JP2016017641A - 燃焼加熱器 - Google Patents

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Abstract

【課題】被焼成物に輻射熱を伝熱する輻射部の温度分布の均一化を図る。【解決手段】燃焼加熱器は、燃料ガスを燃焼する燃焼室128と、燃焼室における燃焼によって生じた排気ガスを流通させる導出部(流通部)と、導出部の壁の一部を構成し、被加熱物に輻射熱を伝熱する加熱板(輻射部)120と、加熱板120のうち、排気ガスの流れ方向の上流側に位置する上流部120dと燃焼室との間に介在し、燃焼室から加熱板120への排気ガスによる熱伝達を抑制するとともに、加熱板120のうち、上流部よりも排気ガスの流れ方向の下流側に位置する下流部120eへの排気ガスによる熱伝達を促進する介在部142と、を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、燃料を燃焼させて被焼成物を加熱する燃焼加熱器に関する。
従来、燃料ガスを燃焼させた燃焼熱で輻射部を加熱し、その輻射部からの輻射熱で、搬送される工業材料や食品等の被焼成物を加熱する燃焼加熱器が普及している。このような燃焼加熱器としては、例えば、密閉式の配管内で燃料ガスを燃焼させ、配管表面からの輻射熱で被焼成物を加熱するラジアントチューブバーナがある。
ラジアントチューブバーナにおいて、燃料ガスの燃焼に際し、供給空気量を少なく抑えて未燃の燃料ガスを生じさせ、下流側で追加の空気を供給して未燃の燃料ガスを燃焼させ、上流から下流まで連続的に燃焼熱を発生させることで、ガスの流れ方向の温度分布の均一化を図る技術が公開されている(例えば、特許文献1)。
特開平8−28810号公報
燃料ガスを燃焼させて輻射部を加熱する燃焼加熱器においては、燃料ガスが燃焼する火炎近傍の温度が局所的に高まることから、輻射部の温度に偏りが生じてしまう。上記の特許文献1に記載のラジアントチューブバーナの場合であっても、火炎近傍の配管温度が高く、火炎から遠ざかるほど配管の温度は低下してしまう。そのため、燃焼加熱器が連続炉ではなくバッチ炉に用いられる場合や、被焼成物の搬送速度が遅い連続炉に用いられる場合などは、被焼成物の移動による温度の均一化が期待できず、被燃焼物の温度上昇にムラが生じてしまうおそれがある。
本発明は、このような課題に鑑み、被焼成物に輻射熱を伝熱する輻射部の温度分布の均一化を図ることが可能な燃焼加熱器を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の燃焼加熱器は、燃料ガスを燃焼する燃焼室と、燃焼室における燃焼によって生じた排気ガスを流通させる流通部と、流通部の壁の一部を構成し、被加熱物に輻射熱を伝熱する輻射部と、輻射部のうち、排気ガスの流れ方向の上流側に位置する上流部と燃焼室との間に介在し、燃焼室から輻射部への排気ガスによる熱伝達を抑制するとともに、輻射部のうち、上流部よりも排気ガスの流れ方向の下流側に位置する下流部への排気ガスによる熱伝達を促進する介在部と、を備えることを特徴とする。
介在部は、燃焼室から下流部まで延在して輻射部に当接するとともに、介在部における燃焼室側から輻射部への熱伝導によって、下流部を加熱してもよい。
介在部は、輻射部に複数箇所で当接するとともに、上流部から離隔するほど、介在部と輻射部との単位面積当たりの接触面積が大きくなってもよい。
燃焼室を囲繞する外壁をさらに備え、介在部は、燃焼室内における外壁との間まで延在してもよい。
上記課題を解決するために、本発明の他の燃焼加熱器は、燃料ガスを燃焼する燃焼室と、燃焼室における燃焼によって生じた排気ガスを流通させる流通部と、流通部の壁の一部を構成し、被加熱物に輻射熱を伝熱する輻射部と、を備え、輻射部のうち、排気ガスの流れ方向の下流側に位置する下流部は、輻射部のうち、下流部よりも排気ガスの流れ方向の上流側に位置する上流部に比べて、厚みが薄いことを特徴とする。
本発明によれば、被焼成物に輻射熱を伝熱する輻射部の温度分布の均一化を図ることが可能となる。
燃焼加熱システムの外観例を示した外観斜視図である。 燃焼加熱器を説明するための説明図である。 突起部を説明するための説明図である。 介在部を説明するための説明図である。 第1変形例における介在部を説明するための説明図である。 第2変形例における燃焼加熱器を説明するための説明図である。 第3変形例における介在部を説明するための説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
(燃焼加熱システム100)
図1は、燃焼加熱システム100の外観例を示した外観斜視図である。本実施形態における燃焼加熱システム100は、都市ガス等と燃焼用酸化剤ガスとしての空気とが本体容器に供給される前に混合される予混合タイプとするが、かかる場合に限定されず、所謂、拡散燃焼を行う拡散タイプであってもよい。
図1に示すように、燃焼加熱システム100は、複数(ここでは2つ)の燃焼加熱器110を水平方向に連設してなり、都市ガス等と空気との混合ガス(以下、「燃料ガス」という)の供給を受けて、それぞれの燃焼加熱器110で燃料ガスが燃焼することで加熱される。そして、燃焼加熱システム100では、その燃焼によって生じた排気ガスが回収される。
また、両燃焼加熱器110間の接続部位には、連設された燃焼加熱器110内の密閉空間を連通する不図示の連通部が形成されている。ただし、密閉空間といっても、気体中で用いる場合、必ずしも完全密閉する必要はない。本実施形態の燃焼加熱システム100では、例えば、イグナイタ(図示せず)等の点火装置による1回の点火によって、連通部を通じて連設する燃焼加熱器110に火炎が広がって点火される。上記したように、燃焼加熱システム100には2つの燃焼加熱器110が設けられるが、両燃焼加熱器110は同一の構成であるため、以下では、一方の燃焼加熱器110についてのみ説明する。
図2は、燃焼加熱器110を説明するための説明図である。図2(a)は、図1のII(a)‐II(a)線断面図であり、図2(b)は、図2(a)の破線で囲った部分の拡大図である。図2(b)中、白抜き矢印は燃料ガスの流れを、ハッチングした矢印は排気ガスの流れを、黒色で塗りつぶした矢印は熱の移動を示す。
図2(a)、(b)に示すように、燃焼加熱器110は、加熱板(輻射部)120と、配置板122と、仕切板124と、密閉部126と、燃焼室128と、封止部130と、断熱材132と、第1配管部134と、第2配管部136と、導入部138と、導出部(流通部)140とを含んで構成される。
加熱板120は、耐熱性および耐酸化性が高い素材、例えば、ステンレス鋼(SUS:Stainless Used Steel)や、熱伝導率が高い素材、例えば、黄銅等で形成される薄板部材であって輻射面120aを有する。輻射面120aは、略矩形に形成され(図1参照)、燃焼によって生じる熱によって加熱され、被焼成物に輻射熱を伝熱する。
加熱板120の外壁部120bは、輻射面120aの外周で屈曲して輻射面120aに垂直かつ輻射面120aから離隔する方向(図2(a)中、下方向)に起立(延在)し、燃焼加熱システム100の側面を形成する。
本実施形態においては、2つの燃焼加熱器110の加熱板120を一体に成形している。そして、加熱板120は、外壁部120bの内面を側面とし、輻射面120aの裏面120cを底面とする箱を形成し、この箱の内部に、燃焼加熱器110の構成要素が配される。
配置板122は、耐熱性および耐酸化性が高い素材、例えば、ステンレス鋼や、熱伝導率が低い素材等で形成される平板部材である。配置板122は、加熱板120の外壁部120bの内側において、加熱板120の輻射面120aの裏面120cと略平行に対向配置される。
仕切板124は、加熱板120と同様、耐熱性および耐酸化性が高い素材、例えば、ステンレス鋼や、熱伝導率が高い素材、例えば、黄銅等で形成される薄板部材である。仕切板124は、加熱板120の外壁部120bの内側において、加熱板120の裏面120cと、配置板122との間に、配置板122と略平行に対向配置される。
配置板122と仕切板124は、互いに対向する面の外周(外形)の輪郭が大凡等しく、それぞれ、トラック形状(長方形の2つの短辺それぞれを線対称な円弧(半円)に変えた形状)をなしている。
加熱板120、配置板122、および、仕切板124は、間に空隙が形成されれば、傾いて対向配置されてもよい。また、加熱板120、配置板122、および、仕切板124は、その厚みに制限はなく、平板に限らず凹凸に形成されてもよい。
密閉部126は、例えば、ステンレス鋼などで形成される薄板部材で構成され、配置板122に対し仕切板124の逆側に対向配置される。密閉部126の外周側は、輻射面120aに向かって起立しており、図2(b)に示すように、輻射面120aの裏面120cとの接触部分に、裏面120cの面方向(以下、単に「面方向」と称す)に延在する屈曲部126aを有する。屈曲部126aは、加熱板120の裏面120cに溶接やロウ付けなどで接合されている。
燃焼室128は、図2(b)に示すように、配置板122の外周面122aおよび仕切板124の外周面124aに対向し、外周面122a、124a、加熱板120、および、密閉部126で囲繞された空間となっている。
封止部130は、加熱板120の輻射面120aと反対側に配される平板部材である。本実施形態においては、加熱板120と同様、2つの燃焼加熱器110の封止部130を一体に形成している。そして、封止部130は、密閉部126と離隔した位置で、加熱板120の外壁部120bの延在方向(図2(a)中、下方向)の端部に固定され、密閉部126との間に断熱材132を封止する。
第1配管部134は、燃料ガスが流通する配管であり、第2配管部136は、排気ガスが流通する配管である。第2配管部136は、第1配管部134内部に配される。すなわち、第1配管部134と第2配管部136は、燃焼加熱器110との接続部分において二重管を形成する。
配置板122、密閉部126、封止部130には、厚さ方向に貫通する貫通孔122b、126b、130aが設けられている。貫通孔122b、126b、130aは、配置板122、密閉部126、封止部130それぞれの面方向の中心部において、互いに対向する位置関係となっている。貫通孔122b、126b、130aには、第1配管部134が挿通される。そして、第1配管部134の端部は、配置板122の仕切板124側の面と面一となる位置で配置板122の貫通孔122bに固定され、第1配管部134のうち、密閉部126の貫通孔126bに挿通された部分は、貫通孔126bに溶接やロウ付けなどで接合される。
また、仕切板124には、配置板122の貫通孔122bと対向する位置に、貫通孔122bよりも径が小さく、厚さ方向に貫通する排気孔124bが設けられている。排気孔124bには、第2配管部136が挿通され、第2配管部136の端部が仕切板124の輻射面120a側の面と面一となる位置で排気孔124bに固定されている。
第2配管部136の端部は、第1配管部134の端部よりも輻射面120a側に突出し、かつ、加熱板120から離隔しており、仕切板124は、面方向の中心側において第2配管部136の端部に固定されることで、加熱板120および配置板122と一定間隔を維持して離隔している。
導入部138は、配置板122と仕切板124との間の空隙によって形成され、第1配管部134に連通している。燃料ガスは、第1配管部134を通って配置板122の貫通孔122bから導入部138に流入する。すなわち、配置板122の貫通孔122bは、燃料ガスを導入部138に流入させる流入孔となっている。そして、導入部138は、配置板122の貫通孔122bから流入した燃料ガスを、燃焼室128に向けて放射状に導く。
また、導入部138の出口側(燃焼室128側)の流路は、仕切板124の外周端部に配された突起部124cによって複数に仕切られている。
図3は、突起部124cを説明するための説明図であり、燃焼室128の斜視図および燃焼室128を囲繞する構成部材の断面図を示す。なお、ここでは、理解を容易とするため、加熱板120と後述する介在部を取り除いて示し、仕切板124の隠れている部分の輪郭線を破線で示す。
図3に示すように、突起部124cは、仕切板124の周方向に一定間隔で設けられており、隣接する突起部124c間に流路124dが形成されている。これにより、導入部138と燃焼室128とは、その連通部分の断面積が狭められた流路124dによって連通することとなる。
そして、流路124dから燃焼室128に流入した燃料ガスは、図2(b)に示すように、燃焼室128で衝突して一時的に滞留する。点火装置が導入部138から導入される燃料ガスに点火すると、燃焼室128では、流入孔(配置板122の貫通孔122b)から流入した燃料ガスが燃焼することとなる。そして、燃焼によって生成された排気ガスは、導出部140に導かれる。
導出部140は、加熱板120と仕切板124とを側壁とし、加熱板120と仕切板124との間の空隙によって形成された流路である。導出部140は、燃焼室128に連続するとともに第2配管部136に連通しており、燃焼室128における燃焼によって生じた排気ガスを、燃焼室128から面方向の中心側に集約し、仕切板124の排気孔124bから第2配管部136を介して当該燃焼加熱器110外に導く。
加熱板120は、輻射面120aの裏面120cから、燃焼室128における燃焼熱と、燃焼室128および導出部140を流通する排気ガスの熱によって加熱される。そして、輻射面120aからの輻射熱によって被焼成物が加熱されることとなる。
また、仕切板124は比較的熱伝導し易い素材で形成されており、導出部140を流通する排気ガスは、仕切板124を介して導入部138を流通する燃料ガスに伝熱する(図2(b)参照)。ここでは、導出部140を流れる排気ガスと導入部138を流れる燃料ガスとが、仕切板124を挟んで対向流(カウンタフロー)となっているため、排気ガスの熱で燃料ガスを効率的に予熱することが可能となり、高い熱効率を得ることができる。
同様に、第2配管部136を流通する排気ガスは、第2配管部136を通じて第1配管部134を流れ、対向流となっている燃料ガスに伝熱して予熱する。このように燃料ガスを予熱してから燃焼する、所謂、超過エンタルピ燃焼によって、燃料ガスの燃焼を安定化し、不完全燃焼によって生じるCO(一酸化炭素)の濃度を極低濃度に抑えることができる。
ところで、加熱板120は、燃料ガスが燃焼する燃焼室128の火炎近傍の温度が局所的に高まることから、そのままでは加熱板120の外周側の温度が高く、中心側の温度が低くなってしまう。そこで、本実施形態では、温度分布の均一化を図るべく、介在部142を配している。
図4は、介在部142を説明するための説明図であり、図2(a)の左側半分を抽出して示す。介在部142は、薄板部材で構成され、外周部142aと、底面部142bと、上面部142cとを有する。
外周部142aは、図4に示すように、加熱板120と配置板122の対向方向(図4中、上下方向)に起立しつつ、仕切板124の外周側に、仕切板124の外周に沿って延在する。外周部142aは、密閉部126の内周側に当接している。
底面部142bは、図4に示すように、外周部142aの封止部130側(図4中、下側)の部位から屈曲して連続する部位であって、配置板122の中心に向かって延在し、加熱板120と対向配置される。
配置板122には、外周端から配置板122の中心に向かって図4中、右側に窪んだ窪みが形成されており、底面部142bは、配置板122の窪みに嵌まる。底面部142bの先端と配置板122との間には空隙Sが形成されており、底面部142bは、熱膨張すると空隙Sによって変形が吸収され、応力抑制が可能な機構となっている。
上面部142cは、外周部142aの輻射面120a側(図4中、上側)の部位から屈曲して連続する部位であって、面方向に加熱板120の中心側に延在する。また、上面部142cは、図4に示すように、外周部142a側の基端側が、加熱板120の裏面120cから離隔している。
すなわち、介在部142の上面部142cは、加熱板120における、排気ガスの流れ方向の上流側に位置する上流部120dと、燃焼室128との間に介在している。そして、加熱板120への火炎による加熱を抑え、燃焼室128から加熱板120への排気ガスによる熱伝達を抑制する。
そのため、排気ガスは、上流部120dによる冷却が抑えられて高温を維持したまま、加熱板120のうち、上流部120dよりも排気ガスの流れ方向の下流側に位置する下流部120eに到達する。その結果、下流部120eへの排気ガスによる熱伝達が促進されることとなる。こうして、介在部142は、加熱板120の温度分布の偏りを抑えることができる。
また、上面部142cのうち、加熱板120の中心側の先端側は、加熱板120の裏面120cに向かって屈曲して裏面120cに当接(接合)している。すなわち、介在部142は、下流部120eまで延在している。そのため、介在部142内部の熱伝導によって、燃焼室128側から加熱板120へ伝熱し、下流部120eが加熱される。
このように、上面部142cを下流部120e側で加熱板120に当接させることで、加熱板120の下流部120e側(中心側)の部位の温度が上昇し、加熱板120の温度分布の偏りをさらに抑えることが可能となる。
また、介在部142の外周部142aは、燃焼室128を囲繞する外壁を構成する密閉部126との間に介在している。すなわち、介在部142は、燃焼室128内における外壁(密閉部126)との間まで延在している。
そのため、介在部142が設けられていない場合に比べ、燃焼室128から外周側への放熱が抑えられるとともに、介在部142内部の熱伝導による下流部120eの加熱が促進され、加熱板120の温度分布の偏りをさらに抑えることが可能となる。
図5は、第1変形例における介在部242を説明するための説明図である。上述した実施形態では、介在部142は、加熱板120の裏面120cと一か所で当接している場合について説明したが、図5に示すように、第1変形例においては、介在部242は、加熱板120の裏面120cと複数箇所で当接している。
そして、介在部242は、上流部120dから離隔するほど、介在部242と下流部120eとの単位面積当たりの接触面積が大きくなっている。すなわち、加熱板120の裏面120cの単位面積当たりの、介在部242の上面部242cが裏面120cと当接する接触面積が、上流部120dから離隔するほど大きくなる。
上面部242cは、上流部120d側ほど、温度が高く、上流部120dから離隔するほど、温度が低い。そこで、上流部120dに近い方では、接触面積を小さくして伝熱量を抑えるとともに、上流部120dから離隔するほど、接触面積を大きくして伝熱を促進する。その結果、加熱板120の温度分布の偏りをさらに抑えることが可能となる。
図6は、第2変形例における燃焼加熱器210を説明するための説明図であり、燃焼加熱器210の図5に対応する位置の断面図を示す。上述した実施形態では、燃焼加熱器110が介在部142を備えることで加熱板120の温度分布の均一化を図る場合について説明した。第2変形例の燃焼加熱器210は、加熱板220の構成が異なる。
図6に示すように、加熱板220の下流部220eは、上流部220dよりも、壁の厚みが薄い。そのため、下流部220eでは、加熱板220の裏面220cと輻射面220aとの温度差が小さく、輻射面220aが高温に維持され易い。
一方、上流部220dは、図6中、上下方向に下流部220eよりも壁が厚いことから、上流部220dの内部の熱伝導によって、輻射面220aの面方向へ熱が拡散し易い。
その結果、本来、燃焼室128に近い上流部220d側の輻射面220aが高温となり、下流部220e側の輻射面220aが低温となり易いにも関わらず、上記の厚みの違いによって、上流部220d側の輻射面220aの温度上昇が抑えられ、下流部220e側の輻射面220aの加熱が促進される。こうして、加熱板220の温度分布の偏りを抑えることが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、燃焼加熱器110は、上述した構成に限らず、ラジアントチューブバーナ、ラインバーナ、赤外線セラミックバーナなど、空気、都市ガス、および、空気と都市ガスの混合ガス(予混合ガス)が供給される他の燃焼加熱器を用いてもよい。
また、上述した実施形態および変形例では、燃焼加熱器110、210が2つ連設された燃焼加熱システム100を例に挙げたが、燃焼加熱器110、210を単体で用いてもよいし、燃焼加熱器110、210が3つ連設された燃焼加熱システムを適用してもよい。
また、上述した実施形態および第1変形例では、介在部142、242は、外周部142a、底面部142b、および、上面部142c、242cを備え、上面部142c、242cは、加熱板120の下流部120eまで延在している場合について説明した。しかし、介在部は、少なくとも、燃焼室128と加熱板120との間に介在していればよい。いずれにしても、燃焼室128の火炎が加熱板120に直接当たることを防ぎ、上流部120dの局所的な温度上昇を抑えることが可能となる。また、介在部142、242によって火炎が遮られることから、燃焼加熱器110の稼働時における輻射面120aの温度の下限値が下がり、適用可能な温度域を広げることが可能となる。
また、介在部を上面部のみで構成すれば加工および組立の作業が容易となる。一方、上述した実施形態および第1変形例のように、介在部142、242が、外周部142a、底面部142b、および、上面部142c、242cを備え、上面部142c、242cは、加熱板120の下流部120eまで延在している場合、周方向に分割可能な構成とすることで、加工および組立の作業性が向上する。
また、上述した実施形態および第1変形例では、介在部142、242は、屈曲部分が大凡直線的に形成される場合について説明したが、図7に第3変形例として示すように、介在部342は、曲面形状であって、外周部342a、底面部342b、上面部342cの境界が明確でなくてもよい。
また、上述した実施形態および第1変形例では、介在部142、242の厚さは、大凡一定である場合について説明したが、介在部142、242は、上流部120d側の方が厚く、下流部120e側の方が薄い形状であってもよい。
また、上述した実施形態では、介在部142の上面部142cは、上流部120dと離隔している場合について説明したが、上面部142cが上流部120dと当接していてもよいし、上面部142cと上流部120dとの間隙に断熱材を配してもよい。さらに、介在部142、242は、断熱材で構成してもよい。
また、上述した第2変形例では、加熱板220は、上流部220dから下流部220eに向かって壁の厚みが漸減する場合について説明したが、厚みは段階的に減少してもよい。
本発明は、燃料を燃焼させて被焼成物を加熱する燃焼加熱器に利用することができる。
110、210 燃焼加熱器
120、220 加熱板(輻射部)
120d、220d 上流部
120e、220e 下流部
126 密閉部(外壁)
128 燃焼室
140 導出部(流通部)
142、242 介在部
242c、342c 上面部
342a 外周部
342b 底面部

Claims (5)

  1. 燃料ガスを燃焼する燃焼室と、
    前記燃焼室における燃焼によって生じた排気ガスを流通させる流通部と、
    前記流通部の壁の一部を構成し、被加熱物に輻射熱を伝熱する輻射部と、
    前記輻射部のうち、排気ガスの流れ方向の上流側に位置する上流部と前記燃焼室との間に介在し、該燃焼室から該輻射部への排気ガスによる熱伝達を抑制するとともに、該輻射部のうち、該上流部よりも排気ガスの流れ方向の下流側に位置する下流部への排気ガスによる熱伝達を促進する介在部と、
    を備えることを特徴とする燃焼加熱器。
  2. 前記介在部は、前記燃焼室から前記下流部まで延在して前記輻射部に当接するとともに、該介在部における該燃焼室側から該輻射部への熱伝導によって、該下流部を加熱することを特徴とする請求項1に記載の燃焼加熱器。
  3. 前記介在部は、前記輻射部に複数箇所で当接するとともに、前記上流部から離隔するほど、該介在部と該輻射部との単位面積当たりの接触面積が大きくなることを特徴とする請求項2に記載の燃焼加熱器。
  4. 前記燃焼室を囲繞する外壁をさらに備え、
    前記介在部は、前記燃焼室内における前記外壁との間まで延在することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の燃焼加熱器。
  5. 燃料ガスを燃焼する燃焼室と、
    前記燃焼室における燃焼によって生じた排気ガスを流通させる流通部と、
    前記流通部の壁の一部を構成し、被加熱物に輻射熱を伝熱する輻射部と、
    を備え、
    前記輻射部のうち、排気ガスの流れ方向の下流側に位置する下流部は、該輻射部のうち、該下流部よりも排気ガスの流れ方向の上流側に位置する上流部に比べて、厚みが薄いことを特徴とする燃焼加熱器。
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