JP2677160B2 - 外装カーテンウォール工事における外部養生方法およびそのスライド式外部養生ネット - Google Patents
外装カーテンウォール工事における外部養生方法およびそのスライド式外部養生ネットInfo
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- JP2677160B2 JP2677160B2 JP5150046A JP15004693A JP2677160B2 JP 2677160 B2 JP2677160 B2 JP 2677160B2 JP 5150046 A JP5150046 A JP 5150046A JP 15004693 A JP15004693 A JP 15004693A JP 2677160 B2 JP2677160 B2 JP 2677160B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、高層建築物等の外装
カーテンウォール工事における飛散防止・落下養生のた
めの外部養生方法およびこの方法の実施に使用されるス
ライド式外部養生ネットに関するものである。
カーテンウォール工事における飛散防止・落下養生のた
めの外部養生方法およびこの方法の実施に使用されるス
ライド式外部養生ネットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】建築物の外装カーテンウォール工事にお
ける外部養生には、垂れ幕状の外周養生ネットを使用
し、この外周養生ネットにより開口部を塞いで鉄骨建方
時の垂直養生と外装カーテンウォール取付時の落下防止
を行うのが一般的である。
ける外部養生には、垂れ幕状の外周養生ネットを使用
し、この外周養生ネットにより開口部を塞いで鉄骨建方
時の垂直養生と外装カーテンウォール取付時の落下防止
を行うのが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
養生ネットでは、掛けばらしが煩雑な作業となり、また
落下物の防止に対して充分でなく、最高部高さが例えば
170mもあるオフィスタワーで、しかもJRの軌道敷
などに近接している場合には、簡単な操作でネットの取
付けができ、しかも確実に落下防止を行えることが望ま
れる。
養生ネットでは、掛けばらしが煩雑な作業となり、また
落下物の防止に対して充分でなく、最高部高さが例えば
170mもあるオフィスタワーで、しかもJRの軌道敷
などに近接している場合には、簡単な操作でネットの取
付けができ、しかも確実に落下防止を行えることが望ま
れる。
【0004】さらに、外装カーテンウォールを横連続窓
型(CFRC製パネル+横連窓ガラスパネル)と縦連続
窓型(CFRC製パネルの一部をガラスパネルに置き換
えて縦・横に連続したガラス面としたもの)から構成し
た場合、縦連続窓型では、横連続窓型のような先行取付
けされる腰高さのCFRC製パネルが無いため、カーテ
ンウォールフレーム部材の取付け完了からパネル取付け
までのサッシ工事期間中(約3週間)は、床スラブ面ま
で(作業員の足元まで)階高分すべてが開口部となり、
何らかの簡便で確実な墜落防止が必要となる(図13参
照)。
型(CFRC製パネル+横連窓ガラスパネル)と縦連続
窓型(CFRC製パネルの一部をガラスパネルに置き換
えて縦・横に連続したガラス面としたもの)から構成し
た場合、縦連続窓型では、横連続窓型のような先行取付
けされる腰高さのCFRC製パネルが無いため、カーテ
ンウォールフレーム部材の取付け完了からパネル取付け
までのサッシ工事期間中(約3週間)は、床スラブ面ま
で(作業員の足元まで)階高分すべてが開口部となり、
何らかの簡便で確実な墜落防止が必要となる(図13参
照)。
【0005】この発明は、前述のような事情に鑑みてな
されたもので、その目的は、市街地における高層建築物
などにおいて簡単な取付け操作でネットを取付けること
ができ、しかも確実に落下防止等を行うことができると
共に、縦連続窓型カーテンウォールのような階高分の開
口部を比較的長期間にわたって確実に塞ぎ、しかも工事
の進行に伴う前記開口部の上階への移動に容易に追従で
きる外装カーテンウォール工事における外部養生方法お
よびそのスライド式外部養生ネットを提供することにあ
る。
されたもので、その目的は、市街地における高層建築物
などにおいて簡単な取付け操作でネットを取付けること
ができ、しかも確実に落下防止等を行うことができると
共に、縦連続窓型カーテンウォールのような階高分の開
口部を比較的長期間にわたって確実に塞ぎ、しかも工事
の進行に伴う前記開口部の上階への移動に容易に追従で
きる外装カーテンウォール工事における外部養生方法お
よびそのスライド式外部養生ネットを提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る外装カー
テンウォール工事における外部養生方法は、外装カーテ
ンウォール工事における開口部をネットにより外部養生
するに際し、カーテンウォールフレーム部材(方立,無
目材など)の取付けが終了した開口部を、方立に組み込
まれている外装メンテナンス用ゴンドラのガイド溝を利
用してせり上げたネット用スライドガイドレールとそれ
に案内されるスライドネットパネル(以下、スライド式
外部養生ユニット)により覆い、当該階のガラス及びパ
ネルの取付けが終了すると、前記スライドネットパネル
を次のカーテンウォールフレーム部材の取付けが終了し
た上階の開口部へせり上げるようにしたものである。
テンウォール工事における外部養生方法は、外装カーテ
ンウォール工事における開口部をネットにより外部養生
するに際し、カーテンウォールフレーム部材(方立,無
目材など)の取付けが終了した開口部を、方立に組み込
まれている外装メンテナンス用ゴンドラのガイド溝を利
用してせり上げたネット用スライドガイドレールとそれ
に案内されるスライドネットパネル(以下、スライド式
外部養生ユニット)により覆い、当該階のガラス及びパ
ネルの取付けが終了すると、前記スライドネットパネル
を次のカーテンウォールフレーム部材の取付けが終了し
た上階の開口部へせり上げるようにしたものである。
【0007】この発明に係るスライド式外部養生ネット
は、方立に組み込まれている外装メンテナンス用ゴンド
ラのガイド溝により昇降自在に案内され吊りロープによ
り懸垂支持される所定長さのネット用スライドガイドレ
ールと、このネット用スライドガイドレール上に刻まれ
たスライドレールによって両側部が昇降自在に案内さ
れ、吊りロープにより懸垂支持されるスライドネットパ
ネルから構成する。
は、方立に組み込まれている外装メンテナンス用ゴンド
ラのガイド溝により昇降自在に案内され吊りロープによ
り懸垂支持される所定長さのネット用スライドガイドレ
ールと、このネット用スライドガイドレール上に刻まれ
たスライドレールによって両側部が昇降自在に案内さ
れ、吊りロープにより懸垂支持されるスライドネットパ
ネルから構成する。
【0008】スライドネットパネルは、ネットと、ネッ
トの上端部に上部シートを介して取り付けられるパイプ
と、ネットの両側部に側部シートを介して取付けられネ
ット用スライドガイドレールの案内溝に係合するネット
レールと、ネットの下端部に下部シートを介して取付け
られネットと床との隙間を塞ぐ落下物受けシートから構
成する。
トの上端部に上部シートを介して取り付けられるパイプ
と、ネットの両側部に側部シートを介して取付けられネ
ット用スライドガイドレールの案内溝に係合するネット
レールと、ネットの下端部に下部シートを介して取付け
られネットと床との隙間を塞ぐ落下物受けシートから構
成する。
【0009】
【作用】以上のような構成において、方立を兼ねる外装
メンテナンス用ゴンドラのガイ溝に対してスライドネッ
トパネルを取付け、吊りロープで懸垂支持する。開口部
のカーテンウォールフレーム部材を取付けてから、カー
テンウォールパネルによって開口部が閉塞されるまでの
期間、スライドネットパネルが開口部を覆う。簡単な操
作でネットを取付けることができ、また確実に飛散防止
・落下養生を行える。
メンテナンス用ゴンドラのガイ溝に対してスライドネッ
トパネルを取付け、吊りロープで懸垂支持する。開口部
のカーテンウォールフレーム部材を取付けてから、カー
テンウォールパネルによって開口部が閉塞されるまでの
期間、スライドネットパネルが開口部を覆う。簡単な操
作でネットを取付けることができ、また確実に飛散防止
・落下養生を行える。
【0010】外装メンテナンス用ゴンドラのガイド溝を
案内として昇降可能なネット用スライドガイドレールに
対して、吊りロープを引き上げるだけで、スライドネッ
トパネルを次の開口部へせり上げることができ、簡単な
操作で連続的に盛り替えを行うことができる。
案内として昇降可能なネット用スライドガイドレールに
対して、吊りロープを引き上げるだけで、スライドネッ
トパネルを次の開口部へせり上げることができ、簡単な
操作で連続的に盛り替えを行うことができる。
【0011】スライドネットパネルは、上端のパイプ、
両側部のシート・ネットレールにより補強されたパネル
状であり、また下端には、落下物受け及び火花養生のシ
ートが設けられており、確実に落下養生を行うことがで
きる。
両側部のシート・ネットレールにより補強されたパネル
状であり、また下端には、落下物受け及び火花養生のシ
ートが設けられており、確実に落下養生を行うことがで
きる。
【0012】
【実施例】以下、この発明を図示する一実施例に基づい
て説明する。これは、図13に示すように、縦連続窓A
と横連続窓Bを有する地上40階建てのオフィスタワー
ビルに適用した例であり、本発明は縦連続窓Aにおける
カーテンウォール工事の外部養生に使用する。
て説明する。これは、図13に示すように、縦連続窓A
と横連続窓Bを有する地上40階建てのオフィスタワー
ビルに適用した例であり、本発明は縦連続窓Aにおける
カーテンウォール工事の外部養生に使用する。
【0013】横連続窓Bは、先行して取付けられる腰高
さのタイル打ち込みCFRC製パネルB1 と、アルミ合
金製フレーム・ガラスパネルB2 からなる。縦連続窓A
は、横連続窓BのCFRC製パネルB1 の上部をガラス
面に置き換えたもので、小形のタイル打ち込みCFRC
製パネルA1 と、縦横に連続したアルミ合金製フレーム
・ガラスパネルA2 からなる。
さのタイル打ち込みCFRC製パネルB1 と、アルミ合
金製フレーム・ガラスパネルB2 からなる。縦連続窓A
は、横連続窓BのCFRC製パネルB1 の上部をガラス
面に置き換えたもので、小形のタイル打ち込みCFRC
製パネルA1 と、縦横に連続したアルミ合金製フレーム
・ガラスパネルA2 からなる。
【0014】縦連続窓Aでは、横連続窓Bと異なり腰高
さの先行取付けパネルB1 が無いため、図14に示すよ
うに、カーテンウォールフレーム部材の取付け完了から
パネル取付けまでのサッシ工事期間中(3週間程度)、
床スラブ面まで階高分すべてがオープン状態の開口部と
なる。
さの先行取付けパネルB1 が無いため、図14に示すよ
うに、カーテンウォールフレーム部材の取付け完了から
パネル取付けまでのサッシ工事期間中(3週間程度)、
床スラブ面まで階高分すべてがオープン状態の開口部と
なる。
【0015】本発明では、図1に示すように、このよう
な開口部をユニット化されたスライド式外部養生ユニッ
ト1で塞ぎ、このスライド式外部養生ユニット1を、サ
ッシ方立内に組み込まれた外装メンテナンス用ゴンドラ
のガイド溝2を利用して上昇させ、工事の進行に伴って
連続的に盛り替えを行う。
な開口部をユニット化されたスライド式外部養生ユニッ
ト1で塞ぎ、このスライド式外部養生ユニット1を、サ
ッシ方立内に組み込まれた外装メンテナンス用ゴンドラ
のガイド溝2を利用して上昇させ、工事の進行に伴って
連続的に盛り替えを行う。
【0016】スライド式外部養生ユニット1は、図1に
示すように、ゴンドラ用のガイドレール2を案内として
昇降可能なアルミ製のスライドガイドレール3と、隣合
う一対のスライドガイドレール3を案内として昇降可能
なスライドネットパネル4と、これらスライドガイドレ
ール3とスライドネットパネル4をそれぞれ懸垂支持す
る吊りロープ5,6から構成する。
示すように、ゴンドラ用のガイドレール2を案内として
昇降可能なアルミ製のスライドガイドレール3と、隣合
う一対のスライドガイドレール3を案内として昇降可能
なスライドネットパネル4と、これらスライドガイドレ
ール3とスライドネットパネル4をそれぞれ懸垂支持す
る吊りロープ5,6から構成する。
【0017】スライドネットパネル4は、例えば階高2
つ分の開口部を養生できる高さとし、スライドガイドレ
ール3は、階高3つ分の長さとする(図10参照)。
つ分の開口部を養生できる高さとし、スライドガイドレ
ール3は、階高3つ分の長さとする(図10参照)。
【0018】スライドガイドレール3は、図2に示すよ
うに、断面略ロ字状の基部3aと、この基部3aから一
体的に突出する断面T字状の突出部3bからなり、方立
を兼用するゴンドラ用のガイドレール2におけるリップ
係止片2b付きのガイド溝2a内に基部3aを挿入し、
スライドガイドレール3がガイド溝2aから離脱するこ
となく案内支持されるようにする。
うに、断面略ロ字状の基部3aと、この基部3aから一
体的に突出する断面T字状の突出部3bからなり、方立
を兼用するゴンドラ用のガイドレール2におけるリップ
係止片2b付きのガイド溝2a内に基部3aを挿入し、
スライドガイドレール3がガイド溝2aから離脱するこ
となく案内支持されるようにする。
【0019】さらに、基部3aの左右両端部には、ガイ
ド溝2aの大きさに対応した硬質塩化ビニール製のアタ
ッチメント7をビス8により着脱自在に取付け、このア
タッチメント7を取り替えることにより、種々の寸法の
ガイドレール2に使用でき、他の工事にも転用できるよ
うにしている。
ド溝2aの大きさに対応した硬質塩化ビニール製のアタ
ッチメント7をビス8により着脱自在に取付け、このア
タッチメント7を取り替えることにより、種々の寸法の
ガイドレール2に使用でき、他の工事にも転用できるよ
うにしている。
【0020】一方、突出部3bのフランジ外面における
左右には、一対のリップ付係止片9a,9bからなるレ
ール溝9を設け、スライドネットパネル4の両側部にお
けるネットレール(後述)を案内支持できるようにす
る。
左右には、一対のリップ付係止片9a,9bからなるレ
ール溝9を設け、スライドネットパネル4の両側部にお
けるネットレール(後述)を案内支持できるようにす
る。
【0021】なお、このようなスライドガイドレール3
は、所定長さの部材を数本連結して構成しており、各部
材の継ぎ目は、一対のジョイントプレート10で挟持
し、このジョイントプレートと各部材をボルト・ナット
11で固定している。
は、所定長さの部材を数本連結して構成しており、各部
材の継ぎ目は、一対のジョイントプレート10で挟持
し、このジョイントプレートと各部材をボルト・ナット
11で固定している。
【0022】吊りロープ5は、図10に示すように、ス
ライドガイドレール3の上部に2か所取付け、一方の5
aを上方の固定部に固定し、他方の5bを水平位置の固
定部に固定し、これらを交互に上方へ付け替えできるよ
うにする。また、中間部には、控えロープ5’を取付け
る。
ライドガイドレール3の上部に2か所取付け、一方の5
aを上方の固定部に固定し、他方の5bを水平位置の固
定部に固定し、これらを交互に上方へ付け替えできるよ
うにする。また、中間部には、控えロープ5’を取付け
る。
【0023】スライドネットパネル4は、図3に示すよ
うに、階高2つ分の長さで、隣合うガイドレール2間を
覆う幅のネット12と、このネット12の上端に設けら
れるパイプ13と、ネット12の両側部に取付けられる
ネットレール14と、下端に設けられる落下物受けシー
ト15等から構成する。
うに、階高2つ分の長さで、隣合うガイドレール2間を
覆う幅のネット12と、このネット12の上端に設けら
れるパイプ13と、ネット12の両側部に取付けられる
ネットレール14と、下端に設けられる落下物受けシー
ト15等から構成する。
【0024】パイプ13は、図3〜図5に示すように、
ネット12の上端を真っ直ぐに保持する部材であり、ネ
ット12の上端に上部シート16を袋縫いし、この袋の
中にパイプ13を通して暖簾のような形とする。パイプ
13の中には、吊りロープ6を通し、この吊りロープ6
でネットパネル全体の重量を吊る機構とする。
ネット12の上端を真っ直ぐに保持する部材であり、ネ
ット12の上端に上部シート16を袋縫いし、この袋の
中にパイプ13を通して暖簾のような形とする。パイプ
13の中には、吊りロープ6を通し、この吊りロープ6
でネットパネル全体の重量を吊る機構とする。
【0025】ネットレール14は、図6,図7に示すよ
うに、側部シート17を介してネット12に取付ける。
ネットレール14は、取付けシート部分14aと、レー
ル溝9内に挿入される逆T字状のレール14bと、一方
のリップ付係止片9bに外側から係合するレール14c
からなる。なお、取付けシート部分14aは塩化ビニー
ルエラストマー,レール部分は耐熱塩化ビニールから構
成する。
うに、側部シート17を介してネット12に取付ける。
ネットレール14は、取付けシート部分14aと、レー
ル溝9内に挿入される逆T字状のレール14bと、一方
のリップ付係止片9bに外側から係合するレール14c
からなる。なお、取付けシート部分14aは塩化ビニー
ルエラストマー,レール部分は耐熱塩化ビニールから構
成する。
【0026】落下物受けシート15は、図8(シート1
5が垂れている状態),図9に示すように、下部シート
18の基端部18aを縫製によりネット12の下端に取
付け、中間部18bにスポンジ19を詰め、先端部を立
ち上がりシート18cとする。
5が垂れている状態),図9に示すように、下部シート
18の基端部18aを縫製によりネット12の下端に取
付け、中間部18bにスポンジ19を詰め、先端部を立
ち上がりシート18cとする。
【0027】立ち上がりシート18cには、リブ20を
所定の間隔をおいて取付け、この立ち上がりシート18
cを上方に折り返し、結束ロープ21でネット12に固
定する。リブ20には鳩目金具22を取付けて結束ロー
プ21を通し、この結束ロープ21を受ける側のネット
12には、テープ23を縫製し、ネット12の弛みを防
止する。
所定の間隔をおいて取付け、この立ち上がりシート18
cを上方に折り返し、結束ロープ21でネット12に固
定する。リブ20には鳩目金具22を取付けて結束ロー
プ21を通し、この結束ロープ21を受ける側のネット
12には、テープ23を縫製し、ネット12の弛みを防
止する。
【0028】図6に示すように、ネット12と床Fとの
間に落下物受けシート15のスポンジ内蔵の中間部18
bが位置し、上からの落下物を受け止めることができ
る。
間に落下物受けシート15のスポンジ内蔵の中間部18
bが位置し、上からの落下物を受け止めることができ
る。
【0029】なお、図3に示すように、ネット12の上
下端における四隅部には、三角シート24を縫製し、ス
ライドネットパネル4の補強を図っている。また、ネッ
ト、シート等は防炎加工したものを使用する。
下端における四隅部には、三角シート24を縫製し、ス
ライドネットパネル4の補強を図っている。また、ネッ
ト、シート等は防炎加工したものを使用する。
【0030】以上のような構成において、次のように縦
連続窓カーテンウォール工事における外部養生・盛り替
えを行う。
連続窓カーテンウォール工事における外部養生・盛り替
えを行う。
【0031】<外部養生> (1) 図10に示すように、鉄骨建方時の垂直養生からカ
ーテンウォールフレーム部材取付けまでは、一般の外周
ネットNを使用し、その後の外装カーテンウォール取付
時には、本発明に係るスライド式外部養生ユニット1を
使用する。
ーテンウォールフレーム部材取付けまでは、一般の外周
ネットNを使用し、その後の外装カーテンウォール取付
時には、本発明に係るスライド式外部養生ユニット1を
使用する。
【0032】(2) 外周ネットNのある階Fにおいて、墨
出し・方立(ゴンドラ用ガイドレール2)の取付け・無
目材Mの取付けを行う。
出し・方立(ゴンドラ用ガイドレール2)の取付け・無
目材Mの取付けを行う。
【0033】(3) 方立等の取付けを行っている階より下
の2つの階F−1,F−2をスライドネットパネル4に
より覆い、直下の階F−1で先打ちシール作業と無目カ
バーMCの取付作業を行う。
の2つの階F−1,F−2をスライドネットパネル4に
より覆い、直下の階F−1で先打ちシール作業と無目カ
バーMCの取付作業を行う。
【0034】(4) 階F−2では、タイル打ち込みCFR
C製パネルA1 と、ガラスパネルA2の取付けを行う。
無目材Mを取付けた後、パネルA1 ,A2 により開口部
が閉塞されるまでの約3週間、スライド式外部養生ユニ
ット1により外部養生がなされることになる。
C製パネルA1 と、ガラスパネルA2の取付けを行う。
無目材Mを取付けた後、パネルA1 ,A2 により開口部
が閉塞されるまでの約3週間、スライド式外部養生ユニ
ット1により外部養生がなされることになる。
【0035】(5) 開口部がパネルにより閉塞されている
階F−3では、ガラスシール打ちを行う。
階F−3では、ガラスシール打ちを行う。
【0036】<盛り替え> (1) 固定されているスライドネットパネル4に対してス
ライドガイドレール3を上昇させる。図10において吊
りロープ5bを外し、吊りロープ5aを引き上げること
により、図11に示すように、スライドガイドレール3
を1階高分せり上げる。吊りロープ5bは上部の階に固
定する。このせり上げ作業は階F−1,F−2で内部作
業を行っている時でも可能である。
ライドガイドレール3を上昇させる。図10において吊
りロープ5bを外し、吊りロープ5aを引き上げること
により、図11に示すように、スライドガイドレール3
を1階高分せり上げる。吊りロープ5bは上部の階に固
定する。このせり上げ作業は階F−1,F−2で内部作
業を行っている時でも可能である。
【0037】(2) パネルA1 ,A2 による閉塞が終了す
ると、図12に示すように、その部分のスライドネット
パネル4を吊りロープ6により上昇させる。
ると、図12に示すように、その部分のスライドネット
パネル4を吊りロープ6により上昇させる。
【0038】(3) 階F+1では、方立の取付けを開始
し、下の階で前記内部作業を行う。以上を繰り返すこと
により、簡単な操作で連続的に外部養生と盛り替えを行
うことができる。
し、下の階で前記内部作業を行う。以上を繰り返すこと
により、簡単な操作で連続的に外部養生と盛り替えを行
うことができる。
【0039】なお、以上は縦連続窓のカーテンウォール
工事に適用した例を示したが、これに限らずその他市街
地等における外装カーテンウォール工事の養生として使
用できる。
工事に適用した例を示したが、これに限らずその他市街
地等における外装カーテンウォール工事の養生として使
用できる。
【0040】
【発明の効果】前述の通り、この発明は、カーテンウォ
ールフレーム部材が取付けられた後、ガラス及びパネル
等が取付けられるまでオープン状態の開口部を、外装メ
ンテナンス用ゴンドラのガイド溝に沿ってせり上がるス
ライド式外部養生ユニットにより覆い、カーテンウォー
ルパネルにより開口部が閉塞されると、スライド式外部
養生ユニットをスライドガイドレールに沿ってせり上げ
るようにしたため、次のような効果を奏する。
ールフレーム部材が取付けられた後、ガラス及びパネル
等が取付けられるまでオープン状態の開口部を、外装メ
ンテナンス用ゴンドラのガイド溝に沿ってせり上がるス
ライド式外部養生ユニットにより覆い、カーテンウォー
ルパネルにより開口部が閉塞されると、スライド式外部
養生ユニットをスライドガイドレールに沿ってせり上げ
るようにしたため、次のような効果を奏する。
【0041】(1) 市街地における高層建築物などにおい
て、従来の養生ネットのような煩雑な掛けばらしを行う
ことなく、簡単な取付け操作でネットを取付けることが
できると共に、パネル状のネットにより確実に飛散防止
・落下養生を行うことができる。
て、従来の養生ネットのような煩雑な掛けばらしを行う
ことなく、簡単な取付け操作でネットを取付けることが
できると共に、パネル状のネットにより確実に飛散防止
・落下養生を行うことができる。
【0042】(2) 吊りロープを引くだけの簡単な操作で
盛り替えを行うことができる。
盛り替えを行うことができる。
【0043】(3) スライドネットパネルは、上部のパイ
プ、両側部のシート等により補強されたパネル状で、ま
た下端部に落下物受けシートが設けられいるため、縦連
続窓型カーテンウォールのような階高分の開口部を長期
間にわたって確実に養生することができる。
プ、両側部のシート等により補強されたパネル状で、ま
た下端部に落下物受けシートが設けられいるため、縦連
続窓型カーテンウォールのような階高分の開口部を長期
間にわたって確実に養生することができる。
【図1】この発明に係るスライド式外部養生ネットのフ
レーム部材への取付け状態を示す斜視図である。
レーム部材への取付け状態を示す斜視図である。
【図2】スライド式外部養生ネットのネット用スライド
ガイドレールを示す平断面図である。
ガイドレールを示す平断面図である。
【図3】スライドネットパネルを示す正面図である。
【図4】スライドネットパネルの上部コーナー部を示す
拡大正面図てある。
拡大正面図てある。
【図5】スライドネットパネルの上端部を示す平面図で
ある。
ある。
【図6】スライドネットパネルの下端部を示す平面図で
ある。
ある。
【図7】スライドネットパネルのレールを示す平面図で
ある。
ある。
【図8】スライドネットパネルの下部コーナー部を示す
拡大正面図である。
拡大正面図である。
【図9】スライドネットパネルの下部の落下物受けを示
す断面図である。
す断面図である。
【図10】スライド式外部養生ネットの外部養生状態を
示す(イ)正面図,(ロ)断面図である。
示す(イ)正面図,(ロ)断面図である。
【図11】スライド式外部養生ネットのスライドガイド
レールのせり上げ状態を示す(イ)正面図,(ロ)断面
図である。
レールのせり上げ状態を示す(イ)正面図,(ロ)断面
図である。
【図12】スライド式外部養生ネットのスライドネット
パネルのせり上げ状態を示す(イ)正面図,(ロ)断面
図である。
パネルのせり上げ状態を示す(イ)正面図,(ロ)断面
図である。
【図13】オフィスタワービルにおける横連続窓と縦連
続窓を示す斜視図である。
続窓を示す斜視図である。
【図14】図13の縦連続窓の断面図である。
1 スライド式外部養生ユニット 2 ゴンドラ用ガイド溝 3 ネット用スライドガイドレール 4 スライドネットパネル 5 レール用吊りロープ 6 ネット用吊りロープ 7 アタッチメント 8 ビス 9 レール溝 10 ジョイントプレート 11 ボルト・ナット 12 ネット 13 パイプ 14 ネットレール 15 落下物受けシート 16 上部シート 17 側部シート 18 下部シート 19 スポンジ 20 リブ 21 結束ロープ 22 鳩目金具 23 テープ 24 三角シート A 縦連続窓 A1 CFRC製パネル A2 アルミ合金製フレーム・ガラスパネル B 横連続窓 B1 CFRC製パネル B2 アルミ合金製フレーム・ガラスパネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 誠 東京都港区元赤坂1丁目3番8号 鹿島 建設株式会社東京支店内 (72)発明者 浜中 麗 東京都港区元赤坂1丁目3番8号 鹿島 建設株式会社東京支店内 (72)発明者 朝比奈 由典 東京都港区元赤坂1丁目3番8号 鹿島 建設株式会社東京支店内 (56)参考文献 特開 昭63−7471(JP,A) 特開 平4−269273(JP,A)
Claims (3)
- 【請求項1】 外装カーテンウォール工事において、外
装用の壁面パネルを固定するカーテンウォールフレーム
部材の取付けが終了した後、その開口部をネットで覆っ
て外部養生するに際し、前記カーテンウォールフレーム部材における方立に組み
込まれている外装メンテナンス用ゴンドラのガイド溝に
沿って昇降自在に案内支持されているネット用スライド
ガイドレールを利用し、前記ガイド溝に沿って昇降自在
に案内されているスライドネットパネルをせり上げるこ
とで、前記カーテンウォールフレーム部材の取付けが終
了した後の開口部を前記スライドネットパネルで覆い、 当該階のガラス及びパネルの取付けが終了すると、前記
スライドネットパネルを次のカーテンウォールフレーム
部材の取付けが終了した上階の開口部へせり上げること
を特徴とする外装カーテンウォール工事における外部養
生方法。 - 【請求項2】 方立に組み込まれている外装メンテナン
ス用ゴンドラのガイド溝に沿って昇降自在に案内され、
吊りロープにより懸垂支持される所定長さの左右一対の
ネット用スライドガイドレール上に刻まれたレール溝に
よって両側部が昇降自在に案内され、吊りロープにより
懸垂支持されるスライドネットパネルを備えていること
を特徴とするスライド式外部養生ネット。 - 【請求項3】 請求項2に記載のスライド式外部養生ネ
ットにおいて、スライドネットパネルは、ネットと、ネ
ットの上端部に上部シートを介して取り付けられるパイ
プと、ネットの両側部に側部シートを介して取付けられ
ネット用スライドガイドレールの案内溝に係合するネッ
トレールと、ネットの下端部に下部シートを介して取付
けられネットと床との隙間を塞ぐ落下物受けの防炎シー
トを備えていることを特徴とするスライド式外部養生ネ
ット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5150046A JP2677160B2 (ja) | 1993-06-22 | 1993-06-22 | 外装カーテンウォール工事における外部養生方法およびそのスライド式外部養生ネット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5150046A JP2677160B2 (ja) | 1993-06-22 | 1993-06-22 | 外装カーテンウォール工事における外部養生方法およびそのスライド式外部養生ネット |
Publications (2)
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---|---|
JPH074063A JPH074063A (ja) | 1995-01-10 |
JP2677160B2 true JP2677160B2 (ja) | 1997-11-17 |
Family
ID=15488328
Family Applications (1)
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JP5150046A Expired - Fee Related JP2677160B2 (ja) | 1993-06-22 | 1993-06-22 | 外装カーテンウォール工事における外部養生方法およびそのスライド式外部養生ネット |
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-
1993
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