JP2012094284A - 透明導電膜の製膜方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】少ない工程数でシート抵抗が低い透明導電膜を製膜できる透明導電膜の製膜方法を提供すること。
【解決手段】ITOナノ粒子を含む膜を製膜する工程と、前記ITOナノ粒子を含む膜に、波長が700〜2200nmの範囲内にあるレーザー光を照射する工程と、を含むことを特徴とする透明導電膜の製膜方法。前記ITOナノ粒子を含む膜は、InSn錯体を含むことができる。また、前記ITOナノ粒子を含む膜は、ITOナノ粒子Aと、前記ITOナノ粒子Aよりも粒径が小さいITOナノ粒子Bとを含むことができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、透明導電膜の製膜方法に関する。
スズ添加酸化インジウム(ITO)に代表される透明導電膜は、通常、スパッタリングやCVDのような真空プロセスを要する方法で製膜される。フラットパネルディスプレイなどの大型化により、高額で大型の真空製膜装置が必要となってきており、より簡便な透明導電膜製膜法が盛んに研究されている。
真空プロセスを必要としない製膜法としては、金属酸化物ナノ粒子を含む塗布液を基板に塗布して透明導電膜を得る方法が研究されている。この方法では、透明導電膜の構成単位である金属酸化物ナノ粒子をあらかじめ合成しておき、これを基板上に並べることで膜化する。
金属酸化物ナノ粒子を含む塗布液を基板に塗布して製膜しただけでは、密な膜ができにくいため、良好な導電性は得難い。そこで、金属酸化物ナノ粒子間の融着を促進するためのアニーリングが必要になる。
アニール法のひとつとして、紫外発光を示す各種エキシマレーザーを用いたレーザーアニーリング法が研究されている(特許文献1参照)。エキシマレーザーは金属酸化物の光吸収が大きい紫外域の光を発するので、照射した光エネルギーが金属酸化物ナノ粒子の結晶化や粒子間の融着などに有効に利用されると期待できる。
特開2009−277640号公報
しかしながら、エキシマレーザーは、上記のように酸化物の光吸収が大きいため、厚い膜の内部には到達しにくくなってしまう。そのため、ある程度の膜厚を有し、シート抵抗が低い透明導電膜を製膜するには、薄膜(エキシマレーザーが内部に到達する程度の膜厚)を形成し、レーザー照射するという工程を複数回繰り返さなければならない。そのため、透明導電膜を製膜するのに要する工程が煩雑になってしまう。
本発明は以上の点に鑑みなされたものであり、少ない工程数でシート抵抗が低い透明導電膜を製膜できる透明導電膜の製膜方法を提供することを目的とする。
本発明の透明導電膜の製膜方法は、ITOナノ粒子を含む膜を製膜する工程と、前記ITOナノ粒子を含む膜に、波長が700〜2200nmの範囲内にあるレーザー光を照射する工程とを含むことを特徴とする。
本発明によれば、たとえ、透明導電膜の膜厚が厚くても、レーザー光を透明導電膜の内部まで到達させ、透明導電膜のシート抵抗を低減することができる。
また、従来技術のように、薄膜の形成とレーザー照射の工程とを必ずしも繰り返す必要がないため、少ない工程数でシート抵抗が低い透明導電膜を製膜できる。
前記ITOナノ粒子を含む膜は、InSn錯体を含むことが好ましい。こうすることにより、透明導電膜のシート抵抗を一層低減することができる。
また、前記ITOナノ粒子を含む膜は、ITOナノ粒子Aと、前記ITOナノ粒子Aよりも粒径が小さいITOナノ粒子Bとを含むことが好ましい。こうすることにより、透明導電膜のシート抵抗を一層低減することができる。
本発明の透明導電膜の製膜方法は、例えば、前記ITOナノ粒子を含む膜とは別に、InSn錯体を含む膜を製膜する工程を有し、前記レーザー光を照射する工程では、前記ITOナノ粒子を含む膜と、前記InSn錯体を含む膜とに前記レーザー光を照射することができる。こうすることにより、透明導電膜のシート抵抗を一層低減することができる。
本発明において、レーザー光の照射に用いるレーザーとしては、ITOナノ粒子の表面プラズモン共鳴吸収帯に合致する700nm〜2000nmの波長域に発振するレーザーならどのようなレーザーでも用いることができる。大出力が得られ、ビーム径を大きくできる連続発振のGaAs-AlGaInP系(波長900〜1030nm)、あるいは、InP-GaInAsP系の半導体レーザーが最も適している。また、パルス発振のNd:YAGレーザーの基本波(波長1064nm)も用いることができる。
レーザー照射は、例えば、光ファイバーでレーザー光を導き、これを適当な光学系で拡大したビームスポットで試料上を走査することで行うことができる。また、ビームを固定し、可動X-Yステージに試料を載せて走査を行ってもよい。
連続発振の半導体レーザーの出力をI(W)、走査速度をv(mms-1)、ビームスポット面積をA (mm2)とすると、1秒間に1mm2の面積に照射されるレーザーのエネルギーEは、E=I/A×v(Jmm-2s-1)となる。本発明におけるレーザーの照射条件としては、例えば、波長1030nmの連続発振レーザーを用い、ビームを13×0.8mmのラインビームとした場合、レーザーの出力I、レーザーのエネルギーEが、それぞれ、以下の条件を満たすものが好ましい。
I>100W
E>0.5Jmm-2s-1
上記の条件を満たすものとすることにより、透明導電膜のシート抵抗を一層低減することができる。
本発明で用いるITOナノ粒子としては、例えば、Sn原子がSn/(In+Sn)原子比1%以上50%未満になるようにドープされ、上述したレーザーの発振波長に対し、表面プラズモン共鳴吸収を示すものを用いることができる。導電性の面では、Sn/(In+Sn)原子比は、4〜15%の範囲にあることが望ましい。粒界を減らし、高い導電性を得、かつ、膜の透明性を維持するには、粒径が10〜100nm程度のITOナノ粒子を主に用いるとよい。
ITOナノ粒子としては、粒径が異なるナノ粒子の懸濁液を数種類混合して用いることもできる。粒径の大きなITOナノ粒子と粒径の小さなITOナノ粒子を適切な比率で混合して用いることで、粒径の大きなITOナノ粒子間に生じる空隙を粒径の小さなITOナノ粒子で充填することができ、膜を緻密化することができる。具体的には、直径50nm程度の粒径のITOナノ粒子Aと直径5〜7nm程度の粒径のITOナノ粒子Bを、A/Bの(In+Sn)原子比で5/5〜9/1の割合で混合することで、ITOナノ粒子A間に生じる空隙を減らし、シート抵抗を低減することができる。
ITOナノ粒子を含む膜を製膜するには、例えば、ITOナノ粒子を適切な溶媒に懸濁してITOナノ粒子懸濁液を調製し、そのITOナノ粒子懸濁液を基板の表面に塗布する方法を用いることができる。ITOナノ粒子懸濁液におけるITOナノ粒子の濃度は、5〜60wt%程度が好ましく、良好な導電性を得るには、15wt%以上が好ましい。ITOナノ粒子懸濁液を構成する溶媒としては、例えば、エタノール、2-プロパノール、1-メトキシ-2-プロパノールなどのアルコール類、乳酸エチルなどのα-ヒドロキシカルボン酸エステル類、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートなどのエステル類、メチルエチルケトン、アセチルアセトンなどのケトン類、γ-ブチロラクトンなどのラクトン類、N,N-ジメチルアセトアミド、N-メチルピロリドン、水などを広く用いることができる。ITOナノ粒子懸濁液には、ITOナノ粒子の分散を促進する3-メトキシプロピルアミン、(2-メトキシエトキシ)酢酸、[2-(2-メトキシエトキシ)エトキシ]酢酸などを添加することができる。また、製膜した際のITOナノ粒子間の密着性を向上させるために、ITOナノ粒子懸濁液に、バインダーとしてポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸、ポリエチレングリコールなどを添加することができる。
本発明で用いるInSn錯体としては、本発明で用いるレーザーの発振波長に吸収を持たず、低温で分解可能な錯体が好ましい。このようなInSn錯体としては、InSnのβ-ジケトン錯体、α-またはβ-ヒドロキシケトン錯体、インジウム、スズのカルボン酸塩、硝酸塩、塩化物、アルコキシドなどを用いることができる。特に配位子としてアセト酢酸アリルを用いたInSn錯体が、溶解性が高く扱いやすい。InSn錯体のSn/(In+Sn)の原子比は、1/30〜1/5程度が好ましく、1/18が最も好ましい。InSn錯体は、適切な溶媒に溶解して用いることができる。溶媒としては、エタノール、2-プロパノール、1-メトキシ-2-プロパノールなどのアルコール類、乳酸エチルなどのα-ヒドロキシカルボン酸エステル類、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートなどのエステル類、メチルエチルケトン、アセチルアセトンなどのケトン類、γ-ブチロラクトンなどのラクトン類、N,N-ジメチルアセトアミド、N-メチルピロリドンなどを用いることができる。溶液におけるInSn錯体濃度は20mMから1Mの範囲が好ましく、特に0.2〜0.4Mの範囲が好ましい。
本発明において、ITOナノ粒子とInSn錯体とを含む膜を製膜する方法としては、例えば、ITOナノ粒子懸濁液とInSn錯体溶液を混合し、その混合液を基板に塗布する方法がある。
また、ITOナノ粒子を含む膜をあらかじめ基板上に製膜し、この上にInSn錯体溶液を塗布する方法をとることができる。この場合、ITOナノ粒子間の空隙にInSn錯体が浸透し、ITOナノ粒子とInSn錯体とを含む膜が製膜できる。
本発明における製膜法としては、例えば、スピンコート、ディップコート、バーコート、フローコート、スプレーコート等の方法が挙げられる。ITOナノ粒子を含む膜の塗布膜厚は、50nm〜5μmの範囲が好ましく、膜の透明性と導電性との兼ね合いから、200〜2000nmの範囲が特に好ましい。
ITOナノ粒子Aを表す透過電子顕微鏡写真である。 レーザー光を照射する装置1の構成を表す説明図である。 レーザー照射のエネルギー密度と、透明導電膜のシート抵抗との関係を表すグラフである。 No.2の条件でレーザー処理した後の、ITOナノ粒子を含む膜を電子顕微鏡で観察した写真である。 No.17の条件でレーザー処理した後の、ITOナノ粒子を含む膜を電子顕微鏡で観察した写真である。 透明導電膜の膜厚と、抵抗率との関係を表すグラフである。 ITOナノ粒子Aを含む膜の、レーザー照射前後における吸収スペクトルを表すグラフである。 ITOナノ粒子Bを表す透過電子顕微鏡写真である。 No.38の条件で製膜した透明導電膜を電子顕微鏡で観察した写真である。 No.34の条件で製膜した透明導電膜を電子顕微鏡で観察した写真である。 ITOナノ粒子Aの隙間をITOナノ粒子Bが充填して透明導電膜が緻密化する状態を表すモデル図である。 多層膜である透明導電膜の層構成を表す断面図であり、(a)はInSn錯体を含む下層と、ITOナノ粒子を含む上層とから成る層構成を示し、(b)はITOナノ粒子を含む下層と、InSn錯体を含む上層とから成る層構成を示す。 No.44の多層膜を電子顕微鏡で観察した写真である。 No.45の多層膜を電子顕微鏡で観察した写真である。 膜厚と抵抗率の関係を表すグラフである。 膜厚と抵抗率の関係を表すグラフである。
本発明の実施形態を説明する。
1.ITOナノ粒子を含む膜の製膜
まず、ITOナノ粒子A懸濁液を調製した。このITOナノ粒子A懸濁液は、アルドリッチ社製ITOナノ粒子懸濁液(cat.No.700460)を、2-プロパノールで1/2に希釈したものである。ITOナノ粒子A懸濁液におけるITOナノ粒子濃度は15wt%であった。なお、ITOナノ粒子A懸濁液に含まれるITOナノ粒子を透過電子顕微鏡(TEM)で観察した。そのTEM写真を図1に示す。図1から明らかなように、ITOナノ粒子A懸濁液に含まれるITOナノ粒子Aの粒径は、50〜100 nmであった。
次に、ITOナノ粒子A懸濁液500μLを、50×50mmの基板(ソーダライムガラス、0.7mm厚)に、500rpm、20秒の条件でスピンコートした。その後、スピンコートした膜(ITOナノ粒子を含む膜)を、100℃で2分間乾燥した。
2.レーザー光の照射
図2に示す装置1を用いて、ITOナノ粒子を含む膜が形成された基板3に、レーザー光を照射した。この装置1は、近赤外半導体レーザー5の光を、光ファイバー7で加工機9に装着した光学系11に導き、光学系11からレーザー光を照射することができる。基板3はアルミ板(図示略)上に置かれ、上述した装置1を用いて、レーザー光を基板3上で走査しながら照射を行った。
なお、近赤外半導体レーザー5と加工機9とは、以下の(1)又は(2)の組み合わせで用いた。
(1)近赤外半導体レーザー:Laser Line社 LDF400−4000
加工機:安川電機 UP−50N
(2)近赤外半導体レーザー:Laser Line社 LDF600−100
加工機:安川電機 UP−20
レーザー光の照射は、表1に示すNo.1〜22の条件でそれぞれ行った。各条件では、レーザー光の出力及び走査速度が表1に記載されているとおりに設定される。レーザー光の照射エネルギーは、レーザー光の出力及び走査速度から算出できる。
3.透明導電膜の評価
レーザー光の照射により、ITOナノ粒子を含む膜は、透明導電膜となった。レーザー光の照射後、ITOナノ粒子を含む膜のシート抵抗を測定した。その結果を上記表1、及び図3に示す。シート抵抗は、照射エネルギーが極端に低い場合を除き、レーザー光の照射前のシート抵抗(30000Ω□-1以上)よりも小さくなっていた。
特に、レーザー光の出力が200W以上であり、エネルギー密度が0.5Jmm2s-1以上の場合、シート抵抗が一層小さくなった。また、レーザー光の出力が十分高ければ、走査速度が60mms-1という高速処理でも、シート抵抗を低減できることが確認できた。
No.2の条件でレーザー処理した後の、ITOナノ粒子を含む膜を電子顕微鏡で観察した写真を図4に示す。また、No.17の条件でレーザー処理した後の、ITOナノ粒子を含む膜を電子顕微鏡で観察した写真を図5に示す。No.17の条件でレーザー処理した後の、ITOナノ粒子を含む膜のシート抵抗は、No.2の条件でレーザー処理した後の、ITOナノ粒子を含む膜のシート抵抗の1/3程度であるが、図4に示す像と図5に示す像とに大きな差異は見られなかった。このことから、シート抵抗値低減の理由は、レーザー照射により、電子顕微鏡像では判別できない程度の焼結が粒子間で起こるためであると推測できる。
1.ITOナノ粒子を含む膜の製膜及びレーザー光の照射
基本的には前記実施例1と同様にして、ITOナノ粒子を含む膜(透明導電膜)を基板上に形成した。ただし、本実施例では、ITOナノ粒子A懸濁液を基板に塗布する条件を、表2に示すNo.23〜27の条件として、ITOナノ粒子を含む膜の膜厚を変化させた。No.23の条件は、ITOナノ粒子A懸濁液の濃度を、前記実施例1で用いたものの1/2とし、1回だけ塗布する条件である。No.24〜27の条件は、前記実施例1と同じ濃度のITOナノ粒子A懸濁液を用い、塗布回数をそれぞれ1〜4回とする条件である。
表2には、No.23〜27の各条件について、レーザー照射後における、ITOナノ粒子を含む膜の膜厚を示す。この膜厚は、表面形状測定装置(ULVAC社製のDEKTAK150)を用いて測定した。
また、本実施例では、レーザー照射の条件は、常に、以下のとおりとした。
近赤外半導体レーザー:Laser Line社 LDF400−4000
加工機:安川電機 UP−50N
レーザー光の出力:400W
走査速度:40mms-1
エネルギー密度:0.96Jmm2s-1
また、基板として、50×50 mmのテンパックスガラス基板(0.7mm厚)を用いた。
2.透明導電膜の評価
No.23〜27の各条件について、ITOナノ粒子を含む膜のシート抵抗を測定した。また、シート抵抗と膜厚とから、抵抗率を算出した。それらの結果を上記表2、及び図6(近赤外レーザーの部分)に示す。No.23〜27の各条件のいずれにおいても(膜厚が変化しても)、抵抗率は低い値であった。このことから、厚さ2μm程度の厚膜であっても、1回のレーザー照射で抵抗率を低減できることが確認できた。
(比較例1)
1.ITOナノ粒子を含む膜の製膜及びレーザー光の照射
基本的には前記実施例2と同様にして、ITOナノ粒子を含む膜を基板上に形成した。ただし、本比較例では、レーザー照射の条件を、以下のとおりとした。
レーザー光源:KrFエキシマレーザー INDEX848/248
発振波長:248nm
走査速度:12mms-1
エネルギー密度:40mJcm2
ビーム径:2.4×2.4mm
移動ピッチ量:0.48mm
また、本比較例では、ITOナノ粒子A懸濁液を基板に塗布する条件を、表3に示すNo.28〜30の条件として、ITOナノ粒子を含む膜の膜厚を変化させた。No.28〜30の条件は、前記実施例1と同じ濃度のITOナノ粒子A懸濁液を用い、塗布回数をそれぞれ1〜3回とする条件である。
表3には、No.28〜30の各条件について、レーザー照射後における、ITOナノ粒子を含む膜の膜厚を示す。
2.透明導電膜の評価
No.28〜30の各条件について、ITOナノ粒子を含む膜(透明導電膜)のシート抵抗を測定した。また、シート抵抗と膜厚とから、抵抗率を算出した。それらの結果を上記表3、及び図6(KrFエキシマレーザーの部分)に示す。No.28〜30の試料では、ITOナノ粒子を含む膜の膜厚が増すほど、抵抗率が顕著に増大した。これは、エキシマレーザーの発振波長248nmではITOナノ粒子を含む膜が強い吸収を示すため、エキシマレーザーの膜内への進入長が短く、膜の内部ではレーザーによる励起が生じていないためであると考えられる。
基本的には前記実施例1と同様にして、ITOナノ粒子を含む膜を基板上に形成した。ただし、本実施例では、レーザー光の照射に、発振波長940nmのレーザー(ビーム径:1.7mmΦ; 出力:50W;走査速度:20mms-1)を用いた。
本実施例で形成されたITOナノ粒子を含む膜のシート抵抗は1431Ω□-1であり、波長1030nmのレーザー光を用いた場合と同程度であった。この結果から、波長1030nmのレーザー光だけではなく、波長940nmのレーザー光も有効であることが確かめられた。
なお、ITOナノ粒子を含む膜の吸収スペクトルを図7に示す。この吸収スペクトルから、近赤外レーザーの発振波長は、ITOナノ粒子の表面プラズモン共鳴吸収帯における短波長側の裾にあることが分かる。レーザー照射処理には、発振波長が光の進入長が短くなり過ぎない程度に長波長である方が有利と考えられる。
(参考例1)
1.ITOナノ粒子を含む膜の製膜及びレーザー光の照射
基本的には前記実施例2と同様にして、ITOナノ粒子を含む膜を基板上に形成した。ただし、本参考例では、ITOナノ粒子A懸濁液を塗布した後の基板に対する処理を、表4に示すものとした。N0.31では、表4に記載された条件で、ホットプレートによる加熱を行う。また、N0.32では、表4に記載された条件で、赤外加熱を行う。また、NO33では、以下の条件で、レーザー照射を行う。
近赤外半導体レーザー:Laser Line社 LDF600−100
加工機:安川電機 UP−20
レーザー光の出力:75W
走査速度:30mms-1
レーザー光の波長:940nm
ビーム径:1.7mmΦ
2.透明導電膜の評価
No.31〜33の各条件について、ITOナノ粒子を含む膜のシート抵抗を測定した。その結果を上記表4に示す。No.31〜32の試料では、NO.33の試料に比べて、シート抵抗の値が顕著に大きかった。この結果から、レーザー照射処理が、他の加熱処理よりも優れていることが確認できた。
1.ITOナノ粒子Bの調製
小粒径のITOナノ粒子Bは、J. Ba, F. Rohlfing, A. Feldhoff, T. Brezesinski, I. Djerdj, M. Wark, M. Niederberger, Chemistry of Materials, vol. 18, p.2848-2854 (2006)を参考に合成した。具体的には、以下のように合成した。
酢酸インジウム4.570g(15.65mmol)、及び塩化第一錫0.167g(0.882mmol)を量りとり、ベンジルアルコール30mLを加えて溶液とし、175℃で6時間加熱攪拌した。その溶液を冷却後、トルエン3mL、及びヘキサン20mLを加え、生じた沈殿を遠心分離機(5000rpm、10分)で回収した。この沈殿がITOナノ粒子Bである。ITOナノ粒子Bを透過電子顕微鏡で観察した写真を図8に示す。ITOナノ粒子Bの粒径は5nm程度であった。
2.AB混合懸濁液の調整
ITOナノ粒子A懸濁液に、ITOナノ粒子Bを加え、ITOナノ粒子AとITOナノ粒子Bとを含む懸濁液(以下、AB混合懸濁液とする)を調製した。AB混合懸濁液は、表5に示すように、ITOナノ粒子AとITOナノ粒子Bとの比率を変えたNO.34〜40の各条件で調製した。ただし、各AB混合懸濁液において、ITOナノ粒子AとITOナノ粒子Bの合計濃度は常に15wt%とした。
3.ITOナノ粒子を含む膜の製膜
AB混合懸濁液を用い、0.7mm厚ソーダライム基板上にITOナノ粒子を含む膜を製膜した。製膜方法は、基本的には前記実施例1と同様とした。ただし、レーザー照射の条件は以下のとおりとした。
近赤外半導体レーザー:Laser Line社 LDF600−100
加工機:安川電機 UP−20
レーザー光の波長:940nm
レーザー光の出力:50W
走査速度:20mms-1
2.透明導電膜の評価
No.34〜40の各条件について、ITOナノ粒子を含む膜のシート抵抗を測定した。その結果を上記表5に示す。
ITOナノ粒子AとITOナノ粒子Bを含む膜のシート抵抗値は、ITOナノ粒子Aのみを含む膜に比べて低くなり、特に、ITOナノ粒子AとITOナノ粒子Bを(In+Sn)原子比で1:1に混合した膜(NO.38)では、シート抵抗が388Ω□-1となり、ITOナノ粒子Aのみを含む膜(NO.34)における値の1/3となった。
電子顕微鏡でNO.38の膜を観察した写真を図9に示す。また、NO.34の膜を観察した写真を図10に示す。図9の像では、ITOナノ粒子A間の空隙に粒径の小さいITOナノ粒子Bが充填されていることが示されている。このことから、NO.38の膜では、図11に示すように、ITOナノ粒子Bの添加によって膜が緻密化してシート抵抗が低下したと推測できる。
1.ナノ粒子−錯体混合懸濁液の調製
ITOナノ粒子A懸濁液にInSn錯体を加え、ITOナノ粒子AとInSn錯体とを含む懸濁液(以下、ナノ粒子−錯体混合懸濁液とする)を調製した。ナノ粒子−錯体混合懸濁液は、表6に示すように、InSn錯体の濃度を変えた3条件(No.41〜43)でそれぞれ調製した。ナノ粒子−錯体混合懸濁液には、やや白濁が見られた。
なお、ナノ粒子−錯体混合懸濁液におけるITOナノ粒子Aの濃度は、No.41〜43のいずれにおいても15wt%である。
2.ITOナノ粒子を含む膜の製膜
ナノ粒子−錯体混合懸濁液を用い、0.7mm厚テンパックスガラス基板(50×50mm)上にITOナノ粒子AとInSn錯体を含む膜を製膜した。製膜方法は、基本的には前記実施例1と同様とした。ただし、レーザー照射の条件は以下のとおりとした。
近赤外半導体レーザー:Laser Line社 LDF400−4000
加工機:安川電機 UP−50N
レーザー光の波長:1030nm
レーザー光の出力:400W
走査速度:40mms-1
ビーム形:13×0.8mm矩形
3.透明導電膜の評価
No.41〜43の各条件について、ITOナノ粒子を含む膜(透明導電膜)のシート抵抗を測定した。その結果を上記表6に示す。
ナノ粒子−錯体混合懸濁液を用いて形成した膜のシート抵抗値は、ITOナノ粒子A懸濁液を用いて形成した膜に比べて低くなった。これは、ITOナノ粒子AとInSn錯体とが混在する膜にレーザーを照射すると、プラズモン共鳴吸収帯が光励起されたITOナノ粒子Aから発せられる熱でInSn錯体が分解してITOになり、ITOナノ粒子A間の隙間を埋めるためであると考えられる。
なお、近赤外レーザーの照射によるInSn錯体の分解は、ITOナノ粒子Aが共存する場合にのみ生じ、InSn錯体単独では生じない。このことを以下の試験により確認した。
近赤外域に吸収のないアセト酢酸アリルInSn錯体の0.3M乳酸エチル溶液を1000rpmの条件でテンパックスガラス基板にスピンコートし、1030nmのレーザーを、出力400W、走査速度40mms-1の条件で照射した。アセト酢酸アリルInSn錯体膜は、レーザー照射後においても、変色も、導電性も無かった。このことから、InSn錯体のみに近赤外レーザーを照射しても、ITOに転化しないことが確かめられた。
1.InSn錯体塗布液の調製
アセト酢酸エチルInSn錯体を乳酸エチルに溶解して、InSn錯体塗布液を調製した。InSn錯体塗布液は、錯体濃度が0.1Mのもの、0.3Mのもの、及び0.5Mのものをそれぞれ調製した。
2.多層膜の形成
基板上に、ITOナノ粒子A懸濁液を用いた、ITOナノ粒子を含む膜と、InSn錯体塗布液を用いた、InSn錯体を含む膜とをそれぞれ形成した。具体的な条件を表7に示す。
N0.44の条件では、先に、InSn錯体塗布液を基板上に塗布してInSn錯体を含む膜を形成し、次に、ITOナノ粒子A懸濁液を塗布してITOナノ粒子を含む膜を形成した。従って、基板上にInSn錯体を含む膜が形成され、その上にITOナノ粒子を含む膜が形成された。
N0.45〜47の条件では、先に、ITOナノ粒子A懸濁液を塗布してITOナノ粒子を含む膜を形成し、次に、InSn錯体塗布液を基板上に塗布してInSn錯体を含む膜を形成した。従って、基板上にITOナノ粒子を含む膜が形成され、その上にInSn錯体を含む膜が形成された。
また、No.44、45の条件では、錯体濃度が0.3MのInSn錯体塗布液を用い、No.46の条件では、錯体濃度が0.1MのInSn錯体塗布液を用い、No47の条件では、錯体濃度が0.5MのInSn錯体塗布液を用いた。
また、N0.45〜47に共通する条件は以下のとおりとした。
基板:0.7mm厚のテンパックスガラス基板(50×50mm)
レーザー照射の条件
近赤外半導体レーザー:Laser Line社 LDF400−4000
加工機:安川電機 UP−50N
波長:1030nm
出力:400W
走査速度:40mms-1
ビーム形:13x0.8mm矩形
3.多層膜の評価
No.44〜47の各条件について、多層膜(透明導電膜)のシート抵抗を測定した。その結果を上記表7に示す。
ITOナノ粒子を含む膜とInSn錯体を含む膜との多層膜は、ITOナノ粒子とInSn錯体とを同じ膜中に含む膜に比べて、さらにシート抵抗が低下した。特に、図12(b)に示すように、ITOナノ粒子を含む膜を下層とし、InSn錯体を含む膜を上層とする多層膜(No.45〜47)は、図12(a)に示すように、その逆の層構成を有する多層膜(No.44)よりも、シート抵抗値の低減効果が著しかった。
No.44の多層膜を電子顕微鏡で観察した写真を図13に示す。また、No.45の多層膜を電子顕微鏡で観察した写真を図14に示す。図13の像ではITOナノ粒子A間に空隙が見られるのに対し、図14の像では、ITOナノ粒子A間の空隙が、小粒子で充填されていた。
これは、InSn錯体を含む膜を、ITOナノ粒子を含む膜の上層に形成する際に、InSn錯体がITOナノ粒子の空隙に充填され、さらに、そのInSn錯体が、レーザー照射によってITOナノ粒子から発せられる熱で小粒径のITOナノ粒子へと転化し、膜が緻密化したために、シート抵抗値が大きく低下したと考えられる。抵抗値の低減効果は、錯体濃度が0.3M以上のInSn錯体塗布液を用いたときに特に顕著であった。
1.多層膜の形成
基本的には前記実施例6と同様にして、ITOナノ粒子を含む膜を下層とし、InSn錯体を含む膜を上層とする多層膜を形成した。具体的な多層膜の形成条件は、表8のNo.48〜53に示すものである。No.48〜53では、ITOナノ粒子A懸濁液を塗布する回数を変えることで、ITOナノ粒子を含む膜の膜厚を種々に変化させ、また、InSn錯体塗布液を塗布する回数を変えることで、InSn錯体を含む膜の膜厚を種々に変化させている。なお、表8の「試料」の欄において、「×1」、「×2」、「×3」は、それぞれ、塗布回数が1回、2回、3回であることを示す。
また、N0.48〜53に共通する条件は以下のとおりとした。
レーザー照射条件
近赤外半導体レーザー:Laser Line社 LDF600−100
加工機:安川電機 UP−20
レーザーの波長:940nm
レーザーの出力:100W
走査速度:17mms-1
ビーム形:矩形6×0.6mm
基板
テンパックスガラス基板(50×50mm、 t0.7mm)
InSn錯体塗布液の濃度:0.3M
3.多層膜の評価
No.48〜53の各条件について、多層膜(透明導電膜)のシート抵抗を測定した。その結果を上記表8に示す。
膜厚が厚い条件でも、シート抵抗値は低かった。このことは、膜厚が厚くても、近赤外レーザーの照射により、膜全体が有効に励起されていることを示している。
図15に、No.48〜50における膜厚と抵抗率の関係を示す(近赤外レーザーと記載されたもの)。この図15から明らかなように、膜厚が増加しても、抵抗率は増加していない。
また、図16に、No.51〜53における膜厚と抵抗率の関係を示す(近赤外レーザーと記載されたもの)。この図16から明らかなように、膜厚が増加しても、抵抗率は増加していない。
(比較例2)
1.多層膜の形成
基本的には前記実施例7と同様にして、多層膜を形成した。具体的な多層膜の形成条件は、表9のNo.54〜59に示すものである。
ただし、本比較例では、近赤外レーザーの代わりに、エキシマレーザーを使用した。
また、N0.54〜59に共通する条件は以下のとおりとした。
レーザー照射条件
レーザーの種類:KrFエキシマレーザー INDEX848/248 (lem=248nm)
エネルギー密度:40mJcm-2
走査速度:12mms-1
ビーム形:矩形2.4×2.4mm
基板:テンパックスガラス基板(50×50mm、t0.7mm)
InSn錯体塗布液の濃度:0.3M
2.多層膜の評価
No.54〜59の各条件について、多層膜(透明導電膜)のシート抵抗を測定した。その結果を上記表9に示す。また、図15に、No.54〜56における膜厚と抵抗率との関係を示す(KrFエキシマレーザーと記載されたもの)。また、図16に、No.57〜59における膜厚と抵抗率との関係を示す(KrFエキシマレーザーと記載されたもの)。
表9、図15、及び図16から明らかなように、膜厚が増加すると抵抗率が顕著に増加している。このことは、KrFエキシマレーザーの照射では、膜厚が厚くなると、膜の内部を有効に励起できていないことを示している。
1・・・装置、3・・・基板、5・・・近赤外半導体レーザー、
7・・・光ファイバー、9・・・加工機、11・・・光学系

Claims (4)

  1. ITOナノ粒子を含む膜を製膜する工程と、
    前記ITOナノ粒子を含む膜に、波長が700〜2200nmの範囲内にあるレーザー光を照射する工程と、を含むことを特徴とする透明導電膜の製膜方法。
  2. 前記ITOナノ粒子を含む膜は、InSn錯体を含むことを特徴とする請求項1記載の透明導電膜の製膜方法。
  3. 前記ITOナノ粒子を含む膜は、ITOナノ粒子Aと、前記ITOナノ粒子Aよりも粒径が小さいITOナノ粒子Bとを含むことを特徴とする請求項1又は2記載の透明導電膜の製膜方法。
  4. 前記ITOナノ粒子を含む膜とは別に、InSn錯体を含む膜を製膜する工程を有し、
    前記レーザー光を照射する工程では、前記ITOナノ粒子を含む膜と、前記InSn錯体を含む膜とに前記レーザー光を照射することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の透明導電膜の製膜方法。
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