JP2013016077A - 情報処理装置、プログラム、及び印刷システム - Google Patents

情報処理装置、プログラム、及び印刷システム Download PDF

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【課題】蓄積されている印刷ジョブの操作性を向上させること。
【解決手段】情報処理装置は、印刷ジョブに関して、有効期間及び前記有効期間経過後の処理を示す情報の設定を受け付け、前記印刷ジョブに設定する設定手段と、前記印刷ジョブを記憶する記憶手段と、ネットワークを介して接続される画像形成装置からの要求に応じ、前記記憶手段に記憶されている前記印刷ジョブを前記画像形成装置に転送する転送手段と、前記記憶手段が記憶する印刷ジョブごとに前記有効期間の経過を監視し、前記有効期間が経過した印刷ジョブに関して、前記有効期間経過後の処理を実行する監視手段とを有する。
【選択図】図5

Description

本発明は、情報処理装置、プログラム、及び印刷システムに関する。
従来、クライアントPCにおける印刷指示に応じて生成された印刷ジョブを記憶装置にスプールしておき、画像形成装置側におけるユーザ操作に応じて当該印刷ジョブを実行可能な印刷システムが存在する。このような印刷システムによれば、ユーザは、同一の印刷ジョブを、複数回にわたって都合の良いときに画像形成装置に実行させることができる。また、ユーザが画像形成装置側に居るときに印刷文書が出力されるため、印刷文書の放置が回避され、セキュリティを向上させることができる。
上記のような印刷システムでは、一般的に、ユーザによって削除指示が入力されるまで印刷ジョブは記憶装置にスプールされたままとなる。したがって、既に不要であるにも拘わらず放置された状態の印刷ジョブによって、記憶装置の容量が圧迫されてしまう可能性がある。例えば、クーポンや見積書等、有効期間が存在する文書に関する印刷ジョブについて、スプール中に有効期間が経過してしまい、無効であるにも拘わらず、スプールされた状態が継続することがある。このような印刷ジョブが誤って実行されてしまうと、印刷用紙やトナー等の浪費を招いてしまう。
そこで、従来、有効期間の経過した印刷ジョブを自動的に削除する技術が提案されている(例えば、特許文献1)。
しかしながら、有効期間が経過した印刷ジョブであれば無条件に削除されてしまうのは、利便性に欠ける。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであって、蓄積されている印刷ジョブの操作性を向上させることのできる情報処理装置、プログラム、及び印刷システムの提供を目的とする。
そこで上記課題を解決するため、情報処理装置は、印刷ジョブに関して、有効期間及び前記有効期間経過後の処理を示す情報の設定を受け付け、前記印刷ジョブに設定する設定手段と、前記印刷ジョブを記憶する記憶手段と、ネットワークを介して接続される画像形成装置からの要求に応じ、前記記憶手段に記憶されている前記印刷ジョブを前記画像形成装置に転送する転送手段と、前記記憶手段が記憶する印刷ジョブごとに前記有効期間の経過を監視し、前記有効期間が経過した印刷ジョブに関して、前記有効期間経過後の処理を実行する監視手段とを有する。
蓄積されている印刷ジョブの操作性を向上させることができる。
本発明の形態における情報処理システムの構成例を示す図である。 本発明の実施の形態における画像形成装置のハードウェア構成例を示す図である。 本発明の実施の形態におけるユーザ端末のハードウェア構成例を示す図である。 印刷ウィジェット、ウィジェットマネージャ、及びプロバイダアプリの関係を示す図である。 ウィジェットマネージャ及びプロバイダアプリの機能構成例を示す図である。 各URIの関係を示す図である。 各URIの具体例を示す図である。 ウィジェットマネージャ及び印刷ウィジェットの起動時の処理手順を説明するためのシーケンス図である。 ユーザ情報テーブルの構成例を示す図である。 ウィジェット情報の登録要求の例を示す図である。 印刷ウィジェットのウィジェット情報の構成例を示す図である。 ウィジェット情報の登録要求に対する応答の例を示す図である。 ウィジェットマネージャに対する印刷ジョブの登録時の処理手順を説明するためのシーケンス図である。 印刷ジョブ情報の登録要求の例を示す図である。 ウィジェットマネージャの設定情報記憶部の構成例を示す図である。 ウィジェットマネージャによる印刷設定情報及び印刷データの管理形態の例を示す図である。 印刷ジョブ情報の登録要求に対する応答の例を示す図である。 印刷ジョブの実行時の処理手順を説明するためのシーケンス図である。 印刷ジョブ情報の変更処理の処理手順を説明するためのシーケンス図である。 変更対象が印刷設定情報である場合の印刷ジョブ情報の変更要求の例を示す図である。 変更対象が印刷データである場合の印刷ジョブ情報の変更要求の例を示す図である。 印刷ジョブ情報の削除処理の処理手順を説明するためのシーケンス図である。 印刷ジョブ情報の削除要求の例を示す図である。 印刷ジョブ情報の有効期間の監視処理の処理手順の一例を説明するためのフローチャートである。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の形態における情報処理システムの構成例を示す図である。同図の情報処理システム1において、一台以上の画像形成装置10と一台以上のユーザ端末20とはLAN(Local Area Network)等のネットワーク40(有線又は無線の別は問わない。)を介して通信可能に接続されている。
ユーザ端末20は、ユーザが利用する個人端末であり、ソフトウェアプログラムのインストール及び実行が可能である。ユーザ端末20は、通信機能を有するものであれば、特定の装置に限定されない。ユーザ端末20の具体例として、デスクトップ型のPC(Personal Computer)、ノートPC、PDA(Personal Digital Assistance)、携帯電話、又はスマートフォン等が挙げられる。
同図において、ユーザ端末20は、文書アプリ21a及び文書アプリ21b等の一以上の文書アプリ21と、プリンタドライバ22と、印刷ウィジェット23a及び印刷ウィジェット23b等の複数の印刷ウィジェット23と、ウィジェットマネージャ24と等を有する。
文書アプリ21は、ワープロソフト又は表計算ソフト等、印刷対象となりうる電子的な文書データを作成するアプリケーションである。プリンタドライバ22は、文書データを、画像形成装置10が解釈可能な印刷データ(PDL(Page Description Language)データ、PDF(Portable Document Format)、又はTIFF(Tagged Image File Format)等)に変換するプログラムである。本実施の形態において、プリンタドライバ22は、生成した印刷データを、画像形成装置10に対応したポートではなく、所定のファイル名のファイルとして出力するように設定されている。
印刷ウィジェット23は、本実施の形態において「ウィジェット」として総称されるアプリケーションプログラムの一形態である。近年では、ウィジェット(Widget)又はガジェット(Gadget)とよばれる手軽なアプリケーションプログラムが流通している。本実施の形態では、手軽にインストールして利用可能なアプリケーションプログラムという程度の意味において「ウィジェット」という言葉を使用する(すなわち、技術的な意義において限定する趣旨ではない)。但し、本実施の形態におけるウィジェットは、画像形成装置10の機能を遠隔的に利用して、所定のサービス(例えば、ワークフロー等の一連の処理フロー)をユーザに提供するという点において共通する。例えば、印刷ウィジェット23は、入力されたデータを画像形成装置10に印刷させるための処理を実行するウィジェットである。
なお、図示されていないが、スキャンウィジェットが存在してもよい。スキャンウィジェットは、例えば、画像形成装置10にスキャンを実行させ、スキャンされた画像データをユーザ端末20内に保存したり、又は配信等の処理を実行したりするウィジェットである。
ウィジェットマネージャ24は、ウィジェットのフレームワークとして位置付けられ、ウィジェットと画像形成装置10との間の通信の仲介等を行う。各ウィジェットは、ウィジェットマネージャ24によって規定されるインタフェース及び処理手順を備える必要がある。換言すれば、ウィジェットマネージャ24と協調して動作するプログラムが、本実施の形態におけるウィジェットである。本実施の形態において、印刷ウィジェット23は、ウィジェットマネージャ24に対して印刷ジョブの登録等を要求する。ウィジェットマネージャ24は、登録要求された印刷ジョブに関する情報(印刷設定情報や印刷データ等)を保持(蓄積)する。
画像形成装置10は、印刷、スキャン、コピー、及びFAX送受信等のいずれか二つ以上の機能を一台の筐体によって実現する複合機である。但し、スキャン、コピー、及びFAX送受信機能を有さない単なるプリンタが、画像形成装置10として用いられてもよい。
同図において、画像形成装置10は、アプリケーション120及びアプリ制御部130等のソフトウェアを有する。アプリケーション120は、ユーザから要求されたジョブを実行するプログラムである。同図では、スキャンアプリ121、印刷アプリ122、及びプロバイダアプリ123がアプリケーション120として例示されている。スキャンアプリ121は、スキャンジョブを実行する。印刷アプリ122は印刷ジョブを実行する。プロバイダアプリ123は、画像形成装置10をウィジェット(厳密にはウィジェットマネージャ24)と連携させるための処理を実行する。例えば、プロバイダアプリ123は、ウィジェットマネージャ24に登録されている印刷ジョブを取得し、当該印刷ジョブを画像形成装置10に実行させる。
アプリ制御部130は、各アプリケーション120間の調停等を行う。例えば、アプリ制御部130は、ユーザによる操作指示に応じ、アクティブなアプリケーション120を切り替える。アクティブなアプリケーション120とは、画像形成装置10の操作パネルに操作画面を表示させている(すなわち、操作パネルを介して操作可能な状態にある)アプリケーション120をいう。
続いて、各装置のハードウェア構成について説明する。図2は、本発明の実施の形態における画像形成装置のハードウェア構成例を示す図である。図2において、画像形成装置10は、コントローラ11、スキャナ12、プリンタ13、モデム14、操作パネル15、ネットワークインタフェース16、及びSDカードスロット17等のハードウェアを有する。
コントローラ11は、CPU111、RAM112、ROM113、及びHDD114等を有する。ROM113には、各種のプログラムやプログラムによって利用されるデータ等が記録されている。RAM112は、プログラムをロードするための記憶領域や、ロードされたプログラムのワーク領域等として用いられる。CPU111は、RAM112にロードされたプログラムを処理することにより、各種の機能を実現する。HDD114には、プログラムやプログラムが利用する各種のデータ等が記録される。
スキャナ12は、原稿より画像データを読み取るためのハードウェアである。プリンタは13、印刷データを印刷用紙に印刷するためのハードウェアである。モデム14は、電話回線に接続するためのハードウェアであり、FAX通信による画像データの送受信を実行するために用いられる。操作パネル15は、ユーザからの入力の受け付けを行うめのボタン等の入力手段や、液晶パネル等の表示手段を備えたハードウェアである。ネットワークインタフェース16は、LAN等のネットワーク(有線又は無線の別は問わない。)に接続するためのハードウェアである。SDカードスロット17は、SDカード80に記録されたプログラムを読み取るために利用される。すなわち、画像形成装置10では、ROM113に記録されたプログラムだけでなく、SDカード80に記録されたプログラムもRAM112にロードされ、実行されうる。
図3は、本発明の実施の形態におけるユーザ端末のハードウェア構成例を示す図である。図3のユーザ端末20は、それぞれバスBで相互に接続されているドライブ装置200と、補助記憶装置202と、メモリ装置203と、CPU204と、インタフェース装置205と、表示装置206と、入力装置207とを有する。
ユーザ端末20での機能を実現するプログラムは、CD−ROM等の記録媒体201によって提供される。プログラムを記録した記録媒体201がドライブ装置200にセットされると、プログラムが記録媒体201からドライブ装置200を介して補助記憶装置202にインストールされる。但し、プログラムのインストールは必ずしも記録媒体201より行う必要はなく、ネットワークを介して他のコンピュータよりダウンロードするようにしてもよい。補助記憶装置202は、インストールされたプログラムを格納すると共に、必要なファイルやデータ等を格納する。
メモリ装置203は、プログラムの起動指示があった場合に、補助記憶装置202からプログラムを読み出して格納する。CPU204は、メモリ装置203に格納されたプログラムに従ってユーザ端末20に係る機能を実現する。インタフェース装置205は、ネットワークに接続するためのインタフェースとして用いられる。表示装置206はプログラムによるGUI(Graphical User Interface)等を表示する。入力装置207はキーボード及びマウス等で構成され、様々な操作指示を入力させるために用いられる。
続いて、印刷ウィジェット23、ウィジェットマネージャ24、及びプロバイダアプリ123について更に詳しく説明する。
図4は、印刷ウィジェット、ウィジェットマネージャ、及びプロバイダアプリの関係を示す図である。同図では、一つのウィジェットマネージャ24には、複数の印刷ウィジェット23によって印刷ジョブが登録されうることが示されている。また、一つのウィジェットマネージャ24に登録された印刷ジョブは、複数のプロバイダアプリ123によって取得されうることが示されている。ここで、プロバイダアプリ123は、画像形成装置10に一対一に対応する。したがって、一つのウィジェットマネージャ24に登録されたた印刷ジョブは、複数の画像形成装置10によって実行されうることになる。このことは、ユーザ端末20において印刷指示が入力された時点では、印刷先とする画像形成装置10は特定されていないこと意味する。すなわち、印刷ジョブに関してロケーションフリーが実現されることを意味する。
図5は、ウィジェットマネージャ及びプロバイダアプリの機能構成例を示す図である。
同図において、ウィジェットマネージャ24は、広告部241、ウィジェット登録部242、ジョブ登録部243、ジョブ変更部244、ウィジェット一覧提供部245、ジョブ一覧提供部246、ジョブ転送部247、ジョブ監視部248、ジョブ情報記憶部249、及び設定情報記憶部250等を含む。
広告部241は、ウィジェットマネージャ24の起動に応じ、ウィジェットマネージャ24の存在を通知するための広告(ブロードキャスト又はマルチキャスト等)をネットワーク40上に発行する。広告は、ブロードキャスト又はマルチキャスト等によって不特定又は多数の宛先に対して送信される。したがって、広告は、広告の受信を待機している複数の画像形成装置10のプロバイダアプリ123によって受信されうる。なお、本実施の形態において、ウィジェットマネージャ24はユーザ端末20ごとに一つずつ存在する(起動される)。すなわち、ウィジェットマネージャ24はユーザと一対一に対応する。したがって、ウィジェットマネージャ24の存在の通知は、印刷ウィジェット23を利用するユーザの存在の通知にも相当する。広告には、ウィジェットマネージャ24の識別子と共に、ウィジェットマネージャ24を起動したユーザ(ユーザ端末20へのログインユーザ)の識別子(ユーザID)も含まれる。本実施の形態において、ウィジェットマネージャ24は、ネットワーク上におけるリソースとして扱われ、その識別子にはURI(Uniform Resource Identifier)が利用される。当該URIを以下「ウィジェットマネージャURI」という。
ウィジェット登録部242は、起動された印刷ウィジェット23より送信されるウィジェット情報の登録要求を受信し、ウィジェット情報をジョブ情報記憶部249に記録(登録)する。ウィジェット情報とは、印刷ウィジェット23の属性情報をいい、例えば、印刷ウィジェット23の識別子(ウィジェットID)や印刷ウィジェット23の名前等を含む。ウィジェットマネージャ24は、登録された印刷ウィジェット23に対する識別子としてURI(Uniform Resource Identifier)を生成し、当該URI(以下、「ウィジェットURI」という。)を登録要求に対する応答として印刷ウィジェット23に返信する。
ジョブ登録部243は、ジョブ情報記憶部249に登録された印刷ウィジェット23からの印刷ジョブの登録要求に応じ、印刷ジョブ情報をジョブ情報記憶部249に記録(登録)する。印刷ジョブ情報とは、印刷ジョブを構成する情報をいい、印刷設定情報及び印刷データを含む。印刷設定情報は、印刷条件、印刷属性、又は印刷パラメータとも呼ばれる情報であり、印刷態様を規定する情報である。但し、本実施の形態では、印刷ジョブの有効期間を規定する情報も印刷設定情報に含まれる。有効期間を規定する情報の一例として、有効期間開始日時及び有効期間終了日時等が有る。すなわち、有効期間開始日時を開始時期とし、有効期間終了日時を終了時期とする期間が、印刷ジョブの有効期間とされる。また、有効期間開始前に印刷ジョブが実行されようとした場合の処置(有効期間開始前実行)、有効期間終了後に印刷ジョブが実行されようとした場合の処置(有効期間終了後実行)、及び有効期間終了後の印刷ジョブの取り扱い(有効期間終了後操作)等も印刷設定情報に含まれる。なお、有効期間開始前実行及び有効期間終了後実行は、有効期間の開始前の実行の許否を示す情報又は有効期間の終了後の実行の許否を示す情報の一例である。ウィジェットマネージャ24は、登録された印刷ジョブに対する識別子としてURIを生成し、当該URI(以下、「印刷ジョブURI」という。)を登録要求に対する応答として印刷ウィジェット23に返信する。
ジョブ変更部244は、既に登録された印刷ジョブに対する変更要求に応じ、変更要求において指定された印刷ジョブURIに対応する印刷ジョブ情報を変更する。すなわち、本実施の形態では、ユーザは、印刷指示後において、ウィジェットマネージャ24によって保持されている印刷ジョブに関する印刷設定情報や印刷データ等を変更することができる。
ジョブ監視部248は、ジョブ情報記憶部249に登録された印刷ジョブに関して有効性の有無を監視する。有効性とは、有効期間内であることをいう。ジョブ監視部248は、有効期間外である印刷ジョブに関して、有効期間終了後操作として設定された処理を実行する。
設定情報記憶部250は、ウィジェットマネージャ24の振る舞い(動作)を規定する各種の設定項目に関して設定値を記憶する。設定情報記憶部250は、例えば、補助記憶装置202を用いて実現可能である。
ここで、上記された各URIの関係について説明する。図6は、各URIの関係を示す図である。同図において、矩形の包含関係は、URIの階層関係を示す。また、矩形の包含関係は、URIによって識別されるリソース又は情報の包含関係又は階層関係を示す。
図6より明らかなように、ウィジェットマネージャURIによって識別されるウィジェットマネージャ24には、一以上の印刷ウィジェット23が登録され、各印刷ウィジェット23にはウィジェットURIが与えられる(割り当てられる)。ウィジェットURIは、当該ウィジェットURIに対応する印刷ウィジェット23に関する情報(ウィジェット情報、印刷ジョブ情報等)の管理空間としてのリソースの位置を示すものである。すなわち、各印刷ウィジェット23のウィジェット情報や印刷ジョブ情報等は、当該印刷ウィジェット23に対して与えられたウィジェットURIで示される管理空間内に登録及び保持される。一つの印刷ウィジェット23は、複数の印刷ジョブ情報をウィジェットマネージャ24に登録することができる。ウィジェットマネージャ24に登録された各印刷ジョブ情報は、ネットワーク上のリソースとして管理され、それぞれに印刷ジョブURIが付与される。
同図では、ウィジェットマネージャ24に3つの印刷ウィジェット23が登録され、各印刷ウィジェット23によって、それぞれ3つの印刷ジョブ情報が登録された状態が示されている。したがって、ウィジェットマネージャURIの下に3つのウィジェットURIが生成され、各ウィジェットURIの下には、それぞれ3つの印刷ジョブURIが生成されている。
このように、各リソースがURIに関連付けられて管理することで、各リソースを通信を介して操作する主体(本実施の形態では、印刷ウィジェット23又はプロバイダアプリ123)は、汎用的なWebAPI(HTTPコマンド)によって各リソースにアクセスすることができる。
図7は、各URIの具体例を示す図である。同図には、図6に示された各URIの具体例が示されている。
記述401は、ウィジェットマネージャURIの具体例である。本実施の形態では、ウィジェットマネージャURIのパス名は、「widgets」とされる。なお、<アドレス>は、ユーザ端末20のIPアドレスを、<ポート番号>は、ウィジェットマネージャ24のポート番号を示す。
記述410、420、及び430は、それぞれ異なる印刷ウィジェット23のウィジェットURIの具体例である。ウィジェットURIのパス名は、「widegets/<ウィジェットID>」である。すなわち、ウィジェットマネージャURIのパス名に、当該印刷ウィジェット23のウィジェットIDが付加されたものが、ウィジェットURIである。
記述411〜413は、記述410に係るウィジェットURIに対応する印刷ウィジェット23によって登録された3つの印刷ジョブ情報のそれぞれに対する印刷ジョブURIである。印刷ジョブURIのパス名は、「widegets/<ウィジェットID>/jobs/<ジョブID>」である。すなわち、ウィジェットURIのパス名に、「jobs」が付加され、更に、当該印刷ジョブのジョブIDが付加されたものが、印刷ジョブURIである。ジョブIDは、印刷ジョブ情報がウィジェットマネージャ24に登録された際に、ウィジェットマネージャ24によって割り当てられる(採番される)。同様に、記述421〜423は、記述420に係るウィジェットURIに対応する印刷ウィジェット23によって登録された3つの印刷ジョブ情報のそれぞれに対する印刷ジョブURIである。また、記述431〜433は、記述430に係るウィジェットURIに対応する印刷ウィジェット23によって登録された3つの印刷ジョブ情報のそれぞれに対する印刷ジョブURIである。
図5に戻る。ウィジェット一覧提供部245は、プロバイダアプリ123からの印刷ウィジェット23の一覧情報の取得要求に応じ、ジョブ情報記憶部249に記録されている印刷ウィジェット23の一覧情報を返信する。返信される一覧情報には、印刷ウィジェット23ごとにウィジェットURIが含まれる。
ジョブ一覧提供部246は、プロバイダアプリ123からの印刷ジョブの一覧情報の取得要求に応じ、当該取得要求において指定されたウィジェットURIに係る印刷ウィジェット23によって登録された印刷ジョブの一覧情報を返信する。返信される一覧情報には、印刷ジョブごとに印刷ジョブURIが含まれる。
ジョブ転送部247は、プロバイダアプリ123からの印刷ジョブの取得要求に応じ、当該取得要求において指定された印刷ジョブURIに係る印刷ジョブの印刷ジョブ情報を返信する。当該印刷ジョブ情報を受信したプロバイダアプリ123は、当該印刷ジョブ情報に基づく印刷ジョブを画像形成装置10に実行させる。
一方、プロバイダアプリ123は、ユーザ検知部1231、UI制御部1232、通信制御部1233、機能制御部1234、及びユーザ情報テーブル1235等を有する。
ユーザ検知部1231は、ウィジェットマネージャ24より発行される広告の受信に基づいて、印刷ウィジェット23を利用可能なユーザの存在を検知し、広告に含まれているユーザID等をユーザ情報テーブル1235に登録する。UI制御部1232は、プロバイダアプリ123に関する操作指示を入力させるための各種画面の表示制御を行う。通信制御部1233は、操作指示の入力等に応じ、ウィジェットマネージャ24に対してウィジェット一覧情報の取得要求、印刷ジョブの一覧情報の取得要求、又は印刷ジョブの取得要求等を送信し、要求に対して返信される応答を受信する。機能制御部1234は、利用対象とされた印刷ウィジェット23が画像形成装置10に実行を要求する機能(印刷)の実行制御を行う。ユーザ情報テーブル1235は、画像形成装置10の記憶装置(HDD114等)において、各ユーザ端末20において起動されているウィジェットマネージャ24のウィジェットマネージャURI及び当該ユーザ端末20のユーザID等が記録されるテーブルである。
なお、本実施の形態において、印刷ウィジェット23とウィジェットマネージャ24との間と、ウィジェットマネージャ24とプロバイダアプリ123との間の通信はHTTP(HyperText Transfer Protocol)によって行われる。但し、他の通信プロトコルが利用されてもよい。
以下、情報処理システム1の処理手順について説明する。図8は、ウィジェットマネージャ及び印刷ウィジェットの起動時の処理手順を説明するためのシーケンス図である。
ユーザの指示に応じ、又は自動的にウィジェットマネージャ24が起動されると、ウィジェットマネージャ24の広告部241は、ログインユーザのユーザIDとウィジェットマネージャURIとを含むユーザ情報の広告をネットワーク40上に送信する(S101)。
続いて、画像形成装置10において、プロバイダアプリ123の通信制御部1233は、当該広告を受信すると、広告に含まれているユーザ情報をユーザ情報テーブル1235に登録する(S102)。
図9は、ユーザ情報テーブルの構成例を示す図である。同図において、ユーザ情報テーブル1235の一つのレコードは、一つのユーザ情報に対応する。各レコードは、ユーザID及びウィジェットマネージャURI等の項目より構成される。各項目には、ステップS102において受信された値がそのまま記録される。
続いて、ユーザ端末20において印刷ウィジェット23aが起動される。印刷ウィジェット23aは、自らの設定ファイルよりウィジェット情報を読み込み、当該ウィジェット情報の登録要求をウィジェットマネージャURI宛に送信する(S103)。なお、ウィジェットマネージャURIは、印刷ウィジェット23aの設定ファイル等、印刷ウィジェット23aがアクセス可能な記憶領域に記録されている。
図10は、ウィジェット情報の登録要求の例を示す図である。同図の登録要求Rq1において、記述d11におけるPOSTコマンドは、登録要求であることを示す。記述d12は、宛先であるウィジェットマネージャURIを示す。本実施の形態では、印刷ウィジェット23aとウィジェットマネージャ24とは同一のユーザ端末20に配置されているため、記述d12においてIPアドレスは省略されている。また、記述d13は、ウィジェット情報に該当する。同図では、便宜上、ウィジェット情報の一部のみが示されている。ウィジェット情報には、例えば、図11に示されるような情報が含まれている。
図11は、印刷ウィジェットのウィジェット情報の構成例を示す図である。同図は、記述d13の内容を表形式によって表現したものである。本実施の形態において、印刷ウィジェット23のウィジェット情報は、ウィジェットID、ウィジェット名、連携機能識別子、及び表示名等を含む。
ウィジェットIDは、各印刷ウィジェット23を一意に識別する識別情報である。ウィジェット名は、ウィジェットの名前である。連携機能識別子は、印刷ウィジェット23aと連携する画像形成装置10が有している必要のある機能(換言すれば、印刷ウィジェット23aが利用する機能)を識別するための情報である。連携機能識別子の一例として「print」、「scan」等が挙げられる。「print」は、印刷機能を示す。「scan」は、スキャン機能を示す。印刷ウィジェット23aは、画像形成装置10の印刷機能を利用する。したがって、図11の例では、「print」が連携機能識別子とされている。表示名は、印刷ウィジェット23aの表示用の文字列である。
ウィジェットマネージャ24のウィジェット登録部242は、ウィジェット情報の登録要求に応じ、ウィジェット情報をジョブ情報記憶部249に記録する(S104)。続いて、ウィジェット登録部242は、記録されたウィジェット情報に対するURIを生成する(S105)。当該URIが、ウィジェットURIである。ウィジェットURIは、例えば、「ウィジェットマネージャURI/<ウィジェットID>」といった命名規則で生成される。なお、当該ウィジェット情報とウィジェットURIとは、ウィジェットマネージャ24によって関連付けられて管理される。続いて、ウィジェット登録部242は、生成したウィジェットURIを含む応答を印刷ウィジェット23aに返信する(S106)。
図12は、ウィジェット情報の登録要求に対する応答の例を示す図である。同図の応答Rs1において、記述d21がウィジェットURIである。印刷ウィジェット23aは、受信したウィジェットURIをメモリ装置203に記憶しておく。
続いて、印刷ウィジェット23aは、ユーザによる指示に応じて印刷設定画面を表示させ、当該印刷設定画面を介して印刷設定情報の入力を受け付ける(S107)。印刷設定画面では、一般的な印刷設定項目に関する値以外に、有効期間開始日時、有効期間終了日時、有効期間開始前実行、有効期間終了後実行、及び有効期間終了後操作等の項目に関する値も設定される。なお、ユーザによる指示とは、例えば、起動に応じて印刷ウィジェット23aが表示させるアイコンに対する右クリックによって表示されるコンテキストメニューのメニュー項目の選択等でもよい。続いて、印刷ウィジェット23aは、入力された印刷設定情報を自らの設定ファイルに保存する(S108)。
なお、ステップS107以降は、既に印刷ウィジェット23aに設定されている(印刷ウィジェット23aの設定ファイルに保存されている)印刷設定情報を変更する必要がない場合は実行されなくてもよい。
以上の処理が完了することよって、ウィジェットマネージャ24に対する印刷ジョブの登録が可能となる。
図13は、ウィジェットマネージャに対する印刷ジョブの登録時の処理手順を説明するためのシーケンス図である。
ユーザ端末20において、文書アプリ21を操作しているユーザによって印刷指示が入力されると、プリンタドライバ22は、文書アプリ21によって生成された文書データに関する印刷データを生成する。印刷ウィジェット23aに対応する論理プリンタが印刷先として指定された場合、プリンタドライバ22は、当該論理プリンタに対して出力先として設定されている所定のファイル名の中間ファイルを生成し、当該中間ファイルに印刷データを出力する(S201)。
一方、印刷ウィジェット23aは、起動された後、所定のファイル名の中間ファイルが生成されるのを待機している。具体的には、中間ファイルの生成をポーリングしている。印刷ウィジェット23aは、中間ファイルが生成されたことを検知すると、当該中間ファイルより印刷データを読み込む(S202)。なお、印刷ウィジェット23が複数起動される可能性があるユーザ端末20では、印刷ウィジェット23ごとに論理プリンタを設定しておき、各論理プリンタが出力する中間ファイルのファイル名を異なるものとしておけばよい。各印刷ウィジェット23は、自らに対応する論理プリンタが出力する中間ファイルの生成を待機することで、同一の中間ファイルに対する複数の印刷ウィジェット23による競合が回避される。なお、複数の印刷ウィジェット23を起動する意義としては、各印刷ウィジェット23に設定されている印刷設定情報を異なるものとし、所望する印刷態様に応じて利用対象とする印刷ウィジェット23を切り替えることが一例としてあげられる。ユーザは、各印刷ウィジェット23に対応する論理プリンタを選択することで、利用対象とする印刷ウィジェット23を選択することができる。
続いて、印刷ウィジェット23aは、自らの設定ファイルより印刷設定情報を読み込む(S203)。続いて、印刷ウィジェット23aは、印刷設定情報と印刷データとを含む印刷ジョブ情報の登録要求を「ウィジェットURI/jobs」宛に送信する(S204)。なお、印刷ジョブ情報の登録要求の宛先が、ウィジェットURIのパス名に「/jobs」を付加したものであるということは、ウィジェットマネージャ24と各印刷ウィジェット23との間で共通に認識されている命名規則である。
図14は、印刷ジョブ情報の登録要求の例を示す図である。同図の登録要求Rq2において、記述d31におけるPOSTコマンドは、登録要求であることを示す。記述d32は、宛先のURIを示す。ここでは、登録要求に係る印刷ジョブ情報に対して与えられる印刷ジョブURIの一階層上のパス名が指定されている。記述d33は、印刷設定情報を示す。同図では、印刷設定情報は、カラー設定(chromaticity)、集約設定(number_up)、印刷面設定(sides)、及び部数設定(copies)等が印刷設定情報を構成するパラメータ(設定項目)として例示されている。更に、記述d33には、有効期間開始日時(starttime)、有効期間終了日時(endtime)、有効期間開始前実行(beforeStarttimExec)、有効期間終了後実行(afterEndtimeExec)、及び有効期間終了後操作(afgerEndtimeOpration)等が含まれている。
また、記述d34は、印刷データに関する属性情報及び印刷データの実体を示す。
ウィジェットマネージャ24のジョブ登録部243は、印刷ジョブ情報の登録要求に応じ、受信された印刷ジョブ情報に含まれているパラメータ(設定項目)をパラメータチェック情報(所定の基準)に基づいてチェックする(S205)。例えば、パラメータの設定内容(パラメータの組み合わせや値)が、論理的に矛盾していないか否かがチェックされる。また、論理的な矛盾が無い場合であっても、一般的な画像形成装置、又はネットワーク40に接続されている画像形成装置10のいずれによっても対応不可能な設定がされていないか否かがチェックされる。パラメータチェック情報は、ウィジェットマネージャ24のロジックとして組み込まれていてもよいし、外部ファイルとして補助記憶装置202に記録されていてもよい。
パラメータに問題が有る場合(パラメータが所定の基準を満たしていない場合)、すなわち、論理的に矛盾していたり、いずれの画像形成装置10によっても対応不可能な設定内容である場合、ジョブ登録部243は、印刷ジョブ情報の登録は行わず、エラー通知を返信する(S206)。すなわち、パラメータの修正は行われない。
ジョブ登録部243は、また、ステップS206において、当該印刷ジョブ情報の有効期間に関してもチェックを行う。例えば、有効期間開始日時より有効期間終了日時の方が前であるといったような、矛盾の有る設定がなされている場合、ジョブ登録部234は、ジョブ情報の登録は行わない。また、設定情報記憶部250に記憶されている設定内容に基づくチェックも行われる。
図15は、ウィジェットマネージャの設定情報記憶部の構成例を示す図である。同図において、設定情報記憶部250は、項目ごとに値を記憶する。同図では、項目の一例として、有効期間開始前ジョブ登録及び有効期間終了後ジョブ登録が示されている。有効期間開始前ジョブ登録は、有効期間開始日時より前に印刷ジョブ情報の登録を許可するか否かに関する項目である。有効期間終了後ジョブ登録は、有効期間終了日時の経過後に印刷ジョブ情報の登録を許可するか否かに関する項目である。これら二つのいずれの項目に関して、その値が「許可」であれば、登録は許可される。その値が「不許可」であれば、登録は許可されない。
したがって、各項目の値が、図15に示されるように設定されている場合、ジョブ登録部243は、登録対象の印刷ジョブ情報に含まれている印刷設定情報の有効期間開始日時が現在時刻より後である場合、当該印刷ジョブ情報の登録は行わない。また、ジョブ登録部243は、登録対象の印刷ジョブ情報に含まれている印刷設定情報の有効期間終了日時が現在時刻より前である場合、当該印刷ジョブ情報の登録は行わない。
パラメータに問題が無い場合(パラメータが所定の基準を満たしている場合)、ジョブ登録部243は、受信された印刷ジョブ情報をジョブ情報記憶部249に記録(登録)する(S207)。続いて、ジョブ登録部243は、登録された印刷ジョブ情報に係る印刷ジョブに対するジョブIDを生成する(S208)。続いて、ジョブ登録部243は、ジョブ情報の登録要求の宛先に指定されたURIにジョブIDを付加することにより、印刷ジョブURIを生成する(S209)。当該印刷ジョブ情報と印刷ジョブURIとは、ウィジェットマネージャ24によって関連付けられて管理される。
なお、ウィジェットマネージャ24は、印刷ジョブ情報と印刷データとを明確に区別して(分離して)管理する。具体的には、印刷データに対して独立したURI(以下、「印刷データURI」という。)を付与する。すなわち、印刷データは、独立した一つのリソースとして扱われる。本実施の形態において、印刷データURIは、印刷ジョブURIのパス名に対して所定の記号「/file/」を付加したものである。このことは、印刷ウィジェット23とウィジェットマネージャ24との間で共通に認識されている命名規則である。印刷データに対して印刷データURIが付与されるということは、印刷ウィジェット23が、印刷設定情報とは別に、直接的に印刷データにアクセス可能であることを意味する。
また、ウィジェットマネージャ24は、印刷設定情報と印刷データとの記憶位置についても区別する。図16は、ウィジェットマネージャによる印刷設定情報及び印刷データの管理形態の例を示す図である。
同図では、印刷設定情報は、メモリ内(メモリ装置203内)に記録されるデータ(例えば、構造体又はオブジェクト等)として管理され、印刷データは、補助記憶装置202に記録されるファイル(以下、「印刷データファイル」という。)として管理される。メモリ内において印刷設定情報を構成するデータは、印刷データファイルへの参照情報(例えば、ポインタ等)を含む。同図では、印刷設定情報については、印刷ジョブURIに基づいてアクセス可能であることが示されている。なお、印刷設定情報をメモリ内に記録するのは、メモリの方がアクセス性能が高いからである。したがって、メモリの記憶容量に余裕が有る場合は、印刷データはメモリ内に記録されてもよい。反対に、メモリの記憶容量に余裕が無い場合は、印刷設定情報は、ファイルとして補助記憶装置202に記録されてもよい。
続いて、ジョブ登録部243は、生成した印刷ジョブURIを含む応答を印刷ウィジェット23aに返信する(S210)。
図17は、印刷ジョブ情報の登録要求に対する応答の例を示す図である。同図の応答Rs2において、記述d41が印刷ジョブURIである。同図では、ジョブIDとして「67ae2c2」が割り当てられた例が示されている。印刷ウィジェット23aは、受信した印刷ジョブトURIをメモリ装置203に記憶しておく。
ステップS201〜S202は、ユーザによって印刷指示が入力されるたびに実行される。また、印刷ウィジェット23bに対応する論理プリンタが選択された場合は、印刷ウィジェット23bに関して図13の処理が実行される。その結果、図6に示されるように、複数の印刷ウィジェット23に関して複数の印刷ジョブ情報がウィジェットマネージャ24に登録(蓄積)されうる。
印刷ジョブの登録後、ユーザは、登録した印刷ジョブを実行するために画像形成装置10の設置場所へ移動する。複数の画像形成装置10がネットワーク40に接続されている場合、同一の広告が各画像形成装置10のユーザ検知部1231によって受信され、それぞれの画像形成装置10のユーザ情報テーブル1235にユーザID及びウィジェットマネージャURIが登録される。したがって、ユーザは、複数の画像形成装置10の中から所望のものを印刷ジョブの実行先として選択することができる。
図18は、印刷ジョブの実行時の処理手順を説明するためのシーケンス図である。
ユーザによって操作パネル15を介してプロバイダアプリ123の利用指示が入力されると、アプリ制御部130は、プロバイダアプリ123をアクティブなアプリケーション120とする。プロバイダアプリ123のUI制御部1232は、プロバイダアプリ123がアクティブなアプリケーション120となったことを検知すると、ユーザ情報テーブル1235に登録されている情報に基づいてユーザ選択画面を操作パネル15に表示させる(S301)。ユーザ選択画面には、ユーザ情報テーブル1235に登録されているユーザIDごとに選択用の表示部品(例えば、ボタン)が表示される。
続いて、ユーザは、ユーザ選択画面において自らのユーザIDに対応するボタンを選択する(S302)。通信制御部1233は、選択されたボタンに対応するユーザIDに関連付けられているウィジェットマネージャURIをユーザ情報テーブル1235より取得する。続いて、通信制御部1233は、ウィジェットマネージャURI宛に、印刷ウィジェット23の一覧情報の取得要求を送信する(S303)。印刷ウィジェット23の一覧情報の取得要求は、当該ウィジェットマネージャURIに対応するウィジェットマネージャ24のウィジェット一覧提供部245によって受信される。ウィジェット一覧提供部245は、当該ウィジェットマネージャ24のジョブ情報記憶部249に記録されている全てのウィジェット情報と、各ウィジェット情報に関連付けられているウィジェットURIとの一覧を印刷ウィジェット23の一覧情報としてプロバイダアプリ123に返信する(S304)。
続いて、プロバイダアプリ123のUI制御部1232は、受信された印刷ウィジェット23の一覧情報をRAM112に記録しておき、当該一覧情報に基づいて、ユーザに利用可能な印刷ウィジェット23の一覧を含む画面(ウィジェット選択画面)を操作パネル15に表示させる(S305)。ウィジェット選択画面には、印刷ウィジェット23ごとに選択用の表示部品(例えば、ボタン)が表示される。各表示部品には、例えば、印刷ウィジェット23の表示名が表示される。
ウィジェット選択画面において、いずれかの印刷ウィジェット23に対応するボタンが選択されると(S306)、通信制御部1233は、選択されたボタンに対応するウィジェット情報(以下、「カレントウィジェット情報」という。)に含まれている連携機能識別子(「print」)に基づいて、印刷を実行すべきことを認識する。印刷を実行するためには印刷ジョブ情報を入手する必要がある。そこで、通信制御部1233は、印刷ジョブの一覧情報の取得要求をカレントウィジェット情報に関連付けられているウィジェットURI宛に送信する(S307)。なお、印刷ジョブの一覧情報の取得要求には、取得対象とされる印刷ジョブに対する条件(以下、「取得条件」という。)が指定されてもよい。例えば、有効期間内であること、有効期間開始前であること、又は有効期間終了後であること等が、取得条件として指定されてもよい。
ウィジェットURI宛の印刷ジョブの一覧情報の取得要求は、当該ウィジェットURIに係るウィジェットマネージャ24のジョブ一覧提供部246によって受信される。ジョブ一覧提供部246は、ジョブ情報記憶部249に登録されている印刷ジョブURIのうち、「<当該ウィジェットURI>/jobs/<ジョブID>」をパス名とする印刷ジョブURIの一覧をプロバイダアプリ123に返信する(S308)。印刷ジョブの一覧情報の取得要求に取得条件が指定されている場合、ジョブ一覧提供部246は、更に、有効期間開始日時又は有効期間終了日時が取得条件に合致する印刷ジョブ情報に係る印刷ジョブURIの一覧を返信する。なお、印刷ジョブURIごとに、当該印刷ジョブURIに関連付けられている印刷設定情報も、ステップS308のタイミングで返信されてもよい。
続いて、プロバイダアプリ123のUI制御部1232は、受信された印刷ジョブURIの一覧をRAM112に記録しておき、当該一覧に基づいて、登録されている印刷ジョブの一覧を表示させる画面(印刷ジョブ選択画面)を操作パネル15に表示させる(S309)。印刷ジョブ選択画面には、印刷ジョブごとに選択用の表示部品(例えば、ボタン)が表示される。
ここで、印刷ジョブURIと共に印刷設定情報も受信されている場合、UI制御部1232は、表示対象とする印刷ジョブに関して、印刷設定情報に基づくフィルタリング機能(絞り込み機能)を提供してもよい。例えば、UI制御部1232は、ユーザによる操作に応じ、現在日時より後の有効期間開始日時が設定された印刷ジョブ(すなわち、有効期間前の印刷ジョブ)のみを表示対象とする、または、UI制御部1232は、現在日時より前の有効期間終了日時が設定された印刷ジョブ(すなわち、有効期間が経過した印刷ジョブ)のみを表示対象とする。または、UI制御部1232は、現在日時が有効期間開始日時と有効期間終了日時との間である印刷ジョブ(すなわち、有効期間内の印刷ジョブ)のみを表示対象とする。
ウィジェット選択画面において、いずれかの印刷ジョブURIに対応するボタンが選択されると(S310)、通信制御部1233は、選択されたボタンに対応する印刷ジョブURI宛に印刷ジョブ情報の取得要求を送信する(S311)。
印刷ジョブURI宛の印刷ジョブ情報の取得要求は、当該印刷ジョブURIに係るウィジェットマネージャ24のジョブ転送部247によって受信される。ジョブ転送部247は、当該印刷ジョブURIに関連付けられている印刷設定情報と、「<当該印刷ジョブURI/file/」の印刷データURIに関連付けられている印刷データとをジョブ情報記憶部249より取得し、当該印刷設定情報及び当該印刷データを含む印刷ジョブ情報をプロバイダアプリ123に返信する(S312)。
プロバイダアプリ123の通信制御部1233は、受信された印刷ジョブ情報を機能制御部1234に入力する。機能制御部1234は、入力された印刷設定情報に含まれているパラメータについて、当該画像形成装置10が対応可能な値であるか、又は当該画像形成装置10が対応可能な機能であるかをパラメータチェック情報(所定の基準)に基づいてチェックする(S313)。ステップS313におけるパラメータチェック情報の内容は、ウィジェットマネージャ24によって行われるパラメータのチェック(図13のステップS205)に利用されるパラメータチェック情報の内容と異なる。すなわち、ウィジェットマネージャ24に印刷ジョブ情報が登録される段階では、印刷先の画像形成装置10は確定されていない。したがって、ウィジェットマネージャ24によるパラメータのチェックは、汎用的なものである。一方、ステップS313では印刷先の画像形成装置10は確定されている。したがって、当該画像形成装置10にとって対応可能か否かが主なチェックポイントとされる。なお、機能制御部1234が利用するパラメータチェック情報は、機能制御部1243のロジックとして組み込まれていてもよいし、外部ファイルとしてHDD114に記録されていてもよい。
ステップS313において、機能制御部1234は、更に、印刷ジョブ情報の有効期間に関してもチェックを行う。具体的には、機能制御部1234は、印刷ジョブ情報に含まれている印刷設定情報の有効期間開始日時及び有効期間終了日時と現在日時とを比較する。現在日時が有効期間開始日時より前である場合、機能制御部1234は、当該印刷ジョブ情報に含まれている有効期間開始前実行に指定された処置に対応する処理を実行する。例えば、機能制御部1234は、有効期間開始前実行の指定に応じて印刷を中止したり、警告を操作パネル15に表示させたりする。なお、有効期間開始前実行に、実行の許可を示す値が指定されている場合、機能制御部1234は、ステップS315以降を実行する。
また、現在日時が有効期間終了日時より後である場合、機能制御部1234は、当該印刷ジョブ情報に含まれている有効期間終了後実行に指定された処置に対応する処理を実行する。例えば、機能制御部1234は、有効期間終了後実行の指定に応じて印刷を中止したり、警告を操作パネル15に表示させたりする。なお、有効期間終了後実行に、実行の許可を示す値が指定されている場合、機能制御部1234は、ステップS315以降を実行する。
パラメータに問題がある場合(パラメータが所定の基準を満たしていない場合)、通信制御部1233は、印刷ジョブの実行に失敗したことを示すエラー通知をウィジェットマネージャ24に送信する(S314)。但し、機能制御部1234が、当該画像形成装置10に対応できないパラメータを無視したり、又は値を変更したりすることにより(つまり、印刷設定情報をダウングレードすることにより)、印刷ジョブを実行するようにしてもよい。
パラメータに問題無い場合(パラメータが所定の基準を満たしている場合)、機能制御部1234は、印刷設定情報及び印刷データに基づく印刷ジョブを画像形成装置10に実行させる(S315)。印刷ジョブが正常に終了すると、通信制御部1233は、印刷ジョブの実行に成功したことを示す成功通知をウィジェットマネージャ24に送信する(S316)。当該成功通知には、例えば、当該印刷ジョブの実行時期と、当該印刷ジョブに対して設定されている有効期間開始日時及び有効期間終了日時との関係を示す情報が含まれてもよい。例えば、有効期間開始日時より前に実行されたのか、有効期間終了日時より後に実行されたのか、又は有効期間開始日時と有効期間終了日時との間に実行されたのかを示す情報が、成功通知に含まれてもよい。斯かる成功通知を受信したウィジェットマネージャ24は、成功通知に係る印刷ジョブが有効期間内に印刷されたのか、又は有効期間外に印刷されたのかを示すログ情報を、例えば、当該印刷ジョブの印刷ジョブURIに関連付けて補助記憶装置202に記録してもよい。
なお、ウィジェットマネージャ24は、印刷ジョブの実行に成功した場合であっても、当該印刷ジョブに係る印刷ジョブ情報を自動的にはジョブ情報記憶部249から削除しない。したがって、ユーザは、同一の印刷ジョブを同一の画像形成装置10又は他の画像形成装置10で再度実行させることができる。但し、後述されるように、ウィジェットマネージャ24によって、印刷ジョブ情報が自動的に削除される場合は、同一の印刷ジョブの再実行は、当該自動的な削除が行われるまでの間に限定される。
続いて、ウィジェットマネージャ24によって管理されている印刷ジョブ情報の変更について説明する。図19は、印刷ジョブ情報の変更処理の処理手順を説明するためのシーケンス図である。同図の説明において、ユーザの操作場所は、ユーザ端末20である。
例えば、印刷ウィジェット23aのアイコンを右クリックすることにより表示されるコンテキストメニューを介して、印刷ジョブ情報の変更指示がユーザによって入力されると、印刷ウィジェット23aは、自らが記憶している印刷ジョブURIの一覧に基づいて、印刷ジョブの一覧画面を表示させる(S401)。当該一覧画面において、ユーザによって変更対象とする印刷ジョブが選択されると(S402)、印刷ウィジェット23aは、印刷設定画面を表示させる(S403)。印刷設定画面では、印刷設定情報を構成する各パラメータの値の入力が可能とされている。ユーザは、当該印刷設定画面において変更したいパラメータの値を入力する(S404)。又は、印刷データを変更したい(入れ替えたい)場合は、当該印刷設定画面において、入れ替え対象とする印刷データが格納されたファイルが選択される。なお、有効期間に関するパラメータ(有効期間開始日時、有効期間終了日時、有効期間開始前実行、有効期間終了後実行、及び有効期間終了後操作等)についても、当該印刷設定画面においてその値を変更可能である。
変更内容の入力が完了すると、印刷ウィジェット23aは、印刷ジョブ情報の変更要求を送信する(S405)。変更対象が、印刷設定情報である場合、印刷ジョブ情報の変更要求は、図20に示されるようなものとなる。
図20は、変更対象が印刷設定情報である場合の印刷ジョブ情報の変更要求の例を示す図である。同図の変更要求Rq3において、記述d51におけるPUTコマンドは、変更要求であることを示す。記述d52は、印刷ジョブURIを示す。すなわち、変更対象が印刷設定情報である場合、変更要求の宛先は印刷ジョブURIとなる。記述d53は、変更対象とされたパラメータを示す。
また、図21は、変更対象が印刷データである場合の印刷ジョブ情報の変更要求の例を示す図である。同図の変更要求Rq4において、記述d61におけるPUTコマンドは、変更要求であることを示す。記述d62は、印刷データURIを示す。すなわち、変更対象が印刷データである場合、変更要求の宛先は印刷データURIとなる。記述d63は、新たな印刷データを示す。
ウィジェットマネージャ24のジョブ変更部244は、印刷ジョブ情報の変更要求に応じ、変更対象が印刷設定情報である場合は、受信されたパラメータ(設定項目)をチェックする(S406)。ここでのチェック内容は、図13のステップS205(すなわち、印刷ジョブ情報の登録時)と同じでよい。また、変更対象が、有効期間に関するパラメータ(有効期間開始日時、有効期間終了日時、有効期間開始前実行、有効期間終了後実行、及び有効期間終了後操作等)である場合も、ステップS205と同様のチェックが行われる。パラメータに問題が有る場合、ジョブ変更部244は、ジョブ情報の変更は行わず、エラー通知を返信する(S407)。
パラメータに問題無い場合、ジョブ変更部244は、受信されたパラメータによって、変更要求において指定された印刷ジョブURIに対応する印刷設定情報を更新する(S408)。したがって、変更対象であるパラメータが有効期間に関するパラメータである場合、当該パラメータの値が更新される。その結果、印刷ジョブ情報の削除と、有効期間のみが異なる印刷ジョブ情報の登録を行わなくても、印刷ジョブ情報の有効期間が変更されうる。
一方、変更対象が印刷データである場合、ジョブ変更部244は、受信された印刷データによって、変更要求に応じて指定された印刷データURIに対応する印刷データを更新する(S408)。続いて、ジョブ変更部244は、印刷ジョブ情報の変更に成功したことを示す応答を印刷ウィジェット23aに返信する(S409)。
このように、本実施の形態では、印刷設定情報と印刷データとのそれぞれに対して別個に識別子が割り当てられて管理される。したがって、印刷設定情報と印刷データとを別個に操作することができる。すなわち、印刷ジョブ情報の一部に関して操作することが可能である。
続いて、ウィジェットマネージャ24によって管理されている印刷ジョブ情報の削除について説明する。図22は、印刷ジョブ情報の削除処理の処理手順を説明するためのシーケンス図である。
例えば、印刷ウィジェット23aのアイコンを右クリックすることにより表示されるコンテキストメニューを介して、印刷ジョブ情報の削除指示がユーザによって入力されると、印刷ウィジェット23aは、自らが記憶している印刷ジョブURIの一覧に基づいて、印刷ジョブの一覧画面を表示させる(S501)。
当該一覧画面において、ユーザによって削除対象とする印刷ジョブが選択されると(S502)、印刷ウィジェット23aは、削除対象とされた印刷ジョブの印刷ジョブURI宛に印刷ジョブ情報の削除要求を送信する(S503)。
図23は、印刷ジョブ情報の削除要求の例を示す図である。同図の削除要求Rq5において、記述d71におけるDELETEコマンドは、削除要求であることを示す。記述d72は、印刷ジョブURIを示す。
ウィジェットマネージャ24のジョブ変更部244は、削除対象の印刷ジョブURIに係る印刷ジョブ情報に関して有効期間のチェックを行う(S504)。具体的には、有効期間開始日時及び有効期間終了日時と現在日時とが比較され、当該印刷ジョブ情報が、有効期間内であるか否かが判定される。当該印刷ジョブ情報が有効期間外である場合、ステップS509に進む。当該印刷ジョブ情報が有効期間内である場合、ジョブ変更部244は、直ちに印刷ジョブ情報の削除は行わず、削除対象の印刷ジョブ情報が有効期間内であることを示す情報(警告)を返信する(S505)。
印刷ウィジェット23aは、当該警告を受信すると、当該警告を示す画面(警告画面)を表示装置206に表示させる(S506)。警告画面は、例えば、削除対象の印刷ジョブ情報は有効期間中であることを示すメッセージと、削除の許可又は不許可の指示を受け付けるため(すなわち、削除の許否を問い合わせるため)のボタン等を含む。警告画面を介して、ユーザによって削除の許可又は不許可が入力されると(S507)、印刷ウィジェット23aは、削除の許可又は不許可を示す情報を、削除対象とされた印刷ジョブの印刷ジョブURI宛に送信する(S508)。
なお、警告画面の表示の要否は、例えば、印刷ウィジェット23aの設定ファイルにおいて設定可能とされてもよい。すなわち、設定ファイルにおいて、警告画面の表示が必要であることが設定されている場合、印刷ウィジェット23aは、ステップS505における警告の受信に応じ、警告画面を表示させる。一方、設定ファイルにおいて、警告画面の表示が不要であることが設定されている場合、印刷ウィジェット23aは、ステップS505において警告が受信されたとしても、警告画面は表示させない。
警告画面を表示させない場合、削除の許可又は不許可のいずれが自動的に送信されるかに関しても、設定ファイルにおいて設定可能とされてもよい。
ステップS504において、削除対象の印刷ジョブ情報が有効期間外であると判定された場合、又はステップS506において削除の許可が受信された場合、ジョブ変更部244は、削除要求において指定された印刷ジョブURIに対応する印刷ジョブ情報をジョブ情報記憶部249より削除する(S509)。したがって、印刷設定情報はメモリ装置203から削除され、印刷データファイルは、補助記憶装置202から削除される。続いて、ジョブ変更部244は、印刷ジョブ情報の削除に成功したことを示す応答を印刷ウィジェット23aに返信する(S510)。
一方、ステップS506において削除の不許可が受信された場合、ジョブ変更部244は、印刷ジョブ情報の削除は行わない。
なお、印刷ジョブ情報の変更や削除は、当該印刷ジョブ情報に関して画像形成装置10において出力が行われる前であっても出力が行われた後であっても可能である。したがって、出力が行われる前に、ユーザの気が変わって印刷ジョブ情報を変更するといった使い方も可能であるし、一度出力された印刷ジョブを再利用し、その印刷設定情報の一部を変更して改めて出力を行うといった使い方も可能である。
続いて、ウィジェットマネージャ24のジョブ情報記憶部249に登録(蓄積)された印刷ジョブ情報の有効期間の監視処理について説明する。
図24は、印刷ジョブ情報の有効期間の監視処理の処理手順の一例を説明するためのフローチャートである。例えば、ウィジェットマネージャ24の起動後、ジョブ監視部248は、同図の処理を開始する。
ステップS601において、ジョブ監視部248は、所定時間の経過を待機する。すなわち、ステップS602以降は、一定周期ごとに実行される。所定時間が経過すると(S601でYes)、ジョブ監視部248は、少なくとも一つの印刷ジョブ情報がジョブ情報記憶部249に登録されているか否かを確認する(S602)。印刷ジョブ情報が一つも登録されていない場合(S602でNo)、ステップS601以降が繰り返される。
少なくとも一つの印刷ジョブ情報が登録されている場合(S602でYes)、ジョブ監視部248は、登録されている印刷ジョブ情報の中で、有効期間が経過している印刷ジョブ情報が有るか否かを判定する(S603)。具体的には、各印刷ジョブ情報に関して、当該印刷ジョブ情報に含まれる印刷設定情報の有効期間終了日時が現在日時より前であるか否かが判定される。
有効期間が経過している印刷ジョブ情報が無い場合(S603でNo)、ステップS601以降が繰り返される。有効期間が経過している印刷ジョブ情報が有る場合(S603でYes)、ジョブ監視部248は、当該印刷ジョブ情報に含まれる印刷設定情報の有効期間終了後操作に設定されている処理を実行する(S604)。例えば、当該処理が「削除」であれば、当該印刷ジョブ情報は、ジョブ情報記憶部249より削除される。「削除」以外の処理が設定されていれば、当該処理が実行される。または、有効期間終了後操作に何も指定されていない場合は、当該印刷ジョブ情報に関して処理は実行されない。
ステップS604の実行後、ステップS601以降が繰り返される。
上述したように、本実施の形態によれば、有効期間外の印刷ジョブ情報の取り扱いは、ユーザの設定に従って行われる。すなわち、印刷ジョブは無条件に削除されず、ユーザによって削除が設定された場合に限って削除される。したがって、ジョブ情報記憶部249に蓄積されている印刷ジョブ情報の操作性を向上させることができる。
なお、印刷ウィジェット23とウィジェットマネージャ24との間は、ネットワーク通信用のプロトコル(本実施の形態では、HTTP)が使用されている。したがって、ウィジェットマネージャ24は、必ずしも印刷ウィジェット23と同じ装置内に配置されていなくてもよい。また、複数のユーザ端末20における印刷ウィジェット23より投入される印刷ジョブを、一つのウィジェットマネージャ24によって管理するようにしてもよい。
なお、本実施の形態において、印刷ウィジェット23は、設定手段又は問い合わせ手段の一例である。また、ジョブ情報記憶部249は、記憶手段の一例である。ジョブ転送部247は、転送手段の一例である。ジョブ監視部248は、監視手段の一例である。ジョブ変更部244は、変更手段の一例である。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は斯かる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
1 情報処理システム
10 画像形成装置
11 コントローラ
12 スキャナ
13 プリンタ
14 モデム
15 操作パネル
16 ネットワークインタフェース
17 SDカードスロット
20 ユーザ端末
21、21a、21b 文書アプリ
22 プリンタドライバ
23、23a、23b 印刷ウィジェット
24 ウィジェットマネージャ
80 SDカード
111 CPU
112 RAM
113 ROM
114 HDD
120 アプリケーション
130 アプリ制御部
121 スキャンアプリ
122 印刷アプリ
123 プロバイダアプリ123
200 ドライブ装置
201 記録媒体
202 補助記憶装置
203 メモリ装置
204 CPU
205 インタフェース装置
206 表示装置
207 入力装置
241 広告部
242 ウィジェット登録部
243 ジョブ登録部
244 ジョブ変更部
245 ウィジェット一覧提供部
246 ジョブ一覧提供部
247 ジョブ転送部
248 ジョブ監視部
249 ジョブ情報記憶部
250 設定情報記憶部
1231 ユーザ検知部
1232 UI制御部
1233 通信制御部
1234 機能制御部
1235 ユーザ情報テーブル
特開2006−127429号公報

Claims (7)

  1. 印刷ジョブに関して、有効期間及び前記有効期間経過後の処理を示す情報の設定を受け付け、前記印刷ジョブに設定する設定手段と、
    前記印刷ジョブを記憶する記憶手段と、
    ネットワークを介して接続される画像形成装置からの要求に応じ、前記記憶手段に記憶されている前記印刷ジョブを前記画像形成装置に転送する転送手段と、
    前記記憶手段が記憶する印刷ジョブごとに前記有効期間の経過を監視し、前記有効期間が経過した印刷ジョブに関して、前記有効期間経過後の処理を実行する監視手段とを有する情報処理装置。
  2. 前記設定手段は、前記印刷ジョブに関して、前記有効期間の開始前の実行の許否を示す情報及び前記有効期間の終了後の実行の許否を示す情報を受け付け、前記印刷ジョブに設定する請求項1記載の情報処理装置。
  3. 前記有効期間の変更要求に応じ、前記記憶手段に記憶されている前記印刷ジョブに設定されている有効期間を変更する変更手段を有する請求項1又は2記載の情報処理装置。
  4. 前記印刷ジョブの削除要求に応じ、該削除要求に係る前記印刷ジョブが前記有効期間内である場合は、削除の許否をユーザに問い合わせる問い合わせ手段を有する請求項1乃至3いずれか一項記載の情報処理装置。
  5. コンピュータに、
    印刷ジョブに関して、有効期間及び前記有効期間経過後の処理を示す情報の設定を受け付け、前記印刷ジョブに設定する設定手順と、
    前記印刷ジョブを記憶手段に記憶する記憶手順と、
    ネットワークを介して接続される画像形成装置からの要求に応じ、前記記憶手段に記憶されている前記印刷ジョブを前記画像形成装置に転送する転送手順と、
    前記記憶手段が記憶する印刷ジョブごとに前記有効期間の経過を監視し、前記有効期間が経過した印刷ジョブに関して、前記有効期間経過後の処理を実行する監視手順とを実行させるプログラム。
  6. 相互にネットワークを介して接続される情報処理装置と画像形成装置とを有する印刷システムであって、
    前記情報処理装置は、
    印刷ジョブに関して、有効期間及び前記有効期間経過後の処理を示す情報の設定を受け付け、前記印刷ジョブに設定する設定手段と、
    前記印刷ジョブを記憶する記憶手段と、
    ネットワークを介して接続される画像形成装置からの要求に応じ、前記記憶手段に記憶されている前記印刷ジョブを前記画像形成装置に転送する転送手段と、
    前記記憶手段が記憶する印刷ジョブごとに前記有効期間の経過を監視し、前記有効期間が経過した印刷ジョブに関して、前記有効期間経過後の処理を実行する監視手段とを有する印刷システム。
  7. 前記設定手段は、前記印刷ジョブに関して、前記有効期間の開始前の実行の許否を示す情報及び前記有効期間の終了後の実行の許否を示す情報受け付け、前記印刷ジョブに設定し、
    前記画像形成装置は、転送された前記印刷ジョブが前記有効期間の開始前である場合、又は前記有効期間の終了後である場合、前記許否を示す情報に応じて、印刷を実行するか否かを判断する請求項6記載の印刷システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017107389A (ja) * 2015-12-09 2017-06-15 株式会社リコー 出力制御装置、出力制御システム及びプログラム
JP2020149357A (ja) * 2019-03-13 2020-09-17 富士ゼロックス株式会社 情報処理装置及びプログラム

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