JP2012097986A - 燃焼加熱器 - Google Patents

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Abstract

【課題】加熱と冷却の繰り返しによる熱疲労を抑える。
【解決手段】本発明の燃焼加熱器100は、加熱板118と、加熱板に対向配置された配置板120と、加熱板と配置板の間に配され、加熱板と配置板の外周を取り囲む外周壁122と、加熱板と配置板の少なくともいずれか一方が、外周壁に垂直な方向に膨張可能に、加熱板と配置板と外周壁とを狭持する狭持部136と、加熱板と配置板の間に配置された仕切板124と、外周壁の内側に外周壁に沿って配置された燃焼室126と、配置板と仕切板とを側壁とし燃焼室に燃料ガスを導く導入路128と、加熱板と仕切板とを側壁とし燃焼室から排気ガスを当該燃焼加熱器外に導くと共に、仕切板を通じて排気ガスの熱で燃料ガスを予熱する導出路130とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、燃料を燃焼させて被加熱物を加熱する燃焼加熱器に関する。
従来、燃料ガスを燃焼させた燃焼熱で輻射体を加熱し、輻射体の輻射面からの輻射熱で、工業材料や食品等を加熱する燃焼加熱器が広く普及している。このような燃焼加熱器について、例えば、輻射強度を向上させるために輻射面に輻射率の高い材料、形状を適用する技術が提案されている(例えば特許文献1)。
また、熱効率を向上させたマイクロコンバスタと呼称する燃焼加熱器が提案されている。この燃焼加熱器は、燃料ガスの導入路から、燃焼室および燃焼後の排気ガスの導出路までを密閉構造とし、導入路と導出路とを隣接させ、排気ガスの熱で燃焼前の燃料ガスを予熱して熱効率を高めている(例えば、特許文献2)。
特開2004−324925号公報 特開2007−212082号公報
上述した特許文献1のような従来の燃焼加熱器では、輻射面の表面に設けた炎口で燃料ガスを燃焼させ、排気ガスを回収せずに周囲の環境に排気していた。したがって、排熱を回収できず熱効率が低くなり、また、炎口の面積分、輻射面の面積が小さくなって輻射強度を高くできなかった。さらに、排気ガスの熱によって装置周辺の環境温度が上昇したり、排気ガスが充満してしまったりして、労働環境の改善を図れない場合があった。
一方、特許文献2のような燃焼加熱器は、排気ガスの熱を燃料ガスの予熱に利用し、効能を終えた排気ガス自体も回収するため、労働環境を損なうことがない上、熱効率が高い。また、炎口が不要なため、輻射面の面積を大きくでき輻射強度も高い。このような、燃焼加熱器では、排気ガスの熱を効率的に利用すると共に排気ガス自体も回収するため密閉構造となっている。例えば、ディスク型の燃焼加熱器の場合、燃焼加熱器の本体容器を構成する、輻射面を有する加熱板、外周壁、および、輻射面を有する加熱板と対向配置された配置板の間からガスが漏れないように密閉する必要がある。
しかし、燃焼熱によって生じる熱膨張は、加熱板、配置板および外周壁に応力を発生させる。そのため、加熱板および配置板と外周壁とを単に接合するだけでは、加熱板、配置板および外周壁自体ならびにその接合部分に、加熱と冷却の繰り返しによる熱疲労が生じる可能性がある。
本発明は、このような課題に鑑み、加熱と冷却の繰り返しによる熱疲労を抑えることが可能な、燃焼加熱器を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の燃焼加熱器は、加熱板と、加熱板に対向配置された配置板と、加熱板と配置板の間に配され、加熱板と配置板の外周を取り囲む外周壁と、加熱板と配置板の少なくともいずれか一方が、外周壁に垂直な方向に膨張可能に、加熱板と配置板と外周壁とを狭持する狭持部と、加熱板と配置板の間に配置された仕切板と、外周壁の内側に外周壁に沿って配置された燃焼室と、配置板と仕切板とを側壁とし燃焼室に燃料ガスを導く導入路と、加熱板と仕切板とを側壁とし燃焼室から排気ガスを当該燃焼加熱器外に導くと共に、仕切板を通じて排気ガスの熱で燃料ガスを予熱する導出路とを備えることを特徴とする。
狭持部は、可撓性を有してもよい。
狭持部と、加熱板および配置板の少なくとも一方とは滑動可能に形成されてもよい。
上記課題を解決するために、本発明の他の燃焼加熱器は、加熱板と、加熱板に対向配置された配置板と、加熱板と配置板の外周を取り囲む外周壁と、加熱板と配置板の間に配置された仕切板と、外周壁の内側に外周壁に沿って配置された燃焼室と、配置板と仕切板とを側壁とし燃焼室に燃料ガスを導く導入路と、加熱板と仕切板とを側壁とし燃焼室から排気ガスを当該燃焼加熱器外に導くと共に、仕切板を通じて排気ガスの熱で燃料ガスを予熱する導出路と、を備え、加熱板と配置板のいずれか一方には厚み方向に凹む溝が外周壁と距離を等しくして形成されていることを特徴とする。
溝は、加熱板と配置板のいずれか一方の両面に形成され、一方の面に形成された溝の外周壁との距離は、他方の面に形成された溝の外周壁との距離と異なってもよい。
導入路に挿通し、燃料ガスを当該燃焼加熱器内に導く第1配管部と、第1配管部内部に配され、導出路に挿通し、流路外周に沿って、厚み方向に凹む溝が形成され、排気ガスを当該燃焼加熱器外に導くと共に、仕切板を通じて排気ガスの熱で燃料ガスを予熱する第2配管部とをさらに備えてもよい。
本発明の燃焼加熱器によれば、加熱と冷却の繰り返しによる熱疲労を抑えることが可能となる。
第1の実施形態における燃焼加熱器の構造を説明するための組立図である。 第1の実施形態における燃焼加熱器の構造を説明するためのAA断面図である。 燃焼加熱器における燃料ガスの予熱を説明するための説明図である。 複数の突起部を説明するための説明図である。 燃焼加熱器の熱膨張を説明するための説明図である。 狭持部を説明するための説明図である。 第2の実施形態における燃焼加熱器の構造を説明するための説明図である。 第2の実施形態における燃焼加熱器の構造を説明するための説明図である。 第2の実施形態における燃焼加熱器の構造を説明するための説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
従来の燃焼加熱器では、燃焼を終えた排気ガス(燃焼ガス:燃焼後のガス)を回収せずにそのまま周囲の環境に排気しており、排気ガスの熱を利用できないため熱効率が低く、また、排気ガスの熱によって装置周辺の環境の温度が上昇したり、排気ガスが充満してしまったりして、労働環境の改善を図れない場合があった。これに対して、密閉式の燃焼加熱器は、本体容器内に、燃焼室と、燃料ガス(未燃焼ガス:燃焼前のガス)の導入路と、排気ガスの導出路とが密閉された状態で形成され、導出路を流れる排気ガスの熱で導入路を流れる燃料ガスを予熱することで、燃焼室において超過エンタルピ燃焼を実現する。このような燃焼加熱器は、排気ガスの熱を回収しているので、熱効率が高く、排気ガス自体も回収されるため、労働環境を損なわない。また、炎口が不要なため、輻射面の面積は減少せず輻射強度が高いといった利点も有する。
このような密閉式の燃焼加熱器には、スイスロール型やディスク型が提案されている。スイスロール型では、本体容器の中心に燃焼室が形成され、導入路と導出路とが渦巻状に並列して配置される。このスイスロール型の燃焼加熱器は、形状が複雑なため製造コストが高くなってしまうといった難点がある。これに対して、ディスク型の燃焼加熱器は、伝熱を担う仕切板が、本体容器を構成する一対の平板(加熱板、配置板)よりも小型の平板からなり、加熱板と配置板の間に空隙を設けて配置するといった簡易な構成で、導入路と導出路とに熱交換をさせている。また、ディスク型の燃焼加熱器は、スイスロール型に比べ、輻射面を有する加熱板の形状の自由度が高く、スイスロール型のように略円形に限られず、用途に応じて、楕円形や矩形に形成することができる。さらに、ディスク型の燃焼加熱器は、外周壁に沿って燃焼室が配置されているため、スイスロール型よりも燃焼室自体の体積を大きくでき、燃焼負荷率(燃焼室内の単位体積あたりの発熱)を抑えることができる。ここで、外周壁に沿って外周全部を燃焼室とせずに、外周の一部を燃焼室としてもよい。
ところで、上述した燃焼加熱器は、排気ガスを回収するため所定の密閉性が求められる。例えば、ディスク型の燃焼加熱器の場合、燃焼加熱器の本体容器を、構成する、輻射面を有する加熱板、外周壁、および輻射面を有する加熱板と対向配置された配置板の間から燃料ガスや排気ガスが漏れないように所定の密閉性を確保する必要がある。
しかし、燃焼熱によって加熱板と配置板が熱膨張を起こすと、加熱板、配置板および外周壁に応力が発生するので、加熱板および配置板と外周壁とを単に接合するだけでは、加熱と冷却の繰り返しによって、加熱板、配置板および外周壁自体ならびにその接合部分に、熱疲労が生じる可能性がある。そこで、本実施形態の燃焼加熱器100では、加熱と冷却の繰り返しによる熱疲労を抑えることを目的とする。以下、このような目的を実現可能な燃焼加熱器100の詳細な構成を説明する。
(第1の実施形態:燃焼加熱器100)
図1は、第1の実施形態における燃焼加熱器100の構造を説明するための組立図であり、図2は、第1の実施形態における燃焼加熱器100の構造を説明するためのAA断面図である。ここで、図2は、図1の一点鎖線102部分における燃焼加熱器100の厚み方向のAA断面図である。図2(a)に示すように、燃焼加熱器100は、加熱板118と、配置板120と、外周壁122と、仕切板124と、燃焼室126と、導入路128と、導出路130と、第1配管部132と、第2配管部134と、狭持部136とを含んで構成される。なお、本実施形態では、燃焼加熱器100は、外形が220mm×140mm程度のものを例に挙げて説明する。ただし、燃焼加熱器100の外形は、かかる大きさに限定されず、任意の大きさに設定することができる。
本実施形態における燃焼加熱器100は、本体容器に、都市ガス等と燃焼用酸化剤ガスとしての空気とが予め混合された燃料ガス(予混合ガス)が供給される予混合タイプとするが、かかる場合に限定されず、燃焼室126や燃焼室126の直前の導入路128において両者が混合して拡散燃焼を行う拡散タイプであってもよい。
加熱板118および配置板120は、対向して配置され、耐熱性および耐酸化性が高い素材、例えば、フェライト系のステンレス鋼(SUS:Stainless Used Steel)や、熱伝導率が高い素材、例えば、黄銅(真鍮)等で形成され、互いに略平行(本実施形態における超過エンタルピ燃焼を起こさせるための実質的な平行)に配置される。また、加熱板118および配置板120は、燃焼室126で生成された燃焼熱で加熱される輻射体としても機能する。ただし、配置板120は、輻射体として機能する構成に限らず、例えば、断熱構造としてもよい。
外周壁122は、上面視において、内周がトラック形状(略平行な2つの線分と、その2つの線分をつなぐ2つの円弧(半円)からなる形状)に、外周が矩形に形成され、加熱板118および配置板120の間に配される。また、外周壁122の外周面を輻射面として用いることもできる。
燃焼加熱器100の本体容器は、外周壁122と、外周壁122の上下を加熱板118および配置板120で閉塞してなるもので、外周面(外周壁122の外表面)の面積より上下壁面(加熱板118および配置板120の外表面)の面積の方が大きい。つまり、上下壁面は、本体容器の外表面の大部分を占める。そして、この上下壁面のうち、例えば上側の面が輻射面となり、燃焼室126で燃料ガスが燃焼すると、輻射や空気の対流によって輻射面から熱が伝達して被加熱物が加熱される。本実施形態においては、上下壁面のうち上側の面(加熱板118の上面)を輻射面とするが、かかる場合に限定されず、下側の面(配置板120の下面)を輻射面としたり上下壁面の両面を輻射面としたりしてもよい。
仕切板124は、加熱板118および配置板120よりも外形が小さく、外周壁122の内周面に沿った形状に形成され、加熱板118および配置板120の間で、加熱板118および配置板120と略平行に配置される。仕切板124と加熱板118および配置板120との間にはそれぞれ空隙が形成される。また、仕切板124は、耐熱性および耐酸化性が高い素材、例えば、フェライト系のステンレス鋼や、熱伝導率が高い素材、例えば、黄銅等で形成される。
ここで、図1の組立図を用いて、加熱板118および配置板120と外周壁122と仕切板124の位置関係を説明する。配置板120には仕切板124が配置され、矢印150aのように外周壁122が仕切板124と重畳しないように配置板120に重ねられる。詳細には、図2(a)に示すように、配置板120が第1配管部132の端部に固定されるのに対し、仕切板124は第1配管部132より突出している第2配管部134の端部に固定され、第1配管部132の端部と第2配管部134の端部の差分だけ、配置板120と仕切板124とが離隔することとなる。このとき、仕切板124の側面と、外周壁122の円筒状の内周面との間には燃焼室126としての空隙が形成される。最後に、矢印150bのように、外周壁122に、加熱板118が重ねられる。
燃焼室126は、外周壁122、加熱板118、配置板120、および仕切板124の外周端部に囲まれており、外周壁122より内側に外周壁122に沿って形成される。このように外周壁122に沿って燃焼室126を形成する構成により燃焼室126の体積を十分に確保でき、また、スイスロール型に比べ燃焼負荷率を低くできる。燃焼室126の任意の位置には、着火装置(図示せず)が設けられる。
図2(a)に示すように、本体容器内では、厚み方向(加熱板118の上面に直交する方向)に、導入路128と導出路130とが重ねて形成される。
導入路128は、配置板120と、仕切板124とを側壁とする、配置板120と仕切板124に挟まれた空間であり、本体容器中央に流入した燃料ガスを燃焼室126に放射状に導く。
導出路130は、加熱板118と、仕切板124とを側壁とし燃焼室126から排気ガスを本体容器の中央に集約して当該燃焼加熱器100外に導く。また、図2(a)に示すように、本体容器内では、厚み方向に、導入路128と導出路130とが重なって形成されているので、仕切板124を通じて排気ガスの熱を伝達し、燃料ガスを予熱することができる。
第1配管部132は、導入路128に挿通し、燃料ガスを当該燃焼加熱器100内に導く。具体的に、配置板120の中心部には、第1配管部132の内径と同一径の穴158が設けられており、この穴158の内周部分に第1配管部132が接続されている。
第2配管部134は、第1配管部132内部に配される。すなわち、第1配管部132と第2配管部134とで二重管を形成する。また、第2配管部134は、導出路130に挿通し、排気ガスを当該燃焼加熱器100外に導く。具体的に、仕切板124の中心部には、第2配管部134の外径と同一径の穴160が設けられており、この穴160の内周部分に第2配管部134が接続される。さらに、第2配管部134は、排気ガスの熱を、第1配管部132を流れる燃料ガスに伝達する役割も担う。
本実施形態においては、第1配管部132の内部に第2配管部134が配されるが、かかる場合に限定されず、第1配管部132および第2配管部134を加熱板118側から導入路128および導出路130に挿通させ、第2配管部134の内部に第1配管部132が配されてもよい。
ここで、燃料ガスおよび排気ガスの流れを具体的に説明する。図3は、燃焼加熱器100における燃料ガスの予熱を説明するための説明図である。図3中、薄い灰色で塗りつぶした矢印は燃料ガスの流れを、濃い灰色で塗りつぶした矢印は排気ガスの流れを、黒色で塗りつぶした矢印は熱の移動を示す。第1配管部132に燃料ガスを供給すると、燃料ガスは配置板120の中心部から導入路128に流入し、水平方向に放射状に広がりながら燃焼室126に向けて流れる。そして、燃料ガスは、燃焼室126において燃焼して発熱した後、高温の排気ガスとなり、排気ガスは、燃焼室126から導出路130を通じて第2配管部134に流入する。
仕切板124は比較的熱伝導し易い素材で形成されており、導出路130を通過する排気ガスの熱は、仕切板124を介して導入路128を通過する燃料ガスに伝わる。ここでは、導出路130を流れる排気ガスと導入路128を流れる燃料ガスとが、仕切板124を挟んで対向流(カウンタフロー)となっているため、排気ガスの熱で燃料ガスを効率的に予熱することが可能となり、高い熱効率を得ることができる。このように燃料ガスを予熱してから燃焼する、所謂、超過エンタルピ燃焼によって、燃料ガスの燃焼を安定化し、不完全燃焼によって生じるCO(一酸化炭素)の濃度を極低濃度に抑えることができる。
さらに、燃焼室126において安定した燃焼を可能とするために、導入路128と燃焼室126との境界において、排気ガスの流れに垂直な断面形状(以下、流路断面形状と称す)における代表寸法は、火炎を導入路128側に通さない(燃焼反応が導入路128の方に伝播されない)程度の消炎距離(消炎等価径を含む)を考慮し、消炎距離以下とするとよい。ここで、代表寸法は、燃料ガスが燃焼室126に流入する直前の流路の断面形状によって定まる寸法である。例えば、流路断面形状が円形状である場合には、代表寸法は円形断面の直径を指し、流路断面形状が円形状以外である場合には、代表寸法は断面の水力相当直径を指す。水力相当直径Dは、4×流路断面積/ぬれ縁長さで求められる。ぬれ縁長さは、流路断面における、燃料ガスが接触する壁(配置板120、仕切板124)部分の長さを示す。
例えば、配置板120と仕切板124との距離を消炎距離以下とすれば、火炎が導入路128内に侵入することがなくなり、燃焼が安定化される。しかし、配置板120と仕切板124との距離を消炎距離以下で均一にするためには、配置板120と仕切板124の面精度や取り付け精度を高める必要がある。そこで、本実施形態においては、配置板120と仕切板124との距離を消炎距離よりも大きくしてもよいこととし、仕切板124の下面(配置板120側)の燃焼室126近傍に配置板120と当接する複数の突起部152を所定の間隔Lを空けて配置する。
図4は、複数の突起部152を説明するための説明図である。図4(a)は、破線で示す加熱板118を透過した燃焼加熱器100の斜視図であり、図4(b)は、図4(a)のBB断面を矢印の方向から見た説明図である。図4(b)において、複数の突起部152の構造の理解を容易にするため、突起部152のうち、仕切板124で隠れている部分を破線で示す。また、矢印154は燃料ガスの流れの向きを示す。導入路128は、仕切板124に設けられた複数の突起部152によって、流路断面が狭められている。燃料ガスは、導入路128のうち、図2(b)の部分拡大図および、図4(b)の説明図で示すように、隣接する突起部152の間の空隙を通じて燃焼室126に流入する。このとき、突起部152同士の間隔Lが流路断面形状の代表寸法となる。
ここで、燃料ガスの消炎距離dは、管壁モデルの径の大きさで表されるものであり、式(1)により求められる。
d=2λ・Nu1/2/Cp・ρu・Su …式(1)
式(1)において、λは熱伝導率、Nuはヌセルト数、Cpは定圧比熱、ρuは燃料ガスの密度、Suは燃焼速度である。
本実施形態の燃焼加熱器100は、上述した代表寸法(突起部152同士の間隔L)が消炎距離d以下となるように設計されているため、燃焼室126において安定した燃焼が可能となる。
また、複数の突起部152を設ける構成に限定されず、仕切板124の下面の燃焼室126近傍に、1つの円環形の突起部を設けてもよい。この場合、突起部と配置板120との距離が代表寸法となる。かかる構成により、より簡易な構造で導入路128の代表寸法を消炎距離d以下とすることができる。
さらに、本実施形態の燃焼加熱器100では、加熱と冷却の繰り返しによる熱疲労を抑制するため、狭持部136を設ける。かかる熱膨張と狭持部136の効果について、図5と図6を用いて説明する。
図5は、燃焼加熱器100の熱膨張を説明するための説明図である。特に、図5(a)は、図1の一点鎖線102部分における燃焼加熱器100の厚み方向のAA断面図であり、図5(b)は、図5(a)の円で囲んだ部分を拡大した部分拡大図である。燃焼加熱器100では、燃焼熱によって加熱板118および配置板120が熱膨張することとなる。特に、加熱板118は、燃焼後の排気ガスの熱を受けるため、配置板120よりも高温となり、加熱板118の熱膨張による変形量(図5中、白抜き矢印156aで示す。)の方が配置板120の熱膨張による変形量(図5中、白抜き矢印156bで示す。)よりも大きい。
そのため、加熱板118および配置板120と外周壁122とを単に接合すると、加熱板118、配置板120および外周壁122の内部ならび接合部分に応力が発生する。そして、当該燃焼加熱器100において加熱と冷却を繰り返すことで、加熱板118、配置板120および外周壁122自体ならびにその接合部分に、熱疲労が生じる可能性がある。そこで、本実施形態における燃焼加熱器100は狭持部136を設ける。
狭持部136は、図1および図5(b)に示すように断面形状がコの字状となる、例えば金属材料で形成され、加熱板118および配置板120の少なくともいずれか一方が、外周壁122に垂直な方向に膨張可能に、加熱板118と配置板120と外周壁122とを狭持する。例えば、狭持部136は、図1に示す矢印170の向きに加熱板118と配置板120と外周壁122とに装着し、加熱板118、配置板120および外周壁122の図5(b)において白抜き矢印156a、156bで示した外周壁122に垂直な方向への熱膨張による変形を妨げない。
本実施形態における燃焼加熱器100は、加熱板118と配置板120と外周壁122とを接合せずに所定の密閉性を確保する狭持部136を設けることによって、熱膨張による応力を構造的に抑制する。そのため、燃焼加熱器100は、加熱と冷却を繰り返すことによる熱疲労を抑えることができる。本実施形態における燃焼加熱器100は、加熱板118および配置板120と外周壁122との間を完全密閉することで、例えば、液体中においても使用可能となる。ただし、気体中で用いる場合、燃焼加熱器100は、必ずしも完全密閉とする必要はなく、必要とされる性能を満たす所定の密閉性を確保すればよい。
また、熱膨張による応力が抑制されるため、加熱板118と配置板120の表面形状や素材に制約を設ける必要がなくなり、輻射率の高い素材(例えば、MSS HIB、NCA−1、NCA−2等のアルミ含有素材)の採用が可能となり、輻射強度をさらに高めることができる。
さらに、輻射率に加えて熱伝導率も高い素材(例えば、SiCセラミックス)を採用することで、輻射強度を高めつつ、表面温度の均一性を高めることが可能となる。
また、配置板120についても、表面形状や素材等の制約が無くなるため、断熱性の高い素材を用いて、熱損失を抑えることが可能となる。
図6は、狭持部136を説明するための説明図である。特に、図6(a)は、狭持部136が可撓性を有する場合の変形前を、図6(b)は、狭持部136が可撓性を有する場合の変形後を、図6(c)は、狭持部136が、加熱板118および配置板120のいずれかが滑動可能となるように狭持する場合の滑動前を、図6(d)は、狭持部136が、加熱板118および配置板120のいずれかが滑動可能となるように狭持する場合の滑動後を示す。図6は、図2(b)に示す部分拡大図と同様、燃焼加熱器100のAA断面図の一部を拡大して示す。
狭持部136は、可撓性を有し、図6(a)に示すように、加熱板118および配置板120の熱膨張に応じて弾性変形する構造や素材であってもよい。かかる構成により、狭持部136は、単に加熱板118および配置板120と接合するのみで、例えば、加熱板118と外周壁122とが、メタルOリング等のシーリング部材を介して滑動可能な構造とすれば、図6(b)に示すように、熱膨張による加熱板118、配置板120および外周壁122の変形を容易に吸収できる。
また、図6(c)に示すように、狭持部136と、加熱板118および配置板120の少なくとも一方とは滑動可能に形成されてもよい。図6(c)において、狭持部136と加熱板118との間には、例えば、二硫化モリブデン、グラファイト等の潤滑剤172等が用いられている。ここでも、例えば、加熱板118と外周壁122とがメタルOリング等のシーリング部材を介して滑動可能な構造とすれば、図6(d)に示すように、熱膨張による加熱板118、配置板120、および外周壁122の変形を吸収可能となる。さらに、狭持部136は、図6(a)のように、弾性変形が容易な素材や構造に限定されず、例えば、断熱性の高い素材等を用いて断熱性を高めることができる。
以上、説明した燃焼加熱器100では、加熱と冷却の繰り返しによる熱疲労を抑えることが可能となる。
(第2の実施形態)
上述した第1の実施形態では、狭持部136を設けることによって、熱膨張による疲労を抑制することができる燃焼加熱器100を説明した。続く第2の実施形態では、新たに部品を設けることなく、構成要素に変形を加えるのみで、熱疲労を抑制することが可能な燃焼加熱器を説明する。
(燃焼加熱器300)
図7〜9は、第2の実施形態における燃焼加熱器300の構造を説明するための説明図である。ここで、図7および図9は、図2同様、図1の一点鎖線102部分における厚み方向のAA断面に相当する断面を示す。図7および図9に示すように、燃焼加熱器300は、加熱板118と配置板320または加熱板318と配置板120と、外周壁122と、仕切板124と、燃焼室126と、導入路128と、導出路130と、第1配管部132(または図9(b)における第1配管部332)と、第2配管部134(または図9(a)における第2配管部334)とを含んで構成される。第1の実施形態における構成要素として既に述べた加熱板118と、配置板120と、外周壁122と、仕切板124と、燃焼室126と、導入路128と、導出路130と、第1配管部132と、第2配管部134とは、実質的に機能が等しいので重複説明を省略し、ここでは、構成の異なる加熱板318および配置板320と、第1配管部332と、第2配管部334とを詳細に説明する。
第1の実施形態と異なり、本実施形態の燃焼加熱器300には狭持部136がなく、加熱板118、配置板320(または加熱板318、配置板120)と、外周壁122とは、単に接合されている。
図5において説明したように、燃焼後の排気ガスの熱を受けるため、加熱板118の方が、配置板120よりも熱膨張による変形量が大きい。そのため、加熱板118、配置板120および外周壁122の内部ならびに接合部分に応力が発生し、加熱と冷却を繰り返すことで熱疲労が生じる可能性がある。そこで、燃焼加熱器300は、加熱板318および配置板320を変形する。
加熱板318および配置板320のいずれか一方には、図7(a)や図7(b)に示すように、厚み方向に凹む溝350a、350bが外周壁122と距離を等しくして、例えば、外周壁122に沿って形成されている。図8(a)は、図7(a)に示すように溝350aが設けられた加熱板318について、燃焼室126や導出路130を形成する側の面を示し、図8(b)は、図7(b)に示すように溝350bが設けられた配置板320について、導入路128や燃焼室126を形成する側の面を示す。図8(a)、(b)に示すように、厚み方向に凹む溝350a、350bは、外周壁122と同様、トラック形状となっている。
このような溝350a、350bが設けられた加熱板318および配置板320は、外周壁122に垂直な方向において弾性変形(伸び縮み)し易くなる。
そのため、例えば、図7(a)に示すように、加熱板318に溝350aを設ける場合、加熱板318は、配置板120よりも熱膨張による変形量が大きいが、この変形量の差を、溝350aの部分が外周壁122に垂直な方向(図7(a)に矢印180aで示す。)に縮んで吸収する。
また、図7(b)に示すように、配置板320に溝350bを設ける場合、加熱板118は、配置板320よりも熱膨張による変形量が大きいが、この変形量の差を、溝350bの部分が外周壁122に垂直な方向(図7(b)に矢印180bで示す。)に広がって吸収する。
このように、燃焼加熱器300は、加熱板318および配置板320の温度差や加熱板318および配置板320の素材の違いによる熱膨張の変形量の差を溝350a、350bで吸収し、外周壁122との結合部分等に生じる応力が小さくなるため、加熱と冷却を繰り返すことによる熱疲労を抑えることができる。特に、図7(a)に示すように、加熱板318に溝350aを設ける場合、輻射面の面積が大きくなるため、輻射強度を高めることも可能となる。
また、配置板320に溝350bを設ける場合、加熱板318が溝形成の制約を受けないので、図7(b)に示すように、例えば、その厚みを厚くすることもでき、熱伝導によって表面温度の均一性を高めることが可能となる。さらに、加熱板318に比べて、配置板320は温度が低いため、配置板320に溝350bを設けた方が、弾性変形する方の配置板320の耐力を高く維持でき、燃焼加熱器300の耐久性を高めることができる。
さらに、図7(c)に示すように、溝350aは、加熱板318の両面に形成され、一方の面に形成された溝350aの外周壁122との距離は、他方の面に形成された溝350aの外周壁122との距離と異なるように形成することもできる。図8(c)は、図7(c)に示すように溝350aが複数設けられた加熱板318について、燃焼室126や導出路130を形成する側の面を示す。図8(c)に示すように、厚み方向に凹む溝350aは、トラック形状となる。そして、図8(c)に示す面に形成された複数の溝350aの中間位置352に、他方の面(図8(c)に示す面の反対側の面)に形成された溝350aが位置する。したがって、平面半径方向の断面が三角波状に波打って形成される。また、配置板320に溝350bを設ける場合も同様に、溝350bは、配置板320の両面に形成され、一方の面に形成された溝350bの外周壁122との距離は、他方の面に形成された溝350bの外周壁122との距離と異なるように形成するとよい。
かかる構成により、加熱板318および配置板320はより弾性変形し易くなり、加熱板318および配置板320の熱膨張による変形をさらに吸収することが可能となる。また、溝350a、350bを両面に互い違いとなるように形成することで、加熱板318および配置板320の板材を薄くすることができ、成型時おいてはプレス成型が容易となり、加熱時においてはさらに弾性変形し易くすることができる。
また、第1配管部132と第2配管部134を比較すると、第2配管部134の方が、より高温の排気ガスを通すため、第1配管部132よりも熱膨張による変形量が大きい。そのため、配置板120や仕切板124との接合部分に応力が発生し、加熱と冷却を繰り返すことで熱疲労が生じる可能性がある。
そこで、加熱板318および配置板320のみならず、第2配管部334に、流路外周に沿って、厚み方向に凹む溝354aが形成されてもよい。
図9(a)に示すように、第2配管部334に溝354aを設ける構成により、第2配管部334の熱膨張による変形量を、溝354aの部分が流路方向(図9(a)に矢印182aで示す。)に縮むことで吸収でき、加熱と冷却を繰り返すことによる熱疲労を抑えることができる。また、溝354aを設けることで第2配管部334から第1配管部132への伝熱部分の面積が大きくなり熱伝達が促進され、熱効率が高まる。溝354aを設けた配管として、例えば、既存のベローズを採用することで、独自に溝加工をするよりも製造コストを低減できる。
また、図9(b)は、第2配管部334の代わりに第1配管部332に溝354bを設ける場合を示す。図9(b)に示すように、第1配管部332に溝354bを設ける構成によっても、第2配管部334の熱膨張による変形量を、溝354bの部分が流路方向(図9(b)に矢印182bで示す。)に伸びることで吸収し、疲労を抑えることが可能となる。
以上、説明した燃焼加熱器300によって、加熱と冷却を繰り返すことによる熱疲労を抑えることが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、燃料を燃焼させて被加熱物を加熱する燃焼加熱器に利用することができる。
100、300 …燃焼加熱器
118、318 …加熱板
120、320 …配置板
122 …外周壁
124 …仕切板
126 …燃焼室
128 …導入路
130 …導出路
132、332 …第1配管部
134、334 …第2配管部
136 …狭持部
350(350a、350b)、354(354a、354b) …溝

Claims (6)

  1. 加熱板と、
    前記加熱板に対向配置された配置板と、
    前記加熱板と前記配置板の間に配され、該加熱板と該配置板の外周を取り囲む外周壁と、
    前記加熱板と前記配置板の少なくともいずれか一方が、前記外周壁に垂直な方向に膨張可能に、該加熱板と該配置板と該外周壁とを狭持する狭持部と、
    前記加熱板と前記配置板の間に配置された仕切板と、
    前記外周壁の内側に該外周壁に沿って配置された燃焼室と、
    前記配置板と前記仕切板とを側壁とし前記燃焼室に燃料ガスを導く導入路と、
    前記加熱板と前記仕切板とを側壁とし前記燃焼室から排気ガスを当該燃焼加熱器外に導くと共に、該仕切板を通じて該排気ガスの熱で該燃料ガスを予熱する導出路と、
    を備えることを特徴とする燃焼加熱器。
  2. 前記狭持部は可撓性を有することを特徴とする請求項1に記載の燃焼加熱器。
  3. 前記狭持部と、前記加熱板および前記配置板の少なくとも一方とは滑動可能に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の燃焼加熱器。
  4. 加熱板と、
    前記加熱板に対向配置された配置板と、
    前記加熱板と前記配置板の外周を取り囲む外周壁と、
    前記加熱板と前記配置板の間に配置された仕切板と、
    前記外周壁の内側に該外周壁に沿って配置された燃焼室と、
    前記配置板と前記仕切板とを側壁とし前記燃焼室に燃料ガスを導く導入路と、
    前記加熱板と前記仕切板とを側壁とし前記燃焼室から排気ガスを当該燃焼加熱器外に導くと共に、該仕切板を通じて該排気ガスの熱で該燃料ガスを予熱する導出路と、
    を備え、
    前記加熱板と前記配置板のいずれか一方には厚み方向に凹む溝が前記外周壁と距離を等しくして形成されていることを特徴とする燃焼加熱器。
  5. 前記溝は、前記加熱板と前記配置板のいずれか一方の両面に形成され、一方の面に形成された溝の外周壁との距離は、他方の面に形成された溝の外周壁との距離と異なることを特徴とする請求項4に記載の燃焼加熱器。
  6. 前記導入路に挿通し、前記燃料ガスを当該燃焼加熱器内に導く第1配管部と、
    前記第1配管部内部に配され、前記導出路に挿通し、流路外周に沿って、厚み方向に凹む溝が形成され、前記排気ガスを当該燃焼加熱器外に導くと共に、該仕切板を通じて該排気ガスの熱で該燃料ガスを予熱する第2配管部と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の燃焼加熱器。
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