JP2012095171A - 情報処理システム、情報処理装置、および画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 専用サーバーを使用せずに、少ないデータ通信量で、アドレス帳データに登録されている宛先のうち、使用頻度の高い宛先のみを共有する。
【解決手段】 親機のアドレス帳管理部32は、アドレス収集処理において、通信処理部31を使用して、子機のアドレス帳データ16aから使用頻度データを取得し、使用頻度データの値が所定の閾値以上である場合、その使用頻度データを有する宛先レコードを取得して自己のアドレス帳データ16aを追加し、使用頻度データの値が所定の閾値以上ではない場合、その使用頻度データを有する宛先レコードを取得しない。また、親機のアドレス帳管理部32は、アドレス配布処理において、自己のアドレス帳データ16aから、使用頻度データの値が所定の閾値以上である宛先レコードを抽出し、抽出した宛先レコードを子機に登録させる。
【選択図】 図2
【解決手段】 親機のアドレス帳管理部32は、アドレス収集処理において、通信処理部31を使用して、子機のアドレス帳データ16aから使用頻度データを取得し、使用頻度データの値が所定の閾値以上である場合、その使用頻度データを有する宛先レコードを取得して自己のアドレス帳データ16aを追加し、使用頻度データの値が所定の閾値以上ではない場合、その使用頻度データを有する宛先レコードを取得しない。また、親機のアドレス帳管理部32は、アドレス配布処理において、自己のアドレス帳データ16aから、使用頻度データの値が所定の閾値以上である宛先レコードを抽出し、抽出した宛先レコードを子機に登録させる。
【選択図】 図2
Description
本発明は、情報処理システム、情報処理装置、および画像形成装置に関するものである。
ファクシミリ機、複合機などの送信機能(ファクシミリ送信、電子メール送信など)を有する画像形成装置には、宛先を予め登録したアドレス帳データを有し、そのアドレス帳データに基づいてアドレス帳を表示し、そのアドレス帳から選択された宛先にデータ(ファクシミリデータ、電子メールなど)を送信するものがある。
また、第1の技術として、電子メールの送受信回数が閾値を超えるとアドレス帳にメールアドレスなどを登録する装置がある(例えば、特許文献1参照)。
また、第2の技術として、自己のアドレス帳データをXML(Extensible Markup Language)文書として他の装置へ送信し、アドレス帳データを共有するシステムがある(例えば特許文献2参照)。
また、第3の技術として、専用サーバーが複数の装置からアドレス帳データを収集し、宛先の使用実績に基づいて、アドレス帳データから削除すべき宛先を決定するシステムがある(例えば特許文献3参照)。
第1の技術では、自動的にメールアドレスが登録されるものの複数の装置でアドレス帳データを自動的に共有することは困難である。
また、第2の技術では、アドレス帳データを共有できるものの、使用頻度の低い宛先を含むアドレス帳データ全体が送受されるため、アドレス帳データ共有のために送受するデータ量が多くなる。
また、第3の技術では、アドレス帳データから使用頻度の低い宛先が削除されるが、専用サーバーを設けるとともに、各装置からアドレス帳データ全体を専用サーバーへ送信する必要がある。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、専用サーバーを使用せずに、少ないデータ通信量で、アドレス帳データに登録されている宛先のうち、使用頻度の高い宛先のみを共有することが可能な情報処理システム並びに、そのシステムで使用可能な情報処理装置および画像形成装置を得ることを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明では以下のようにした。
本発明に係る情報処理システムは、ネットワークに接続された複数の情報処理装置を備える。そして、複数の情報処理装置のうちの1つが親情報処理装置として動作し、複数の情報処理装置のうちの残りの1または複数が子情報処理装置として動作する。複数の情報処理装置は、それぞれ、(a)宛先レコードごとに使用頻度データを有するアドレス帳データを記憶する記憶装置と、(b)親情報処理装置として動作する場合に、アドレス収集処理において、ネットワークを介して、子情報処理装置のそれぞれのアドレス帳データから使用頻度データを取得し、使用頻度データの値が所定の閾値以上であるときには、その使用頻度データを有する宛先レコードを取得して当該親情報処理装置のアドレス帳データを追加し、使用頻度データの値が所定の閾値以上ではないときには、その使用頻度データを有する宛先レコードを取得せず、アドレス配布処理において、当該親情報処理装置のアドレス帳データから、使用頻度データの値が所定の閾値以上である宛先レコードを抽出し、抽出した宛先レコードを、ネットワークを介して子情報処理装置のそれぞれに登録させるアドレス帳管理部とを有する。
これにより、使用頻度の低い宛先の宛先レコードが送受されないためデータ通信量が少なくなる。したがって、専用サーバーを使用せずに、少ないデータ通信量で、アドレス帳データに登録されている宛先のうち、使用頻度の高い宛先のみを共有することが可能である。
本発明に係る情報処理装置は、ネットワークに接続された1または複数の子情報処理装置との間でデータ通信を行う通信処理部と、当該情報処理装置によるデータ送信の宛先を選択するためのアドレス帳データを記憶する記憶装置と、(a)アドレス収集処理において、通信処理部を使用して、ネットワークを介して、1または複数の子情報処理装置のそれぞれのアドレス帳データから使用頻度データを取得し、使用頻度データの値が所定の閾値以上である場合、その使用頻度データを有する宛先レコードを取得して当該情報処理装置のアドレス帳データを追加し、使用頻度データの値が所定の閾値以上ではない場合、その使用頻度データを有する宛先レコードを取得せず、(b)アドレス配布処理において、当該情報処理装置のアドレス帳データから、使用頻度データの値が所定の閾値以上である宛先レコードを抽出し、抽出した宛先レコードを、ネットワークを介して1または複数の子情報処理装置のそれぞれに登録させるアドレス帳管理部とを備える。
これにより、使用頻度の低い宛先の宛先レコードが送受されないためデータ通信量が少なくなる。したがって、専用サーバーを使用せずに、少ないデータ通信量で、アドレス帳データに登録されている宛先のうち、使用頻度の高い宛先のみを共有することが可能である。
また、本発明に係る情報処理装置は、上記の情報処理装置に加え、次のようにしてもよい。この場合、アドレス帳管理部は、1または複数の子情報処理装置のすべてに対してアドレス収集処理を行った後に、アドレス配布処理を行う。
これにより、1または複数の子情報処理装置におけるすべての使用頻度の高い宛先を収集した後に、使用頻度の高い宛先を1または複数の子情報処理装置へ配布するため、使用頻度の高い宛先を効率よく共有させることができる。
また、本発明に係る情報処理装置は、上記の情報処理装置のいずれかに加え、次のようにしてもよい。この場合、アドレス帳管理部は、1または複数の子情報処理装置から取得した宛先レコードと同一の宛先を有する宛先レコードが当該情報処理装置のアドレス帳データに存在する場合には、取得した宛先レコードを当該情報処理装置のアドレス帳データに追加しない。
本発明に係る画像形成装置は、上記のいずれかの情報処理装置と、その情報処理装置におけるアドレス帳データにおける宛先レコードが示す宛先に画像データを送信する画像送信部とを備える。
これにより、画像形成装置内のアドレス帳データについて、使用頻度の低い宛先の宛先レコードが送受されないためデータ通信量が少なくなる。したがって、専用サーバーを使用せずに、少ないデータ通信量で、アドレス帳データに登録されている宛先のうち、使用頻度の高い宛先のみを共有することが可能である。
本発明によれば、専用サーバーを使用せずに、アドレス帳データをそれぞれ有する複数の装置間における少ないデータ通信量で、アドレス帳データに登録されている宛先のうち、使用頻度の高い宛先のみを共有することが可能となる。
以下、図に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成システムの構成を示すブロック図である。この画像形成システムは、情報処理システムの一例である。
図1に示すシステムでは、複数の画像形成装置1−1〜1−4(ここでは、4台)がネットワーク2に接続されている。画像形成装置1−i(i=1,・・・,4)は、アドレス帳データを有する。また、複数の画像形成装置1−1〜1−4のうちの、1台が親機に指定され、その他の装置は子機に指定される。
また、画像形成装置1−iは、ファクシミリ機、複合機などの、送信機能を有する装置である。送信機能としては、ファクシミリ送信、電子メール送信などがある。電子メール送信には、文書の画像スキャンで得られた文書データを電子メールで送信するScanToEmail機能、画像形成装置1内の図示せぬ文書ボックス内の文書データを電子メールで送信するBoxToEmail機能などがある。アドレス帳データに登録されている宛先は、ファクシミリや電子メールの宛先として使用される。ネットワーク2は、LAN(Local Area Network)および/またはWAN(Wide Area Network)で構成されるコンピュータネットワークである。
図2は、図1における画像形成装置1−iの構成を示すブロック図である。図2に示す画像形成装置1−i(i=1,・・・,4)は、複合機であり、アドレス帳データ16aを有する。
図2において、画像形成装置1−iは、操作パネル11、印刷装置12、画像読取装置13、ファクシミリ装置14、通信装置15、記憶装置16、およびコンピューター17を有する。この記憶装置16およびコンピューター17により情報処理装置21が構成されている。
操作パネル11は、液晶ディスプレイなどの表示装置と、物理的なユーザー操作を電気的に検出する入力装置とを有するユーザーインターフェース装置である。入力装置としては、キースイッチ、表示装置の画面上に配置された透明なタッチパネルなどが使用される。操作パネル11の表示装置によりアドレス帳が表示され、操作パネル11の入力装置に対するユーザー操作によりアドレス帳から、データ送信の宛先が選択される。
印刷装置12は、画像読取装置13により生成された文書データ、図示せぬ文書ボックスに格納されている文書データ、ネットワーク2を介して図示せぬホスト装置から受信された印刷ジョブ実行要求による文書データなどに基づき文書画像を印刷する内部装置である。
画像読取装置13は、自動原稿給紙装置により給紙されてきた原稿またはユーザにより載置された原稿の片面または両面に対して光を照射しその反射光等を受光して原稿の画像を読み取り文書データとして出力する内部装置である。
ファクシミリ装置14は、モデムを有し、画像読取装置13により生成された文書データまたは文書ボックスに格納されている文書データからファクシミリ信号を生成し、電話回線などを介して送信するとともに、ファクシミリ信号を受信し、受信した信号から文書データを生成する内部装置である。
通信装置15は、ネットワーク2に接続され、ネットワーク2に接続された他の装置(他の画像形成装置1−iなど)と通信可能な有線または無線のネットワークインターフェースである。通信装置15により電子メールや画像ファイル等がネットワーク2を介して送信される。
記憶装置16は、アドレス帳データ16a、文書データ(画像データ)などを格納する装置である。記憶装置16には、ハードディスクドライブ、不揮発性メモリなどといった、読み書き可能な不揮発性の記録媒体を駆動する装置が使用される。
アドレス帳データ16aは、登録された宛先1件ごとに1つの宛先レコードを有し、各宛先レコードは、宛先名称、宛先情報、およびその宛先の使用頻度データを有する。宛先情報は、ファクシミリの宛先となるファクシミリ番号および/または電子メールの宛先となる電子メールアドレスである。
図3は、図2におけるアドレス帳データ16aの一例を示す図である。図3に示すアドレス帳データ16aは、宛先ごとに宛先レコードを有し、各宛先レコードは、レコード番号、名称、ファクシミリ番号および使用回数データを有する。レコード番号は、宛先レコードのIDであり、名称は宛先の名称であり、ファクシミリ番号は宛先情報であり、使用回数データは、宛先の使用回数を示す使用頻度データである。
コンピューター17は、図示せぬCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)などを備え、プログラムをRAMにロードし、CPUで実行することにより、各種処理部を実現する装置である。
コンピューター17は、図示せぬプログラムに基づいて、通信処理部31、アドレス帳管理部32、および制御部33を実現する。
通信処理部31は、通信装置15を制御し、上述の電子メール送信をSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)等の通信プロトコルに従って実行する処理部である。
また、通信処理部31は、他の画像形成装置1−iのアドレス帳データにアクセスする際に、SNMP(Simple Network Management Protocol)などのプロトコルで、各種コマンドを送信するとともに、そのコマンドの実行結果を受信する。
アドレス帳管理部32は、アドレス帳データ16aの管理を行うとともに、この画像形成装置1−iが親機であるか子機であるかの設定情報および子機のネットワーク識別子(IPアドレス、URLなど)を有し、親機である場合には、子機に対して、アドレス収集処理と、アドレス配布処理とを行う。
アドレス帳データ16aの管理では、アドレス帳管理部32は、操作パネル11に対するユーザー操作に従って、アドレス帳データ16aに対する宛先レコードの登録および削除を行う。なお、このようなユーザー操作は、制御部33により検出され、アドレス帳管理部32に通知される。
また、アドレス帳データ16aに基づくアドレス帳が操作パネル11に表示され、操作パネル11に対するユーザー操作によりファクシミリ送信や電子メール送信のための宛先が選択されると、制御部33からアドレス帳管理部32へ通知され、アドレス帳管理部32は、その通知を受け付けると、アドレス帳データ16aにおけるその宛先の使用頻度データを更新する。
アドレス収集処理において、アドレス帳管理部32は、ネットワーク2を介して、子機である画像形成装置1−iのそれぞれのアドレス帳データ16aから使用頻度データを取得し、使用頻度データの値が所定の閾値以上である場合、その使用頻度データを有する宛先レコードを取得して当該親機のアドレス帳データ16aを追加し、使用頻度データの値が所定の閾値以上ではない場合、その使用頻度データを有する宛先レコードを子機から取得しない。
アドレス配布処理において、アドレス帳管理部32は、当該親機のアドレス帳データ16aから、使用頻度データの値が所定の閾値以上である宛先レコードを抽出し、抽出した宛先レコードを、ネットワーク2を介して1または複数の子機である画像形成装置1−iのそれぞれのアドレス帳データ16aに登録させる。
この実施の形態では、アドレス帳管理部32は、1または複数の子機である画像形成装置1−iのすべてに対して順番にアドレス収集処理を行った後に、1または複数の子機である画像形成装置1−iのすべてに対して順番にアドレス配布処理を行う。
制御部33は、操作パネル11、印刷装置12、画像読取装置13、ファクシミリ装置14、通信装置15などといった、各種サービスを実現する機能を有する内部装置を制御して、操作パネル11に対するユーザ操作などに従って、各種ジョブを実行させる処理部である。制御部33は、操作パネル11に対して所定のユーザー操作があると、アドレス帳データ16aに基づきアドレス帳を操作パネルに表示させる。また、制御部33は、ファクシミリ装置14を制御してファクシミリ送信を行い、通信処理部31および通信装置15を使用して電子メール送信を行う。これらの送信機能を使用する際のデータの宛先は、アドレス帳から選択される。
次に、上記システムにおける各装置の動作について説明する。
まず、上記システムにおいて、画像形成装置1−1〜1−4のアドレス管理部32は、設定情報に基づき、自己が親機であるか子機であるかを特定する。
ここでは、画像形成装置1−1が親機であり、画像形成装置1−2〜1−4が子機である場合について説明する。
親機である画像形成装置1−1は、子機である画像形成装置1−2〜1−4に対して、アドレス収集処理と、アドレス配布処理とを行う。この実施の形態では、画像形成装置1−1は、すべての子機である画像形成装置1−2〜1−4に対してアドレス収集処理を行った後に、すべての子機である画像形成装置1−2〜1−4に対してアドレス配布処理とを行う。ただし、画像形成装置1−1は、子機である画像形成装置1−2〜1−4から順番に1台を選択し、その選択した装置に対してアドレス収集処理およびアドレス配布処理を連続して行うようにしてもよい。
以下、アドレス収集処理とアドレス配布処理の詳細について説明する。
親機である画像形成装置1−1において、アドレス管理部32は、定期的に、またはユーザーによる要求が入力されたときに、このアドレス収集処理および後述のアドレス配布処理を実行する。
(1)アドレス収集処理
図4は、図1におけるシステムにおけるアドレス収集処理を説明するフローチャートである。
アドレス収集処理では、まず、親機である画像形成装置1−1のアドレス管理部32は、子機である画像形成装置1−2〜1−4のそれぞれにアクセスして、画像形成装置1−2〜1−4内のアドレス帳データ16a内のすべての宛先レコードにおけるレコード番号と使用頻度データの対を取得する(ステップS1)。
このとき、例えば、画像形成装置1−1のアドレス管理部32は、通信処理部31を使用してSNMPで子機である画像形成装置1−2〜1−4の通信処理部31と通信し、アドレス帳データ16a内のすべての宛先レコードのレコード番号と使用頻度データを取得する。以下、同様にして、画像形成装置1−1のアドレス管理部32は、画像形成装置1−2〜1−4からデータ(宛先レコードなど)を取得することができる。
画像形成装置1−1のアドレス管理部32は、取得した使用頻度データの値が所定の閾値以上である宛先レコードがあるか否かを判定する(ステップS2)。
取得した使用頻度データの値が所定の閾値以上である宛先レコードがある場合、画像形成装置1−1のアドレス管理部32は、その宛先レコードを画像形成装置1−2〜1−4から取得する(ステップS3)。このとき、アドレス管理部32は、先に取得したレコード番号で宛先レコードを指定して宛先レコードの残りのデータ(または宛先レコード全体)を取得する。
なお、以前に取得しアドレス帳データ16aに追加した宛先レコードの、送信元の子機の識別情報およびそのレコードのレコード番号を記憶しておき、以前に取得した宛先レコードについての同一送信元かつ同一レコード番号の宛先レコードについては、ステップS3において取得しないようにしてもよい。
次に、画像形成装置1−1のアドレス管理部32は、取得した宛先レコードから1つの宛先レコードを順番に選択し(ステップS4)、その選択した宛先レコードと同一のレコードが画像形成装置1−1のアドレス帳データ16aに存在するか否かを判定し(ステップS5)、その選択した宛先レコードと同一のレコードが画像形成装置1−1のアドレス帳データ16aに存在しなければ、その選択した宛先レコードを画像形成装置1−1のアドレス帳データ16aに追加する(ステップS6)。一方、その選択した宛先レコードと同一のレコードが画像形成装置1−1のアドレス帳データ16aに存在すれば、その選択した宛先レコードは画像形成装置1−1のアドレス帳データ16aに追加されない。
ここで、2つの宛先レコードにおける宛先情報が同一であれば、それらの2つの宛先レコードは同一であると判定されるようにしてもよいし、2つの宛先レコードにおける宛先情報および宛先名称の両方がそれぞれ同一であれば、それらの2つの宛先レコードは同一であると判定されるようにしてもよい。
そして、画像形成装置1−1のアドレス管理部32は、取得した宛先レコードのすべてに対してステップS4〜S6の処理を実行すると(ステップS7)、アドレス収集処理を終了する。
(2)アドレス配布処理
図5は、図1におけるシステムにおけるアドレス配布処理を説明するフローチャートである。
アドレス配布処理では、まず、親機である画像形成装置1−1のアドレス管理部32は、自己のアドレス帳データ16aにおけるすべての宛先レコードにおける使用頻度データを読み出し、使用頻度データが所定の閾値以上である宛先レコードを選択する(ステップS11)。
次に、親機である画像形成装置1−1のアドレス管理部32は、選択した宛先レコードを、子機である画像形成装置1−2〜1−4のそれぞれにアクセスして、画像形成装置1−2〜1−4内のアドレス帳データ16aに追加する(ステップS12)。
そして、親機である画像形成装置1−1のアドレス管理部32は、子機である画像形成装置1−2〜1−4のアドレス管理部32に、同一宛先レコードの重複登録を解消させるためのコマンドを送信する。子機である画像形成装置1−2〜1−4のアドレス管理部32は、そのコマンドを受信すると、自己のアドレス帳データ16aを読み出し、同一の宛先レコードが複数あれば、それらのうちの1つを残し、他をアドレス帳データ16aから消去する(ステップS13)。
ここで、具体例について説明する。
図6は、図1に示すシステムにおける、アドレス収集処理およびアドレス配布処理の前後のアドレス帳データ16aの一例を示す図である。図6(A)は、アドレス収集処理およびアドレス配布処理の前の、画像形成装置1−1,1−2のアドレス帳データ16aの一例を示し、図6(B)は、図6(A)のアドレス帳データ16aに対してアドレス収集処理およびアドレス配布処理を行った後のアドレス帳データ16aの一例を示す。この例では、使用頻度データ(使用回数データ)についての閾値は10に設定されているものとする。
アドレス収集処理では、子機である画像形成装置1−2のアドレス帳データ16aにおける使用頻度が高くかつ親機である画像形成装置1−1のアドレス帳データ16aに登録されていない、レコード番号02の宛先レコードが、図6(B)に示すように、親機である画像形成装置1−1のアドレス帳データ16aに追加される。
次に、アドレス配布処理では、親機である画像形成装置1−1のアドレス帳データ16aにおける使用頻度が高いレコード番号02の宛先レコードが、図6(B)に示すように、子機である画像形成装置1−2のアドレス帳データ16aに追加される。なお、このとき、アドレス収集処理で追加されたレコード番号04の宛先レコードも、子機である画像形成装置1−2のアドレス帳データ16aに一旦追加されるが、重複しているため、子機である画像形成装置1−2のアドレス管理部32により削除される。つまり、そのような子機において重複している宛先レコードは削除されるため、アドレス配布処理では、そのような宛先レコードは実質的に子機のアドレス帳データ16aには追加されないことになる。
このようにして、使用頻度の高い宛先レコード(ここでは、図6における「BBB銀行」の宛先レコードおよび「DD工業」の宛先レコード)が、すべての画像形成装置1−1,1−2で共有される。
以上のように、上記実施の形態によれば、親機である画像形成装置1−1のアドレス帳管理部32は、アドレス収集処理において、通信処理部31を使用して、ネットワーク2を介して、1または複数の子機1−2〜1−4のそれぞれのアドレス帳データ16aから使用頻度データを取得し、使用頻度データの値が所定の閾値以上である場合、その使用頻度データを有する宛先レコードを取得して自己のアドレス帳データ16aを追加し、使用頻度データの値が所定の閾値以上ではない場合、その使用頻度データを有する宛先レコードを取得しない。また、親機である画像形成装置1−1のアドレス帳管理部32は、アドレス配布処理において、自己のアドレス帳データ16aから、使用頻度データの値が所定の閾値以上である宛先レコードを抽出し、抽出した宛先レコードを、ネットワーク2を介して1または複数の子機1−2〜1−4のそれぞれに登録させる。
これにより、使用頻度の低い宛先の宛先レコードが送受されないためデータ通信量が少なくなる。したがって、専用サーバーを使用せずに、少ないデータ通信量で、アドレス帳データに登録されている宛先のうち、使用頻度の高い宛先のみを共有することが可能である。
なお、上述の実施の形態は、本発明の好適な例であるが、本発明は、これらに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の変形、変更が可能である。
例えば、上記実施の形態では、親機は、使用頻度データの値が閾値以上である宛先レコードを取得しているが、その代わりに、その宛先レコードにおける宛先情報を取得し、その宛先情報と同一の宛先情報を有する宛先レコードが親機のアドレス帳データ16aになければ、宛先レコードの残りの部分を取得し、その宛先レコードを親機のアドレス帳データ16aに追加するようにしてもよい。
また、上記実施の形態においてが使用頻度データとして使用回数データを使用しているが、その他のデータ(例えば、宛先が選択される割合)を使用頻度データとして使用するようにしてもよい。
また、上記実施の形態においては、画像形成装置1−1〜1−4は全部で4台であるが、2台、3台、5台以上でもよい。
本発明は、例えば、複数の画像形成装置が接続されたネットワークシステムに適用可能である。
1−1 画像形成装置(親情報処理装置の一例,情報処理装置の一例)
1−2〜1−4 画像形成装置(子情報処理装置の一例)
2 ネットワーク
14 ファクシミリ装置(画像送信部の一例)
15 通信装置(画像送信部の一例)
16 記憶装置
16a アドレス帳データ
31 通信処理部
32 アドレス帳管理部
1−2〜1−4 画像形成装置(子情報処理装置の一例)
2 ネットワーク
14 ファクシミリ装置(画像送信部の一例)
15 通信装置(画像送信部の一例)
16 記憶装置
16a アドレス帳データ
31 通信処理部
32 アドレス帳管理部
Claims (5)
- ネットワークに接続された複数の情報処理装置を備え、
前記複数の情報処理装置のうちの1つが親情報処理装置として動作し、
前記複数の情報処理装置のうちの残りの1または複数が子情報処理装置として動作し、
前記複数の情報処理装置は、それぞれ、(a)宛先レコードごとに使用頻度データを有するアドレス帳データを記憶する記憶装置と、(b)前記親情報処理装置として動作する場合に、アドレス収集処理において、前記ネットワークを介して、前記子情報処理装置のそれぞれの前記アドレス帳データから前記使用頻度データを取得し、前記使用頻度データの値が所定の閾値以上であるときには、その使用頻度データを有する前記宛先レコードを取得して当該親情報処理装置のアドレス帳データを追加し、前記使用頻度データの値が所定の閾値以上ではないときには、その使用頻度データを有する前記宛先レコードを取得せず、アドレス配布処理において、当該親情報処理装置のアドレス帳データから、前記使用頻度データの値が所定の閾値以上である宛先レコードを抽出し、抽出した前記宛先レコードを、前記ネットワークを介して前記子情報処理装置のそれぞれに登録させるアドレス帳管理部とを有すること、
を特徴とする情報処理システム。 - ネットワークに接続された1または複数の子情報処理装置との間でデータ通信を行う通信処理部と、
当該情報処理装置によるデータ送信の宛先を選択するためのアドレス帳データを記憶する記憶装置と、
(a)アドレス収集処理において、前記通信処理部を使用して、前記ネットワークを介して、前記1または複数の子情報処理装置のそれぞれのアドレス帳データから使用頻度データを取得し、前記使用頻度データの値が所定の閾値以上である場合、その使用頻度データを有する宛先レコードを取得して当該情報処理装置のアドレス帳データを追加し、前記使用頻度データの値が所定の閾値以上ではない場合、その使用頻度データを有する前記宛先レコードを取得せず、(b)アドレス配布処理において、当該情報処理装置のアドレス帳データから、前記使用頻度データの値が所定の閾値以上である宛先レコードを抽出し、抽出した前記宛先レコードを、前記ネットワークを介して前記1または複数の子情報処理装置のそれぞれに登録させるアドレス帳管理部と、
を備えることを特徴とする情報処置装置。 - 前記アドレス帳管理部は、前記1または複数の子情報処理装置のすべてに対して前記アドレス収集処理を行った後に、前記アドレス配布処理を行うことを特徴とする請求項2記載の情報処理装置。
- 前記アドレス帳管理部は、前記1または複数の子情報処理装置から取得した前記宛先レコードと同一の宛先を有する宛先レコードが当該情報処理装置のアドレス帳データに存在する場合には、取得した宛先レコードを当該情報処理装置のアドレス帳データに追加しないことを特徴とする請求項2記載の情報処理装置。
- 請求項2から請求項4のうちのいずれか1項記載の情報処理装置と、
前記情報処理装置における前記アドレス帳データにおける宛先レコードが示す宛先に画像データを送信する画像送信部と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
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