JP2012098420A - マイクロレンズアレイを使用したスキャン露光装置 - Google Patents

マイクロレンズアレイを使用したスキャン露光装置 Download PDF

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Abstract

【課題】マイクロレンズアレイによる露光位置を調整することができ、露光パターンの基準パターンからのずれが発生しても、露光中にこのずれを検出して、露光パターンの位置ずれを防止し、重ね露光における露光パターンの精度を向上させる。
【解決手段】マイクロレンズアレイ2は4枚の単位マイクロレンズアレイ2−1等の積層体であり、一部の単位マイクロレンズアレイの光軸を他の単位マイクロレンズアレイの光軸から偏倚させることができる。スキャン露光装置は、複数個のマイクロレンズアレイ2により、マスクの露光パターンが基板1上に投影される。このとき、基板1上の画像をラインCCDカメラにより検出し、基板上の第1層パターンを基準パターンとして、マスク3の露光パターンがこの基準パターンと一致しているか否かを検出する。不一致の場合に、マイクロレンズ2aの光軸を偏倚させてマイクロレンズアレイによる投影パターンの倍率を調整する。
【選択図】図10

Description

本発明は、マイクロレンズを2次元的に配列したマイクロレンズアレイによりマスクパターンを基板上に露光するマイクロレンズアレイを使用したスキャン露光装置に関する。
薄膜トランジスタ液晶基板及びカラーフィルタ基板等は、ガラス基板上に形成されたレジスト膜等を、数回、重ね合わせ露光して、所定のパターンを形成する。これらの被露光基板は、その膜形成過程で、延び縮みすることがあり、重ね合わせ露光の下層パターンが、製造条件(露光装置特性及び温度条件)により、設計上のピッチと異なってくることがある。このような重ね合わせ露光において、露光位置のピッチの変化が生じると、このピッチの変化は、露光装置側で倍率補正をして、吸収せざるを得なかった。即ち、被露光基板の寸法変動が生じた場合、ピッチがずれた分を、像の倍率を調整することにより、この像を変動後のピッチの基板上の所定位置の中央に配置する必要がある。
一方、近時、マイクロレンズを2次元的に配置したマイクロレンズアレイを使用したスキャン露光装置が提案されている(特許文献1)。このスキャン露光装置においては、複数個のマイクロレンズアレイを一方向に配列し、この配列方向に垂直の方向に基板及びマスクを、マイクロレンズアレイ及び露光光源に対して、相対的に移動させることにより、露光光がマスクをスキャンして、マスクの孔に形成された露光パターンを基板上に結像させる。
特開2007−3829
しかしながら、この従来のスキャン露光装置においては、以下に示す問題点がある。通常のレンズを組み合わせて使用した投影光学系を使用した露光装置においては、レンズの間隔を調整する等により、倍率を調整することは容易である。しかし、マイクロレンズの場合は、厚さが例えば4mmの板の中に、8個のレンズを光軸方向に配置することにより、正立等倍像を基板上に結像させるようにしたものであるので、倍率の調整ができない。よって、マイクロレンズアレイを使用したスキャン露光装置においては、被露光基板のピッチ変更に対応することができないという問題点がある。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、マイクロレンズアレイを使用した露光装置において、マイクロレンズアレイによる露光位置を調整することができるマイクロレンズアレイを使用したスキャン露光装置を提供することを目的とする。また、本発明は、露光パターンの基準パターンからのずれが発生しても、露光中にこのずれを検出して、露光パターンの位置ずれを防止することができ、重ね露光における露光パターンの精度を向上させることができるマイクロレンズアレイを使用したスキャン露光装置を提供することを目的とする。
本発明に係るマイクロレンズアレイを使用したスキャン露光装置は、露光すべき基板の上方に配置され、夫々複数個のマイクロレンズが2次元的に配置されて構成された複数枚の単位マイクロレンズアレイが相互に積層配置されたマイクロレンズアレイと、このマイクロレンズアレイの上方に配置され所定の露光パターンが形成されたマスクと、このマスクに対して露光光を照射する露光光源と、前記単位マイクロレンズアレイの少なくとも一部を他の単位マイクロレンズアレイに対してその構成マイクロレンズの光軸が偏倚するように移動させる移動部材と、を有し、前記単位マイクロレンズアレイ間の光軸を偏倚させることにより、マイクロレンズアレイによる基板上の露光位置を調整することを特徴とする。
このマイクロレンズアレイを使用したスキャン露光装置において、例えば、前記マイクロレンズアレイは、4枚の単位マイクロレンズアレイから構成され、第1層及び第2層の単位マイクロレンズアレイと、第3層及び第4層の単位マイクロレンズアレイとの間のマイクロレンズの光軸が偏倚するように構成されている。又は、前記マイクロレンズアレイは、複数枚の単位マイクロレンズアレイから構成され、積層された単位マイクロレンズアレイ間の特定の反転結像位置にて、マイクロレンズの光軸が夫々偏倚するように構成されている。
更に、前記マイクロレンズアレイは、前記基板の表面に沿って複数個配置されており、
前記露光装置は、更に、
前記基板の画像を検出する画像検出部と、この画像の検出信号を基に画像処理して基板上に形成されている基準パターンを得る画像処理部と、この基準パターンと露光しようとする前記マスクの露光パターンとの間のずれを演算して前記基準パターンと前記露光パターンとのずれを解消するように前記移動部材を介して各前記マイクロレンズアレイのマイクロレンズの光軸の位置を調整する制御部と、を有し、前記複数個のマイクロレンズアレイによる基板上の露光位置を調整して、露光パターンを前記基準パターンに一致させるように構成することもできる。
本発明によれば、基本的には正立等倍像を露光するマイクロレンズアレイにおいて、その露光位置を調整することができ、擬似的に倍率を調整したことと同様の効果が得られる。そして、このマイクロレンズアレイを使用した露光装置においては、露光中に、基板の画像を検出してその基準パターンを検出することにより、基準パターンと露光パターンとの位置ずれを、露光中に検出し、複数のマイクロレンズアレイの傾斜角度を調節することにより、この位置ずれを解消することができる。このように、露光の位置ずれをリアルタイムで検出し、解消するので、重ね合わせ露光における露光位置の寸法精度を効率的に向上させることができる。
本発明の実施形態に係る露光装置を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る露光装置の1個のマイクロレンズアレイの部分を示す縦断面図である。 このマイクロレンズアレイが複数個配列された露光装置を示す斜視図である。 マイクロレンズを示す図である。 (a)、(b)はその絞りを示す図である。 マイクロレンズの6角視野絞りの配置を示す平面図である。 マイクロレンズアレイが複数個配列された他の露光装置を示す斜視図である。 複数個のマイクロレンズアレイによる露光光の投影状態を示す模式図である。 単位マイクロレンズアレイの配置を示す模式図である。 単位マイクロレンズアレイにおけるマイクロレンズの光軸の偏倚を示す模式図である。 単位マイクロレンズアレイの配置を示す模式的斜視図(偏倚なし)である。 単位マイクロレンズアレイの配置を示す模式的斜視図(偏倚あり)である。 複数個のマイクロレンズアレイによる露光光の投影状態を示す模式図である。 CCDカメラによる露光像の検出方法を示す平面図である。 (a)、(b)は露光パターンを示す図である。
以下、本発明の実施形態について、添付の図面を参照して具体的に説明する。図1は本発明の実施形態に係る露光装置を示す模式図、図2は同じくその1個のマイクロレンズアレイの部分を示す縦断面図、図3はこのマイクロレンズアレイが複数個配列されている状態を示す斜視図、図4はマイクロレンズの光学的機構を示す図、図5(a)、(b)はその絞りを示す図、図6はマイクロレンズの6角視野絞りの配置を示す平面図、図7はマイクロレンズアレイが複数個配列された他の露光装置を示す斜視図である。
図1に示すように、露光光源4から出射された露光光は、平面ミラーを含む光学系21を介して、マスク3に導かれ、マスク3を透過した露光光は、マイクロレンズアレイ2に照射され、マスク3に形成されたパターンがマイクロレンズアレイ2により、基板1上に結像する。この光学系21の光路上にダイクロイックミラー22が配置されており、カメラ23からの観察光が、ダイクロイックミラー22で反射して、露光光源4からの露光光と同軸的にマスク3に向かう。また、この観察光はマイクロレンズアレイ2にて基板1上に収束し、基板1に既に形成されている基準パターンを反射して、この基準パターンの反射光がマイクロレンズアレイ2、マスク3及びダイクロイックミラー22を介してカメラ23に入射するようになっている。カメラ23は、この基準パターンの反射光を検出し、この検出信号を画像処理部24に出力する。画像処理部24は基準パターンの検出信号を画像処理し、基準パターンの検出画像を得る。画像処理部24にて得られた基準パターンの画像信号は制御部25に入力され、制御部25がマスク3の現在位置(即ち、マスク3の露光しようとする露光パターンの位置)と検出された基準パターンの位置との間のずれを演算し、このずれ量を解消するためのマイクロレンズアレイ2の露光補正量を演算する。そして、制御部25は、このマイクロレンズアレイ2の露光補正量に応じた信号を、このマイクロレンズアレイ2の単位マイクロレンズアレイを移動させる移動部材としてのアクチュエータ20に出力し、アクチュエータ20はこの信号に基づいてマイクロレンズアレイ2のマイクロレンズ2aの光軸をシフト駆動する。基板1とマスク3は、一体となって一定の方向に移動することができ、マイクロレンズアレイ2と露光光源4及び光学系21は、固定的に配置されている。そして、基板1及びマスク3が一方向に移動することにより、露光光が基板上で走査され、ガラス基板から1枚の基板が製造される所謂1枚取りの基板の場合は、上記一走査により、基板の全面が露光される。
次に、マイクロレンズアレイによる露光態様について、更に詳細に説明する。図2に示すように、ガラス基板等の被露光基板1の上方に、複数個のマイクロレンズ2aが2次元的に配置されて構成されたマイクロレンズアレイ2が配置され、更に、このマイクロレンズアレイ2の上にマスク3が配置され、マスク3の上方に露光光源4が配置されている。なお、図1及び図2は1個のマイクロレンズアレイのみ図示されている。マスク3は透明基板3aの下面にCr膜3bからなる遮光膜が形成されていて、露光光はこのCr膜3bに形成された孔を透過してマイクロレンズアレイ2により基板上に収束する。上述のごとく、本実施形態においては、例えば、マイクロレンズアレイ2及び露光光源4が固定されていて、基板1及びマスク3が同期して矢印5方向に移動することにより、露光光源4からの露光光がマスク3を透過して基板1上を矢印5方向にスキャンされる。この基板1及びマスク3の移動は、適宜の移動装置の駆動源により駆動される。なお、基板1及びマスク3を固定して、マイクロレンズアレイ2及び露光光源4を移動させることとしてもよい。
図3に示すように、マイクロレンズアレイ2は、支持基板6に、スキャン方向5に垂直の方向に例えば4個ずつ2列に配置されており、これらのマイクロレンズアレイ2は、スキャン方向5にみて、前段の4個のマイクロレンズアレイ2の相互間に、後段の4個のマイクロレンズアレイ2のうち3個が夫々配置されて、2列のマイクロレンズアレイ2が千鳥になるように配列されている。これにより、2列のマイクロレンズアレイ2により、基板1におけるスキャン方向5に垂直の方向の露光領域の全域が露光される。
各マイクロレンズアレイ2は、4枚の単位マイクロレンズアレイの積層体であり、図4に示すように、例えば、4枚の単位マイクロレンズアレイ2−1,2−2,2−3,2−4が積層された構造を有する。従って、各マイクロレンズアレイ2の各マイクロレンズ2aは、4枚8レンズ構成であり、各単位マイクロレンズアレイ2−1等は2個の凸レンズから構成されている。これにより、露光光は単位マイクロレンズアレイ2−2と単位マイクロレンズアレイ2−3との間で一旦収束し、更に単位マイクロレンズアレイ2−4の下方の基板上で結像する。そして、単位マイクロレンズアレイ2−2と単位マイクロレンズアレイ2−3との間に6角視野絞り12が配置され、単位マイクロレンズアレイ2−3と単位マイクロレンズアレイ2−4との間に開口絞り11が配置されている。これらの6角視野絞り12及び開口絞り11はマイクロレンズ2a毎に設けられており、各マイクロレンズ2aについて基板上の露光領域を6角に整形している。6角視野絞り12は、例えば、図5(a)に示すように、マイクロレンズ2aのレンズ視野領域10の中に6角形状の開口として形成され、開口絞り11は、図5(b)に示すように、マイクロレンズ2aのレンズ視野領域10の中に円形の開口として形成されている。
図6は、各マイクロレンズアレイ2における各マイクロレンズ2aの配置態様を示すために、マイクロレンズ2aの配置態様を、マイクロレンズ2aの6角視野絞り12の位置として示す図である。この図6は後述のマイクロレンズ2aの光軸の偏倚(シフト)は行っていない状態である。この図6に示すように、マイクロレンズ2aは、スキャン方向5について、順次、若干横方向にずれて配置されている。6角視野絞り12は、中央の矩形部分12aと、そのスキャン方向5に見て両側の三角形部分12b、12cとに分かれる。図6において、破線は、6角視野絞り12の6角形の各角部をスキャン方向5に結ぶ線分である。この図6に示すように、スキャン方向5に垂直の方向の各列に関し、スキャン方向5について3列の6角視野絞り12の列をみると、ある特定の1列目の6角視野絞り12の右側の三角形部分12cが、スキャン方向後方に隣接する2列目の6角視野絞り12の左側の三角形部分12bと重なり、1列目の6角視野絞り12の左側の三角形部分12bが、3列目の6角視野絞り12の右側の三角形部分12cと重なるように、これらのマイクロレンズ2aが配置されている。このようにして、スキャン方向5に関し、3列のマイクロレンズ2aが1セットとなって配置される。つまり、4列目のマイクロレンズ2aは、スキャン方向5に垂直の方向に関し、1列目のマイクロレンズ2aと同一位置に配置される。このとき、3列の6角視野絞り12において、隣接する2列の6角視野絞り12の三角形部分12bの面積と三角形部分12cの面積とを加算すると、このスキャン方向5に重なる2個の三角形部分12b、12cの合計面積の線密度は、中央の矩形部分12aの面積の線密度と同一になる。なお、この線密度とは、スキャン方向5に垂直の方向における単位長あたりの6角視野絞り12の開口面積である。つまり、三角形部分12b、12cの合計面積は、三角形部分12b、12cの底辺を長さとし、三角形部分12b、12cの高さを幅とする矩形部分の面積になる。この矩形部分は、矩形部分12aの長さと同一の長さであるから、スキャン方向5に垂直の方向に関する単位長あたりの開口面積(線密度)で比べると、三角形部分12b、12cの線密度と、矩形部分12aの線密度とは同一になる。このため、基板1が3列のマイクロレンズ2aのスキャンを受けると、このスキャン方向5に垂直の方向に関し、その全域で均一な光量の露光を受けたことになる。従って、各マイクロレンズアレイ2には、スキャン方向5に関し、3の整数倍の列のマイクロレンズ2aが配置されており、これにより、基板は、1回のスキャンによりその全域で均一な光量の露光を受けることになる。
このように構成されたマイクロレンズアレイ2においては、露光光源4から露光光が照射されている間に、基板1をマイクロレンズアレイ2に対して相対的に移動させて、露光光により基板を走査することにより、基板1の露光対象領域の全域で、基板1は均一な光量の露光を受ける。つまり、基板1はマイクロレンズ2aの位置に応じてスポット的な露光を受けるのではなく、1列のマイクロレンズ2aの相互間の領域は、他列のマイクロレンズ2aにより露光されて、基板1は、あたかも、平面露光を受けた場合と同様に、露光対象領域の全域で均一な露光を受ける。そして、基板1上に投影されるパターンは、マイクロレンズ2aの6角視野絞り12及び開口絞り11の形状ではなく、マスク3のCr膜3b(遮光膜)の孔に形成されたマスクパターン(露光パターン)により決まるパターンである。
図7に示すように、マイクロレンズアレイ2は、支持板6に、マイクロレンズアレイ2b及びマイクロレンズアレイ2cの2列に分かれて配置されており、スキャン方向5に垂直の方向に列をなすように、またマイクロレンズアレイ2bとマイクロレンズアレイ2cとがスキャン方向5に相互にずれて配置されている。マイクロレンズアレイ2は、支持板6に設けた孔6a内に嵌合して配置されており、各孔6aは各マイクロレンズアレイ2の外形に見合う大きさを有している。マイクロレンズアレイ2は、そのスキャン方向5に直交する方向については、隣接するマイクロレンズアレイ2同士(マイクロレンズアレイ2bとマイクロレンズアレイ2c)が相互に接近するように連なって配置されている。そして、このスキャン方向5に直交する方向に隣接するマイクロレンズアレイ2間の支持板6の部分は、極めて細く、また、マイクロレンズアレイ2におけるスキャン方向5に直交する方向の端部はこの端部のマイクロレンズ2aと端縁との間の間隔がマイクロレンズ2aの配列ピッチの1/2未満に短くなっている。このため、各マイクロレンズアレイ2は、スキャン方向5に直交する方向に連なっていても、このスキャン方向5に直交する方向の全てのマイクロレンズアレイ2のマイクロレンズ2a間の間隔を同一にすることができる。即ち、マイクロレンズ2aのスキャン方向5に直交する方向のピッチは、全てのマイクロレンズアレイ2について一定である。スキャン方向5については、1個のマイクロレンズアレイ2が配置されており、そのマイクロレンズアレイ2内のマイクロレンズ2aのピッチは一定である。
なお、マイクロレンズアレイ2は、支持板6に対し、図3に示すように、スキャン方向5及びスキャン方向5に直交する方向の双方に相互に離隔するように配置することもできる。この場合は、スキャン方向5に見た場合に、マイクロレンズアレイ2をその端部同士が重なるように設けることができ、従って、スキャン方向5に直交する方向に関し、各マイクロレンズアレイ2の端部におけるマイクロレンズ2aと端縁との間隔をマイクロレンズ2aのピッチの1/2未満になるように、短くする必要がなく、各マイクロレンズアレイ2の端部の幅を十分大きくとることができる。また、支持板6の孔6aは、スキャン方向5に直交する方向の相互間隔を、図7に示すような短いものにする必要がなく、十分広くとることができる。なお、図7及び図3は、マイクロレンズアレイ2をスキャン方向5に直交する方向について、千鳥状に配置しているが、図7に示すように、マイクロレンズアレイ2が相互に近接している場合は、マイクロレンズアレイ2をスキャン方向50に一直線状に整列させて配置することも可能である。
図8は、この複数個のマイクロレンズアレイ2が配列された状態を示し、このマイクロレンズアレイ2により、基板上には、マスク3のマスクパターンの像が投影される。但し、図8においては、マイクロレンズアレイ2は縦断面視で示し、投影像は平面視で示している。支持板6に、例えば41枚のマイクロレンズアレイ2(図示の都合上11枚として示す)が並置されており、例えば、このマイクロレンズアレイ2の幅は30mm、支持板6の幅及びマスク3の透明基板3aの幅は、例えば、1220mmである。
図9は、単位マイクロレンズアレイ2-1,2-2,2−3,2−4の積層状態を示す模式図である。これらの4枚の単位マイクロレンズアレイ2−1等の各マイクロレンズ2aの構成は、図4に示すように、各単位マイクロレンズアレイ2−1毎に2枚の凸レンズからなるものである。常態では、図9に示すように、単位マイクロレンズアレイ2−1,2-2,2−3,2−4の各マイクロレンズ2aの光軸は、いずれも一致している。従って、露光光は図11に示すように、基板に対して垂直に入射する。
而して、本実施形態においては、図10に示すように、第1層目の単位マイクロレンズアレイ2−1及び第2層目の単位マイクロレンズアレイ2−2のマイクロレンズ2aの光軸と、第3層目の単位マイクロレンズアレイ2−3及び第4層目の単位マイクロレンズアレイ2−4のマイクロレンズ2aの光軸とを、dの大きさで偏倚(シフト)させることができるようになっている。この偏倚量dは例えば0.3μmである。このように、単位マイクロレンズアレイ2−3,2−4のマイクロレンズの光軸が偏倚することにより、図12に示すように、露光光は単位マイクロレンズアレイ2−2と単位マイクロレンズアレイ2−3との間で屈曲し、この露光光は、図11に比して、若干ずれた位置で基板に入射する。第3層の単位マイクロレンズアレイ2−3のマイクロレンズの光軸の偏倚量dに対し、最下層の第4の単位マイクロレンズアレイ2-4を出射する露光光の光軸は約2倍の2dだけ偏倚し、露光光の基板上における偏倚量は約2dとなる。即ち、マイクロレンズの光軸を偏倚量dだけ偏倚させると、投影パターンは基板上で約2dだけ偏倚し、上述のd=0.3μmの場合には、基板上の投影パターンは0.6μmだけ偏倚する。
このようにして、単位マイクロレンズアレイ2-1等のマイクロレンズ2aの光軸を偏倚(シフト)させることにより、マイクロレンズアレイによる基板上の露光位置を調整することができる。
マイクロレンズの光軸の偏倚は、一部の単位マイクロレンズアレイを他の単位マイクロレンズアレイに対して光軸に垂直の方向に移動させればよい。この単位マイクロレンズアレイの移動は、例えば、圧電素子に電圧を印加することにより、その電圧変化で圧電素子が歪んだ量だけ単位マイクロレンズアレイを光軸に垂直の方向に押し出すようにすれば良い。この場合は、圧電素子が移動部材となるが、移動部材としては、圧電素子に限らず、種々の装置又は部材を使用することができる。
このマイクロレンズアレイ2の単位マイクロレンズアレイ2−1等の移動によるマイクロレンズ2aの光軸の偏倚(シフト)により、上述のごとく、例えば、1枚のマイクロレンズアレイ2で0.6μmだけ露光位置をずらすことができる。従って、図13に示すように、例えば41枚並置されたマイクロレンズアレイ2による露光位置を、1枚のマイクロレンズアレイ2について0.6μmずらした場合、全体で、24.4μmだけ投影位置をずらすことができる。即ち、図13の右端のマイクロレンズアレイ2の露光位置が、図8の場合と同一であるとした場合、図13の左端のマイクロレンズアレイ2の露光位置は、図8の場合よりも24.4μmだけ、左方に移動し、全体で、投影パターンの投影領域が、24.4μmだけ拡大する。この拡大量は、マスク幅が1220mmであるから、24.4×10−3(mm)/1220(mm)=20×10−6となり、20ppmの拡大倍率補正ができたことになる。
なお、倍率を縮小する場合も、同様に露光位置の調整で行うことができる。また、上記実施形態では、第1及び第2層の単位マイクロレンズアレイ2−1,2−2と、第3及び第4層の単位マイクロレンズアレイ2−3,2−4との間で、そのマイクロレンズ2aの光軸を偏倚させることにより、露光位置調整を行ったが、これは、マイクロレンズアレイの反転結像位置で単位マイクロレンズアレイのマイクロレンズの光軸をずらすものである。このため、マイクロレンズアレイ2における単位マイクロレンズアレイの枚数も、上記実施形態のように、4枚に限定されるものではないが、その場合も、単位マイクロレンズアレイのマイクロレンズの光軸の偏倚は、マイクロレンズアレイの反転結像位置で行う必要がある。
次に、図1のカメラ23による基板上の基準パターンの画像検出方法について説明する。カメラ23は、ラインCCDカメラであり、1次元の線状に像を検出する。図14は、マイクロレンズアレイ2のマイクロレンズ2aの配置と、ラインCCDカメラ23の検出領域17とを示す図である。マイクロレンズ2aの6角視野絞り12は、前述のように、スキャン方向5に関し、最も近傍に隣接するものが、スキャン方向5に対して平行ではなく、傾斜している。ラインCCDカメラは、その線状の検出領域17が、コーナー部のマイクロレンズ2aの6角視野領域12から、スキャン方向5に対し最も近傍に隣接するマイクロレンズ2aの6角視野領域12を結ぶ直線上に、一致するように、検出領域17をスキャン方向5に対して傾斜させて、配置されている。
基板1をスキャン方向5に移動させつつ、ラインCCDカメラ23により基板1上の画像を検出すると、1回のラインスキャンにより、検出領域17の線上で、画像が検出される。この検出信号は、画像処理部24に入力されて画像処理される。このラインCCDカメラ23の検出領域17は、例えば、マイクロレンズアレイ2のコーナー部のマイクロレンズ2aからマイクロレンズアレイ2の幅方向の他端部までである。即ち、スキャン方向5に垂直の方向に関し、一方の端部のコーナー部から他方の端部までのマイクロレンズアレイ2の幅方向の全域について、傾斜した線上に位置するマイクロレンズ2aの6角視野領域12の画像を検出する。このとき、ラインCCDカメラのスキャン性能が1回のスキャンに要する時間が10msecであるとすると、基板及びマスクの移動速度は、例えば、100mm/secであるから、10msecのスキャン時間の間に、基板及びマスクは、1mm移動する。従って、ラインCCDカメラ23の一方の端部にて、マイクロレンズアレイ2のコーナー部のマイクロレンズ2aの画像を検出した後、ラインCCDカメラ23の他方の端部にてマイクロレンズアレイ2の幅方向の他方の端部のマイクロレンズ2aの画像を検出したときには、この他方の端部のマイクロレンズ2aの画像は、コーナー部のマイクロレンズ2aの画像の位置よりも、1mm後方の位置の画像である。基板及びマスクの幅方向の大きさは、例えば、1mであるから、基板1mにつき、1mmのずれが生じる。よって、隣接するマイクロレンズ2a間では、この1mmをマイクロレンズ2aの数で除した分だけ、検出画像は、スキャン方向5にずれが生じている。
また、ラインCCDカメラ23によるスキャン画像は、コーナー部のマイクロレンズ2aの画像を検出した後、その基板スキャン方向5の斜め前方のマイクロレンズ2aの画像を検出する。このように、ラインCCDカメラ23の1次元のスキャン画像において、基板スキャン方向5について、斜め前方に配置されたマイクロレンズ2aの画像を順次読み込んでいく。従って、基板スキャン方向5についてのマイクロレンズ2aの配列ピッチをΔdとすると、ラインCCDカメラ23により1回のスキャンで読み込まれた画像信号は、基板スキャン方向5について、その前方にΔdだけずれたマイクロレンズ2aの画像を順次読み込んだことになる。よって、このレンズピッチΔdが150μmであるとすると、そして、前述のごとく、基板の移動速度が100mm/secであるとすると、このレンズピッチΔd(=150μm=0.15mm)を基板が移動するのに、1.5msecかかる。従って、ラインCCDカメラ23の1回のスキャンで、コーナー部のマイクロレンズ2aの画像を検出した後、次順のマイクロレンズ2aの画像を検出したときは、この画像は、コーナー部のマイクロレンズ2aの画像のスキャン方向5に垂直の方向に隣接する位置の画像よりも、基板のスキャン方向5にΔdだけ進んだ位置の画像である。よって、ある時点でコーナー部のマイクロレンズ2aの画像のスキャン方向5に垂直の方向に隣接する位置の画像は、その時点でコーナー部のマイクロレンズ2aの次順のマイクロレンズ2aの画像を取得した時点よりも、1.5msec後にこの2番目のマイクロレンズ2aにて検出された画像である。
画像処理部24は、ラインCCDカメラ23の取得信号から、以上の2点の時間遅延及び位置調整に関する補正の画像処理を行うと、基板が移動している間のある特定の時点の画像を得ることができる。例えば、本実施形態の露光装置に搬入されてくる基板1に、図15(a)に示すように第1層の露光パターンL1(基準パターン)が形成されている場合、露光装置の所定位置に停止した基板1を走査させて、ラインCCDカメラ23により基板1上の画像を検出し、この基準パターンL1の検出信号を画像処理部24が画像処理すると、図15(a)に示す基準パターンL1の検出画像が得られる。制御部25は、この画像処理されたパターンL1の画像検出信号に基づき、この第1層パターンL1の基準位置と、マスク3に形成され第2層パターンL2として露光すべき露光パターンL2の基準位置との間のずれ量を演算し、このずれ量を解消するためのマイクロレンズアレイ2の露光位置の調整量(露光補正量)を演算する。そして、制御部25は、このマイクロレンズアレイ2の露光補正量に応じた信号を、このマイクロレンズアレイ2の単位マイクロレンズアレイ2−1等を移動させる移動部材としてのアクチュエータ20に出力し、アクチュエータ20(移動部材)はこの信号に基づいてマイクロレンズアレイ2のマイクロレンズの光軸を調整(シフト駆動)して、マイクロレンズアレイによる基板上の露光位置を調整して、基板上の露光光の擬似的倍率を調整する。
次に、上述のごとく構成された本実施形態の露光装置の動作について説明する。先ず、図1に示すように、露光装置の所定の露光位置に基板1が搬入される。この基板1には、基準パターンとして、図15(a)に示すようなパターンL1が露光されている。この基準パターンL1は第1層パターンであり、この第1層パターンを基準として、露光装置において、第2層パターン乃至第4層パターンが露光されて、例えば、5層のパターンが重ね合わせ露光される。
このとき、薄膜トランジスタ液晶基板及びカラーフィルタ基板等のガラス基板に、製造過程で寸法の変化が生じた場合に、重ね露光における露光パターンが下層パターンに対してずれてしまう。そこで、搬入された基板1に対し、これをマスク3と共にマイクロレンズアレイ2に対して走査し、ラインCCDカメラ23により基板1上の画像を検出する。このラインCCDカメラ23は、その光検出部は1次元のセンサであり、図14に示すように、基板スキャン方向5に対して傾斜する領域を検出するように設置されている。このように、ラインCCDカメラ23の検出領域17を、基板スキャン方向5に垂直の方向にせず、この方向に対して傾斜する方向としたのは、仮に、基板スキャン方向5に垂直の方向に線状の検出領域17を配置すると、隣接するマイクロレンズ2aの6角視野絞り12間に不連続の部分が存在するため、基板1上の画像を連続的に検出できないからである。そこで、本実施形態においては、検出領域17をスキャン方向5に最も近傍に隣接するマイクロレンズアレイ2の6角視野絞り12を通るように傾斜して配置している。これにより、この検出領域17を傾斜して配置したことによる遅延時間に基づく補正と、CCDセンサの1スキャン時間の時間遅れによる補正とを、画像処理により行うことにより、マイクロレンズアレイ2の基準となるコーナー部のマイクロレンズ2aの検出画像を基準として、基板1上の画像を検出することができる。即ち、画像処理部24は、カメラ23の検出信号に基づいて、図15(a)に示す基板1上の第1層パターンL1を求める。
制御部25は、この第1層パターンL1と、マスク3に形成されこれから露光しようとする第2層パターンL2とが一致している場合は、この第2層パターンL2を基板上に露光する。即ち、基板1及びマスク3を一体としてマイクロレンズアレイ2及び光源に対して移動させ、マスク3に形成されている露光パターンL2を第1層パターンL1上に重ね露光する。これにより、図15(b)に示すように、第1層パターンL1の基準となるコーナー部から、設計値のΔx及びΔyだけ離隔した位置に第2層パターンL2を形成することができる。
このとき、図4に示すように、露光光源4から露光光がマスク3を介してマイクロレンズアレイ2に入射すると、倒立等倍の像が6角視野絞り12に結像する。そして、この6角視野絞り12により、各マイクロレンズ2aを透過する露光光が、図5(a)に示す6角形に整形され、基板1上に正立等倍像として、投影される。このとき、マイクロレンズ2aによる露光領域は、基板上で図6に示すように配置される。
そして、図3に示す態様では、8枚のマイクロレンズアレイ2により、基板1のスキャン方向5に垂直の方向の全露光領域が均一光量で露光される。そして、基板1及びマスク3を、スキャン方向5に、マイクロレンズアレイ2に対して走査すると、基板1の全面の露光領域が均一光量で露光される。これにより、マスク3に形成されたマスクパターンが基板1上に結像する。
一方、ラインCCDカメラ23により検出した第1層パターンL1に対し、現在の位置のマスク3の露光パターンL2の位置がずれていた場合は、制御部25が演算したマイクロレンズ2aの光軸のシフト量に基づいて、アクチュエータ20が単位マイクロレンズアレイ2−3,2−4を単位マイクロレンズアレイ2−1,2−2に対して移動させて、マスク3の露光パターンL2の基準位置が第1層パターンL1の基準位置と一致するように、基板1に対する露光光の照射位置を調整する。例えば、図13に示すように、基板スキャン方向に垂直の方向に並んだ41枚(図示例は11枚)のマイクロレンズアレイ2のマイクロレンズ2aの光軸を夫々シフトさせると、基板1上において、全てのマイクロレンズアレイ2による露光位置が調整されて、擬似的に倍率が調整される。
このようにして、複数個のマイクロレンズアレイ2による露光位置を調整することにより、基板上の基準パターンと、複数個のマイクロレンズアレイ2により投影された露光パターンとを高精度で一致させることができる。即ち、第1層パターンL1と第2層パターンL2とのずれを解消することができる。
本実施形態においては、重ね合わせ露光において、基板の寸法の変動が生じても、これをリアルタイムで検出して、その露光位置を下層の露光パターンに高精度で合わせることができる。即ち、本実施形態においては、露光装置内で、露光中に下層パターンと露光パターンとの位置ずれを、マイクロレンズアレイにおける単位マイクロレンズアレイの移動によるマイクロレンズの光軸の位置調整により修正することができ、リアルタイムに位置ずれを修正して、高精度の重ね露光を行うことができる。
しかも、本発明においては、マイクロレンズ2aの光軸を偏倚(シフト)させることにより、基板上における露光位置の調整、ひいては露光パターンの倍率調整を行っているので、露光光の焦点深度は各マイクロレンズアレイについて変動しない。即ち、全てのマイクロレンズの焦点深度の範囲内に、基板上の露光すべき面を位置させることができる。通常、マイクロレンズアレイの焦点深度は50μmであるが、この焦点深度内に、基板上の露光面を位置させることができる。
また、露光光は、パルスレーザ光又は水銀ランプ等の連続光等、種々のものを使用することができる。更に、ラインCCDカメラ23は、基板上を照射する光照射部と反射光を検出するラインCCDセンサとを有するものを使用し、ダイクロイックミラー22によりカメラ23からの観察光を基板に照射したが、基板の下方から光照射して、基板に形成された第1層露光パターンの像をラインCCDセンサに入力してこれを検出することとしてもよい。更に、基板上の画像は、ラインCCDセンサにより検出する場合に限らず、2次元センサにより、基板上の画像を検出することもできる。
なお、本発明は上記実施形態に限らないことは勿論である。例えば、上記実施形態では、図14に示すように、ラインCCDカメラ23のラインセンサをその検出領域17がスキャン方向5に対して傾斜するように配置することにより、画像処理することによって、スキャン方向5に垂直の方向の全域において途切れることなく連続する6角視野絞り12内の画像を検出しているが、ラインセンサをスキャン方向5に垂直の方向に配置し、このラインセンサを3列設けることにより、同様に、スキャン方向5に垂直の方向の全域において途切れることなく連続する6角視野絞り12内の画像を検出することもできる。
1:基板
2:マイクロレンズアレイ
2a:マイクロレンズ
2−1〜2−4:単位マイクロレンズアレイ
3:マスク
3a:透明基板
3b:Cr膜
4:露光光源
5:スキャン方向
6:支持基板
11:開口絞り
12:6角視野絞り
12a:矩形部分
12b、12c:三角形部分
17:検出領域
20:アクチュエータ
21:光学系
22:ダイクロイックミラー
23:ラインCCDカメラ
24:画像処理部
25:制御部

Claims (4)

  1. 露光すべき基板の上方に配置され、夫々複数個のマイクロレンズが2次元的に配置されて構成された複数枚の単位マイクロレンズアレイが相互に積層配置されたマイクロレンズアレイと、このマイクロレンズアレイの上方に配置され所定の露光パターンが形成されたマスクと、このマスクに対して露光光を照射する露光光源と、前記単位マイクロレンズアレイの少なくとも一部を他の単位マイクロレンズアレイに対してその構成マイクロレンズの光軸が偏倚するように移動させる移動部材と、を有し、前記単位マイクロレンズアレイ間の光軸を偏倚させることにより、マイクロレンズアレイによる基板上の露光位置を調整することを特徴とするマイクロレンズアレイを使用したスキャン露光装置。
  2. 前記マイクロレンズアレイは、4枚の単位マイクロレンズアレイから構成され、第1層及び第2層の単位マイクロレンズアレイと、第3層及び第4層の単位マイクロレンズアレイとの間のマイクロレンズの光軸が偏倚するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のマイクロレンズアレイを使用したスキャン露光装置。
  3. 前記マイクロレンズアレイは、複数枚の単位マイクロレンズアレイから構成され、積層された単位マイクロレンズアレイ間の特定の反転結像位置にて、マイクロレンズの光軸が夫々偏倚するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のマイクロレンズアレイを使用したスキャン露光装置。
  4. 前記マイクロレンズアレイは、前記基板の表面に沿って複数個配置されており、
    前記露光装置は、更に、
    前記基板の画像を検出する画像検出部と、この画像の検出信号を基に画像処理して基板上に形成されている基準パターンを得る画像処理部と、この基準パターンと露光しようとする前記マスクの露光パターンとの間のずれを演算して前記基準パターンと前記露光パターンとのずれを解消するように前記移動部材を介して各前記マイクロレンズアレイのマイクロレンズの光軸の位置を調整する制御部と、を有し、前記複数個のマイクロレンズアレイによる基板上の露光位置を調整して、露光パターンを前記基準パターンに一致させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のマイクロレンズアレイを使用したスキャン露光装置。
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