JP2012097714A - 過給機付き内燃機関の制御装置 - Google Patents

過給機付き内燃機関の制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】この発明は、過給機付き内燃機関の制御装置に関し、吸気系の温度場の変化に起因する不具合の発生を防止しつつウェイストゲートバルブの開度調整を行えるようにすることを目的とする。
【解決手段】排気エネルギーにより作動するタービン20bを排気通路14に備えるターボ過給機20を備える。タービン20bをバイパスする排気バイパス通路26を備える。排気バイパス通路26の開閉を担うWGV28を備える。吸気温度センサ18を用いて取得される吸気の温度(外気温度)に基づいて、WGV28の開度を調整する。
【選択図】図1

Description

この発明は、過給機付き内燃機関の制御装置に係り、特に、ウェイストゲートバルブを有するターボ過給機付き内燃機関を制御するうえで好適な過給機付き内燃機関の制御装置に関する。
従来、例えば特許文献1には、ターボ過給機を備える内燃機関の制御装置が開示されている。この従来の制御装置では、過給機の回転速度が過度に低下することのないタービン通過ガス流量が確保できる運転領域において機関が運転される場合、タービン通過ガス流量がガス流量閾値に一致するようにウェイストゲートバルブを開くことにより、排気圧力を低減して排気の押し出し損失を減少させるようにしている。
特開2010−038093号公報
ウェイストゲートバルブの開閉状態に応じて、吸気系の圧力場が変化し、それに伴い、吸気系の温度場も変化する。上記特許文献1に記載の技術では、排気の押し出し損失を考慮したウェイストゲートバルブの開度制御を実施しているが、吸気系の温度場については何ら考慮されていない。ここで、ウェイストゲートバルブの開度調整を行う際に、吸気通路に取り込まれる吸気の温度(外気温度)を考慮していないと、吸気系において不具合が生ずるおそれがある。具体的には、例えば、外気温度が極低温度である場合には、ブローバイ通路を介して吸気通路に導入されたブローバイガス中に含まれる水蒸気が、スロットルバルブの周囲で凍結し、スロットルバルブの固着が生ずるおそれがある。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、吸気系の温度場の変化に起因する不具合の発生を防止しつつウェイストゲートバルブの開度調整を行えるようにした過給機付き内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、過給機付き内燃機関の制御装置であって、
排気エネルギーにより作動するタービンを排気通路に備えるターボ過給機と、
前記タービンをバイパスする排気バイパス通路と、
前記排気バイパス通路の開閉を担うウェイストゲートバルブと、
外気温度を取得する外気温度取得手段と、
前記外気温度取得手段により取得される外気温度に基づいて、前記ウェイストゲートバルブの開度を調整するWGV開度調整手段と、
を備えることを特徴とする。
また、第2の発明は、第1の発明において、
前記WGV開度調整手段は、前記内燃機関のトルク要求度に応じて前記ウェイストゲートバルブの開度調整を行うものにおいて、前記外気温度取得手段により取得される外気温度に基づく前記ウェイストゲートバルブの開度調整を加えるものであることを特徴とする。
また、第3の発明は、第1または第2の発明において、
前記WGV開度調整手段は、外気温度が所定の第1基準値以下である場合に、前記ウェイストゲートバルブを開くことを禁止することを特徴とする。
また、第4の発明は、第1または第2の発明において、
前記WGV開度調整手段は、外気温度が所定の第1基準値以下である場合に、当該外気温度が前記第1基準値よりも高い場合と比較して、前記ウェイストゲートバルブの開度を小さくすることを特徴とする。
また、第5の発明は、第1または第2の発明において、
前記WGV開度調整手段は、外気温度が所定の第2基準値よりも高い場合に、当該外気温度が前記第2基準値以下である場合と比較して、前記ウェイストゲートバルブの開度を大きくすることを特徴とする。
また、第6の発明は、第3または第4の発明において、
前記WGV開度調整手段は、外気温度が前記第1基準値よりも大きな所定の第2基準値よりも高い場合に、当該外気温度が前記第2基準値以下である場合と比較して、前記ウェイストゲートバルブの開度を大きくすることを特徴とする。
また、第7の発明は、第1乃至第6の発明の何れかにおいて、
前記ターボ過給機により過給された吸入空気を冷却するインタークーラを更に備え、
前記インタークーラは、前記内燃機関に吸入される空気量を調整するスロットルバルブよりも下流側の吸気通路に配置されていることを特徴とする。
第1の発明によれば、外気温度に基づいてウェイストゲートバルブの開度調整を行うWGV開度調整手段を備えたことにより、吸気系の温度場の変化に起因する不具合の発生を防止しつつウェイストゲートバルブの開度調整を行えることが可能となる。
第2の発明によれば、トルク要求度に応じたウェイストゲートバルブの開度調整によって過給圧が下げられていることによって吸気系の温度場の変化に起因する不具合が生じ易い状況下において、外気温度に基づいてウェイストゲートバルブの開度調整を行うWGV開度調整手段を用いて、そのような不具合の発生を防止しつつウェイストゲートバルブの開度調整を行えることが可能となる。
第3の発明によれば、外気温度が上記第1基準値以下である低外気温度時に、ウェイストゲートバルブが開かれる場合と比べ、過給圧(すなわち、コンプレッサからスロットルバルブまでの部位の吸気圧力)が高く設定されることになる。その結果、スロットルバルブを流れる吸気の温度が上昇するので、スロットルバルブの周囲において水蒸気が凍結する可能性のある低外気温度時に、水蒸気の凍結によるスロットルバルブの固着を防止することができる。
第4の発明によれば、外気温度が上記第1基準値以下である低外気温度時に、外気温度が当該第1基準値よりも高い場合と比較して、過給圧(すなわち、コンプレッサからスロットルバルブまでの部位の吸気圧力)が高く設定されることになる。その結果、スロットルバルブを流れる吸気の温度が上昇するので、スロットルバルブの周囲において水蒸気が凍結する可能性のある低外気温度時に、水蒸気の凍結によるスロットルバルブの固着を防止することができる。
第5または第6の発明によれば、外気温度が上記第2基準値よりも高い高外気温度時に、外気温度が当該第2基準値以下である場合と比較して、過給圧(すなわち、コンプレッサからスロットルバルブまでの部位の吸気圧力)が低く設定されることになる。その結果、スロットルバルブを流れる吸気の温度が低下するので、熱害の厳しい高外気温度時に、スロットルバルブを制御するための電子部品を高熱から保護することができる。
第7の発明によれば、過給機付き内燃機関においてインタークーラを備える場合において、インタークーラがスロットルバルブの上流に配置される場合とは異なり、コンプレッサからスロットルバルブまでの区間において吸気の温度を下げるデバイスが無くなることになる。このため、本発明の構成によれば、外気温度が低い時に、水蒸気の凍結によるスロットルバルブの固着を効果的に防止することができる。
本発明の実施の形態1の内燃機関のシステム構成を説明するための模式図である。 本発明の実施の形態1のシステムにおいて実行される過給圧制御を説明するための図である。 本発明の実施の形態1における外気温度に応じたWGVの開度制御を説明するための図である。 本発明の実施の形態1において実行されるルーチンのフローチャートである。 本発明の実施の形態2における外気温度に応じたWGVの開度制御を説明するための図である。 本発明の実施の形態2において実行されるルーチンのフローチャートである。 本発明の実施の形態3の内燃機関のシステム構成を説明するための模式図である。
実施の形態1.
[システム構成の説明]
図1は、本発明の実施の形態1の内燃機関10のシステム構成を説明するための模式図である。本実施形態のシステムは、内燃機関10を備えている。内燃機関10の各気筒には、吸気通路12および排気通路14が連通している。
吸気通路12の入口近傍には、吸気通路12に吸入される空気の流量に応じた信号を出力するエアフローメータ16と、吸気通路12に吸入される空気の温度(外気温度)に応じた信号を出力する吸気温度センサ18とが設けられている。これらのエアフローメータ16および吸気温度センサ18の下流には、ターボ過給機20のコンプレッサ20aが設置されている。コンプレッサ20aは、排気通路14に配置されたタービン20bと連結軸を介して一体的に連結されている。
コンプレッサ20aの下流には、内燃機関10に吸入される空気量を調整するためのスロットルバルブ22が設けられている。スロットルバルブ22は、アクセル開度に基づいてスロットルモータ(図示省略)により駆動される電子制御式のバルブである。スロットルバルブ22の近傍には、スロットル開度を検出するためのスロットルポジションセンサ24が配置されている。
また、排気通路14には、タービン20bをバイパスする排気バイパス通路26が接続されている。排気バイパス通路26の途中には、排気バイパス通路26の開閉を担うウェイストゲートバルブ(WGV)28が設けられている。WGV28は、ここでは、調圧式もしくは電動式のアクチュエータ(図示省略)によって任意の開度に調整可能に構成されているものとする。
また、図1に示すシステムには、内燃機関10の内部で生じたブローバイガスを処理するために、内燃機関10と吸気通路12とを接続するブローバイガス通路30が備えられている。より具体的には、一端が内燃機関10に接続されているブローバイガス通路30は、その途中で分岐している。ここでは、分岐後にスロットルバルブ22よりも下流側の吸気通路12に接続される通路を、軽負荷時ブローバイガス通路30aと称する。また、分岐後にコンプレッサ20aよりも上流側の吸気通路12に接続される通路を、高負荷時ブローバイガス通路30bと称する。
軽負荷時ブローバイガス通路30aの途中には、吸気負圧に応じて作動するPCV(Positive Crankcase Ventilation)バルブ32が設置されている。このような構成によれば、軽負荷時には、PCVバルブ32が開弁し、スロットルバルブ22の下流側の吸気マニホールド負圧に応じた量のブローバイガスが軽負荷時ブローバイガス通路30aを介してスロットルバルブ22よりも下流側の吸気通路12に導入される。一方、高負荷時(過給時)には、PCVバルブ32が閉弁し、ブローバイガスは、高負荷時ブローバイガス通路30bを介してコンプレッサ20aよりも上流側の吸気通路12に導入される。
更に、図1に示すシステムは、ECU(Electronic Control Unit)40を備えている。ECU40の入力部には、上述したエアフローメータ16、吸気温度センサ18およびスロットルポジションセンサ24等の内燃機関10の運転状態を検知するための各種センサが接続されている。また、ECU40の出力部には、上述したスロットルバルブ22、WGV28に加え、内燃機関10に燃料を供給する燃料噴射弁等の内燃機関10の運転状態を制御するための各種アクチュエータが接続されている。
[トルク要求度に応じたウェイストゲートバルブの開度調整による過給圧制御]
図2は、本発明の実施の形態1のシステムにおいて実行される過給圧制御を説明するための図である。
より具体的には、図2(A)中の各図は、トルク要求度に応じたWGV28の開度調整を行わない一般的な過給圧制御を示している。この場合には、図2(A)に示すように、過給圧(より具体的には、コンプレッサ20aとスロットルバルブ22との間の部位における吸気圧力)が所定値に到達すると、WGV28が開き、吸入空気量の多少に依らずに過給圧が一定に維持されるようにする制御が行われる。また、この場合には、スロットルバルブ22の下流側の吸気マニホールド圧力については、図2(A)に示すように、スロットル開度に応じて変化するようになる。
一方、図2(B)中の各図は、トルク要求度に応じたWGV28の開度調整による過給圧制御を示している。図2(B)に示す過給圧制御では、スロットル開度等に基づくトルク要求度に応じたWGV28の開度調整によって、過給圧が調整される。具体的には、過給が行われる運転領域において、図2(B)に示すように、スロットル開度が小さいほど、WGV28の開度が小さくなるように制御される。
その結果、スロットル開度が小さい場合には、それが大きい場合に比して、タービン20bに流入する排気エネルギーが減少するので図2(B)に示すように過給圧が高まりにくくなる。このため、本過給圧制御の実行時においてWGV28を開くことにより過給圧が低くなった場合には、要求されたトルクを実現するために、図2(B)の一番右の図に示すように、スロットル開度がより大きく開かれることになる。これにより、WGV28を開くことによる背圧の低減と、スロットル開度を大きくすることによるスロットルバルブ22での吸気圧力損失の低減とによって、ポンピングロスを低減することができる。このため、図2(B)に示す過給圧制御によれば、トルク要求度が比較的低い状況下においては、WGV28の開度を大きく制御することによりポンピングロスの低減による燃費向上を図ることができ、トルク要求度が比較的高い状況下においては、WGV28の開度を小さくもしくは全閉に制御することにより高い動力性能を得ることができる。
[実施の形態1における特徴的な制御]
過給が行われる高負荷運転時には、既述したように、高負荷時ブローバイガス通路30bを介してコンプレッサ20aの上流部にブローバイガスが導入されるようになる。外気温度が低い場合には、導入されたブローバイガス中に含まれる水蒸気がスロットルバルブ22の周囲で凍結し、スロットルバルブ22の固着が生ずるおそれがある。
また、このようなスロットルバルブ22の固着を防止するために、スロットルバルブ22を備えるスロットルボディ(図示省略)を温水(エンジン冷却水)によって加熱する構成が採用される場合がある。しかしながら、このような構成が採用されていると、外気温度が高い時に吸気温度が高くなる。その結果、充填効率の低下による動力性能の低下が生じたり、ノッキング回避のための点火時期の遅角や燃焼ガスの高温回避のための燃料増量による燃費悪化が生じたりすることが懸念される。
更に、スロットルボディの温水による加熱の有無を、サーモスタットを用いるなどして温度に応じて切り替え可能に構成すると、上述した動力性能の低下や燃費悪化を防止することができるが、コストが高くなる。
また、上述した図2(B)に示す過給圧制御を行っている場合には、WGV28の開度調整に応じて、吸気系の圧力場が変化し、それに伴い、吸気系の温度場も変化する。具体的には、図2(B)に示す過給圧制御が行われていると、トルク要求度が低い場合(スロットル開度が小さい場合)には、それが高い場合と比べ、WGV28の開度が大きく制御されることによって過給圧が下げられるので、吸気がコンプレッサ20aによって圧縮されにくくなる。その結果、スロットルバルブ22を通過する吸気の温度が上昇しにくくなる。このため、このような過給圧を下げる制御が行われていると、低外気温度時の凍結によるスロットルバルブ22の固着の問題がより顕著となる。
図3は、本発明の実施の形態1における外気温度に応じたWGV28の開度制御を説明するための図である。
本実施形態では、上記の問題を解消するために、図3に示すように、外気温度に基づいてWGV28の開度を調整するようにした。
より具体的には、外気温度が0℃〜30℃である常温域では、図3中に示すWGV開度の所定の制御範囲において、トルク要求度に応じたWGV開度の調整を行うようにしている。そのうえで、本実施形態では、外気温度が所定の第1基準値(ここでは、0℃)以下となる低外気温度時に、図3に示すように、WGV28を開くことを禁止するようにした。
更に、本実施形態では、外気温度が所定の第2基準値(ここでは、30℃)よりも高い高外気温度時に、図3に示すように、外気温度がより高くなるほど、トルク要求度に応じたWGV開度の制御範囲が開き側でより狭くなるようにした。つまり、外気温度が第2基準値よりも高い場合には、それが第2基準値以下である場合(外気温度が常温域である場合)と比較して、WGV開度が大きく制御されるようにした。
図4は、上記の機能を実現するために、本実施の形態1においてECU40が実行する制御ルーチンを示すフローチャートである。尚、本ルーチンは、所定時間毎に繰り返し実行されるものとする。
図4に示すルーチンでは、吸気温度センサ18の出力を用いて外気温度(内燃機関10に取り込まれる空気の温度)が取得される(ステップ100)。次いで、スロットルポジションセンサ24の出力を用いてスロットル開度が取得される(ステップ102)。
次に、外気温度が上記第1基準値(例えば、0℃)以下であるか否かが判定される(ステップ104)。その結果、外気温度が上記第1基準値以下であると判定された場合、すなわち、低外気温度時には、トルク要求度に応じてWGV28を開く制御を禁止する低外気温度時のWGV開度制御が実行される(ステップ106)。
一方、上記ステップ104において、外気温度が上記第1基準値よりも高いと判定された場合には、次いで、外気温度が上記第2基準値(例えば、30℃)よりも高いか否かが判定される(ステップ108)。その結果、外気温度が上記第2基準値以下であると判定された場合、すなわち、常温域である場合には、上記ステップ102において取得されたスロットル開度(トルク要求度)に基づくWGV28の開度制御が実行される(ステップ110)。
また、上記ステップ108において、外気温度が上記第2基準値よりも高いと判定された場合、すなわち、高外気温度時には、上記第2基準値よりも高い側で外気温度がより高くなるほど、トルク要求度に応じたWGV開度の制御範囲が開き側でより狭くなるようにする高外気温度時のWGV開度制御が実行される(ステップ112)。
以上説明したように、上記の低外気温度時のWGV開度制御によれば、スロットルバルブ22の周囲において水蒸気が凍結する可能性のある低外気温度時には、WGV28を開く制御が禁止される。これにより、タービン20bを通過する排気エネルギーが減らされなくなるので、WGV28を開く場合と比べ、過給圧(すなわち、コンプレッサ20aからスロットルバルブ22までの部位の吸気圧力)が高く設定されることになる。その結果、スロットルバルブ22を流れる吸気の温度が上昇するので、水蒸気の凍結によるスロットルバルブ22の固着を防止することができる。
また、本制御を行うことにより、スロットルボディを温水(エンジン冷却水)により加熱する構成を廃止することができるので、常温域において動力性能の低下および燃費悪化を防止することができる。
また、上記の高外気温度時のWGV開度制御によれば、熱害の厳しい高外気温度時には、外気温度が常温域である場合と比較して、WGV開度が大きく制御されることによって過給圧が低く設定されることになる。その結果、スロットルバルブ22を流れる吸気の温度が低下するので、スロットルバルブ22を制御するための電子部品を高熱から保護することができる。また、本制御を行うことにより、スロットルボディをエンジン冷却水により冷却する構成を廃止することができるので、常温域において動力性能の低下および燃費悪化を防止することができる。
尚、上述した実施の形態1においては、ECU40が、上記ステップ100の処理を実行することにより前記第1の発明における「外気温度取得手段」が、上記ステップ104および108の判定結果に応じて上記ステップ106、110または112を選択して実行することにより前記第1の発明における「WGV開度調整手段」が、それぞれ実現されている。
実施の形態2.
次に、図5および図6を参照して、本発明の実施の形態2について説明する。
本実施形態のシステムは、図1に示すハードウェア構成を用いて、ECU40に図4に示すルーチンに代えて後述の図6に示すルーチンを実行させることにより実現することができるものである。
図5は、本発明の実施の形態2における外気温度に応じたWGV28の開度制御を説明するための図である。
図5に示すように、本実施形態の手法は、低外気温度時の制御が異なる点を除き、上述した実施の形態1の手法と同じである。すなわち、本実施形態では、外気温度が所定の第1基準値(ここでは、0℃)以下となる低外気温度時に、図5に示すように、外気温度がより低くなるほど、トルク要求度に応じたWGV開度の制御範囲が閉じ側でより狭くなるようにした。つまり、外気温度が第1基準値以下である場合には、それが第1基準値よりも高い場合(外気温度が常温域である場合)と比較して、WGV開度が小さく制御されるようにした。
図6は、上記の機能を実現するために、本実施の形態2においてECU40が実行する制御ルーチンを示すフローチャートである。尚、図6において、実施の形態1における図4に示すステップと同一のステップについては、同一の符号を付してその説明を省略または簡略する。より具体的には、図6に示すルーチンは、ステップ106がステップ200に置き換えられている点を除き、図4に示すルーチンと同じである。
図6に示すルーチンでは、ステップ104において外気温度が上記第1基準値以下であると判定された場合、すなわち、低外気温度時には、上記第1基準値以下の側で外気温度がより低くなるほど、トルク要求度に応じたWGV開度の制御範囲が閉じ側でより狭くなるようにする低外気温度時のWGV開度制御が実行される(ステップ200)。
以上説明したように、本実施形態の低外気温度時のWGV開度制御によれば、スロットルバルブ22の周囲において水蒸気が凍結する可能性のある低外気温度時には、外気温度が常温域である場合と比較して、WGV開度が小さく制御されることによって過給圧が高く設定されることになる。このような手法によっても、過給圧(すなわち、コンプレッサ20aからスロットルバルブ22までの部位の吸気圧力)が高く設定されることによって、スロットルバルブ22を流れる吸気の温度が上昇するので、水蒸気の凍結によるスロットルバルブ22の固着を防止することができる。また、本制御を行うことにより、スロットルボディを温水(エンジン冷却水)により加熱する構成を廃止することができるので、常温域において動力性能の低下および燃費悪化を防止することができる。
実施の形態3.
次に、図7を参照して、本発明の実施の形態3について説明する。
図7は、本発明の実施の形態3の内燃機関50のシステム構成を説明するための模式図である。尚、図7において、上記図1に示す構成要素と同一の要素については、同一の符号を付してその説明を省略または簡略する。
本実施形態のシステムは、コンプレッサ20aにより圧縮された空気を冷却するインタークーラ52を備えている。図7に示すように、本実施形態のインタークーラ52は、スロットルバルブ22よりも下流側の吸気通路12に設置されている。また、本実施形態においても、実施の形態1または2において図3または図5を参照して上述した、外気温度に応じたWGV28の開度制御を行うようにしているものとする。
以上説明した本実施形態の構成によれば、上述した実施の形態1または2と同様の効果を奏することができるとともに、以下のような効果を奏することができる。すなわち、過給機付き内燃機関においてインタークーラを備える場合において、インタークーラがスロットルバルブの上流に配置される場合とは異なり、コンプレッサ20aからスロットルバルブ22までの区間において吸気の温度を下げるデバイスが無くなることになる。このため、外気温度が低い時に、水蒸気の凍結によるスロットルバルブ22の固着を効果的に防止することができる。
ところで、上述した実施の形態1乃至3においては、図3または図5に示すように、外気温度が上記第2基準値よりも高い高外気温度時に、外気温度がより高くなるほど、WGV開度の制御範囲が開き側で連続的に狭くなるようにしている。しかしながら、高外気温度時のWGV開度の制御範囲の設定は、このような手法に限定されるものではなく、例えば、外気温度がより高くなるほど、WGV開度の制御範囲が開き側で段階的に狭くなるようなものであってもよい。
同様に、外気温度が上記第1基準値以下である低外気温度時のWGV開度の制御範囲の設定についても、図5に示すように、外気温度がより低くなるほど、WGV開度の制御範囲が閉じ側で連続的に狭くなるようにするものに限定されず、例えば、外気温度がより低くなるほど、WGV開度の制御範囲が閉じ側で段階的に狭くなるようなものであってもよい。
10、50 内燃機関
12 吸気通路
14 排気通路
16 エアフローメータ
18 吸気温度センサ
20 ターボ過給機
20a コンプレッサ
20b タービン
22 スロットルバルブ
24 スロットルポジションセンサ
26 排気バイパス通路
28 ウェイストゲートバルブ(WGV)
30 ブローバイガス通路
30a 軽負荷時ブローバイガス通路
30b 高負荷時ブローバイガス通路
32 PCVバルブ
40 ECU(Electronic Control Unit)
52 インタークーラ

Claims (7)

  1. 排気エネルギーにより作動するタービンを排気通路に備えるターボ過給機と、
    前記タービンをバイパスする排気バイパス通路と、
    前記排気バイパス通路の開閉を担うウェイストゲートバルブと、
    外気温度を取得する外気温度取得手段と、
    前記外気温度取得手段により取得される外気温度に基づいて、前記ウェイストゲートバルブの開度を調整するWGV開度調整手段と、
    を備えることを特徴とする過給機付き内燃機関の制御装置。
  2. 前記WGV開度調整手段は、前記内燃機関のトルク要求度に応じて前記ウェイストゲートバルブの開度調整を行うものにおいて、前記外気温度取得手段により取得される外気温度に基づく前記ウェイストゲートバルブの開度調整を加えるものであることを特徴とする請求項1記載の過給機付き内燃機関の制御装置。
  3. 前記WGV開度調整手段は、外気温度が所定の第1基準値以下である場合に、前記ウェイストゲートバルブを開くことを禁止することを特徴とする請求項1または2記載の過給機付き内燃機関の制御装置。
  4. 前記WGV開度調整手段は、外気温度が所定の第1基準値以下である場合に、当該外気温度が前記第1基準値よりも高い場合と比較して、前記ウェイストゲートバルブの開度を小さくすることを特徴とする請求項1または2記載の過給機付き内燃機関の制御装置。
  5. 前記WGV開度調整手段は、外気温度が所定の第2基準値よりも高い場合に、当該外気温度が前記第2基準値以下である場合と比較して、前記ウェイストゲートバルブの開度を大きくすることを特徴とする請求項1または2記載の過給機付き内燃機関の制御装置。
  6. 前記WGV開度調整手段は、外気温度が前記第1基準値よりも大きな所定の第2基準値よりも高い場合に、当該外気温度が前記第2基準値以下である場合と比較して、前記ウェイストゲートバルブの開度を大きくすることを特徴とする請求項3または4記載の過給機付き内燃機関の制御装置。
  7. 前記ターボ過給機により過給された吸入空気を冷却するインタークーラを更に備え、
    前記インタークーラは、前記内燃機関に吸入される空気量を調整するスロットルバルブよりも下流側の吸気通路に配置されていることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項記載の過給機付き内燃機関の制御装置。
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