JP2012094213A - 光ピックアップおよび光ディスク装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡素なホログラム素子1個でCDとDVDに互換可能な光ピックアップおよびこれを搭載した光ディスク装置を提供すること。
【解決手段】半導体レーザ1はCDとDVD用の2波長のレーザ光を出射し、対物レンズ8を介して光ディスクに照射する。ホログラム素子9は、光ディスクから反射した光ビームを0次回折光および正負の次数の回折光に分離するとともに、正の次数の回折光と負の次数の回折光には略対称なデフォーカス収差を与える。光検出器10の各受光部は、正負の次数の回折光に対し一方の回折光については収束状態で受光し、他方の回折光についてはぼけた状態で受光するよう配置する。そして、収束状態の回折光からフォーカス誤差信号を生成し、ぼけた状態の回折光からトラッキング誤差信号を生成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、CD、DVDなどの光ディスクに情報を記録または再生するための光ピックアップ、及びこれを用いた光ディスク装置に関する。
従来、光ディスク装置のサーボ制御のため、光ピックアップに対してホログラム素子を採用してエラー信号を取得している。ホログラム素子は、光ディスクからの反射光を所定数に分割し、分割した反射光のそれぞれを所定の方向に回折することができる。そこでこれらの回折光を受光できる位置に受光部を設け、各受光部の出力を利用することにより、フォーカスエラー信号(FES)やトラッキングエラー信号(TES)などのサーボ信号を取得することができる。
これに関連する技術として、特許文献1には2波長レーザを搭載した光ピックアップが開示される。特許文献1では、安定したフォーカス制御を行うことを目的とし、レーザ光源の第1の発光点からの光束を、略合焦で受光センサに入射する光束と合焦後に入射する光束と合焦前に入射する光束とに分離する第1のホログラムと、第2の発光点からの光束を、略合焦で受光センサに入射する光束と合焦後に入射する光束と合焦前に入射する光束とに分離する第2のホログラムと、を備えた構成となっている。
また、特許文献2には、偏光ホログラム光学素子(HOE)を用いた光学ヘッド装置が開示される。特許文献2では、サーボ信号を取得するためのフォトディテクターの数に制約を設けることなく、RF信号に混入するノイズを低減することを目的とし、FE信号およびTE信号についてはHOEによる一次回折光を利用する一方、RF信号についてはHOEを直進する0次回折光を利用する構成となっている。
特開2007−66486号公報 特開2009−181670号公報
近年、複数の波長を出射可能な半導体レーザの実用化により、光ピックアップの小型化と低コスト化が実現可能となった。例えば、波長略780nmの半導体レーザと波長略650nmの半導体レーザを1つの半導体基板上に集積化した半導体レーザ(以下、2波長レーザ)が実用化されたことで、CDとDVDの光学部品の共用化が図られている。
特許文献1では、回折素子、第1のホログラム素子、第2のホログラム素子を搭載することで、2波長レーザ(CD/DVD)に対する各種信号を検出している。しかし、回折格子および第2のホログラム素子はCDの各種信号検出用に搭載され、第1のホログラム素子はDVDの各種信号検出用に搭載されている。この点から、特許文献1においては2波長レーザを用いているにも関わらず、CDとDVDで光学部品が共通化できていないため、小型化と低コスト化に関して課題がある。
また、特許文献2のようにホログラム素子を用いてデフォーカス収差を加え、受光面上で収束した光ビームを用いてフォーカス誤差信号、トラッキング誤差信号を検出する方法もあるが、特許文献2のように往復路光学系にホログラム素子を配置する場合には偏光性ホログラム素子を用いることが必須となる。偏光性ホログラム素子は無偏光性ホログラム素子と比較し、構造が複雑で低コスト化の点で不利となる。
特許文献2の構成に関連して言えば、復路光学系に無偏光ホログラム素子を配置することも考えられる。この場合には、CDとDVDの発光点位置が違うため、回折格子上の光ビーム中心がCDとDVDでずれてしまう。このため、それぞれの光ビームに対する分割線が必要となり、ホログラム素子のパターンが複雑化してしまう。またそれに伴って、ホログラム素子の各領域の光ビームを検出するための受光部を配置しなければならないため、光検出器の複雑化は避けられない。
本発明は、簡素なホログラム素子1個でCDとDVDに互換可能な光ピックアップおよびこれを搭載した光ディスク装置を提供することを目的とする。
本発明による光ピックアップは、レーザ光の光ビームを出射する半導体レーザと、半導体レーザから出射された光ビームを光ディスクに照射する対物レンズと、光ディスクから反射した光ビームを分離するホログラム素子と、ホログラム素子により分離された光ビームを受光する複数の受光部を有する光検出器とを備え、ホログラム素子は、光ビームを0次回折光および正負の次数の回折光に分離するとともに、正の次数の回折光と負の次数の回折光には略対称なデフォーカス収差を与え、光検出器の各受光部は、正負の次数の回折光に対し一方の回折光については収束状態で受光し、他方の回折光についてはぼけた状態で受光するよう配置した構成とする。
ここに半導体レーザは、第1の波長の光ビームと第2の波長の光ビームの少なくとも2つの波長の光ビームを出射可能である。また光検出器の各受光部は、前記正負の次数の回折光のうち収束状態の回折光からフォーカス誤差信号を生成するための信号を検出し、ぼけた状態の回折光からトラッキング誤差信号を生成するための信号を検出する。
本発明によれば、複数の波長のレーザ光を出射可能で低コストかつ小型化可能な光ピックアップおよびこれを搭載した光ディスク装置を提供することができる。
本発明に係る光ピックアップの一実施例を示す概略構成図。 実施例1におけるホログラム素子9の形状を示す図。 実施例1における光検出器10の受光部の配置を示す図。 DVDの2層ディスクに適した受光部の配置を示す図。 DVDとCDのビーム径が重ならない受光部の配置を示す図。 DVDとCDのビーム位置を一致させる受光部の配置を示す図。 ホログラム素子9を3個の領域に分割した形状を示す図。 実施例2における光検出器10の受光部の配置を示す図。 図8における受光部のパターンの一部を変更した場合を示す図。 実施例3における光検出器10の受光部の配置を示す図。 図10における0次回折光の受光部を分割した構成を示す図。 実施例4におけるホログラム素子9の領域分割を示す図。 実施例4における光検出器10の受光部の配置を示す図。 図12のホログラム素子9の分割数を増加した構成を示す図。 実施例5における光検出器10の受光部の配置を示す図。 本発明に係る光ディスク装置の一実施例を示す概略構成図。
以下、本発明のいくつかの実施形態を図面を用いながら説明する。
図1は、本発明に係る光ピックアップの一実施例を示す概略構成図である。なお、以下の説明において、光ディスクとしてDVDとCDを例に取り上げ、それぞれ記録型光ディスク(DVD±R、DVD±RW、DVD−RAM、CD−R、CD−RW)と再生専用光ディスク(DVD−ROM、CD−ROM)を含むものとする。
半導体レーザ1は2波長レーザであり、DVDの記録/再生用として波長略650nmの光ビームが、またCDの記録/再生用として波長略780nmの光ビームが発散光として出射される。なお、波長略650nmのレーザ発光点と波長略780nmのレーザ発光点は所定量ずれている。ここでは、2つの発光点の間隔は一般的な110μmとする。半導体レーザ1から出射した光ビームはビームスプリッタ2を反射する。なお一部の光ビームはビームスプリッタ2を透過しフロントモニタ3に入射する。一般に記録型の光ディスクに情報を記録する場合には、光ディスクの記録面に所定の光量を照射させるため、半導体レーザの光量を高精度に制御する必要がある。このため、フロントモニタ3は記録型の光ディスクに信号を記録する際に、半導体レーザ1の光量の変化を検出し、半導体レーザ1の駆動回路(図示せず)にフィードバックされる。これにより光ディスク上の光量をモニタすることが可能となる。
ビームスプリッタ2を反射した光ビームはコリメートレンズ4により略平行な光ビームに変換される。コリメートレンズ4を透過した光ビームは立ち上げミラー5を反射、1/4波長板6を透過後、アクチュエータ7に搭載された対物レンズ8により光ディスク(不図示)上に集光して照射される。
光ディスクを反射した光ビームは、対物レンズ8、1/4波長板6、立ち上げミラー5、コリメートレンズ4、ビームスプリッタ2を経て、ホログラム素子9に入射する。すなわちホログラム素子9は、ビームスプリッタ2を経た後の光ビームの復路に配置しており、対物レンズ8と一体駆動しない固定部に配置されている。
ホログラム素子9は復路に配置しているので無偏光性の回折素子とすることができ、後述するように複数領域に分割されている。そして、各領域ごとに入射した光ビームを回折し、各次数の回折光に分離する。さらに本実施例では、正負の次数の回折光に対し略対称のデフォーカス収差を与える構造となっている。ホログラム素子9により分離された光ビームは、それぞれ異なった方向に出射して光検出器10に入射する。
光検出器10上には複数の受光部が形成されており、それぞれの受光部にはホログラム素子9によって分離された光ビームが照射される。光検出器10は、各受光部に照射された光量に応じた電気信号を出力し、これらの出力を演算することで再生信号であるRF信号やフォーカス誤差信号やトラッキング誤差信号が生成される。
図2は、本実施例におけるホログラム素子9の形状を示す図であり、光ビームの照射側から見た図である。直線20はホログラム素子9の領域の分割線を示し、鎖線円30はDVDの光ビームの外形を示し、点線円40はCDの光ビームの外形を示している。ホログラム素子9は、DVD、CDの各光ビーム30、40の略中心を通り、ディスク半径方向(Rad)に略平行な分割線20で、ディスク接線方向(Tan方向)に領域1、領域2の2領域に分割されている。
ホログラム素子9は入射する光ビームを回折し、領域1、領域2ごとに0次回折光、+1次回折光、−1次回折光、さらには高次の回折光に分離して出射する。各回折光の回折効率(光量比)は、例えば650nmの波長の場合、0次回折光:+1次回折光:−1次回折光=5:2:2の割合である。その際、回折光の次数によって出射角が異なるだけでなく、分割した領域1、領域2によっても出射方向がずれるように構成している。さらには、0次回折光を基準としたとき±1次回折光には、互いに逆方向(逆極性)のデフォーカス収差を与える。例えばホログラム素子9から光検出器10に向かって、+1次回折光は0次回折光よりも近い位置で収束し、−1次回折光は0次回折光よりも遠い位置で収束するようデフォーカス収差を与える構造としている。
図3は、本実施例における光検出器10の受光部の配置を示す図であり、光ビームの照射側から見た図である。光検出器10はホログラム素子9から出射された各光ビームの位置と大きさに合わせて、符号a1、a2等で示す多数の矩形状の受光部から構成している。
実線円31、32に囲まれた斜線領域はDVDの光ビームの外形を示しており、光ビーム31はホログラム素子9の領域1から、光ビーム32は領域2から入射したものである。さらに回折光の次数を区別するため、0次回折光には添字(0)を、+1次回折光には(+1)を、−1次回折光には(−1)を付けている。一方点線円41、42に囲まれた領域はCDの光ビームの外形を示しており、光ビーム41はホログラム素子9の領域1から、光ビーム42は領域2から入射したものである。回折光の次数については、同様に添字(0)、(+1)、(−1)を付けて区別している。本実施例では、光検出器10の光軸方向の位置を+1次回折光31(+1)〜42(+1)が収束状態となるように配置することで、0次回折光31(0)〜42(0)および−1次回折光31(−1)〜42(−1)をビームが大きくぼけている状態で入射させている。
ここで、ホログラム素子9の各領域で回折した各回折光が光検出器10のどの受光部に入射するか、その対応関係を説明する。
DVDの場合、領域1、領域2からの0次光31(0)、32(0)は受光部o1に入射する。領域1からの+1次光31(+1)は、受光部r、sに、領域2からの+1次光32(+1)は受光部t、uに入射する。また、領域1からの−1次光31(−1)は受光部a1、a2、a3、c1、c2に、領域2からの−1次光32(−1)は受光部b1、b2、b3、d1、d2、d3に入射する。
一方CDの場合、領域1、領域2からの0次光41(0)、42(0)は受光部o2に入射する。領域1からの+1次光41(+1)は受光部t、uに、領域2からの+1次光42(+1)は受光部v、wに入射する。また、領域1からの−1次光41(−1)は受光部a2、a3、c2、c3に、領域2からの−1次光42(−1)は受光部b1、b2、b3、d2、d3に入射する。
ここで、DVDとCDの光ビームの集光位置の違いは、発光点の違いおよび波長の差によるものである。特に、0次回折光の中心位置の間隔は半導体レーザ内のDVDとCDの発光点の間隔にほぼ等しく、受光部o1、o2のずれ量もその間隔に対応させている。
本実施例では、RF信号(RF)の検出には0次回折光31(0)〜42(0)を、フォーカス誤差信号(FES)の検出には受光面で収束状態にある+1次回折光31(+1)〜42(+1)を、トラッキング誤差信号(TES)の検出には受光面でぼけた状態にある−1次回折光31(−1)〜42(−1)を用いている。その理由は、特許文献2のようにトラッキング誤差信号の検出に0次回折光を用いる場合には、0次回折光31(0)〜42(0)のビーム径は、DVD、CDの0次回折光受光部o1、o2が物理的に干渉してしまうために大きくできない。このため、トラッキング誤差信号に−1次回折光を用いることで、光検出器上の光ビームの径を大きくでき光検出器の位置ずれに強い構成としている。
各受光部a1、a2、a3、b1、b2、b3、c1、c2、c3、d1、d2、d3、r、s、t、u、v、w、o1、o2から得られた信号を、それぞれA1、A2、A3、B1、B2、B3、C1、C2、C3、D1、D2、D3、R、S、T、U、V、W、O1、O2とする。DVDとCDのフォーカス誤差信号(FES)、トラッキング誤差信号(TES)、RF信号(RF)は、以下の演算式(1)(2)により生成する。
Figure 2012094213
ここに、式中のktd、ktcは、対物レンズが変位した際にトラッキング誤差信号にDC成分を発生させないようにする補正係数である。またφはDPD信号を検出する際の位相差の演算を示す。
フォーカス誤差信号(FES)の検出にはナイフエッジ方式を用いているが、本方式は公知であるため説明を省略する。
トラッキング誤差信号(TES)の検出には、1ビームDPP方式と位相差検出方式(DPD方式)がある。DVDの場合、DVD±Rなどの記録型ディスクでは1ビームDPP方式が用いられ、DVD−ROMなどの再生専用ディスクではDPD方式が用いられる。CDの場合には1ビームDPP方式が用いられる。
1ビームDPP方式では、例えばDVDの場合には、受光部a1、b1の加算信号(A1+B1)と受光部a2、a3、b2、b3の加算信号(A2+A3+B2+B3)の差動信号から、トラッキング誤差信号(TES)を生成している。ただし、光ディスク上のトラックに追従するために対物レンズが変位すると、それに伴って受光部上の光ビーム外形も変化し、トラッキング誤差信号にDCオフセットが発生する。トラッキング誤差信号にDCオフセットが発生するとディスク上のスポットは、トラックをずれて走査するため、記録/再生信号が劣化する。またDCオフセット量が大きくなるとトラックに追従できなくなる。そこで本実施例ではDCオフセットを抑制するために、主にDC信号成分を検出する受光部c1、d1の加算信号(C1+D1)と受光部c2、c3、d2、d3の加算信号(C2+C3+D2+D3)の差動信号に、係数ktd(CDの場合はktc)を掛けて補正を行う。これによりトラッキング誤差信号のDCオフセットを抑制し、安定したトラッキング制御を可能としている。
ここで、DVD側に最良にデフォーカス調整を行うと、CD側では原理的にレーザの発光波長の分だけデフォーカスが発生してしまう。この現象については、フォーカス誤差信号(FES)に対し初期的にオフセットを加えて制御することで解消できる。また、CD側の独立受光部をずらすことで初期的にオフセットを与えても良い。そして、トラッキング誤差信号(TES)のDCオフセットを補正する受光部c1、c2、c3(もしくは、d1、d2、d3)の受光量(光ビーム全体に対する割合)は、DVDに対しCDでは小さくなるが、これについては係数ktcを大きくすることで対応可能である。
また、±1次光でトラッキング誤差信号、フォーカス誤差信号を検出し、0次光で再生(RF)信号を検出することで再生信号に必要なS/Nを満足することが可能となる。それは、トラッキング誤差信号用の受光部で再生信号を検出する場合には受光部数が多くなってしまうため、光ビームを電気信号に変換する際のノイズが大きくなりS/Nの観点から不利となる。また、フォーカス誤差信号受光部は、ナイフエッジ方式の都合上暗線部が大きくなり、必要な周波数特性が得られない。このため、0次光で再生信号を検出することはS/Nの観点から非常に有効となる。特に本実施例では、回折格子で分光していることから再生信号光量が小さくなっているが、受光部の数を1つとすることで必要なS/Nを十分満足することが可能となる。
以上のように本実施例では、光ビームの復路に1個の無偏光性のホログラム素子を用いただけで、CD、DVDともに安定したサーボ信号、再生信号を得ることが可能となる。これより、低コストかつ小型化可能な光ピックアップを提供できる。
上記実施例では、ビーム収束状態にある+1次回折光でフォーカス誤差信号を検出し、ぼけた状態にある−1次回折光でトラッキング誤差信号を検出したが、これを逆の構成とすることもできる。すなわち、光検出器10の光軸方向の位置を−1次回折光が収束状態になるよう配置して、−1次回折光でフォーカス誤差信号を検出し、+1次回折光でトラッキング誤差信号を検出しても良い。このように本実施例の特徴は、復路光学系に配置したホログラム素子により±1次回折光に略対称なデフォーカス収差を与え、収束状態にある一方の回折光を用いてフォーカス制御し、ぼけた状態の他方の回折光を用いてトラッキング制御することであり、回折光とサーボ信号の関係については限定するものではない。これは、後に述べる実施例においても同様である。
さらに光検出器10の受光部のパターンは、以下に述べるような変形が可能である。
図4は、DVDの2層ディスクに適した受光部の配置を示す図である。2層ディスクの場合、記録層が2層あるため、信号光の他に他層からの迷光がぼけて入射する。この迷光によるトラッキング誤差信号のDCオフセットを抑制する観点から、新たな受光部e1、f1、g1、h1を追加している。これらの受光部から得られる信号をE1、F1、G1、H1とし、演算式(3)によりDVDのトラッキング誤差信号(TES)を生成する。
Figure 2012094213
この構成により、2層ディスクの記録/再生時の迷光によるトラッキング誤差信号のDCオフセットを抑制することができるため、安定したトラッキング誤差信号が得られる。
図5は、DVDとCDのビーム径が重ならない受光部の配置を示す図である。トラッキング誤差信号用のDVDとCDの−1次光ビーム31(−1)と41(−1)、32(−1)と42(−1)が重ならないように、受光部の形状と境界線51を与えている。これにより、トラッキング誤差信号の演算に用いる補正係数ktd、ktcを最適化することができる。
この場合には、−1次回折光の照射する受光部a1〜a3、b1〜b3、c1〜c3、d1〜d3から得られたA1〜A3、B1〜B3、C1〜C3、D1〜D3の信号をもとに、以下の演算式(4)(5)によりDVD、CDのトラッキング誤差信号(TES)を生成する。
Figure 2012094213
このような構成とすることでDVD、CDにおける係数ktd、ktcを最適化できトラッキング誤差信号の精度が向上する。
なお、DVDとCDの両方のビームが存在する受光部a2、b2、c2、d2については、さらにDVDとCDの領域に分割しても良い。
図6は、DVDとCDのビーム位置を一致させる受光部の配置を示す図である。すなわち、ホログラム素子9の一方の領域から入射するDVDとCDの−1次回折光、ここでは領域2から受光部b1、b2、d1、d2に入射するDVDとCDの光ビーム32(−1)、42(−1)を一致させている。この場合には、図3における受光部b3、d3とそれから得られる信号B3、D3が不要になり、以下の演算式(6)(7)によりDVD、CDのトラッキング誤差信号(TES)を生成する。
Figure 2012094213
このような構成とすることで、受光部数や光ピックアップの出力ピン数を減らすことが可能となる。
図7は、ホログラム素子9を3個の領域に分割した形状を示す図である。ここでは図2の分割線20に略平行な2本の分割線21、22により、領域1と領域2の境界部に光ビームの略中心が通過する領域3を構成し、領域3の回折光がフォーカス誤差信号受光部に入射させないようにしている。この場合、領域3は透過させても良いし、回折させても良い。この構成によれば、フォーカス誤差信号の検出範囲を調整し、もしくはフォーカス誤差信号の対称性を維持することができる。
以上述べた図4〜図7に示した変形例は、後に述べる実施例においても有効である。さらにその他の変形として次のものが可能である。
本実施例では1ビームDPP信号とDPD信号を同じ受光部から検出したが、0次回折光の受光部o1、o2を4分割とし、そこから1ビームDPP信号とDPD信号を検出しても良い。また、ホログラム素子はCDとDVDの波長差を補正する色収差補正機能を有していても良い。また、光ディスク上に1つの光ビームを照射したが、複数のビームを照射して、復路光学系のホログラム素子でデフォーカス収差を与え、光検出器上のぼけたスポットからトラッキング誤差信号を検出しても同様の効果が得られる。これらの変形についても、後に述べる実施例において有効である。
実施例1では、ホログラム素子9の回折方向が分割領域1、2によりディスク半径方向(Rad方向)に差を持つのに対し、実施例2では、ホログラム素子9の回折方向が分割領域1、2によりディスク接線方向(Tan方向)に差を持つようにした。また実施例1と同様に、0次回折光に対し±1次回折光には、それぞれ反対のデフォーカス収差を与えている。
図8は、本実施例における光検出器10の受光部の配置を示す図である。ホログラム素子9の各領域からの回折光と光検出器10の受光部との対応関係は以下となる。
DVDの場合、領域1、領域2からの0次光31(0)、32(0)は受光部o1に入射する。領域1からの+1次光31(+1)は、受光部r1、s1に、領域2からの+1次光32(+1)は受光部r2、s2に入射する。また、領域1からの−1次光31(−1)は受光部a1、a2、a3、c1、c2に、領域2からの−1次光32(−1)は受光部b1、b2、b3、d1、d2に入射する。
一方CDの場合、領域1、領域2からの0次光41(0)、42(0)は受光部o2に入射する。領域1からの+1次光41(+1)は受光部t1、u1に、領域2からの+1次光42(+1)は受光部t2、u2に入射する。また、領域1からの−1次光41(−1)は受光部a2、a3、c2、c3に、領域2からの−1次光42(−1)は受光部b2、b3、d2、d3に入射する。
本実施例においても、光検出器10の光軸方向の位置を+1次回折光31(+1)〜42(+1)が収束するように配置することで、0次回折光31(0)〜42(0)および−1次回折光31(−1)〜42(−1)をビームが大きくぼけた状態で入射させている。
本実施例では新たな受光部r1、s1、r2、s2、t1、u1、t2、u2から得られた信号をR1、S1、R2、S2、T1、U1、T2、U2とし、以下の演算式(8)(9)によりDVD、CDのフォーカス誤差信号(FES)、トラッキング誤差信号(TES)、RF信号(RF)を生成する。
Figure 2012094213
図9は、図8における受光部のパターンの一部を変更した場合を示す図である。この例では、受光部r1とs1、r2とs2、t1とu1、t2とu2の分割線52をスポットの移動方向に傾けている。このように受光部パターンを変えることで、例えば、温度変化やレーザ出力強度変化などに伴う波長シフトによって発生するホログラム素子9の回折角の変化に対応させることができる、
実施例3では、ホログラム素子9の回折方向が回折光の次数によってTan方向に分離するようにした。本実施例でも、0次回折光に対し±1次回折光には、それぞれ反対のデフォーカス収差を与えている。
図10は、本実施例における光検出器10の受光部の配置を示す図である。ホログラム素子9の各領域からの回折光と光検出器10の受光部との対応関係は以下となる。
DVDの場合、領域1、領域2からの0次光31(0)、32(0)は受光部o1に入射する。領域1からの+1次光31(+1)は、受光部r1、s1に、領域2からの+1次光32(+1)は受光部r2、s2に入射する。また、領域1からの−1次光31(−1)は受光部a1、a2、c1、c2に、領域2からの−1次光32(−1)は受光部b1、b2、d1、d2に入射する。
一方CDの場合、領域1、領域2からの0次光41(0)、42(0)は受光部o2に入射する。領域1からの+1次光41(+1)は受光部t1、u1に、領域2からの+1次光42(+1)は受光部t2、u2に入射する。また、領域1からの−1次光41(−1)は受光部a2、a3、e2、e3に、領域2からの−1次光42(−1)は受光部b2、b3、f2、f3に入射する。
本実施例においても、光検出器10の光軸方向の位置を+1次回折光31(+1)〜42(+1)が収束するように配置することで、0次回折光31(0)〜42(0)および−1次回折光31(−1)〜42(−1)をビームが大きくぼけた状態で入射させている。
本実施例では新たな受光部e2、e3、f2、f3から得られた信号をE2、E3、F2、F3とし、以下の演算式(10)(11)によりDVD、CDのフォーカス誤差信号(FES)、トラッキング誤差信号(TES)、RF信号(RF)を生成する。
Figure 2012094213
本実施例では、1ビームDPP信号とDPD信号を生成するために−1次回折光を用いたが、さらに0次回折光からの信号を用いて生成することもできる。
図11は、図10における0次回折光の受光部を分割した構成を示す図である。0次回折光31(0)と32(0)、41(0)と42(0)が入射する受光部o1、o2をそれぞれ4分割し、そこからDPP信号とDPD信号を検出するようにした。この場合には、新たな受光部oa1、ob1、oc1、od1、oa2、ob2、oc2、od2から得られた信号をOA1、OB1、OC1、OD1、OA2、OB2、OC2、OD2とし、以下の演算式(12)(13)によりDVD、CDのトラッキング誤差信号(TES)、RF信号(RF)を生成する。
Figure 2012094213
実施例4は、ホログラム素子9の分割数を増加させた場合である。
図12は、本実施例におけるホログラム素子9の領域分割を示す図である。
ホログラム素子9は、DVD、CDの光ビーム30、40の略中心を通るRad方向の分割線20で領域1と領域2にTan方向に2分割する。さらに、DVD、CDの光ビーム30、40のそれぞれの略中心を通るTan方向の2本の分割線23、24で領域a、b、cにRad方向に3分割している。その結果ホログラム素子9は、領域1a、1b、1c、2a、2b、2cの6領域となる。本実施例でも、各領域において0次回折光に対し±1次回折光には、それぞれ反対のデフォーカス収差を与えている。
図13は、図12のホログラム素子9に対応する光検出器10の受光部の配置を示す図である。ホログラム素子9の分割数の増加に伴い、受光部r1、s1、r2、s2・・・r8、s8を増やしている。ホログラム素子9の各領域からの回折光と光検出器10の受光部との対応関係は以下となる。
DVDの場合、領域1a〜1c、領域2a〜2cからの0次光31(0)、32(0)は受光部o1に入射する。領域1a、Ib、Icからの+1次光31a(+1)、31b(+1)、31c(+1)は、それぞれ受光部r5とs5、r1とs1、r3とs3に入射する。領域2a、2b、2cからの+1次光32a(+1)、32b(+1)、32c(+1)は、それぞれ受光部r6とs6、r2とs2、r4とs4に入射する。また、領域1a、Ib、Icからの−1次光31a(−1)、31b(−1)、31c(−1)は、それぞれ受光部a1とc1、a3とc3、a2とc2に入射する。領域2a、2b、2cからの−1次光32a(−1)、32b(−1)、32c(−1)は、それぞれ受光部b1とd1、b3とd3、b2とd2に入射する。
一方CDの場合、領域1a〜1c、領域2a〜2cからの0次光41(0)、42(0)は受光部o2に入射する。領域1a、Ib、Icからの+1次光41a(+1)、41b(+1)、41c(+1)は、それぞれ受光部r7とs7、r3とs3、r5とs5に入射する。領域2a、2b、2cからの+1次光42a(+1)、42b(+1)、42c(+1)は、それぞれ受光部r8とs8、r4とs4、r6とs6に入射する。また、領域1a、Ib、Icからの−1次光41a(−1)、41b(−1)、41c(−1)は、それぞれ受光部a1とc1、a3とc3、a2とc2に入射する。領域2a、2b、2cからの−1次光42a(−1)、42b(−1)、42c(−1)は、それぞれ受光部b1とd1、b3とd3、b2とd2に入射する。
本実施例でも光検出器10の光軸方向の位置を+1次回折光31(+1)〜42(+1)が収束するように配置することで、0次回折光31(0)〜42(0)および−1次回折光31(−1)〜42(−1)をビームが大きくぼけた状態で入射させている。
増やした受光部r1、s1、r2、s2、・・・r8、s8から得られた信号をR1、S1、・・・R8、S8とし、以下の演算式(14)(15)によりDVD、CDのフォーカス誤差信号(FES)、トラッキング誤差信号(TES)、RF信号(RF)を生成する。
Figure 2012094213
図14は、図12のホログラム素子9の分割数をさらに増加した構成を示す図である。すなわち図12における領域1a、1b、1cと領域2a、2b、2cの間に分割線21、22により領域3を追加し、領域3の回折光がフォーカス誤差信号受光部に入射しないようにしている。この場合、領域3は透過させても良いし、回折させても良い。この構成によれば、フォーカス誤差信号の検出範囲を調整し、もしくはフォーカス誤差信号の対称性を維持することができる。
実施例5では、図2の領域分割を施したホログラム素子9において、0次回折光に対し±1次回折光に与えるデフォーカス収差を大きくして、光検出器10におけるビーム径を拡大させたものである。
図15は、本実施例における光検出器10の受光部の配置を示す図である。ホログラム素子9の各領域からの回折光と光検出器10の受光部との対応関係は以下となる。
DVDの場合、領域1、領域2からの0次光31(0)、32(0)は受光部oに入射する。領域1からの+1次光31(+1)は、受光部r、sに、領域2からの+1次光32(+1)は受光部t、uに入射する。また、領域1からの−1次光31(−1)は受光部a1、a2、a3、c1、c2、c3に、領域2からの−1次光32(−1)は受光部b1、b2、d1、d2に入射する。
一方CDの場合、領域1、領域2からの0次光41(0)、42(0)は受光部oに入射する。すなわち、DVDの0次光の受光部oと同一である。領域1からの+1次光41(+1)は受光部t、uに、領域2からの+1次光42(+1)は受光部v、wに入射する。また、領域1からの−1次光41(−1)は受光部a1、a2、a3、c1、c2、c3に、領域2からの−1次光42(−1)は受光部b1、b2、d1、d2に入射する。
本実施例においても、光検出器10の光軸方向の位置を+1次回折光31(+1)〜42(+1)が収束するように配置することで、0次回折光31(0)〜42(0)および−1次回折光31(−1)〜42(−1)のビーム径をさらに拡大させて入射させている。
本実施例では、以下の演算式(16)(17)によりDVD、CDのフォーカス誤差信号(FES)、トラッキング誤差信号(TES)、RF信号(RF)を生成する。
Figure 2012094213
本実施例では、0次回折光の受光部oをCDとDVDで共有化することで、実施例1に比較して光検出器上の0次回折光および−1次回折光の光ビーム径を大きくしている。これにより、光検出器の位置ずれに強い構成とすることが可能となる。
さらに、トラッキング誤差信号性能向上を得るために、信号出力方法および受光部パターンを変えても良い。例えば、本実施例では受光部b1、b2、d1、d2に入射する半分の光ビーム32(−1)、42(−1)のディスク半径方向(Rad方向)の略中心をCDとDVDで一致させたが、一致していなくとも受光部を分割すれば同様の効果が得られる。
以上の実施例1〜5で述べたホログラム素子や光検出器の構成とその変形例については、各実施例の間で相互に適用して一部を置き換えることが可能である。
また、各実施例では光ディスクとしてDVDとCDの記録再生を想定し、半導体レーザはこれらに対応した2つの波長の光ビームを出射する構成としたが、光ディスクの種類はこれに限定せず例えばBD(Blu−ray)の場合にも適用でき、これに対応する波長略405nmの光ビームを追加すれば良い。また、ホログラム素子や光検出器における回折光として0次回折光、+1次回折光、−1次回折光を取り上げたが、さらに±2次以上の高次の回折光を用いる場合にも拡張できる。
実施例6では、前記各実施例で説明した光ピックアップ100を搭載した光ディスク装置について述べる。
図16は、本発明に係る光ディスク装置の一実施例を示す概略構成図である。光ピックアップ100は、光ディスク200の半径方向(Rad方向)に沿って駆動できる機構が設けられており、アクセス制御回路102からのアクセス制御信号に応じて位置制御される。
レーザ点灯回路107からは所定のレーザ駆動電流が光ピックアップ100内の半導体レーザに供給され、半導体レーザからは記録再生動作に応じて所定の光量でレーザ光が出射される。なお、レーザ点灯回路107は光ピックアップ100内に組み込むこともできる。
光ピックアップ100内の光検出器10から出力された信号は、サーボ信号生成回路104および情報信号記録再生回路105に送られる。サーボ信号生成回路104では前記光検出器10の各受光部からの信号に基づいてフォーカス誤差信号、トラッキング誤差信号ならびにチルト制御信号などのサーボ信号が生成され、これを基にアクチュエータ駆動回路103を経て光ピックアップ100内のアクチュエータを駆動して、対物レンズの位置制御がなされる。
情報信号記録再生回路105は、記録モードにおいては記録制御信号に基づいてレーザ点灯回路107の点灯制御を行って、光ディスク200へ所望の情報を書き込む。また再生モードにおいては、前記光検出器10からの信号に基づいて光ディスク200に記録されている情報信号を読み出す。当該装置が再生装置の場合は、再生モードの機能のみとする。
前記サーボ信号生成回路104および情報信号記録再生回路105で得られた信号の一部はコントロール回路106に送られる。このコントロール回路106にはスピンドルモータ駆動回路101、アクセス制御回路102、サーボ信号生成回路104、レーザ点灯回路107などが接続され、光ディスク200を回転させるスピンドルモータ108の回転制御、アクセス方向およびアクセス位置の制御、対物レンズのサーボ制御、光ピックアップ100内の半導体レーザ発光量の制御などが行われる。
なお、本発明は上記した各実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1:半導体レーザ、2:ビームスプリッタ、3:フロントモニタ、4:コリメートレンズ、5:立ち上げミラー、6:1/4波長板、7:アクチュエータ、8:対物レンズ、9:ホログラム素子、10:光検出器、20〜24:分割線、30〜32:光ビーム(DVD)、40〜42:光ビーム(CD)、100:光ピックアップ、101:スピンドルモータ駆動回路、102:アクセス制御回路、103:アクチュエータ駆動回路、104:サーボ信号生成回路、105:情報信号記録再生回路、106:コントロール回路、107:レーザ点灯回路、109:スピンドルモータ、200:光ディスク。

Claims (12)

  1. レーザ光を光ディスクに照射し、該光ディスクからの反射光を検出する光ピックアップにおいて、
    レーザ光の光ビームを出射する半導体レーザと、
    該半導体レーザから出射された光ビームを前記光ディスクに照射する対物レンズと、
    前記光ディスクから反射した光ビームを分離するホログラム素子と、
    該ホログラム素子により分離された光ビームを受光する複数の受光部を有する光検出器とを備え、
    前記ホログラム素子は、光ビームを0次回折光および正負の次数の回折光に分離するとともに、該正の次数の回折光と該負の次数の回折光には略対称なデフォーカス収差を与え、
    前記光検出器の各受光部は、前記正負の次数の回折光に対し一方の回折光については収束状態で受光し、他方の回折光についてはぼけた状態で受光するよう配置されたことを特徴とする光ピックアップ。
  2. 請求項1に記載の光ピックアップにおいて、
    前記光検出器の各受光部は、前記正負の次数の回折光のうち収束状態の回折光からフォーカス誤差信号を生成するための信号を検出し、ぼけた状態の回折光からトラッキング誤差信号を生成するための信号を検出することを特徴とする光ピックアップ。
  3. 請求項1または2に記載の光ピックアップにおいて、
    前記半導体レーザは、第1の波長の光ビームと第2の波長の光ビームの少なくとも2つの波長の光ビームを出射可能であることを特徴とする光ピックアップ。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の光ピックアップにおいて、
    前記ホログラム素子は、該ホログラム素子上の光ビームの略中心を通り、光ディスク半径方向に略平行な分割線で第1、第2の領域に分割されていることを特徴とする光ピックアップ。
  5. 請求項4に記載の光ピックアップにおいて、
    前記ホログラム素子は、前記分割線に略平行な2本の分割線により、前記第1、第2の領域の境界部に光ビームの略中心が通過する第3の領域を設けたことを特徴とする光ピックアップ。
  6. 請求項5に記載の光ピックアップにおいて、
    前記ホログラム素子の前記第3の領域を通過した光ビームの回折光は、前記光検出器のフォーカス誤差信号生成用の受光部に入射させないことを特徴とする光ピックアップ。
  7. 請求項4から6のいずれか1項記載の光ピックアップにおいて、
    前記半導体レーザが、第1の波長の光ビームと第2の波長の光ビームを出射可能であるとき、
    前記ホログラム素子は、該ホログラム素子上の前記第1の波長の光ビームの略中心と前記第2の波長の光ビームの略中心をそれぞれ通り、光ディスク接線方向に略平行な2本の分割線により、前記第1、第2の領域がそれぞれ3個の領域に分割されていることを特徴とする光ピックアップ。
  8. 請求項3に記載の光ピックアップにおいて、
    前記光検出器が受光する前記第1の波長の光ビームの0次回折光の中心位置と、前記第2の波長の光ビームの0次回折光の中心位置との間隔は、前記半導体レーザの前記2つの波長の光ビームの発光点間隔に等しいことを特徴とする光ピックアップ。
  9. 請求項8に記載の光ピックアップにおいて、
    前記光検出器は、前記第1の波長の光ビームの0次回折光と前記第2の波長の光ビームの0次回折光とを、同一の受光部で受光することを特徴とする光ピックアップ。
  10. 請求項3に記載の光ピックアップにおいて、
    前記光検出器は、前記正負の次数の回折光のうちぼけた状態で受光する回折光については、前記第1の波長の光ビームと前記第2の波長の光ビームとを同一の受光部にて受光することを特徴とする光ピックアップ。
  11. 請求項1から10のいずれか1項に記載の光ピックアップにおいて、
    前記0次回折光から再生信号を生成することを特徴とする光ピックアップ装置。
  12. 請求項1から11のいずれか1項に記載の光ピックアップを搭載する光ディスク装置において、
    前記光ピックアップ内の前記半導体レーザを駆動するレーザ点灯回路と、
    前記光ピックアップ内の前記光検出器から出力された信号を用いてフォーカス誤差信号とトラッキング誤差信号を生成するサーボ信号生成回路と、
    前記光ディスクに情報信号を記録し該光ディスクから情報信号を再生する情報信号記録再生回路と、
    を備えたことを特徴とする光ディスク装置。
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