JP2012097202A - 炭化炉 - Google Patents

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Abstract

【解決手段】供給部29から処理筒6に供給された処理物は、一段目の区画筒部7の区画室20から四段目の区画筒部10の区画室20にわたり連通孔26を通して順次送られる際に、外筒2の加熱室27の燃焼ガスにより各区画筒部7,8,9,10の外周壁13,18,19,16及び通気孔28を介して加熱されて炭化処理される。その炭化処理時に各区画室20で生じた燃焼ガスは、排気部30により引かれて通気孔28から加熱室27に流出する。その燃焼熱により加熱室27が外周壁13,18,19,16及び通気孔28を介して加熱されるとともに、各区画室20が略真空状態となる。処理筒6の各区画筒部7,8,9,10内の区画室20において処理物を略真空状態で攪拌羽根25により攪拌するとともに滞留させながら順次炭化処理し、炭化処理した炭化物を処理筒6から排出部34に排出する。
【効果】処理物の炭化処理を効率良く円滑に行うことができる。
【選択図】図1

Description

本発明は処理物を炭化処理することができる炭化炉に関するものである。
従来の横型炭化炉おいては、例えば下記特許文献1に示すように、炭化室を有する処理筒を供給部と排出部との間で外筒内に横軸線を中心に回転可能に支持し、この外筒の内周と処理筒の外周壁の外周との間には排気部に連通する加熱室を設けるとともに、処理筒の外周壁には処理筒内の炭化室と外筒内の加熱室とを連通する通気孔を設けている。そして、外筒内の加熱室の燃焼ガスが処理筒の外周壁及び通気孔を介して処理筒内の炭化室を加熱するとともに、処理筒内の炭化室で生じた処理物の燃焼ガスが処理筒の外周壁及び通気孔を介して外筒内の加熱室を加熱する過程で、供給部から供給した処理物を処理筒内の炭化室で炭化処理し、炭化処理した炭化物を処理筒から排出部に排出する。
特開平11−286684号公報
従来の横型炭化炉おいて、供給部から供給した処理物は、回転可能な処理筒内の底部に滞留しながら、処理筒内で炭化処理されて排出部から排出される。その炭化処理の際、処理筒の回転により処理物は攪拌されるが、処理筒の回転だけでは処理物の攪拌が十分に行われない。また、供給部側から排出部側へ処理筒を傾斜させて処理物を処理筒内の底部で滞留させながら排出する必要があるが、処理筒の傾斜角度に応じて処理物の排出時間及び滞留時間が設定されるため、処理物の排出時間及び滞留時間に合わせて処理筒の傾斜角度を最適なものに設定することが難しかった。さらに、搬送羽根により処理物を処理筒に強制供給したり処理筒から強制排出したりして処理筒に対する処理物の給排を円滑に行う必要があった。従って、処理物の炭化処理を効率良く円滑に行われなくなるおそれがあった。
この発明は、炭化炉おいてその内部構造を改良して処理物の炭化処理を効率良く円滑に行うことを目的としている。
後記実施形態の図面(図1〜2に示す第1実施形態、図3に示す第2実施形態、図4に示す第2実施形態の別例、図5に示す第3実施形態、図6に示す第4実施形態)の符号を援用して本発明を説明する。
請求項1の発明にかかる炭化炉は、第1実施形態と第2実施形態及びその別例と第3実施形態と第4実施形態とに対応し、下記のように構成されている。
供給部29と排出部34との間で外筒2内に支持した処理筒6には供給部29と排出部34とを結ぶ縦軸線21aに沿って複数の区画筒部7,8,9,10を並設している。この処理筒6における各区画筒部7,8,9,10内には連通孔26により互いに連通する区画室20を設けている。この各区画筒部7,8,9,10内の区画室20には例えばその縦軸線21aを中心に回転し得る攪拌羽根25を設けている。この外筒2の内周と処理筒6における各区画筒部7,8,9,10の外周壁13,18,19,16の外周との間には排気部30に連通する加熱室27を設けている。処理筒6における各区画筒部7,8,9,10の外周壁13,18,19,16には各区画筒部7,8,9,10内の区画室20と外筒2内の加熱室27とを連通する通気孔28を設けている。供給部29から処理筒6に供給された処理物が上下方向で互いに隣接する両区画筒部7,8,9,10間の連通孔26を通して上側の区画筒部7から下側の区画筒部10に順次送られる際に、外筒2内の加熱室27の燃焼ガスが各区画筒部7,8,9,10の外周壁13,18,19,16及び通気孔28を介して各区画筒部7,8,9,10内の区画室20を加熱するとともに、各区画筒部7,8,9,10内の区画室20で生じた処理物の燃焼ガスが各区画筒部7,8,9,10の外周壁13,18,19,16及び通気孔28を介して外筒2内の加熱室27を加熱する過程で、各区画筒部7,8,9,10内の区画室20で処理物を炭化処理し、炭化処理した炭化物を処理筒6から排出部34に排出する。
請求項1の発明では、処理筒6の各区画筒部7,8,9,10内の区画室20において処理物を攪拌羽根25により攪拌するとともに滞留させながら順次炭化処理して、処理物の炭化処理を効率良く円滑に行うことができる。
請求項1の発明を前提とする請求項2の発明(第2実施形態及びその別例と第3実施形態とに対応)にかかる処理筒6において、上下方向で互いに隣接する両区画筒部7,8,9,10間には外筒2内の加熱室27の一部として外筒2の内周間を連通する誘導通路57を設けている。例えば、前記区画筒部8,9,10の外周には外筒2内の加熱室27において燃焼ガスを外筒2の内周側から両区画筒部7,8,9,10間の誘導通路57に案内する誘導板58を前記供給部29と排出部34とを結ぶ縦軸線21aを中心とする周方向に沿って並設した。請求項2の発明では、両区画筒部7,8,9,10間の誘導通路57により、外筒2内の加熱室27で燃焼ガスの流れを良くして処理物の炭化処理を効率良く円滑に行うことができる。
請求項1または請求項2の発明を前提とする請求項3の発明(第3実施形態に対応)において、前記各区画筒部7,8,9,10は区画筒部7,8,9,10ごとに区画室20を上下方向へ貫通して縦軸線21aに沿って延設された回転軸21に支持され、前記攪拌羽根25はこの回転軸21を中心に回転し、各区画筒部7,8,9,10及び区画筒部7,8,9,10ごとの回転軸21はそれぞれ外筒2に対し分離可能に支持した組付体として構成されている。請求項3の発明では、組付体としての各区画筒部7,8,9,10及び各回転軸21が外筒2に対し分離し得るので、組付体の数を変更したり、攪拌羽根25や連通孔26などの異なる組付体に変更したりして、処理物の炭化処理を効率良く円滑に行うことができる。
請求項1から請求項3のうちいずれか一つの請求項の発明を前提とする請求項4の発明(第1実施形態と第2実施形態及びその別例と第3実施形態と第4実施形態とに対応)において、前記供給部29に設けた供給口32には処理筒6に供給する処理物の供給量を調節する供給量調節手段32aを設け、前記排出部34に設けた排出口37には処理筒6から排出する炭化物の排出量を調節する排出量調節手段37aを設けている。請求項4の発明では、処理筒6に対する処理物の給排量を調節して処理物の排出時間及び滞留時間を最適なものに設定し、処理物の炭化処理を効率良く円滑に行うことができる。
請求項1から請求項4のうちいずれか一つの請求項の発明を前提とする請求項5の発明(第1実施形態と第2実施形態及びその別例と第3実施形態と第4実施形態とに対応)において、前記各攪拌羽根25は供給部29と排出部34との間で各区画室20を貫通して縦軸線21aに沿って延設された回転軸21に支持され、前記攪拌羽根25はこの回転軸21を中心に回転し、この回転軸21内には各区画室20にわたり冷却流体が通る流路22を設けている。請求項5の発明では、回転軸21内の流路22を通る冷却流体により、回転軸21を冷却して回転軸21の劣化を抑えることができる。
請求項1から請求項5のうちいずれか一つの請求項の発明を前提とする請求項6の発明(第3実施形態とに対応)において、前記各区画室20のうち最上の区画室20の外周にある外周壁13には、開閉手段60aにより開閉して最上の区画室20と加熱室27とを連通し得る一方の開口60と、開閉手段61aにより開閉して最上の区画室20と排気部30に連通し得る他方の開口61とを設けている。請求項6の発明では、これらの開口60,61の開閉により、最上の区画室20で供給部29から供給された処理物を乾燥することができる。
次に、請求項以外の技術的思想について実施形態の図面の符号を援用して説明する。
請求項1から請求項6のうちいずれか一つの請求項の発明を前提とする第7の発明(第1実施形態と第2実施形態及びその別例と第3実施形態と第4実施形態とに対応)にかかる排出部34には、炭化物が排出される排出室34aと、磁石により水に磁気を発生させた磁気水をこの排出室34aに吹き付ける磁気水導入管44とを備えている。第7の発明では、排出室34aに排出された炭化物に磁気水導入管44により磁気水を吹き付けて活性炭を容易に製造することができる。
第7の発明を前提とする第8の発明(第1実施形態と第2実施形態及びその別例と第3実施形態と第4実施形態とに対応)において、前記排出部34から排出された炭化物を回収する回収部35には、排出室34aからの炭化物、または、排出室34aで磁気水導入管44により炭化物に磁気水を吹き付けて生成した活性炭含有物に処理物を混ぜた混合処理物を収容する混合室47を備えている。第8の発明では、混合室47で必要量の炭化物または活性炭含有物を処理物と混ぜて乾燥または消臭させた混合処理物を回収することができる。そのため、その混合処理物を供給部29から供給すると、より一層良好な炭化処理を行うことができる。
第7の発明を前提とする第9の発明(第1実施形態と第2実施形態及びその別例と第3実施形態と第4実施形態とに対応)において、前記排出部34から排出された炭化物を回収する回収部35には、排出室34aからの炭化物、または、排出室34aで磁気水導入管44により炭化物に磁気水を吹き付けて生成した活性炭含有物に処理物を混ぜた混合処理物を収容する混合室47と、排出室34aからの炭化物、または、排出室で磁気水導入管44により炭化物に磁気水を吹き付けて生成した活性炭含有物を収容する単独回収室48とを備え、この排出室34aからの炭化物または活性炭含有物をこの混合室47と単独回収室48とに区分する区画路49を備えている。第9の発明では、混合室47で必要量の炭化物または活性炭含有物を処理物と混ぜて乾燥処理または消臭処理または化学物質の低減処理を施した混合処理物を回収することができる。そのため、その混合処理物を供給部29から供給すると、より一層良好な炭化処理を行うことができる。また、その混合処理物に利用しない炭化物または活性炭含有物を単独回収室48から回収して有効利用することもできる。
第8の発明または第9の発明を前提とする第10の発明(第1実施形態と第2実施形態及びその別例と第3実施形態と第4実施形態とに対応)において、前記混合室47に収容した混合処理物を前記供給部29に搬送するコンベヤ53,54,55を備えている。第12の発明では、混合室47で必要量の炭化物または活性炭含有物を処理物と混ぜて乾燥または消臭させた混合処理物をコンベヤ53,54,55により供給部29に自動搬送することができる。
請求項1から請求項6のうちいずれか一つの請求項の発明、または、第7〜10の発明のうちいずれか一つの発明を前提とする第11の発明(第1実施形態と第2実施形態及びその別例と第3実施形態と第4実施形態とに対応)において、外筒2内の加熱室27に供給される空気に磁気を発生させる磁石42を有する磁気空気導入管40を備え、その磁気空気導入管40には磁気空気の供給及び停止を行って空気供給量を変更し得る開閉弁43を設けている。第11の発明では、外筒2内の加熱室27にマイナスイオン化された磁気空気を供給したので、加熱室27における燃焼熱の温度を約700〜1000度の高温に効率良く上昇させ、化石燃料及び排気ガス中の化学物質を低減させつつ、外筒2内の加熱室27で高温の燃焼熱を効率良く発生させることができる。また、磁気から生じたマイナスイオンによっても排気ガス中の化学物質を低減させることができる。
本発明は、処理物の炭化処理を効率良く円滑に行うことができる。
第1実施形態に係る炭化炉を正面側から見て概略的に示す縦断面図である。 (a)は第1実施形態の処理筒において一段目の区画筒部を示す横断面図であり、(b)は同じく二段目の区画筒部を示す横断面図であり、(c)は同じく三段目の区画筒部を示す横断面図であり、(d)は同じく四段目の区画筒部を示す横断面図である。 第2実施形態に係る炭化炉を正面側から見て概略的に示す縦断面図である。 (a)は第2実施形態の別例に係る処理筒において二段目の区画筒部を示す横断面図であり、(b)は同じく三段目の区画筒部を示す横断面図であり、(c)は同じく四段目の区画筒部を示す横断面図である。 第3実施形態に係る炭化炉を正面側から見て概略的に示す縦断面図である。 第4実施形態に係る炭化炉を正面側から見て概略的に示す縦断面図である。
まず、本発明の第1実施形態にかかる炭化炉について図1〜2を参照して説明する。
基台1上には上壁3と下壁4と上下両壁3,4間の外周壁5とにより円筒状に形成された外筒2が支持されている。外筒2は断熱材により覆われている。外筒2内にはその上下両壁3,4間で円筒状の処理筒6が支持されている。処理筒6においては、一段目(最上部)の区画筒部7と二段目(中間部)の区画筒部8と三段目(中間部)の区画筒部9と四段目(最下部)の区画筒部10とが上側から下側へ順次並設されている。一段目の区画筒部7の直径が最も大きく設定され、二段目の区画筒部8と三段目の区画筒部9と四段目の区画筒部10とが同じ直径に設定されている。一段目の区画筒部7は、外筒2の上壁3に取着された上壁11と、その上壁11に対し下方で隣接する区画壁12(下壁)と、それらの間の外周壁13とにより円筒状に形成されている。四段目の区画筒部10は、外筒2の下壁4に取着された下壁14と、その下壁14に対し上方で隣接する区画壁15(上壁)と、それらの間の外周壁16とにより円筒状に形成されている。二段目の区画筒部8は、一段目の区画筒部7の区画壁12(下壁)と兼用された区画壁12(上壁)と、その区画壁12(上壁)に対し下方で隣接する区画壁17(下壁)と、それらの間の外周壁18とにより円筒状に形成されている。三段目の区画筒部9は、四段目の区画筒部10の区画壁15(上壁)と兼用された区画壁15(下壁)と、二段目の区画筒部8の区画壁17(下壁)と兼用された区画壁17(上壁)と、それらの間の外周壁19とにより円筒状に形成されている。処理筒6の各区画筒部7,8,9,10内には区画室20が設けられている。各区画筒部7,8,9,10には外筒2の上下両壁3,4間で支持された回転軸21が貫通されて上下両壁3,4と上下両壁11,14及び各区画壁12,17,15とに支持されている。回転軸21は基台1に支持された電動モータ(図示せず)により回転中心線21a(縦軸線)を中心に回転する。回転軸21内には各区画筒部7,8,9,10内の区画室20にわたり冷却流体(冷却水または冷却空気)が通る流路22が形成されている。外筒2の下壁4側で回転軸21の下端部には回転軸21が摺動して流路22と連通する流体入口23が接続されているとともに、外筒2の上壁3側で回転軸21の上端部には回転軸21が摺動して流路22と連通する流体出口24が接続されている。
各区画筒部7,8,9,10内の区画室20には攪拌羽根25が回転軸21に取着されている。攪拌羽根25においては、回転軸21に取着されたボス25aから延びる一対の腕25bに羽根板25cが取着されている。攪拌羽根25の羽根板25cの向き及び数などは区画室20ごとに変えてもよい。一段目の区画筒部7と二段目の区画筒部8と間で兼用する区画壁12と、二段目の区画筒部8と三段目の区画筒部9と間で兼用する区画壁17と、三段目の区画筒部9と四段目の区画筒部10と間で兼用する区画壁15とには、それぞれ、それらの区画室20を互いに連通する連通孔26が形成されている。外筒2の外周壁5の内周と各区画筒部7,8,9,10の外周壁13,18,19,16の外周との間には外筒2の上下両壁3,4間で加熱室27が設けられている。各区画筒部7,8,9,10の外周壁13,18,19,16には複数の通気孔28が周方向へ並設されて各区画筒部7,8,9,10の区画室20と外筒2内の加熱室27とを連通している。
外筒2の上壁3の外側には供給部29と排気部30とが配設されている。供給部29は上蓋31aと下蓋31bとにより二重構造の供給室31を有している。供給部29において、一段目の区画筒部7の上壁11に形成された供給口32には供給量調節手段として外部操作により開閉可能な開閉蓋32aが支持されている。二重構造の供給室31や開閉蓋32aにより密閉性を向上させている。また、排気部30は、排気ファン30aを有し、外筒2内の加熱室27と連通している。
外筒2の下壁4の外側で基台1には排出部34と回収部35とが配設されている。排出部34において、四段目の区画筒部10の下壁14に排出口36が形成され、排出口36の下方で外筒2の下壁4に形成された排出口37は排出部34内の排出室34aに連通している。排出口37には排出量調節手段として外部操作により開閉可能な開閉蓋37aが支持されている。開閉蓋37aにより密閉性を向上させている。
外筒2の外周壁5の外側にはガスや油などを燃料とする複数のバーナー39が二段目の区画筒部8と三段目の区画筒部9と四段目の区画筒部10との横に取着されている。各バーナー39を点火すると、各バーナー39により外筒2内の加熱室27に供給されたガス等は燃焼して燃焼熱を発生させる。その燃焼熱により各区画筒部7,8,9,10の外周壁13,18,19,16及び通気孔28を介して各区画筒部7,8,9,10内の区画室20が加熱される。
供給部29に供給された処理物は、処理物の種類や大きさなどに応じて破砕され、供給口32に送られて開閉蓋32aの開放により一段目の区画筒部7の区画室20に供給される。その処理物は、区画室20で攪拌羽根25により攪拌されながら燃焼熱により略真空状態で炭化処理され、区画壁12の連通孔26を通って二段目の区画筒部8の区画室20に落下する。このようにして、順次、一段目の区画筒部7の区画室20から四段目の区画筒部10の区画室20にわたり略真空状態で炭化処理された処理物は、開閉蓋37aの開放に伴い四段目の区画筒部10の区画室20から排出室34aに排出され、回収部35で回収される。その炭化処理時に各区画室20で生じた燃焼ガスは、排気部30の排気ファン30aにより引かれて各区画筒部7,8,9,10の通気孔28から加熱室27に流出し、その燃焼熱により各区画筒部7,8,9,10の外周壁13,18,19,16及び通気孔28を介して外筒2内の加熱室27が加熱されるとともに、各区画筒部7,8,9,10内の区画室20が略真空状態となる。加熱室27の温度検出に伴い各バーナー39の点火を制御し、処理物に応じて予め設定された温度に加熱室27の温度を保つことができる。外筒2の外周壁5上には加熱室27の酸素濃度の上昇時に開いて圧力を逃がす弁(図示せず)が設けられている。ちなみに、各区画筒部7,8,9,10内の攪拌羽根25については、それらの回転数を処理物の種類に応じて変更することができる。
外筒2の外周壁5の外側には複数の磁気空気導入管40が二段目の区画筒部8と三段目の区画筒部9と四段目の区画筒部10との横に取着されている。各磁気空気導入管40においては、ファン41や外筒2の内外の差圧により外筒2内の加熱室27に供給される空気に対し磁気を発生させる永久磁石42(例えば12000〜15000ガウス)を有し、磁気空気の供給及び停止を手動により行って供給空気量を変更し得る開閉弁43が設けられている。より具体的には、例えば、複数の永久磁石42を環状に並べて同極を互いに対向させたり異極を互いに対向させたりして、各永久磁石42間に設けた通路に空気を通すと、空気がマイナスイオン化されて磁気空気になる。外筒2内の加熱室27においては、マイナスイオン化された磁気空気の供給により燃焼熱の温度を各バーナー39の熱エネルギー以上に効率良く上昇させて約600〜1200度の高温にすることができる。なお、開閉弁43を電動にして自動的に開閉制御したり、ファン41を自動的に駆動制御したりしてもよい。
排出部34には水道管に接続された水導入管44aを有する磁気水導入管44が取着されている。磁気水導入管44においては、水道水に磁気を発生させる永久磁石45(例えば12000〜15000ガウス)を有し、磁気水の供給及び停止を行って磁気水供給量を変更し得る開閉弁46が設けられている。より具体的には、例えば、複数の永久磁石45を環状に並べて同極を互いに対向させたり異極を互いに対向させたりして、各永久磁石45間に設けた通路に水導入管44aを通すと、水道水に含まれる空気がマイナスイオン化され、水道水もマイナスイオン化されて磁気水になる。排出室34aに排出された炭化物に磁気水導入管44により磁気水を吹き付けることができる。磁気水が炭化物に吹き付けられると、炭化物が冷却されるとともに、炭化物の熱(500〜800度)により磁気水蒸気が発生し、炭化物に含まれる二酸化炭素や燃焼ガスや炭化物周辺の空気とその磁気水蒸気との反応により、炭素が部分反応して炭化物が活性化されるとともに化学物質の低減された活性炭含有物(活性炭)に変化する。なお、磁気水導入管44に開閉弁46が設けられているが、この開閉弁46を省略してもよく、その場合には開閉栓を有する水道ホースを磁気水導入管44に対し着脱可能に接続してもよい。
排出部34の下方に設置された回収部35においては、混合箱47(混合室)と単独回収箱48(単独回収室)とが並設されている。排出部34の底部に設けられた排出室34aの区画路49においては、回動操作可能な開閉蓋50と、混合箱47と連通し得る落下口51と、単独回収箱48と連通し得る落下口52とが設けられている。開閉蓋50を落下口51側に回動操作すると、落下口52が開放され、開閉蓋50を落下口52側に回動操作すると、落下口51が開放され、開閉蓋50の中立状態では落下口51と落下口52とが共に開放される。各落下口51,52にも同様な磁気水導入管44が取着されている。排出部34上の磁気水導入管44や落下口51の磁気水導入管44や落下口52の磁気水導入管44の使用の有無に応じて、排出室34aからの炭化物と、排出室34aで磁気水導入管44により炭化物に磁気水を吹き付けて生成した活性炭含有物とのうち、いずれかのものが、落下口51を通って混合箱47に収容されるとともに、落下口52を通って単独回収箱48に収容される。外筒2の外側で混合箱47と供給部29との間にはバケットコンベヤ53が設けられている。
排出室34aからの活性炭含有物(活性炭)または炭化物は、開閉蓋50の開閉に伴い落下口51を通って混合箱47に収容された後に、処理物と混ぜられて混合処理物として収容され、開閉蓋50の開閉に伴い落下口52を通って単独回収箱48に収容される。単独回収箱48の活性炭含有物(活性炭)または炭化物はそのまま回収される。混合箱47の混合処理物または炭化物は、攪拌された後に、ベルトコンベヤ54によりバケットコンベヤ53に搬送され、バケットコンベヤ53からベルトコンベヤ55により供給部29の供給室31に搬送され、処理筒6の一段目の区画筒部7に戻されて再処理される。
排気部30で消臭消煙された排気により生じる熱を排気ファン30aにより加熱室27やバケットコンベヤ53や混合箱47に戻す加熱路(図示せず)が設けられている。排気部30で生じる熱を冷暖房や発電にも利用することもできる。
次に、本発明の第2実施形態にかかる炭化炉について第1実施形態との相違点を中心に図3を参照して説明する。
処理筒6において、一段目の区画筒部7の下壁12aと二段目の区画筒部8の上壁12bとが、二段目の区画筒部8の下壁17aと三段目の区画筒部9の上壁17bとが、三段目の区画筒部9の下壁15aと四段目の区画筒部10の上壁15bとが、それぞれ互いに分離されている。その下壁12aと上壁12bとの間、その下壁17aと上壁17bとの間、その下壁15aと上壁15bとの間には、それぞれ、連通孔26を有する連通筒56が連結されているとともに、外筒2の内周間を連通する誘導通路57が外筒2内の加熱室27の一部として形成されている。各バーナー39により外筒2内の加熱室27に供給されたガス等は燃焼して外筒2の内周ばかりでなく各誘導通路57にも導かれ、それらの燃焼熱により各区画筒部7,8,9,10内の区画室20が加熱される。
次に、本発明の第2実施形態の別例にかかる炭化炉について第2実施形態との相違点を中心に図4を参照して説明する。
各区画筒部8,9,10の上壁12b,17b,15bの外周には複数の誘導板58が周方向に沿って等間隔で並設されている。各バーナー39から外筒2内の加熱室27に供給された燃焼ガスは、外筒2の内周に沿った回転流となって流れながら外筒2の内周側から各誘導板58間を通って誘導通路57に案内される。
次に、本発明の第3実施形態にかかる炭化炉について第2実施形態との相違点を中心に図5を参照して説明する。
回転軸21においては、一段目の区画筒部7と二段目の区画筒部8との間の誘導通路57と、二段目の区画筒部8と三段目の区画筒部9との間の誘導通路57と、三段目の区画筒部9と四段目の区画筒部10との間の誘導通路57とで、それぞれ、連結部59を有している。連結部59は、雌雄ねじ機構(図示せず)であって、例えば、互いに隣接する両雄ねじ部に螺合された雌ねじ筒を回動させると、両雄ねじ部が互いに接近または離間して区画筒部7,8,9,10ごとに回転軸21を分断することができるようになっている。
外筒2において外周壁5上にねじ締結された上壁3を供給部29や流体出口24とともに取り外す。次に、外筒2において上壁3上にねじ締結された外周壁5を取り外す。その際、区画筒部7,8,9,10を支える。次に、各連結部59を順次回動操作して区画筒部7,8,9,10ごとに回転軸21を分断する。その後、一段目の区画筒部7と二段目の区画筒部8と三段目の区画筒部9と四段目の区画筒部10とに分離するとともに、それらの連通筒56も各区画筒部7,8,9,10から取り外して、それらを外筒2から分離した組付体とする。各区画筒部7,8,9,10(組付体)においては、各ねじ締結部分を分解して、上下両壁11,14及び各区画壁12a,12b,17a,17b,15a,15bと外周壁13,18,19,16とに分離したり、回転軸21から攪拌羽根25のボス25aを分離したり、攪拌羽根25の腕25bから羽根板25cを分離したりすることができる。
また、一段目の区画筒部7の外周壁13には、外部操作可能な開閉蓋60aにより開閉し得る開口60が設けられているとともに、外部操作可能な開閉蓋61aにより開閉し得る開口61がその開口60に対する反対側で設けられて排気部30に連通されている。加熱室27内の排気ガスは、それらの開閉蓋60a,61aを開いた状態で、排気部30の排気ファン30aにより開口60から区画室20に引き込まれた後に開口61を通って排気部30に排気される。
次に、本発明の第4実施形態にかかる炭化炉について第1実施形態との相違点を中心に図6を参照して説明する。
一段目の区画筒部7と二段目の区画筒部8との間の区画壁12と、二段目の区画筒部8と三段目の区画筒部9との間の区画壁17と、三段目の区画筒部9と四段目の区画筒部10との間の区画壁15とは、それぞれ、回転軸21の回転中心線21aに対し直交する方向の両側のうち一方の側で半円板状をなし、区画室20を連通する連通孔26を有している。各区画筒部7,8,9,10には半円板状の各区画壁12,17,15に隣接して半円状の開口62(連通孔)が形成されている。一段目の区画筒部7と二段目の区画筒部8との間の開口62は、前記区画壁17の上方に位置している。二段目の区画筒部8と三段目の区画筒部9との間の開口62は、前記区画壁12の下方及び前記区画壁15の上方に位置している。三段目の区画筒部9と四段目の区画筒部10との間の開口62は、前記区画壁17の下方に位置している。
供給室31に供給された処理物は、一段目の区画筒部7の区画室20に供給されて区画壁12に載せられる。区画壁12の連通孔26を通って二段目の区画筒部8の区画室20に落下した処理物は、開口62を通って三段目の区画筒部9の区画室20に落下して区画壁15に載せられ、区画壁15の連通孔26を通って四段目の区画筒部10の区画室20に供給される。その際、各区画壁12,15上で処理物は攪拌羽根25により極低速で攪拌されながら燃焼熱により略真空状態で炭化処理される。
また、一段目の区画筒部7の区画室20で炭化処理された処理物は、開口62を通って二段目の区画筒部8の区画室20に落下して区画壁17に載せられる。区画壁17の連通孔26を通って三段目の区画筒部9の区画室20に落下した処理物は、開口62を通って四段目の区画筒部10の区画室20に供給される。その際、区画壁17上で処理物は攪拌羽根25により極低速で攪拌されながら燃焼熱により略真空状態で炭化処理される。
また、二段目の区画筒部8の区画室20で炭化処理された処理物は、開口62を通って三段目の区画筒部9の区画室20に落下して区画壁15に載せられる。三段目の区画筒部9の区画室20で炭化処理された処理物は、開口62を通って四段目の区画筒部10の区画室20に供給される。その際、区画壁17,15上で処理物は攪拌羽根25により極低速で攪拌されながら燃焼熱により略真空状態で炭化処理される。
本実施形態は下記の効果を有する。
(1) 第1〜4実施形態において、供給部29から処理筒6に供給された処理物は、一段目の区画筒部7の区画室20から四段目の区画筒部10の区画室20にわたり連通孔26を通して順次送られる際に、外筒2内の加熱室27の燃焼ガスにより各区画筒部7,8,9,10の外周壁13,18,19,16及び通気孔28を介して加熱されて炭化処理される。その炭化処理時に各区画室20で生じた燃焼ガスは、排気部30の排気ファン30aにより引かれて各区画筒部7,8,9,10の通気孔28から加熱室27に流出する。その燃焼熱により外筒2内の加熱室27が各区画筒部7,8,9,10の外周壁13,18,19,16及び通気孔28を介して加熱されるとともに、各区画筒部7,8,9,10内の区画室20が略真空状態となる。処理筒6の各区画筒部7,8,9,10内の区画室20において処理物を略真空状態で攪拌羽根25により攪拌するとともに滞留させながら順次炭化処理し、炭化処理した炭化物を処理筒6から排出部34に排出する。従って、処理物の炭化処理を効率良く円滑に行うことができる。
(2) 第2〜3実施形態では、各区画筒部7,8,9,10間の誘導通路57により、外筒2内の加熱室27の一部として外筒2の内周間を連通するので、外筒2内の加熱室27で燃焼ガスの流れを良くして処理物の炭化処理を効率良く円滑に行うことができる。また、区画筒部8,9,10の外周には外筒2内の加熱室27において燃焼ガスを外筒2の内周側から各区画筒部7,8,9,10間の誘導通路57に案内する誘導板58を周方向に沿って並設したので、外筒2内の加熱室27で燃焼ガスの流れをより一層良くすることができる。
(3) 第3実施形態において、各区画筒部7,8,9,10及び区画筒部7,8,9,10ごとの回転軸21はそれぞれ組付体として外筒2に対し分離し得るので、組付体の数を変更したり、攪拌羽根25や連通孔26などの異なる組付体に変更したりして、処理物の炭化処理を効率良く円滑に行うことができる。
(4) 第1〜4実施形態においては、供給量調節手段としての開閉蓋32aや排出量調節手段としての開閉蓋37aにより、処理筒6に対する処理物の給排量を調節して処理物の排出時間及び滞留時間を最適なものに設定し、処理物の炭化処理を効率良く円滑に行うことができる。
(5) 第1〜4実施形態においては、回転軸21内の流路22を通る冷却流体により、回転軸21を冷却して回転軸21の劣化を抑えることができる。
(6) 第3実施形態においては、一段目の区画筒部7の外周壁13に設けた開口60,61の開閉により、外筒2の加熱室27から排気ガスを一段目の区画筒部7の区画室20を通して排気部30に引き込んで、区画室20の処理物を乾燥することができる。
(7) 第1〜4実施形態では、加熱室27に磁気空気を導入して磁場を生じさせると、電子レンジの場合と同様に電子が揺さぶられて粒子間摩擦に伴う熱が生じるとともに、磁力線やN極やS極が非常に複雑にぶつかり合って化学物質同士が磁気を通して熱を伝える。従って、外筒2内の加熱室27においては、バーナー39の点火と相俟って、燃焼熱の温度をバーナー39の熱エネルギー以上に効率良く上昇させて約600〜1200度の高温にすることができる。このような理論に基づき、各種処理物について行った実験でも、磁気空気の導入よる温度上昇効果などを確認することができた。このように、磁気空気の導入により、外筒2内の加熱室27や処理筒6の各区画筒部7,8,9,10内の区画室20を容易に高温化することができ、化石燃料の使用量を低減することができる。その際、処理当初はバーナー39などの熱源を必要とするが、処理物の炭化処理時に処理物自体から発生するガスの燃焼熱の利用により、化石燃料の使用量を低減することができる。また、処理物を800度以上で炭化処理して排気ガス中の化学物質を低減させることができるとともに、磁気から生じたマイナスイオンによっても排気ガス中の化学物質を低減させることができる。さらに、高温処理の必要な処理物についても、容易に炭化処理することができる。
(8) 排出室34aの炭化物を水で冷却すると活性炭になることが一般的に古くから知られている。第1〜4実施形態では、この炭化物に磁気水を吹き付けると、前述したように、炭化物の熱(500〜800度)により磁気水蒸気が発生し、炭化物に含まれる二酸化炭素や燃焼ガスや炭化物周辺の空気とその磁気水蒸気との反応により、炭素が部分反応して炭化物が活性化された活性炭含有物(活性炭)に変化する。特にミネラルなどの不純物を含む水では、磁気による相互吸引力によりクラスターが小さくなって微細で均一な多孔質となり、吸着力の高い良好な活性炭になる。
(9) 第1〜4実施形態では、排出室34aの活性炭含有物または炭化物を区画路49で区分して混合箱47に供給し、混合箱47で必要量の活性炭含有物または炭化物を処理物と混ぜた混合処理物をコンベヤ53により供給部29に供給することができる。排出された炭化物は高い熱エネルギーを有しているため、水分率の高い処理物を乾燥させて水分率を低くし、800度以上の高温で効率よく炭化処理することができる。従って、化石燃料の使用量を低減するとともに排気ガス中の化学物質を低減させることができる。例えば、粘着性の高いうどんやチーズやみそや汚泥などの処理物を炭化物でコーティングするため、それらの処理物を供給部29に円滑に収容するとともに、処理筒6の各区画筒部7,8,9,10に対するそれら処理物の付着も防止することができる。また、活性炭含有物と混ぜた混合処理物を消臭することができる。
(10) 第1〜4実施形態では、混合処理物に利用しない活性炭含有物または炭化物のみを区画路49で区分して単独回収箱48から回収し、その活性炭含有物を各種の用途に利用することもできる。例えば、圧縮機で処理してペレット状に加工した燃料や、土壌改良材や、水及び空気の浄化及び消臭や、水分取りなどに再利用することができる。
前記実施形態以外にも例えば下記のように構成してもよい。
・ 処理条件に応じて、各区画筒部7,8,9,10を有する四段式の処理筒6以外に、複数段例えば二段式や三段式や五段式以上の処理筒6に変更することができる。
・ 供給部29において供給口32と供給室31との間には電動モータにより回転する螺旋状の搬送羽根を設けてもよい。供給部29に搬送羽根がない場合には、大きい処理物(例えばゴミ袋など)を破砕せずにそのまま供給することができ、また、搬送羽根に絡み付き易いも処理物(例えば、粘着性の高いうどんやチーズやみそや汚泥など、石や鉄などの固形物)を供給することができる。供給部29に搬送羽根がある場合には、開閉蓋32aの開放状態でも、小さい処理物(例えば籾殻)を供給量調節手段としての搬送羽根により順次供給することができる。
・ 排出部34において排出口37には電動モータにより回転する螺旋状の搬送羽根を設けてもよい。排出部34に搬送羽根がある場合には、開閉蓋37aの開放状態でも、小さい処理物(炭化物)を排出量調節手段としての搬送羽根により順次排出することができる。
・ 供給部29に対し処理物を手動により供給するようにしてもよい。
2…外筒、6…処理筒、7,8,9,10…処理筒の区画筒部、13,16,18,19…区画筒部の外周壁、20…区画筒部の区画室、21…回転軸、21a…回転中心線(縦軸線)、22…回転軸の流路、25…区画筒部の攪拌羽根、26…区画筒部の連通孔、27…外筒の加熱室、28…区画筒部の通気孔、29…供給部、30…排気部、32…供給口、32a…開閉蓋(供給量調節手段)、34…排出部、37…排出口、37a…開閉蓋(排出量調節手段)、57…誘導通路、58…誘導板、60,61…開口、60a,61a…開閉蓋(開閉手段)。

Claims (6)

  1. 供給部と排出部との間で外筒内に支持した処理筒には供給部と排出部とを結ぶ縦軸線に沿って複数の区画筒部を並設し、この処理筒における各区画筒部内には連通孔により互いに連通する区画室を設けるとともに、この各区画筒部内の区画室には攪拌羽根を設け、この外筒の内周と処理筒における各区画筒部の外周壁の外周との間には排気部に連通する加熱室を設けるとともに、処理筒における各区画筒部の外周壁には各区画筒部内の区画室と外筒内の加熱室とを連通する通気孔を設け、供給部から処理筒に供給された処理物が上下方向で互いに隣接する両区画筒部間の連通孔を通して上側の区画筒部から下側の区画筒部に順次送られる際に、外筒内の加熱室の燃焼ガスが各区画筒部の外周壁及び通気孔を介して各区画筒部内の区画室を加熱するとともに、各区画筒部内の区画室で生じた処理物の燃焼ガスが各区画筒部の外周壁及び通気孔を介して外筒内の加熱室を加熱する過程で、各区画筒部内の区画室で処理物を炭化処理し、炭化処理した炭化物を処理筒から排出部に排出することを特徴とする炭化炉。
  2. 前記処理筒において上下方向で互いに隣接する両区画筒部間には外筒内の加熱室の一部として外筒の内周間を連通する誘導通路を設けたことを特徴とする請求項1に記載の炭化炉。
  3. 前記各区画筒部は区画筒部ごとに区画室を上下方向へ貫通して縦軸線に沿って延設された回転軸に支持され、前記攪拌羽根はこの回転軸を中心に回転し、各区画筒部及び区画筒部ごとの回転軸はそれぞれ外筒に対し分離可能に支持した組付体として構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の炭化炉。
  4. 前記供給部に設けた供給口には処理筒に供給する処理物の供給量を調節する供給量調節手段を設け、前記排出部に設けた排出口には処理筒から排出する炭化物の排出量を調節する排出量調節手段を設けたことを特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか一つの請求項に記載の炭化炉。
  5. 前記各区画筒部は供給部と排出部との間で各区画室を貫通して縦軸線に沿って延設された回転軸に支持され、前記攪拌羽根はこの回転軸を中心に回転し、この回転軸内には各区画室にわたり冷却流体が通る流路を設けたことを特徴とすることを特徴とする請求項1から請求項4のうちいずれか一つの請求項に記載の炭化炉。
  6. 前記各区画室のうち最上の区画室の外周にある外周壁には、開閉手段により開閉して最上の区画室と加熱室とを連通し得る一方の開口と、開閉手段により開閉して最上の区画室と排気部に連通し得る他方の開口とを設けたことを特徴とする請求項1から請求項5のうちいずれか一つの請求項に記載の炭化炉。

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