JP2012089654A - 固体撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】斜め入射光が遮光用導電層で遮光されることによる感度低下を低減でき、ワイヤボンディング耐性の劣化を抑制でき、固体撮像装置の厚みが大きくなることを抑制できる固体撮像装置を提供する。
【解決手段】固体撮像装置は、イメージ領域IAとパッド配置領域PAとを有する固体撮像装置であって、主表面MSを有する半導体基板SBと、イメージ領域IA内において半導体基板の主表面MSに形成されたフォトダイオードPDと、主表面MS上に形成されており、イメージ領域IA内において上面に溝THを有する層間絶縁膜IL4と、溝TH内を埋め込むように形成された遮光用導電層SHLと、イメージ領域IAの外であってパッド配置領域内PAにおいて層間絶縁膜IL4の上面に接して形成されたパッド用導電層PADとを備えている
【選択図】図7
【解決手段】固体撮像装置は、イメージ領域IAとパッド配置領域PAとを有する固体撮像装置であって、主表面MSを有する半導体基板SBと、イメージ領域IA内において半導体基板の主表面MSに形成されたフォトダイオードPDと、主表面MS上に形成されており、イメージ領域IA内において上面に溝THを有する層間絶縁膜IL4と、溝TH内を埋め込むように形成された遮光用導電層SHLと、イメージ領域IAの外であってパッド配置領域内PAにおいて層間絶縁膜IL4の上面に接して形成されたパッド用導電層PADとを備えている
【選択図】図7
Description
本発明は、固体撮像装置に関し、特に、遮光用導電層を備えた固体撮像装置に関するものである。
固体撮像装置を構成する半導体基板上には、フォトダイオードの他にトランジスタが形成されている。フォトダイオードの周辺に形成されたトランジスタに光が入射すると光電変換によって発生した電子に起因する特性変動などの誤動作を起こすことがある。誤動作の一例として、たとえば画素内における光電変換した電荷を増幅するためのトランジスタに光が入射すると増幅率が変化することがある。また、そのトランジスタ直下で光電変換された電荷がフォトダイオードに流れ込むことによりノイズが発生することがある。
そのため、固体撮像装置では、画素毎に設けられたフォトダイオードのみに光が入射し、光電変換した電荷を増幅するためのトランジスタおよび画素を選択するためのトランジスタなどには光が入射しないように遮光するための遮光用導電層(メタル配線)が形成されることが多い。
メタル配線を備えた固体撮像装置は、たとえば特開2009−200462号公報(特許文献1)、特開2006−294963号公報(特許文献2)および特開2006−93687号公報(特許文献3)に開示されている。
固体撮像装置では、フォトダイオードに対して斜めに光が入射する場合、メタル配線によって遮光されることでフォトダイオードに入射する光量が少なくなる。フォトダイオードに対して斜めに光が入射する場合、フォトダイオードとメタル配線の上面との距離が大きいほどフォトダイオードに到達可能な入射光の角度が小さくなるためフォトダイオードに入射する光量が少なくなる。
一般的に最上層メタル配線とパッド用導電層とは同一層のメタル膜で構成されることが多い。この最上層のメタル膜ではパッド用導電層のワイヤボンディング耐性を劣化させないために下層のメタル配線よりも膜厚を厚く設定することが多い。しかし膜厚を厚く設定することで最上層メタル配線の上面とフォトダイオードとの距離が大きくなるため、最上層メタル配線によって遮光される斜め入射光量が多くなる。つまり、フォトダイオードに入射する斜め入射光量が低減する。これにより、フォトダイオードへの入射光量の低減に起因した感度低下などの性能劣化が顕著となる。
また、固体撮像装置では最上層のメタル膜の下に層間絶縁膜が形成されている。上記の特開2009−200462号公報では、第2遮光膜の上に層間絶縁膜が形成され、層間絶縁膜の上にパッドが形成されている。つまり、最上層のメタル膜であるパッドの下には層間絶縁膜が形成されている。また上記の特開2006−294963号公報では、第2アルミニウム配線層の上に層間絶縁膜が形成され、層間絶縁膜の上に最上層メタル遮光膜が形成されている。つまり、最上層メタル遮光膜の下には層間絶縁膜が形成されている。また上記の特開2006−93687号公報では、第2下部遮光パターンの上に第1層間絶縁膜が形成され、第1層間絶縁膜の上に上部遮光膜パターンが形成されている。つまり、最上層のメタル膜である上部遮光膜パターンの下には層間絶縁膜が形成されている。
したがって、これらの公報では、最上層のメタル膜の下に形成された層間絶縁膜の膜厚によって固体撮像装置が厚みが大きくなる。すなわち、最上層のメタル膜の下に形成された層間絶縁膜の膜厚によってレンズからフォトダイオードまでの距離が大きくなる。このため、入射光の反射およびけられが大きくなる。つまり、層間絶縁膜による入射光の反射およびメタル膜による斜め入射光の反射が大きくなる。また、周辺光量の低下が大きくなる。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、その目的は、斜め入射光が遮光用導電層で遮光されることによる感度低下を低減でき、ワイヤボンディング耐性の劣化を抑制でき、固体撮像装置におけるイメージ領域での厚みが大きくなることを抑制できる固体撮像装置を提供することである。
本発明の一実施例による固体撮像装置は、イメージ領域とパッド配置領域とを有する固体撮像装置であって、主表面を有する半導体基板と、イメージ領域内において半導体基板の主表面に形成されたフォトダイオードと、主表面上に形成されており、イメージ領域内において上面に溝を有する層間絶縁膜と、溝内を埋め込むように形成された遮光用導電層と、イメージ領域の外であってパッド配置領域内において層間絶縁膜の上面に接して形成されたパッド用導電層とを備えている。
本実施例の固体撮像装置によれば、イメージ領域内において層間絶縁膜の上面の溝内を埋め込むように遮光用導電層が形成されている。このため、層間絶縁膜の上面上に遮光用導電層を形成する場合と比較して遮光用導電層とフォトダイオードとの距離を小さくすることができる。これにより、遮光用導電層で遮光される斜め入射光を少なくすることができる。そのため、遮光による感度低下を低減することができる。
また、イメージ領域の外であってパッド配置領域内において層間絶縁膜の上面に接してパッド用導電層が形成されている。このため、遮光用導電層とパッド用導電層とが別の層に形成される。そのため、遮光用導電層とパッド用導電層の厚みを異ならせることができる。したがって、遮光用導電層の厚みを小さくすることで遮光用導電層とフォトダイオードとの距離を小さくし、かつパッド用導電層の厚みを大きくすることでワイヤボンディング耐性の劣化を抑制できる。
また、イメージ領域の外であってパッド配置領域内において層間絶縁膜の上面に接してパッド用導電層が形成されている。このため、固体撮像装置の厚さ方向において遮光用導電層とパッド用導電層との間に層間絶縁膜が形成されていない。これにより、固体撮像装置におけるイメージ領域での厚みが大きくなることを抑制できる。
以下、本発明の実施の形態について図に基づいて説明する。
(実施の形態1)
最初に本発明の実施の形態1における固体撮像装置の構成について説明する。本実施の形態の固体撮像装置は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサに適用され得る。
(実施の形態1)
最初に本発明の実施の形態1における固体撮像装置の構成について説明する。本実施の形態の固体撮像装置は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサに適用され得る。
図1を参照して、固体撮像装置は、イメージ領域IAと、パッド配置領域PAと、シフトレジスタSRと、ノイズ低減読み出し回路NCと、アナログ回路ACとを主に有している。イメージ領域IAでは複数の画素が2次元的に配置されている。イメージ領域IAの周辺にパッド配置領域PAと、シフトレジスタSRと、ノイズ低減読み出し回路NCと、アナログ回路ACとが配置されている。
パッド配置領域PAでは複数のパッド用導電層PADが配置されている。パッド用導電層PADは外部機器と電気的に接続するためのものである。シフトレジスタSRはデータを転送するためのものである。ノイズ低減読み出し回路NCはノイズをキャンセルしながら出力を読み出すためのものである。アナログ回路ACは所望の信号処理を行うためのものである。
続いて、固体撮像装置の複数の画素の各々の回路構成について説明する。図2を参照して、固体撮像装置の複数の画素の各々は、フォトダイオードPDと、転送トランジスタTTRと、フローティングディフュージョン部FDと、リセットトランジスタRTRと、ソースフォロアトランジスタATRと、選択トランジスタSTRとを有している。
フォトダイオードPDは光信号を電気信号に変換する光電変換部として構成されている。転送トランジスタTTRはフォトダイオードPDに蓄積された信号電荷を保持し電圧に変換して出力するように構成されている。フローティングディフュージョン部FDは転送された電荷を保持し電圧に変換して出力するように構成されている。リセットトランジスタRTRはフローティングディフュージョン部FDの電圧をリセットするように構成されている。ソースフォロアトランジスタATRはフローティングディフュージョン部FDの信号電位を増幅して外部に読み出すように構成されている。選択トランジスタSTRは信号電位を外部に読み出す画素を選択するように構成されている。
フォトダイオードPDは、互いにpn接合を構成するp型領域とn型領域とを有している。転送トランジスタTTR、リセットトランジスタRTR、ソースフォロアトランジスタATRおよび選択トランジスタSTRの各々は絶縁ゲート型電界効果トランジスタであり、たとえばnチャネルMOSトランジスタよりなっている。これらの各トランジスタは、半導体基板の表面に形成された1対のn型ソース/ドレイン領域と、その1対のソース/ドレイン領域に挟まれる半導体基板の領域上にゲート絶縁膜(ゲート酸化膜)を介在して形成されたゲート電極層とを有している。また各ゲート電極層の側壁を覆うように図示しないサイドウォール(側壁絶縁膜)が形成されている。
フォトダイオードPDのp型領域は、たとえば接地電位に接続されている。フォトダイオードPDのn型領域と転送トランジスタTTRのn型ソース領域とは電気的に接続されており、たとえば共通のn型領域により形成されている。転送トランジスタTTRのゲート電極層は転送信号線TSに電気的に接続されている。転送トランジスタTTRのn型ドレイン領域とフローティングディフュージョン部FDとは電気的に接続されており、たとえば共通のn型領域により形成されている。
フローティングディフュージョン部FDとリセットトランジスタRTRのn型ソース領域とは電気的に接続されており、たとえば共通のn型領域により形成されている。リセットトランジスタRTRのゲート電極層はリセット信号線RSに電気的に接続されている。リセットトランジスタRTRのn型ドレイン領域は電源線PWSに電気的に接続されている。
ソースフォロアトランジスタATRのゲート電極層はフローティングディフュージョン部FDに電気的に接続されている。ソースフォロアトランジスタATRのn型ソース領域と選択トランジスタSTRのn型ドレイン領域とは電気的に接続されており、たとえば共通のn型領域により形成されている。ソースフォロアトランジスタATRのn型ドレイン領域は垂直信号線PSに電気的に接続されている。選択トランジスタSTRのn型ソース領域は電源線PWSに電気的に接続されている。選択トランジスタSTRのゲート電極層は選択信号線SSに電気的に接続されている。
える。
える。
なお画素部分以外には、演算を行う周辺回路が形成されており、これらの周辺回路もトランジスタを含んでおり、これらのトランジスタも絶縁ゲート型電界効果トランジスタよりなっている。
また図2においては、それぞれ1つのフォトダイオードPDおよび転送トランジスタTTRよりなる1組のダイオード部に対して、それぞれ1つのリセットトランジスタRTR、ソースフォロアトランジスタATRおよび選択トランジスタSTRよりなる1組のトランジスタ群が設けられた構成について説明したが、複数組の上記ダイオード部に対して1組の上記トランジスタ群が設けられた構成が採用されてもよい。たとえば並列接続された複数組の上記ダイオード部に対して1組の上記トランジスタ群が共用されてもよい。
続いて、図3〜図6を参照して、固体撮像装置のレイアウト構造について説明する。図3を参照して、固体撮像装置の複数の画素において4つのフォトダイオードを含む領域が示されている。各画素は、半導体基板上にフォトダイオードPD、転送トランジスタTTR、フローティングディフュージョン部FD、リセットトランジスタRTR、選択トランジスタSTR、ソースフォロアトランジスタATRの順に形成されている。
拡散領域は、フォトダイオードPD、転送トランジスタTTR、フローティングディフュージョン部FD、リセットトランジスタRTR、選択トランジスタSTRおよびソースフォロアトランジスタATRの各々の一部を形成している。複数の画素の各々の拡散領域は、1つのフォトダイオードPDに隣接した別のフォトダイオードPDの近傍に配置されている。フローティングディフュージョン部FDの面積を小さくするために拡散領域は転送トランジスタTTRに対してフォトダイオードPDと段差を有するように折り曲げて形成されている。拡散領域は転送トランジスタを挟んでフォトダイオードPDと反対側に伸びるように形成されている。
転送トランジスタTTR、リセットトランジスタRTR、選択トランジスタSTRおよびソースフォロアトランジスタATRはそれぞれゲート電極層GEを有している。転送トランジスタTTR、リセットトランジスタRTR、選択トランジスタSTRおよびソースフォロアトランジスタATRはすべて互いに並行に配置されている。すなわち、これらのゲート電極層GEは、ほぼ長方形の形状で形成されており、その長手方向が並行に配置されている。拡散領域およびゲート電極層GEに複数のコンタクトC1が形成されている。
図4を参照して、拡散領域、ゲート電極層GE上に図示しない層間絶縁膜を介在して第1メタル配線M1とビアホールC2とが形成されている。なお、コンタクトC1は図示しない層間絶縁膜を貫通するように形成されている。コンタクトC1と第1メタル配線M1とは電気的に接続されている。転送トランジスタTTRのゲート電極層GEは、コンタクトC1を介在して転送信号線TSとしての第1メタル配線M1に電気的に接続されている。リセットトランジスタRTRのn型ドレイン領域は、コンタクトC1を介在して電源線PWSとしての第1メタル配線M1に電気的に接続されている。
ソースフォロアトランジスタATRのゲート電極層GEは、コンタクトC1を介在してフローティングディフュージョン部FDに第1メタル配線M1で電気的に接続されている。ソースフォロアトランジスタATRのn型ドレイン領域は、コンタクトC1を介在して垂直信号線PSとしての第1メタル配線M1に電気的に接続されている。選択トランジスタSTRのn型ソース領域は、コンタクトC1を介在して電源線PWSとしての第1メタル配線M1に電気的に接続されている。
図5を参照して、第1メタル配線M1上に図示しない層間絶縁膜を介在して第2メタル配線M2とビアホールC3とが形成されている。なお、ビアホールC2は図示しない層間絶縁膜を貫通するように形成されている。ビアホールC2と第2メタル配線M2とは電気的に接続されている。リセットトランジスタRTRのゲート電極層GEは、コンタクトC1および第1メタル配線M1を介在してリセット信号線RSとしての第2メタル配線M2に電気的に接続されている。選択トランジスタSTRのゲート電極層GEは、コンタクトC1および第1メタル配線M1を介在して選択信号線SSとしての第2メタル配線M2に電気的に接続されている。
図6を参照して、第2メタル配線M2上に図示しない層間絶縁膜を介在して遮光用導電層SHLが形成されている。なお、ビアホールC3は図示しない層間絶縁膜を貫通するように形成されている。ビアホールC3と遮光用導電層SHLとは電気的に接続されている。遮光用導電層SHLは配線として用いられてもよい。遮光用導電層SHLには電源電位または接地電位が印加され得る。遮光用導電層SHLはフォトダイオードPDを露出するように形成されている。遮光用導電層SHLと半導体基板SBとが積層された積層方向から見て、遮光用導電層SHLがフォトダイオードPDを取り囲むように枠形状FFに形成されている。なお、遮光用導電層SHL上には図示しないパッシベーション膜、平坦化膜、カラーフィルタおよびマイクロレンズが形成されている。
続いて、固体撮像装置の断面構造について説明する。図7を参照して、固体撮像装置は、イメージ領域IAとパッド配置領域PAとを有している。まず、イメージ領域IA内の構造について説明する。固体撮像装置は、たとえばシリコンよりなるn型半導体基板SBを有している。n型半導体基板SBの主表面MS付近にp型ウエル領域Pwellが形成されている。また主表面MSには、たとえばLOCOS(Local Oxidation of Silicon)またはSTI(Shallow Trench Isolation)よりなる素子分離領域IRが形成されている。主表面MSにおいて素子分離領域IRで分離された領域にフォトダイオードPDおよび選択トランジスタSTRが形成されている。
フォトダイオードPDが形成されたフォトダイオード領域PDRにおいて、p型ウエル領域Pwellの内部に主表面MS側からp型領域P+とn型領域N-とが形成されている。p型領域P+とn型領域N-とによってフォトダイオードPDが形成されている。この構成は、埋め込み型フォトダイオードPDと呼ばれる構成である。入射光がフォトダイオードPDに入射すると主にn型領域N-において光電変換されて電荷が発生する。埋め込み型フォトダイオードPDでは、p型の不純物濃度が濃い拡散層であるp型領域P+とn型領域N-との間の空乏層が主表面MSに達することによる表面リーク電流の発生を抑制することができる。
フォトダイオードPDに対して素子分離領域IRを挟んで選択トランジスタSTRが形成されている。選択トランジスタSTRでは、主表面MS上にたとえばシリコン酸化膜よりなるゲート絶縁膜GIを介在して、たとえば多結晶シリコン膜よりなるゲート電極層GEが形成されている。ゲート電極層GEは、その一部が素子分離領域IR上に設けられている。
素子分離領域IR、フォトダイオードPDおよびゲート電極層GEを覆うようにたとえばシリコン酸化膜よりなる層間絶縁膜IL1が形成されている。層間絶縁膜IL1を貫通するようにたとえばタングステンよりなるコンタクトC1が形成されている。コンタクトC1は、タングステンを取り囲むように形成された図示しないバリアメタルを含んでいる。バリアメタルはたとえばTiN(窒化チタン)からなっている。
コンタクトC1および層間絶縁膜IL1の一部を覆うようにたとえばアルミニウムよりなる第1メタル配線M1が形成されている。第1メタル配線M1は、アルミニウムを取り囲むように形成された図示しないバリアメタルを含んでいる。バリアメタルはたとえば窒化チタンからなっている。
第1メタル配線M1および層間絶縁膜IL1を覆うようにたとえばシリコン酸化膜よりなる層間絶縁膜IL2が形成されている。第1メタル配線M1上に層間絶縁膜IL2を貫通するようにたとえばタングステンよりなるビアホールC2が形成されている。ビアホールC2は、タングステンを取り囲むように形成された図示しないバリアメタルを含んでいる。バリアメタルはたとえば窒化チタンからなっている。
層間絶縁膜IL2上にたとえばアルミニウムよりなる複数の第2メタル配線M2が形成されている。第2メタル配線M2は、アルミニウムを取り囲むように形成された図示しないバリアメタルを含んでいる。バリアメタルはたとえば窒化チタンからなっている。複数の第2メタル配線M2のうちの1つはビアホールC2および層間絶縁膜IL2の一部を覆うように形成されている。第2メタル配線M2および層間絶縁膜IL2を覆うようにたとえばシリコン酸化膜よりなる層間絶縁膜IL3が形成されている。
層間絶縁膜IL3上にたとえばシリコン窒化膜よりなるストッパ層SLが形成されている。ストッパ層SLは、後述する溝THを形成する際のドライエッチングをストップさせるための層である。ストッパ層SLにより層間絶縁膜IL4に溝THを形成するドライエッチング装置のエッチングレートの変動が遮光用導電層SHLの高さの変動に影響しにくくなる。これにより斜め入射光量の変動も小さくなるため感度などの撮像特性の製造上要因の変動も少なくなる。なお、ストッパ層SLは形成されなくてもよい。この場合、後述する遮光用導電層SHLの形成において溝THをドライエッチングで形成する際、エッチング時間の設定により所望の深さまで溝THを形成してもよい。
ストッパ層SL上にたとえばシリコン酸化膜よりなる層間絶縁膜IL4が形成されている。層間絶縁膜IL4の上面には溝THが形成されている。溝THは層間絶縁膜IL4を貫通するように形成されている。溝THは、たとえばフォトリソグラフィで遮光用導電層SHLを形成する部分のフォトレジストを除去した後に層間絶縁膜IL4の上面にドライエッチングを施すことなどにより形成されている。
溝TH内を埋め込むようにたとえばタングステンよりなる遮光用導電層SHLが形成されている。遮光用導電層SHLは、タングステンを取り囲むように形成された図示しないバリアメタルを含んでいる。バリアメタルはたとえば窒化チタンからなっている。溝TH内にバリアメタルがスパッタリング法などで形成されている。その後にCVD(Chemical Vapor Deposition)法などでタングステンが埋め込まれる。その後にCMP(Chemical Mechanical Polishing)法などで遮光用導電層SHL以外の領域に形成されたタングステンが研磨されて除去されることで遮光用導電層SHLが形成されている。
このようにして形成された遮光用導電層SHLは、通常のメタル配線の高さより低い位置に溝THを形成しているのでフォトダイオードPDからの高さを低くできる。このため、最上層に配置されている遮光用導電層SHLの高さが低くなったことで遮光用導電層SHLで遮光される斜め入射光量が減少する。これによりフォトダイオードPDへの入射光量が増加して感度などの撮像特性が向上する。
層間絶縁膜IL4および遮光用導電層SHLを覆うようにガラス製の保護膜であるパッシベーション膜GCが形成されている。パッシベーション膜GC上にたとえばシリコン酸化膜よりなる平坦化膜FL1が形成されている。平坦化膜FL1はたとえばCMPなどの平坦化処理が施されることにより平坦な上面を有している。
平坦化膜FL1上にカラーフィルタCFが形成されている。カラーフィルタCF上にたとえばシリコン酸化膜よりなる平坦化膜FL2が形成されている。平坦化膜FL2上にレンズ用の高屈折率膜LEが形成されている。高屈折率膜LEにはマイクロレンズMLが形成されている。
第1メタル配線M1、第2メタル配線M2および遮光用導電層SHLは、フォトダイオードPDと各々が積層する方向から見てフォトダイオードPDが形成されたフォトダイオード領域PDR外に形成されている。またマイクロレンズMLはフォトダイオードPDとマイクロレンズMLが積層する方向から見てフォトダイオードPDが形成されているフォトダイオード領域PDRを覆うように形成されている。
次に、パッド配置領域PA内の構造について説明する。n型半導体基板SB上に層間絶縁膜IL1が形成されている。層間絶縁膜IL1上に層間絶縁膜IL2が形成されている。層間絶縁膜IL2上に層間絶縁膜IL3が形成されている。層間絶縁膜IL3上にストッパ層SLが形成されている。ストッパ層SL上に層間絶縁膜IL4が形成されている。
層間絶縁膜IL4上にパッド用導電層PADが形成されている。つまり、イメージ領域IA外であってパッド配置領域PA内において層間絶縁膜IL4の上面に接してパッド用導電層PADが形成されている。パッド用導電層PADはたとえばアルミニウムよりなっている。パッド用導電層PADは、アルミニウムを取り囲むように形成された図示しないバリアメタルを含んでいる。バリアメタルはたとえば窒化チタンからなっている。
パッド用導電層PADの上面の一部を開口するようにパッド用導電層PAD上にパッシベーション膜GCが形成されている。パッド用導電層PADの上面の一部を開口するようにパッシベーション膜GC上に平坦化膜FL1が形成されている。平坦化膜FL1上にカラーフィルタCFが形成されている。カラーフィルタ上に平坦化膜FL2が形成されている。平坦化膜FL2上に高屈折率膜LEが形成されている。カラーフィルタCF、平坦化膜FL1、FL2および高屈折率膜LEはパッド用導電層PADの上面の一部を開口するように形成されている。この開口部OPを通じて外部機器と電気的に接続されるようにパッド用導電層PADは構成されている。
続いて、固体撮像装置の複数の画素の動作について説明する。図2に示す画素において、画素の状態として、リセット、信号電荷の蓄積および信号レベルの読み出しという3つの状態がある。
リセット状態においては、転送トランジスタTTRおよびリセットトランジスタRTRはオンとされ、選択トランジスタSTRはオフとされる。その結果、フォトダイオードPDの電位は、電源線PWSより供給されるリセット電位にリセットされる。
蓄積状態においては、転送トランジスタTTRはオフの状態に保たれ、フォトダイオードPDに入射した光が光電変換して発生する電子により、フォトダイオードPDの電位は入射光に応じて下がっていく。
読み出し状態は、フローティングディフュージョン部FDのリセット、リセットレベルの読み出し、信号電荷の転送、信号レベルの読み出しの4つの動作よりなる。フローティングディフュージョン部FDのリセットにおいては、転送トランジスタTTRがオフされた状態でリセットトランジスタRTRがオンされることにより、フローティングディフュージョン部FDの電位が電源線PWSより供給されるリセット電位にリセットされる。
リセットレベルの読み出し動作においては、選択トランジスタSTRがオンされて、フローティングディフュージョン部FDのリセットレベルに応じた電源線PWSからの電位がソースフォロアトランジスタATRを通じて垂直信号線PSから読み出され、画素アレイ外のリセットレベル用メモリに電位が保持される。
リセットトランジスタRTRがオフされた状態で転送トランジスタTTRがオンされて、フォトダイオードPDに保持された信号電荷がフローティングディフュージョン部FDに転送される。信号電荷に応じた電源線PWSからの電位がソースフォロアトランジスタATRを通じて垂直信号線PSから読み出され、画素アレイ外の信号レベル用メモリに保持される。そして、信号レベル用メモリとリセットレベル用メモリの差分が画素信号成分として外部に出力される。このようにして、フォトダイオードPDに入射した入射光量を表す出力が発生する。
次に本実施の形態の固体撮像装置の作用効果について比較例と対比して説明する。
まず、図8を参照して、比較例の固体撮像装置の断面構造について説明する。図8に示すように比較例の固体撮像装置では、イメージ領域IA内において層間絶縁膜IL3上に第3メタル配線M3が形成されている。層間絶縁膜IL3上に形成されているため第3メタル配線M3の高さが高くなる。
まず、図8を参照して、比較例の固体撮像装置の断面構造について説明する。図8に示すように比較例の固体撮像装置では、イメージ領域IA内において層間絶縁膜IL3上に第3メタル配線M3が形成されている。層間絶縁膜IL3上に形成されているため第3メタル配線M3の高さが高くなる。
第3メタル配線M3とパッド配置領域PA内のパッド用導電層PADとは同じ層のメタル膜で形成されている。パッド用導電層PADはワイヤボンディング耐性を保持するため膜厚が第1メタル配線M1および第2メタル配線M2より厚く形成されている。そのため、第3メタル配線M3の膜厚も厚く形成されている。
最上層メタル配線である第3メタル配線M3およびパッド用導電層PADは層間絶縁膜IL3上に形成されている。そのため、第3メタル配線M3およびパッド用導電層PADの下に形成された層間絶縁膜IL3の膜厚によって固体撮像装置の厚みが大きくなる。
なお、層間絶縁膜IL2に形成された第2メタル配線M2の膜厚を薄くすると配線抵抗が大きくなり高速動作に問題があるため、第2メタル配線M2の膜厚には限界がある。
また第2メタル配線M2を覆うように形成された層間絶縁膜IL3の膜厚を薄くするとCMPを施した際に第2メタル配線M2の上面が露出することがあるため層間絶縁膜IL3の膜厚には限界がある。
これに対して、図7に示すように、本実施の形態の固体撮像装置によれば、イメージ領域IA内において層間絶縁膜IL4の上面の溝TH内を埋め込むように遮光用導電層SHLが形成されているため、層間絶縁膜IL4の上面上に遮光用導電層SHLを形成する場合と比較して遮光用導電層SHLとフォトダイオードPDとの距離を小さくすることができる。これにより、遮光用導電層SHLで遮光される斜め入射光を少なくすることができる。そのため、遮光による感度低下を低減することができる。
また、イメージ領域IAの外であってパッド配置領域PA内において層間絶縁膜IL4の上面に接してパッド用導電層PADが形成されているため、遮光用導電層SHLとパッド用導電層PADとが別の層に形成される。そのため、遮光用導電層SHLとパッド用導電層PADの厚みを異ならせることができる。したがって、遮光用導電層SHLの厚みを小さくすることで遮光用導電層SHLとフォトダイオードPDとの距離を小さくし、かつパッド用導電層PADの厚みを大きくすることでワイヤボンディング耐性の劣化を抑制できる。
また、イメージ領域IAの外であってパッド配置領域PA内において層間絶縁膜IL4の上面に接してパッド用導電層PADが形成されているため、固体撮像装置の厚さ方向において遮光用導電層SHLとパッド用導電層PADとの間に層間絶縁膜IL4が形成されていない。これにより、固体撮像装置におけるイメージ領域IAでの厚みが大きくなることを抑制できる。
固体撮像装置におけるイメージ領域IAでの厚みが大きくなることを抑制できるので、層間絶縁膜IL4の膜厚によってマイクロレンズMLからフォトダイオードPDまでの距離が大きくなることを抑制できる。このため、入射光の反射およびけられを抑制できる。つまり、層間絶縁膜IL4による入射光の反射および第1メタル配線M1、第2メタル配線M2および遮光用層電層SHLによる斜め入射光の反射を抑制できる。また、周辺光量の低下を小さくすることができる。また、固体撮像装置におけるイメージ領域IAでの厚みが大きくなることを抑制できるので、固体撮像装置を小型化することができる。
また、イメージ領域IA内において層間絶縁膜IL4の上面の溝TH内を埋め込むように遮光用導電層SHLが形成されているため、第2メタル配線M2の膜厚を維持した状態で遮光用導電層SHLの高さを低くすることができる。
また、イメージ領域IA内において層間絶縁膜IL4の上面の溝TH内を埋め込むように遮光用導電層SHLが形成されているため、層間絶縁膜IL3の膜厚を維持した状態で遮光用導電層SHLの高さを低くすることができる。
上記では遮光用導電層SHLがビアホールC3により第2メタル配線M2と電気的に接続されていることを説明した。遮光用導電層SHLとビアホールC3とは同じ工程で製造されていてもよい。
図9を参照して、層間絶縁膜IL3の上面に溝THが形成されている。溝THと第2メタル配線M2とを貫通するように層間絶縁膜IL3にコンタクトホールCHが形成されている。溝THおよびコンタクトホールCHにたとえばタングステンが埋め込まれることにより遮光用導電層SHLとビアホールC3とが形成されている。
溝TH内を埋め込むように遮光用導電層SHLが形成されているため、遮光用導電層SHLを形成する際にビアホールC3も形成することができる。このため、生産効率を向上できる。また、ビアホールC3を通常のビアホール製造工程と同じように形成することができる。通常のビアホール製造工程で形成できるため、生産効率を向上できる。
また、本実施の形態の固体撮像装置によれば、遮光用導電層SHLと半導体基板SBとが積層された積層方向から見て、遮光用導電層SHLがフォトダイオードPDを取り囲むように枠形状FFに形成されている。そのため、遮光用電電層SHLが入射光を遮光することによりフォトダイオードPD以外に入射光が到達することを効果的に抑制できる。これにより、フォトダイオードPDの周辺に形成されたトランジスタに光が入射することでトランジスタが誤動作を起こすことを抑制できる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2の固体撮像装置は、実施の形態1の固体撮像装置と比較して、遮光用導電層を形成する材料よりも低抵抗の材料よりなる低抵抗配線を有している点で主に異なっている。
本発明の実施の形態2の固体撮像装置は、実施の形態1の固体撮像装置と比較して、遮光用導電層を形成する材料よりも低抵抗の材料よりなる低抵抗配線を有している点で主に異なっている。
図10を参照して、遮光用導電層SHLを形成する材料よりも低抵抗の材料よりなる低抵抗配線LRが遮光用導電層SHLの上面に接して形成されている。低抵抗配線LRはたとえばアルミニウムよりなっている。低抵抗配線LRは遮光用導電層SHLより線幅が小さくなるように形成されている。
また、低抵抗配線LRはパッド用導電層PADと同じ層のメタル膜で形成されていてもよい。この場合には、低抵抗配線LRはパッド用導電層PADと同じ工程で製造されるので新たな工程を追加しないため生産効率を向上できる。
図11を参照して、遮光用導電層SHLの枠形状FFの線幅W1より低抵抗配線LRの線幅W2が小さくなるように低抵抗配線LRは形成されている。イメージ領域IA内において、遮光用導電層SHLが開口している有効画素ERと、遮光用導電層SHLが開口しておらず入射光が遮光されている遮光画素SPとが形成されている。低抵抗配線LRは遮光画素SP上に配置された遮光用導電層SHL上にも形成されている。
なお、本実施の形態のこれ以外の構成は、上述した実施の形態1の構成と同様であるため同一の要素については同一の符号を付し、その説明を繰り返さない。
固体撮像装置では遮光用導電層SHLが開口している有効画素ERにおいてフォトダイオードPDが遮光用導電層SHLから露出するように構成されており、それ以外の領域は遮光用導電層SHLで覆われている。このようにフォトダイオードPDの上方の遮光用導電層SHLを開口してそれ以外の領域を遮光用導電層SHLで遮光することによって、フォトダイオードPDの外側の素子に入射した光による光電変換によって発生した電子に起因する特性変動などの誤動作を防ぐことができる。
遮光用導電層SHLは入射光を遮光するだけでなく、画素にある一定の電位を供給する配線としての機能も有している。特に電源電位や接地電位などは画素の光電変換特性に大きく影響を与えるので配線のインピーダンスを低減することは非常に重要である。
本実施の形態の固体撮像装置よれば、遮光用導電層SHLを形成する材料よりも低抵抗の材料よりなる低抵抗配線LRをさらに備え、低抵抗配線LRは、遮光用導電層SHLの上面に接して形成されており、かつ遮光用導電層SHLより線幅W2が小さくなるように設けられている。
遮光用導電層SHLを形成する材料よりも低抵抗の材料よりなる低抵抗配線LRが遮光用導電層SHLの上面に接して形成されているため、遮光用導電層SHLおよび低抵抗配線LRの一体でのインピーダンスが小さくなる。遮光用導電層SHLを形成する材料がタングステンなどの抵抗率が高い材料でも、遮光用導電層SHLおよび低抵抗配線LRの一体でのインピーダンスを小さくすることで高速動作が可能となるため撮像特性の劣化を抑制することができる。
また、遮光用導電層SHLの線幅W1より低抵抗配線LRの線幅W2が小さくなるように低抵抗配線LRが設けられているため、低抵抗配線LRによって遮光される斜め入射光の角度を小さくすることができる。そのため低抵抗配線LRによって遮光される斜め入射光量を小さくすることができる。これにより、感度の劣化を抑制することができる。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3の固体撮像装置は、実施の形態2の固体撮像装置と比較して、遮光用導電層が枠形状の短辺に沿う方向に形成されており、長辺に沿う方向に形成されていない点で主に異なっている。
本発明の実施の形態3の固体撮像装置は、実施の形態2の固体撮像装置と比較して、遮光用導電層が枠形状の短辺に沿う方向に形成されており、長辺に沿う方向に形成されていない点で主に異なっている。
図12を参照して、遮光用導電層SHLの枠形状FFは矩形形状を有している。矩形形状は短辺と長辺とを有している。低抵抗配線LRと遮光用導電層SHLとが積層された積層方向から見て、低抵抗配線LRは矩形形状の短辺に沿う方向に延びる部分を有している。一方、低抵抗配線LRは矩形形状の長辺に沿う方向に延びる部分を有しない。
なお、本実施の形態のこれ以外の構成は、上述した実施の形態1の構成と同様であるため同一の要素については同一の符号を付し、その説明を繰り返さない。
なお、遮光用導電層SHLの矩形形状は正方形であってもよい。この場合、低抵抗配線はLR矩形形状の隣り合う辺の一方に沿う方向に延びる部分を有し、他方に沿う方向に延びる部分を有しないように構成されていてもよい。
遮光用導電層SHLの線幅W1より低抵抗配線LRの線幅W2が小さく形成されているが、斜め入射光の入射角度が非常に大きい場合には、低抵抗配線LRによって入射光が遮光され得る。長辺に沿う方向の斜め入射光の方が短辺に沿う方向の斜め入射光より入射角度を大きくできる。つまり、斜め入射光に対する低抵抗配線LRによる遮光の影響は長辺に沿う方向の方が短辺に沿う方向より小さい。
本実施の形態の固体撮像装置よれば、枠形状FFは、低抵抗配線LRと遮光用導電層SHLとが積層された積層方向から見て、矩形形状を有しており、この積層方向から見て、低抵抗配線LRは、矩形形状の短辺に沿う方向に延びる部分を有し、かつ矩形形状の長辺に沿う方向に延びる部分を有しない。
これにより、低抵抗配線LRは、長辺に沿う方向の斜め入射光を遮光する位置に矩形形状の短辺に沿う方向に延びる部分が配置され、短辺に沿う方向の斜め入射光を遮光する位置には配置されない。そのため、斜め入射光の入射角度が大きい場合でも低抵抗配線LRによる遮光の影響を抑制することができる。つまり、低抵抗配線LRによる遮光の影響が長辺に沿う方向の斜め入射光に限定されるため、インピーダンス低減の効果を失うことなく、入射光量低下に起因する感度低下などの性能劣化を最小限に抑制することができる。
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4の固体撮像装置の断面構造について説明する。図13を参照して、固体撮像装置は、イメージ領域IAとパッド配置領域PAとを有している。まず、イメージ領域IA内の構造について説明する。固体撮像装置は、たとえばシリコンよりなるn型半導体基板SBを有している。n型半導体基板SBの主表面MS付近にp型ウエル領域Pwellが形成されている。また主表面MSには、たとえばLOCOSまたはSTIよりなる素子分離領域IRが形成されている。主表面MSにおいて素子分離領域IRで分離された領域に複数のフォトダイオードPDが形成されている。
本発明の実施の形態4の固体撮像装置の断面構造について説明する。図13を参照して、固体撮像装置は、イメージ領域IAとパッド配置領域PAとを有している。まず、イメージ領域IA内の構造について説明する。固体撮像装置は、たとえばシリコンよりなるn型半導体基板SBを有している。n型半導体基板SBの主表面MS付近にp型ウエル領域Pwellが形成されている。また主表面MSには、たとえばLOCOSまたはSTIよりなる素子分離領域IRが形成されている。主表面MSにおいて素子分離領域IRで分離された領域に複数のフォトダイオードPDが形成されている。
フォトダイオードPDが形成されているフォトダイオード領域PDRにおいて、p型ウエル領域Pwellの内部に主表面MS側からp型領域P+とn型領域N-とが形成されている。p型領域P+とn型領域N-とによってフォトダイオードPDが形成されている。素子分離領域IRおよびフォトダイオードPDを覆うようにたとえばシリコン酸化膜よりなる層間絶縁膜IL1が形成されている。
本実施の形態の固体撮像装置はMIM(Metal Insulator Metal)容量を有している。一般的に半導体装置内で容量素子を形成する場合にはゲート容量(MOS)、PIP(PolySi-Insulator-PolySi)容量、拡散容量などが使用されることが多い。しかし、これらの容量ではどちらか一方の電極が半導体で形成されていることから、その印加電圧によっては空乏層幅変動の影響で印加電圧と容量値との関係の線形性が劣化するという問題点を抱える。これを解決するのがMIM容量であり、2つの電極ともにメタル配線で形成することで、その容量値が印加電圧の依存を受けにくいという長所がある。
層間絶縁膜IL1上にたとえばアルミニウムよりなる第1メタル配線(第1の配線層)M1が形成されている。第1メタル配線M1は、アルミニウムを取り囲むように形成された図示しないバリアメタルを含んでいる。バリアメタルはたとえば窒化チタンからなっている。
第1メタル配線M1および層間絶縁膜IL1を覆うようにキャパシタ誘電体層CDが形成されている。キャパシタ誘電体層CD上の一部にキャパシタ電極MIが形成されている。第1メタル配線M1とキャパシタ電極MIとでキャパシタ誘電体層CDを挟むことによりMIM容量が形成されている。
キャパシタ誘電体層CDおよびキャパシタ電極MIを覆うように層間絶縁膜IL2が形成されている。つまり、層間絶縁膜IL2は、第1メタル配線M1上を覆うように形成されている。
層間絶縁膜IL2上にたとえばアルミニウムよりなる第2メタル配線(第2の配線層)M2が形成されている。第2メタル配線M2は、アルミニウムを取り囲むように形成された図示しないバリアメタルを含んでいる。バリアメタルはたとえば窒化チタンからなっている。
第2メタル配線M2は、半導体基板SBと第1メタル配線M1とが積層された積層方向から見てフォトダイオードPDが形成されたフォトダイオード領域PDR外に位置する隙間GP2を挟んで互いに分離された第1の配線部分M2aと第2の配線部分M2bとを有している。
キャパシタ電極MIは、層間絶縁膜IL2の下であってキャパシタ誘電体層CDの上に形成されている。キャパシタ電極MIは、キャパシタ誘電体層CDを介在して第1メタル配線M1と対向することにより、第1メタル配線M1と容量結合するように設けられている。キャパシタ電極MIは、第1の配線部分M2aと第2の配線部分M2bとの間の隙間GP2の真下に位置する。隙間GP2の真下にキャパシタ電極MIが配置されるため、隙間GP2を通る入射光をキャパシタ電極MIで遮光することができる。
また、第1メタル配線M1は、隙間GP1を挟んで互いに分離された第3の配線部分M1aと第4の配線部分M2bとを含んでいる。キャパシタ電極MIは、第3の配線部分M1aと第4の配線部分M1bとの間の隙間GP1の真上に位置する。隙間GP1の真上にキャパシタ電極MIが位置するため、隙間GP1を通る入射光をキャパシタ電極MIで遮光することができる。また、第1メタル配線M1およびキャパシタ電極MIの双方は金属または合金よりなっている。
第2メタル配線M2および層間絶縁膜IL2を覆うように層間絶縁膜IL3が形成されている。層間絶縁膜IL3を覆うようにガラス製の保護膜であるパッシベーション膜GCが形成されている。パッシベーション膜GC上にたとえばシリコン酸化膜よりなる平坦化膜FL1が形成されている。平坦化膜FL1はたとえばCMPなどの平坦化処理が施されることにより平坦な上面を有している。
平坦化膜FL1上にカラーフィルタCFが形成されている。カラーフィルタCF上にたとえばシリコン酸化膜よりなる平坦化膜FL2が形成されている。平坦化膜FL2上にレンズ用の高屈折率膜LEが形成されている。高屈折率膜LEにはマイクロレンズMLが形成されている。
第1メタル配線M1、第2メタル配線M2およびキャパシタ電極MIは、フォトダイオードPDと各々が積層する方向からみてフォトダイオードPDが形成されたフォトダイオード領域PDR外に形成されている。またマイクロレンズMLはフォトダイオードPDとマイクロレンズMLが積層する方向からみてフォトダイオードPDが形成されているフォトダイオード領域PDRを覆うように形成されている。
次に、パッド配置領域PA内の構造について説明する。n型半導体基板SB上に層間絶縁膜IL1が形成されている。層間絶縁膜IL1上に層間絶縁膜IL2が形成されている。層間絶縁膜IL2上に層間絶縁膜IL3が形成されている。
層間絶縁膜IL3上にパッド用導電層PADが形成されている。つまり、イメージ領域IA外であってパッド配置領域PA内において層間絶縁膜IL3の上面に接してパッド用導電層PADが形成されている。パッド用導電層PADはたとえばアルミニウムよりなっている。パッド用導電層PADは、アルミニウムを取り囲むように形成された図示しないバリアメタルを含んでいる。バリアメタルはたとえば窒化チタンからなっている。
パッド用導電層PADの上面の一部を開口するようにパッド用導電層PAD上にパッシベーション膜GCが形成されている。パッド用導電層PADの上面の一部を開口するようにパッシベーション膜GC上に平坦化膜FL1が形成されている。平坦化膜FL1上にカラーフィルタCFが形成されている。カラーフィルタ上に平坦化膜FL2が形成されている。平坦化膜FL2上に高屈折率膜LEが形成されている。カラーフィルタCF、平坦化膜FL1,FL2および高屈折率膜LEはパッド用導電層PADの上面の一部を開口するように形成されている。この開口部OPを通じて外部機器と電気的に接続されるようにパッド用導電層PADは構成されている。
なお、本実施の形態のこれ以外の構成は、上述した実施の形態1の構成と同様であるため同一の要素については同一の符号を付し、その説明を繰り返さない。
本実施の形態の固体撮像装置は、主表面MSを有する半導体基板SBと、半導体基板SBの主表面に形成されたフォトダイオードPDと、主表面MS上に形成された第1メタル配線M1(第1の配線層)と、第1メタル配線M1上を覆うように形成された層間絶縁膜IL2と、層間絶縁膜IL2上に形成されており、かつ半導体基板SBと第1メタル配線M1とが積層された積層方向から見てフォトダイオードPDが形成されたフォトダイオード領域PDR外に位置する隙間GP2を挟んで互いに分離された第1の配線部分M2aと第2の配線部分M2bとを有する第2メタル配線M2(第2の配線層)と、第1メタル配線M1上を覆うように形成されたキャパシタ誘電体層CDと、層間絶縁膜IL2の下であってキャパシタ誘電体層CDの上に形成されており、かつキャパシタ誘電体層CDを介在して第1メタル配線M1と対向することにより、第1メタル配線M1と容量結合するように設けられており、かつ第1の配線部分M2aと第2の配線部分M2bとの間の隙間GP2の真下に位置するキャパシタ電極MIとを備えている。
本実施の形態の固体撮像装置によれば、半導体基板SBと第1メタル配線M1とが積層された積層方向から見てフォトダイオードPDが形成されたフォトダイオード領域PDR外に位置する第2メタル配線M2の第1の配線部分M2aと第2の配線部分M2bとの間の隙間GP2の真下にキャパシタ電極MIが位置するため、第2メタル配線M2の隙間GP2から入射する入射光をキャパシタ電極MIで遮光することができる。
そのため、第2メタル配線M2の隙間GP2からフォトダイオードPD以外に入射光が到達することを効果的に抑制できる。これにより、フォトダイオードPDの周辺に形成されたトランジスタに光が入射することでトランジスタが誤動作を起こすことを抑制できる。
第1メタル配線M1、キャパシタ電極MIおよび第2メタル配線M2によって入射光を遮光することができるため、第2メタル配線M2の上方にさらにメタル配線を設けて遮光する必要がない。すなわち低い位置で遮光することができる。そのため、第2メタル配線M2の上方にさらにメタル配線を設ける場合と比較して第2メタル配線M2からフォトダイオードPDまでの距離を小さくすることができる。これにより、第2メタル配線M2で遮光される斜め入射光を少なくすることができる。そのため、遮光による感度低下を低減することができる。
また、本実施の形態の固体撮像装置によれば、第1メタル配線(第1の配線層)M1は、隙間GP1を挟んで互いに分離された第3の配線部分M1aと第4の配線部分M1bとを含み、キャパシタ電極MIは、第3の配線部分M1aと第4の配線部分M1bとの間の隙間GP1の真上に位置するため、第1メタル配線M1の隙間GP1から入射する入射光をキャパシタ電極MIで遮光することができる。そのため、第1メタル配線M1の隙間GP1からフォトダイオードPD以外に入射光が到達することを効果的に抑制できる。これにより、フォトダイオードPDの周辺に形成されたトランジスタに光が入射することでトランジスタが誤動作を起こすことを抑制できる。
また、本実施の形態の固体撮像装置によれば、第1メタル配線(第1の配線層)M1およびキャパシタ電極MIの双方は金属または合金よりなっている。これにより、第1メタル配線M1とキャパシタ電極MIとでMIM容量を構成することができる。MIM容量を構成することにより空乏層幅変動の影響で印加電圧と容量値との関係の線形性が劣化することを抑制できるため、その容量値が印加電圧に依存しにくくなる。
(実施の形態5)
本発明の実施の形態5の固体撮像装置の断面構造について説明する。図14を参照して、固体撮像装置は、イメージ領域IAとパッド配置領域PAとを有している。まず、イメージ領域IA内の構造について説明する。固体撮像装置は、たとえばシリコンよりなるn型半導体基板SBを有している。n型半導体基板SBの主表面MS付近にp型ウエル領域Pwellが形成されている。また主表面MSには、たとえばLOCOSまたはSTIよりなる素子分離領域IRが形成されている。主表面MSにおいて素子分離領域IRで分離された領域にフォトダイオードPDおよび選択トランジスタSTRが形成されている。
本発明の実施の形態5の固体撮像装置の断面構造について説明する。図14を参照して、固体撮像装置は、イメージ領域IAとパッド配置領域PAとを有している。まず、イメージ領域IA内の構造について説明する。固体撮像装置は、たとえばシリコンよりなるn型半導体基板SBを有している。n型半導体基板SBの主表面MS付近にp型ウエル領域Pwellが形成されている。また主表面MSには、たとえばLOCOSまたはSTIよりなる素子分離領域IRが形成されている。主表面MSにおいて素子分離領域IRで分離された領域にフォトダイオードPDおよび選択トランジスタSTRが形成されている。
フォトダイオードPDが形成されているフォトダイオード領域PDRにおいて、p型ウエル領域Pwellの内部に主表面MS側からp型領域P+とn型領域N-とが形成されている。p型領域P+とn型領域N-とによってフォトダイオードPDが形成されている。
フォトダイオードPDに対して素子分離領域IRを挟んで選択トランジスタSTRが形成されている。選択トランジスタSTRでは、主表面MS上にたとえばシリコン酸化膜よりなるゲート絶縁膜GIを介在して、たとえば多結晶シリコン膜よりなるゲート電極層GEが形成されている。ゲート電極層GEは、その一部が素子分離領域IR上に設けられている。
素子分離領域IR、フォトダイオードPDおよびゲート電極層GEを覆うようにたとえばシリコン酸化膜よりなる層間絶縁膜IL1が形成されている。層間絶縁膜IL1を貫通するようにたとえばタングステンよりなるコンタクトC1が形成されている。コンタクトC1は、タングステンを取り囲むように形成された図示しないバリアメタルを含んでいる。バリアメタルはたとえば窒化チタンからなっている。
コンタクトC1および層間絶縁膜IL1の一部を覆うようにたとえばアルミニウムよりなる第1メタル配線M1が形成されている。第1メタル配線M1は、アルミニウムを取り囲むように形成された図示しないバリアメタルを含んでいる。バリアメタルはたとえば窒化チタンからなっている。
第1メタル配線M1および層間絶縁膜IL1を覆うようにたとえばシリコン酸化膜よりなる層間絶縁膜IL2が形成されている。第1メタル配線M1上に層間絶縁膜IL2を貫通するようにたとえばタングステンよりなるビアホールC2が形成されている。ビアホールC2は、タングステンを取り囲むように形成された図示しないバリアメタルを含んでいる。バリアメタルはたとえば窒化チタンからなっている。
層間絶縁膜IL2上にたとえばアルミニウムよりなる複数の第2メタル配線M2が形成されている。第2メタル配線M2は、アルミニウムを取り囲むように形成された図示しないバリアメタルを含んでいる。複数の第2メタル配線M2のうちの1つはビアホールC2および層間絶縁膜IL2の一部を覆うように形成されている。第2メタル配線M2および層間絶縁膜IL2を覆うようにたとえばシリコン酸化膜よりなる層間絶縁膜IL3が形成されている。
層間絶縁膜IL3上にたとえばアルミニウムよりなる複数の第3メタル配線M3が形成されている。第3メタル配線M3は、アルミニウムを取り囲むように形成された図示しないバリアメタルを含んでいる。第3メタル配線M3は遮光用導電層としての機能も有している。
第3メタル配線M3および層間絶縁膜IL3を覆うようにガラス製の保護膜であるパッシベーション膜GCが形成されている。パッシベーション膜GC上にたとえばシリコン酸化膜よりなる平坦化膜FL1が形成されている。平坦化膜FL1はたとえばCMPなどの平坦化処理が施されることにより平坦な上面を有している。
平坦化膜FL1上にカラーフィルタCFが形成されている。カラーフィルタCF上にたとえばシリコン酸化膜よりなる平坦化膜FL2が形成されている。平坦化膜FL2上にレンズ用の高屈折率膜LEが形成されている。高屈折率膜LEにはマイクロレンズMLが形成されている。
第1メタル配線M1、第2メタル配線M2および第3メタル配線M3は、フォトダイオードPDと各々が積層する方向からみてフォトダイオードPDが形成されているフォトダイオード領域PDR外に形成されている。またマイクロレンズMLはフォトダイオードPDとマイクロレンズMLが積層する方向からみてフォトダイオードPDが形成されたフォトダイオード領域PDRを覆うように形成されている。
次に、パッド配置領域PA内の構造について説明する。n型半導体基板SB上に層間絶縁膜IL1が形成されている。層間絶縁膜IL1上に層間絶縁膜IL2が形成されている。イメージ領域IAの外であってパッド配置領域PA内において層間絶縁膜IL3の上面には溝THが形成されている。溝THは、たとえばフォトリソグラフィでトレンチパッド用導電層SHPを形成する部分のフォトレジストを除去した後に層間絶縁膜IL3の上面にドライエッチングを施すことなどにより形成されている。
溝TH内を埋め込むようにたとえばタングステンよりなるトレンチパッド用導電層SHPが形成されている。トレンチパッド用導電層SHPは図示しないバリアメタルを含んでいる。バリアメタルはたとえば窒化チタンからなっている。溝TH内にバリアメタルがスパッタリング法などで形成されている。その後にCVD法などでタングステンが埋め込まれる。その後にCMP法などでトレンチパッド用導電層SHP以外の領域に形成されたタングステンが研磨されて除去されることでトレンチパッド用導電層SHPが形成されている。
トレンチパッド用導電層SHPと接するようにトレンチパッド用導電層SHP上にたとえばアルミニウムよりなるパッド用導電層PADが形成されている。パッド用導電層PADは、アルミニウムを取り囲むように形成された図示しないバリアメタルを含んでいる。バリアメタルはたとえば窒化チタンからなっている。
パッド用導電層PADの上面の一部を開口するようにパッド用導電層PAD上にパッシベーション膜GCが形成されている。パッド用導電層PADの上面の一部を開口するようにパッシベーション膜GC上に平坦化膜FL1が形成されている。平坦化膜FL1上にカラーフィルタCFが形成されている。カラーフィルタ上に平坦化膜FL2が形成されている。平坦化膜FL2上に高屈折率膜LEが形成されている。カラーフィルタCF、平坦化膜FL1,FL2および高屈折率膜LEはパッド用導電層PADの上面の一部を開口するように形成されている。この開口部OPを通じて外部機器と電気的に接続されるようにパッド用導電層PADは構成されている。
図15を参照して、トレンチパッド用導電層SHPはトレンチパッド用導電層SHPとパッド用導電層PADとが積層された積層方向から見た形状の外縁で囲まれた領域SHPRを有している。この領域SHPRはトレンチパッド用導電層SHPとパッド用導電層PADとが積層された積層方向から見てパッド用導電層PADの開口部OPと重なるように形成されている。また、この領域SHPRは、この積層方向から見て開口部以上の広さとなるように形成されている。
上記では、トレンチパッド用導電層SHPは、トレンチパッド用導電層SHPとパッド用導電層PADとが積層する方向から見て、矩形形状に形成されている場合について説明したがこれに限定されない。
図16を参照して、本実施の形態の変形例の固体撮像装置では、トレンチパッド用導電層SHPとパッド用導電層PADとが積層された積層方向から見て、トレンチパッド用導電層SHPは格子形状を有していてもよい。
なお、本実施の形態のこれ以外の構成は、上述した実施の形態1の構成と同様であるため同一の要素については同一の符号を付し、その説明を繰り返さない。
本実施の形態の固体撮像装置は、イメージ領域IAとパッド配置領域PAとを有する固体撮像装置であって、主表面MSを有する半導体基板SBと、イメージ領域IA内において半導体基板SBの主表面MSに形成されたフォトダイオードPDと、主表面MS上に形成されており、イメージ領域IAの外であってパッド配置領域PA内において上面に溝THを有する層間絶縁膜IL3と、溝TH内を埋め込むように形成されたトレンチパッド用導電層SHPと、トレンチパッド用導電層SHPと接するようにトレンチパッド用導電層SHP上に形成されたパッド用導電層PADとを備えている。トレンチパッド用導電層SHPは、トレンチパッド用導電層SHPとパッド用導電層PADとが積層された積層方向から見た形状の外縁で囲まれた領域SHPRが、積層方向から見てパッド用導電層PADの開口部OPと重なるように、かつ開口部OP以上の広さとなるように形成されている。
本実施の形態の固体撮像装置によれば、イメージ領域IAの外であってパッド配置領域PA内において層間絶縁膜IL3の上面の溝TH内を埋め込むように形成されたトレンチパッド用導電層SHPと、トレンチパッド用導電層SHP上に形成されたパッド用導電層PADとを備えているため、トレンチパッド用導電層SHPによりワイヤボンディング耐性を補強できるのでパッド用導電層PADの膜厚を小さくすることができる。パッド用導電層PADの膜厚を小さくすることができるため、パッド用導電層PADの膜厚と同じメタル膜からなる第3メタル配線で遮光される斜め入射光を少なくすることができる。そのため、遮光による感度低下を低減することができる。
トレンチパッド用導電層SHPは、外縁で囲まれた領域SHPRが、積層方向から見てパッド用導電層PADの開口部OPと重なるように、かつ開口部OP以上の広さとなるように形成されているため、トレンチパッド用導電層SHPによりワイヤボンディング耐性を十分に補強できる。
また、イメージ領域IAの外であってパッド配置領域PA内においてトレンチパッド用導電層SHPが形成されており、トレンチパッド用導電層SHP上に形成されたパッド用導電層PADの膜厚を小さくすることができるため、イメージ領域IAでの固体撮像装置の高さを抑制できる。これにより、固体撮像装置におけるイメージ領域IAでの厚みが大きくなることを抑制できる。
また、本実施の形態の固体撮像装置よれば、トレンチパッド用導電層SHPとパッド用導電層PADとが積層された積層方向から見て、トレンチパッド用導電層SHPは格子形状を有している。トレンチパッド用導電層SHPは格子形状の隙間に層間絶縁膜IL3が形成されているため、CMP法でトレンチパッド用導電層SHPが形成される際のディッシングを抑制することができる。
また、本実施の形態の固体撮像装置よれば、トレンチパッド用導電層SHPとパッド用導電層PADとが互いに異なる材料からなっている。トレンチパッド用導電層SHPにパッド用導電層PADよりワイヤボンディング耐性の高い材料を用いることによりパッド用導電層PADのワイヤボンディング耐性を向上できる。また、トレンチパッド用導電層SHPにパッド用導電層PADとパッド用導電層PADの材料を異なられせることで設計の自由度を向上できる。
なお、上記の各実施の形態の固体撮像装置は、たとえばデジタルカメラ、携帯電話機、携帯情報端末、パーソナルコンピュータ、ゲーム機などに適用され得る。
上記の各実施の形態は適宜組み合わせることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることを意図される。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることを意図される。
本発明は、遮光用導電層を備えた固体撮像装置に特に有利に適用され得る。
AC アナログ回路、ATR ソースフォロアトランジスタ、C1 コンタクト、C2 ビアホール、C3 ビアホール、CD キャパシタ誘電体層、CF カラーフィルタ、ER 有効画素、FD フローティングディフュージョン部、FF 枠形状、FL1,FL2 平坦化膜、GC パッシベーション膜、GE ゲート電極層、GI ゲート絶縁膜
GP 隙間、IA イメージ領域、IL1〜IL4 層間絶縁膜、LE 高屈折率膜、LR 低抵抗配線、M1 第1メタル配線、M1a 第3の配線部分、M1b 第4の配線部分、M2 第2メタル配線、M2a 第1の配線部分、M2b 第2の配線部分、M3 第3メタル配線、MI キャパシタ電極、ML マイクロレンズ、MS 主表面、NC ノイズ低減読み出し回路回路、OP 開口部、PA パッド配置領域、PAD パッド用導電層、PD フォトダイオード、PDR フォトダイオード領域、PS 垂直信号線
PWS 電源線、RS リセット信号線、RTR リセットトランジスタ、SB 半導体基板、SHL 遮光用導電層、SHP トレンチパッド用導電層、SHPR 領域、SL ストッパ層、SP 遮光画素、SR シフトレジスタ、SS 選択信号線、STR 選択トランジスタ、TH 溝、TS 転送信号線、TTR 転送トランジスタ。
GP 隙間、IA イメージ領域、IL1〜IL4 層間絶縁膜、LE 高屈折率膜、LR 低抵抗配線、M1 第1メタル配線、M1a 第3の配線部分、M1b 第4の配線部分、M2 第2メタル配線、M2a 第1の配線部分、M2b 第2の配線部分、M3 第3メタル配線、MI キャパシタ電極、ML マイクロレンズ、MS 主表面、NC ノイズ低減読み出し回路回路、OP 開口部、PA パッド配置領域、PAD パッド用導電層、PD フォトダイオード、PDR フォトダイオード領域、PS 垂直信号線
PWS 電源線、RS リセット信号線、RTR リセットトランジスタ、SB 半導体基板、SHL 遮光用導電層、SHP トレンチパッド用導電層、SHPR 領域、SL ストッパ層、SP 遮光画素、SR シフトレジスタ、SS 選択信号線、STR 選択トランジスタ、TH 溝、TS 転送信号線、TTR 転送トランジスタ。
Claims (10)
- イメージ領域とパッド配置領域とを有する固体撮像装置であって、
主表面を有する半導体基板と、
前記イメージ領域内において前記半導体基板の前記主表面に形成されたフォトダイオードと、
前記主表面上に形成されており、前記イメージ領域内において上面に溝を有する層間絶縁膜と、
前記溝内を埋め込むように形成された遮光用導電層と、
前記イメージ領域の外であって前記パッド配置領域内において前記層間絶縁膜の前記上面に接して形成されたパッド用導電層とを備えた、固体撮像装置。 - 前記遮光用導電層と前記半導体基板とが積層された積層方向から見て、前記遮光用導電層が前記フォトダイオードを取り囲むように枠形状に形成されている、請求項1に記載の固体撮像装置。
- 前記遮光用導電層を形成する材料よりも低抵抗の材料よりなる低抵抗配線をさらに備え、
前記低抵抗配線は、前記遮光用導電層の上面に接して形成されており、かつ前記遮光用導電層より線幅が小さくなるように設けられている、請求項1または2に記載の固体撮像装置。 - 前記枠形状は、前記積層方向から見て矩形形状を有しており、
前記積層方向から見て、前記低抵抗配線は、前記矩形形状の短辺に沿う方向に延びる部分を有し、かつ前記矩形形状の長辺に沿う方向に延びる部分を有しない、請求項3に記載の固体撮像装置。 - 主表面を有する半導体基板と、
前記半導体基板の前記主表面に形成されたフォトダイオードと、
前記主表面上に形成された第1の配線層と、
前記第1の配線層上を覆うように形成された層間絶縁膜と、
前記層間絶縁膜上に形成されており、かつ前記半導体基板と前記第1の配線層とが積層された積層方向から見て前記フォトダイオードが形成された領域外に位置する隙間を挟んで互いに分離された第1の配線部分と第2の配線部分とを有する第2の配線層と、
前記第1の配線層上を覆うように形成されたキャパシタ誘電体層と、
前記層間絶縁膜の下であって前記キャパシタ誘電体層の上に形成されており、かつ前記キャパシタ誘電体層を介在して前記第1の配線層と対向することにより、前記第1の配線層と容量結合するように設けられており、かつ前記第1の配線部分と前記第2の配線部分との間の前記隙間の真下に位置するキャパシタ電極とを備えた、固体撮像装置。 - 前記第1の配線層は、隙間を挟んで互いに分離された第3の配線部分と第4の配線部分とを含み、
前記キャパシタ電極は、前記第3の配線部分と前記第4の配線部分との間の前記隙間の真上に位置する、請求項5に記載の固体撮像装置。 - 前記第1の配線層および前記キャパシタ電極の双方は金属または合金よりなっている、請求項5または6に記載の固体撮像装置。
- イメージ領域とパッド配置領域とを有する固体撮像装置であって、
主表面を有する半導体基板と、
前記イメージ領域内において前記半導体基板の前記主表面に形成されたフォトダイオードと、
前記主表面上に形成されており、前記イメージ領域の外であって前記パッド配置領域内において上面に溝を有する層間絶縁膜と、
前記溝内を埋め込むように形成されたトレンチパッド用導電層と、
前記トレンチパッド用導電層と接するように前記トレンチパッド用導電層上に形成されたパッド用導電層とを備え、
前記トレンチパッド用導電層は、前記トレンチパッド用導電層と前記パッド用導電層とが積層された積層方向から見た形状の外縁で囲まれた領域が、前記積層方向から見て前記パッド用導電層の開口部と重なるように、かつ前記開口部以上の広さとなるように形成されている、固体撮像装置。 - 前記積層方向から見て、前記トレンチパッド用導電層は、格子形状を有している、請求項8に記載の固体撮像装置。
- 前記トレンチパッド用導電層と前記パッド用導電層とが互いに異なる材料からなっている、請求項8または9に記載の固体撮像装置。
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JP2010234571A JP2012089654A (ja) | 2010-10-19 | 2010-10-19 | 固体撮像装置 |
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JP2010234571A JP2012089654A (ja) | 2010-10-19 | 2010-10-19 | 固体撮像装置 |
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JP2010234571A Withdrawn JP2012089654A (ja) | 2010-10-19 | 2010-10-19 | 固体撮像装置 |
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WO2018173789A1 (ja) * | 2017-03-22 | 2018-09-27 | ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 | 撮像素子、電子機器 |
CN114220825A (zh) * | 2022-02-22 | 2022-03-22 | 上海天马微电子有限公司 | 发光驱动基板、发光面板及显示装置 |
-
2010
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