを転写させる極性と逆極性にすることが好ましい。
交流電圧として、交流成分の1周期のduty比が50(%)である波形を印加した場合は、交流成分のピークツウピーク電圧Vpp(V)と、前記電位差の時間平均値であるオフセット電圧Voffとについて、「1/4×Vpp>|Voff|」という関係を具備し、且つオフセット電圧Voffをトナーを転写させる極性と逆極性にすることが好ましい。
以上、実施例を挙げて本発明について説明したが、本発明はこれらの実施例に限られるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して使用できる。
1 画像形成ユニット
2 感光体
2CL 透明トナー用感光体
30 転写ユニット
31 中間転写ベルト
33 2次転写裏面ローラ
36 ニップ形成ローラ
39 2次転写バイアス電源
P 記録材
特開2008−185890号公報 特開2006−267486号公報 特開2008−058585号公報 特開平09−146433号公報 特開平04−086878号公報

Claims (13)

  1. 交流バイアスに直流バイアスを重畳した転写バイアスにより、像担持体から記録材に静電トナーによる画像を転写する転写装置を具備した画像形成装置において、
    前記記録材が表面に凹凸が形成された凹凸記録材である場合に、画像の転写に先立ち、前記記録材の凹凸面に対して前記重畳バイアスによるトナーの転写を行い、該表面に任意の画像を転写することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記像担持体がトナー像を一旦保持する中間転写体であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記記録材の凹凸面に対して重畳バイアスによるトナーの転写を行う時と該表面に任意の画像を転写する時は別々に設けられている転写装置により転写が行われることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記記録材の凹凸面に対して重畳バイアスによるトナーの転写を行う時のトナー帯電量の絶対値が、該表面に任意の画像を転写する時のトナー像の帯電量の絶対値よりも小さいことを特徴とする請求項1から請求項3のうちの一つに記載の画像形成装置。
  5. 前記記録材の凹凸面に対して重畳バイアスによるトナーの転写を行った後、一度記録材上のトナーを定着し、その後、該表面に任意の画像を転写することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  6. 前記記録材の凹凸面に対して重畳バイアスによるトナーの転写を行う時と該表面に任意の画像を転写する時は別々に設けられている定着装置により定着が行われることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記記録材の凹凸面に対して重畳バイアスによるトナーの転写を行う転写装置が画像形成装置本体と着脱可能であることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記記録材の凹凸面に対して重畳バイアスによるトナーの転写を行う時のみ交流バイアスに直流バイアスを重畳した転写バイアスを用い、該表面に任意の画像を転写する時には直流バイアスのみの転写バイアスを用いることを特徴とする請求項1乃至請求項7のうちの一つに記載の画像形成装置。
  9. 前記記録材の凹凸面に対して重畳バイアスによるトナーの転写を行う時、下地専用の色のトナーを用いることを特徴とする請求項1乃至請求項8のうちの一つに記載の画像形成装置。
  10. 前記記録材の凹凸面に対して重畳バイアスによるトナーの転写を行う時、クリアトナー(無色透明トナー)を用いることを特徴とする請求項1乃至請求項9のうちの一つに記載の画像形成装置。
  11. 前記転写バイアスが、交流成分と直流成分とを重畳したものであって、重畳電圧波形の時間変化において、トナーを転写させる極性と逆極性のピーク値の絶対値が、前記直流成分の絶対値よりも大きな値であることを特徴とする請求項1乃至請求項10のうちの一つに記載の画像形成装置。
  12. 前記転写バイアスが、交流成分と直流成分とを重畳したものであって、重畳電圧波形の時間変化において、交流成分の1周期のduty比(=プラス方向の電圧がかかる時間/1周期の時間×100)が50(%)であり、前記交流成分のピークツウピーク電圧が、前記直流成分の電圧の絶対値の4倍よりも大きな値であることを特徴とする請求項1乃至請求項11のうちの一つに記載の画像形成装置。
  13. 前記転写バイアスが、交流成分と直流成分とを重畳したものであって、直流成分にトナーを転写させる極性と逆極性の電圧を印加することを特徴とする請求項1乃至請求項12のうちの一つに記載の画像形成装置。
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