JP2012097425A - 建物工事における養生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】作業者が建物のバルコニーにおいて、そのバルコニー部での洗浄等の作業(工事)をするに際し、その作業により飛散した飛散物が、建物外部へ飛散することを防止するとともに、作業者の墜落を防止する。
【解決手段】養生シート11の上端部11aを、洗浄等の作業を行なう作業階のバルコニー2Aより上階のバルコニー2B部に取外し可能に固定し、養生シート11の上下方向の中間部を作業階のバルコニー2Aの外側に配置し、養生シート11の下端部11bを、作業階のバルコニー2Aより下の階のバルコニー2C又は作業階のバルコニー2Aにおける手摺り4の内側に配置固定する。
【選択図】図2

Description

本発明は、建物工事における養生装置に関するもので、詳しくは集合住宅等の建物のバルコニー部での建物外壁面の洗浄、補修、塗装等の作業において発生した飛散物の建物外部への飛散を防止したり、作業者の墜落を防止する建物工事における養生装置に関する。
従来、マンション等の集合住宅における建物の外壁面の洗浄、補修、塗装等の作業において、その建物の周方向全体に架台を昇降可能に設けるとともに該架台を屋上からワイヤロープによって昇降するようにし、かつ、該架台の外端部と屋上部間に養生ネットを張り、前記の洗浄、補修、塗装等の作業を行なうようにして、その洗浄液等の飛散物の建物外部への飛散を防止する飛散防止装置が知られている。
前記従来の飛散防止装置においては、建物の左右方向の略全長に亘る架台を設け、かつ、建物全体を覆う養生ネットを必要とすることから、飛散防止設備が大型となり、その設置の時間、手間、費用が多くなる問題がある。
そこで、本発明は、作業者が建物のバルコニーにおいて、そのバルコニー部での洗浄等の作業(工事)をするに際し、その作業により飛散した飛散物が、建物外部へ飛散することを防止するとともに、作業者の墜落を防止する簡易かつ有効な建物工事における養生装置を提供することを目的とする。
前記の課題を解決するために、請求項1記載の発明は、作業をする作業階を養生シートで被覆する建物工事における養生装置であって、前記養生シートの上端部を作業階より上の階のバルコニー部に取外し可能に固定し、前記養生シートの下端部をバルコニーの手摺りの内側において取外し可能に固定することを特徴とするものである。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記養生シートの上端部を、作業をする作業階より上の階のバルコニー部に取外し可能に固定し、前記養生シートの上下方向の中間部を前記作業階のバルコニーにおける手摺りの外側に配置し、前記養生シートの下端部を、前記作業階のバルコニーより下に位置する階におけるバルコニーの手摺りの内側において取外し可能に固定することを特徴とするものである。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記養生シートの上端部を、前記作業階より1つ上に位置する階のバルコニー部に取外し可能に固定し、前記養生シートの下端部を、前記作業階のバルコニーより1つ下に位置する階におけるバルコニーの手摺りの内側において取外し可能に固定することを特徴とするものである。
請求項4記載の発明は、請求項1又は2又は3記載の発明において、前記養生シートの上端部をバルコニーの手摺りに取付けて配置し、前記養生シートの下端部をバルコニーの手摺りに取付けて配置することを特徴とするものである。
請求項5記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の発明において、前記養生シートの上縁に沿って支持線材を取付け、該養生シートの下縁に沿って下部線材を取付け、これら支持線材と下部線材を前記手摺りに取外し可能に取付けることを特徴とするものである。
本発明によれば、作業階のバルコニーの外側部を養生シートで被覆でき、作業階のバルコニー内での洗浄作業(工事)等で飛散した飛散物が建物の外側へ飛散することを防止できる。
更に、養生シートの下端部をバルコニーの手摺りの内側に配置することにより、前記作業階のバルコニーから飛散し、養生シートに当った飛散物がバルコニーへ誘導され、飛散物の建物外部への飛散の防止が一層向上する。
更に、養生シートの上端部と下端部をバルコニー部に固定したので作業者が作業階の手摺りを越えて墜落することを防止できる。
本発明の実施例1を示す斜視図。 図1の縦断面図。 図1の養生シート体の正面図。 図3の部分拡大図。 本発明の実施例2を示す要部平断面図。 本発明の実施例3を示す養生シート体の正面図。 本発明の実施例4を示す縦断面図。 本発明の実施例5を示す縦断面図。 本発明の実施例6を示す縦断面図。 本発明の実施例7を示す縦断面図。 本発明の実施例8を示す縦断面図。 本発明の実施例9を示す縦断面図。 本発明の実施例10を示す縦断面図。 本発明の養生シートを張設する建物を示す斜視図。
本発明を実施するための形態を図1乃至図13に示す実施例に基づいて説明する。
[実施例1]
本発明は、建物のバルコニー、ベランダ、開放廊下、屋外階段など、建物の外側に開口する部分を有する場所に適用することができるが、実施例では、例えば、図14に示す建物のバルコニーに適用した例により説明する。
高層の集合住宅等の建物1における各住戸には夫々バルコニー2を有し、その床板3が外部へ突出し、その外端に手摺り4が立設されている。図14に示す手摺り4は、一部が開口する面格子の上部に笠木4aを有する手摺りを示している。
前記各バルコニー2の手摺り4の上端と、その上階のバルコニーの床板3との間には、外側開口部5を有する。
前記各バルコニー2には、隣戸との境界部分に位置して隔板(パーテーション)6が配置固設されている。
このようなバルコニー2において、そのバルコニー2内で天井や壁等の洗浄、補修、塗装作業を行うと、その洗浄液や粉粒物や塗料等が飛散(これらを飛散物という)し、その飛散物が、前記外側開口部5を通じて建物外へ飛散したり、バルコニー2で作業する作業者が、手摺り4を越えて墜落するおそれがある。
そこで本発明の実施例1は、図1乃至図4に示す養生装置としたものである。
なお、図1乃至図4の実施例において、作業をする階のバルコニーを作業階のバルコニー2Aとし、このバルコニー2Aより1つ上の階のバルコニーを上階のバルコニー2Bとし、バルコニー2Aより1つ下のバルコニーを下階のバルコニー2Cとする。また、図において、A側を手摺り4の内側とし、B側を手摺り4の外側とし、バルコニーの長手方向を左右方向とする。
図1乃至図4において、作業階のバルコニー2Aの上階のバルコニー2Bと、下階のバルコニー2C間には、折曲可能な幕状部材である養生シート11が配置される。
前記養生シート11は、図3に示すように、方形の所望の大きさに形成されるもので、図の実施例では、上下方向(建物の高さ方向を上下方向とする)の長さH1が、図2に示すように、前記上階のバルコニー2Bにおける手摺り4の上端、すなわち笠木4a近傍から下階のバルコニー2Cにおける床板3までの高さ(長さ)H2よりも若干長い長さに設定され、また左右(バルコニーの長手方向である図3のC−D方向)幅W1は所望の長さに設定されている。図の実施例では、左右幅W1が前記隣接する両隔板6,6間の長さW2と略同長に設定されている。この左右幅W1は、図の実施例の長さに限るものではなく、W2の長さよりも長くても、短くてもよい。
前記の養生シート11は、図1に示すように複数枚、左右方向に連接して配置される。
前記養生シート11は、前記バルコニー2Aでの洗浄等の作業により飛散した洗浄液、粉粒物、塗料が、その一方の面(内面)側から他方の面(外面)側へ通過して飛散することを防止(抑制)する折曲可能な幕状の部材であり、折曲可能なシート、ネット、布などを含むものである。したがって、説明上、本発明では、これらを総称して養生シートという。
例えば、この養生シート11としては、一般にブルーシートと称される樹脂シートや布製のシート、防音シート等を用い、ネットとしては、所望の網目のネットを使用する。このネットは、その網目が、対象とする飛散物の飛散を防止(抑制)できるものを選定して使用するもので、例えば1〜1.5mm程の細かい網目ものを使用する。
また、対象とする飛散物によって、シートやネット等を選定し、例えば、洗浄液の飛散防止の場合はシートや布を用い、粉粒物や塗料の飛散防止の場合は、シートやネットや布を使用する。
前記養生シート11の左右方向(C−D方向)の中央部には、その下部に位置して、下端が開口するスリット(切れ目)12が上下方向に形成されている。
次に前記養生シート11の取付構造等について説明する。
各養生シート11の上端より上方には、その上縁に沿って、複数の養生シート11にわたるワイヤ等からなる支持線材31が配置され、養生シート11の下端より下方には、その下縁に沿って、複数の養生シート11にわたるワイヤ等からなる下部線材32が配置され、養生シート11の左端より外方には、左縁に沿ってワイヤ等からなる案内線材33が配置され、養生シート11の右端より外方には、右縁に沿ってワイヤ等からなる案内線材34が配置されている。また、前記左右の案内線材33,34の上端部は支持線材31に取付具36により取外し可能に連結され、下端部は下部線材32に取付具37により取外し可能に連結されている。この取付具36,37としては、図4に示すように、カラビナ或いは紐等を用いる。
前記各養生シート11には、図3,4に示すように、その上縁に沿って上部取付手段14が、下縁に沿って下部取付手段15が、左側縁に沿って左側取付手段16が、右側縁に沿って右側取付手段17が夫々設けられている。該各取付手段14〜17は、実施例においては図4に示すように、養生シート11側に係止穴20を設け、該係止穴20に係止する部分と、前記支持線材31、下部線材32、左右の案内線材33,34に取外し可能に取付けることができる係止環部を有する取付具18からなる。この取付具18としては、例えば取外し可能なカラビナを用いることができる。
そして、前記養生シート11を、その上部取付手段14の取付具18を支持線材31に取外し可能に取付け、下部取付手段15の取付具18を下部線材32に取外し可能に取付け、左右の取付手段16,17の取付具18を左右の案内線材33,34に取外し可能に取付けて張設するようになっている。
したがって、各養生シート11は、その上端部11aが支持線材31に支持され、下端部11bが下部線材32から分離された状態において、両案内線材33,34に案内されて昇降(上下動)可能に設けられている。
前記各養生シート11の下部両隅部には、下部操作紐38が、その上端38aを養生シート11に連結して備えられている。更に、各養生シート11の下部両隅部には、上部操作紐39が、その下端側39aを養生シート11に連結して備えられている。該両紐38,39の長さは、上階のバルコニー2Bと下階のバルコニー2Cにわたる長さよりも長く設定されている。
前記の構造により、図1乃至図4に示す養生シート体50が構成されている。
次に、前記養生シート体50の設置作業について説明する。
先ず、洗浄等を行う作業階のバルコニー2Aに対して上階のバルコニー2Bにおける手摺り4の上部内側Aに、図2,図3に示すように、支持線材31を左右方向に配置し、該支持線材31を、上階のバルコニー2Bの長手方向(左右方向)に所定の間隔で取付手段41により手摺り4の上部に取外し可能に取付ける。該取付手段41としては、締結バンドや紐やクランプ金具等を用いることができる。
また、下階のバルコニー2Cにおける手摺り4の下端部内側Aに図2,図3に示すように下部線材32を左右方向に配置し、該下部線材32を、下階のバルコニー2Cの長手方向(左右方向)に所定の間隔で取付手段41により手摺り4の下部に取外し可能に取付ける。該取付手段41は前記と同様のものを用いる。
次で、左右の案内線材33,34の上端側を、例えばカラビナ等の取付具36により前記支持線材31に連結し、該両案内線材33,34の他方の側を、上階のバルコニー2Bの手摺り4の上部を乗り越えて作業階のバルコニー2Aの手摺り4の外側に垂下させ、その下部を下階のバルコニー2Cの開口部5から下階の手摺り4の内側に入れ、その下端をカラビナなどの取付手段37により前記下部線材32に連結する。
次に、養生シート11を上階のバルコニー2Bの床面に折り畳んで置いて、その養生シート11の上端部11aをその係止穴20に設けた取付具18を支持線材31に係止して、支持線材31に図3に示すように取付ける。また、養生シート11の下側に備えた、下部操作紐38を、上階のバルコニー2Bの手摺りを越えて外側へ出し、その下端部38bを下階のバルコニー2C内へ入れる。
また、上部操作紐39の上端部39bを支持線材31又は手摺り4に仮止しておく。
次に、上階のバルコニー2Bにおいて、養生シート11の左右に備えた取付手段16,17における取付具18を、養生シート11の下端部11b側のものから上端部11a側のものへと順に左右の案内線材33,34に掛けながら、養生シート11を案内線材33,34に案内させて、上階の手摺り4の外側B、作業階の手摺り4の外側Bを通して、下階のバルコニー2Cの手摺り4の内側Aへ下降させて垂らす。このとき、下階のバルコニー2Cにおいて、作業者が、操作紐38を下方へ引く。
そして、前記養生シート11の下端部11bを、取付具18により下部線材32に取付ける。
なお、隣接する他の養生シート11も、その左右の取付具18を、前記の養生シート11の左右の取付具18に対して交互に案内線材33,34に掛けて垂れ下げ、前記と同様にして張設する。
これにより、養生シート11が、図1,2に示すように、その上端部11aが手摺り4に取外し可能に固定され、上階の手摺り4の上部内側Aから外側Bへ出て、作業階2Aの開口部5と手摺り4の外側Bを通り、下階の開口部5を通じて手摺り4の内側Aに入り、その養生シート11の下端部11bが下階の手摺り4の内側下端部に取外し可能に固定される。
また、養生シート11における隔壁6が位置する部分には、スリット12が形成されているため、隔壁6の下部がスリット12に入り、養生シート11と隔壁6との干渉がなく、養生シート11の下部を下階のバルコニー2C内へ配置することができる。
なお、養生シート体50の設置作業の順序は、前記に限るものではなく、前記と異なる順序であってもよい。
また、前記の養生シート11を建物から外す場合には、前記張設作業と逆の作業で行う。このとき、養生シート11を上階のバルコニー2Bへ引き上げる場合には、作業者が上階のバルコニー2Bにおいて上部操作紐39により引き上げる。
本実施例1の前記の構成により次のような効果を発揮できる。
前記のように、養生シート11を、上階のバルコニー2Bから、作業階のバルコニー2Aにおける開口部5と手摺り4の外側Bを通り、下階のバルコニー2Cにおける手摺り4の内側Aへ垂設することにより、作業階のバルコニー2Aにおける開口部5の外側全面と、手摺り4の外側全面と、下階のバルコニー2Cの開口部5と手摺り4の内側全面が被覆され、作業階のバルコニー2Aでの洗浄等の作業において、前記上階の床板3と作業階の手摺り4との間の開口部5から外部方向へ飛散する飛散物は、養生シート11に当り、建物外部への飛散が阻止される。更に、作業階2Aの手摺り4の隙間から外側へ飛散した飛散物も養生シート11に当る。
更に、養生シート11に当った飛散物は、養生シート11の内面に沿って下方へ流れ、下階のバルコニー2Cにおける手摺り4の内側Aへ誘導され、建物外へ飛散することなく下階のバルコニー2Cの床面へ落下する。また、作業階のバルコニー2Aの開口部5から上方へ飛散した飛散物の外側への飛散は、養生シート11の上部によって阻止される。したがって、飛散物の建物外への飛散防止効果を高めることができる。
更に、養生シート11の上端部11aを上階の手摺り4に配置固定し、下端部11bを下階の手摺り4内に配置して固定したので、作業階のバルコニー2Aにおいて、脚立に乗って作業する作業者が手摺り4を越えて墜落することを養生シート4により防止できる。
更に、養生シート11の張設作業時には、養生シート11を上階のバルコニー2Bに配置し、案内線材33,34を前記のように垂下した状態で、操作紐38を下階のバルコニー2Cにおいて作業者が引き降すことにより、養生シート11が案内線材33,34に案内されて下降するため、容易に張設することができる。
更に、案内線材33,34の上端と下端を、支持線材31、下部線材32を介して手摺り4,4に固着することにより、養生シート11の張設作業時や、張設された養生シート11が風で大きくあおられることがない。
更に、作業階において、養生シート11が手摺り4の外側Bに配置されるため、作業階において、その手摺り4の洗浄作業等が良好に行える。
[実施例2]
図5は実施例2を示す。
本実施例2は、前記隣接する養生シート11,11における相互の接続部の一方において、その一方の養生シート11の表面側に遮蔽片70を、他方において、その他方の養生シート11の裏面側に遮蔽片71を、夫々相手側方向に突出させて設けたものである。該夫々の遮蔽片70,71は、夫々の基端70a,71aを養生シート11,11に固着し、他端70b,71b側を開放し、各養生シート11,11の上下方向全長にわたる帯状に形成されている。
その他の構造は前記実施例1と同様である。
本実施例2においては、前記実施例1と同様の効果を発揮し、更に前記隣接する養生シート11,11間の隙間を遮蔽片70,71で塞いで、この隙間から飛散物が外部へ飛散することを防止できる。
[実施例3]
図6は実施例3を示す。
本実施例3は、前記実施例1における案内線材33,34を設けず、隣接する養生シート11,11相互を前記取付具18で連結したものである。
その他の構造は前記実施例1と同様である。
本実施例3においては、前記案内線材33,34による効果以外の前記の効果を発揮できる。
なお、本実施例3において、前記実施例2の構造を用いてもよい。
[実施例4]
図7は、前記のバルコニーにおける面格子の手摺り4とは異なり、無穴状のコンクリート壁4bの上部に支柱4cによって、笠木4aを備えた手摺り4に本発明を適用した実施例である。
本実施例4においては、上階のバルコニー2Bにおけるコンクリート壁4bと笠木4aとの間の支柱4cに、前記の支持線材31を前記と同様の手段で固着し、前記下部線材32を、下階のバルコニー2Cにおける支柱4cに前記と同様の手段で固着したものである。
その他の構造と取付作業は前記実施例1と同様である。
本実施例4においても、前記実施例1と同様の効果を発揮できる。
なお、本実施例4において、前記実施例2,3の構造を適用してもよい。
[実施例5]
図8は、無穴状のコンクリート壁4bのみで手摺り4を構成するものに本発明を適用した実施例である。
本実施例5においては、前記支持線材31を、上階のバルコニー2Bのコンクリート壁4bからなる手摺り4にアンカーなどの取付手段60で固定し、前記下部線材32を、下階のバルコニー2Cにおけるコンクリート壁4bからなる手摺り4にアンカーなどの取付手段60で固定したものである。
その他の構造と取付作業は前記実施例1と同様である。
本実施例5においても、前記実施例1と同様の効果を発揮できる。
なお、本実施例5において、前記実施例2,3の構造を適用してもよい。
[実施例6]
図9は実施例6を示す。
本実施例6は、前記実施例1(図2)において、その養生シート11の上下方向の中間部を、作業階のバルコニー2Aにおける手摺り4に連結手段80により連結したものである。
この連結手段80としては、例えば、養生シート11側に、その上下方向の中間部において、係止片81を固着し、該係止片81に形成した穴82と手すり4とを紐83等により連結する。また、前記係止片81は、養生シート11の左右方向に複数適宜間隔、例えば約60cm間隔に設ける。
その他の構造は前記実施例1〜3と同様であるため、前記と同一部分には前記と同一符号を付してその説明を省略する。
本実施例6によれば、前記実施例と同様の作用、効果を発揮するとともに、更に、養生シート11の上下方向の中間部を連結手段80で手摺り4に連結することにより、この手摺り4から養生シート11が外側へ大きく離れることが防止される。そのため、脚立に乗って作業する作業者が、建物外へ墜落することを、前記実施例1よりもより一層防止できる。
更に、養生シート11の上下方向の中間部も手摺り4で支持されるため、前記実施例1に比べて、養生シート11が風であおられることを一層抑制し、養生シート11の風によるバタつき音を一層低減できる。
[実施例7]
図10は実施例7を示す。
本実施例7は、前記実施例4(図7)において、その養生シート11の上下方向の中間部を、前記実施例6(図9)と同様に、作業階のバルコニー2Aにおける手摺り4に連結手段80により連結したものである。この実施例7では、連結手段80は支柱4cに設けられており、この連結手段80は、前記実施例6の連結手段80と同様の構造である。
また、その他の構造は、前記実施例4(図7)と同様であるため、前記と同一部分には前記と同一符号を付してその説明を省略する。
本実施例7においても、前記実施例6と同様の作用、効果を発揮できる。
[実施例8]
図11は実施例8を示す。
本実施例8は、前記実施例5(図8)において、その養生シート11の上下方向の中間部を、前記実施例6(図9)と同様に、作業階のバルコニー2Aにおける手摺り4に連結手段80により連結したものである。この実施例8では、作業階のバルコニー2Aにおける手摺り4の内側下部に、アンカーなどの取付手段60を設け、養生シート11の上下方向中間部に前記と同様の係止片81を設け、この係止片81の穴10と前記取付手段60とを紐84で連結して連結手段80を構成している。
また、その他の構造は、前記実施例5(図8)と同様であるため、前記と同一部分には前記と同一符号を付してその説明を省略する。
本実施例8においても、前記実施例6と同様の作用、効果を発揮できる。
[実施例9]
図12は実施例9を示す。
前記各実施例は、養生シート11の上端部11aを上階のバルコニー2B部に配置し、養生シート11の上下方向の中間部を作業階2Aの外側に配置し、養生シート11の下端部11bを下階のバルコニー2Cの手摺り4の内側に配置したが、本実施例9は、前記養生シート11の上下方向の長さH1を、前記上階のバルコニー2Bにおける手摺り4の上端近傍から作業階2Aの床板3までの高さH3よりも若干長い長さに設定し、図12に示すように、養生シート11の上端部11aを上階のバルコニー2Bの手摺り4に配置して取外し可能に固定し、養生シート11の上下方向の中間部を作業階のバルコニー2Aの開口部5から作業階のバルコニー2A内に入れ、養生シート11の下端部11bを作業階におけるバルコニーの手摺り4の内側下部に配置して取外し可能に固定したものである。
更に、本実施例9は、面格子の手摺り4に適用したもので、その養生シート11の上端部11aの取付位置と取付構造及び下端部11bの取付位置と取付構造は、前記図2に示す実施例1と同様である。
その他の構造は、前記実施例1と同様であるため、前記と同一部分には前記と同一符号を付してその説明を省略する。
本実施例9においても、前記実施例1と同様に、作業階のバルコニー2Aで飛散した飛散物を、養生シート11によって外部へ飛散することを防止し、かつ、作業者の外部への墜落を防止できる。
[実施例10]
図13は実施例10を示す。
本実施例10は、前記実施例9(図12)と同様に、養生シート11の上端部11aを上階のバルコニー2B部に配置して取外し可能に固定し、養生シート11の上下方向の中間部を作業階のバルコニー2Aの開口部5から作業階のバルコニー2A内に入れ、養生シート11の下端部11bを作業階におけるバルコニーの手摺り4の内側に配置して取外し可能に固定したものである。
更に、本実施例10は、無穴状のコンクリート壁4bの上部に笠木4aと支柱4cを有する手摺り4に適用したもので、その養生シート11の上端部11aと下端11bの手摺り4に対する取付は、前記実施例4(図7)と同様である。
その他の構造は、前記実施例4(図7)と同様であるため、前記と同一部分には前記と同一符号を付してその説明を省略する。
本実施例10においても、前記実施例9と同様の作用、効果を発揮できる。
[実施例11]
前記実施例は、支持線材31と下部線材32を設けて、これに養生シート11の上端部と下端部を連結したが、前記支持線材31及び下部線材32を設けることなく、養生シート11の上端部及び下端部を、紐等の取付具により直接手摺り4に取り付けるようにしてもよい。
その他の構造は、前記実施例と同様であるため、その説明を省略する。
本実施例11においても、前記実施例9と同様の作用、効果を発揮できる。
[実施例12]
前記養生シート11の下端部11bは、前記のように、バルコニーの手摺り4に固着することなく、下端部11bをバルコニーの床板3上に配置して、これを重りで押えて取外し可能に固定しても良い。
その他の構造は、前記実施例と同様であるため、その説明を省略する。
本実施例11においても、前記実施例9と同様の作用、効果を発揮できる。
[実施例13]
前記実施例では、養生シート11の上端部11aを作業階のバルコニー2Aより1つ上に位置するバルコニー2B部に取外し可能に固着したが、該養生シートの上端部11aを作業階のバルコニー2Aより上に位置する所望の階のバルコニー部に取外し可能に固定してもよい。また、養生シート11の下端部11bを作業階のバルコニー2Aより下に位置する所望の階におけるバルコニーの手摺りの内側に取外し可能に固定してもよい。
[実施例14]
前記実施例1〜13は、本発明を、建物のバルコニーでの作業における飛散防止に適用した場合について説明したが、本発明は、バルコニー以外の、手摺りを有するベランダ、開放廊下、屋外階段などでの工事における飛散防止にも適用できるものであり、本発明では説明上、これらを総称してバルコニーとしたものである。
したがって、本発明でのバルコニーとは、前記のベランダ、開放廊下、屋外階段などを含む意味である。
2A 作業階のバルコニー
2B 上階のバルコニー
2C 下階のバルコニー
4 手摺り
11 養生シート
11a 上端部
11b 下端部
31 支持線材
32 下部線材

Claims (5)

  1. 作業をする作業階を養生シートで被覆する建物工事における養生装置であって、前記養生シートの上端部を作業階より上の階のバルコニー部に取外し可能に固定し、前記養生シートの下端部をバルコニーの手摺りの内側において取外し可能に固定することを特徴とする建物工事における養生装置。
  2. 前記養生シートの上端部を、作業をする作業階より上の階のバルコニー部に取外し可能に固定し、前記養生シートの上下方向の中間部を前記作業階のバルコニーにおける手摺りの外側に配置し、前記養生シートの下端部を、前記作業階のバルコニーより下に位置する階におけるバルコニーの手摺りの内側において取外し可能に固定することを特徴とする請求項1記載の建物工事における養生装置。
  3. 前記養生シートの上端部を、前記作業階より1つ上に位置する階のバルコニー部に取外し可能に固定し、前記養生シートの下端部を、前記作業階のバルコニーより1つ下に位置する階におけるバルコニーの手摺りの内側において取外し可能に固定することを特徴とする請求項2記載の建物工事における養生装置。
  4. 前記養生シートの上端部をバルコニーの手摺りに取付けて配置し、前記養生シートの下端部をバルコニーの手摺りに取付けて配置することを特徴とする請求項1又は2又は3記載の建物工事における養生装置。
  5. 前記養生シートの上縁に沿って支持線材を取付け、該養生シートの下縁に沿って下部線材を取付け、これら支持線材と下部線材を前記手摺りに取外し可能に取付けることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の建物工事における養生装置。
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