JP2012094748A - 光電変換装置 - Google Patents

光電変換装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2012094748A
JP2012094748A JP2010242025A JP2010242025A JP2012094748A JP 2012094748 A JP2012094748 A JP 2012094748A JP 2010242025 A JP2010242025 A JP 2010242025A JP 2010242025 A JP2010242025 A JP 2010242025A JP 2012094748 A JP2012094748 A JP 2012094748A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
photoelectric conversion
light absorption
absorption layer
substrate
hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010242025A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukari Hashimoto
由佳理 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2010242025A priority Critical patent/JP2012094748A/ja
Publication of JP2012094748A publication Critical patent/JP2012094748A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy
    • Y02E10/541CuInSe2 material PV cells

Landscapes

  • Photovoltaic Devices (AREA)

Abstract

【課題】カルコパイライト系の半導体層に基板中のNaを容易に導入して、光電変換効率の高い光電変換装置を提供する。
【解決手段】Naを含む基板1と、一方向に互いに間隔をあけて基板1の一主面上に配置された複数の電極2と、該電極2上に配置された、カルコパイライト系の半導体層を含む光吸収層3とを備え、電極2は、光吸収層3側から基板1側に貫通する貫通孔8を有しており、光吸収層3は、貫通孔8を通って基板1に接触している。
【選択図】図1

Description

本発明は光電変換装置に関する。
太陽光発電等に使用される光電変換装置は、様々な種類のものがあるが、CIS系(銅インジウムセレナイド系)に代表されるカルコパイライト系光電変換装置は比較的低コストで太陽電池モジュールの大面積化が容易なことから、研究開発が進められている。
このカルコパイライト系光電変換装置は通常、基板としてソーダライムガラス(以下、SLGと略する)が用いられ、その上に下部電極としてモリブデン(Mo)薄膜が形成され、光吸収層として二セレン化銅インジウムガリウム(CIGS)等のカルコゲン化合物半導体層(カルコパイライト系の半導体層)とバッファ層として硫化カドミウム等の混晶化合物半導体を備えている。
このような系光電変換装置においては、SLGに高濃度で含まれるナトリウム(Na)が、カルコゲン化合物半導体層に拡散することによりカルコゲン化合物の結晶粒の成長促進とキャリア濃度の増加により、光電変換効率の向上に有効であることが知られている。それゆえ、このような光電変換装置では、下部電極の膜厚、膜質を改善することによりNaの拡散量を制御することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−47917号公報
この特許文献1に記載された方法では、下部電極を第1のMo電極層と第2のMo電極層に分けて、第1のMo電極層ではMoをSLG基板との密着性を確保できる条件下で成膜し、第2のMo電極層ではMoのスパッタリングの成膜圧力を調整して作製している。そのため、上記方法では、下部電極の成膜の条件が煩雑になり、効率良くNaをカルコパイライト系の半導体層に拡散させることが困難であった。
本発明はこのような問題に鑑みなされたものであり、その目的はカルコパイライト系の半導体層に基板中のNaを容易に導入して、光電変換効率の高い光電変換装置を提供することにある。
本発明の一実施形態に係る光電変換装置では、Naを含む基板と、一方向に互いに間隔をあけて前記基板の一主面上に配置された複数の電極と、該電極上に配置された、カルコパイライト系の半導体層を含む光吸収層とを備えている。そして、本実施形態において、前記電極は、前記光吸収層側から前記基板側に貫通する貫通孔を有しており、前記光吸収層は、前記貫通孔を通って前記基板に接触している。
本発明の一実施形態によれば、光吸収層側から基板側に貫通する貫通孔を下部電極に設けているため、この貫通孔より光吸収層へのNaを容易に拡散させることができる。その結果、本発明の一実施形態によれば、光電変換効率を高めることができる。
本発明の光電変換装置の実施形態の一例を示す斜視図である。 図1の光電変換装置の断面図である。 (a)は、図1の光電変換装置の貫通孔近傍の構造を示す拡大断面図である。(b)は貫通孔の配置の一例を示す下部電極の拡大平面図である (a)(b)は本発明の光電変換装置の他の実施形態に係る貫通孔の一例を示す下部電極の拡大平面図である 本発明の光電変換装置の他の実施形態に係る貫通孔の近傍の構造を示す拡大断面図である。 (a)〜(f)は本発明の光電変換装置の製造方法の一例を示す断面図である。
本発明の光電変換装置の実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、図面には、光電変換セル10の配列方向(図1の図面視左右方向)をX軸とする右手系のXYZ座標が付しているものがある。本発明の一実施形態に係る光電変換装置20は、図1に示すように、光電変換セル10が複数並べて形成されている。この光電変換セル10は、基板1と、複数の電極(以下、下部電極2とする)と、光吸収層3と、バッファ層4と、上部電極5と、集電電極6と、接続電極7とを備えている。
なお、本実施形態において光電変換に寄与する光電変換層は、光吸収層3とこれにヘテロ接合されたバッファ層4とを具備する例を示しているが、これに限定されない。光電変換層は、少なくとも下部電極2側の部位がカルコパイライト系の半導体(カルコゲン化合物半導体ともいう)を含んでいればよい。よって、光電変換層は下部電極2側からカルコゲン化合物半導体を含むバッファ層4および光吸収層3を積層したものであってもよく、一方で、異なる導電型の半導体層がホモ接合されたものであってもよい。また、上部電極5は半導体層から成るものも含み、いわゆる窓層と呼ばれるものも含む。
光電変換セル10は、光吸収層3およびバッファ層4をまたがるように設けられた接続導体7によって、上部電極5と、隣接する光電変換セル10の下部電極2が延出された部位とが電気的に接続されている。換言すれば、接続導体7は、隣り合う光電変換層間で一方の光電変換セル10の上部電極5と、他方の光電変換セル10の下部電極2とを電気的に接続している。これにより、隣接する光電変換セル10同士は、図1中のX方向に沿って直列接続されている。なお、一つの光電変換セル10内において、接続導体7は光吸収層3およびバッファ層4をまたがるように設けられており、上部電極5と下部電極2とで挟まれた光吸収層3とバッファ層4とで光電変換が行なわれる。
基板1は、光吸収層3等を支持するためのものである。基板1に用いられる材料としては、例えば、ナトリウムを含むガラスやNaを含んだ各種セラミックス基板(例えばアルミナ基板)などが挙げられる。このような基板1としては、例えば、厚さ1〜3mm程度のソーダライムガラス(青板ガラス、SLG)を用いることができる。
下部電極2は、一方向(図1および図2中のX方向)に互いに間隔をあけて基板1の一主面上に配置されている。なお、本実施形態では、図2において、上記間隔に対応する分離溝P1によって互いに離間した3つの下部電極2が設けられている。このような下部電極2は、モリブデン(Mo)、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)または金(Au)等の金属またはこれらの金属積層構造体が用いられる。この下部電極2は、基板1上にスパッタリング法または蒸着法等で厚さ0.2〜1μm程度に形成される。
光吸収層3は、下部電極2上に配置されている。そして、光吸収層3は、カルコゲン化合物半導体を含んでいる。カルコゲン化合物半導体とは、カルコゲン元素である硫黄(S)、セレン(Se)またはテルル(Te)を含む化合物半導体である。例えば、カルコゲン化合物半導体としては、例えば、I-III-VI化合物半導体がある。I-III-VI化合物半導
体とは、I-B族元素(11族元素ともいう)とIII-B族元素(13族元素ともいう)とVI-B族元素(16族元素ともいう)との化合物半導体であり、カルコパイライト構造を有し、カルコパイライト系化合物半導体と呼ばれる(CIS系化合物半導体ともいう)。II-VI化合物半導体とは、II-B族(12族元素ともいう)とVI-B族元素との化合物半導体
である。光電変換効率を高めるという観点からは、カルコパイライト系化合物半導体であるI-III-VI化合物半導体を用いることが好ましい。
I-III-VI化合物半導体としては、例えば、二セレン化銅インジウム(CuInSe)、二セレン化銅インジウム・ガリウム(Cu(In,Ga)Se)、二セレン・イオウ化銅インジウム・ガリウム(Cu(In,Ga)(Se,S))、二イオウ化銅インジウム・ガリウム(Cu(In,Ga)S)又は薄膜の二セレン・イオウ化銅インジウム・ガリウム層を表面層として有する二セレン化銅インジウム・ガリウム等の多元化合物半導体薄膜がある。
また、I-III-VI化合物半導体以外のカルコパイライト系の半導体としては、例えば、CuZnSnS(CZTS)等がある。
光吸収層3は、例えば、p形の導電形を有する厚さ1〜3μm程度の薄膜である。また、光吸収層3がI-III-VI化合物半導体から成る場合、その表面にヘテロ接合を形成するためのバッファ層4を有することが好ましい。バッファ層4としては、例えば、硫化カドミウム(CdS)や硫化インジウム(InS)、硫化亜鉛(ZnS)等の混晶化合物半導体がある。
上部電極5は、いわゆる窓層と呼ばれるものを含み、例えばn形の導電形を有する禁制帯幅が広く且つ透明で低抵抗の厚さ1〜2μm程度の酸化亜鉛(ZnO)やアルミニウムやボロン、ガリウム、インジウム、フッ素などを含んだ酸化亜鉛との化合物、錫を含んだ酸化インジウム(ITO)や酸化錫(SnO)などからなる金属酸化物半導体薄膜である。窓層は光電変換装置21を構成する一方の電極として見なすことができるため、本実施形態では上部電極5とみなしている。上部電極5は、このような窓層に加えてさらに透明導電膜を形成してもよい。
接続導体7は、光吸収層3およびバッファ層4を貫通し、隣り合う光電変換セル同士において、一方の光電変換セル10の上部電極5と他方の光電変換セル10の下部電極2とを電気的に接続するものである。接続導体7は、上部電極5と同じ材料であってもよく、金属ペーストを固化したものであってもよい。なお、固化というのは、金属ペーストに用いるバインダーが熱可塑性樹脂である場合の熔融後の固化状態を含み、バインダーが熱硬化性樹脂や光硬化性樹脂等の硬化性樹脂である場合の硬化後の状態をも含む。接続信頼性を高めるという観点からは、Ag等の金属粉を樹脂バインダー等に分散させた金属ペーストを用いることが好ましい。
上部電極5上には、本実施形態のように集電電極6を設けてもよい。集電電極6は、例えば、図1、図2に示すように、光電変換セル10の一端から接続導体7にわたって線状に形成されている。これにより、光吸収層3の光電変換により生じた電荷を、上部電極5を介して集電電極6で集電できる。そして、集電された電荷は、接続導体7を介して隣接する光電変換セル10に良好に導電される。よって、本実施形態では、上部電極5を薄く
しても光吸収層3で発生した電荷を効率よく取り出すことができる。それゆえ、このような集電電極6は、発電効率の向上に寄与する。
集電電極6は光吸収層3への光を遮るのを抑制するとともに良好な導電性を有するという観点からは、50〜400μmの幅を有するのが好ましい。また、集電電極6は、枝分かれした複数の分岐部を有していてもよい。集電電極6は、例えば、Ag等の金属粉を樹脂バインダー等に分散させた金属ペーストをパターン状に印刷し、これを乾燥し、固化することによって形成することができる。
そして、本実施形態において、下部電極2は、光吸収層3が基板1側に貫通する貫通孔8を有している。そのため、本実施形態において、光吸収層3は、図3(a)に示すように、貫通孔8を通って基板1に接触している。それゆえ、本実施形態では、基板1に含有されているNaが、基板1と接触している光吸収層3を介して導入されて、光吸収層3内に拡散される。その結果、本実施形態では、カルコゲン化合物の結晶粒の成長を促進させるとともに、キャリア濃度を増加させることができるため、光電変換効率を向上させることができる。なお、本実施形態では、貫通孔8内に光吸収層3が充填されているが、基板1と光吸収層3とが部分的に接触していればよい。例えば、貫通孔8の内周面と光吸収層3との間に、隙間が生じていてもよい。このような形態であれば、貫通孔8内に位置する光吸収層3の熱膨張によって生じる応力を緩和できる。一方で、本実施形態のように、貫通孔8に光吸収層3が充填されている場合は、光吸収層3内に拡散させるNa量を増やすことができるため、光電変換効率を向上させるという観点から好適である。
この貫通孔8の形状は、特に限定されるものでなく、円柱形状または四角柱形状等であればよい。また、貫通孔8は、下部電極2の抵抗値を過度に大きくしない程度の個数および大きさで設ければよい。貫通孔8が円柱形状の場合、その直径dは5〜40μm程度である。また、1つの下部電極2における貫通孔8は、例えば、図3(b)に示すような態様で配置される。この図3(b)において、X方向またはY方向の同軸上に位置する貫通孔8同士は、2Tのピッチを空けて設けられている。また、隣り合う列に位置する貫通孔8同士は、X方向およびY方向に2Tのピッチを空けて設けられている。このとき、ピッチ2Tは、貫通孔8の端部からのNaの拡散距離を考慮すると、100〜300μm程度がよい。上記したピッチ2Tの大きさであれば、貫通孔8の個数を小さくして下部電極2の抵抗の上昇を抑制しつつ、Naを光吸収層3内に拡散しやすくなる。また、隣り合う列同士に位置する貫通孔8は、X方向およびY方向に上記ピッチの半分の距離Tだけずれて配置されている。
次に、貫通孔8の他の形態について説明する。図4(a)に示した貫通孔8は、下部電極2を平面視したときにX方向に長い形状である。換言すれば、貫通孔8は、下部電極2の配列方向(光電変換セル10の配列方向)に長い形状である。すなわち、このような形態であれば、貫通孔8の長手方向と、光電流の流れる方向とが略同一になる。そのため、このような形態であれば、光電変換セル10の直列抵抗成分を過度に大きくなるのを抑制でき、光電変換効率の低下を低減することができる。
また、貫通孔8の他の形態としては、図4(b)に示すように、1つの下部電極2においてX方向に複数配列されているものがある。このような形態であれば、図4(a)に示した形態と同様に、光電変換効率の低下を低減することができる。この貫通孔8の大きさとしては、例えば、幅が5〜70μm程度、長さが100〜1000μm程度である。そして、このような大きさを有する貫通孔8が50〜500μm程度の間隔をあけて設けられている。なお、貫通孔8の幅、長さ、間隔は一定のものである必要は無く、個々の貫通孔8により異なっていても問題ない。
なお、貫通孔8は、例えば、下部電極2の所望の位置にYAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)レーザなどのレーザ光を照射することで形成できる。
また、貫通孔8は、例えば、基板1側の開口よりも光吸収層3側の開口の面積が大きい形状であってもよい。すなわち、貫通孔8は、図5に示すように、光吸収層3側の開口の直径d2が、基板側の開口部の直径d1より大きい逆円錐台状である。このような貫通孔8であれば、光吸収層3側の開口が広がっているため、より広範囲にNaを光吸収層3内に拡散させることができる。なお、このような貫通孔8は、例えば、基板1に下部電極2を形成した後、基板1の反対側(下部電極2の上側)からYAGレーザを照射することにより形成できる。このとき、レーザの出力を貫通孔が形成できる下限に近い出力まで下げることにより、逆円錐台状の貫通孔8が形成される。
次に、光電変換装置の製造方法の一例について図6を用いて説明する。
まず、Naを含有した基板1を用意する。基板1の大きさは、例えば50cm×100cm程度である。
次に、図6(a)に示すように、Naを含有した基板1を洗浄した後、その一主面に下部電極2となるMo層等をスパッタリング法などで成膜する。次いで、この下部電極2にYAGレーザを照射して分割溝P1を形成してMo層をパターニングして複数の下部電極2を形成する。このパターニング後のMo層の幅は3〜15mm程度である。次いで、YAGレーザなどを用いて下部電極2に貫通孔8を形成する。なお、貫通孔8の形成は、分離溝P1の形成前に行なってもよいし、分離溝P1と同時に形成してもよい。
次に、図6(b)に示すように、下部電極2上に光吸収層3をスパッタリング法や蒸着法、印刷法などを用いて成膜する。このとき、例えば、CIGS薄膜により光吸収層3を形成する場合、例えばCu―Gaの合金ターゲットを用いてスパッタリングで成膜された金属薄膜上にInターゲットを用いてスパッタリングで金属薄膜を積層し、これらをHSeガス等のSe雰囲気下で熱処理してセレン化することにより形成する。このとき、貫通孔8の内部にCIGS薄膜が充填される。そして、基板1に含有されているNaは、この熱処理時に貫通孔8内部に充填されたCIGS薄膜(光吸収層3)を介して、CIGS薄膜に拡散する。なお、Naは、この熱処理時だけでなく、光電変換装置の使用環境によって、光電変換装置の使用時にも光吸収層3に拡散する。
次いで、図6(c)に示すように、光吸収層3上にバッファ層4を溶液成長法(CBD法)などで成膜する。さらに、バッファ層4上に上部電極5を、スパッタリング法や有機金属気相成長法(MOCVD法)などで成膜する。
次に、図6(d)に示すように、光吸収層3とバッファ層4と上部電極5とを、メカニカルスクライビングして分離溝P2を形成することによりパターニングする。分離溝P2は、例えば、下部電極2に設けられた分割溝P1より0.1〜1.0mm程度離間して設ける。この分離溝P2の幅は、例えば100〜1000μm程度に形成する。このような幅の分離溝P2は、40〜50μm程度のスクライブ幅のスクライブ針を用いてピッチをずらしながら連続して数回にわたりスクライブして形成できる。また、分離溝P2は、スクライブ針の先端形状を所定の幅に広げスクライブして形成してもよい。また、分離溝P2は、2本以上のスクライブ針を当接又は近接した状態で固定し、1回〜数回のスクライブすることにより形成してもよい。
次いで、図6(e)に示すように、上部電極5上および分離溝P2内に低抵抗化のため銀ペーストなどを印刷することにより集電電極6および接続導体7を形成する。これによ
り分離溝P2において、接続導体7により上部電極5と隣接する下部電極2に電気的接続を形成できる。
最後に、図6(f)に示すように、光吸収層3、バッファ層4および上部電極5をメカニカルスクライビングでパターニングして分離溝P3を形成し、直列接続された複数の光電変換セル10を有する光電変換装置20を形成する。
また、図6(c)において上部電極5を形成する前にメカニカルスクライビングで分離溝P2のみ形成した後、上部電極5を形成してもよい。このとき、分離溝P2内にも上部電極5を形成してこれを接続導体7としてもよい。好ましくは、図6(c)のようにバッファ層4および上部電極5を続けて形成し、その後、分離溝P2を形成するのがよい。これにより、バッファ層4が良好な状態で上部電極5が形成されることとなり、バッファ層4と上部電極5との電気的な接続を良好にすることができる。その結果、光電変換効率を高めることができる。すなわち、バッファ層4を形成後、分離溝P2の形成を行い、その後、上部電極5を形成すると、分離溝P2の形成時に、メカニカルスクライビングで発生する削りカスなどでバッファ層4の表面の汚染などが生じ、バッファ層4表面が劣化しやすくなるが、上記のようにバッファ層4の形成に続けて上部電極5を形成することにより、劣化を抑制できる。
このようにして、裏面側から基板1、下部電極2、光吸収層3、バッファ層4、上部電極5の順に積層した構造の単位セルである光電変換セル10が構成される。そして、光電変換装置21は、この光電変換セル10が複数、電気的に接続され集積化された構造を有している。
なお、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変更を施すことは何等差し支えない。
1:基板
2:下部電極(電極)
3:光吸収層
4:バッファ層
5:上部電極
6:集電電極
7:接続導体
8: 貫通孔
10:光電変換セル
20:光電変換装置
P1〜P3:分離溝

Claims (4)

  1. Naを含む基板と、
    一方向に互いに間隔をあけて前記基板の一主面上に配置された複数の電極と、
    該電極上に配置された、カルコパイライト系の半導体層を含む光吸収層とを備え、
    前記電極は、前記光吸収層側から前記基板側に貫通する貫通孔を有しており、
    前記光吸収層は、前記貫通孔を通って前記基板に接触していることを特徴とする光電変換装置。
  2. 前記貫通孔は、平面視したときに前記一方向に長い形状であることを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
  3. 前記貫通孔は、1つの前記電極において前記一方向に複数配列されていることを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
  4. 前記貫通孔は、前記基板側の開口よりも前記光吸収層側の開口の面積が大きいことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか記載の光電変換装置。
JP2010242025A 2010-10-28 2010-10-28 光電変換装置 Pending JP2012094748A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010242025A JP2012094748A (ja) 2010-10-28 2010-10-28 光電変換装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010242025A JP2012094748A (ja) 2010-10-28 2010-10-28 光電変換装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012094748A true JP2012094748A (ja) 2012-05-17

Family

ID=46387754

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010242025A Pending JP2012094748A (ja) 2010-10-28 2010-10-28 光電変換装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2012094748A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11031512B2 (en) 2017-03-17 2021-06-08 Kabushiki Kaisha Toshiba Solar cell, multijunction solar cell, solar cell module, and solar power generation system

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09172193A (ja) * 1995-12-20 1997-06-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd 薄膜太陽電池
JP2002076390A (ja) * 2000-08-31 2002-03-15 Sanyo Electric Co Ltd 光起電力装置及びその製造方法
WO2010087388A1 (ja) * 2009-01-29 2010-08-05 京セラ株式会社 光電変換セルおよび光電変換モジュール
JP2010282997A (ja) * 2009-06-02 2010-12-16 Seiko Epson Corp 太陽電池、太陽電池の製造方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09172193A (ja) * 1995-12-20 1997-06-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd 薄膜太陽電池
JP2002076390A (ja) * 2000-08-31 2002-03-15 Sanyo Electric Co Ltd 光起電力装置及びその製造方法
WO2010087388A1 (ja) * 2009-01-29 2010-08-05 京セラ株式会社 光電変換セルおよび光電変換モジュール
JP2010282997A (ja) * 2009-06-02 2010-12-16 Seiko Epson Corp 太陽電池、太陽電池の製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11031512B2 (en) 2017-03-17 2021-06-08 Kabushiki Kaisha Toshiba Solar cell, multijunction solar cell, solar cell module, and solar power generation system

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5355703B2 (ja) 光電変換装置及びその製造方法
US20120279556A1 (en) Photovoltaic Power-Generating Apparatus and Method For Manufacturing Same
KR100999797B1 (ko) 태양광 발전장치 및 이의 제조방법
JP2013506991A (ja) 太陽光発電装置及びその製造方法
JP2008226892A (ja) 集積構造の透光性cis系薄膜太陽電池モジュール及びその製造方法
KR101189432B1 (ko) 태양전지 및 이의 제조방법
JP2011103425A (ja) 光電変換装置
JP5623311B2 (ja) 光電変換装置
JP2012094748A (ja) 光電変換装置
KR101220015B1 (ko) 태양전지 및 이의 제조방법
KR101765922B1 (ko) 태양전지 및 이의 제조방법
JP5902592B2 (ja) 光電変換装置の製造方法
KR101806545B1 (ko) 태양전지 및 이의 제조방법
JP2011077104A (ja) 光電変換装置及びその製造方法
JP2015191931A (ja) 光電変換装置の製造方法
KR101306527B1 (ko) 태양광 발전장치
KR101349432B1 (ko) 태양광 발전장치 및 이의 제조방법
KR101273123B1 (ko) 태양전지 및 이의 제조방법
KR101231398B1 (ko) 태양전지 및 이의 제조방법
KR101210164B1 (ko) 태양전지 및 이의 제조방법
JP2013051257A (ja) 光電変換装置
JP2012114180A (ja) 光電変換装置
JP2013225641A (ja) 光電変換装置の製造方法
KR101189366B1 (ko) 태양전지 및 이의 제조방법
KR101081222B1 (ko) 태양광 발전장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130917

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140212

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140617

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140811

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20141202

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20150331